User Manual

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音源の設定をパートごとに変更するためのイベントです。設定
するパラメーターにメーカーごとの互換性はありません。その
ため、音源固有の機能をパラメーターとして設定可能で、音色
を変更するためのパラメーターなどが多く設定されています。
本来は、NRPN MSB (99)、NRPN LSB (98)、データエン
トリー (6)の3 種類のコントロールチェンジを送信する必要が
あります。MOTIF XSでは、3種類のコントロールチェンジを
1つにまとめて独立したイベントとして扱っています。
いったんNRPNが設定されると、そのあと同じチャンネルで受
信するデータエントリーは、設定したNRPNの値として処理さ
れます。このメッセージを使ってコントロールしたあとは、
RPNのNull (7FH, 7FH)を送信して誤操作を防止してください。
フィルターカットオフフリーケンシーやレゾナンスなど独立し
たコントロールチェンジが定義されているパラメーターについ
ては、NRPNではなく独立したコントロールチェンジで操作す
るのが一般的です。
MOTIF XSの音源部では、NRPN MSB (000〜127)、NRPN
LSB (000〜127)、データエントリー MSB (000〜127)の3
種類のパラメーターをコントロールできます。
n
NRPNは、MOTIF XSのソング/パターンモードにおいて
データとして保存できますが、MOTIF XSの音源としては対
応していません。
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音源やエフェクトの設定を変えたり、スイッチをリモートコン
トロールしたり、音源モードを切り替えたりなど、MIDIを通し
て音源の内部設定を変更するためのイベントです。
2バイトめにメーカーごとに割り当てられたIDナンバーを設定
するために、他のMIDIイベントとは異なりメーカー間の互換性
はありません。そのために、MOTIF XS固有の機能をすべて
MIDIイベントとして扱うことができます。大きさが17バイト
を越えると、カーソルを移動してスクロールして表示します。

MOTIF XSでは、ボイス、パフォーマンス、ソング、パターンなど、さまざまなデータを作成することになります。ここでは、
これらデータの管理方法や、データが保存されるメモリーについて説明します。

MOTIF XSに使われている内部メモリーについて説明します
 
ROM (ロム=Read Only Memoryの略)とは、読み出し専用のメ
モリーのことで、従来はデータを書き換えることはできませんで
した。それに対してフラッシュ ROMは、従来のROMと違って
データの消去/書き込みができるROMです。フラッシュ ROM上
のデータは、電源を切っても消えません。

RAM (ラム=Random Access Memory)は、読みだし/書き込み
の両方が可能なメモリーのことです。RAMには、記憶を保持でき
る条件によりSRAM (Static RAM)とDRAM (Dynamic RAM)の
2種類があります。本体に搭載されているのは、DRAMのみです。
DRAM上のデータは電源を切ると消えてしまいますので、電源を
切る前に、USB記憶装置やネットワークで接続されたコンピュー
ターへの保存(セーブ)が必要です。
n
DRAM上のデータで保存できるのは、ウェーブフォームのみ
です。
 
サンプリング機能を使うときや、ウェーブフォーム/WAVファイ
ル/AIFFファイルをロードするときには、DIMMをあらかじめ取り
付けておく必要があります。DRAMと同様、DIMM上のデータも
電源を切ると消えてしまいますので、電源を切る前にUSB記憶装
置やネットワークで接続されたコンピューターへの保存(セーブ)が
必要です。

エディットバッファーとは、1つのボイス/パフォーマンス/マス
ター /ソングミキシング/パターンミキシングのデータを編集(エ
ディット)するための作業用メモリーエリアです。 このエリアで作
業して作ったデータを、ユーザーメモリーにストアすることにな
ります。
別のボイス/パフォーマンス/マスター /ソング/パターンを選択す
ると、エディットバッファーの内容は変更後のボイス/パフォーマ
ンス/マスター /ソングミキシング/パターンミキシングに書き換
えられます。保存が必要な場合は、変更前にユーザーメモリーに
ストア(保存)する必要があります。
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エディットバッファーのバックアップ用メモリーとしてリコール
バッファーが用意されています。これを利用すれば編集中の内容
をストアせずに、別のボイス/パフォーマンス/ソング/パターンを
選んでしまったような場合でも、編集していた内容をエディット
バッファー内に呼び戻す(リコール)ことができます。
n マスターエディットでは、リコールバッファーはありません。
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
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
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