User Manual
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EMX5014C 取扱説明書
ミキサーの基礎知識
基礎編
イイ
イイ
ココ
ココ
ララ
ララ
イイ
イイ
ザザ
ザザ
ーー
ーー
はは
はは
本本
本本
当当
当当
にに
にに
使使
使使
うう
うう
べべ
べべ
きき
きき
??
??
一般的に は、イコ ライザ ーの調 整は最 小限にす るのが いいで しょう 。ある周 波数帯 域をカ ットす ること がよくあ ります
が、逆にブースト する場合は慎 重に控えめ に使ってくだ さい。音質の透明感を出そ うと単純に高 音域や低音 域をブースト
して、ひどい音になるのは間違 ったイコラ イザーの使い 方です。ミックスしている 楽器と不自然 に飛び出し ている音の干
渉を取り除くよ うにしまし ょう。
クク
クク
リリ
リリ
アア
アア
なな
なな
ミミ
ミミ
ッッ
ッッ
クク
クク
スス
スス
にに
にに
すす
すす
るる
るる
たた
たた
めめ
めめ
のの
のの
カカ
カカ
ッッ
ッッ
トト
トト
たとえば、シンバルの音は低音域から中音域の範囲に基
音がある楽器で す。基音について 普段私たち が CD など
の音楽を聞くと きは意識し ていませんが、低音域 から中
音域の範囲でほかの楽器の明瞭さを干渉する場合があ
ります。基本的には、シンバルの音を入力しているチャ
ンネルの低音域 は、カットしておきます。ミックスした
音はよりすっき りとした感 じになり、ほかの楽器の低音
域の音がより鮮 明に聞こえ るでしょう。同じようにピア
ノも低音域や中 音域に基音 がある楽器なので、低 音域を
少しカットすることでほかの楽器の音 ( 特にドラ ムや
ベース) をより効 果的に引き 立てることが できます。た
だし、ピアノを ソロで弾く 場合は、必要ありません 。
逆にキッ クドラ ムや ベース ギター の場合 は、基音 とな
る低音域 以外に 中音域 から高 音域に わたっ て幅広 く倍
音があります。楽器 の特性 ( 低音域 ) をそのまま活かし
て、高音域 を下 げてミ ックス にスペ ースを 持たせ るこ
とがあります。
ブブ
ブブ
ーー
ーー
スス
スス
トト
トト
はは
はは
慎慎
慎慎
重重
重重
にに
にに
特殊なエフェク トをかけた い場合は、好きなだけブース
トしてもかまい ませんが、良質なサウンドでミックスし
たい場合は、ほんの少 しだ けブ ース トし てみ てくだ さ
い。たとえば、中音域を 少しブース トするとボー カルに
存在感を与え、高音域を少しブーストすると楽器に生気
を与えます。また、バス ドラムやベ ースのアタッ ク感を
強調したい場合 は、高音 域を少しブ ーストしてみ るとい
いでしょう。クリアで洗練されたサウンドではない場合
は、全体のミックスをブ ーストして 明瞭にしようとする
よりも、音 を濁らせる周 波数帯域を 見つけてカッ トする
ようにしましょ う。
ブースト しすぎ ると、 過大入 力にな ったり ノイズ を増
幅したりするの で、気をつ けましょう。
周波数について
人間の可聴範囲 は 20 Hz 〜 20 kHz く らいとされて います。私た ちの会話は 300 Hz から 3 kHz く らいの間で行 なわれていま
す。
ギターのチュー ニングなどに 使われる音叉 の周波数は、 440 Hz で平均 律音階の「ラ (A)」にあ たります。た とえば、440 Hz を
基準に、周波数が 2 倍(880 Hz)にな ると音程は 1 オクターブ上がり、周波数 が半分(22 0 Hz)になると音程は 1 オクターブ
下がります。
20 50 100 200 500 1 k 2 k 5 k 10 k 20 k
(
Hz
)
ピアノ
バスドラム
スネアドラム
バス
ギター
トロンボーン
トランペット
シンバル
基音 : 各楽器の音程感を与える周波数の音
基音 と倍音 のおおまかな分布
倍音 : それ以外の周波数の音
周波数帯域 (Hz)
LOW ブースト
(増幅)
LOW
フラット
MID ブースト
(増幅)
MID フラット
HIGH ブースト
(増幅)
HIGH
フラット
HIGH カット
(減衰)
MID カット
(減衰)
信
号
レ
ベ
ル
(dB)
LOW カット
(減衰)