User Manual

シーンメモリー
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DM2000 Version 2―取扱説明書
第16章 シーンメモリー
シーンメモリーについて
DM2000のミックスの実質上ほとんどすべての設定はスナップショットとして一つのシー
ンメモリーにストアできます。DM2000には全部で99のシーンメモリーがあり、区別しや
すいようにタイトル付けができます。シーンをリコールしたときにインプット/アウトプッ
トパッチも一緒にリコールされるように、シーンをインプット/アウトプットパッチライブ
ラリーにリンクできます。各インプット/アウトプットチャンネルフェーダーに、それぞれ
最高30秒までのフェードタイムが設定できます。シーンをリコールするときに、リコール
セーフ機能で特定のインプット/アウトプットチャンネルやパラメーターをリコールしな
いようにしたり、必要に応じてストアしたシーンを並び替えたりすることも可能です。
シーンのストア、リコールは、SCENE MEMORY[STORE]/[RECALL]キーまたは
SCENE MEMORYページを使います。MIDIプログラムチェンジ番号をシーンに割り当てて
リモートでリコールすることもできます。詳細は、220ページの「プログラムチェンジへの
シーンのアサイン」をご参照ください。DM2000上でシーンをリコールすると、そのシーン
に割り当てたプログラムチェンジ番号が送信され、他のMIDI機器のプログラムやエフェクト
など がリコールできます。また、シーンリコールのマニュアル操作をそのままリアルタイム
でオートミックスに記録して、このオートミックスを再生すると、該当シーンがオートミッ
クス再生中に自動でリコールされます。詳細は、195ページの「オートミックス」をご参照く
ださい。
シーンは、スマートメディア(273ページ参照)にストアしたりMIDIバルクダンプ(222ペー
ジ参照)を使い、MIDIデータファイラーなどの外部MIDI機器にバックアップできます。
シーンメモリーにストアできるもの
シーンメモリーには実質的にほとんどすべてのDM2000のミックス設定がストアできま
す。
以下のパラメーターがストアできます。
入力チャンネルモジュールの設定
出力チャンネルモジュールの設定
エフェクトの設定
GEQの設定
グループ、ペアの設定
フェードタイムの設定
シーンタイトル
また、各種ライブラリーの内容、インプット/アウトプットパッチ設定、セットアップデー
タ、オートミックスデータはシーンとは別にストアできます。
エディットバッファー/エディットインジケーターについて
「エディットバッファー」とは、現在のミックス設定(シーン)が入っている場所です。シーン
をストアすると、エディットバッファー内のミックス設定が選択したシーンメモリーに書き
込まれます。逆にシーンをリコールすると、選択したシーンの内容がエディットバッファー
にコピーされ、それが現在のミックス設定となります。
シーンをリコールした後でパラメーターを変更すると、SCENE MEMORYディスプレイに
ドット(点)が現れ、ディスプレイ上には「EDIT」という文字が表示されます。これらのエ
ディットインジケーターは、現在のミックス設定(つまりエディットバッファーに入ってい
る設定)が、リコールした時点のミックス設定から変更されていることを表します。次の図を
ご覧ください。