User Manual

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主な機能
MOTIF 基礎知識
■1つのソースで複数のデスティネーションをコント
ロールする
コントロールセットへの割り当て方によっては、さまざまなサウ
ンドコントロールが可能になります。
たとえば、コントロールセット1でSrc(ソース)としてMW(モジュ
レーションホイール) を選び、Dest(デスティネーション )して
ELFO-PM( エレメントLFO ピッチモジュレーションデプス )の機
能を割り当てます。続けてコントロールセット2でもSrc(ソース)
としてMW(モジュレーションホイール)を選び、ELM PAN(エレ
メントパン)の機能を割り当てたとします。それぞれ、コントロー
ルを有効にするエレメントの選択やデプス ( ントロールの効き
具合い)の設定も必要になります。
この場合、モジュレーションホイールを手前から奥に回していく
ほど、ピッチモジュレーションの効果が次第に強くなると同時に、
左から右へのパンニング効果が得られます。このように複数のコ
ントロールセットを使って、1つのSrc(ソース)で複数のDest(
スティネーション)をコントロールすることが可能になります。
複数のソースで 1 つのデスティネーションをコント
ロールする
また、あるコントロールセットでSrc(ソース)としてMW(モジュ
レーションホイール) を選び、Dest(デスティネーション )して
ELFO-PM( エレメントLFO ピッチモジュレーションデプス )の機
能を割り当てます。続けて別のコントロールセットでFC(フットコ
ントローラー)を選んで、Dest(デスティネーション)としてELFO-
PM(エレメント LFO ピッチモジュレーションデプス )機能を割
り当てたとします。それぞれ、コントロールを有効にするエレメン
トの選択やデプス(ントロールの効き具合い )の設定も必要にな
ります。
この場合、演奏時の状況によって、ピッチモジュレーション効果の
コントロールをモジュレーションホイールで行なったり、フット
コントローラーで行なったりと、2つのコントローラーを使い分け
ることができます。このように複数のコントロールセットで同じ
Dest( デスティネーション ) をオンにしておけば、複数のコント
ローラーで同じ機能をコントロールすることが可能になります。
6種類のコントロールセットをフルに活用すれば、リアルタイムで
の衝撃的な音色変化を伴うサウンドコントロールが可能になりま
す。
コントロールセットと外部MIDIコントロールについて
コントロールセットによる各種コントロール機能は、あくまで
も、MOTIF本体内部に対するものですが、各コントローラーに
は、コントローラー自体が本来固定的に持っている(または割り
当てられている)MIDIコントロールの機能があります。たとえば、
ピッチベンドやモジュレーションホイール、キーボードのアフ
タータッチなどは、本来それぞれピッチベンドやモジュレーショ
ン、アフタータッチなどをコントロールするために装備されてい
ます。したがって、コントロールセットによる割り当てによっ
て、それらのコントローラーに他の役割を持たせている状態で
も、実際にコントローラーを動かしたときには、本来のMIDIコン
トロール機能の情報がMIDIデータとしてMIDI OUT端子から出力
されます。
た、コントロールセットによってピッチベンドホイールにパン
の機能を割り当ててある場合、ピッチベンドホイールを動かすと、
本体内部対してはパのコンール機が働くと同時
MIDI OUT端子からはピッチベンドデータが出力されます。
このように、各コントローラーには、各ボイスごとにさまざまなパ
ラメーターをコントロールするための機能を割り当てるのと同時
に、もう一方で外部MIDI出力させたり、MIDI入力させるための情
報を割り当てることができます。このコントロールナンバーの割
り当ては、ユーティリティモードで行ないます。
n
ピッチベンドホイール、モジュレーションホイール、キーボードのアフ
タータッチに関しては、MIDIコントロール情報が固定されています。
上記のしくみを利用することによって、MOTIFの内部音源と外
部MIDI音源に対してそれぞれ別々のコントロールが行なえるの
で、使用するボイスや演奏方法を考えて各コントロール機能をう
まく設定すると、さまざまな効果的な演出が行なえます。たとえ
ば、あるボイスのコントロールセットでは、アサイナブルノブ1
にレゾナンスの機能を割り当てておき、ユーティリティモードで
は、アサイナブルノブ1にコントロールチェンジナンバー 1(モ
ジュレーション)を割り当てておくとします。そのボイスの演奏
を行なう場合に、アサイナブルノブ1を動かすと、MOTIFのサウ
ンドはレゾナンスのコントロールによるボイスの音色変化が得ら
れ、外部MIDI接続されたシンセサイザーなどでは、モジュレー
ションコントロールによる音色変化が得られることになります。
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