User Manual
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付
録
フィルター
音から特定の周波数帯域の出力を削って、音色を作りかえるため
のセクション(装置)です。本機ではボイスのエレメントごとに
ローパスフィルターを持っており、高い倍音を削ることで、音を
丸くしたり明るくしたりすることができます。
プリセット(Pre)
本体の中にはじめから内蔵しているメモリーのことをいいます。
本機では、ボイス、フレーズ、パターンにプリセットメモリーを
持っています。
ブリリアンス
音の明るさをコントロールする効果のことをブリリアンスと呼び
ます。RM1xではフィルターのカットオフフリケンシーをコント
ロールすることで、ブリリアンス効果が得られます。
Hz(ヘルツ)
周波数や振動数の単位です。1秒間に振動が何回繰り返すか、そ
の回数を表します。たとえば、A3の音は空気が1秒間に440回
振動したときに聞こえる音程なので440Hzといいます。
ベロシティ
鍵盤を弾く速さ(強さ)を示す数値です。
ポリフォニックアフタータッチ
鍵盤を弾いてから、さらに強く押し込むことによって送信される
MIDI情報のことをアフタータッチといいます。アフタータッチ
には、チャンネルアフタータッチとポリフォニックアフタータッ
チの2つの種類があります。このうちチャンネルアフタータッチ
は、1つのMIDIチャンネルについて1つのデータしか扱うことし
かできません。これに対してポリフォニックアフタータッチは、
鍵盤ごとに現在押されている強さをMIDIデータとして出力しま
す。
ポリフォニック数
最大同時発音数のことです。RM1xでは32音です。
ポルタメント
ある音程から、次の音程へなめらかに音程が変化する効果です。
ポルタメントタイムが大きいほど、ゆっくりと変化します。0だ
と効果はありません。
ポルタメントスイッチ
ポルタメント効果のオン/オフコントロールです。コントロール
チェンジナンバーは65番です。
4.用語解説
フェクトおよびバリエーションエフェクトから、他のエフェクト
に再度入力するバスラインのことをいいます。
バスライン
各パートおよび各セクションからの音声信号が乗り入れる経路
(ライン)をバスラインといいます。本機では、システムエフェク
トの中に「SendVar→Cho」「SendVar→Rev」「SendCho→
Rev」のバスラインや、各パートのステレオ出力を束ねたステレ
オバスラインなどを持っています。
バッファー
データを一時的にためておくメモリーのことをいいます。
パラメーター
モードおよびサブモードの画面で、値(データ)を設定する色々な
要素のことをパラメーターといいます。
パラメーターチェンジ
システムエクスクルーシブメッセージに含まれるMIDIメッセー
ジです。MIDI機器の内部の設定を、MIDIを通して1つずつ変更
する際に使います。MIDIデータフォーマットに詳しく解説され
ています。
バリエーションエフェクト
本機の特長の1つとなるエフェクトです。ボイスモードではこの
エフェクトを使って、積極的な音作りができます。インサーショ
ンエフェクトやシステムエフェクトとして機能することができ、
リバーブやコーラス以外にディレイやロータリースピーカー、
オートパン、アンプシミュレーター、オートワウなど多彩なエ
フェクトプログラムを持っています。
バルクデータ
システムエクスクルーシブメッセージのうち、内部設定のための
データなどを1つのまとまりとして、管理しているものです。
パン
ステレオ再生したときの、音の定位を設定するパラメーターのこ
とをパン(パンポット)といいます。ボイスエディット、ソングプ
レイのマルチ、エフェクトエディットの中などにパンというパラ
メーターがあり、互いに関連しています。
バンクセレクト
MIDI信号で、拡張ボイスを選ぶ際に送信するコントロールチェ
ンジ信号です。コントロールナンバー0番のMSBと、32番の
LSBが一組になって音色のバンクを切り替えます。実際には、
バンクセレクトとプログラムチェンジを合わせて送信すること
で、ボイスバンクとボイスを切り替えることができます。
バンクナンバー
RM1xではバンクセレクトMSB/LSBの値を使いやすくするた
め、本体を操作する際には、バンクナンバーというパラメーター
で、バンクセレクトを一括して切り替える仕組みになっていま
す。
ピッチEG
音の立ち上がりから消えるまでの間で、音程の時間的な変化をコ
ントロールする部分です。
BPM
BeatPerMinute(1分間のビート数)の省略形で、テンポのこ
とです。
マ行
マルチ(音源)
1台で複数の音色を同時に鳴らすことができる音源のことです。
マルチティンバー音源ともいいます。
MIDI
MusicalInstrumentsDigitalInterfaceの略で、楽器間のデー
タ通信方法の規格を指します。現在では、ほとんど電子楽器が
MIDI規格に対応したMIDI端子を持ち、それらの楽器を組み合わ
せることで、リモート演奏や自動演奏が簡単にできるようになっ
ています。