Operator's Manual
図 図
図
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1.手すりと腰部ガード
荷台やアタッチメントの上には絶対に人を乗せない
でください。ワークマンの定員は、運転手と助手の
2名ですこれ以外の人間を乗せないでください。
適 適
適
正 正
正
速 速
速
度 度
度
の の
の
厳 厳
厳
守 守
守
事故の要因としてもっとも大きなものがスピードで
す。路面条件を無視して速度を出しすぎると車両の
コントロールが効かなくなり、事故を起こします。
速度の超過のために小さな事故が大事故になる例も
少なくありません。低速で立木に衝突しても軽いケ
ガと車両の損傷で済みますが、高速で激突すれば車
両は大破し死亡事故となります。
スピードの出しすぎは絶対にやめてください。最
適速度が分からなければスローダウン、これが鉄
則です。
スプレーヤ、トップドレッサ、スプレッダなどの重
いアタッチメント454kg以上を使用している時は、
高速ギア・カット・スイッチを低速位置にセットし
て高速走行ができないようにしておきましょう。
旋 旋
旋
回 回
回
時 時
時
の の
の
安 安
安
全 全
全
な な
な
運 運
運
転 転
転
操 操
操
作 作
作
ハンドル操作も事故要因として大きなものの一つで
す。急ハンドルはスリップの原因となりますし、車
両の制御ができなくなって最悪の場合転倒します。
ぬれている路面、砂地などでの旋回は危険度が高く
なります。速度が速いほど危険が大きくなりますか
ら、ハンドルを操作する前に十分に減速するよう
にしてください。
急旋回をすると内側の後輪が宙に浮く場合があり
ます。これは4輪駆動車で普通に起こる現象で、設
計ミスではありません。急旋回中に内側の後輪が
宙に浮くようならスピードの出しすぎです。速 速
速
度 度
度
を を
を
下 下
下
げ げ
げ
て て
て
く く
く
だ だ
だ
さ さ
さ
い い
い
ブ ブ
ブ
レ レ
レ
ー ー
ー
キ キ
キ
の の
の
適 適
適
正 正
正
操 操
操
作 作
作
障害物の近くでは減速すべきです。これにより、停
止や回避のための余裕が生まれます。万一実際にぶ
つかれば、機材を損傷してしまいます。さらにはご
自身や周囲の人にけが等を負わせることにもなり
かねません。停止や旋回は車両総重量と大きな関
係があります。積載重量が大きいときには停止も
旋回も難しくなります。積載重量が大きいほど停
止に掛かる時間が長くなります。
荷台を取り付けていない、アタッチメントを取り付
けているなどの場合も、制動特性が変化します。
急ブレーキを掛けると、前輪がロックするよりも
先に後輪がロックし、車両が制御できなくなる危
険があります。荷台を取り付けていない時や、ア
タッチメントを取り付けている場合は、通常よりも
スピードを落とすのが賢明です。
ターフも普通の路面も、ぬれているときには非常に
滑りやすくなります。停止距離も乾いているときの
2倍から4倍の長さが必要になります。
また深い水溜りに入ってブレーキがぬれると、乾燥
するまでブレーキが利かなくなります。水溜りを
抜けたあとは速度を落としてブレーキテストをし
てください。ブレーキが利かなくなっていたら、
ブレーキペダルを軽く踏み込んだまま、しばらく
一速ギアで運転しましょう。こうするとブレーキ
が早く乾きます。
凍結面、ぬれ芝上など滑りやすい路面や下り坂でシ
フトダウンによるエンジンブレーキを使用すると
スリップすることがありますから使用しないでく
ださい。斜面を下り始める前にシフトダウンして
おくようにしましょう。
転 転
転
倒 倒
倒
を を
を
防 防
防
止 止
止
す す
す
る る
る
た た
た
め め
め
に に
に
この車両にはROPS、腰部保護バー、シートベル
ト、手すりが装備されています。ROPS横転保護
バーは転倒などの際に死亡や重傷などの大事故を
防止する目的で取り付けられるものですが、万能
ではありません。
ROPSが破損した場合には、補修して再利用などせ
ず、交換してください。メーカーの許可なくROPS
を改造することを禁じます。
訓練と自覚による安全運転の徹底以上に効果のあ
る事故防止の方法はありません。
ワークマンの運転事故を防止する最も良い方法は、
オペレータに適切なトレーニングを行い、常に高
い安全意識の下に業務を行うことです。ROPSを使
用し、シートベルトを着用し、以下の注意を守れ
ば、万一横転した時にも事故を最小限にすることが
できるでしょう。
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