Virtual Acoustic Synthesizer Owner's Manual
第4章 VL7を知る − パート2 69
ドライバー
舌を使ってリードの動きを鈍くする状態を再現する機能のことです。(弦楽器の場合
は、弦の振動を強制的に止める効果となります)
通常のボイスでは、タンギングの設定を最大にしたとき、その楽器本来の音(音の立
ち上りの最も明確になる状態)が出るようにセッティングしてあります。
生の楽器では、さまざまな影響により振動の状態がカオス(混沌とした状態)にな
り、絶叫したような音になることがあります。この音を再現するためにドライバーの
働きを強調する機能のことです。
「息もれ」のことです。ブレスノイズそのものは「シャー」といった音です。
ブレスノイズは細かく設定することができます。
LFO(周期的なゆれを作り出す装置)を使って、プレッシャーの強さを変化させ、周
期的なゆれを作り出す機能のことです。このグロウルを上げると「ゴロゴロ」といっ
た音に変化します。グロウルは、ゆれのスピードや、はじまりかたなどを細かく設定
することができます。
マウスピースやリードで作り出された波動は、パイプに送り出すのと同様に、口の中
にも送り出されます。このため、口、喉、気管、肺では管と同じように共振を起こし、
吹き込む息に影響を与えることになります。この状態をシミュレーションしたのがス
ロートフォルマントです。スロートフォルマントは、その影響の状態などを細かく設
定することができます。
・ドライバーでは、計算に用いたいくつかの数値を、モディファイアに送り出します。モディ
ファイア側では、それらの数値を利用して音を加工することができます。詳しくはモディ
ファイアのところで説明します。