Users Guide
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iDRAC の設定
IntegratedDell™RemoteAccessControllerファームウェアバージョン1.11 ユーザーガイド
始める前に
iDRAC の設定に使用するインタフェース
設定タスク
CMC ウェブインタフェースを使用したネットワークの設定
iDRAC ファームウェアのアップデート
この項では、iDRAC へのアクセスの確立方法と、iDRAC を使える管理環境に設定する方法を説明します。
始める前に
iDRAC を設定する前に、次のマニュアルを用意します。
l Dell Chassis Management Controller ユーザーズガイド
l Dell PowerEdge Installation and Server Management CD
l Dell Systems Management Consoles CD
l Dell PowerEdge Service and Diagnostic Utilities CD
l Dell PowerEdge Documentation CD
iDRAC の設定に使用するインタフェース
iDRAC を設定するには、iDRAC 設定ユーティリティ、iDRAC ウェブインタフェース、ローカル RACADM CLI、または SM-CLP CLI を使用できます。管理下サーバーにオペレーティングシステムと
Dell PowerEdge サーバー管理ソフトウェアをインストールすると、ローカル RACADM CLI が使用可能になります。 表2-1 は、これらのインタフェースについて説明しています。
表 2-1設定インタフェース
注意: 複数の設定インタフェースを同時に使用すると、予想外の結果が生じることがあります。
インタフェース
説明
iDRAC 設定
ユーティリティ
起動時にアクセスできる設定ユーティリティは、新しい PowerEdge サーバーをインストールする場合に便利です。ネットワークや基本的なセキュリティ機能の設定や、その他
の機能を有効にするときに使用してください。
iDRAC ウェブイン
タフェース
iDRAC ウェブインタフェースは、iDRAC をインタラクティブに管理しながら、管理下サーバーを監視できるブラウザベースの管理アプリケーションです。システム正常性の監視、
システムイベントログの表示、ローカル iDRAC ユーザーの管理、CMC ウェブインタフェースやコンソールリダイレクトセッションの開始などの日常的なタスクに使用する主要イン
タフェースです。
CMC ウェブインタ
フェース
CMC ウェブインタフェースは、シャーシの監視と管理のほかに、管理下サーバーの状態の表示、iDRAC のネットワーク設定、管理下サーバーの起動、停止、リセットなどにも使
用できます。
シャーシ LCD パ
ネル
iDRAC を搭載したシャーシの LCD パネルは、シャーシ内のサーバーの大まかな状態を表示するために使用できます。CMC の初期設定中、設定ウィザードを使用して iDRAC
ネットワークの DHCP 設定を有効にできます。
ローカル
RACADM
ローカル RACADM コマンドラインインタフェースは管理下サーバーで実行されます。このインタフェースには、iKVM または iDRAC ウェブインタフェースから開始した コンソー
ルリダイレクトセッションからアクセスします。RACADM は、Dell OpenManage Server Administrator のインストール時に管理下サーバーにインストールされます。
RACADM コマンドは、iDRAC のほぼすべての機能にアクセスを提供します。センサーデータや、システムイベントログのレコード、iDRAC で管理される現在の状態や設定値を
調べることができます。さらに、iDRAC 設定値の変更、ローカルユーザーの管理、機能の有効 / 無効、管理下サーバーのシャットダウンや再起動などの電源機能の実行も可能
です。
iVM-CLI
iDRAC 仮想メディアコマンドラインインタフェース(iVM-CLI)は、管理下サーバーに管理ステーション上のメディアへのアクセスを提供します。複数の管理下サーバーにオペレー
ティングシステムをインストールするスクリプトの作成に便利です。
SM-CLP
SM-CLP は、iDRAC に組み込まれたサーバー管理ワークグループサーバー管理 - コマンドラインプロトコル(SM-CLP)の実装です。SM-CLP コマンドラインには、Telnet や
SSH を使用して iDRAC にログインするとアクセスできます。
SM-CLP コマンドは、ローカル RACADM コマンドの便利なサブセットを実装しています。これらのコマンドは管理ステーションのコマンドラインから実行できるため、スクリプトの
記述に便利です。コマンドの出力は、XML などの明確なフォーマットで取得でき、スクリプトの記述や、既存のレポートツールや管理ツールとの統合を円滑にします。
RACADM コマンドと SM-CLP コマンドの比較については、「RACADM と SM-CLP との対応付け」を参照してください。
IPMI
IPMI は、iDRAC などの組み込み管理サブシステムが他の組み込みシステムや管理アプリケーションと通信するための標準的な方法を定義しています。
IPMI のプラットフォームイベントフィルタ(PEF)やプラットフォームイベントトラップ(PET)の設定には、iDRAC ウェブインタフェース、SM-CLP、または RACADM コマンドを使用
できます。
PEF は、ある状態を検出したときに、選択可能な処置(たとえば管理下サーバーの再起動)を iDRAC に実行させます。PET は、特定のイベントまたは状態を検出したときに電子
メールまたは IPMI 警告を送信するよう iDRAC に命令します。
また iDRAC では、IPMI オーバー LAN を有効にしている場合に ipmitool や ipmishell などの標準的な IPMI ツールも使用できます。