User Manual

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コントローラー部
演奏を行なうキーボード、ピッチベンドホイール、モジュレーションホイールなどのコントローラーが用意されています(P.37)。キーボー
ドは実際に音を出す装置ではなく、弾いた音の高さ(ピッチ)や強さなどの演奏情報を音源部に送信するための装置です。また、これと同様に
各種コントローラーも、コントローラーを動かしたときの変化の情報を送信するための装置です。キーボードやコントローラーによる情報
(MIDI情報)は、MIDI OUT端子を通じて外部MIDI機器へ出力することができます。
音源部
音源部は、キーボードの演奏や各種コントローラーによる演奏情報によって、実際に音を出す部分です。ボイスモードのあるエレメントを
例に取ると、音源部での信号の流れは次のようになっています。
音源(AWM2)とウェーブ(波形)について
AWM2(Advanced Wave Memory 2)は、ヤマハの多くのシンセサイザーに用いられている音源方式で、あらかじめサンプリングされた
リアルなウェーブ(音の素材)を基にさまざまな音を作り出します。生の楽器が持つ複雑な波形をそっくりそのまま持ち、音の要素として有効
に活用できるように加工されているので、ピアノや管楽器などをはじめとする高品位なサウンドを再現することができます。また、リアル
な再現性にとどまらず、フィルターやエンベロープジェネレーターなどの機能を使って、積極的に新しい音作りを試みることも可能です。
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一般的な楽器音 (ノーマルボイス)だけでなく、リズム楽器 (ドラムボイス)に関してもこの AWM2音源の中のウェーブ(サンプル)から作られるようになっていま
す。ノーマルボイスとドラムボイスについて詳しくは、P.22をご参照ください。
最大同時発音数
S08の最大同時発音数は64音です。なお、実際に鍵盤を弾いたときのポリフォニーは、使用するウェーブやエレメントの数で異なってきま
す。たとえば、ボイスの同時発音数は、使ったエレメント数分だけ発音できる数が半減することになります。したがって、2つのエレメント
を使ったボイスでは、鍵盤を弾いたときの最大同時発音数は32音ということになります。
エフェクト部
音源部から出力された信号波形にさまざまな効果をかけ、音を加工する装置です。
エフェクトには、音に残響を与えるリバーブユニット(17リバーブタイプ)、音に広がりや厚みを与えるコーラスユニット(17コーラスタイ
プ)、積極的な音作りに活用できるバリエーションユニット(54タイプ)が用意されています。
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エフェクトについて詳しくはP.46をご参照ください。
カードドライブ/シーケンサー部
カードドライブは本体のデータをメモリーカードに保存したり、メモリーカード上のデータを本体に読み込む装置です(P.53)。
シーケンサー部は、メモリーカードに保存したソング(曲)ファイルを直接演奏する部分です(P.51)。
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音の素材となるエレメンを構成する
ウェーブ(波形)を出力ます最大4つま
エレメンを組み合わせてとつのボ
を作るができます。
ピッ を通過したあとの信号に
フィル かけ、音色を変化させます。
オシターで出力される波形の音の
高さをコントロルします
フィル を通過したあとの信号の音量に
関する設定を行ないます。ここで決められ
たレエフェトに出され
ます。