使用説明書



きわめて希なケースとして、表示パネルに異常な表示が点灯したまま、カメラが作動しなくなる
ことがあります。原因として、外部から強力な静電気が電子回路に侵入したことが考えられます。
万一このような状態になった場合は、カメラの電源スイッチを OFF にしてバッテリーを入れ直し、
再度電源スイッチを ON にしてカメラを作動させてください。その際、カメラを長時間使用して
いますとバッテリーが熱くなっていることがありますので、取り扱いには充分にご注意ください。
AC アダプタをご使用時は、いったんカメラから取り外して再度カメラに取り付け、電源スイッチ
をONにしてカメラを作動させてください。この操作を行って
も状態が改善されない場合は、右の図にあるリセットスイッチ
を押してください。この時カメラ内蔵の時計はリセットされま
すので、「日付と時刻を設定する」
P.16)に従って、日時
を正しく設定してください。また、この操作を行うことでカメ
ラが作動しなくなった状態の時のデータは、失われるおそれが
あります。この操作を行ってもカメラに不具合が続く場合は、
ニコンサービスセンターにお問い合わせください。

ニコンデジタルカメラは撮像素子表面に付着するゴミについて、当社の品質基準に基づき製造およ
び出荷しています。しかし、D7
0S
はレンズ交換方式のため、レンズを交換の際、カメラ内にゴ
ミやホコリ等が入り込むことがあり、入ったゴミやホコリが撮像素子表面に付着した結果、撮影さ
れた条件によっては画像に写り込む場合があります。カメラ内へのゴミやホコリの侵入を防止する
ため、ホコリの多い場所でのレンズ交換は避けるようにしてください。レンズを外してカメラを保
管するときは、付属のボディキャップを必ず装着するようお願いいたします。その際、ボディキャッ
プのゴミやホコリの除去も必ず行うようにしてください。撮像素子表面に付着したゴミは、「カメ
ラのお手入れについて」
P.240)にしたがってクリーニングしていただくか、ニコンサービ
スセンターにクリーニングをお申し付けください。なお、撮像素子表面に付着したゴミの写り込み
は、別売の Nikon Capture 4(Ver.4.2 以降)や画像加工アプリケーションなどを使って修正す
ることが可能です。

ニコンデジタルカメラ D70S を装備しています。この機能に
より、周囲が明るい場合はフォーカスフレームを黒く表示し、周囲が暗い場合はフォーカスフレー
ムを瞬間的に赤く表示しますので、選択されたフォーカスエリアを素早く確認することができま
す。さらに構図用の格子線を表示させるも装備しています。これ
らの機能に使用されている液晶の特性により、選択されたフォーカスエリアから外側にのびる細い
線が見える場合やフォーカスフレームを照明する際にファインダー内が赤くなる場合があります
が、いずれも故障ではありません。

表示パネルとファインダー内に使用されている液晶表示は、高温下では黒くなり、低温下では液晶
の応答速度が多少遅くなることがあります。一方、バリブライト・フォーカスエリアとマルチディ
スプレイ・スクリーンに使用されている液晶表示は、高温下では薄く、低温下では濃くなって液晶
の応答速度が遅くなる特性がありますが、いずれの場合も常温時には正常に戻ります。


 
模倣品の Li-ion リチャージャブルバッテリーを使用されますと、カメラの充分な性能が出せない
ことやバッテリーの異常な発熱や液もれ、破裂、発火などの原因となります。
他社製品および模倣品と組み合わせて使用することにより、事故・故障などが起こる可能性があり
ます。その場合、当社の保証の対象外となりますのでご注意ください。
