Operator's Manual

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2.フィルタ(図41&42)の取り付け部周辺をきれいに
ふき、下に廃油受けを用意し、フィルタを外す。
3.新しいフィルタのガスケットに薄くオイルを塗布す
る。
4.取り付け部が汚れていないのを再確認し、ガスケッ
トがフィルタ・ヘッドに当たるまで手で回して取り
付け、そこから更に1/2回転増し締めする。
5.エンジンを始動して2分間運転し、システム内のエ
アをパージする。エンジンを停止させてオイル漏れ
がないか点検する。
油圧ラインとホースの点検
油圧ライン・油圧ホースは毎日点検してください。オイ
ル漏れ、ねじれ、支持部のゆるみ、磨耗、フィッティン
グのゆるみ、風雨や薬品による劣化などがないか十分に
点検してください。異常を発見したら必ず運転を行う前
に修理してください。
油圧システムのテストポート
油圧回路試験実施用にテストポートがあります。必要に
Toro代理店にご相談ください。
テストポートA(図43)は、右フレーム・レールのフィ
ルタ・マニホルドにあり、走行回路のチャージ圧の測定
用です。
図41
1.油圧フィルタ
図42
1.油圧フィルタ
図43
1.テストポートA(チャージ圧)
警  告
高圧で噴出する作動油は皮膚を貫通し、身体に重大
な損傷を引き起こす。
・油圧を掛ける前に、油圧ラインやホースに傷や変
形がないか接続部が確実に締まっているかを確認
する。
・油圧のピンホール・リークやノズルからは作動油
が高圧で噴出しているので、絶対に手などを近づ
けない。
・リークの点検には新聞紙やボール紙を使う。
・油圧関係の整備を行う時は、内部の圧力を確実に
解放する。
・油圧オイルが万一体内に入ったら、直ちに専門医
の治療を受ける。