Operator's Manual
g031611
図 図
図
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1.バックラップ入力
7.PTO出力
2.オーバーヒート入力
8.START出力
3.着席入力9.ETR出力
4.PTOスイッチ入力10.START入力
5.駐車ブレーキ入力
11.電源入力
6.ニュートラル位置入力
SCMの故障探究は以下の手順で行う
1.どの出力を調べたいのかを決めるPTO、始動、
ETR。
2.始動キーをONにして、赤い電源LEDが点灯す
るのを確認する。
3.各入力スイッチを操作して、対応する入力LED
の点灯を確認する。
4.スイッチやレバーを操作して、調べたい出力に必
要な入力条件を作り出す。
注 注
注
入力条件は、次ページのロジックチャートで
調べることができる。
5.出力LEDが点灯する場合には以下の修理項目
を確認する
•出力LEDが点灯しているのにその機器が作動
しない場合には、出力ハーネス、そこから先
の接続、機器そのものの故障が疑われる。
注 注
注
必要に応じて修理する。
•出力LEDが点灯しない場合には、ヒューズ両
方を点検する。
•入力が正常なのに出力LEDが点灯しない場
合には、SCMを交換して症状が解消するか
を試験する。
チャートの各行横列は、その出力機能に必要な入力の状態を示します。チャートの左欄に、機能が示されていま
す。各記号は以下のような意味を表します通電、閉じてアースされている、開いてアースされている。
入 入
入
力 力
力
出 出
出
力 力
力
機能
パワー
ON
ニュート
ラル状態
STARTON
ブレーキ
ON
PTOON
着席
オーバー
ヒート
バック
ラップ
始動
ETR
PTO
始動
——
+
OO
—
OO
++
O
運転非
着席
——
OOOOOOO
+
O
運転着
席
—
OO
—
O
—
OOO
+
O
刈り込み
—
OO
———
OOO
++
バック
ラップ
——
OO
—
OO
—
O
++
オーバー
ヒート
—
O
—
OOO
•–回路は閉じていてアースされている—LEDはON。
•O回路は開いていてアースされているか通電な
し—LEDはOFF。
•+回路は通電しているクラッチコイル、ソレノイド、
始動キーLED点灯
•空欄は、その論理構成に関係がないことを示す。
故障探究手順は、まず、始動キーをONにするエンジンは始動しない。不具合の出ている機能を表の一番左の欄
から探し出す。必要な入力をそれぞれ操作してLEDが点灯するのを確認する。
入力LEDに問題がなければ出力LEDを確認する。出力LEDが点灯しているのにその機器が作動しない場合に
は、機器に到達している電圧、機器までの導通、アース回路などを検査する。
ヒ ヒ
ヒ
ン ン
ン
ト ト
ト
刈 刈
刈
り り
り
込 込
込
み み
み
現 現
現
場 場
場
の の
の
調 調
調
査 査
査
を を
を
行 行
行
う う
う
危険度を調べるには、断面5cmx10cm程度、長さ1
m程度の角材を斜面におき、その上にマシンに付属し
ている傾斜計を載せてその斜面の角度を測ります。た
だし、このような長い棒を使った場合、小さなくぼみなど
の存在が無視されてしまいますので、その点について
は注意が必要となります。現場の調査を終了したら、
運転前の安全確認(ページ24)を参照してください。
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