Administrator Guide
れにより、Administrator はセキュリティ方式をビジネス要件およびさまざまなデータアクセスパターンに合わせることができま
す。セキュリティ方式は、POSIX セキュリティおよび Windows ACL の両方を同じ NAS ボリュームでサポートする混合に設定す
ることもできます。NAS ボリュームが作成されると、デフォルトのファイルアクセス権は Windows に設定されます。設定は
NAS ボリュームの設定後すぐに編集する必要があります。
• クォータ – NAS ボリュームそれぞれに異なるクォータポリシーを適用することが可能で、管理者は適切な時にクォータの管理を
集中して行うことができます。
• レプリケーションスケジュール – 異なるボリュームに異なるレプリケーションスケジュールおよびポリシーを設定することがで
きます。
• 監査 SACL SMB アクセス – 異なるボリュームに、SACL SMB アクセスの監査を処理するための異なるポリシーを設定すること
ができます。
NAS ボリュームの作成の例
このセクションでは、部門がある組織のニーズと次の表に示された NAS ボリューム要件を満たす NAS ボリュームの作成方法を示し
ます。
部署 セキュリティ
方式
スナップショ
ット
複製 NDMP バック
アップ
SMB/NFS ク
ライアントの
数
読み取り / 書
き込みの構成
割合
既存データの
毎時変化率
ポストプロダ
クション
UNIX 毎時 いいえ 毎週 20 20/80 1%
総務部および
経理部
NTFS いいえ いいえ 毎週 10 50/50 なし
Broadcast 混合 いいえ いいえ 毎週 10 90/10 なし
報道 NTFS 毎日 いいえ いいえ 5 10/90 5 %
マーケティング NTFS 毎日 有り いいえ 5 50/50 なし
平均の読み取り / 書き込みの構成割合は 20/80 です。既存データの時間あたりの平均変化率は 1 % 未満です。
例 1
部署に基づいて NAS ボリュームを作成します。Administrator はストレージと管理を機能グループに分割します。この例では、部署
の要件は異なり、部署の方針に沿って NAS ボリュームを作成するための設計をサポートします。
• 利点
• NAS ボリュームは論理的に設定されるため、管理が容易である、
• 部署ごとの要求にぴったりとマッチした NAS ボリュームを作成できる。
• 短所:組織内の部署の数が増えると、NAS ボリュームの管理が困難になる。
例 2
セキュリティ要件が類似している部署を NAS ボリュームにグループ化します。管理者は 3 つの NAS ボリュームを作成します。
UNIX 用に 1 つ、NTFS 用に 1 つ、混合用に 1 つです。
• 長所:NAS ボリュームが Windows と Linux で別々に動作します。
• 短所:一部の部署に対して不要なサービスが提供される可能性があります。たとえば、SMB ボリュームが管理部門と経理部門
に対して毎週バックアップが実行される場合に、不要であっても、広報部門とマーケティング部門のバックアップが行われま
す。
例 3
NAS ボリュームは機能(スナップショット、レプリケーション、NDMP バックアップなど)に基づいて作成できます。
• 長所 – NAS ボリュームが、各機能のニーズに的確に合うように作成されます。
• 短所 – ユーザーマッピングが必要になります。ユーザーはセキュリティ方式(NTFS または UNIX のいずれか 1 つ)のを選択する
必要があり、そのセキュリティ方式に基づいて、他のユーザー用に正しいマッピングが設定されます。
NAS ボリュームストレージ容量の用語
Storage Manager は、個々の NAS ボリュームおよびすべての NAS ボリューム全体についてストレージ容量の詳細を表示します。次
の表に、Storage Manager で使用される NAS ボリュームストレージ容量関連の用語を定義します。
386 FluidFS 管理