Owners Manual
26 システムについて
温度限界値は、シャットダウンを行う温度の決定に使われます。これらの
限界値はデフォルト設定で、変更できません。バックプレーンの温度セン
サーが公称エラー限界値(
Nominal Failure Threshold
)を超える温度を
検出すると、重大イベントがセットされます。最大エラー限界値
(
Maximum Failure Threshold
)に達すると、
3
分以内にエンクロージャ
の電源ユニットがシャットダウンします。
3
番目の限界値であるシャット
ダウン限界値(
Shutdown Threshold
)に達すると、
5
秒以内にエンク
ロージャの電源ユニットがシャットダウンします。
キャッシュの機能と特徴
キャッシュミラーリング
キャッシュミラーリング機能により、受け入れられたホスト書き込みデー
タがプライマリコントローラからパートナーコントローラにコピーされ
ます。この操作により、正常に完了したというステータスがホストに返さ
れる前に、ホスト書き込みデータがパートナーコントローラに安全にミ
ラーされることが保証されます。コントローラに障害が発生すると、
正常なコントローラがすべてのミラーデータを安全に保持します。
キャッシュミラーリングはデフォルトで有効です。
ライトバックキャッシュ
ライトバックキャッシュは、キャッシュが書き込みデータを受信すると直
ちに、書き込み操作で完了信号がホストの
OS
に送信されるという結果に
なるキャッシュ方法です。ターゲット物理ディスクは、コントローラのパ
フォーマンスを高めるために、適切なタイミングでデータを受信します。
ライトバックキャッシュが有効になっているデュアルアクティブコント
ローラ構成では、完了ステータスがホストイニシエータに発行される
前に、書き込みデータは常にセカンドコントローラのキャッシュにコピー
されます。ライトバックはデフォルトで有効です。
ライトスルーキャッシュ
ライトスルーキャッシュは、完了ステータスがホストの
OS
に返される前
にデータが物理ディスクに書き込まれるというキャッシュ方法です。電源
障害によるデータ損失の可能性が低くなるため、ライトスルーキャッシュ
はライトバックキャッシュよりも安全だと考えられています。キャッシュ
ミラーリングが無効に設定されたり、バッテリーがなかったり、または
バッテリーに障害が発生すると、
RAID
コントローラは自動的にライトス
ルーに切り替わります。
メモ: ライトキャッシュは、ユーザーによる設定の変更ができません。