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Dell™OptiPlex™330ユーザーズガイド
RAID 構成について
RAID 構成について
この項では、コンピュータのご購入時にお選びいただける RAID 構成の概要について説明します。異なる用途ごとにコンピュータ業界で使用できる RAID 構成の中で、デルはお使いのコンピュータに
RAID レベル 1 を提供しています。RAID レベル 1 構成は、高レベルのデータ整合性を求められるユーザの方々にお勧めします。
お使いのコンピュータに搭載されている Intel RAID コントローラは、2 つの物理ドライブを使用する RAID レベル設定のみを構成できます。大きいほうのドライブに未割り当ての(つまり使用できない)
領域が生じないようにするためには、同じサイズのドライブを使用することが必要です。
RAID の動作の検証
お使いのコンピュータは、起動時にオペレーティングシステムをロードする前に、お使いの RAID 構成に関する情報を表示します。RAID が構成されていない場合は、none defined(定義なし)のメッ
セージが RAID Volumes の下に表示され、お使いのシステムにインストールされている物理ドライブのリストが表示されます。RAID 容量が認識されている場合は、Status(ステータス)フィールド
で、現在の RAID 構成の状況を確認することができます。Status(ステータス)フィールドには、次の状態についての情報があります。
l Normal(正常)- お使いの RAID 構成は、正しく機能しています。
l Degraded(低下)- お使いのハードドライブの 1 つに障害があります。コンピュータは起動可能できますが、RAID は機能しておらず、データは他のドライブにコピーされません。
l Rebuild(再構築) - 低下状態に続き、コンピュータはセカンダリハードドライブへの交換および接続を検出し、次回オペレーティングシステムがロードされるときに RAID 設定を自動的に回復し
ます。
RAID レベル 1 構成
RAID レベル 1 では、ミラーリングと呼ばれる、データ冗長性ストレージ技術を使用してデータの整合性を向上します。データがプライマリドライブに書き込まれると、データは構成内のセカンドドライブに
も複製、またはミラーリングされます。RAID レベル 1 構成では、データの冗長性の利点を重視しているため、データアクセス速度が犠牲になります。
いずれかのドライブに障害が発生した場合、それ以降の読み書き操作は、正常に動作しているドライブに対して行われます。正常に動作しているドライブを使って、交換用のドライブでデータを再構築す
ることができます。また、両方のドライブにデータが複製されるため、たとえば 2 台の 120 GB RAID レベル 1 のドライブは、合計で最大 120 GB のデータを保存できることになります。
RAID のトラブルシューティング
RAID ハードドライブボリュームのトラブルシューティングには、2 つの方法のうちのいずれかを使用できます。1 番目は、Intel RAID Option ROM ユーティリティを使用する方法で、ハードドライブに
オペレーティングシステムがない場合でも実行できます。2 番目は、Intel Matrix Storage Manager、または Intel Matrix Storage Console を使用する方法で、オペレーティングシステムおよ
び Intel Matrix Storage Console をインストールした後に実行できます。これら 2 つの方法は、作業を開始する前にお使いのコンピュータを RAID 可能モードに設定することが必要です(コンピュ
ータを RAID 対応モードに設定するを参照)。
Intel®RAID Option ROM ユーティリティを使用した複数のハードドライブ障害からの回復
メモ: RAID 搭載のデルコンピュータを購入した場合には、同じサイズの 2 個のハードドライブで構成されています。
メモ: RAID レベル 1 構成では、その構成のサイズは構成の小さい方のドライブと同じになります。
メモ: 次の手順では、ハードドライブ障害の間に紛失したいかなるデータも復元されません。この回復は、障害のあるハードドライブを交換した後でのみ実行することができます(お使いのシステ
ムの該当するドライブの項を参照)。