Users Guide
システムによって通知される問題の解決
SCSI バス・エラーを修正する手順は、エラーが再現性のあるものか、再現性のないものか、および単一のテープ・ドライブ構成か、複数のテープ・ドライブ構成かによって異なります。続くセクションで
は、エラーのタイプごとの修正方法について説明します。
SCSI バス上の単一ドライブでの再現性のあるエラーの修正
1. テープ・ドライブに電源が供給されていることを確認します。
2. テープ・ドライブの SCSI アドレスが、システムによって割り当てられた SCSI アドレスと同じであることを確認します。
3. SCSI ターミネーターを交換して、失敗した操作を再試行します。
4. SCSI ケーブルを交換し、変換コネクターがあればそれも交換して、失敗した操作を再試行します。
5. これらの処置によって問題が訂正されない場合は、Dell のカスタマー・サポートに連絡してください。
SCSI バス上の複数ドライブでの再現性のあるエラーの修正
SCSI バス上に複数のテープ・ドライブがある構成で再現性のあるエラーが発生したときには、その問題が複数のテープ・ドライブで起きているかを判別する必要があります。問題が SCSI バス上のす
べてのデバイスで起きている場合は、バスが SCSI フェーズで停滞していて別のフェーズに移行できないか、システムから最初のデバイスへの SCSI ケーブルに問題があります。
1. システムから最初のデバイスへ SCSI ケーブルが接続されていることを確認します。
2. SCSI バス上にある最初のテープ・ドライブ以外のテープ・ドライブを外します。ターミネーターを最初の SCSI デバイスに移動します。
3. エラーが起こるかどうかを判別するためのアプリケーションを実行します。
¡ エラーが起こる場合は、次のことを行います。
n SCSI ターミネーターを交換して、失敗した操作を再試行します。
n SCSI ケーブルを交換し、変換コネクターがあればそれも交換して、失敗した操作を再試行します。
n これらの処置によって問題が訂正されない場合は、Dell のテクニカル・サポートに連絡してください。
複数のテープ・カートリッジで問題が発生した場合、またはテープ・カートリッジのボリューム通し番号が分からない場合は、テープ・ドライブの診断を実行します (『診断または保守機能の選
択』の機能コード 1 を参照)。
l 診断が失敗した場合は、Dell のテクニカル・サポートに連絡してください。
l 診断が成功した場合は、ヘッドのテスト診断を実行する (『診断または保守機能の選択』の機能コード H を参照)。
¡ ヘッドのテスト診断が失敗した場合は、Dell のテクニカル・サポートに連絡してください。
¡ ヘッドのテスト診断が成功した場合は、問題を起こしたカートリッジを取り替える。
テープ・カートリッジを取り外すか、ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
データの読み取りに関する問題:
ドライブでテープからデータを読み取っているときに問題が起こり、そのテープ・カートリッジのボリューム通し番号が分かっている場合は、次のいずれかの手順を実行してください。
l 使用可能な別のテープ・ドライブがある場合は、カートリッジを別のドライブに挿入して、操作を再試行する。
¡ その操作が失敗した場合は、損傷したカートリッジを廃棄する。
¡ 操作が成功した場合は、スクラッチ・カートリッジを最初のドライブに挿入し、テープ・ドライブの診断を実行する (『診断または保守機能の選択』の機能コード 1 を参照)。
n 診断が失敗した場合は、Dell のテクニカル・サポートに連絡してください。
n 診断が成功した場合は、エラーは一時的なものです。
l 別のドライブが使用できない場合は、スクラッチ・カートリッジをドライブに挿入し、テープ・ドライブの診断を実行する (『診断または保守機能の選択』の機能コード 1 を参照)。
¡ 診断が失敗した場合は、Dell のテクニカル・サポートに連絡してください。
¡ 診断が成功した場合は、カートリッジを廃棄する。
複数のテープ・カートリッジで問題が発生した場合、またはテープ・カートリッジのボリューム通し番号が分からない場合は、テープ・ドライブの診断を実行します (『診断または保守機能の選
択』の機能コード 1 を参照)。
l 診断が失敗した場合は、Dell のテクニカル・サポートに連絡してください。
l 診断が成功した場合は、ヘッドのテスト診断を実行する (『診断または保守機能の選択』の機能コード H を参照)。
¡ ヘッドのテスト診断が失敗した場合は、Dell のテクニカル・サポートに連絡してください。
¡ ヘッドのテスト診断が成功した場合は、問題を起こしたカートリッジを取り替える。
テープ・カートリッジを取り外すか、ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
メディア・エラーの確率が高い。テープ・カートリッジの障害のためにエラーが起こったことが、テープ・ドライブによって判明しました。別のテープ・カートリッジを試してください。複数のテープ・
カートリッジで問題が起こる場合は、『メディアに関連した問題の解決』を参照してください。
テープ・カートリッジを取り外すか、ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
テープ・ドライブまたは SCSI バスの失敗。テープ・ドライブのハードウェアまたは SCSI バスで障害が起きたことをテープ・ドライブが判別しました。『システムによって通知される問題の解
決』を参照してください。ドライブがこのエラーを検出して 10 秒後か、またはユーザーがドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
ライブラリーからドライブ・インターフェース (RS-422) へのエラー。このインターフェースは使用されていません。
ドライブを保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
テープ・ドライブのハードウェア問題。テープ・ドライブの操作効率が低下するような問題が起こったことを、テープ・ドライブが判別しましたが、このことで継続使用が制限されることはありませ
んでした。問題が解決しない場合は、Dell のテクニカル・サポートに連絡してください。ドライブは使用可能ですが、1 文字ディスプレイは、エラーを表示し続け、ステータス・ライトはこはく色で
明滅します。
テープ・ドライブへの電源をサイクル (オフにしてからオンにする) するか、または保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
エラーやメッセージは割り当てられていません。
テープ・ドライブをクリーニングする必要があります。テープ・ドライブをクリーニングします。『テープ・ドライブの使用』のテープ機構のクリーニングのセクションを参照してください。
テープ・ドライブの電源をクリーニングするか、または保守モードにすると、エラー・コードはクリアされます。
エラーやメッセージは割り当てられていません。
排出ボタンが押されたままになっています。ボタンを自由に押せることを検査します。