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概要 17
メモ : ミラーリングされた物理ディスクは、読み込みの負荷バランスにより、読み
込みのパフォーマンスを高めることができます。
図
1-2. ディスクミラーリング(RAID 1)の例
スパンされた RAID レベル
スパニングとは、基本的、すなわち単純な
RAID
レベルの複数の集合から
RAID
レベル
10
、
50
、および
60
を構築する手段を示す用語です。たとえば、
RAID 10
は、
RAID 1
アレイの複数の集合で構成され、
RAID 1
の各集合が
1
つのスパンと
みなされます。データはその後、
RAID 1
スパンにわたってストライプされ
(
RAID 0
)、
RAID 10
仮想ディスクが作成されます。
RAID 50
または
RAID 60
を使用する場合は、
RAID 5
および
RAID 6
の複数の集合をストライピングと組
み合わせることができます。
パリティデータ
パリティデータは、特定の
RAID
レベル内にフォールトトレランスを提供するた
めに生成された冗長データです。ドライブの不具合が生じた場合、コントローラ
はパリティデータを使用してユーザーデータを再生できます。パリティデータは
RAID 5
、
6
、
50
、および
60
に存在します。
パリティデータは、システム内のすべての物理ディスクに分散しています。
1
台
の物理ディスクに障害が発生しても、残りの物理ディスク上にあるパリティと
データからディスクをリビルドできます。図
に示すように、
RAID
レベル
5
では
分散パリティとディスクストライピングが組み合わされています。パリティは、
物理ディスク全体を複製することなく、
1
台の物理ディスクに不具合に対応でき
る冗長性を提供します。
RAID
レベル
6
は、二重分散パリティとディスクストライピングを組み合わせた
ものです。このレベルのパリティは、物理ディスク全体を複製することなく、
2
台のディスクの不具合に対応できる冗長性を提供します。
ストライプエレメント
1
ストライプエレメント
2
ストライプエレメント
3
ストライプエレメント
1
重複
ストライプエレメント
2
重複
ストライプエレメント
3
重複
ストライプエレメント
4
ストライプエレメント
4
重複