Service Manual
注 注
注
油圧テスト前に光学タコメータでエンジンの回転数を確認する。エンジンの回転速度はテスト結果を
左右する。
12.走行回路に問題がある場合には、以下テスト1つまたはそれ以上を行うチャージリリーフバルブの圧
力、トランスミッションピストンポンプのフロー、走行リリーフバルブハーネス時リリーフの圧力、ホ
イールモータの効率。
13.昇降回路に問題がある場合には、以下テスト1つまたはそれ以上を行うデッキリリーフ圧力、ギア
ポンプのフロー、昇降シリンダの内部リーク。
14.PTO回路に問題がある場合には、PTO圧力バルブのテストを行う。
走 走
走
行 行
行
系 系
系
統 統
統
の の
の
動 動
動
作 作
作
テ テ
テ
ス ス
ス
ト ト
ト
グランドマスター7210では回路が2つあるので、どちらの回路に問題があるのか、どのテストを行え
ば良いのか判断が難しい。実際に油圧テストを行う前に、以下の動作テストおよびアドバイスを参考
にし絞り込みを行う。
1.直進しない場合には、走行力が弱い側の機器に問題がある可能性がある。走行してみると、走行力
が弱い側に曲がっていく。ピストンポンプのスワッシュプレートは走行コントロールレバーで制御されてい
る。両方のレバーがそれぞれのスワッシュプレートを同じ角度に制御していないと直進しない。
2.ゆるい法面の登り途中でエンジンを停止し、走行コントロールレバーをニュートラルロック位置にセット
し、そのままの状態で、トランスミッションが機体を停止状態に保持できるか観察する駐車ブレーキは
掛けない。マシンがその場で停止し続けるか、法面をゆっくりまっすぐに下がり始めれば正常である。2
つの走行回路のどちらかが弱ければ、弱い側が曲がって後退する。
3.後輪が2輪ともに同じ速度で回転するのが正常。油圧オイルが通常の作動温度であることが必要
である。マシンを床から浮かせてジャッキスタンドで確実に支持し、運転席に座って全速前進にす
る。後輪が2輪ともに同じ速度で回転しているか、光学タコメータで確認する。両輪ともに190200
rpmであれば正常。
4.以上の走行動作試験で1つでも異常が発見された場合には、油圧回路テストに進む前に、さらに以
下のチェックを行う。
A.駐車ブレーキの解除が不完全。
B.速度コントロールレバーの調整が正しくない。
C.トランスミッションのバイパスバルブが着座していない。
D.油圧オイルタンクの中のオイル量が正しくない。
グ グ
グ
ラ ラ
ラ
ン ン
ン
ド ド
ド
マ マ
マ
ス ス
ス
タ タ
タ
ー ー
ー
7200ペ ペ
ペ
ー ー
ー
ジ ジ
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4–29油 油
油
圧 圧
圧
系 系
系
統 統
統