Owners Manual
52 RAID エンクロージャの使い方
Storage Management VSS のハードウェアプロバイダによるヒント
•
単一のスナップショットセットを使用して作成できるスナップショット仮想ディスクの数は、
RAID
コントローラモジュールの
I/O
負荷によって左右されます。
I/O
負荷が皆無かそれに近い
場合、スナップショットセット内の仮想ディスクの数は
8
つに制限されます。
I/O
負荷が大き
い場合は、
3
つに制限されます。
•
ストレージ管理ソフトウェアで作成されたスナップショット仮想ディスクは、ディファレン
シャルスナップショットです。プレックスのスナップショットはサポートされていません。
•
VSS
スナップショットのソース仮想ディスクとして使用する仮想ディスクの名前は、
16
文字ま
でに限定されます。
VSS
のハードウェアプロバイダは、ベース仮想ディスク名をスナップ
ショットとリポジトリ仮想ディスクの名前の接頭辞として使用します。ソース仮想ディスク名
が
16
文字を超えると、出来上がるスナップショットとリポジトリの名前が制限文字数をオー
バーします。
仮想ディスクのコピー
仮想ディスクのコピーは、データのバックアップ、小容量の物理ディスクを使用するディスクグ
ループから大容量の物理ディスクを使用するディスクグループへのデータのコピー、またはスナッ
プショット仮想ディスクデータのソース仮想ディスクへの復元ができるプレミアム機能です。
仮想ディスクのコピーは、ソース仮想ディスクからストレージアレイ内のターゲット仮想ディスク
にデータのフルコピーを生成します。
Source Virtual Disk
(ソース仮想ディスク)―
仮想ディスクのコピーを作成すると、ソース仮想
ディスクとターゲット仮想ディスクで構成されるコピーのペアが同一のストレージアレイ上に作成
されます。仮想ディスクのコピーを開始すると、ソース仮想ディスクからのデータがターゲット仮
想ディスクに完全にコピーされます。
Target Virtual Disk
(ターゲット仮想ディスク)―
仮想ディスクのコピーを開始すると、ター
ゲット仮想ディスクはソース仮想ディスクからのデータのコピーを維持します。既存の仮想ディス
クをターゲット仮想ディスクとして使用するか、または新しい仮想ディスクを作成するかを選択で
きます。既存の仮想ディスクをターゲットとして選択した場合、ターゲット上のデータはすべて上
書きされます。ターゲット仮想ディスクは、標準的仮想ディスクでも、故障した、または無効なス
ナップショット仮想ディスクのソース仮想ディスクでもかまいません。
メモ:ターゲット仮想ディスクの容量は、ソース仮想ディスクの容量と等しいか、またはそれを上
回っている必要があります。
ディスクコピーの処理を開始する際に、コピーの実行速度を定義する必要があります。コピー処理
を最優先すると
I/O
パフォーマンスにわずかな影響が生じますが、優先度を最低にすると、コピー
処理にかかる時間が長くなります。ディスクコピーの進行中にコピーの優先度を変更することも可
能です。
仮想ディスクのコピー機能の詳細については、
MD Storage Manager
の『ユーザーズガイド』
を参照してください。