User Manual

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4.パターンにグルーブ感をつける(グルーブ)
グルーブを設定して、パターンの演奏にグルーブ感をつけるサブモードです。
グルーブは、ノートデータの発音タイミングとゲートタイム、ベロシティを一定のルール(グリッドグルーブ)に従わせることで、パ
ターンに微妙なノリやグルーブ感を付け加える機能です。グルーブを設定することで、プリセットパターンのグルーブ感を自由に変
更したり、面白味に欠ける機械的なパターンをドライブ感のある音楽的なデータに作り替えたりすることができます。
パターンプレイ(またはパッチ)から、[GROOVE]を押すと、グルーブのグリッドグルーブページが表示されます。
パラメーターの変更がリアルタイムに演奏に反映されるため、パ
ターンを再生しながら設定を次々と変更して最適なポイントを見
つけるといった感覚的な操作が可能です。
プリセットフレーズにも効果をつけることができます。
直接は演奏を変更できないプリセットフレーズも、グルーブを使
えば間接的に演奏を変更することができます。
グルーブの設定を後からフレーズデータに反映させることができ
ます。
グルーブの設定をフレーズデータに反映させるには、次の2つの
方法があります。
パターンジョブのノーマライズプレイエフェクト(P.93)を実
行する
リアルタイムレコーディングのオーバーダブ(P.54)を実行す
選択されているトラックにプリセットフレーズが割り当
てられている場合は、リアルタイムレコーディングの
オーバーダブは実行できません。パターンジョブのノー
マライズプレイエフェクトは実行できます。
グルーブは、トラックごとに異なった設定にすることができま
す。
バスドラムとスネアドラムのリズムのノリを変えるなど、各ト
ラックに最適なグルーブ感を設定できます。
ユーザースタイルでは、16トラック分のグルーブが、スタイル
ごとに記憶されます。
1度設定したグルーブは、保存の操作をとらなくてもスタイルご
とに記憶され、スタイルを変更するとグルーブの設定も自動的に
切り替わります。
メモリープロテクト(P.145)がONの場合や、プリセットスタイ
ルの場合は、設定したグルーブは、スタイルを切り替えた時点で
消えてしまいます(保存はできません)。
グリッドグルーブを設定する手順
1. パターンプレイ(またはパッチ)で[GROOVE]を押して、グリッ
ドグルーブのページを表示させます。
2. [TRACK]を押しながらキーボードパッドの白鍵を押して、設定
を行うトラックを選択します。
3. キーボードパッドの白鍵を押して、グルーブの設定を行うグリッ
ドを選択します。
グリッドとは、1小節を16分音符単位に16分割したもので、
キーボードパッドの白鍵が各グリッドに対応しています。左端の
1の白鍵が1拍目の頭のグリッドで、4つごとに2拍目、3拍目と
なります。
グルーブの設定を行うグリッドの白鍵を押すと、LEDが点灯し
て設定を変更できる状態になります。同じ鍵盤をもう一度押すと
LEDが消え、指定が解除されます。
複数の白鍵を順に押してLEDを点灯させ、同時に複数のグリッ
ドの設定を変更することもできます。[SHIFT]を押しながら白鍵
を押すと、目的のグリッドだけを選択できます。
グルーブのポイント
オリジナルデータを壊すことなく、音程、発音タイミング、ゲー
トタイム、ベロシティに変化を付けて、パターンのグルーブ感を
変更することができます。
4. [ダイアル1]〜[ダイアル4]を回して、選択されたグリッドのグ
ルーブの各設定を変更します。
5. [EXIT]を押すと、パターンプレイ(またはパッチ)に戻ります。
[SHIFT]を押しながらダイアルを回すと、数値が10単位
で変化します。数値を大きく変化させるときに便利で
す。
フレーズデータ グリッドグルーブ 音源
4.パターンにグルーブ感をつける(グルーブ)
選択されたグリッドは、ディスプレイにも表示されま
す。この例では、それぞれの拍の頭のタイミングを選ん
でいます。