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表 5. ハード制限とソフト制限 (続き)
タイプ 説明
猶予期間が終わるまでにソフト制限に達した場合は、ユーザーにアラートが発行されます。そ
の後は、ユーザーがソフト制限を下回るまで、スペース不足状態になります。
クォータの猶予期間
クォータの猶予期間は、ファイル システム上の各ツリー クォータに、特定の猶予期間を設定する機能を提供します。猶予期間は、
ソフト制限とハード制限の間の時間をカウントし、ハード制限を超過するまでの残り時間をユーザーに通知します。猶予期間が経
過すると、ハード制限に達していない場合でも、スペースが追加されるまで、ユーザーはファイル システムやクォータ ツリーへ
の書き込みができなくなります。
猶予期間に有効期限を設定することができます。デフォルトは 7 日です。猶予期間の有効期限を無期限に設定して猶予期間が期
限切れにならないようにしたり、指定した日数、時間数、分数のいずれかに設定したりすることもできます。猶予期間の有効期限
が切れると、猶予期間はファイル システム ディレクトリーに適用されなくなります。
関連情報
クォータの詳細については、Dell EMC PowerStore
ファイル機能ホワイト
ペーパー
を参照してください。
ユーザー クォータの有効化
ファイル システムにユーザー クォータを追加するには、クォータを有効化し、ユーザー クォータのデフォルト値を設定する必要
があります。
手順
1. [Storage] > [File Systems] > [[file system]] > [Quotas]を選択します。
2. [Storage] > [File Systems] > [[file system]] > [Quotas] > [Properties]を選択します。
3. [Disabled]ボタンを右にスライドさせて、[Enabled]にします。
4. ファイル システムのユーザー クォータのデフォルトの[Grace Period]を入力します。これにより、ソフト制限が満たされた
後、ハード制限に到達するまでの時間がカウントされます。
5. デフォルトの[Soft Limit]、デフォルトの [Hard Limit]の順に入力して、[Update]をクリックします。
ファイル システムへのユーザー クォータの追加
個々のユーザーがファイル システムで消費できるストレージ領域の量を制限またはトラッキングするには、そのファイル システ
ムでユーザー クォータを作成します。ユーザー クォータを作成または変更する際は、ファイル システム レベルで設定されたデフ
ォルトのハード制限とソフト制限が使用できます。
前提条件
ファイル システムにユーザー クォータを追加するには、クォータを有効化し、ユーザー クォータのデフォルト値を設定する必要
があります。ユーザー クォータの有効化を参照してください。
メモ: 読み取り専用ファイル システムのクォータを作成することはできません。
手順
1. [ストレージ] > [ファイル システム] > [[ファイル システム]] > [クォータ] > [ユーザー]を選択します。
2. [User Quota]ページで[Add]をクリックします。
3. [Add User Quota]ウィザードで、要求されている情報を入力します。制限を設定せず領域の消費量をトラッキングするには、
[Soft Limit]と[Hard Limit]を 0(制限なしを意味します)に設定します。
4. [Add]を選択します。
その他のファイル システム機能 19