Administrator Guide
• スナップショット仮想ディスクとスナップショットリポジトリ仮想ディスク
ストレージアレイのメディアスキャン
メディアスキャンは、仮想ディスクでデータがアクセス可能であることを確認するバックグラウンド操作です。このプロセスでは、
通常の読み書き処理が中断される前にメディアエラーが検出され、エラーがイベントログに報告されます。
メモ: ソリッドステートディスク(SSD)で構成されている仮想ディスクでは、バックグラウンドメディアスキャンを有効にで
きません。
メディアスキャンにより検出されるエラーは次のとおりです。
• 未回復メディアエラー — データの読み取りを初回試行時またはそれ以降の試行時に行えませんでした。整合性が保護されてい
る仮想ディスクでは、データが再構築され、物理ディスクに再び書き込まれ、検証されて、エラーがイベントログに報告されま
す。整合性が保護されていない仮想ディスク(RAID 1、RAID 5、および RAID 6 仮想ディスク)では、エラーは修正されません
が、イベントログに報告されます。
• 回復メディアエラー — データの読み取りは初回試行時に物理ディスクで行えませんでしたが、以降の試行時に正常に行われま
した。データは物理ディスクに再び書き込まれ、検証され、エラーがイベントログに報告されます。
• 整合性不一致エラー — 仮想ディスク上で検出された最初の 10 個の整合性不一致がイベントログに報告されます。
• 修正不可能エラー — データを読み取ることができず、整合性または整合性情報を使用してデータを再生成できませんでした。
たとえば、劣化した仮想ディスクでのデータの再構築に整合性情報を使用することができません。エラーがイベントログに報告
されます。
メディアスキャンの設定の変更
メディアスキャンの設定を変更するには、次の手順を実行します。
1. AMW で、ストレージおよびコピーサービス タブを選択し、仮想ディスクを選択します。
2. メニューバーから、ストレージ > 仮想ディスク > 変更 > メディアスキャン設定を選択します。
メディアスキャンの設定の変更 ウィンドウが表示されます。
3. メディアスキャンのサスペンド が選択されている場合は、選択を外します。
4. スキャン期間(日数) で、メディアスキャンの期間(日単位)を入力または選択します。
メディアスキャン期間は、選択された仮想ディスクでメディアスキャンが実行される日数を指定します。
5. 個々の仮想ディスクでメディアスキャンを無効にするには、スキャンする仮想ディスクを選択 領域で仮想ディスクを選択し、
選択した仮想ディスクのスキャン の選択を外します。
6. 個々の仮想ディスクでメディアスキャンを有効にするには、スキャンする仮想ディスクを選択 領域で仮想ディスクを選択し、
選択した仮想ディスクのスキャン を選択します。
7. 整合性チェックを有効、または無効化するには、整合性チェックあり または 整合性チェックなし を選択します。
メモ: 整合性チェックは、RAID レベル 5 仮想ディスクまたは RAID レベル 6 仮想ディスクのデータブロックをスキャンし、
各ブロックの整合性情報をチェックします。整合性チェックは、RAID レベル 1 複製済み物理ディスクのデータブロックを
比較します。RAID レベル 0 仮想ディスクでは、データの整合性がありません。
8. OK をクリックします。
メディアスキャンの一時停止
再構築、コピーバック、再構成、仮想ディスクの初期化、または即時可用性フォーマットなど、ディスクドライブ上で別の時間の
かかる操作を実行している間は、メディアスキャンを実行できません。別の時間のかかる操作を実行したい場合は、メディアスキ
ャンを一時停止する必要があります。
メモ: バックグラウンドのメディアスキャンの優先度は、時間のかかる操作の中で最低になります。
メディアスキャンを一時停止するには、次の手順を実行します。
1. AMW で、ストレージおよびコピーサービス タブを選択し、仮想ディスクを選択します。
2. メニューバーから、ストレージ > 仮想ディスク > 変更 > メディアスキャン設定 を選択します。
メディアスキャンの設定の変更 ウィンドウが表示されます。
3. メディアスキャンのサスペンド を選択します。
メモ: これはディスクグループのすべての仮想ディスクに適用されます。
4. OK をクリックします。
ディスクグループ、標準仮想ディスク、およびシン仮想ディスク 87