Reference Guide
非同期リモートレプリケーション
aRR 機能は、プライマリストレージアレイからのソース仮想ディスクを、リモートストレージアレイ上のタ
ーゲット仮想ディスクに複製することを可能にすることから、
RR 機能に似ています。ただし、aRR は、スト
レージアレイ間における iSCSI とファイバーチャネル接続の両方をサポートし、ポイントインタイムレプリ
ケーション戦略を活用します。
aRR では、リモートストレージアレイにおける整合性のあるデータセットの
作成の同期化プロセスを管理することができます。
非同期レプリケーショングループ(ARG)には、1 つのエンティティとして管理できる複数の複製されたペ
アを含むことができます。複製されたペアは、プライマリ仮想ディスクとセカンダリ仮想ディスクで構成さ
れます。両方の仮想ディスクには同じデータの同一コピーが含まれています。書き込み操作はまずプライマ
リ仮想ディスクに実行され、次に ARG 同期化設定に基づいてセカンダリ仮想ディスクに複製されます。
ARG は、グループ内のすべての複製されたペアのための同期化設定を定義します。ARG 内にある複製された
ペアは、それぞれ同じ同期化設定、プライマリとセカンダリ役割、および書き込みモードを共有します。す
べての複製されたペアの同期化を、ARG で同時に行うことができます。
非同期レプリケーショングループは、複製されたペア内のローカルストレージアレイとリモートストレージ
アレイに関連付けられます。
• ローカルストレージアレイは、非同期レプリケーショングループにおいてプライマリ役割を果たします。
ローカルストレージアレイ上の非同期レプリケーショングループに追加されたすべての仮想ディスクは、
レプリケーション関係においてプライマリ役割を果たします。
• リモートストレージアレイは、非同期レプリケーショングループにおいてセカンダリ役割を果たします。
リモートストレージアレイ上の非同期レプリケーショングループに追加されたすべての仮想ディスクは、
レプリケーション関係においてセカンダリ役割を果たします。
非同期レプリケーショングループの作成
非同期レプリケーショングループ(ARG)は、複製されたペアを単一のエンティティとしてグループ化し、
ARG の全メンバーのレプリケーション設定を制御するために使用されます。複製されたペアは、単一の ARG
内にしか存在できません。ARG は、ストレージアレイ 1 つあたり 4 個に制限されています。
メモ: MD vCenter Plug-in 内で非同期レプリケーションを定義するには、両方のアレイ(ローカルアレ
イおよびリモートアレイ)を Plug-in Array Manager に追加する必要があります。どちらかのアレイが
Array Manager から削除されると、これら 2 つのアレイ間に設定された ARG は Plug-in 内に表示され
なくなります。
新しい ARG を作成するには、次の手順を実行します。
1. 非同期レプリケーショングループの作成 コマンドをクリックします。
非同期レプリケーショングループの作成 ダイアログボックスが表示されます。
2. 非同期レプリケーショングループ名 テキストボックスに、ARG 用の固有の名前を入力します。
3. リモートストレージアレイ ドロップダウンリストから、ARG 用のリモートストレージアレイを選択しま
す。
リモートストレージアレイドロップダウンリストには、リモートストレージアレイとしての選択をサポ
ートするストレージアレイのみが表示されます。
4. OK をクリックします。
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