Service Manual
PTO刈 刈
刈
り り
り
込 込
込
み み
み
回 回
回
路 路
路
ピストン走行ポンプに、3分割ギアポンプが接続されている。PTO刈り込み回路を動作させる油圧フロー
は、ギアポンプの第2セクションから供給される。ピストンポンプから一番近い部分であるギアポンプセク
ションP1は、右デッキ、左デッキの順に直列回路でフローを供給する。その隣のギアポンプセクション
P2は、中央デッキにフローを供給する。3台の刈り込みデッキは、それぞれの油圧コントロールマニホルド
に制御され、各マニホルドにはソレノイド式のコントロールバルブSロジックカートリッジLC1とLC2、ブレー
キリリーフカートリッジRV2、回路リリールカートリッジRV1がついている。
PTO解 解
解
除 除
除
状 状
状
態 態
態
PTOスイッチをOFFにする、またはPTOスイッチをONにした状態でデッキを上昇させると、PTOマニホ
ルドのソレノイドバルブSは非通電状態となりソレノイドのスプールはニュートラル位置になる。ソレノイドバ
ルブのスプールがニュートラル位置にある時は、少量の油圧オイルがマニホルドの検知ラインを通って油圧
オイルタンクに戻るので油圧が上昇し、ロジックカートリッジLC1がシフトする。ポンプからのフローは、この
カートリッジLC1を通ってマニホルドのポートP2から出てゆく。ロジックカートリッジLC2はシフトせず、デッキ
モータからの戻りオイルの流れを阻止するのでモータは回転しない。
前と右のデッキコントロールマニホルドからの戻りオイルは、オイルクーラに入り、オイルフィルタを通って
ギアポンプの入り口に戻る。左デッキコントロールマニホルドからの戻りフローは、右デッキに供給される。
PTO接 接
接
続 続
続
状 状
状
態 態
態
PTOスイッチをONにした状態でデッキを下降させると、TEC-5002コントローラは、PTOコントロールマニ
ホルドのソレノイドバルブSを動作させない。シフト状態にあるソレノイドバルブのスプールは、スプールか
らの感知ラインのフローを止める。このため、ロジックカートリッジLC1はニュートラル状態である。ギアポン
プからマニホルドに入ったフローは、マニホルドのポートM1から出て、刈り込みデッキのモータに入る。
モータからの戻りオイルは、マニホルドのポートM2から再びマニホルドに入る。ソレノイドバルブのスプー
ルがシフトしているため、少量の油圧オイルがマニホルドの検知ラインを通って油圧オイルタンクに戻る
ので油圧が上昇し、ロジックカートリッジLC2がシフトする。油圧フローはこのバルブLC2を通ってマニ
ホルドのポートP2から出てオイルクーラに入り、フィルタを通ってギアポンプの入り口に戻る。ソレノイ
ドバルブSが通電されている限り、デッキモータは回転を続ける。
デッキモータのケースドレンリークは、油圧オイルタンクにそのまま戻る。
PTO回 回
回
路 路
路
の の
の
リ リ
リ
リ リ
リ
ー ー
ー
フ フ
フ
g031760
図 図
図
59
油圧コントロールマニホルドにはリリーフバ
ルブRV1があり、各デッキの刈り込み回路
の最大圧力を制限している。中央と左のデッ
キのリリーフバルブの設定圧は20,700kPa
(3,000psi)、右デッキの設定圧は13,800
kPa(2,000psi)である。
リリーフバルブRV1とロジックカートリッジ
LC1が協働することにより、2段階のリリー
フが実現される。回路内の油圧が高くなっ
たり、刈り込みブレードが何かにぶつかる
と、リリーフバルブが圧力の上昇を感知す
る。圧力がリリーフ設定圧を超えると、リリー
フバルブが開いて少量の油圧フローを、マ
ニホルドの感知ラインからタンクに逃がす。こ
のフローによって油圧が上昇してロジックカー
トリッジLC1がシフトし、回路内部のフロー
をデッキモータからマニホルドのポートP2へ
と逃がす図59。回路の圧力が下がると、
リリーフバルブRV1が閉じ、ロジックカート
リッジLC1はニュートラル位置に戻り、フローをデッキに供給する。
油 油
油
圧 圧
圧
系 系
系
統 統
統
ペ ペ
ペ
ー ー
ー
ジ ジ
ジ
4–28グ グ
グ
ラ ラ
ラ
ン ン
ン
ド ド
ド
マ マ
マ
ス ス
ス
タ タ
タ
ー ー
ー
5900ト ト
ト
ラ ラ
ラ
ク ク
ク
シ シ
シ
ョ ョ
ョ
ン ン
ン
ユ ユ
ユ
ニ ニ
ニ
ッ ッ
ッ
ト ト
ト