User Manual

Viscount Physis オルガン リファレンスマニュアル 86
14.付録
固定イントネーション機器(例えばオルガン)をチューニングする際、割算または乗算を通じて音のインターバルを小さく
することで、適切に調整された 12 個の五度でチェーンを作成し、最終的に完璧なオクターブを構成しています。2 つの
サウンドが 32 の周波数比を有する場合に完全五度が生成されます。任意の音から 12 個の完全五度昇順分を計算する
と、得られる音は(32)
12
です。一方で 7 オクターブの場合、結果は 27 の周波数となります。これらの値を比較すると、
(3/2)
12
はわずかに 27 より高いことが分かります。小数点以下 4 桁目の値を丸めると以下の数値になります
(3/2)
12
=129.7463、2
7
=128.0000
この二つの値の比は、ピタゴラスコンマと呼ばれています。
これは、7 オクターブと 12 の完全五度を比較し、同じ音から始まる場合、生ずる音の誤差として定義することができま
す。
この図はスケールではありません(もしそうならコンマはほとんど目に見えないはず)しかしこの図により問題をグラ
フィカルに理解することができます。
ここでは、ピタゴラスコンマを 12 等分に分割し、それぞれの純正な完全五度からこの値分狭くすると、12 の五度の
チェーンが生成され 7 オクターブと同じ値になります。
14.1TEMPERAMENT(音律)