Install Guide
製品オブジェクトは、認証および承認の問い合わせのためにシステムを Active Directory に関連付けます。システムがネットワークに追加された場合、シ
ステム管理者は、ユーザーが
Active Directory で認証および承認を実行できるようシステムとその製品オブジェクトをその Active Directory 名で設定す
る必要があります。また、システム管理者は、ユーザーが認証するために、システムを少なくとも 1 つの関連オブジェクトに追加する必要があります。
次の図は、関連オブジェクトが、すべての認証および承認に必要な接続を提供することを示しています。
図 1. Active Directory オブジェクトの標準的なセットアップ
さらに、Active Directory オブジェクトを単一のドメインまたは複数のドメインでセットアップすることもできます。RAC オブジェクト、または Server
Administrator オブジェクトをセットアップするかしないかに関係なく、単一のドメインでのオブジェクトのセットアップ方法に違いはありません。ただし、複数の
ドメインが関係する場合は、若干違いがあります。
次の図は、単一ドメインでの Active Directory オブジェクトのセットアップを示しています。このシナリオでは、2 つの DRAC 4 カード(RAC1 および RAC2)
と 3 人の既存の Active Directory ユーザー(User1、User2、および User3)が存在します。また、両方の DRAC 4 カードで User1 と User2 に管理者
特権を与え、
RAC2 カードで User3 にログイン特権を与えます。
図 2. 単一ドメインでの RAC Active Directory オブジェクトのセットアップ
単一ドメインでのオブジェクトのセットアップ
単一ドメインのシナリオでオブジェクトをセットアップするには、次のタスクを実行します。
1 関連オブジェクトを 2 つ作成します。
2 2 枚の DRAC 4 カードを表す 2 つの RAC 製品オブジェクト、RAC1 と RAC2 を作成します。
3 2 つの特権オブジェクト、Priv1 と Priv2 を作成します。Priv1 にはすべての特権(システム管理者)、Priv2 にはログイン特権を与えます。
4 User1 と User2 を Group1 にまとめます。
5 Group1 を関連オブジェクト 1(AO1)のメンバー、Priv1 を AO1 の特権オブジェクト、そして RAC1 と RAC2 の両方を AO1 の RAC 製品としてそれぞ
れ追加します。
6 User3 をメンバーとして関連オブジェクト 2(AO2)に、Priv2 を特権オブジェクトとして AO2 に、RAC2 を RAC 製品として AO2 に追加します。
関連リンク:
Active Directory へのユーザーと権限の追加
複数ドメインの Active Directory オブジェクト
次の図は、RAC 用の複数ドメインでの Active Directory オブジェクトのセットアップを示しています。このシナリオでは、2 つの DRAC 4 カード(RAC1 およ
び RAC2)と 3 人の既存の Active Directory ユーザー(User1、User2、および User3)が存在します。User1 は Domain1 に属しますが、User2 と
User3 は Domain2 に属します。また、RAC1 および RAC2 カードの両方で User1 と User2 に管理者特権を与え、RAC2 カードで User3 にログイン特
権を与えます。
図 3. 複数ドメインでの RAC Active Directory オブジェクトの設定
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Microsoft Active Directory の使用