Service Manual
一 一
一
般 般
般
情 情
情
報 報
報
本機の運転操作、通常の保守整備、整備時期などは、
オ ペ レ ー タ ー ズ マ ニ ュ ア ル
に記載されている。整
備を行う際に詳細な情報が必要な場合は、
オ ペ レ ー タ ー ズ マ ニ ュ ア ル
を参照のこと。
ト ト
ト
ロ ロ
ロ
電 電
電
子 子
子
コ コ
コ
ン ン
ン
ト ト
ト
ロ ロ
ロ
ー ー
ー
ラ ラ
ラ
TEC
グランドマスター5900および5910は、2台のトロ電子コントローラTECを利用して機械の電気的機能の制
御を行っている。TECコントローラは、マイクロプロセッサを内蔵しており、各種のスイッチの状態を検知
し入力、その入力条件の組み合わせによって様々な出力命令をマシン各部に伝達出力するものであ
る。2台のTECは、CANバスシステムを介して相互の通信、および、カミンズエンジンのコントローラ
やインフォセンターとの通信を行っている。コントローラへの入力の状態およびコントローラからの出力
の状態は、インフォセンターディスプレイで確認することができる。
2台のコントローラは全く同じように見えるが、コネクタ部分と内部のハードウェアは同じでない。2台は
マスター・スレーブ構成になっているので、入れ替えて使用することはできない。TEC-5002マスターコ
ントローラは、TEC-5001スレーブコントローラとカミンズエンジンのコントローラの起動を行う。エンジ
ン始動回路の制御もTEC-5002が行っている。
重 重
重
要 要
要
電 電
電
気 気
気
系 系
系
統 統
統
を を
を
保 保
保
護 護
護
す す
す
る る
る
た た
た
め め
め
、 、
、
本 本
本
機 機
機
に に
に
溶 溶
溶
接 接
接
作 作
作
業 業
業
を を
を
行 行
行
う う
う
時 時
時
に に
に
は は
は
、 、
、
以 以
以
下 下
下
の の
の
作 作
作
業 業
業
を を
を
行 行
行
う う
う
こ こ
こ
と と
と
•バッテリーからケーブルを外す。
•TECコントローラ2台ともからワイヤハーネスの接続を外す。
•エンジンのコントローラからワイヤハーネスのコネクタを外す。
•オルタネータからターミナルコネクタを外す。
カ カ
カ
ミ ミ
ミ
ン ン
ン
ズ ズ
ズ
エ エ
エ
ン ン
ン
ジ ジ
ジ
ン ン
ン
電 電
電
子 子
子
制 制
制
御 御
御
モ モ
モ
ジ ジ
ジ
ュ ュ
ュ
ー ー
ー
ル ル
ル
ECM
グランドマスター5900および5910に搭載されているカミンズエンジンは、電子制御モジュールECMでエン
ジンの制御を行い、このECMがTECコントローラおよびインフォセンターと通信している。マシンの始動
キーをOFFからRUNまたはStart位置に回す時には、ECMの全部のコネクタがコントローラに接続
されている必要がある。何等かの理由でECMをマシンから取り外す必要がある場合には、始動キー
をOFFにしてキーを抜き取ってからECMを外すようにすること。
CANス ス
ス
通 通
通
信 信
信
グランドマスター5900および5910上の2台のTECコントローラTEC-5001とTEC-5002、カミンズエンジ
ンコントローラ、インフォセンターは、CANバスシステムを利用して相互に通信を行っている。このシス
テムにより、トラクションユニットの全ての電装機器が統一的に管理され、一体的に動作する。CANバ
スシステムにより、必要な電子機器の数や接続個所、さらには通信に必要な配線の数を大幅に減らす
ことができている。電装機器を一体的に管理することによって、インフォセンターを使用した電気機器
のシステム診断が可能となっている。
CANとは、コントローラ・エリア・ネットワークいわゆる車載LANの略称である。特殊な2本のより線撚線に
よってバスを構成する。このバスが、コントローラTEC-5001、TEC-5002、カミンズコントローラとインフォ
センターとのデータ通信経路となる。この2本の電線を、それぞれ、CANハイHighおよびCANローLowと呼
んでいる。2本1組のより線の終端部には120Ωの終端抵抗が取り付けられている。
CANバスでは、全部の機器を相互にリンクするのに、わずか4本の電線しか必要としないCANHigh、
CANLow、B+電源、アースである。
電 電
電
気 気
気
系 系
系
統 統
統
ペ ペ
ペ
ー ー
ー
ジ ジ
ジ
5–2グ グ
グ
ラ ラ
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ン ン
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ド ド
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マ マ
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ス ス
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タ タ
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ー ー
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5900ト ト
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ラ ラ
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ク ク
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シ シ
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ョ ョ
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ン ン
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ユ ユ
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ニ ニ
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ッ ッ
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