User Manual
【２】MU2000のリバーブはすごい
もちろん、我らがMU2000にも高品位なリバーブが搭載されていて、さまざまなタ
イプの残響を作り出すことができます。
そもそも、高品位なリバーブとそうじゃないリバーブは何処が違うのでしょうか？
答えは、作り出す残響音の密度にあります。
チープなリバーブでは、反射して返ってきた音を粗くしかシミュレートできませ
ん。つまり、作り出される反射音の数が少なく、反射音が間引かれたような状態で
鳴ることになります。そのため、残響音がざらざらした音になってしまうほか、リ
バーブを浅くかけたときに残響音がほとんど聞こえてきません。かといって、残響
を目立たそうとしてリバーブを深くすると、いきなりワーンと響く状態になってし
まうため、とても使いにくいものです。
一方、MU2000が搭載するような高品位なリバーブは、非常に濃い密度で反射音を
作り出すために、滑らかで自然な残響音が再現できます。また、リバーブを浅くか
けてもしっかりと残響音が生成されるので、うっすらと残響がかかるような上品な
効果を作り出すこともできます。
また、高品位なリバーブでは操作できるパラメーター数が多く、パラメーターを設
定することでさまざまなタイプのリバーブを自分で作れるという特長もあります。
MU2000の搭載するリバーブは、プリセットとして18種類のリバーブタイプが用意
されている上に、さまざまなパラメーターが用意されていて、残響音のかかり方を
自由に設定することができます。
次に、MU2000のリバーブに用意されているパラメーターのうち、主要なものをご
紹介しましょう。
■リバーブタイプ
リバーブタイプは、いわばリバーブのプリセットプログラムです。リバーブタイプ
を変更することでさまざまなパラメーターを一度に変更して、リバーブの性格をガ
ラリと変えることが出来ます。
HALL1、2ではコンサートホールのような残響時間の長いリバーブを、ROOM1〜3
ではもっと狭い空間でのリバーブを再現しています。
深いリバーブをかけたい場合にはHALL1、浅いリバーブをかけたい場合にはROOM1
を選択し、それを元にしてリバーブタイムとリターンレベルを設定するといいで
しょう。
【リバーブタイプ一覧表】