Music Production Synthesizer Owner's Manual

1 ボイスエディット
・ボイスとは、音源の最小単位であるエレメントに
よって構成されたプログラムのことで、正しくは、
ボイスプログラムといいます。
・ボイスエディットは、エレメントエディットとコ
モンエディットの2つのエディットでボイスを作
り替えることができます。
・エレメントエディットでは、ウェーブ、アンプリ
チュード、フィルター、LFOなどをエディットし、
ボイスの基本部分のエディットを行います。(
P.68)
・コモンエディットでは、オーバーオール、コント
ローラー、エフェクトをエディットすることで、
ボイスの周辺部分のエディットを行います。(
P.59)
2 ノーマルボイスとドラムボイス
・ボイスには、ノーマルボイスとドラムボイスの2
種類があります。
・ノーマルボイスとは、鍵盤に対応した音程で演奏
できるボイスのことです。単にボイスというとき
は、ノーマルボイスのことを指します。
・一般にボイスエディットと呼ばれるのは、ノーマ
ルボイスのエディットのことです。
・ドラムボイスとは、1ボイスの中に多数のドラム
やパーカッションの音色がノート(鍵盤)ごとに割
り当てられている特殊なボイスです。ドラムスや
パーカッションの音を演奏するときに使います。
・ドラムボイスはノーマルボイスとは異なり、C0
C5のノート(鍵盤)ごとにウェーブを1つずつ割り当
てるような構造になっています。
・ウェーブを割り当てるノートをインストと呼び、
インストごとにピッチ、レベル、パン、エフェク
トレベルなど、さまざまなセットアップパラメー
ターを持っています。このセットアップをエディ
ットすることをドラムボイスエディットといいま
す。
3 エレメントの仕組み
・エレメントはAWM2(Advanced Wave Memory 2)
源方式で構成されています。
AWM2音源のエレメントは、ウェーブ、ピッチ、
アンプリチュード、フィルター、LFO5つのセク
ションで構成されています。

ウェーブとは、ピアノやサキソフォンといっ
た実際の楽器の音を録音し、デジタル処理し
たものです。
本機は、4メガバイト(205種類)のウェーブを
ROMとして内蔵しています。
エレメントエディットは、ウェーブという素
材をもとに、他のセクションで加工を施しま
す。
ウェーブに関する設定は、ボイスエディット
の中で詳しく説明しています。(P.70)

ウェーブの音程をコントロールするセクショ
ンです。
PEG(ピッチEG)PEGベロシティセンシティ
ビティ、PEGデプスなどのパラメーターがあ
ります。
それぞれのパラメーターについては、ボイス
エディットの中で詳しく説明しています。(
P.81)
PEG(EG)
PEGでは、鍵盤を弾いた瞬間から、音が消え
るまでの音程の変化を設定します。
・ たとえば、飛行機が飛び立つ音、風の音など、
音程の変化に特徴のある音を作るときにこの
PEGを使います。
1.
8 
262
1 ボイスエディットの考え方

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
 

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  

第8章(p.261~p.290) 99.12.1 10:30 AM ページ 262