User manual
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用途
KSM8 Dualdyneは、プロフェッショナルなライブ演奏の補強での過酷な扱いにも耐え、ボーカル用マイクロホ
ンとして優れた性能を発揮するよう設計されていますが、他の音源を捉えるために使用することも可能で
す。マイクロホンの使用方法と用途、またはマイクロホンに採用されている技術に関する総合的な情報につ
いては、www.shure.comにて以下のトピックその他に関する参考資料をご覧ください。
• ライブ演奏を補強するためのマイクロホンテクニック
• 録 音 の た め の マ イクロホン テクニック
• 近接効果
Shure Dualdyne™カートリッジ
KSM8 Dualdyne™カートリッジには、逆サイド エントリー通気システムが採用されています。音はサイド エント
リー インレットを経由してマイクロホンに入り、後部第2ダイヤフラムを通過してから前部ダイヤフラムに到
達します。抵抗回路網に第2ダイヤフラムを使用することにより、低周波数が部分的にブロックされてカートリ
ッジに入らないため、自然なローエンドのレスポンスと抑制の効いた近接効果が得られ、音の明瞭さも失わ
れ ま せ ん 。
マグネット
サウンドチャンネル
サイドエントリー・
サウンドインレット
フロントダイヤフラム
空洞1
リアダイヤフラム
空洞2
Dualdyneカートリッジ側面図
Dualdyne™の長所
Shure Dualdyne™カートリッジは、その独特なデザ
インにより、従来のシングル ダイヤフラム ダイナミ
ック マイクロホンにはない、いくつかの長所を備え
て い ま す 。
近接効果の低減
従来のマイクロホンでは、演奏者がマイクロホンに
近づくにつれて低周波数レスポンスが高まります。
低音の増大に対処するには、4~5 kHz近辺を中心
とする強いプレゼンスのピークが使用されます。
デュアルダイヤフラムマイクロホンは近接効果を大
幅に低減するため、距離が変化しても低周波数レス
ポンスが一定に保たれます。これによって、ボーカル
音域全体でより自然なレスポンスが実現し、強いプ
レゼンスのピークが 不 要になります。
dual-diaphragm
single diaphragm
10
0
-10
dB
Hz
20
100 1k 10k 20k
シング ル ダ イヤフラムとデュアル ダ イヤフラムの周 波 数レ
スポンス