Owners Manual
Table Of Contents
表 21. 出荷および保管要件 (続き)
要件 説明
ストレージ時間(電源未投入)の推奨事項 電源未投入ストレージが連続して 6 か月を超
えないようにします。
ベース エンクロージャ エアフロー
ベース エンクロージャでは、ユニットが外気温の変化を感知してファンの回転数を増減する適応型冷却アルゴリズムを使用しま
す。排気は、外気温およびファンの回転数とともに、推奨動作パラメーター内でほぼ線形に増加します。以下の表の情報は典型的
なものであり、前面から背面へのエアー フローを減少する可能性があるキャビネットの前面/背面ドアなしで測定されています。
表 22. ベース エンクロージャ エアフロー
最大エアー フロー CFM 最小エアー フロー CFM 最大電力使用量(ワ
ット)
165 CFM 50 CFM 850 W
環境の回復
システムが周囲温度の上限を 10°C(18°F)超えた場合、システムのノードは、キャッシュ データを保存する計画的なシャットダ
ウンを開始して、それらを停止します。システム内の各拡張エンクロージャのリンク コントロール カード(LCC)はドライブの電
源を切りますが、LCC の電源は入ったままです。
許容範囲の水準に温度が低下したことをシステムが検知すると、システムはベース エンクロージャの電源をリストアし、LCC はそ
れぞれが管理するドライブの電源をリストアします。
大気のクリーン度の要件
製品は、ASHRAE(米国暖房冷凍空調学会)の「Environmental Standard Handbook」および最新版の「Thermal Guidelines for Data
Processing Environments, Second Edition, ASHRAE 2009b」の要件を満たすように設計されています。
キャビネットは、しっかり制御された環境パラメーター(温度、露天、相対湿度、大気クリーン度など)で構成される、クラス 1
のデータ通信環境に最適です。この設備にはミッション クリティカルな機器が設置され、一般に、空調設備も含めて、各設備がフ
ォルト トレラントになっています。
データセンターは、粉塵と汚染の制御に関して、ISO 14664-1、クラス 8 で規定されるレベルの清浄度を維持してください。データ
センターに流入する空気は、MERV 11 以上のフィルターでフィルタリングしてください。データセンター内の空気は、MERV 8 以
上のフィルター システムで連続的にフィルタリングしてください。さらに、亜鉛ウィスカなどの伝導性粒子の混入を防ぐ取り組み
を継続してください。
許容される相対湿度は、結露のない状態で 20~80%ですが、動作環境は 40~55%の範囲内に収めることを推奨します。高硫黄含
量などのガスの混入があるデータセンターでは、ハードウェアの腐食と劣化のリスクを最小限するために、温度と湿度を下げるこ
とをお勧めします。一般的に、データセンター内の湿度変動は、最小限に抑制してください。外気の混入や湿気が施設に入ること
を防ぐために、データセンターは正圧にし、入り口にエア カーテンを設けることもお勧めします。
相対湿度が 40%未満の施設では、電子機器に害を及ぼす可能性がある ESD(静電放電)の危険性を避けるため、機器に接触する際
には、静電気防止用ストラップの装着を推奨します。
環境の腐食性を日常的に監視するプロセスの一環として、データセンター内の代表的な気流内に銅クーポンと銀クーポンを置くこ
とをお勧めします(ISA 71.04-1985、セクション 6.1「Reactivity」に基づく)。クーポンの 1 か月ごとの反応速度が、300 オングスト
ローム未満にしてください。監視された反応速度がこれを超えた場合は、クーポンを分析して物質の種類を調べ、改善のための緩
和措置を講じてください。
ストレージ時間(電源未投入)の推奨事項:電源未投入ストレージが連続して 6 か月を超えないようにします。
消火に関する免責事項
コンピューター ルームの防火設備は、追加安全対策として必ず設置してください。消火システムの設置はお客様の責任となりま
す。データセンターの消火機器および業者の選定においては、細心の注意を払ってください。適切な保証と保護が受けられる消火
システムを選ぶ際は、保険業者、地域の消防署、地域の建物検査担当者といったあらゆる関係者と相談してください。
仕様詳細 23