User Manual

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2.RM1xの内部構成
●パターンチェインについて
パターンチェインとは、複数のパターンをつないで1つの曲の形にし
たものです。あらかじめパターンチェインを作成しておくことで、
スタイルやセクションを変更する操作を自動化することができま
す。また、作成したパターンチェインをソングにコンバートするこ
ともできるため、パターンを元にして曲を作る際に活用することが
できます。
RM1xでは01〜20の20種類のパターンチェインを作ることができ
ます。
●ソングについて
ソングは一般的なシーケンサーの「曲(ソング)」に当たるものです。
パターンとは次の点が異なります。
トラックに直接演奏データを録音することができます。
最大999小節までの長い曲を作ることができます。
テンポトラックがあり、テンポの変化を入力することができ
ます。
1小節ごとに拍子を変更することができます。
パンチレコーディングができます。
1〜16チャンネルを同時に録音するマルチ録音ができます。
RM1xでは、01〜20の20種類のソングを録音することができま
す。
●スタイルやソングに記録される設定項目
次の設定項目はスタイルやソングごとに記録されます。
音源部
シーケンサー部、コントローラー部、アルペジオ部や外部MIDI機器
のMIDIデータを受信して音を鳴らします。
●ボイスについて
ボイスとは、RM1xで音色を選択する際の単位になるもので、音源
部に内蔵されている個々の音色プログラムのことです。RM1xは、
ノーマルボイス、ドラムボイスを内蔵しています。
ボイスは、音色の最小単位であるエレメント(音色の要素)が1〜2つ
集まって構成されています。エレメントには、フィルターやEG
LFOなどの要素が含まれています。
●ノーマルボイスとドラムボイス
ボイスには、ノーマルボイスとドラムボイスの2種類があります。
ノーマルボイスは、鍵盤どおりの音程で発音するボイスです。通常
の楽器音などがこれにあたります。RM1xでは、バンクセレクト
MSB=000、063がノーマルボイスになります。
ドラムボイスは、ドラム専用の特殊なボイスで、C#-1〜C5の範囲
の各鍵盤に1音色ずつドラムやパーカッションの楽器音が割り当てら
れています。RM1xでは、バンクセレクトMSB=126、127がド
ムボイスになります。
ドラムボイスにおける各鍵盤へのドラム/パーカッション楽器の割り
当ては、リストブック記載のドラムボイスリストをご参照くださ
い。
エレメント2
基本波形を選
んでピッチを
変化させる
ピッチ
ピッチEG
音の明るさを
変化させる
エレメント1
ボイス
フィルター
フィルターEG
音量を変化
させる
アンプリ
チュード
アンプリ
チュードEG
音を周期的に変化させる
LFO
パターンチェインの構造(概念図)
ターン1
(STYLE=P01,SECTION=A)
ターン2
(STYLE=P01,SECTION=J)
…
・テンポ
・ミュート
・トランスポーズ(ソングのみ)
・フレーズ(スタイルのみ)
・ノートシフト(スタイルのみ)
・グルーブ
・プレイエフェクト
・MIDIディレイ
・アルペジオセッティング
・ボイス
・ボイスエディット
・エフェクト
・セットアップ
●パターンの区分け(スタイルとセクション)
パターンは、曲のジャンルを表すスタイルと、あるジャンルの中の
バリエーションを表すセクションで分類されています。スタイルと
セクションを指定することでパターンを選択できます。
RM1xでは、プリセットスタイルとしてP01〜P60の60種類、セ
クションとしてA〜Pの16種類を内蔵しており、合計960種類のパ
ターンを内蔵しています。
A B C D E F G H
I J K L M L O P
スタイル×60
16種類のセクション
スタイル01
パターン