User Manual

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SPX2000
−取扱説明書
ステレオリバーブ (PRESET バンク )
ステレオリバーブです。2 チャンネル入力に対応しています。
このエフェクトのパラメーターは以下のように分類できます。
初期反射音のコントロール : INI.DLY
残響音のコントロール :
REV TIME、HI.RATIO、LO.RATIO、
DIFF.、DENSITY
エフェクト音全体のコントロール : REV TYPE、E/R BAL.
フィルター/ イコライザー: HPF、LPF
出力レベルのコントロール : OUT LVL、MIX BAL.
パラメーター詳細
基本パラメーター
FINE パラメーター
エフェクトリスト
ステレオリバーブ (PRESET バンク ) に属するエフェクトとそのパラメーターの初期値は以下のとおりです。
基本パラメーター
FINE パラメーター
パラメーター名 値の範囲 パラメーターの説明
REV TYPE Hall, Room, Stage, Plate
リバーブのパターンで、このエフェクトの基本になるものです。タイプによって残響音の特性が異な
ります。
REV TIME 0.3 99.0 s 残響音の長さです。1 kHz の残響音が 60 dB 減衰するまでの時間を表しています。
HI.RATIO 0.1 1.0 高域または低域の残響音の長さです。残響時間を REV TIME との比率で指定します。この値を 0.1
すると REV TIME 1/10 の長さ、1.0 にすると REV TIME と同じ長さになります。
この値を使って、壁や天井の吸音特性をシミュレートすることができます。このとき、HI.RATIO は高
域の減衰特性を、LO.RATIO は低域の減衰特性をそれぞれ表します。
LO.RATIO 0.1 2.4
INI.DLY 0.0 100.0 ms 原音に対する初期反射音の遅れです。この値は残響音が発生するまでの遅れにも影響します。
DIFF. 0 10 音の左右の広がりです。値を大きくするほど残響音の広がり感が強くなります。
DENSITY 0 100%
残響音の密度です。値を大きくするほど残響音が滑らかになります。値を小さくして、特殊な効果を狙
うこともできます。
パラメーター名 値の範囲 パラメーターの説明
MIX BAL. 0 100%
原音とエフェクト音のバランスです。この値を 0% にすると原音のみ、100% にするとエフェクト音の
みが出力されます。
OUT LVL 0 100%
原音とエフェクト音をミックスした後の出力レベルです。出力を絞りたいときは値を小さくします。
0% で出力されなくなります。
E/R BAL. 0 100%
初期反射音と残響音のバランスです。この値を 100% にすると初期反射音のみ、0% にすると残響音の
みが出力されます。
HPF Thru, 21.2 Hz 8.00 kHz
エフェクトの低域成分をカットするフィルターです。この値で指定した周波数以下の成分はカットさ
れます。Thru に設定するとこのフィルターの効果はなくなります。このフィルターは原音には影響を
与えません。
LPF 50.0 Hz 16.0 kHz, Thru
エフェクトの高域成分をカットするフィルターです。この値で指定した周波数以上の成分はカットさ
れます。Thru に設定するとこのフィルターの効果はなくなります。このフィルターは原音には影響を
与えません。
No.
エフェクト名 REV TYPE REV TIME HI.RATIO LO.RATIO INI.DLY DIFF. DENSITY
9
STEREO HALL Stage 2.2 s 0.3 1.1 15.5 ms 3 80%
10
VOCAL CHAMBER Stage 1.9 s 0.3 1.1 49.8 ms 3 94%
24
THIN PLATE Room 1.8 s 0.5 1.0 44.5 ms 3 96%
43
DRUM MACH. AMB S Room 1.2 s 0.3 0.8 9.1 ms 1 80%
No
. エフェクト名 MIX BAL. OUT LVL E/R BAL. HPF LPF
9
STEREO HALL 100% 100% 45% Thru 9.50 kHz
10
VOCAL CHAMBER 100% 85% 30% Thru 7.50 kHz
24
THIN PLATE 100% 100% 54% 50.0 Hz 10.6 kHz
43
DRUM MACH. AMB S 100% 100% 70% Thru 8.00 kHz
初期反射音
INI. DLY REV TIME
残響音
レベル
時間
原音