abc DT-9800 シリーズ ファーストステップガイド このガイドは、DT-9800 のアプリケーション 開発者向けの開発ガイドブックです。 DT-9800 と開発環境との接続手順、および DT-9800 のアプリケーションを開発する上で 必要となる、カシオ提供の SDK に関する インストール方法やテスト方法について 記載します。 Ver. 1.
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変更履歴 バージョン 1.00 1.01 日付 2008.07 2008.12 頁 3-5 11-20 48 56-72 58 1.02 1.03 2009.05 2010.05 54-66 10-20, 56-71, 77-90 1, 7 9, 10, 23, 24, 29, 34, 38, 41, 45 12 54 説明 新規作成 第 1 章の、「ライブラリの構成」「マニュアルの構成」「サンプル プログラム」の内容を変更 基本開発キットのインストール手順を変更 CAB ファイルの構成を変更 デバイスエミュレータの説明に、eMbedded Visual C++ 4.
目次 1. 1.1 1.2 1.3 1.4 2.
8.1 8.2 テストプログラミング·········································································································································· 73 システムライブラリを使用したプログラミング ··························································································· 75 9.1 9.2 9.3 Visual Studio による開発 ········································································································································ 77 システムライブラリを使用したプログラミング(VB.
1. 概要 本書は、DT-9800 のアプリケーション開発者向けの開発ガイドブックです。 本書では、下記の内容を記載しています。 • • • • • • アプリケーション開発に必要な、ハードウェアとソフトウェア 基本開発キットのインストール手順 DT-9800 と開発用 PC との接続方法 デバイスエミュレータの使用方法 Visual Studio を使用したプログラミングとデバッグ DT-9800 の運用ガイド 1.
Bluetooth®通信 Class2 電源 通信方式 通信距離 出力 メイン電源用 電池寿命 バックアップ電源用 メイン電源用 DT-9800 Bluetooth® Specification Ver.1.2 約 3 m(電波の状態や環境により変化します) 最大 3 dBm(PowerClass2) 標準充電電池パック: DT-9723LI リチウム充電池パック (内蔵) JEITA 動作モード A :約 15 時間 *1 JEITA 動作モード D :約 12.6 時間 データ保持 10 分(メイン電池がない場合) -20~50 ℃ 10~80 %RH(結露なきこと) 1.
1.2 ライブラリの構成 DT-9800 基本開発キットで提供される、ライブラリの一覧を以下に示します。 表 1-2 ライブラリ名称 C++ 概要 システムライブラリ システム動作の制御に使用します。 Bluetooth ライブラリ Bluetooth モジュールの制御に使用します。 プリンタライブラリ プリンタモジュールの制御に使用します。 SOBR ライブラリ シリアルバーコードリーダの制御に使用します。 BCD ライブラリ BCD 演算に使用します。 GUI ライブラリ GDI 関数を利用した印刷に使用します。 通信拡張ライブラリ 通信拡張機能の制御に使用します。 JPEG ライブラリ JPEG 画像の操作に使用します。 FLINK ライブラリ PC や他の端末とのファイル転送に使用します。 ※ 上の表では、下記の略語を使用しています。 C++ : Visual C++ VB : Visual Basic.
1.
1.
2. アプリケーション開発要件 2.1 必要なプログラミング知識 DT-9800 のアプリケーションを開発するためには、以下のいずれかの開発言語によるプログラミング技術 が必要です。 • Visual C++ • Visual Basic.
2.
[別売品一覧] 8
2.
2.4 必要なソフトウェア DT-9800 のアプリケーションを開発するためには、Microsoft 社の開発プラットフォームと通信ソフトが必要 です。 開発プラットフォーム 開発言語 Visual C++ Visual Basic.NET Visual C# Microsoft Microsoft Microsoft Microsoft Microsoft Microsoft 開発プラットフォーム embedded Visual C++ Version 4.0 + SP4 (※1)(※2) Visual Studio 2005 + SP1 以降 Visual Studio 2008 + SP1 以降 Visual Studio.NET 2003 + SP1 (※3) Visual Studio 2005 + SP1 以降 Visual Studio 2008 + SP1 以降 ※ 1. Microsoft eMbedded Visual C++ 4.0 は、下記 URL よりダウンロードできます。 http://www.microsoft.
3. 基本開発キットのPCへのインストール 3.1 アプリケーション開発環境の構築手順 DT-9800 基本開発キットを使用して、アプリケーションを作成する手順を以下に示します。 (1) 開発プラットフォームのインストール PC に、Microsoft 製の開発プラットフォームをインストールします。 DT-9800 基本開発キットは eMbedded Visual C++、Visual Studio 2008、Visual Studio 2005、お よび、Visual Studio .NET 2003 に対応しています。 詳細については、「2.4 必要なソフトウェア」を参照してください。 (2) 基本開発キットのPCへのインストール PC に、カシオ製の ExportSDK をインストールします。 また、必要に応じて、カシオ製の各種ライブラリをインストールします。 インストール方法については、「3.
3.2 DT-9800 ExportSDKのインストール ※ DT-9800 ExportSDKをインストールする前に、「2.4 必要なソフトウェア」に示したソフトウェアを、あらか じめPCにインストールしておいてください。 ※ DT-X7 基本開発キットの Ver. 1.xx をご利用になっていた方は、Ver. 2.xx をインストールする前に、 Ver. 1.
※ 画面中のバージョン番号は、お手持ちのインストール CD によって異なります。 2. 「インストール一覧」をクリックします。 ※ 画面中のバージョン番号は、お手持ちのインストール CD によって異なります。 ※ ライブラリ、開発環境アドイン、サンプル等については、必要に応じてインストーラの指示に従ってイン ストールしてください。 ※ I/Oボックス接続用ドライバのインストールについては、「5.
3. 「DT-9800 ExportSDK」をクリックします。 すると、セットアップウィザードの開始画面が表示されます。 4. [次へ]をクリックします。 すると、使用許諾契約書画面が表示されます。 5.
6. [次へ]をクリックします。 すると、ユーザー情報の入力画面が表示されます。 7.
8. [カスタム]または[完全]をクリックして、セットアップ種類を選択します。 次に、インストール先フォルダの指定画面が表示されます。 インストール先を変更する場合は、[変更…]をクリックしてフォルダを指定してください。 9. [次へ]をクリックします。すると、インストール準備完了の画面が表示されます。 10.
インストールが終了すると、セットアップ完了画面が表示されます。 11.
3.3 ライブラリのインストール DT-9800 で動作する各種のライブラリは、下記の開発プラットフォーム別に用意されています。 • • • • Microsoft Microsoft Microsoft Microsoft eMbedded Visual C++ 4.0 Visual Studio .NET 2003 Visual Studio 2005 Visual Studio 2008 「インストール一覧」の画面から、お使いの開発プラットフォームに合わせてインストールしてください。 ※ ライブラリをDT-9800 にインストールする手順については、「6.1 CABファイルのインストール」を参照し てください。 ※ Visual C++用のヘッダーファイル(*.h)とインポートライブラリファイル(*.
3.4 オンラインヘルプのインストール ライブラリと同時にインストールされるヘルプファイルとは別に、下記の開発プラットフォーム別のオンライ ンヘルプも用意されています。 • Microsoft Visual Studio .
3.5 サンプルプログラムのインストール 「インストール一覧」の画面から、「参考サンプルソース」の項目を選択すると、CD-ROM 内のサンプルプ ログラムフォルダが表示されます。 サンプルプログラムは、開発プラットフォーム別にフォルダが分かれています。 開発プラットフォーム Microsoft embedded Visual C++ Microsoft Visual Studio.NET 2003 Microsoft Visual Studio 2005 Microsoft Visual Studio 2008 フォルダ名称 EVC VS2003 VS2005 VS2008 お使いの開発プラットフォームに対応したフォルダを、PC にコピーしてご利用ください。 ※ サンプルプログラムのファイルには、「読み取り専用」属性が設定されています。ご利用の前に、必要 に応じて、「読み取り専用」属性を解除してください。 サンプルプログラムの内容については、「1.
4. I/Oボックスの接続 この章では、I/O ボックスの接続方法を説明します。 I/O ボックスの電源は、別売の AC アダプタ(AD-S42120A または AD-S42120B)を使用してください。 DT-9800 への電源は、I/O ボックスから供給します。 I/O ボックスと PC との接続には、別売のシリアル I/O ボックス-PC 接続用ケーブルが必要です。 接続用ケーブルには、USB ケーブルと RS-232C ケーブルの 2 種類があります。 4.1 HA-B61IO 1.
2. I/O ボックス背面の AC アダプタジャックへ、AC アダプタを差し込みます。 3. 電源コードを AC アダプタに接続し、電源コードのプラグをコンセントに接続します。 4. I/O ボックス側面の電源スイッチを入れます。 5. USB ケーブルまたは RS-232C ケーブルを、I/O ボックス背面にある USB インターフェイスまたは RS-232C インターフェイスと、PC の対応するポートに接続します。 6.
5. PCとの接続 アプリケーションの開発を行うにあたり、DT-9800 と PC を接続するために、Microsoft 社の通信ツールを使 用します。 使用する通信ツールは、PC の OS により異なります。お手持ちの PC にあわせて、下記のツールをご使用 ください。 • ActiveSync(Windows XP および、それ以前の OS) Wndows XPおよび、それ以前のOSをご使用の場合は、DT-9800 とPCを接続するために、 ActiveSyncを使用します。詳細については、「5.2 ActiveSync接続(IrDA)」を参照してください。 ActiveSync は下記 URL よりダウンロードできます。 http://www.microsoft.com/downloads/details.
5.
5.1.1 USBドライバのインストール USB ドライバのインストール手順を、PC の OS 別に説明します。 なお、USB ドライバのインストール後には、通信速度の設定も行ってください。 Windows Server 2003、Windows XP、Windows 2000 の場合 7. インストールが始まると、背景が「InstallShield Wizard」画面に切り替わります。 ※ 以降の説明では、背景を除いたポップアップ画面のみを表示します。 8.
9. インストール先を指定し、[Next]をクリックします。 すると、インストール条件の確認画面が表示されます。 10. [Next]をクリックします。 すると、インストールの完了画面が表示されます。 11.
Windows XPの操作の続き 1. PC が再起動したら、I/O ボックスの電源を入れます。 すると、「新しいハードウェアの検索ウィザード」の開始画面が表示されます。 2. 「ソフトウェアを自動的にインストールする(推奨)(I)」をクリックします。 すると、「新しいハードウェアの検索ウィザード」の完了画面が表示されます。 3.
Windows Server 2003 の操作の続き 1. PC が再起動したら、I/O ボックスの電源を入れます。 2. [コントロールパネル]→[システム]を選択します。 3. 「ハードウェア」タブの[デバイスマネージャ]を開きます。 4. 「その他のデバイス」に表示されている「IRXxpress USB IrDA Controller」を右クリックし、メニューから 「ドライバの更新」を選択します。 すると、「ハードウェアの更新ウィザード」が表示されます。 5. 「ソフトウェアを自動的にインストールする(推奨)」を選択し、[次へ]をクリックします。 すると、「ハードウェアの更新ウィザード」の完了画面が表示されます。 6.
Windows Vista以降のOSの場合 1. インストールが始まると、ユーザーアカウント制御画面が表示されます。 2.
3. 「Next」をクリックします。 すると、既定のインストール先が表示されます。 4.
5. [Next]をクリックします。 すると、インストールの完了画面が表示されます。 6.
これ以降の画面は、ドライバのインストール後、まだ一度も差し込んでいない PC の USB ポートに接続する と、初回のみ表示されます。 1. PC が再起動したら、I/O ボックスの電源を入れ、DT-9800 を I/O ボックスに装着します。 しばらくすると、デバイスの認識画面が表示されます。 2.
3. [続行]をクリックします。 すると、Windows セキュリティの画面が表示されます。 4. 「このドライバソフトウェアをインストールします(I)」をクリックします。 5.
USB通信設定 USB ドライバのインストール後には、以下の手順で、通信速度の設定を行ってください。 なお、通信速度を変更するときは、必ず ActiveSync は終了させた状態で行って下さい。 1. PC に接続した、I/O ボックスの電源を入れます。 2. [コントロールパネル]→[システム]を選択します。 3.
4. 「赤外線デバイス」に表示されている「CASIO IRXpress USB Intrared」を右クリックし、メニューから「プ ロパティ」を選択します。 5. プロパティ画面の「詳細設定」タブを開き、「Maximum Connect Rate」をクリックしてから、通信速度を 設定します。 ※ 通信速度は、以下のとおりに設定して下さい。 単体接続の場合 : 「4000000 bps」または「115200 bps」を使用して下さい。 連鎖接続の場合 : 「115200 bps」を使用して下さい。 6.
5.1.2 RS-232Cドライバのインストール RS-232C ドライバのインストール手順を、PC の OS 別に説明します。 なお、RS-232C ドライバのインストール後には、通信速度およびポートの設定も行ってください。 Windows Server 2003、Windows XP、Windows 2000 の場合 1. インストールが始まると、背景が「InstallShield Wizard」画面に切り替わります。 ※ 以降の説明では、背景を除いたポップアップ画面のみを表示します。 2.
3. インストール先を指定し、[Next]をクリックします。 すると、インストール条件の確認画面が表示されます。 4. [Next]をクリックします。 すると、インストールの完了画面が表示されます。 5.
Windows Vista以降のOSの場合 1. インストールが始まると、ユーザーアカウント制御画面が表示されます。 2.
3. 「Next」をクリックします。 すると、既定のインストール先が表示されます。 4.
5. [Next]をクリックします。 すると、Windows セキュリティの画面が表示されます。 6. 「このドライバソフトウェアをインストールします(I)」をクリックします。 すると、インストールの完了画面が表示されます。 7.
RS-232C通信速度とポートの設定 RS-232C ドライバのインストール後には、以下の手順で、通信速度およびポートの設定を行ってください。 なお、通信速度およびポートを変更するときは、必ず ActiveSync は終了させた状態で行って下さい。 1. [コントロールパネル]→[システム]を選択します。 2.
通信速度の設定 3. プロパティ画面の「詳細設定」タブを開き、「Maximum Connect Rate」をクリックしてから、通信速度を 「115200 bps」に設定します。 通信ポートの設定 4. プロパティ画面の「詳細設定」タブを開き、「COM Port」をクリックしてから、ポートを選択します。 他のアプリケーションが使用していないポートを指定して下さい。 5.
5.2 ActiveSync接続(IrDA) Windows XPおよび、それ以前のOSをご使用の場合は、ActiveSyncを使用して、DT-9800 とPCを接続し ます。Windows Vistaをご使用の場合は、「5.3 Windows Mobile Device Center接続(IrDA)」を参照してく ださい。 5.2.1 ActiveSyncのインストール はじめに PC に ActiveSync をインストールします。 1. Microsoft 社よりダウンロードした、ActiveSync の MSI ファイルを起動します。 2. コピーライト等の質問に答えます。 すると、下記の画面が表示されます。 3. [インストール(I)]ボタンを押します。 インストールが終了すると、完了画面が表示されます。 4.
5.2.2 ActiveSyncの接続設定 すでに ActiveSync がインストールされている場合には、「接続設定」の変更だけを行います。 1. PC で、ActiveSync の「接続設定」を開きます。 2. 「以下のいずれかの接続を有効にする」で「赤外線ポート(IR)」を選択し、[OK]ボタンをクリックします。 3. DT-9800 で、スタートメニューから[設定]→[コントロールパネル]→[PC との接続]を選択します。 4. 接続方法に「IrDA」が選択されていることを確認して、ウィンドウを閉じます。 もし「IrDA」以外が選択されていたら、[接続方法の変更...]ボタンを押して、「IrDA」に変更します。 5. I/O ボックスと PC を接続し、DT-9800 を I/O ボックスに装着します。 6.
5.3 Windows Mobile Device Center接続(IrDA) Windows Vista以降のOSをご使用の場合は、Windows Mobile Device Centerを使用して、DT-9800 と PCを接続します。Windows XPおよび、それ以前のOSの場合は、「5.2 ActiveSync接続(IrDA)」を参照し てください。 Windows Mobile Device Centerのバージョン Windows Mobile Device Center 6.1 以降を使用してください。 それ以前の Windows Mobile Device Center では、Windows CE に対応していないため、接続することが できません。 操作方法 1. PC で、Windows Mobile Device Center の「接続の設定」を開きます。 2. 「以下のいずれかの接続を有効にする」で「赤外線(IR)」を選択し、[OK]ボタンをクリックします。 3. DT-9800 で、スタートメニューから[設定]→[コントロールパネル]→[PC との接続]を選択します。 4.
5. I/O ボックスと PC を接続し、DT-9800 を I/O ボックスに装着します。 6. PC で、Windows Mobile Dvice Center 画面の指示に従って操作します。 7.
5.4 Bluetoothによる接続 DT-9800 と PC を Bluetooth で接続する場合には、以下の手順に従って操作を行ってください。 1. PC に Bluetooth デバイスがインストールされていない場合には、Bluetooth をインストールして おきます。 2. 3. DT-9800 で、スタートメニューから[設定]→[コントロールパネル]を選択します。 コントロールパネルから、[Bluetooth 接続]を選択します。 4. 「MWN-デバイス」画面の Bluetooth デバイス一覧か ら、接続する Bluetooth デバイスをダブルクリックしま す。 すると、接続先 Bluetooth デバイスのサービス一覧画 面が表示されます。 5. サービス一覧画面で、「Bluetooth シリアルポート」を、 3 秒ほど押します。 すると、右画面のメニューが表示されます。 6.
6. 開発環境の準備 6.1 CABファイルのインストール 「3.2 DT-9800 ExportSDKのインストール」で各種ライブラリをインストールすると、PCの下記フォルダに、 DT-9800 用のCABファイルがインストールされます。 C:¥Program Files¥CASIO¥MBSYS¥CAB この節では、CAB ファイルを DT-9800 にインストールする手順を説明します。 CABファイルの内容 CAB ファイルには、下の表に示す DT-9800 用ランタイムライブラリが格納されています。 表 6-1 ライブラリ名 CAB ファイル名 内容 ja_SystemLib.ARMV4I.CAB システムライブラリ(※) DT-9800 用ランタイムライブラリ Bluetooth ライブラリ(※) ja_BluetoothLib.ARMV4I.CAB DT-9800 用ランタイムライブラリ ja_PrinterLib.ARMV4I.CAB プリンタライブラリ(※) DT-9800 用ランタイムライブラリ ja_SerialOBRLib.ARMV4I.
インストール手順 1. ActiveSync 等を利用して、DT-9800 上の任意のフ ォルダに、各 CAB ファイルを転送します。 ここでは、CAB ファイルを DT-9800 のルートフォルダ に配置しています。 2. DT-9800 で、転送した CAB ファイルを1つずつ選択 して、実行します。 右の画面は、「システムライブラリ」の確認画面で す。 3.
※ ActiveSync等の利用方法は、「5 PCとの接続」を参照してください。 ※ 本ガイドでは、CAB ファイルを DT-9800 のルートフォルダに配置しています。 ※ DT-9800 のフルリセットを実行した場合は、再度インストールを行ってください。 50
6.2 eMbedded Visual C++4.0 eMbedded Visual C++ 4.0 を使用してアプリケーションを開発するためには、DT-9800 ExportSDK が必 要です。 eMbedded Visual C++では、ツールバー内の[アクティブな WCE 構成を選択]コンボボックスで、で DT-9800 を選択してください。 リモートレジストリエディタ等のリモートツールのプラットフォームでも、DT-9800 を選択してください。 詳しくは「8. eMbedded Visual C++ による開発」を参照してください。 注意 ※ eMbedded Visual C++ 4.0 で DT-9800 のアプリケーション開発を行う場合、eMbedded Visual C++ 4.
6.3 Visual Studio 2005 VB,C#アプリケーション開発にて、DT-9800 を利用したリモートデバッグを行う手順を示します。 1. ActiveSync を利用して DT-9800 と接続を行います。 2. Visual Studio 2005 で、VB または C#アプリケーションプロジェクトを開きます。 3. 下図の赤枠の[デバイスへの接続]ボタンを押して、Visual Studio 2005 が DT-9800 との接続を認識 している事を確認します。認識していない場合は、再度 ActiveSync での接続を行ってください。 4. [ターゲットデバイス]のリストから、「DT-9800 デバイス」を選択します。 5.
6.4 Visual Studio.NET 2003 Microsoft では、Visual Studio .NET 2003 のターゲットデバイスの設定を可能にする addon を提供してい ます。 addon は、以下の手順に従って設定してください。 1. WindowsCE Utilities for VisualStudio.NET 2003 を PC にインストールします。 2. DT-9800 と PC 間にて ActiveSync の接続を確立します。 3. Visual Studio.NET 2003 を起動し、[ツール(T)]→[Select Windows CE Device CPU]を実行します。 (ActiveSync接続を確立していない場合、エラーメッセージを表示します。) ドロップダウンから「ARMV4I」を選択し、[Configure]ボタンをクリックしてから[Close]ボタンをクリッ クします。 4. Visual Studio.NET 2003 を再起動します。 これで、Visual Studio.NET 2003 で作成した WindowsCE.
7.
Windows Vista以降のOSを使用する場合 Windows Vista 以降の OS(Windows 7、Windows Server 2008)を使用する場合は、デバイスエミュレー タおよび I/O シミュレータを管理者として実行してください。 Explorer からプロパティを開いて管理者としてこのプラグラムを実行するにチェックを入れてください。 (例:Windows Vista で I/O シミュレータを管理者として実行) デフォルトでは以下の場所にインストールされています。 • デバイスエミュレータ C:¥Program Files¥Microsoft Device Emulator¥1.0¥DeviceEmulator.exe • I/O シミュレータ C:¥Program Files¥Common Files¥CASIO¥Emulator¥DevIoSim.
7.1 必要なソフトウェア デバイスエミュレータをご使用になるためには、下記のソフトウェアが必要です。 Visual Studio 2008 またはVisual Studio 2005 を使用する場合 • ActiveSync 4.2 以降(必要な場合のみ) http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=6b6ae681-5bf9-48af-b6f9-f382 70741f6a&DisplayLang=ja • Visual Studio 2008 または Visual Studio 2005(必須) • CASIO DT-9800 SDK(必須) • Microsoft Device Emulator 3.0 (任意※) http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=a6f6adaf-12e3 -4b2f-a394-356e2c2fb114 ※ 次ページの「Microsoft Device Emulator 3.
Microsoft Device Emulator 3.0 の利用方法 DT-X7 基本開発キットでインストールされるデバイスエミュレータは、Microsoft Device Emulator Version 1.0 がベースになっています。 Microsoft Device Emulator Version 3.0 をご利用になるには、以下の手順に従って、設定ファイルを変 更してください。 1. DT-9800 基本開発キット CD-ROM から、DT-9800 ExportSDK と「デバイスエミュレータ」をインストー ルします。 2. Microsoft 社のサイトから、Microsoft Device Emulator 3.0 をダウンロードして、インストールします。 3. 下記の DT-9800 エミュレータの設定ファイルをテキストエディタで開き、編集して、保存します。 C:¥Program Files¥Windows CE Tools¥wce500¥DT-9800¥Emulation¥DT-9800.cdes 変更前 [Emulator] module=DevEmu500.
7.2 デバイスエミュレータの起動 7.2.1 デバイスエミュレータの起動方法 デバイスエミュレータの起動手順は以下のとおりです。 はじめてデバイスエミュレータを起動したときにだけ、実行ライセンスの登録画面が表示されます。 ※ Windows Vista をご利用の場合、ユーザー アカウント制御(UAC)が有効になっていると、ライセンス 情報の登録が正常に行えません。UAC を無効にした状態で、デバイスエミュレータを起動してくださ い。 1. スタートメニューの[すべてのプログラム(P)]→[CASIO Device Emulator]→[DT-9800]を実行しま す。 「CASIO Device Emulator」に「DT-9800」が表示されない場合は、「デバイスの追加」を実行してくだ さい。Windows Vista以降のOSの場合は、Windows Vista以降のOSを使用する場合を参考に、 DevEmuLoader.exeを管理者として実行してください。 C:¥Program Files¥Common Files¥CASIO¥Emulator¥DevEmuLoader.exe 2.
4. 同梱のライセンスシートにある登録キーを入力し、[OK]を押下します。 5. 「状態:」が「<登録済み>」になったことを確認し、[OK]を押下します。 6.
7.2.2 I/Oシミュレータの起動方法 1. スタートメニューの「すべてのプログラム(P)」>「CASIO Device IO Simulator」>「IO Simulator」を実 行します。 2.
7.2.3 ActiveSyncとの接続 DT-9800 実機と同様に、DT-9800 エミュレータを ActiveSync と接続することにより、ファイルの送受信が 可能になります。 ActiveSyncの設定 1. ActiveSyncを起動し、[ファイル(F)]→[接続の設定(C)…]をクリックします。 2.
ActiveSyncとの接続 Visual Studio 2008 またはVisual Studio 2005 を使用する場合 1. 「7.2 デバイスエミュレータの起動」と同様の手順でDT-9800 エミュレータを起動します。 2. Visual Studio 2008 またはVisual Studio 2005 を起動し、[ツール(T)]→[デバイス エミュレータ マネ ージャ(L)…]を選択します。 3.
4.
Standalone Device Emulatorを使用する場合 1. 「7.2 デバイスエミュレータの起動」と同様の手順でDT-9800 エミュレータを起動します。 2. Standalone Device Emulator を起動します。Standalone Device Emulator は以下のフォルダにイン ストールされています。 C:¥Program Files¥Microsoft Device Emulator¥1.0¥dvcemumanager.exe 3. 「利用可能なエミュレータ:」内にある「DT-9800 エミュレータ」上で右クリックし、「クレードルに接続(D)」 を選択します。 4.
7.3 デバイスエミュレータの使用方法 7.3.
7.3.
状態通知機能 DT-9800 エミュレータで発生した状態の変化を、擬似的に表現します。 • LED 表示 DT-9800 エミュレータが LED を点灯すると、 I/O シミュレータの LED アイコンが変化しま す。 67
7.3.
Bluetoothライブラリによるデバイス探索シミュレーション Bluetooth ライブラリを使用すると、相手先通信機器の探索シミュレーションが可能です。 端末自身の属性情報と、相手先機器の属性情報(複数可)は、あらかじめテキストファイルに記述しておき ます。 テキスト テキスト ファイル 相手先情報 端末情報 詳細については、「Bluetooth ライブラリマニュアル」を参照してください。 69 ファイル
7.4 アプリケーションのデバッグ デバイスエミュレータを使用したアプリケーションのデバッグ方法について説明します。 ※ アプリケーションの作成手順については、実機の場合と同様ですので、「8. eMbedded Visual C++ に よる開発」および「9. Visual Studioによる開発」を参照してください。 7.4.1 ビルド構成の設定 Visual Studio 2008 またはVisual Studio 2005 Visual Studio 2008 または Visual Studio 2005 の[ソリューション構成]を「Debug」に、[ターゲット デバイ ス]を「DT-9800 エミュレータ」に設定します。 [ソリューション構成] [ターゲット デバイス] eMbedded Visual C++ 4.0 eMbedded Visual C++ 4.0 のアクティブな WCE 構成を「DT-9800」に、アクティブな構成を「Win32 (WCE ARMV4I) Debug」に、規定のデバイスの選択を「DT-9800 Device」に設定します。 7.4.
Visual Studio 2008 またはVisual Studio 2005 Visual Studio 2008 またはVisual Studio 2005 のメニューバーから、[デバッグ(D)]→[デバッグ開始(S)] を選択して、デバッグを開始します。 通常の DT-9800 実機を用いたデバッグと同様に、ソースコードにブレークポイントを挿入した場合は、そこ でアプリケーションが停止します。 ※ ブレークポイントで停止しない場合は、Microsoft .NET Compact Framework 2.
eMbedded Visual C++ 4.0 eMbedded Visual C++ 4.0 のメニューバーの「ビルド(B)」>「デバッグの開始(D)」>「実行(G)」を選択す ることにより、デバッグを開始します。 ※ eMbedded Visual C++ 4.0 を使用する場合は、デバッグ以前にDT-9800 エミュレータをActiveSync に接続する必要があります。ActiveSyncとの接続方法は、「7.2.
8. eMbedded Visual C++ による開発 この章では、開発環境に eMbedded Visual C++ 4.0 を使用した、アプリケーションの開発手順を説明し ます。 はじめに、単純な「"Hello World!" アプリケーション」を作成し、次に、システムライブラリを利用したアプリ ケーションを作成します。 テストプログラミング 8.1 1. 2. 3. 4. eMbedded Visual C++ 4.0 を起動します。 [ファイル(F)]→[新規作成(N)…]を実行します。 新規作成画面の「プロジェクト」タブで「WCE Application」を選択します。 新規作成画面の「プロジェクト」タブで「位置(C)」に新しいプロジェクトを保存するフォルダを選択しま す。 5. 新規作成画面の「プロジェクト」タブで「プロジェクト名(N)」にプロジェクトの名称を入力します。 6. 新規作成画面の「プロジェクト」タブで「CPU(P)」の「Win32 (WCE ARMV4I)」を選択し、[OK]ボタンを 押下します。 ③ ⑤ ④ ⑥ 7.
8. ツールバーの[アクティブな WCE 構成]で[DT-9800]を選択します。 9. DT-9800 と PC 間にて ActiveSync 接続を確立します。 10. ツールバーの[ツール(T)]→[リモートツールの選択(E)]→[WCE500 ツールを使用する(5)]を選択し ます。 11. ツールバーの[ビルド(B)]→[ビルド(B)]を選択します。 12. プログラムをビルドし、DT-9800 のルートフォルダに配置します。 プログラムを起動し、正しく動作することを確認してください。 DT-9800 にダウンロード されたプログラムが起動 します。 これでDT-9800 の開発環境が準備できました。eMbedded Visual C++ 4.0 のリモートデバッグ等の機能 の使用方法は、本書には記載しておりません。「10.
8.2 システムライブラリを使用したプログラミング カシオでは、C++によるアプリケーション開発を行うための、各種のライブラリを提供しています。 DT-9800 基本開発キットで提供される、ライブラリの一覧については、「1.2 ライブラリの構成」を参照して ください。 システムライブラリを使用した WindowsCE プログラムで、最もシンプルな例題を以下に示します。 起動するたびに、画面表示が 180 度回転するプログラムです。 1. 「8.1 テストプログラミング」に示した手順 1.~6.と同様に、プロジェクトを新規作成します。 2. 「WCE Application - ステップ 1/1」画面で「単純なWindowsCEアプリケーション(S)」を選択し、[終了 (F)]ボタンをクリックします。 3.
4. TestApp.cpp を開き、「#include "stdafx.h"」の次に以下のソースコードを追加します。 #include // カシオシステムライブラリを使用 5. TestApp.cpp 内にある WinMain 関数の「// TODO: この位置にコードを記述してください。」の次に、 以下のソースコードを追加します。 int result; result = SysGet180Rotate(); if( result == FALSE ){ result = SysSet180Rotate( TRUE ); } else{ result = SysSet180Rotate( FALSE ); } 6. ツールバーの[プロジェクト(P)]→[設定(S)…]を選択し、「リンク」タブ内の「オブジェクト/ライブラリモ ジュール(L)」に「SystemLib.lib」を追加します。 7. DT-9800 と PC 間にて ActiveSync 接続を確立します。 8.
9. Visual Studioによる開発 この章では、開発環境に Visual Studio 2008、Visual Studio 2005 または Visual Studio .Net 2003 を使 用した、アプリケーションの開発手順を説明します。 例題は、システムライブラリを利用した、LED を 5 秒間だけ赤く点滅させるアプリケーションです。 このアプリケーションを、3 つのプログラミング言語(Visual Basic / C# / C++)で作成します。 DT-9800 基本開発キットで提供される、ライブラリの一覧については、「1.
9.1 システムライブラリを使用したプログラミング(VB.NET) ここでは、LED を 5 秒間だけ赤く点滅させる GUI アプリケーションを、VB.NET 言語で作成します。 1. Visual Studio2008、Visual Studio2005 または Visual Studio.NET2003 で、新しい VB.NET の「デバイ スアプリケーション」を作成します。 Visual Studio 2008 Visual Studio 2005 Visual Studio .
2. ターゲットに「WindowsCE」を指定します。(Visual Studio 2005 を除く) Visual Studio 2008 テンプレートには、 「デバイスアプリケーション」を選択し ます。 Visual Studio .
3. [プロジェクト]メニューから、[参照の追加(R)…]をクリックします。 4.
5. クラスライブラリのインストール先フォルダ(C:¥Program Files¥CASIO¥MBSYS¥WindowsCE)を参照し、 SystemLibNet.dll を選択します。 6. [OK]ボタンをクリックして、「参照の追加」ダイアログを閉じます。 7. フォームのプロパティで、「Size」を「240,320」に変更します。 8. フォームにボタンを追加し、ボタンの表示文字列を「SetLED」に変更します。 9.
10. ボタン押下時のイベント関数に、以下のコードを追加してください。 Dim result As Int32 Dim msg As String ' 赤 LED を 0.5 秒点灯 0.5 秒消灯を 5 回繰り返す result = Calib.SystemLibNet.Api.SysSetLED(Calib.SystemLibNet.Def.LED_RED, 5, 8, 8) ' .NET の「true」値は、「-1」、「false」値は、「0」 If result = -1 Then ' 点灯成功 点灯色を取得 result = Calib.SystemLibNet.Api.SysGetLED() Select Case (result And &HF) Case Calib.SystemLibNet.Def.LED_OFF msg = "LED_OFF" Case Calib.SystemLibNet.Def.LED_RED msg = "LED_RED" Case Calib.SystemLibNet.Def.LED_GREEN msg = "LED_GREEN" Case Calib.
12. DT-9800 と PC 間にて ActiveSync 接続を確立します。 13. ターゲットに、Visual Studio 2008 または Visual Studio 2005 の場合は「DT-9800 デバイス」を、 Visual Studio .NET 2003 の場合は「Windows CE .NET デバイス」を選択します。 Visual Studio 2005 Visual Studio .NET 2003 14. [デバッグ(D)]→[デバッグ開始(S)]または[デバッグなしで開始(H)]を選択します。 プロジェクトが作成され、DT-9800 の ¥Program Files¥<プロジェクト名> フォルダにコピーされます。 また、SystemLibNet.
9.2 システムライブラリを使用したプログラミング(C#) ここでは、LED を 5 秒間だけ赤く点滅させる GUI アプリケーションを、C#言語で作成します。 1. Visual Studio2005 または Visual Studio.NET2003 で、新しい C#の「デバイスアプリケーション」を作 成します。 Visual Studio 2008 Visual Studio 2005 Visual Studio .
2. ターゲットに「WindowsCE」を指定します。(Visual Studio 2005 を除く) Visual Studio 2008 テンプレートには、 「デバイスアプリケーション」を選択し ます。 Visual Studio .
3. [プロジェクト]メニューから、[参照の追加(R)…]をクリックします。 4.
5. クラスライブラリのインストール先フォルダ(C:¥Program Files¥CASIO¥MBSYS¥WindowsCE)を参照し、 SystemLibNet.dll を選択します。 6. [OK]ボタンをクリックして、「参照の追加」ダイアログを閉じます。 7. フォームのプロパティで、「Size」を「240,320」に変更します。 8. フォームにボタンを追加し、ボタンの表示文字列を「SetLED」に変更します。 9.
10. ソースファイルの先頭に、以下のコードを追加します。 using Calib; 11. ボタン押下時のイベント関数に、以下のコードを追加します。 Int32 result = new Int32(); string msg; // 赤 LED を 0.5 秒点灯 0.5 秒消灯を 5 回繰り返す result = SystemLibNet.Api.SysSetLED(SystemLibNet.Def.LED_RED, 5, 8, 8); // .NET の「true」値は、「-1」、「false」値は、「0」 if(result == -1) { // 点灯成功 点灯色を取得 result = SystemLibNet.Api.SysGetLED(); switch(result & 0x0000000F) { case SystemLibNet.Def.LED_OFF: msg = "LED_OFF"; break; case SystemLibNet.Def.LED_RED: msg = "LED_RED"; break; case SystemLibNet.Def.
13. DT-9800 と PC 間にて ActiveSync 接続を確立します。 14. ターゲットに、Visual Studio 2008 または Visual Studio 2005 の場合は「DT-9800 デバイス」を、 Visual Studio .NET 2003 の場合は「Windows CE .NET デバイス」を選択します。 Visual Studio 2005 Visual Studio .NET 2003 15. [デバッグ(D)]→[デバッグ開始(S)]または[デバッグなしで開始(H)]を選択します。 プロジェクトが作成され、DT-9800 の ¥Program Files¥<プロジェクト名> フォルダにコピーされます。 また、SystemLibNet.
9.3 システムライブラリを使用したプログラミング(C++) ここでは、LED を 5 秒間だけ赤く点滅させるコンソールアプリケーションを、C++言語で作成します。 Visual Studio 2008 / Visual Studio 2005 での注意事項 プロジェクトを作成する前に、システムライブラリのインストールフォルダが、Visual Studio に登録されてい ることを確認してください。確認および追加手順は以下のとおりです。 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8.
2. [次へ >]を選択します。 3. 「選択されたSDK(S)」内にある、デフォルトのプラットフォームを選択して、[<]をクリックします。 4.
5. 「選択されたSDK(S)」に「DT-9800」があることを確認し、[次へ >]をクリックします。 6.
7. DeviceApplication1.cpp を開き、「#include 」の次に以下のソースコードを追加しま す。 #include // カシオシステムライブラリを使用 #if !defined(_countof) #define _countof(_Array) (sizeof(_Array) / sizeof(_Array[0])) #endif 8. DeviceApplication1.cpp 内にある Main 関数に以下のソースコードを追加します。 DWORD result; TCHAR msg[16]; // 赤 LED を 0.5 秒点灯 0.
10. [プロジェクト(P)]→[DeviceApplication1 のプロパティ(P)…]を選択します。 11. [構成プロパティ]→[リンカ]→[入力]を選択し、[追加の依存ファイル]に、「SystemLib.lib」と入力し て、[OK]をクリックします。 12. [ビルド]→[ソリューションのビルド]を選択し、正常にビルドできることを確認します。 13. DT-9800 と PC 間にて、ActiveSync 接続を確立します。 14. 「ターゲットデバイス」に「DT-9800 デバイス」を選択します。 15.
10.システム運用 10.1 自動復旧 自動復旧ツール(Restore.exe)は、電池消耗等により RAM 上のファイルやレジストリ等が消失してしまっ た場合のために、リセット時に自動的に元の状態に戻すツールです。 作成したアプリケーションをインストールしたあとに、実行することをおすすめします。 [設定方法] アプリケーションインストール完了後、Windows フォルダ内にある「Restore.exe」を実行します。 1. 「Restore.exe」を実行します。 2. [はい(Y)]を選択します。 3. 自動的にバックアップが開始されます。 4.
10.2 システムの安定化 10.2.1 リセット運用 WindowsCE は、長い間レジューム運用しているとメモリリークを起こしてしまう可能性があります。 システムを安定して使用していただくために、ユーザーアプリケーションに一日一回ユーザーリセットの処 理を入れていただくことを推奨します。 カシオでは、ユーザーアプリケーションにユーザーリセット処理を組み込むための API(システムライブラリ) を提供しています。 [使用例] ユーザーアプリケーションに「業務完了」といったメニューを用意し、そこから本 API を呼び出してくださ い。 10.2.2 サービスパックとパッチファイル カシオでは、機能アップや不具合対応を行うサービスパックやパッチファイルをリリースしています。 システムを安定運用するために、これらの適用をお勧めしています。 10.2.
10.3 参考 ●Windows Mobile Developer Center Microsoft 社が提供している以下のサイトは、Windows CE .NET デバイス関連の総合サイトです。 http://msdn.microsoft.com/mobility 上記サイトでは、他の有効なサイトにリンクしています。 また、ソフトウェアやライブラリ(C++ / .
10.4 テクニカルインフォメーション・オンラインサポートサービス DT-9800 SDK(ソフトウェア開発キット)をご購入いただきますと、テクニカルインフォメーション・オンライン サポートサービスを 3 ヵ月間ご利用になれます。このサービスは、開発時における疑問点、問題点を WEB 上でお問い合わせ頂き、その問いに迅速に対応し、早期に問題を解決するものです。 ご利用いただくには、ユーザー登録が必要です。お手数ですが、以下の手順で登録を行ってください。 1. 下記 URL にアクセスします。 https://techinfo.casio.jp/support/ 次の画面が表示されます。 2. [新規登録]を押します。 3. 会員規約/個人情報保護方針に同意します。 4.
5. 「会員規約/個人情報保護方針」の同意ボタンを押します。 お客様情報入力画面に移りますので、以下のサンプルのように入力してください。 6. 必要事項を入力したら、[内容の確認へ]ボタンを押します。 7.
10.5 DT-9800 をご利用上の注意事項 DT-9800 では、下記のような注意事項がございます。 ご利用の前には、下記内容に特にご留意いただき、動作確認等をお願い致します。 10.5.
カシオ計算機お問い合わせ窓口 ソフトウェア開発に関するお問い合わせ ●テクニカルインフォメーション・オンラインサポートサービス(有償) https://techinfo.casio.jp/support/ 製品に関する最新情報 ●製品サポートサイト(カシオペア・ハンディターミナル) http://casio.