DT-300 C ライブラリ解説書 DT-300 C ライブラリ解説書 Ｒｅｖ１．０１ カシオ計算機株式会社
DT-300 C ライブラリ解説書 目 次 1 概要 ..................................................................... 4 1.1 1.2 1.3 提供ファイルについて......................................................... 4 標準ライブラリ関数........................................................... 2 専用ライブラリ関数........................................................... 4 1.3.1 1.3.2 1.3.3 1.3.4 1.3.5 1.3.6 1.3.7 1.3.8 1.3.9 1.3.10 1.3.11 1.4 2 データ管理部 ..................................................................... 表示部関数 .........................
DT-300 C ライブラリ解説書 4.2.2 4.3 コード .......................................................................... 88 ファンクション詳細.......................................................... 89 5 OBR 部 .................................................................... 99 5.1 基本仕様 ................................................................... 99 5.1.1 5.1.2 5.2 機能 ...................................................................... 102 5.2.1 5.2.2 5.2.3 5.2.4 5.2.5 5.3 6 レーザースキャナ部 ..................
DT-300 C ライブラリ解説書 10 電源 ................................................................... 253 10.1 機能 ...................................................................... 253 10.1.1 10.1.2 10.1.3 10.1.4 10.1.5 10.1.6 10.1.7 10.1.8 10.2 11 ファンクション詳細......................................................... 255 通知モードの概念 .......................................................... 259 通知モード使用時に必要となる関数........................................... 259 通知モード使用例 .............................................
DT-300 C ライブラリ解説書 1 概要 1.1 提供ファイルについて アプリケーションプログラムを作成する場合、必ず“HICIF．LIB“をリンクして下さい。 本機の関数を使用する場合には、本システムが提供する“BIOS1MAC．H“をアプリケーションプログラム内でインク ルードして下さい。 また、C 標準ライブラリの機能を使用する場合には、“SHCLIB．LIB“をリンクして下さい。 また、ヘッダファイルは、BIOS1MAC.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ＮＯ． ４３ ４４ ４５ ４６ ４７ ４８ ４９ ５０ ５１ ５２ ５３ ５４ ５５ ５６ ５７ ５８ ５９ ６０ ６１ ６２ ６３ ６４ ６５ ６６ ６７ ６８ ６９ ７０ ７１ ７２ ７３ ７４ ７５ ７６ ７７ ７８ ７９ ８０ ８１ ８２ ８３ ８４ ８５ ８６ ８７ ライブラリ名 適用 freopen 関数 現在オープンされているファイルをクローズし、新たに指定ファイル名のファイルを sprintf 関数 sscanf 関数 fread 関数 fwrite 関数 fseek 関数 ftell 関数 rewind 関数 atof 関数 atoi 関数 atol 関数 strtod 関数 strtol 関数 srand 関数 calloc 関数 free 関数 malloc 関数 realloc 関数 abort 関数 exit 関数 bsearch 関数 qsort 関数 abs 関数 div 関数 labs 関数 ldiv 関数 オープン データを書式に従って変換し、指定領域に出力 指定領域からデータを入力し、書式に従って変換 ファイルから指定領域にデ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 1.3 専用ライブラリ関数 1.3.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 1.3.3 キー部関数 ＮＯ １ ２ ３ ４ 関 数 名 キー入力ファンクション key_read key_string key_num key_check key_clear ファンクションキー制御 key_fnc key_fnc_mode 入力設定 key_select キー入力モード設定 key_setInputMode 機 能 ページ １文字入力 文字列入力 数値入力 キーバッファのステータスチェック キーバッファのクリア 90 91 92 93 94 ファンクションキーコードの設定 ファンクションキー通知モード設定 95 96 キー入力有効／無効設定 97 キー入力モード設定 98 1.3.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 1.3.6 IrDA 部関数 ＮＯ １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ １０ 関 数 名 機 Ir_Open Ir_Close Ir_Read Ir_Write Ir_QueryTx Ir_QueryRx Ir_Err_Get Ir_State_Set Ir_SetPortConfig Ir_Init 能 IrCOMM オープン IrCOMM クローズ データ読込み データ書込み 送信データ数問合せ 受信データ数問合せ エラーステータス取得 通信状態設定 自局能力設定 IrCOMM 強制終了 ページ 179 180 181 182 183 184 185 190 192 194 1.3.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 (2)FLINK 手順 ＮＯ １ ２ ３ ４ ５ ６ ７ ８ ９ １０ １１ １２ １３ １４ １５ １６ １７ １８ １９ ２０ ２１ 関 数 名 cu_open cu_fileSend cu_fileAdd cu_fileRecv cu_close cu_readErrStat cu_idle cu_cmdRecv cu_stopKeySet cu_fileDelete cu_fileMove cu_makeDir cu_getFileInfo cu_setFileInfo cu_getDiskInfo cu_dateTime cu_getSysInfo cu_msgSend cu_beep cu_fchklog_Create cu_fchklog_Check 機 能 通信ポートの初期化 ファイル送信 ファイル追加 ファイル受信 通信ポートのクローズ エラー詳細情報の取得 ＩＤＬＥ遷移 ＰＣモードコマンド待ち 中断キーの登録／削除 ファイル／ディレクトリ削除 ファイル移動 ディレクトリ作成 ファイル情報の取得 ファイル情報の更新 ディスク情報の取得 日付
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 1.3.10 通知モード部関数 Ｎ Ｏ １ ２ ３ ４ ５ 関 名 機 flg_sts clr_flg wai_flg pwr_inhabit pwr_inhabit_clr 1.3.11 能 ページ 通知フラグ状態取得 通知フラグ状態クリア フラグセット待ち 電源通知モード設定 電源通知イベントのクリア 266 267 268 269 270 共通関数 Ｎ Ｏ １ ２ ３ ４ 数 関 数 名 機 Abort exit wkup_cost sub_reset 能 ページ ＡＢＯＲＴ処理 ＥＸＩＴ処理 動作環境メニューの起動 ソフトウェアリセット処理 273 274 275 276 1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 2 データ管理部 2.1 機能 2.1.1 メモリー管理機能 要求サイズ分のメモリを、メモリ領域の下位アドレスから連続した領域に割り付けます。 割り付けるメモリが、不足または、要求メモリサイズが０の場合はエラーを返します。 表２．１ サポートしている標準ライブラリ関数の一覧 関 数 名 処 理 概 要 calloc 記憶域を確保し、確保した全ての領域をゼロクリアします free 指定した記憶域を解放します malloc 記憶域を確保します realloc 記憶域の大きさを指定した大きさに変更します 2.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 (1)Ａドライブ（RAM ドライブ）に関して 本体に搭載されているＲＡＭ空間の内約 1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 2.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 表２．６ システムデータ一覧 システムデータ一覧 項目 管理データ 内 容 リセットタイミ ング リセット立上げ ｃｏｎｆｉｇ ファイル反映 電源 APO APO時間：0∼59(分) ABO ABO時間：10∼59(秒) ○ ○ レジューム ON/OFFの設定 ○ ○ ＫＥＹ クリック音 ON/OFF ○ ○ 表示 フォントMODE 6/8/10(dot) ○ ○ フォント種別 NORMAL/BOLD ○ ○ 日本語/英語 日本語/英語 FROM内容反映 ○ コントラスト設定値 0∼15 ○ ○ コントラスト手動差分 手動設定による現在設定値との差分 ○ − 読取り回数 バーコード連続読取回数：1∼9(回) ○ ○ OBR 通信 ○ 照合回数 読取コード照合回数：1∼9(回) ○ ○ スキャン時間 スキャンタイムアウト時間：1∼9(秒) ○ ○ プロトコル 高速IO ○ ○ タイマ 音量 OFF/小/中/大 システム 機器ID 機器固有のID
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 表２．７ システムデータ設定範囲 項 目 管理データ 電源 サイズ 設定範囲 初期値 APO LONG(32bit) 0∼59 10 ABO LONG(32bit) 10∼59 15 レジューム LONG(32bit) 0 or 1 1 備 ON:1 OFF:0 OFF:0 ＫＥＹ クリック音 LONG(32bit) 0 or 1 1 ON:1 表示 フォントMODE LONG(32bit) 0 or 1 or 2 1 6DOT:0 考 8DOT:1 フォント種別 LONG(32bit) 0 or 1 0 NORMAL:0 BOLD:1 日本語/英語 LONG(32bit) 0 or 1 0 日本語:0 英語:1 コントラスト設定値 LONG(32bit) 0∼15 7 コントラスト手動 LONG(32bit) -7∼7 0 読取り回数 LONG(32bit) 1∼9 1 照合回数 LONG(32bit) 1∼9 3 スキャン時間 LONG(32b
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 2.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 2.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ＣＯＮＦＩＧ．ＨＴＳ形式 項目 ID 電源 KEY OBR 表示 通信 タイマ プロトコル サイズ 共通 個別 APO 時間 ABO 時間 レジューム クリック音 読取回数 照合回数 スキャン 時間 MODE 日/英 種別 コントラスト プロトコル 速度(IR) データ(IR) パリティ(IR) STOP(IR) 音量 下記参照 AP サイズ 位置 00 +10 +12 +14 +16 +18 +20 +22 サイズ 10 2 2 2 2 2 2 2 設定範囲 CONFIG.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 システムデータの設定 関数名 dat_system 電源、ＫＥＹ、ＯＢＲ、表示、通信、タイマ等に関するシステムデータを登録または読出します。 引数の機能コード、システムデータ識別ＩＤが下記以外の場合は、何もせずにエラー終了とします。 登録を行う際には、データ毎の妥当性を確認し不当データの場合、全てデータ登録をせずにエラー終了とします。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = dat_system (FN fnc，ID sys_id，*VP sys_dt) ; 【パラメータ】 FN ID fnc *VP sys_id sys_dt ：機能コード SYSD_FNC_READ ：読出し SYSD_FNC_WRITE ：登録 ：システムデータ識別 ID SYSD_PWR ：電源 SYSD_KEY ：KEY SYSD_OBR ：OBR SYSD_DSP ：表示（次ページの DAT_DSP_STR を指定時） SYSD_DSP2 ： SYSD_COM ：通信 SYSD_TIM ：タイマ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ｄａｔ＿ｓｙｓｔｅｍの設定／読出しのデータバッファ詳細 （設定値詳細は、「表２−７ システムデータ設定範囲」を参照してください） 【電源関連】 typedef struct 【KEY 関連】 typedef struct 【OBR 関連】 typedef struct 【表示関連】 typedef struct typedef struct 【通信関連】 typedef struct typedef struct 【タイマ関連】 typedef struct sys_pwr sys_key sys_obr sys_disp sys_disp2 sys_tty0 sys_tty sys_time { w w w }DAT_PWR_STR; apo; abo; res_md; /* APO 時間設定 /* ABO 時間設定 /* レジューム ON/OFF */ */ */ { w }DAT_KEY_STR clk_md; /* クリック音 ON/OFF */ { w w w }DAT_OBR_STR; rd_ct; cmp_c
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 【システム関連】 typedef struct typedef struct sys_dat sys_dat2 { UB sys_id[7]; UB bios_ver[7]; UW mac_type; }DAT_SYS_STR; { UB dir_id[7]; UB patch_ver[7]; }DAT_SYS_STR2; 【プロトコル関連】 typedef struct sys_pro 【AP サイズ関連】 typedef struct sys_mem { w w w w w w /* RESERVE non_rec_tmount; non_retry_ct; mal_rec_tmout; ptp_snd_tmount; ptp_rec_tmout; ptp_rec_retry_ct; /* NEW PALAN w irda_tmout; w irda_rec_tmout; w dr_tmout; /* 高速 IO w hio_tmout; w hio_retry_ct; /* RESERVE w sirial_no w level_parity; w
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＳバージョン読出し 関数名 dat_OSVer_Read 現在、登録されているＦＲＯＭ ＯＳバージョンを指定バッファ（１６バイト）に読出します。 データのフォーマットは、ＡＳＣＩＩコードで以下のようになります。 ” ＊ ． ＊ ＊ ＊ ＊ △ ＊ ＊ ． ＊ ＊ ． ＊ ＊ △ ” バージョンＮＯ 年 月 日 △：スペース ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 void dat_OSVer_Read(B *rd_buf); 【パラメータ】 B *rd_buf ：ＯＳバージョン格納バッファポインタ（１６バイトの領域が必要です） 【リターンパラメータ】 なし 【リターンコード】 なし ≪備考≫ 21
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 代理店ＩＤのチェック 関数名 代理店ＩＤのチェックを行います。 アプリケーションの不正コピー防止用に使用します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = dat_dealer_chk(const UB *dealer_no ) ; 【パラメータ】 const UB *dealer_no ：代理店ＩＤ格納領域のアドレス 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：ＩＤ一致 E_NG ：ＩＤ不一致 ≪備考≫ 代理店ＩＤは、６桁の半角英数字で構成されています。 22 dat_dealer_chk
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＡＰロード＆実行 関数名 dat_Apload 指定されたファイルを読出し、ＡＰファイルとしてＡＰ領域にロードし実行します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd =dat_Apload(const B *path )； 【パラメータ】 const B *path ：指定ファイル名の格納先ポインタ（指定方法詳細は open 関数参照） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_NG ：異常終了 ≪備考≫ 23
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイルオープン 関数名 open ＜低水準インタフェース関数＞ 指定ファイルをオープンして、ファイル操作を可能にします。 ファイル操作は、オープン時に返されるファイル番号を指定することにより、ｍｏｄｅで指定したファイルモードに 従って行われます。 ファイルの同時オープン可能数は１６で、オープンに失敗した場合は E_LOWERR を返します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 int ercd = open(char *name， int mode) ; 【パラメータ】 char int *name mode ：指定ファイル名の格納先ポインタ（指定方法詳細は次ページ参照） ：ファイルモード O_RDONLY ：読込み専用 O_WRONLY ：書込み専用 O_RDWR ：読込み／書込み両用 O_CREAT ：ファイル新規作成 O_TRUNC ：指定ファイルの内容を捨て、サイズを０にします O_APPEND ：次に読み書きを行うファイル内の位置を最後に設定します ※O_APPEND を設定しない場合の次に読み書きを行
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ｏｐｅｎの指定ファイル名格納先ポインタ指定方法の詳細 以下の形式の指定が可能です。 （形式１） ｎｎｎｎｎｎｎｎ．ｍｍｍ ファイル名 拡張子 （形式２） ｄ：¥ ｐｐｐｐｐｐｐｐ ¥ ｎｎｎｎｎｎｎｎ．ｍｍｍ ドライブ名：パス名¥ 注 ファイル名．拡張子 ファイル名の有効データ（ＡＮＫコードのみ） ファイル名の先頭コードは８０Ｈ以上にしないで下さい。 25
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイルクローズ 関数名 ＜低水準インタフェース関数＞ 指定ファイルをクローズし、ファイルの日付／時刻を登録します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 int ercd = close(int fileno) ; 【パラメータ】 int fileno ：クローズするファイル番号 【リターンパラメータ】 int ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_LOWERR ：異常終了 ≪備考≫ 26 close
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイルのリード 関数名 read ＜低水準インタフェース関数＞ 指定ファイル番号に対応したファイルの読出し位置から指定読込み領域へ指定データバイト数分格納ファイルデータ を読込みます。指定バイト数以下でファイルが終了した場合は、そこで読込みを終了とします。 読出し位置は、読込んだバイト数だけ先に進みます。正常終了した場合は、実際に読込んだバイト数を返します。 データを読込む前に、該当データブロックのサム値のチェックを行い、正しくない場合には、異常終了します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 int ercd = read(int fileno， char *buf， unsigned int count) ; 【パラメータ】 int fileno char *buf unsigned ：読込み対象のファイル番号 ：読込み領域のポインタ int count ：読込みデータの要求バイト数 【リターンパラメータ】 int ercd ：正常終了時は、実際に読込まれたデータバイト数 異常終了時は、リターンコードを返します
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイルのライト 関数名 write ＜低水準インタフェース関数＞ ファイルにデータを書込みます。書込み位置は、書込めたデータ数だけ先に進みます。 正常終了した場合は、実際に書込めたデータバイト数を返します。 書込み途中でファイルデータ領域が満杯になった場合も正常終了します。ただしリターンパラメータ には実際に書き込んだデータ数を返します。 連続して戻り値が０となるような場合、満杯状態と判断して異常終了します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 int ercd = write(int fileno， char *buf， unsigned int count) ; 【パラメータ】 int fileno char *buf unsigned ：書込み対象のファイル番号 ：書込み領域のポインタ int count ：書込みデータの要求バイト数 【リターンパラメータ】 int ercd ：正常終了時は、実際に書込まれたデータバイト数 異常終了時は、リターンコードを返します 【リターンコード】 E_LOWERR ：異常
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイルリード／ライト位置の設定 関数名 lseek ＜低水準インタフェース関数＞ 指定ファイルの読込／書込位置をバイト単位で設定します。 正常終了した場合は、ファイルの先頭からオフセットを返します。 更新した読み込み／書き込み位置が負になったり，ファイルサイズを越える場合は 現在位置の変更をせずに現状ポインタ値を返します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 int ercd = lseek(int fileno， long offset， int base) ; 【パラメータ】 int long fileno offset ：対象のファイル番号 ：読込み／書込み位置の変更先 base で指定された位置からのオフセット値 （バイト単位） int base ：ファイルの基準位置 ０ ：ファイルの先頭 １ ：現在の読込み／書込み位置 ２ ：ファイルの最後 【リターンパラメータ】 int ercd ：正常終了時は、変更した位置情報を返します ファイルの先頭からオフセットアドレス（バイト単位） 異常終了時は、リターンコー
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 メモリ領域の割当て 関数名 sbrk ＜低水準インタフェース関数＞ 要求されたデータサイズ分の領域をメモリ領域の下位アドレスから割り付けます。 割り付けるメモリ領域が不足，または要求サイズが０の場合は，エラーとします。 正常終了の場合は，割り付けたメモリの先頭アドレスを，異常終了の場合は，E_LOWERR を返します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 char *buf= sbrk(unsigned long size) ; 【パラメータ】 unsigned long size ：要求データのサイズ（１∼１６ＫＢバイト） 【リターンパラメータ】 char *buf ：正常終了の場合、割り付けた領域の先頭アドレスを設定 異常終了の場合、リターンコードを設定 【リターンコード】 E_LOWERR ：異常終了 ・割り付けるメモリ領域不足 ・要求サイズが０ ≪備考≫ 30
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 メモリ領域の空きサイズの取得 関数名 メモリ領域の未使用領域のサイズを返します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 UW size = dat_mem_size( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 UW size ：メモリの未使用領域サイズ（バイト単位） 【リターンコード】 なし ≪備考≫ 31 dat_mem_size
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ディレクトリの作成 関数名 fil_mkdir 新しいディレクトリを作成します。 制限事項： Ａドライブのファイルが１６ファイル同時オープンされている場合は、異常終了します。 Ｂドライブは対象外です。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_mkdir( const char *path ); 【パラメータ】 const char *path ：作成するディレクトリのフルパス名 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_NG ：異常終了 ≪備考≫ ・９文字以上１１文字以下のディレクトリ名を指定した場合、エラーとはならず以下のようになります。 （例） Ａ：￥１２３４５６７８９０１ → Ａ：￥１２３４５６７８．９０１ ・MS-DOS の予約デバイスに相当するファイル名の制限はありません。 ・ディレクトリ名に￥を連続指定してもエラーとはならず、以下のように作成されます。 （例） Ａ：￥Ａ￥￥ＡＢＣ → Ａ：￥Ａ￥(スペース)￥ＡＢ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ディレクトリの削除 関数名 fil_rmdir ディレクトリを削除します。 制限事項： Ａドライブのファイルが１６ファイル同時オープンされている場合は、異常終了します。 Ｂドライブは対象外です。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_rmdir( const char *path ); 【パラメータ】 const char *path ：削除するディレクトリのフルパス名 【リターンパラメータ】 ER ercd 【リターンコード】 E_OK E_NG ：リターンコード ：正常終了 ：異常終了 ≪備考≫ 33
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイルの削除 関数名 fil_remove ファイルを削除します。 制限事項：Ａドライブのファイルが１６ファイル同時オープンされている場合は、異常終了します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_remove(const char *pathname); 【パラメータ】 const char *pathname ：ファイルのパス名（指定方法は、open 関数参照） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_NG ：異常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 34
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイル名の変更／移動 関数名 fil_rename ファイル名の変更またはファイルの移動を行います。 制限事項：Ａドライブのファイルが１５ファイル同時オープンされている場合、 またはルートディレクトリにファイルが１９２個存在する場合は、異常終了します。 異なるドライブ間のファイル移動はできません（異常終了します） ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_rename( const char *oldname， const char *newname ); 【パラメータ】 const char *oldname ：現在のファイルのパス名（指定方法は、open 関数参照） const char *newname ：新しいファイルのパス名（指定方法は、open 関数参照） 【リターンパラメータ】 ER ercd 【リターンコード】 E_OK E_NG E_PRM ：リターンコード ：正常終了 ：異常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ 35
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイルの日時・サイズ・属性の取得 関数名 fil_fstat オープンされているファイルの日時、サイズ、属性を取得します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_fstat( int handle，FIL_FSTAT *buffer ); 【パラメータ】 int handle ：ファイル番号 FIL_FSTAT *buffer ：結果格納バッファ 【ストラクト構造】 typedef struct stat{ UW filesize /* ファイルサイズ */ UH date /* ファイルの日付 */ UH time /* ファイルの時刻 */ /* ファイルの属性 */ B attr _A_NORMAL ： 読み書き可 _A_RDONLY ： 読込み専用 _A_HIDDEN ： 隠しファイル _A_SYSTEM ： システム _A_VOLID ： ボリュームＩＤ _A_SUBDIR ： サブディレクトリ _A_ARCH ： アーカイブ }
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイルのサイズの変更 関数名 fil_chsize ファイルのサイズを変更します。 元のファイルより大きいサイズが指定された場合は、ファイルの後ろに NULL を付加し、小さいサイズが指定された 場合は、先頭から指定サイズまでをファイルサイズとします。 制限事項： Ａドライブのファイルが１６ファイル同時オープンされている場合は、異常終了します。 Ｂドライブは、対象外です（異常終了します） ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_chsize( B *path， UW *fsize ); 【パラメータ】 B *path UW *fsize ：変更対象のファイル名（全パス名指定） ：変更するファイルのサイズ（バイト単位） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_NG ：異常終了 ≪備考≫ ファイルサイズを一度小さく変更したとき、その部分の内容は保証しません。 オープン中のファイルに対して本関数を実行した場合、その内容は保証しません。
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイル領域空きサイズの取得 関数名 ファイル領域の空きサイズを取得します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 UW size = fil_getsize(B *path); 【パラメータ】 B *path ：ドライブ名 【リターンパラメータ】 UW size ：正常終了時は空き領域サイズ（バイト単位）を返します ：エラー終了時はリターンコードを返します 【リターンコード】 E_NG ：異常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 38 fil_getsize
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイル名の取得 関数名 fil_findfirst 指定された条件でファイルの検索を行い、条件に一致するファイル名を取得します。 次候補を読み出す時は fil_findnext 関数を使用してください。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_findfirst( B *path， UH attr， FIND_T *buffer ); 【パラメータ】 B *path UH attr ：検索ファイル名（指定方法は、open 関数参照。形式２のみ有効。ワイルドカード使用可） ：検索ファイルの属性（ＯＲ指定可） _A_NORMAL ：読み書き可能 _A_VOLID ：ボリュームＩＤ _A_RDONLY ：読込み専用 ※ _A_SUBDIR ：サブディレクトリ _A_HIDDEN ：隠しファイル _A_ARCH ：アーカイブ ※ _A_SYSTEM ：システムファイル ※アーカイブ／読込み専用属性は、指定の有無に関わらず常に検索対象となります FIND_T *buffer ：結果を格納
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイル名の取得（次候補） 関数名 fil_findnext fil_findfirst 関数にて、取得されたファイル名の次候補を読出します。 アーカイブ／読込み専用属性は、指定の有無に関わらず常に検索対象となります。 次候補がない場合は、異常終了とします。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_findnext(FIND_T *buffer ); 【パラメータ】 FIND_T *buffer ：結果を格納するバッファ 【ストラクト構造】 typedef struct find_t{ B reserved[21] ：予約領域 B attrib ：検索されたパスについてのファイル属性 UH wr_time ：ファイルを最後に更新した時刻 UH wr_date ：ファイルを最後に更新した日付 W size ：ファイルの大きさ（バイト単位） B name[13] ：検索されたファイルもしくはディレクトリの名前 （パスを含まず文字列の最後は NULL です） （英文字は、すべて大文
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイルの個数と総サイズの取得 関数名 fil_filesize 指定されたファイルの個数と総サイズを取得します。 また、指定によりサブディレクトリ下の検索も行うことができます。 指定ファイルが存在しない場合、正常終了（ファイルサイズ／個数＝０）します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_filesize( B *path， FIL_SIZE *buffer， UB find_sw ); 【パラメータ】 B *path ：検索ファイル名（指定方法は、open 関数参照。形式２のみ有効。ワイルドカード使用可） FIL_SIZE *buffer ：結果を格納するバッファ 【ストラクト構造】 typedef struct cnt_and_size{ UW cnt ：該当するファイルの個数 UW size ：ファイルの総サイズ } FIL_SIZE; UB find_sw ：サブディレクトリ下の検索指定 FIL_SUBDIR_ON ：サブディレクトリ下まで検索する FIL_SUBDIR_
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファイル全パス名の取得 関数名 fil_filefind ファイルの検索を行ないます。 検索結果のファイル名は、パスを含んだ形式で取得されます。 パスの異なる同一名称のファイルが複数存在する場合、検索条件に順次合致していくなかで指定した番目に一致した ファイルを取得します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = fil_filefind( B *path， UB *buffer， UB find_sw， UH seq_no ); 【パラメータ】 B *path ：検索するファイル名（指定方法は、open 関数参照。形式２のみ有効。ワイルドカード使用可） UB *buffer ：ファイル名を格納するバッファ（形式２で返却） UB find_sw ：サブディレクトリ下の検索指定 ファイル名は、英文字は全て大文字になります。(a:¥abc→A:¥ABC) FIL_SUBDIR_ON ：サブディレクトリ下まで検索する FIL_SUBDIR_OFF ：サブディレクトリ下は検索しない UH seq_no ：指
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3 表示部 3.1 表示制御 3.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ※各フォントモードでのキャラクタ座標系をあらわしています。 [6 ドットモード] 112 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 4 5 6 7 (0,0) 0 1 2 3 (17,0) あいう 1 2 3 4 64 5 6 7 8 (0,9) 9 (17,9) 2ドット 2ドット [8 ドットモード] 112 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 1 2 3 0 1 2 3 4 5 6 7 (0,0) (0,7) 1 2 3 あいう (13,0) 64 (13,7) [10 ドットモード] 0 (0,0) 0 1 1 2 3 4 1 2 3 112 5 6 7 8 9 0 あいう 2 (10,0) 64 3 4 (0,5) 5 (10,5) 4ドット 1ドット 44
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.1.2 表示コード 本機は、シフトＪＩＳコードを使用します。 コード体系には、制御コードと文字コードがあり、文字コードはさらに ANK と漢字コードに分類されます。 また、漢字コードの一部に外字フォントを登録することができます。 各フォントのビットマップの先頭アドレス等は、フォントテーブルにより管理されており、先頭アドレスを変更す ることによりユーザフォントを表示させることができます。 （１）ＡＮＫコード 表示可能コードは表の網掛け部分（01H∼80H、A0H∼DFH、FDH∼FFH）です。 表３．２ ＡＮＫ(半角文字)コード表 0 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 A B C D E F 1 2 3 4 5 6 7 ! ” # $ % & ’ ( ) * + , .
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （２）漢字／外字コード １文字／文字列表示を行う場合の表示可能な漢字／外字コード（２バイトコード）は、以下のコードです。 第１水準 ： ８１４０Ｈ∼８４ＦＣＨ ： ８８９ＦＨ∼９８９ＥＨ 第２水準 ： ９８９ＦＨ∼９ＦＦＣＨ ： Ｅ０４０Ｈ∼ＥＡＦＣＨ 外字エリア ※ ： ＥＢ４０Ｈ∼ＥＢＣＯＨ 2 バイト目が、7F のコード(例:0xEB7F)は存在しません。 表３．３ コード表（２バイトコード） 00 10 20 30 40 50 60 70 80 90 A0 B0 C0 D0 E0 F0 00 10 20 30 40 50 60 70 80 40 7E 80 9F FC 81 第 １ 水 準 第 １ 水 準 第 ２ 水 準 84 88 90 98 9F A0 B0 C0 D0 E0 40 7E 80 C0 FC E0 第 ２ EA EB 外 字 F0 46 水 準
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （３）実際の表示文字 １文字表示（lcd_char）、文字列表示（lcd_string、lcd_string2）時に、指定するコードにより実際に表示される文 字を以下に示します。 表３．４ １文字表示（lcd_char） 指定コード 表示される文字 １バイト目 ２バイト目 ＲＯＭフォント時 ユーザーフォント指定時 00 00 0A，0D 01∼09，0B，0C 0E∼1F，81∼9F E0∼FC 20∼7F，A0∼DF FD∼FF 40∼7E，80∼FC 00∼3F，7F FD∼FF 9F∼FC 00∼9E，FD∼FF 40∼7E 80∼C0 00∼3F，7F C1∼FF 00∼FF 何も表示しません 制御コード ANK スペース （3.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （３）行端での自動改行制御 文字列表示を行う時、行端で表示仕切れない場合には先頭文字により、１または２行の改行を自動で行います。 （ただし、改行モードあり指定時） （例１）先頭文字が縮小ＡＮＫの場合、座標（０，０）に“１２３４５６７８９０ＡＢＣＤＥＦＧＨＩＪ 表示 0 0 1 1 2 あ ”を ※１２３…はあ縮小 ANK で、８ドット表示です。 3 4 5 １２３４５６ ＥＦＧＨＩＪ 6 7 あ 8 9 10 11 12 13 ９０ＡＢＣＤ １行改行されます ７、８は上書きされます 2 3 （例２）先頭文字が標準ＡＮＫ／漢字の場合、座標（０，１）に“１２３４５６７８９０ＡＢＣＤＥＦあ” を表示 ※１２３…は標準 ANK で８ドット表示です。 0 0 1 2 3 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 1234567890ABCD ２行改行されます EFあ （４）行端での漢字表示制御 行端で切れ端になる場合には、１または２行の改行を自動で行います。（ただし、改行モードありの時） （例 1） 先頭文字
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.2 フォント制御 １文字／文字列表示を行うとき、６ドット／８ドット／１０ドットフォントの取り扱いは、予め設定されたフォント モードに依存します。異なるフォントモードの混在表示はできません。以下のフォント種類は本機にフォントファイ ルがあるものを示します。 3.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （２）８ドットモードのフォント ①縮小ＡＮＫデータ構成（８×８ドット） 1 バイト目 8 バイト目 d0 □□■■■□□□ □■□□□■□□ □■□□□■□□ １フォント８バイト構造 □■□□□■□□ □■■■■■□□ 00 7E 11 11 □■□□□■□□ □■□□□■□□ 1 2 3 4 d7 □□□□□□□□ ②標準ＡＮＫデータ構成（８×１６ドット） 1 バイト目 15 バイト目 d0 □□□□□□□□ □□□■■□□□ □□■□□■□□ □■□□□□■□ □■□□□□■□ １フォント１６バイト構造 □■□□□□■□ □■□□□□■□ d7 □■□□□□■□ 00 00 F8 3F d0 □■■■■■■□ □■□□□□■□ 1 2 3 4 □■□□□□■□ □■□□□□■□ □■□□□□■□ 02 01 04 01 □■□□□□■□ 9 10 11 12 □□□□□□□□ d7 □□□□□□□□ 16 バイト目 2 バイト目 11 7E 00 00 5 6 7 8 04 01 02 01 5 6 7 8 F8 3F 00 0
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （３）１０ドットモードのフォント ①縮小ＡＮＫデータ構成（１０×１０ドット） d0 □□■■■■■□□□ □■□□□□□■□□ □■□□□□□■□□ □■□□□□□■□□ □■□□□□□■□□ □■■■■■■■□□ □■□□□□□■□□ □■□□□□□■□□ □■□□□□□■□□ □□□□□□□□□□ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 1 バイト目 d7 d0 2 バイト目 d7 19 バイト目 20 バイト目 00 1 00 2 FE 3 01 4 21 5 00 6 21 7 00 8 21 9 00 10 （バイト目） 21 11 00 12 21 13 00 14 FE 15 01 16 00 17 00 18 00 19 00 20 （バイト目） ②標準ＡＮＫデータ構成（１０×２０ドット） d0 □□□□□□□□□□ □□□□■■□□□□ □□□■■■■□□□ 1 バイト目 □□■■□□■■□□ 28 バイト目
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ③標準漢字データ構成（２０×２０ドット） d0 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ □■■■■■■■■■■■■■■■■■□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ 1 バイト目 □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ d7 □□■■■■■■■■■■■■■■■□□□ d0 □□■□□□□■□□□■□□□□■□□□ □□■□□□□■□□□■□□□□■□□□ □□■□□□□■□□□■□□□□■□□□ 2 バイト目 □□■□□□□■□□□■□□□□■□□□ □□■■■■■■■■■■■■■■■□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ d7 □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ d0 □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ □□□□□□□■□□□■□□□□□□□□ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■□ 3 バイト目 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （４） 強調／反転表示 ・ （１） 、 （２）両方の処理を合わせます。 （強調後反転する） □□□□□□ □□■■□□ □■□□■□ □■□□■□ □■□□■□ □■■■■□ □■□□■□ □■□□■□ □■□□■□ □■□□■□ □□□□□□ □□□□□□ ＝＝＞ ■■■■■■ ■■□□□■ ■□□■□□ ■□□■□□ ■□□■□□ ■□□□□□ ■□□■□□ ■□□■□□ ■□□■□□ ■□□■□□ ■■■■■■ ■■■■■■ （５） 横倍角／強調表示 ・ （１） 、 （３）両方の処理を合わせます。 （横方向へ２倍してから強調する） □□□□□□ □□■■□□ □■□□■□ □■□□■□ □■□□■□ □■■■■□ □■□□■□ □■□□■□ □■□□■□ □■□□■□ □□□□□□ □□□□□□ ＝＝＞ □□□□□□□□□□□□ □□□□■■■■■□□□ □□■■■□□□■■■□ □□■■■□□□■■■□ □□■■■□□□■■■□ □□■■■■■■■■■□ □□■■■□□□■■■□ □□■■■□□□■■■□ □□■■■□□□■■■□ □□■■■□□□■■
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ・ANK フォントファイル構成 ファイルヘッダ等 はありません。 右図の様に続けて フォントイメージ を作成して 下さい。 ファイル先頭 00hのフォント 01hのフォント ： ： ： ： FFｈのフォント ファイル末尾 ・漢字フォントファイル構成 ファイルヘッダ等 はありません。 右図の様に続けて フォントイメージ を作成して 下さい。 ファイル先頭 8140hのフォント ： ： 84FFhのフォント 889Fｈのフォント ： ： 9FFFhのフォント E040hのフォント ： ： EAFFhのフォント ファイル末尾 XX00h∼XX3Fhおよび 8840h∼889Ehのフォント イメージは入れません。 詰めて作成してください。 XX7Fh、XXFDh、XXFEh、XXFFh は指定しても表示されませんが ダミーデータを入れておいて 下さい。 ※ 途中までしかデータが入っていない場合、それ以降のコードが指定された時は、スペースを表示します。 （４） 表示方法 外字フォントは外字切り替え（lcd_gaiji）を呼んでファイルを登録して下さい。登録後、１文字表
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 3.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 画面クリア 関数名 全表示データをスペースクリアします。 カレントカーソル位置をホームポジション（０，０）へ移動します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_cls( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 ≪備考≫ 63 lcd_cls
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 カーソルタイプ設定 関数名 lcd_csr_set カーソル表示タイプ（カーソル非表示、アンダーラインカーソル、ブロックカーソル）を設定します。 カーソルの形状は、カレントカーソル位置の表示コード種別（ＡＮＫ／漢字）に関係なく横のドット数はＡＮＫサイズ となります。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_csr_set( H csr_type ); 【パラメータ】 H csr_type ：カーソル表示タイプ カーソル非表示 アンダーラインカーソル ブロックカーソル ：LCD_CSR_OFF ：LCD_CSR_UNDER ：LCD_CSR_BLOCK 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM ：正常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ 64
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 カーソル位置設定 関数名 lcd_csr_put 指定される行・桁でカーソル位置を設定します。 指定範囲の最大行、最大桁は各フォントモードの縮小ＡＮＫを基準とします。 また、行／桁が最大値を越える場合は、一番近い行／桁にカーソル位置を設定します。 行／桁は左上端を（０，０）とします。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_csr_put( H csr_line， H csr_colum ); 【パラメータ】 H csr_line H csr_colum ：カーソル行位置 ６ドットモード時０∼９行を指定 ８ドットモード時０∼７行を指定 １０ドットモード時０∼５行を指定 ：カーソル桁位置 ６ドットモード時０∼１７桁を指定 ８ドットモード時０∼１３桁を指定 １０ドットモード時０∼１０桁を指定 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 ≪備考≫ 65
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 カーソル位置読出し カレントカーソル位置およびカーソル表示タイプを返します。 関数名 lcd_csr_get ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_csr_get( H *csr_line， H *csr_colum， H *csr_type ); 【パラメータ】 H *csr_line H *csr_colum H *csr_type 【リターンパラメータ】 ER ercd 【リターンコード】 E_OK ：カーソル行位置のデータポインタ ６ドットモード時は０∼９を格納 ８ドットモード時は０∼７を格納 １０ドットモード時は０∼５を格納 ：カーソル桁位置のデータポインタ ６ドットモード時は０∼１７を格納 ８ドットモード時は０∼１３を格納 １０ドットモード時は０∼１０を格納 ：カーソル表示タイプのデータポインタ カーソル非表示 ： LCD_CSR_OFF アンダーラインカーソル ： LCD_CSR_UNDER ブロックカーソル ： LCD_CSR_BLOCK ：リターンコード ：正常終了 ≪備考≫ 66
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 １文字表示 関数名 lcd_char カレントカーソル位置に１文字表示します。 ＡＮＫ／漢字コードの表示ができます。 （標準／縮小ＡＮＫのフォントデータ区別には引数のＡＮＫモードを参照します。 ） 引数の文字属性で文字修飾表示が可能です。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_char( H ank_mode， H disp_attr， UH disp_data， H lf_mode ); 【パラメータ】 H ank_mode H disp_attr UH disp_data H lf_mode ：ＡＮＫモード 縮小ＡＮＫモード ：LCD_ANK_LIGHT 標準ＡＮＫモード ：LCD_ANK_STANDARD ：表示属性 通常表示 ：LCD_ATTR_NORMAL 反転表示 ：LCD_ATTR_REVERS 強調表示 ：LCD_ATTR_WIDTH 横倍表示 ：LCD_ATTR_DOUBLE ※複数の修飾を行う場合はＯＲ指定して下さい。 ：表示データ ：改行モード 改行なし ：LCD_LF_OFF 改行あり ：LCD
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 文字列表示 関数名 lcd_string カレントカーソル位置から文字列を表示します。 ＡＮＫ／漢字コードの表示ができます。 （標準／縮小ＡＮＫのフォントデータ区別には引数のＡＮＫモードを参照します。 ） 引数の文字属性で文字修飾表示が可能です。 文字列の有効バイト数は１０２４バイトです。 従ってＡＮＫ１０２４文字／漢字５１２文字が最大表示可能文字数で、以降は無視します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_string( H ank_mode， H disp_attr， UB *disp_data， H lf_mode ); 【パラメータ】 H ank_mode H disp_attr UB *disp_data H lf_mode ：ＡＮＫモード 縮小ＡＮＫモード ：LCD_ANK_LIGHT 標準ＡＮＫモード ：LCD_ANK_STANDARD ：表示属性 通常表示 ：LCD_ATTR_NORMAL 反転表示 ：LCD_ATTR_REVERS 強調表示 ：LCD_ATTR_WIDTH 横倍表示 ：LCD_ATT
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 文字列表示２（スクロール抑制） 関数名 lcd_string2 通常の文字列表示と同等の処理をしますが、改行ありモード時、最下行でのスクロールを抑制します。 改行コード（CR・LF）は通常の改行処理を行ないます。また、最下行にある場合はスクロールを行ないます。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_string2( H ank_mode， H disp_attr， UB *disp_data， H lf_mode ); 【パラメータ】 H ank_mode H disp_attr UB *disp_data H lf_mode ：ＡＮＫモード 縮小ＡＮＫモード ：LCD_ANK_LIGHT 標準ＡＮＫモード ：LCD_ANK_STANDARD ：表示属性 通常表示 ：LCD_ATTR_NORMAL 反転表示 ：LCD_ATTR_REVERS 強調表示 ：LCD_ATTR_WIDTH 横倍表示 ：LCD_ATTR_DOUBLE ※複数の修飾をしたい場合はＯＲで設定して下さい。 ：表示データバッファポインタ ：改行モード
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ユーザー文字列表示 関数名 lcd_userstr カレントカーソル位置から文字列を表示します。 ＡＮＫを表示することができます。 （標準／縮小ＡＮＫのフォントデータ区別には引数のＡＮＫモードを参照します。 ） 引数の文字属性で文字修飾表示が可能です。 文字列の有効バイト数は 1024 バイトで、以降は無視します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_userstr( H ank_mode， H disp_attr， UB *disp_data， H lf_mode ); 【パラメータ】 H ank_mode H disp_attr ：ＡＮＫモード 縮小ＡＮＫモード 標準ＡＮＫモード ：表示属性 通常表示 反転表示 強調表示 横倍表示 ：LCD_ANK_LIGHT ：LCD_ANK_STANDARD ：LCD_ATTR_NORMAL ：LCD_ATTR_REVERS ：LCD_ATTR_WIDTH ：LCD_ATTR_DOUBLE ※複数の修飾をしたい場合は OR で設定して下さい。 UB *disp_data ：
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 直線描画 関数名 lcd_line 直線を描画します。 グラフィック座標系（横１１２、縦６４ドット）の開始座標と終了座標で描画します。 引数のドットモードがオンの場合は表示、オフの場合は削除します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_line( H dot_mode， H strart_x， H start_y， H end_x， H end_y ); 【パラメータ】 H dot_mode H start_x H start_y H end_x H end_y ：直線表示モード 直線削除 ：LCD_LINE_OFF 直線描画 ：LCD_LINE_ON ：開始Ｘ座標 横ドット位置の０∼１１１を指定 ：開始Ｙ座標 縦ドット位置の０∼６３を指定 ：終了Ｘ座標 横ドット位置の０∼１１１を指定 ：終了Ｙ座標 縦ドット位置の０∼６３を指定 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 ≪備考≫ 開始、終了座標が画面をはみ出す場合でもエラーにはなりません。 片方の座標がは
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 外字フォント登録 外字フォントデータファイルの登録（切り替え）を行います。 関数名 lcd_gaiji ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_gaiji( H file_mode， B *filename ); 【パラメータ】 H file_mode B *filename ：ファイルモード ６ドット外字登録ファイル ８ドット外字登録ファイル １０ドット外字登録ファイル ：外字登録ファイル名称 ：LCD_6DOT_FILE ：LCD_8DOT_FILE ：LCD_10DOT_FILE 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM ：正常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ 本関数がコールされた時点でファイルよりメモリーへ外字フォントデータを展開します。 ファイルを更新した場合は登録し直して下さい。 ファイルオープンまたは、ファイルリードでエラーが発生した場合は、パラメータエラーを返します。 72
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ユーザーフォントファイル登録 関数名 lcd_usrfont ユーザフォントを表示するために、ユーザーフォントファイルをシステムに登録します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_usrfont( H file_kind， B *filename ); 【パラメータ】 H file_kind B *filename ：ファイル種別 縮小ＡＮＫ６ドットフォント 標準ＡＮＫ６ドットフォント 漢字６ドットフォント 縮小ＡＮＫ８ドットフォント 標準ＡＮＫ８ドットフォント 漢字８ドットフォント 縮小ＡＮＫ１０ドットフォント 標準ＡＮＫ１０ドットフォント 漢字１０ドットフォント ：ユーザーフォントファイル名称 ：LCD_AL6_FILE ：LCD_AS6_FILE ：LCD_K6_FILE ：LCD_AL8_FILE ：LCD_AS8_FILE ：LCD_K8_FILE ：LCD_AL10_FILE ：LCD_AS10_FILE ：LCD_K10_FILE 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＲＯＭフォント設定 関数名 ユーザーフォントデータ表示からＲＯＭフォントデータ表示へ切り替えます。 （ユーザーフォントとＲＯＭフォントの混在表示が可能です。 ） ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_romfont( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 ≪備考≫ 74 lcd_romfont
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＬＥＤの制御 読み取りＬＥＤの点灯／消灯を行います。 関数名 lcd_led ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_led( H led_mode， H led_kind ); 【パラメータ】 H led_mode H led_kind ：ＬＥＤモード LCD_LED_OFF LCD_LED_ON ：ＬＥＤ点灯種別 LCD_LED_GREEN LCD_LED_RED ：LED 消灯 ：LED 点灯 ：緑点灯 ：赤点灯 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM ：正常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ ＬＥＤモードがＬＥＤ点灯の場合、既に点灯している時はＬＥＤを消灯して点灯します。 （緑点灯後の赤点灯は赤、赤点灯後の緑点灯は緑になります。 ） ＬＥＤモードがＬＥＤ消灯の場合には、点灯種別は有効ではありません。 （点灯中のＬＥＤに対して消灯します） ただし、パラメータエラーの対象になりますので、緑点灯または赤点灯（LCD_LED_GREEN または LCD
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＥＬバックライトの制御 ＥＬバックライトの点灯／消灯を行います。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = lcd_el( H el_mode ); 【パラメータ】 H el_mode ：ＥＬモード LCD_EL_OFF LCD_EL_ON ：EL 消灯 ：EL 点灯 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 76 lcd_el
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 S S アイコンＯＮ／ＯＦＦ設定 関数名 アイコン（キー入力モードシンボル）の点灯／消灯をします。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd=lcd_shiftsymbol(UB mode); 【パラメータ】 UB mode ：点灯／消灯モード LCD_S_ON ：点灯 LCD_S_OFF ：消灯 【リターンパラメータ】 ER erced ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメーターエラー ≪備考≫ 77 lcd_shiftsymbol
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4 キー部 4.1 機能 4.1.1 キー構成 本機のキー構成は以下のようになっています。 ■読取りキー バーコード読取り開始 ■電源キー 本体の電源ｏｎ／ｏｆｆ ■ファンクションキー 任意の機能設定可能 ※１： 参照 ■テンキー ■クリアキー ※１ ファンクションキーはデフォルトでは各キーに対して以下の機能で動作します。ただし、任意の機能を 設定することができます。そのため、解説書では F1∼F５の名称でこれらのキーを呼びます。 表４．１ デフォルト機能と名称 キー ▲ バックライト 戻る ▼ F デフォルト機能 コントラスト UP バックライト ON／OFF バックスペース コントラスト DOWN スペース 機能割付け時の名称 Ｆ１ Ｆ２ Ｆ３ Ｆ４ Ｆ５ 4.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 (2)文字入力モード 英字（Ａ∼Ｚ） 、数値（０∼９）の入力が可能です。英字は、めくり文字になっています。 例） ABC 2 ･･･････ キーを押すたびに「Ａ → Ｂ → Ｃ」の順に候補が表示されます。 入力確定は、ENT キー、または、他のキーの入力で確定されます。 関数コール 数値入力モード 文字入力モード 関数コール 4.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4.1.5 数値入力 （１）数値入力編集処理 数値入力は以下のキー操作により入力文字の編集が行え、これらのキーに関しては数値列格納エリアには格納され ません。また、これらの操作は入力領域中でのみ有効です。 表４．３ 数値入力編集処理 コード 名 称 ＋ (プラス) − (マイナス) ． (小数点) クリア 戻る デフォル トキー なし ※1 なし ※1 なし ※1 クリア (CLR) 戻る 属性 00h 00h 00h 00h 00h 00h ※1 能 コードﾞ 2Bh 2Dh 2Eh 0Ch 08h なし 削除 機 10h ｢-｣(マイナス記号)表示中 の場合、｢-｣を削除します。 ｢-｣（マイナス記号)を数値 の最上位位置に付加しま す。（入力領域がフルの場 合、無効になります） カーソル位置に｢.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4.1.6 キーコードの設定 各設定可能キーに対して、キーコードの設定を行うことができます。 設定可能キーに設定可能なキーコードは属性／コードの２バイトの構成を１データとし、機能および各入力機能によ る動作内容を示します。 表４．４ 設定キーコード グルー プ 機能 コード 制御 コード その他 (ANK) コード値 属性 機 コード ＦＦｈ ００ｈ ００ｈ 能 00h コントラストを１段濃く します 01h コントラストを１段淡く します 02h バックライト ＯＮ／ＯＦＦ切替 08h １文字後退 0Ah 改行 0Ch 入力領域のクリア 0Dh 復帰 10h １文字削除 1Ch カーソル右移動 1Dh カーソル左移動 XXh 文字（※２） １文字入力 (コード返却) 文字列入力 (文字格納) 数値入力 (文字格納) × × × ○ × × ○ ○ 数字(0∼9) +,-,.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4.1.9 キーバッファ 本機のキーバッファは、以下に示すようなリングバッファ構成になっています。 128 文字分 キーコード格納 属性 キーコード 取り込みポインタ 入力ポインタ バッファ内データ数 キーバッファは指定した空間に設けることができます。初期化時、キーバッファサイズ／キーバッファ開始ア ドレスをキー管理テーブルに設定しています。 キーバッファのサイズはバッファ内に格納できるキーコードの個数で、本機では１２８キー固定としています。 電源Ｏｆｆ→Ｏｎ（レジューム立ち上げ）時、キーバッファはクリアされます。 ただし、めくり文字入力中の場合は、エコーバック表示とのずれを防ぐためクリアされません。 4.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 表４．８ 同時押し時の入力キー 押下キー 読取りキーと通常キー 通常キーと通常キー 通常キーと無効キー 無効キーと無効キー 動作 備考 バーコード読込み開始 未確定 通常キー確定 無視 どちらか一方が離された時点で確定 ※ 無効キー ：読取りキーであってもＯＢＲが未オープン状態の場合 （２）多点押し（順次押下） ・ 読取りキー押下後の通常キー 通常キーは無視されます。読取りキーが離された時点で通常キーは入力されます。 ・ 通常キー押下後の読取りキー押下 バーコード読込みを開始します。 表４．９ 多点押し時の入力キー １キー目 ２キー目 読取りキー 通常キー 通常キー 通常キー 無効キー 無効キー 通常キー 読取りキー 通常キー 無効キー 通常キー 無効キー ２キー目の動作 無視 バーコード読込み開始 未確定 無視 キー確定 無視 備考 バーコード読込み継続 ロールオーバー機能 ※ 無効キー ： 読取りキーであってもＯＢＲが未オープン状態の場合 86
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4.1.12 キーロールオーバー機能 本キー関数は、通常キーに対してのみ２キーロールオーバー機能を有します。 （例１） １ キー押下（押したまま） → １入力 ↓ ２ キー押下（押したまま） → そのまま（２の入力は行われない） ↓ １ キー解放 （例２） → ２入力 １ キー押下（押したまま） → １入力 ↓ ２ キー押下（押したまま） → そのまま（２の入力は行われない） ↓ ２ キー解放 → そのまま（１の入力は行われない） ↓ ２ キー押下（押したまま） → そのまま（２の入力は行われない） ↓ ２ キー解放 → そのまま（１の入力は行われない） 4.2 キーコード 本関数で使用するキーコードは、下記のような属性／コードの２バイトで構成しています。 上位バイト 属 性 下位バイト コード 4.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 4.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 １文字入力 関数名 key_read １文字入力を行います。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = key_read( KEY_INP *pkey_inp ); 【パラメータ】 KEY_INP *pkey_inp ：動作内容の先頭アドレス 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【ストラクト構造】 typedef struct st_key_inp { UB ext ; UB H H UH UH echo ; font_size ; type ; column_pos ; line_pos ; /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* リターン条件(OR 指定) KEY_INT_EXT KEY_LB_EXT KEY_OBR_EXT KEY_IO_EXT KEY_NON_EXT エコーバック指定 ECHO_ON ECHO_OFF フォントサイズ LCD_ANK_LIGHT LCD_ANK_STANDARD 型指定 L
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 文字列入力 文字列入力を行います。 関数名 key_string ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = key_string( KEY_INPS *pkey_inps， UB *string ); 【パラメータ】 KEY_INPS *pkey_inps ：動作内容の先頭アドレス UB *string ：入力文字列格納エリアアドレス（入力桁数＋１の容量が必要） ※初期値がない場合は文字列格納エリアの先頭に NULL を入れてください。 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【ストラクト構造】 typedef struct st_key_inps { /* リターン条件(OR 指定) ext ; UB /* KEY_INT_EXT /* KEY_LB_EXT /* KEY_OBR_EXT /* KEY_CLR_EXT /* KEY_IO_EXT /* KEY_FULL_BEEP /* KEY_FULL_CHR /* KEY_NON_EXT /* エコーバック指定 echo ; UB /* ECHO_ON /* E
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 数値入力 関数名 key_num キーバッファより文字列入力を行います。数値（０∼９）および記号（＋， −， ． ）以外は無視されます。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = key_num( KEY_INPS *pkey_inps， UB *string ); 【パラメータ】 KEY_INPS *pkey_inps ：動作内容の先頭アドレス UB *string ：入力文字列格納エリアアドレス（入力桁数＋１の容量が必要） ※初期値がない場合は文字列格納エリアの先頭に NULL を入れてください。 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【ストラクト構造】 typedef struct st_key_inps { /* リターン条件(OR 指定) ext ; UB /* KEY_INT_EXT /* KEY_LB_EXT /* KEY_OBR_EXT /* KEY_CLR_EXT /* KEY_IO_EXT /* KEY_FULL_BEEP /* KEY_FULL_CHR /* KEY_NON_EXT /* エコー
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 キーバッファのステータスチェック キーバッファの先頭に格納されているキーコードを読出します。 バッファ内にデータが存在しない場合はその旨を通知します。 読込みポインタは更新されません。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = key_check( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 000000xxh ：データあり（ＡＮＫコード） E_KEY_MD ：入力途中（アルファベット記号入力中です） E_NG ：データなし ≪備考≫ 93 関数名 key_check
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 キーバッファのクリア キーバッファをクリアします。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = key_clear( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 ≪備考≫ 94 key_clear
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファンクションキーコードの設定 ファンクションキーに対しキーコードの設定をします。 また、現在設定されているキーコードの取得を行います。 関数名 key_fnc ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = key_fnc( UB func_mode， UB func_num， KEYFORM *func_data ); 【パラメータ】 UB func_mode UB func_num KEYFORM *func_data ：動作モード FNC_SET ：設定 FNC_GET ：取得 ：ファンクションキー番号 FNC_1∼FNC_5 ：ファンクションキー１∼５ ：ファンクションキーデータアドレス 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【ストラクト構造】 typedef struct stKeyCode { UB attr ; UB code ; } KEYFORM ; /* 属性 /* コード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 95 */ */
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ファンクションキー通知モード設定 関数名 key_fnc_mode 各ファンクションキーに対して通知モード（イベントフラグによる通知）の設定／解除を行います。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = key_fnc_mode( UB mode， UB fun_num， ID *flgid， UW *setptn ); 【パラメータ】 UB mode UB func_num ID *flgid UW *setptn ：動作モード FNC_MODE_SET ：設定 FNC_MODE_CLR ：解除 FNC_MODE_RED ：取得 ：ファンクションキー番号 FNC_1∼FNC_5 ：ファンクションキー１∼５ ：イベントフラグＩＤ （解除時は不要です） FL_FK_INT_ID を設定して下さい。 ：セットするビットパターン（解除時は不要です） FL_FK_INT_FNC1 :F1 FL_FK_INT_FNC2 :F2 FL_FK_INT_FNC3 :F3 FL_FK_INT_FNC4 :F4 FL_FK_INT_FNC5 :F5
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 キー入力有効・無効設定 関数名 各設定可能キーに対して、キーの有効・無効のキー入力モードを設定します。 key_select ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = key_select( UB mode， KEYSEL *key_sel ); 【パラメータ】 UB mode KEYSEL *key_sel 【リターンパラメータ】 ER ercd ：動作モード SEL_SET ： 設定 SEL_GET ： 取得 SEL_RES ： 解除（全て有効） ：有効無効キーテーブルアドレス ：リターンコード 【ストラクト構造】 typedef struct stKeySel /* UB s ; /* UB bs ; /* UB clr ; /* UB ten1 ; /* UB ten2 ; /* UB ten3 ; /* UB ten4 ; /* UB ten5 ; /* UB ten6 ; /* UB ten7 ; /* UB ten8 ; /* UB ten9 : /* UB ten0 ; /* UB ten ; /* UB en
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 キー入力モードの設定／解除 関数名 key_setInputMode 数値入力モードと文字入力モードの切替えを行います。 S アイコンの点灯は本関数ではされません。表示機能の関数(lcd_shiftsymbol)でアイコンが点灯します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = key_setInputMode( UB mode ); 【パラメータ】 UB mode ：動作モード NUM_INPUT_SET STRING_INPUT_SET 【リターンパラメータ】 ER ercd ：数値入力モード ：文字入力モード ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 98
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 5 OBR 部 5.1 基本仕様 この章では本製品のレーザースキャナ部および、OBR の基本仕様について記載します。 5.1.1 レーザースキャナ部 表５．１ レーザースキャナ性能 項目 発光素子 走査方式 走査回数 レーザー光走査角度 読み取り角度 仕様 赤色半導体レーザー 往復振動式ミラー 100±20scan/sec 54±5deg 44deg 5.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 表５．３ 読み取り桁数と出力フォーマット バーコード種類 読取桁数 13 13 8 8 15 15 18 18 10 10 13 13 12 12 14 14 17 17 (7),8 (7),8 (7),8 (7),8 (9),10 (9),10 (9),10 (9),10 (12),13 (12),13 (12),13 (12),13 出力フォーマット FFMMMMMNNNNNC｣ FFMMMMMNNNNNC｣ FFMMMNC｣ FFMMMNC｣ FFMMMMMNNNNNCAA｣ FFMMMMMNNNNNCAA｣ FFMMMMMNNNNNCAAAAA｣ FFMMMMMNNNNNCAAAAA｣ FFMMMMNCAA｣ FFMMMMNCAA｣ FFMMMMNCAAAAA｣ FFMMMMNCAAAAA｣ 0SMMMMMNNNNNC｣ 0SMMMMMNNNNNN｣ 0SMMMMMNNNNNCAA｣ 0SMMMMMNNNNNNAA｣ 0SMMMMMNNNNNCAAAAA｣ 0SMMMMMNNNNNNAAAAA｣ 0MMNNNMC｣ 0MMMNN3C｣ 0MMMMN4C｣ 0MM
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 MSI 1∼40 DDD･･･････････････････DDCC｣ IATA 1∼40 DDDDDDDDDD…………C」 PADDDDDDDDDDDDDDC」 101 D:データ C:チェックデジット(mod 10,mod 11) チェックデジットなしの場合は､データとな ります D:データ C:チェックデジット(IATA 仕様) チェックデジット無しの場合はデータとな ります P:クーポン NO. A:エアライン NO.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 5.2 機能 レーザーを点灯し、バーコードの読み取りができる読み取り可能状態と、レーザーを消灯し、バーコードの読み取り ができない読み取り待機状態の切り替えを行ないます。また、現在の状態を参照することができます。 開始処理は読み取りコードの設定を行なうことも可能です。読み取りコードの設定についての詳細は設定を参照して ください。 5.2.1 1 文字／文字列の読込み （１）1 文字リード OBR バッファから 1 文字を読出します。 （２）文字列リード OBR バッファから１ラベル（コード）分読出します。 5.2.2 OBR データバッファの状態チェック OBR バッファのデータ格納状態をチェックし、バッファ内の残りバイト数と残り段数を通知します。 5.2.3 OBR データバッファのクリア OBR バッファのクリアを行います。 5.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 5.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （２）項目設定詳細 以降に各項目の詳細について記載します。 ①読み取りコード デコード処理の処理時間の関係から、特定のコードしか読み取らない場合は使用するコードのみを指定しておくこと を推奨します。 表５．５ 読取りコード 設定条件 自動機別 （全てのコードを選択した時） コード 備考 NW-7 CODE-39 デコードの優先順位 高い Industrial 2of5 Interleaved 2of5 CODE-93 CODE-128(EAN-128) MSI WPC(UPC-E以外) addon +2(5) WPC(UPC-E以外) UPC-E addon +2(5) デコードの優先順位 低い UPC-E IATA 単一および任意の複数コードが選択可能です （複数コードを設定した場合の 優先順位は上段の通りです） コード限定 ②読み取り桁数 コードごとに読み取り桁数の有効範囲の指定が可能です。 各コードの設定可能範囲は次の通りです。 表５．６ 読取り桁数 WPC CODE-39 NW-7 Industrial 2of5 Interleaved 2of5 CODE-9
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ③出力フォーマット 次に記載するバーコードの種類は，出力フォーマットの設定が可能です。 表５．８ 出力フォーマット バーコードの種類 CODE-39 設定内容 初期状態 スタート/ストップキャラクタの出力の有無を設定 出力有り Full ASCII 変換の有無を設定 変換なし NW-7 スタート/ストップキャラクタの出力の有無を設定 出力有り CODE-128 変換前データ/変換後データ(ASCII)のどちらかを出力するかを設定 変換後データ EAN-128 出力の有無を設定 出力無し コード ID 出力の有無を設定(EAN-128 のみ) 出力無し 先頭 Fncl を GS に変換して出力するかを設定(EAN-128 のみ) 出力無し ④チェックデジッドの計算 各コードの計算方式による結果とチェックキャラクタを照合し，一致したときのみデコードを完了する設定を有効／ 無効にすることができます。 （NW-7 は除く） ⑤チェックキャラクタの出力 次に記載するバーコードの種類は、チェックキャラクタの出力を有効無効に設定することができます。
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ⑧読み取り方法 読み取り方法は次の項目から選択が可能です。 表５．１０ 読み取り方法 読み取り方法 単発読み 連続読み 説明 読み取り終了条件 読取りキーを押下すると読み取り可能状態とな り読み取り完了後、待機状態となります。 読取りキーを押下している間常に読み取り可能 状態となります。 また、二度読み防止のため同一ラベルを連続し て読むことは出来ません。 ・スキャン時間経過 ・読み取り完了 ・前コード読み取り完了後， スキャン時間が経過 ・指定読み取り回数分の読み 取り完了 ・読取りキー離し ⑨読み取り動作 読み取り方法で連続読みを指定している場合、次の動作切り替えが可能です。 通常読み：オープン後、クローズするまで連続して読み取りが行われます。 段数読み：オープン後、指定された回数分の読み取りが行われます。 （読み取ったコードが既に OBR バッファに格納されているときはカウントされません） ⑩ブザー制御 1 コードごとの読み取り完了をブザー音によって通知することができます。また，ブザー制御を無効にすることも可 能です。 ※ブザーの音量は「環境設定メニュー
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ⑬照合回数 読み取ったデータに対する信頼性を強化するための照合回数を「動作環境メニュー」または、データ管理部が提供す る関数で設定できます。 （照合回数をもとに内部で設定された回数の読み取りを行ない照合します） 1∼9 回まで設定することが可能です。 ⑭スキャン時間 読取りキーを押下した後の読み取り可能時間を設定できます。 （設定した時間を経過すると，自動的に読み取り待機状態となります） 1∼9 秒まで設定することが可能です。 ⑮立ち上げモード 読取りキーによる電源オンを有効／無効にすることができます。 表５．１２ 立ち上げモード一覧 モード ０ １ ２ OPEN 状態 立ち上げ不可 立ち上げ可 立ち上げ可 CLOSE 状態 立ち上げ不可 立ち上げ可 立ち上げ不可 OBR の状態 （注意事項） ・バーコード読取りを行なっている最中に、動作モード設定による誤動作を防止するために、オープン中の動作 モード設定は無効となります。 ・設定パラメータ内にエラーを発見した場合、そのパラメータについては無効としますが引き続きパラメータ設 定の処理を行ないます。ま
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 5.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲオープン ＯＢＲのオープンを行います。 関数名 OBR_open ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_open (UW mode); 【パラメータ】 UW mode ：オープンモード（以下の項目の OR で指定） ・使用コード OBR_CD39 ：CODE39 OBR_NW_7 ：NW-7 OBR_WPCA ：WPC(UPC-E 以外)addon OBR_WPC ：WPC(UPC-E 以外) OBR_UPEA ：UPC-E addon OBR_UPE ：UPC-E OBR_IDF ：Industrial 2of5 OBR_ITF ：Interleaved 2of5 OBR_CD93 ：CODE93 OBR_CD128 ：CODE128 OBR_MSI ：MSI OBR_IATA ：IATA ・チェックデジット実行指示 OBR_CHK_ON ・チェックキャラクタ出力指示 OBR_OUT_ON ※１ 現在設定されている動作モードでオープンする場合は、オープンモードを“０”にします。 ※２ オープンモードが“０”以外
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲクローズ ＯＢＲの終了処理を行います。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_close (void); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_OBR_POF ：正常終了 ：クローズ済み ≪備考≫ 110 OBR_close
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲデータ１文字リード OBR データを 1 文字読込みます。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 UB dat = OBR_getc (UW *rcd); 【パラメータ】 UW *rcd ：読取りコード格納先へのポインタ OBR_NONDT ：データなし OBR_CD39 ：CODE39 OBR_NW_7 ：NW-7 OBR_WPCA ：WPC(UPC-E 以外)addon OBR_WPC ：WPC(UPC-E 以外) OBR_UPEA ：UPC-E addon OBR_UPE ：UPC-E OBR_IDF ：Industrial 2of5 OBR_ITF ：Interleaved 2of5 OBR_CD93 ：CODE93 OBR_CD128 ：CODE128 OBR_MSI ：MSI OBR_IATA ：IATA 【リターンパラメータ】 UB dat ：ＯＢＲデータ（１文字） ≪備考≫ 111 OBR_getc
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲデータ文字列リード ＯＢＲデータを文字列で読込みます。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_gets (UB *buff，UW *rcd，UB *lengs); 【パラメータ】 UB *buff UW *rcd UB *lengs ：ＯＢＲデータ出力先へのポインタ ：読取りコード格納先へのポインタ OBR_NONDT ：データなし OBR_CD39 ：CODE39 OBR_NW_7 ：NW-7 OBR_WPCA ：WPC(UPC-E 以外)addon OBR_WPC ：WPC(UPC-E 以外) OBR_UPEA ：UPC-E addon OBR_UPE ：UPC-E OBR_IDF ：Industrial 2of5 OBR_ITF ：Interleaved 2of5 OBR_CD93 ：CODE93 OBR_CD128 ：CODE128 OBR_MSI ：MSI OBR_IATA ：IATA ：データバイト数格納先へのポインタ 【リターンパラメータ】 ER dat ：リターンコード 【リターンコード
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲバッファのクリア 関数名 OBR_flush ＯＢＲバッファのクリアを行ないます。 （ＯＢＲバッファの管理情報のみをクリアし、バッファ内のデータはクリアしません） ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_flush ( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 ≪備考≫ 113
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲバッファステータスチェック ＯＢＲバッファの状態を読込みます。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_stat ( W *leng ， UB *lcnt ); 【パラメータ】 W *leng UB *lcnt ：バッファ内の残りバイト数格納先へのポインタ ：バッファ内の残り段数格納先へのポインタ 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 ≪備考≫ 114 OBR_stat
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲ動作モードの取得 ＯＢＲの動作モードを読込みます。 関数名 OBR_moderd ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_moderd ( M_TBL *modtbl ); 【パラメータ】 M_TBL *modtbl struct { UW UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB UB } M_TBL ：動作モードテーブル格納エリアへのポインタ Code; Cd39[6]; Nw7[6]; Wpcea[6]; Wpce[6]; Upcea[6]; Upce[6]; Idsf[6]; Itrf[6]; Cd93[6]; Cd128[6]; Msi[6]; Iata[6]; Resv[20][6]; Type; Gain; Buzc; Ledc; Bufc; Endc; Mode; Dumy; /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /* /
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲ動作モードの設定 関数名 OBR_modewt ＯＢＲの動作モードを設定します。 ① 読取り誤動作を防止するため、ＯＢＲオープン中の動作モード設定は禁止します。 また、動作モード設定時、ＯＢＲバッファ内にデータが残っていてはいけません。 ② 設定パラメータ内にエラーを発見した場合、そのパラメータについては無効となりますが、引続きパラメータ設 定を行ないます。 （パラメータ内に１つ以上エラーがあった場合は、E_PRM とします。 ） ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_modewt ( M_TBL *modtbl ); 【パラメータ】 M_TBL *modtbl ：動作モードテーブル格納エリアへのポインタ （構造体は OBR_moderd 関数を参照） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM E_OBR_PON ：正常終了 ：パラメータエラー ：オープン済み ≪備考≫ 116
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 動作モードテーブル 項目 読取りコード M_TBL 構造体の Code に 右図を参照してセット するデータを作り設定 してください。 内容 初期値 b31 b0 設定 参照 全て 選択 (FFFh) ○ ○ 左の表 参照 ○ ○ 予約領域 CODE39 NW-7 WPC addon WPC UPCE addon UPCE IDF ITF CODE93 CODE128 MSI IATA ＊１ 読取るコードに該当するビットをＯＮ（１）にします。 ＊２ 読取り性能を向上させるため、必要な読取りコードのみ （４バイト） M_TBL 構造体に 各コードごと以下の 項目を設定します。 ・読取り桁数の設定 ・出力フォーマット の設定 ・チェックデジット の実行指定 ・チェックキャラクタ の出力指定 設定値は左表を 参照してください。 設定することを推奨します。 対応する配列の要素→ コード種別↓ CODE-39 NW-7 WPC(UPCE以外)addon WPC(UPCE以外) UPCE addon UPCE Industrial 2 of 5 I
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 項目 読取り方式の設定 M_TBL 構造体の Type に 左の値を設定します。 （１バイト） ブザー制御の設定 M_TBL 構造体の Buzc に 左の値を設定します。 （１バイト） ＬＥＤ制御の設定 M_TBL 構造体の Ledc に 左の値を設定します。 （１バイト） 出力バッファ の参照 M_TBL 構造体の Bufc に 左の値を設定します。 （１バイト） 終了コードの設定 (バーコードの最後尾 に付加するコード) M_TBL 構造体の Endc に 左の値を設定します。 （１バイト） 読取り動作の設定 参照 設定 OBR_TYPE0(00h)：単発読み OBR_TYPE1(01h)：連続読み(読み取りキー有り) 内容 連続 読み (01h) ○ ○ OBR_BUZOFF(00h)：ブザー制御無し OBR_BUZON(01h) ：ブザー制御有り ブザー あり (01h) ○ ○ OBR_LEDOFF(00h) ：ＬＥＤ制御無し OBR_LEDON(01h) ：ＬＥＤ制御有り OBR_LEDEROF(02h)：ＬＥＤ制御有り(エラー除く)
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲの読取り分解能指定 関数名 OBR_gain 本機ではレーザモジュールの読取り分解能の切替え機能はありません。 本関数は互換用として残してあるため、呼ばれても E_OK を返すのみで機能はありません。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_gain( UB gain ); 【パラメータ】 UB gain 【リターンコード】 ER ercd 【エラーコード】 E_OK ：エラーコード 0x00000000 ：正常終了 ≪備考≫ 119
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＯＢＲバッファの切替え 関数名 OBR_chgbuf ＯＢＲデータの出力先を、ＯＢＲバッファまたは、ＫＥＹバッファのどちらかに切替えます。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_chgbuf ( UB buftype ); 【パラメータ】 UB buftype ：バッファ種別 OBR_BUFOBR OBR_STOFF ：ＯＢＲバッファ ：ＫＥＹバッファ 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM ：正常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ 120
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 読取りキーによる電源オン設定 読取りキーによる電源オンモードの設定を行ないます。 関数名 OBR_trigmode ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = OBR_trigmode ( UH trigmode ); 【パラメータ】 UH trigmode ：ＯＢＲ立上げモード設定 OBR_TRIG0 ：モード０ OBR_TRIG1 ：モード１ OBR_TRIG2 ：モード２ モード ０ 状態 オープン × クローズ × 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 121 １ ２ ○ ○ ○ ×
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6 通信部 6.1 通信仕様 6.1.1 通信インタフェース （１）通信ポート 本機には２つの通信ポートが存在します。通信関数部ではカシオＩＲインタフェースに対する機能を提供します。 ＩｒＤＡ部（次章）ではＩｒＤＡポートに対する機能を提供します。 通信ﾎﾟｰﾄ 制御 形式 ｺﾈｸﾀ カ シ オ 半二重 IR ｲﾝﾀﾌｪｰｽ IrDA COM0 ｶｼｵｵﾘｼﾞﾅﾙ 調歩 IrDA IrDA − IrDA (IrSIR 1.1) 調歩 半二重 COM No 規格 同期 方式 転送速度 (bps) 2.4k 9.6k 19.2 38.4k 57.6k 115.2k 2.4k 9.6k 19.2 38.4k 57.6k 115.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （２）受 信 通信ポートをオープンすることで転送データの受信を行うことができ、ＳＩ／ＳＯ制御機能を使用することがで きます。またカシオＩＲポート専用の半二重制御による転送データの受信および受信データの読込みを行うこと ができます。 ①受信バッファの設定 転送データの受信を行うためには転送データを受信して格納する領域と文字数（ｂｙｔｅ）を設定します。 通信関数部は設定された領域への転送データの格納、読出しをＦＩＦＯ形式（この領域を受信バッファと呼 び、格納したデータを受信データと呼ぶ）で処理します。 転送データを受信したとき、この受信バッファに空きなければ受信バッファオーバーフローエラーとなりま す。 文字数を０に設定したとき通信部の内部領域を使用します。 受信バッファの設定は「ＣＯＭのオープン」ファンクションで行います。 ②受信ハンドラ 転送データの受信は、割込みにより通信関数部の受信ハンドラが行います。 通信関数部には標準ハンドラと簡易ハンドラの２つの受信ハンドラ部を持ち、指定によりどちらかの受信ハ ンドラを使用します。 受信ハンドラの設定は「受信ハンドラ切替え」ファ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ③受信データの読込み 受信バッファに格納された転送データの読込みを「１文字受信」、「タイムアウト監視受信」で行うことがで きます。 これらのファンクションでは読込み可能な受信データが受信バッファに存在しないとき、受信データを待ち ます。 また、カシオＩＲポート専用の半二重制御による転送データの受信および受信データの読込みをこれらのフ ァンクションの他に「送受信の有効／無効」ファンクションを使用して行います。 【転送データの受信および受信データの読込みの流れ】 送受信の有効／無効ファンクション １文字受信ファンクション タイムアウト監視受信ファンクション 通信制御機能 ・信号タイムアウト監視 転送データの読込み 受信ハンドラ 標準ハンドラ ・ＳＩ／ＳＯ制御 ・エラーコードバッファリング制御 ・デリートコード制御 転送データの受信 125 簡易ハンドラ ・受信データ バッファリング
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ④タイムアウト監視 読込み可能な受信データが受信バッファに存在しないとき、受信データを待ちます。 「タイムアウト監視受信」ファンクションでは受信データ待ちにタイマーを設定することができます。 受信データ待ちのままタイムアウト監視時間経過すると受信タイムアウトエラーになります。 【タイムアウト監視の流れ】 タイムアウト監視受信ファンクション 転送データの読込み 受信データ待ち タイムアウト監視時間内に転送データを受信 受信バッファから受信データを読込み 受信ハンドラ ・受信した転送データを受信バッファに格納 転送データの受信 126 タイムアウト監視時間経過 受信タイムアウトエラー
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ⑤パリティ、オーバラン、フレーミングエラー パリティ、オーバーラン、フレーミングエラーにはそれぞれ２種類のエラーステータスが在ります。これら は転送データの受信が要因で発生するエラーであり、通信関数部の受信割込みハンドラでエラーを検出して 設定しますが、ファンクションコールがそれらを検出して異常終了とする制御が異なります。 ａ）ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＰＡＲＩＴＹ、ＯＶＥＲＲＵＮ、ＦＲＡＭＩＮＧエラーステータス エラーステータスは受信ハンドラでエラーステータスの設定を行った後にパリティ、オーバーラン、フレ ーミングエラーの検出を行うファンクションコール（実行中の場合あり）で異常終了となります。 ｂ）ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＰＡＲＩＴＹ２、ＯＶＥＲＲＵＮ２、ＦＲＡＭＩＮＧ２エラーステータス これらのエラーステータスは「１文字受信」 、 「タイムアウト監視受信」および「受信バッファステータス のリード」ファンクションコールで異常終了となります。 ファンクションのエラー検出は、受信ハンドラでの転送データの受信とエラーの検出から時系列に行いま す。 また、 「ＣＯＭステータスのリード」ファンクションで
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 【パリティ、オーバーラン、フレーミングエラーの検出の流れ】 パリティ、オーバーラン、フレーミングエラーを検出する各ファンクション ・受信データ ａ の読出しが行われていないとき、転送データ bd に対しての CERR_r_FRAMING で異常終了となります。 受信データ c の読出しを行なったときには、CERR_r_FRAMING はクリアしていますので正常 終了となります。 ・ 受信データ ac の読出し後に転送データ d を受信したとき、 転送データ d に対しての CERR_r_FRAMING で異常終了となります。 その後のファンクションは、CERR_r_FRAMING はクリアしていますので正常終了となります。 １文字受信ファンクション タイムアウト監視受信ファンクション ・ 受信データ c の読出しを行なったとき、転送データ b に対しての CERR_r_FRAMING２ で異常終了となります。 その後のファンクションは、CERR_r_FRAMING2 はクリアしていますので正常終了となります。 このようにエラーが連
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.2.4 フロー制御 （１）XON/XOFF 制御 カシオ IR インターフェースは半二重のため、XON/XOFF 制御は行えません。 COM オープンの関数で指定しないで下さい。 （２）ＲＳ／ＣＳフロー制御 カシオ IR インターフェースは SD、RD 信号のみのため、RS/CS フロー制御は行えません。 ただし、仮想の RS 信号は持っており、これが ON でないとデータの送信が行えないため、データ送信時には、こ れを ON にして下さい。 6.2.5 デリートコード制御 デリートコードと受信文字コードが一致したとき、そのデータを破棄して受信バッファへの格納を行いません。 デリートコードは４つまで指定できます。 デリートコード制御の設定は「ＣＯＭのオープン」ファンクションで行います。 【デリードコードの制御のながれ】 受信データ 転送データを受信 ‘ａ９Ｄ’ デリートコ ‘１Ｚａｊ’ 受信バッファ ‘０８ｂ’ ‘ａ’が一致する デリートコードと比較 デリートコードと一致し ないデータをバッファに格納 6.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （２）タイムアウト監視 通信ポートのオープン、転送データの送信、受信データの読込みおよびＥＲ／ＲＳ信号のＯＮを行うとき、ＤＲ ／ＣＳ／ＣＤ信号の ＯＮまたはＯＦＦ状態の監視（遷移待ち）を行います。 ＤＲ／ＣＳ／ＣＤ信号が規定の状態（ＯＮまたはＯＦＦ）でないとき監視を行い、タイムアウト監視値の時間だ け経過すると信号タイムアウトエラーとなります。 また、タイムアウト監視値の設定値により信号の監視を行わないようにすることができます。 信号を監視するには「ＣＯＭのオープン」 、 「ＤＲ／ＣＳ／ＣＤタイムアウト監視値の設定」ファンクションでタ イムアウト監視値を指定します。 【ＥＲ／ＲＳ信号ＯＮのタイムアウト監視の流れ】 ＣＯＭのオープンファンクション ＥＲ信号の ON/OFF ファンクション ＲＳ信号の ON/OFF ファンクション ＥＲ/ＲＳ信号の ON/OFF ファンクション ＥＲ信号ＯＮ ＲＳ信号ＯＮ ＥＲ/ＲＳ信号のＯＮ ＤＲ信号監視 ＣＳ信号監視 ＤＲ信号監視 ＣＤ信号監視（ＣＯＭのオープンファン ＣＤ信号監視 ＣＳ信号監視 クションのみ） ＣＤ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 【転送データ送受信ののタイムアウト監視の流れ】 ｎ文字送信ファンクション １文字送信ファンクション １文字送信ファンクション タイムアウト監視受信ファンクション 受信データ待ち ＤＲ信号監視 ＤＲ信号監視 ＣＳ信号監視 ＣＤ信号監視 タイムアウト監視時間経過 信号タイムアウトエラー ＤＲ信号 ＣＳ信号 ＣＤ信号 133
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （３）ファンクションコールの信号線制御 以下に信号線を操作および参照するファンクションを示します。 ①ＣＯＭのオープン 信号線 ＥＲ ＲＳ ＤＲ ＣＳ ＣＤ 制御 ＯＮまたはＯＦＦに設定 ＯＮまたはＯＦＦに設定 ＥＲ信号ＯＮ後にＯＮ待ち ＲＳ信号ＯＮ後にＯＮ待ち ＥＲ、ＲＳ信号ＯＮ後にＯＮ待ち ＲＳ信号のみＯＮ後にＯＦＦ待ち ②ＣＯＭのクローズ 信号線 ＥＲ ＲＳ ＣＴＲＬ 制御 ＯＦＦに設定 ＯＦＦに設定 送信ディセーブルに設定 ③ＣＯＭのステータスリード 信号線 ＤＲ ＣＳ ＣＤ 制御 ＯＮ／ＯＦＦ状態を参照 ＯＮ／ＯＦＦ状態を参照 ＯＮ／ＯＦＦ状態を参照 ④ｎ文字送信 信号線 ＤＲ 制御 転送データの送信前にＯＮ待ち XON/XOFF 制御でビジーのときにＯＮ待ち 転送データの送信前にＯＮ待ち XON/XOFF 制御でビジーのときにＯＮ待ち ＣＳ ⑤１文字受信 信号線 ＲＳ ＤＲ ＣＤ 制御 バッファノンビジーになったときＯＮに設定 受信バッファに受信データがないときＯＮ待ち 受信バッファに受信データがないときＯＮ待ち ⑥タイムアウト監視受信 信
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ⑨RS 信号の ON／OFF 信号線 ＲＳ ＣＳ ＣＤ 制御 ＯＮまたはＯＦＦに設定 ＲＳ信号ＯＮ後にＯＮ待ち ＲＳ信号ＯＮ前にＯＦＦ待ち ⑩ER／RS 信号の ON／OFF 信号線 ＲＳ ＥＲ ＣＳ ＣＤ ＤＲ 制御 ＯＮまたはＯＦＦに設定 ＯＮまたはＯＦＦに設定 ＲＳ信号ＯＮ後にＯＮ待ち ＲＳ信号ＯＮ前にＯＮ待ち ＥＲ信号ＯＮ後にＯＮ待ち 135
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.3 エラー詳細 エラーステータスはファンクションコールが異常終了したとき、その詳細を示します。 「エラーステータスのリード」ファンクションでエラーステータスを取得することができます。 6.3.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.3.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （３）ＣＯＭのオープン エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＮＧ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＤＥＭＥＳＮＥ 占有エラー ・ 「ＣＯＭの占有」ファンクションで通信ポートは占有 中 ・通信ポートはオープン中 ・ＩｒＤＡポートが使用中 カシオＩＲポートとＩｒＤＡポートはシステムリソ ースを共用しているため、排他制御を行っている ＤＲ信号タイムアウト ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＤＲＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＣＳＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＣＤＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＢＲＥＡＫ ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＬＢｘ （ｘ＝０、１、２、４、５） Ｅ＿ＰＲＭ なし ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＰＡＲＡＭＥＴ ＥＲ ＣＳ信号タイムアウト ＣＤ信号タイムアウト ブレイク要因による中断 ・信号タイムアウト監視中にブレイク要因検出 ローバッテリーエラー参照 ・信号タイムアウト監視中にＬＢｘ検出 パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 パラメータエラー ・受信バッファレングスが範囲外 ・デリートコード数が範囲外 ・パリティビットの指定が不当 ・ストップビットの指定が不当 ・キャラクタレングスの指定が不当 ・
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （６）ＣＯＭの占有 エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＮＧ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＤＥＭＥＳＮＥ Ｅ＿ＰＲＭ ファンクション終了時エラー なし 占有エラー ・通信ポートは既に占有されている ・通信ポートはオープン中 ・ＩｒＤＡポートが使用中 カシオＩＲポートとＩｒＤＡポートはシステムリソ ースを共用しているため、排他制御を行っている ファンクション終了時エラー参照 (P.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （９）１文字受信 エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＮＧ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＲＥＣＯＶ ＥＲ 致命的エラー ・受信データ待ちのとき、 「送受信の有効／無効」ファンクションで受信無効に 設定されている ＤＲ信号タイムアウト ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＤＲＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＣＤＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＰＡＲＩＴＹ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＯＶＥＲＲＵＮ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＦＬＡＭＩＮＧ （ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＦＲＡＭＩＮ Ｇ） ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＰＡＲＩＴＹ２ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＯＶＥＲＲＵＮ ２ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＦＬＡＭＩＮＧ ２ （ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＦＲＡＭＩＮ Ｇ２） ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＢＵＦＦＵＬＬ ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＢＲＥＡＫ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＴＯＰＥＮ ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＬＢｘ （ｘ＝０、１、２、４、５） Ｅ＿ＰＲＭ ファンクション終了時エラー なし 142 ＣＤ信号タイムアウト パリティエラー ・受信データ待ちのときパリティエラー オーバーランエラー ・受信データ待ちのときオーバーランエラー フレーミングエラー ・受信データ待ちのときフレーミングエラー パリティエラー
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （１０）タイムアウト監視受信 エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＮＧ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＲＥＣＯＶ ＥＲ 致命的エラー ・受信データ待ちのとき 「送受信の有効／無効」ファンクションで受信無効に 設定されている ＤＲ信号タイムアウト ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＤＲＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＣＤＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＲＣＶＴＯＵＴ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＰＡＲＩＴＹ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＯＶＥＲＲＵＮ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＦＬＡＭＩＮＧ （ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＦＲＡＭＩＮ Ｇ） ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＰＡＲＩＴＹ２ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＯＶＥＲＲＵＮ ２ ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＦＬＡＭＩＮＧ ２ （ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＦＲＡＭＩＮ Ｇ２） ＣＥＲＲ＿ｒ＿ＢＵＦＦＵＬＬ ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＢＲＥＡＫ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＴＯＰＥＮ ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＬＢｘ （ｘ＝０、１、２、４、５） Ｅ＿ＰＲＭ ファンクション終了時エラー ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＰＡＲＡＭＥＴ ＥＲ なし 143 ＣＤ信号タイムアウト 受信タイムアウト パリティエラー ・受信データ待ちのときパリティエラー オーバーランエラー ・受信データ待ちのときオ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （１１）１文字送信 エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＮＧ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＲＥＣＯＶ ＥＲ 致命的エラー ・ 「送受信の有効／無効」ファンクションで送信無効に 設定されている ・カシオＩＲポート使用時に送信有効でない状態 → 「ＣＯＭのオープン」、「ＩＯボックス送信」ファ ンクションの実行後 ・ 「ブレイク送出のＯＮ／ＯＦＦ」 ファンクションでブレイクｏｎ中 ＤＲ信号タイムアウト ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＤＲＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＣＳＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＢＲＥＡＫ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＴＯＰＥＮ Ｅ＿ＰＲＭ ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＬＢｘ （ｘ＝０、１、２、４、５） ファンクション終了時エラー なし 144 ＣＳ信号タイムアウト ブレイク要因による中断 ・信号タイムアウト監視中にブレイク要因検出 ＮＯＴ ＯＰＥＮエラー ・通信ポートはオープンされていない ローバッテリーエラー参照 （P.151） ・信号タイムアウト監視中にＬＢｘ検出 ファンクション終了時エラー参照 （P.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （１２）ブレーク送出の ON／OFF エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＮＧ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＴＯＰＥＮ Ｅ＿ＰＲＭ ファンクション終了時エラー なし ＮＯＴ ＯＰＥＮエラー ・通信ポートはオープンされていない ファンクション終了時エラー参照 (P.151) パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 パラメータエラー ・ブレークＯＮ／ＯＦＦの指定が不当 ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＰＡＲＡＭＥＴ ＥＲ （１３）送受信の有効／無効 エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＮＧ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＴＯＰＥＮ Ｅ＿ＰＲＭ ファンクション終了時エラー なし ＮＯＴ ＯＰＥＮエラー ・通信ポートはオープンされていない ファンクション終了時エラー参照 (P.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （１９）受信ハンドラ切替え エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＰＲＭ なし パラメータエラー ・通信ポートの指定が不当 パラメータエラー ・ハンドラの指定が不当 ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＰＡＲＡＭＥＴ ＥＲ （２１）DR／CS／CD タイムアウト監視値の設定 エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＮＧ ファンクション終了時エラー ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＴＯＰＥＮ Ｅ＿ＰＲＭ なし ファンクション終了時エラー参照 (P.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （２４）ER／RS 信号の ON／OFF エラーコード エラーステータス 要因 Ｅ＿ＮＧ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＤＲＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＣＳＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＣＤＴＩＭＥＯ ＵＴ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＮＯＴＯＰＥＮ ＤＲ信号タイムアウト ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＢＲＥＡＫ ＣＥＲＲ＿ｏ＿ＬＢｘ （ｘ＝０、１、２、４、５） ファンクション終了時エラー なし Ｅ＿ＰＲＭ ＣＥＲＲ＿ｆ＿ＰＡＲＡＭＥＴ ＥＲ ＣＳ信号タイムアウト ＣＤ信号タイムアウト ＮＯＴ ＯＰＥＮエラー ・通信ポートはオープンされていない ブレイク要因による中断 ・信号タイムアウト監視中にブレイク要因検出 ローバッテリーエラー参照 (P.151) ・信号タイムアウト監視中にＬＢｘ検出 ファンクション終了時エラー参照 (P.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.4.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.4.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.4.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 6.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＣＯＭのオープン 関数名 c_open ３ＷｉｒｅＩＲポートをオープンします。 ３ＷｉｒｅＩＲポートをオープンすると半二重（受信イネーブル、送信ディセーブル） の状態でオープンします。 本ファンクションが正常終了でないとき通信ポートはオープンしません。 本ファンクションは以下の処理及び設定を行います。 ・通信ポート電源のオン ・ＳＩ／ＳＯ制御の設定 ・ＤＲ／ＣＳ／ＣＤ信号タイムアウト監視 ・送受信の有効 ・フロー制御の設定 ・デリートコード設定 ・受信割込みの許可 ・受信バッファの設定 ・通信ポートの排他制御 ・通信形式の設定 ・ＥＲ／ＲＳ信号設定 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_open( H com_no, UW param, B *buff, H buf_l, TIM_TBL *tim_out, DEL_TBL *del_cod, B busy_ch, B nonbusy_ch ); 【パラメータ】 次ページに記載 【戻り値】 ER : エラーコード ercd 【エラーコード】 E_OK E_NG E_
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 【パラメータ】 H com_no ：ＣＯＭ Ｎｏ． ：３ＷｉｒｅＩＲ COM0 UW param ：通信形式パラメータ（各パラメータの論理和で指定） ボーレート B_115200 : 115200 BPS B_57600 : 57600 BPS B_38400 : 38400 BPS B_19200 : 19200 BPS B_9600 : 9600 BPS B_4800 : 4800 BPS※ B_2400 : 2400 BPS パリティビット PARI_NON : なし PARI_ODD : 奇数 PARI_EVN : 偶数 キャラクタレングス CHAR_8 : ８ビット CHAR_7 : ７ビット ストップビット STOP_1 : １ビット STOP_2 : ２ビット ＳＩ／ＳＯ制御 SI_ON : 制御する SI_OFF : 制御しない フロー制御 BUSY_OFF : 制御しない (以下のモードは指定不可です) XON_XOFF : DC1/DC3 での XON/XOFF ｺﾝﾄﾛｰﾙ BUSY_CHAR : 指定コードでの XON/XOFF ｺﾝﾄﾛｰﾙ RS_
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＣＯＭのクローズ 関数名 c_close オープン中の通信ポートをクローズし、通信ポートの使用を禁止します。 クローズした通信ポートを使用してデータ通信を行うことはできません。 本ファンクションは以下の処理を行います。 ・通信ポートの電源ＯＦＦ ・通信ポートの排他解除 ・送受信の無効 ・各信号線のＯＦＦ ・受信割込みの禁止 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_close( H com_no ); 【パラメータ】 H com_no : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ ER ercd : エラーコード 【戻り値】 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 154
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＣＯＭステータスのリード 関数名 c_status 通信ポートのステータスを読出します。 ステータスのアトリビュートには以下のものがあります。 通信エラー、受信キューオーバーフロー及びブレイク信号は割込み要因の エラーステータスは本ファンクションによりクリアします。 ・信号線（ＤＲ、ＣＤ、ＣＳ）のＯＮ／ＯＦＦ ・受信バッファオーバーフロー ・通信エラー（パリティ、オーバーラン、フレーミング） ・ブレイク信号の受信 ・受信キューに格納されたデータ（受信データ）の有無 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_status( H com_no ); 【パラメータ】 H com_no : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ ER ercd : エラーコード 【戻り値】 【エラーコード】 COM ステータス E_NG FFFFFFFFh E_PRM FFFFFFFEh : 正常終了(次ページ参照) : 異常終了 : パラメータエラー 備考 155
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ＣＯＭステータス 15 14 13 12 0 0 0 11 10 9 8 7 0 6 0 5 0 4 3 2 1 0 STS_RD 1:受信データ有り 0:受信データなし CI 信号 1:ＯＦＦ 0:ＯＮ CD 信号 1:ＯＦＦ 0:ＯＮ CS 信号 1:ＯＦＦ 0:ＯＮ DR 信号 1:ＯＦＦ 0:ＯＮ STS_PRI 1:パリティエラー 0:エラーなし STS_OVR 1:ｵｰﾊﾞｰﾗﾝｴﾗｰ 0:エラーなし STS_FRE 1:ﾌﾚﾐﾝｸﾞｴﾗｰ 0:エラーなし STS_FUL 1:バッファフルエラー 0: エラーなし STS_BRK 1:ブレイク検出 0: ブレイク未検出 156
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＣＯＭの占有 関数名 ｃ_hold 通信ポートを占有します。 占有されている通信ポートをオープンすることはできません。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = ｃ_hold( H com_no, B mode ); 【パラメータ】 com_no B mode : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 占有状態設定 HOLD_ON ：占有 ：占有解除 HOLD_OFF H 【戻り値】 ER : エラーコード ercd 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 157
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＣＯＭのオープンチェック 関数名 ｃ_chkopen 通信ポートのオープン状態を読み出します。各通信ポートがオープン／クローズ中であるかを知るこ とができます。 また、 「ＣＯＭの占有」ファンクション及び「ＩｒＣＯＭＭオープン」ファンクションにより占 有状態にある通信ポートを知ることができます。 （ＩｒＤＡポートの使用中は３ＷｉｒｅＩＲが占有状態になります。 ） Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = ｃ_chkopen( void ); 【パラメータ】 なし 【戻り値】 ER ercd : エラーコード(オープン or 占有通知) 【エラーコード】 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ ０ 0 1:COM0 オープン or 占有 備考 158
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ｎ文字送信 関数名 c_dout 送信バッファに格納された転送データの送信を指定の文字（ｂｙｔｅ）数だけ行います。 指定の送信文字数が０である場合はＮＵＬＬ文字をデリミッタとして送信（ＮＵＬＬ文字は送 信しません）します。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_dout( H com_no, B *buffer, H length ); 【パラメータ】 H com_no B H *buffer length : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 送信バッファアドレス : 送信文字数（バイト数） 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 ・ 「ＣＯＭのオープン」ファンクションによりＳＩ／ＳＯ制御を行います。 159
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 １文字受信 関数名 c_din 受信キューに格納された転送データを格納バッファへ１文字（ｂｙｔｅ）読出します。 また、読出し可能な転送データが存在しないときは、受信データを待ちとなります。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_din( H com_no, B *buffer ); 【パラメータ】 H com_no B *buffer : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 格納バッファアドレス 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 160
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 タイムアウト監視受信 関数名 c_tmdin 受信キューに格納された転送データ格納バッファへ１文字読出します。 受信キューに転送データ読出し可能な転送データ存在しないときは受信データ待ちとなり、受信タイ ムアウト監視値だけ受信データを待ちます。タイムアウト監視値に０を指定するとタイムアウト監視 を行いません。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_tmdin( H com_no, B *buffer, H rcv_time ); 【パラメータ】 H com_no B H *buffer rcv_time : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 格納バッファアドレス : 受信タイムアウト監視値 ０∼３２７６７（７．８ｍｓ単位） 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 161
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 １文字送信 関数名 c_out ユーザ指定の領域に格納された転送データ（送信文字）の送信を指定の１文字（ｂｙｔｅ）だ け行います。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_out( H com_no, UB snddata ); 【パラメータ】 H com_no B snddata : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 送信文字（１バイト） 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 ・ 「ＣＯＭのオープン」ファンクションによりＳＩ／ＳＯ制御を行います。 162
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ブレイク送出のｏｎ／ｏｆｆ 関数名 c_break ブレイク信号の送出または、送出停止を行います。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_break( H com_no, B mode ); 【パラメータ】 H com_no B mode : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : ブレイクのｏｎ／ｏｆｆ BRK_ON ：ブレイク信号を送出する BRK_OFF ：ブレイク信号を停止する 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 163
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 送受信の有効／無効 関数名 c_txrx 通信コントローラの送受信動作を有効（イネーブル）／無効（ディセーブル）に設定します。 送信動作を無効に設定したとき転送データの送信を行うことが出来なくなります。 また、受信動作を無効に設定すると転送データの受信を行うことが出来なくなります。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_txrx( H com_no, B mode ); 【パラメータ】 H com_no B mode : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 送受信の有効／無効 C_RXENB ：受信を有効に設定 C_TXENB ：送信を有効に設定 ：受信を無効に設定 C_RXDSB ：送信を無効に設定 C_TXDSB C_RXTXENB ：送受信を有効に設定 ：送受信を無効に設定 C_RXTXDSB 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 受信バッファのクリア 関数名 c_flush 受信キュー内と通信コントローラのレシーバ内の転送データを破棄し、初期化します。 また「エラーステータスのリード」 、 「ＣＯＭステータスのリード」ファンクションで通知するステー タスのアトリビュートであるパリティ，フレーミング，オーバーラン，バッファフルエラーを保持（発 生）していればこれをクリアします。 ただし、クリア後のファンクション終了時エラーのチェックでこれらのエラーの検出を行います。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_flush( H com_no ); 【パラメータ】 H : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ com_no 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 165
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 受信バッファステータスのリード 関数名 c_bfsts 受信キューのステータスをリードします。ステータスのアトリビューには以下のものがあります。 なお、ＮＯＴオープンエラー、パラメータエラー以外で異常終了となったとき、ステータスのリード を行います。 ・受信キューに格納されている読出し可能な転送データ数 （受信文字数：ｂｙｔｅ単位） ・受信キューの先頭に格納されている転送データの文字コード（次読出し文字） ・受信キューに格納できる転送データ数（受信可能文字数：ｂｙｔｅ単位） Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_bfsts( H com_no, COM_STS *bfsts ); 【パラメータ】 H COM_STS : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 受信バッファステータス com_no *bfsts typedef struct { H char_no , H rest_no , UB char_cod } COM_STS ; ：受信文字数 ：受信可能残り文字数 ：先頭文字コード 【戻り値】 ER er
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 エラーコードバッファリング制御の設定 関数名 c_errbfring エラーコードバッファリング制御の設定を行います。 通信エラー（パリティ、オーバーラン、フレーミング）が発生したとき、指定のコードを受信キュー へ格納します。通信エラーとなった受信データは受信キューに格納しません。 「ＣＯＭのオープン」ファンクションでは既定の処理が本機能を制御しない設定になっています。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_errbfring( H com_no, B mode, UB c_errcd ); 【パラメータ】 H com_no B mode UB : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 設定／解除 ERRCD_ON ：制御する ERRCD_OFF ：制御しない : エラーコード（任意の１バイトコード） c_errcd 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 エラーステータスのリード c_rderrsts 関数名 エラーステータスを読出し及びクリアを行います。 各ファンクションのリターンコードが異常終了であるとき本ファンクションでエラーステータスを 読出し、詳細を調べることができます。 エラーステータスはマスクして参照して下さい。エラーステータスは複数の場合があります。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_rderrsts( H com_no, UW *com_status ); 【パラメータ】 H UW com_no *com_status : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : エラーステータス 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_PRM 00000000h FFFFFFFEh : 正常終了 : パラメータエラー 備考 168
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 受信ハンドラ切替え 関数名 c_chghdr 受信ハンドラ（受信割込み処理）を標準または、簡易ハンドラに切替えを行います。 標準ハンドラでは、以下の５つの項目の処理を行います。簡易ハンドラは受信データバッファリング 処理のみを行い、標準ハンドラより割込み処理時間を短縮します。 ・バッファバッファフロー制御 ・ＳＩ／ＳＯ制御 ・デリートコード制御 ・エラーコードバッファリング制御 ・受信データバッファリング処理 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_chghdr( H com_no, B mode ); 【パラメータ】 H com_no B mode : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 設定／解除 STAND_HDR ：標準受信ハンドラ設定 HIGH_HDR ：簡易受信ハンドラ設定 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_PRM 00000000h FFFFFFFEh : 正常終了 : パラメータエラー 備考 169
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＤＲ／ＣＳ／ＣＤタイムアウト監視値の設定 関数名 c_timer ＤＲ／ＣＳ／ＣＤ信号の監視を転送データの送信や受信した転送データの読出しなどの 時に行う指定をします。 各ファンクションで信号のＯＮまたはＯＦＦをタイムアウト監視値の時間だけ待ち、タイムアウト監 視値の時間を経過するとタイムアウトエラーとなります。 タイムアウト値が０であるとき、監視は行いません。 本ファンクションは「ＣＯＭのオープン」ファンクションのＤＲ／ＣＳ／ＣＤ信号タイムアウト監視 設定と同じ機能を持ちます。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_timer( H com_no, H cs_time, H dr_time, H cd_time ); 【パラメータ】 H com_no H H H cs_time dr_time cd_time : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : ＣＳタイムアウト監視値設定 : ＤＲタイムアウト監視値設定 : ＣＤタイムアウト監視値設定 ０∼３２７６７（７．８ｍｓ） 【戻り値】 ER ercd : エ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＥＲ信号のＯＮ／ＯＦＦ 関数名 c_er ＥＲ信号線のＯＮ／ＯＦＦを行います。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_er( H com_no, B er_mode ); 【パラメータ】 H com_no B er_mode : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : ＥＲ信号線の設定 ERS_ON ：ＥＲ信号ＯＮ ：ＥＲ信号ＯＦＦ ERS_OFF 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 171
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＲＳ信号のＯＮ／ＯＦＦ 関数名 c_rs ＲＳ信号線のＯＮ／ＯＦＦを行います。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_rs( H com_no, B rs_mode ); 【パラメータ】 H com_no B mode : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 信号線の設定 ：ＲＳ信号ＯＮ RS_ON ：ＲＳ信号ＯＦＦ RS_OFF 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 172
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＥＲ／ＲＳ信号のＯＮ／ＯＦＦ 関数名 c_errs ＥＲ／ＲＳ信号線のＯＮ／ＯＦＦを行います。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_errs( H com_no, B errs_mode ); 【パラメータ】 H com_no B mode : ＣＯＭ ＮＯ． COM0 ：３ＷｉｒｅＩＲ : 信号線の設定 ：ＥＲ／ＲＳ信号ＯＮ ERRS_ON ：ＥＲ／ＲＳ信号ＯＦＦ ERRS_OFF 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_NG E_PRM 00000000h FFFFFFFFh FFFFFFFEh : 正常終了 : 異常終了 : パラメータエラー 備考 173
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ブレイク要因の設定 関数名 c_brkevent ブレイク要因イベント通知の設定又は解除を行います。 Ｃ言語インタフェース 【コーリングシーケンス】 ER ercd = c_brkevent( UH event_mode, UB func_mode ); 【パラメータ】 UH event_mode UB func_mode : ブレイクイベント通知 BRK_EVENT_ON ：ブレイク要因の通知を行う BRK_EVENT_OFF：ブレイク要因の通知を行わない : ファンクションキー番号 FNC_1∼FNC_8 ：ファンクションキー１∼８ MLTR_R,MLTR_L：マルチファンクションキーＲ、Ｌ 【戻り値】 ER ercd : エラーコード 【エラーコード】 E_OK E_PRM 00000000h FFFFFFFEh : 正常終了 : パラメータエラー 備考 ・ 「ＣＯＭのオープン」ファンクション内でブレイク要因はクリアします。 ・ブレイク要因の検出を行うファンクションでブレイク要因検出後にブレイク要因はクリアします。 174
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 7 IrDA 部 7.1 通信仕様 7.1.1 通信インタフェース （１）通信ポート ＩｒＤＡポートに対する機能を記載します。 表６．１ 通信ポートと機能一覧 通信 ポート IrDA 制御 形式 半二重 規格 同期 方式 転送速度 (bps) IrDA 調歩同期式 (IrSIR 1.1) 同期式 9.6k 19.2k 38.4k 57.6k 115.2k 4M キャラクタ レングス パリティ ビット ストップ ビット 8bit NON 1bit ― ― ― 信号 SD RD ※―は対応する項目がないことをあらわします。 7.2 機能 7.2.1 シリアルポートエミュレーション ＩｒＤＡ部はシリアルポートエミュレーションエンティティとして存在します。 ユーザーエンティティはＩｒＤＡ（プロトコル）のフレーム形式を意識することなくデータ通信を行うことができま す。 7.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （３）データ読込み 受信データの読込みを行います。 ユーザ定義のエリアに受信バッファデータの読込みを行い、読込んだバイトサイズを返します。 受信バッファデータが無くなるか、ユーザ定義のバッファサイズがフルになるまで読込みが可能です。 受信バッファが空でもデータ待ち時間が指定されている場合はデータ待ちとなります。 このときＬＢエラー、タイムアウト、ブレイクイベントのチェックを行いエラー時は直ちに異常終了となります。 データ待ちからは、受信バッファから１バイト以上のデータの読込みが行え、かつ受信バッファに受信データが無く なればユーザ定義のバッファサイズに満たない場合でも終了となります。 また、受信データがある場合でも読込み後にＬＢエラー、ブレイクイベントのチェックを行いエラー時は直ちに異常 終了となります。 このため受信データの読込みが正常に行われていても異常終了となる場合があります。 データ待ち時間の指定は、通信状態設定関数（Ir_State_Set）で行うことができます。 また、相手局からのコネクト切断を待つときは本機能を使用することで可能です。 ユーザアプリケーションが
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 データ待ちには以下の状態があり、各関数でのデータ待ちを行います。 ・ 送信バッファにデータの書込みが行えないとき ・ 受信バッファに読込み可能なデータが無いとき （９）自局能力設定 自局能力を設定します。本機能はＩｒＣＯＭＭオープンに先立って使用する必要があります。 設定値は IrＤＡ規格書に記されている折衝フィールドパラメータです。 パラメータは以下に示す通りです。 ・ ボーレイト ・ 最大ターンアラウンドタイム ・ フレームデータサイズ ・ ウインドウサイズ ・ ＢＯＦ数 ・ 最小ターンアラウンドタイム ・ リンク開放時間 （1０）ＩｒＣＯＭＭ強制終了 ＩｒＣＯＭＭを強制終了します。 ＩｒＣＯＭＭをオープン状態から初期状態（クローズ状態）に設定します。 基本適にはＩｒＣＯＭＭクローズと同じ機能をもちますが、通信状態に関係なく直ちに赤外線デバイス電源ＯＦＦ、 赤外線通信用リソースのリリースを行います。 7.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 7.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＩｒＣＯＭＭオープン 関数名 ＩｒＣＯＭＭ（赤外線ポート）をオープンします。 ・ＩｒＤＡ部の初期化 ・通信用のデバイス及びリソースのロック ・赤外線デバイス電源ＯＮ ・ブレークイベントのチェック ・ＬＢチェック ・相手局とのコネクト Ir_Open ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 H ercd = Ir_Open( H sec ); 【パラメータ】 H sec ：コネクト最大待ち時間 1−3600 ：秒単位に待ち時間を設定 FOREVER ：正常または異常終了するまでコネクト待ちを行う 【リターンコード】 H ercd ：終了情報 E_IROK E_IRNG ：正常終了 ：異常終了 【エラーステータス】 IRERR_NORESOURCE IRERR_NODEVICE IRERR_NOLSAP IRERR_DISCONNECT IRERR_TIMEOUT IRERR_LOCK IRERR_PARAMETER IRERR_LB0 IRERR_LB1 IRERR_LB4 IRERR_LB5 IRERR_BREAK_EVNT ：資源不足 ：
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＩｒＣＯＭＭクローズ ＩｒＣＯＭＭ（赤外線ポート）をクローズします。 ・通信用のデバイス及びリソースのリリース ・赤外線デバイス電源ＯＦＦ ・ブレークイベントのチェック ・ＬＢチェック ・コネクト切断 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 H ercd = Ir_Close( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンコード】 H ercd ：終了情報 E_IROK E_IRNG ：正常終了 ：異常終了 【エラーステータス】 IRERR_DISCONNECT IRERR_NOTOPEN IRERR_LB0 IRERR_LB1 IRERR_LB4 IRERR_LB5 IRERR_BREAK_EVNT ：コネクト失敗、切断 ：未オープン ：LB0 ：LB1 ：LB4 ：LB5 ：ブレークイベント発生 ≪備考≫ 180 Ir_Close
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 データ読込み 受信データの読込みを行います。 ・データ受信待ち（受信バッファにデータが無いとき） ・受信データの読込み（受信バッファからの読込み） ・ＬＢチェック ・ブレークイベントのチェック ・読込みデータ数の通知 関数名 Ir_Read ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 H ercd = Ir_Read( B *buff, UH ReadSize, UH *GetSize ); 【パラメータ】 B *buff UH ReadSize UH *GetSize ：受信データを格納するバッファのポインタ ：受信データを格納するバッファのサイズ(バイト数) ：読込みデータ数（受信バッファから読込みできたバイト数） 【リターンコード】 H ercd ：終了情報 E_IROK E_IRNG 【エラーステータス】 IRERR_DISCONNECT IRERR_TIMEOUT IRERR_NOTOPEN IRERR_LB0 IRERR_LB1 IRERR_LB4 IRERR_LB5 IRERR_BREAK_EVNT ：正常終了 ：異常終了 （状態
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 データ書込み 送信データの書込みを行います。 ・ＬＢチェック ・データ書込み待ち(送信バッファへの書込みが終了するまで) ・送信データの書込み（送信バッファへの書込み） ・ブレークイベントのチェック ・書込みデータ数の通知 関数名 Ir_Write ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 H ercd = Ir_Write( B *buff, UH WriteSize, UH *PutSize ); 【パラメータ】 B *buff UH WriteSize UH *PutSize ：送信データを格納するバッファのポインタ ：送信データ数（送信バッファに書込むバイト数） ：書込みデータ数（送信バッファに書込みできたバイト数） 【リターンコード】 H ercd ：終了情報 E_IROK E_IRNG 【エラーステータス】 IRERR_DISCONNECT IRERR_TIMEOUT IRERR_NOTOPEN IRERR_LB0 IRERR_LB1 IRERR_LB4 IRERR_LB5 IRERR_BREAK_EVNT ：正常終了 ：異常終了
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 送信データ数問合せ 送信バッファに残っている未送出データ数を問合せます。 ・送信バッファ内の未送出のデータ数の通知 ・ＬＢチェック ・ブレークイベントのチェック ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 H ercd = Ir_QueryTx( H *SndDataSize ); 【パラメータ】 H *SndDataSize ：未送出データ数（バイト） 【リターンコード】 H ercd 【エラーステータス】 IRERR_DISCONNECT IRERR_NOTOPEN IRERR_LB0 IRERR_LB1 IRERR_LB4 IRERR_LB5 IRERR_BREAK_EVNT ：終了情報 E_IROK E_IRNG ：正常終了 ：異常終了 ：コネクト失敗、切断 ：未オープン ：LB0 ：LB1 ：LB4 ：LB5 ：ブレークイベント発生 ≪備考≫ 183 関数名 Ir_QueryTx
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 受信データ数問合せ 受信バッファより読込み可能なデータ数を問合せます。 ・受信バッファ内の読込み可能なデータ数の通知 ・ＬＢチェック ・ブレークイベントのチェック ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 H ercd = Ir_QueryRx( H *RcvDataSize ) ; 【パラメータ】 H *RcvDataSize ：読込み可能なデータ数（バイト） 【リターンコード】 H ercd E_IROK E_IRNG 【エラーステータス】 IRERR_DISCONNECT IRERR_NOTOPEN IRERR_LB0 IRERR_LB1 IRERR_LB4 IRERR_LB5 IRERR_BREAK_EVNT ：終了情報 ：正常終了 ：異常終了 ：コネクト失敗、切断 ：未オープン ：LB0 ：LB1 ：LB4 ：LB5 ：ブレークイベント発生 ≪備考≫ 184 関数名 Ir_QueryRx
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 エラーステータス取得 関数名 Ir_Err_Get エラーステータスを取得します。また取得後にエラーステータスをクリアします。 ・エラーステータスのクリア ・エラーステータスの通知 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 UW wercd = Ir_Err_Get( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンコード】 UW wercd 【エラーステータス】 IRERR_NORESOURCE IRERR_NODEVICE IRERR_NOLSAP IRERR_DISCONNECT IRERR_TIMEOUT IRERR_LOCK IRERR_NOTOPEN IRERR_PARAMETER IRERR_LB0 IRERR_LB1 IRERR_LB4 IRERR_LB5 IRERR_WIRE_TYPE IRERR_BREAK_EVNT ：エラーステータス ：資源不足 ：接続可能デバイス ：接続先サービスなし ：コネクト失敗、切断 ：送信又は受信タイムアウト ：通信デバイスロック ：未オープン ：パラメータエラー ：LB0 ：LB1 ：LB4 ：
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 エラー発生要因 以下のフォーマットでエラー値について示します。 エラー ステータス エラーステータス名称 詳細 エラーの詳細 関数名 IrCOMM 状態 エラーの 発生する関数名 エラー ステータス 関数異常終了時の IrCOMM オープン状態 主なエラー対処方法 ＩｒＤＡ部の上位が行う発生したエラーに対しての事後処理 ＩＲＥＲＲ＿ＮＯＲＥＳＯＵＲＣＥ 詳細 ＩｒＤＡ部内の資源不足によりＬＡＳＰ（コネクトに必要な内部情報）が確保できないと発生します ＩＲＥＲＲ＿ＤＩＳＣＯＮＮＥＣＴエラーの要因として一緒に通知します 通常このエラーが発生することはありえないのでダンプ等を行い原因の調査をする必要があります 関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法 Ir_Open エラー ステータス オープンは行わずクローズ 状態 ・ダンプ等を行い原因調査をする必要があります ＩＲＥＲＲ＿ＮＯＤＥＶＩＣＥ 詳細 回線上（空間）にコネクト可能なデバイスがないとき発生します ＩＲＥＲＲ＿ＤＩＳＣＯＮＮＥＣＴエラーの要因として一緒に通知します Ｉｒ_Ｏｐｅｎ関数での
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 エラー ステータス ＩＲＥＲＲ＿ＤＩＳＣＯＮＮＥＣＴ 詳細 コネクト手続き中またはコネクト後に相手局からの応答が無くなったとき、相手局からコネクト切断されたとき、 レジュームＯＮ立上げを行ったときに発生します 関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法 Ir_Open オープンは行わずクローズ 状態 クローズ状態となります Ir_Close Ir_Read Ir_Write Ir_QueryTx Ir_QueryRx Ir_Init エラー ステータス ・通信環境を確認して再実行して下さい ・相手局と通信不可能な環境にあるのでその原因を取り除いて IrCOMM(赤外線ポート)のオープンを行って下さい 相手局から一定時間応答がない（回線が外れている）場合が考え られます ＩＲＥＲＲ＿ＰＡＲＡＭＥＴＥＲ 詳細 関数のパラメータの入力値に誤りがあるとき発生します 関数名 IrCOMM 状態 Ir_Open Ir_State_set Ir_SetPortConf ig エラー ステータス カレントの状態に変化はあり ません 主なエラー対処方法 ・入力パラメー
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 エラー ＩＲＥＲＲ＿ＬＢ１ ステータス 詳細 電源関数の機能を用いてＬＢ１の通知モードに設定されており、ＬＢ１エラー（主電池電圧低下）となったときに 発生します 関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法 ・電池交換を行って下さい Ir_Open オープンは行わずクローズ ・イベントのクリアを行って下さい 状態 ・再実行するときは Ir_Open を行って下さい Ir_Close クローズ状態となります Ir_Init オープン状態から変更はあり ・Ir_Close を行って終了して下さい Ir_Read ません。 ・電池交換後に Ir_Open を行って下さい Ir_Write ・イベントのクリアを行って下さい Ir_QueryTx Ir_QueryRx エラー ＩＲＥＲＲ＿ＬＢ４ ステータス 詳細 電源関数の機能を用いてＬＢ４の通知モードに設定されており、ＬＢ４エラー(APO 発生)となったときに発生します 通知モードに設定されているときは電源ＯＦＦしませんので、アプリケーションが責任を持つ必要があります 関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法 ・イベント
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 エラー ステータス ＩＲＥＲＲ＿ＮＯＴＯＰＥＮ 詳細 ＩｒＣＯＭＭ（赤外線ポート）がオープンされていないときに発生します 関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法 Ir_Close Ir_Read Ir_Write Ir_QueryTX Ir_QueryRx Ir_Init エラー ステータス クローズ状態から変化はあり ません ・IrCOMM が既にクローズ状態になっています Ir_Open を行ってから実行して下さい ＩＲＥＲＲ＿ＴＩＭＥＯＵＴ 詳細 Ｉｒ＿Ｏｐｎｅ関数で指定したコネクト待ち時間を経過した場合と、Ｉｒ＿Ｓｔａｔｅ＿Ｓｅｔ関数で指定したデ ータ待ち時間を経過すると発生します 関数名 IrCOMM 状態 主なエラー対処方法 Ir_Open Ir_Read Ir_Write クローズ状態です オープン状態に変化はありま せん ・通信環境を確認して再実行して下さい ・任意の処理を行って下さい。再実行してもかまいません 189
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 通信状態設定 ＩｒＤＡ部の通信状態を設定します。 ・Ｗｉｒｅの指定 ・データ読込み／書込み（データ待ち）時間の指定 ・局の指定 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 H ercd = Ir_State_Set( struct *State_DCB ); 【パラメータ】 struct *State_DCB ：通信状態設定構造体 【ストラクト構造】 struct State_DCB { H station; H Wire; H DataWaitTime; }; 【リターンコード】 H ercd 【エラーステータス】 IRERR_PARAMETER ：終了情報 E_IROK E_IRNG ：局 ：Ｗｉｒｅ ：データ待ち時間 ：正常終了 ：異常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ パラメータについて詳しくは次ページを参照して下さい オープンに先立って使用して下さい 190 Ir_State_Set
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 通信状態設定のＤＣＢ 項目 局 Wire データ待ち時間 定数 PRIMARY SECONDARY WIRE3 1-600 詳細 自局を１次局に設定 自局を２次局に設定 3-wire に設定 秒単位にデータ読込み/書込み待ち時間を設定 THROUGH FOREVER データ読込み/書込み待ちを行わない タイマ指定なしでデータ読込み/書込み待ちを行う 191 備考 デフォルト デフォルト デフォルト (300)
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 自局能力設定 自局能力を設定します。 ・折衝パラメータの設定 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 H ercd = Ir_SetPortConfig( struct *SetPortConfig_DCB ); 【パラメータ】 struct *SetPortConfig_DCB 【ストラクト構造】 struct SetPortConfig_DCB { UB irBaud; UB MaxTurnTime; UB FrameSize; UB WindowSize; UB BofCount; UB MinTurnTime; UB DiscTime; }; 【リターンコード】 H ercd 【エラーステータス】 IRERR_PARAMETER ：終了情報 E_IROK E_IRNG ：自局能力設定構造体 ：ボーレート ：最大ターンアラウンドタイム ：フレームサイズ ：ウインドウサイズ ：ＢＯＦ数 ：最小ターンアラウンドタイム ：リンク開放時間 ：正常終了 ：異常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ パラメータについて詳しくは次ページ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 自局能力設定のＤＣＢ 項目 IR ボーレート ・OR で設定して 下さい。設定 した値が有効 となります。 最大ターンアラウン ドタイム フレームサイズ ウインドウサイズ BOF 数 ・BOF 数は 115.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＩｒＣＯＭＭ強制終了 ＩｒＣＯＭＭを強制終了します。 ・通信用のデバイス及びリソースのリリース ・赤外線デバイス電源ＯＦＦ ・ＬＢチェック 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 H ercd = Ir_Init( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンコード】 H ercd 【エラーステータス】 IRERR_DISCONNECT IRERR_NOTOPEN IRERR_LB0 IRERR_LB1 IRERR_LB4 IRERR_LB5 ：終了情報 E_IROK E_IRNG ：正常終了 ：異常終了 ：コネクト失敗、切断 ：未オープン ：LB0 ：LB1 ：LB4 ：LB5 ≪備考≫ 194 Ir_Init
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 8 通信ユーティリティ部 8.1 HIOWIN プロトコル 8.1.1 システム構成 HIOWIN プロトコルは HT（以後は本機を HT と呼びます）から IOBOX へ通信するために使用するものです。 HT−IOBOX 間の構成と HT 用ミドルウェア（本章で提供する関数）の位置付けを下記に示します。 HT アプリケーション HT 用プロトコル制御ミドルウェア IrDA ライブラリ HT IrDA プロトコルスタック IrDA IrDA IrDA プロトコルスタック プロトコル制御部 IOBOX コマンド制御部 8.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 8.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 通信ポートのオープン 関数名 HIO_PortOpen 指定された通信ポート(IrDA)をオープンし、デフォルトのパラメータで初期化します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_PortOpen (H ConnectTime); 【パラメータ】 H ConnectTime ：コネクト最大待ち時間 (1∼3600 秒) ※ただし FOREVER を指定すると、正常または異常終了するまでコネクト待ちを行います。 【リターンパラメータ】 ER ercd :リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM E_NG ：通信ポートオープン成功 ：パラメータエラー ：異常終了(通信ポートオープン失敗) ≪備考≫ 197
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 通信ポートのクローズ オープンした通信ポートをクローズします。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_PortClose(void); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_NG :通信ポートクローズ成功 :通信ポートクローズ失敗 ≪備考≫ 198 HIO_PortClose
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX からファイルを受信 関数名 HIO_ReceiveFile IOBOX から指定したファイルを受信します。受信したファイルは指定したフォルダに保存されます。 送信元（IOBOX）のファイルは削除しません。関数を実行する前に HIO_GetFileInfo 関数を実行して、 ファイル情報を取得して下さい。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_ReceiveFile(IOFILEINFO *Iofileinfo, B *Folder, H Option, B disp); 【パラメータ】 struct _iofileinfo { UH Index; UB Id[16]; B FileName[8]; B FileExt[3]; UW FileSize UH FileDay; UH FileTime; UB Attr; } IOFILEINFO; /* IOBOX のファイル情報を格納する構造体です データ受信の順番 機器 ID ファイル名 ファイル拡張子 ファイルサイズ（単位は Byte） ファイルの日付 ファイ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX へファイルを送信 関数名 HIO_SendFile HT から IOBOX へ指定したファイルを送信します。送信したファイルのタイムスタンプおよび属性は、 送信元のファイルと同一になります。ファイル構造体の INDEX メンバには 0x00 を設定します。関数を実行 すると、ファイル構造体に IOBOX に送信されたファイルの情報が、格納されます。エラーによるファイル の再送信を行う場合には、ファイル構造体の情報を変更せずにもう一度関数を実行してください。 (INDEX メンバの変更不要)。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_SendFile (B *Filename, IOFILEINFO *Iofileinfo, H Option, B disp); 【パラメータ】 B *Filename :HT から送信するファイル名 ※ファイル名はフルパスでファイルの拡張子まで指定してください。 struct _iofileinfo{ UH Index; データ受信の順番 UB Id[16];
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX のファイルの削除 関数名 HIO_DeleteFile IOBOX のファイルを削除します。関数を実行する前に HIO_GetFileInfo 関数を実行して、ファイル情報を 取得しておく必要があります。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_DeleteFile(IOFILEINFO *Iofileinfo, H Option); 【パラメータ】 struct _iofileinfo{ /* IOBOX のファイル情報を格納する構造体です */ UH Index; データ受信の順番 UB Id[16]; 機器 ID B FileName[8]; ファイル名 B FileExt[3]; ファイル拡張子 UW FileSize; ファイルサイズ（単位は Byte） UH FileDay; ファイルの日付 UH FileTime; ファイルの時刻 UB Attr; ファイル属性 }IOFILEINFO; H Option :オプションフラグ（メモリ種類の指定）
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX のメモリ初期化 関数名 IOBOX のメモリをフォーマットします。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_MemoryFormat(H Option); 【パラメータ】 H Option :オプションフラグ（メモリ種類の指定） IO_MEMORY_RAM :RAM をフォーマット IO_MEMORY_FROM :FROM をフォーマット 【リターンパラメータ】 ER ercd :リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM E_NG : 正常終了 : パラメータエラー : 異常終了 ≪備考≫ 202 HIO_MemoryFormat
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX のシステム情報の取得 関数名 HIO_GetSysInfo IOBOX のシステム情報を取得します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd =HIO_GetSysInfo(IOSYSINFO *Iosysinfo); 【パラメータ】 struct _iosysinfo{ /* システム情報を格納する構造体です H IoboxId; IOBOX の ID 番号 H IoboxMode; H IoboxEndStatus; H HTStatus; UB IoboxFirmVer[7]; IOBOX の動作モード 0x00:マスター 0x01:スレーブ 終端状態 0x00:非終端 0x01:終端 HT の状態 0x00:HT 非装着 0x01:HT 装着 ファームウェアバージョン UB IoboxSerial[16]; 製造番号 */ }IOSYSINFO; 【リターンパラメータ】 ER ercd :リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_NG : システム情報取得
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX のメモリ情報の取得 IOBOX のメモリ情報を取得します。 関数名 HIO_GetMemoryInfo ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_GetMemoryInfo(IOMEMINFO *Iomeminfo); 【パラメータ】 struct _iomemoryinfo{/* IOBOX のメモリ情報を格納する構造体です */ H RAMState; RAM の状態 0x00:フォーマット済み H RAMFileNum; RAM に保存されているファイル数 UW RAMFreeSize; RAM の残りメモリ容量（単位は Byte） H RAMThresh; RAM のメモリ上限値（クラスタ単位） H FROMState; FROM の状態 0x00:フォーマット済み 0xFF:未フォーマット H FROMFileNum; FROM に保存されているファイル数 UW FROMFreeSize; FROM の残りメモリ容量（単位は Byte） H FROMT
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX の全ファイル情報の取得 関数名 HIO_GetFileInfo IOBOX にあるファイルのうち、該当するファイル INDEX 番号、機器 ID、ファイル名のファイル情報を 取得します。各パラメータの AND を取ることにより、該当するファイルがあるかどうかの判断をします。 一致するファイルがない場合には０が返ります。ファイル INDEX 番号、機器 ID、ファイル名のパラ メータに特殊な値（NULL）を指定することにより、そのパラメータの全条件がファイル取得条件となります。 全ファイル情報の取得 → Fileindex = 0, Fileid = NULL, Filename=NULL ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_GetFileInfo(H Fileindex,B *Fileid, B *Filename, IOFILEINFO *Iofileinfo, H Option); 【パラメータ】 H Fileindex B *Fileid B *Filename :IOBOX のファイル INDEX
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 最後のエラー詳細 最後に発生したエラーの詳細を取得します。 関数名 HIO_GetLastErrState ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 void HIO_GetLastErrState(IOERRSTATE *ioerrstate); 【パラメータ】 struct _ioerrstate{ UW IrLibErr IrLibrary 関数で発生したエラーの詳細（※） UW ProtocolErr プロトコル制御で発生したエラーの詳細（※） }IOERRSTATE ※エラー詳細は次ページを参照してください。 【リターンパラメータ】 なし 【リターンコード】 なし ≪備考≫ 206
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 エラー詳細 IrLibErr IRERR_NOTOPEN IRERR_NORESOURCE IRERR_NODEVICE IRERR_NOLSAP IRERR_DISCONNECT IRERR_LOCK IRERR_LB0 IRERR_LB1 IRERR_LB4 IRERR_LB5 IRERR_TIMEOUT IRERR_BREAK_EVNT IRERR_PARAMETER IRERR_PARITY IRERR_OVERRUN IRERR_FRAMING プロトコル制御エラー IOERR_NOCOMM IOERR_COMMERR IOERR_PACKETERR IOERR_SUMERR IOERR_DATAERR IOERR_TIMEOUT IOERR_MEMFULL IOERR_NOFILE IOERR_NOLOG IOERR_FILEINUSE IOERR_FILEOPEN IOERR_FILEWRITE IOERR_MEMINUSE IOERR_NONFORMAT IOERR_SRCNODATA IOERR_SRCNONFORMAT IOERR_DSTNONFORMA
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX のログデータの取得 IOBOX からログデータを取得します。 関数名 HIO_GetLogData ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_GetLogData(B *Filename, B disp); 【パラメータ】 B *Filename :ログを保存するファイル名 ※ファイル名はフルパスでファイルの拡張子まで指定してください。 B disp 【リターンパラメータ】 ER ercd : 受信進捗バー切替 ０ １ ：非表示 ：表示 ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM E_NG : ログデータ取得終了 : パラメータエラー : 異常終了 ≪備考≫ ※受信するフォルダに同一ファイル名のファイルがある場合は上書きを行います。 受信時は受信するログデータ分の空き領域（最大８K バイト）が必要になります。 208
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX のログデータの削除 関数名 IOBOX のログデータを消去します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_ClearLogData(void); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 ercd :リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_NG : ログデータ消去成功 : 異常終了 ≪備考≫ 209 HIO_ClearLogData
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX のキャッシュメモリの上限設定 IOBOX のキャッシュメモリの上限を設定します。 関数名 HIO_SetMemoryThresh ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_SetMemoryThresh(H MemorySize, H Option); 【パラメータ】 H MemorySize H Option 【リターンパラメータ】 ercd 【リターンコード】 E_OK E_PRM E_NG :設定するメモリ上限の大きさ（クラスタ単位で指定します。 ） RAM: ０∼２０１１（ただし０は上限値の初期化を行う際に設定します。 ） FROM: ０∼２３９ （ただし０は上限値の初期化を行う際に設定します。 ） （※） :オプションフラグ（メモリ種類の指定） IO_MEMORY_RAM :RAM のメモリ上限を設定 IO_MEMORY_FROM :FROM のメモリ上限を設定 :リターンコード : キャッシュメモリ上限設定成功 : パラメータエラー : 異常終了 ≪備考≫ ※ クラスタ単位は RAM
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX の ID を設定 IOBOX の ID を設定します。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_SetIOBOXID(H Ioboxid); 【パラメータ】 H Ioboxid :IOBOX に設定する ID の値（１∼２５３） 【リターンパラメータ】 ER ercd :リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM E_NG : IOBOXID 設定成功 : パラメータエラー : 異常終了 ≪備考≫ ※FROM のフォーマットを行っても ID は消去されません。 消去する場合は ID として 0 を設定してください.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX のファームウェアの書き換え 関数名 HT からファイルを送信して、IOBOX のファームウェアを更新します。 HIO_WriteFirmware ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER HIO_WriteFirmware(B *FirmwareFilename, B disp); 【パラメータ】 B *FirmwareFilename :ファームウェアのファイル名 ※ファイル名はフルパスでファイルの拡張子まで指定してください。 B disp 【リターンパラメータ】 ER ercd 【リターンコード】 E_OK E_PRM E_NG : 送信進捗バー切替 ０ １ ：非表示 ：表示 :リターンコード : ファームウェア更新成功 : パラメータエラー : 異常終了 ≪備考≫ HIO_WriteFirmware を実行すると IOBOX はリセットするため、HT との通信(IrDA)が切断されます。 HIO_WriteFirmware 後は HIO_PortClose を実行して下さい。再び通信を行う場合(書換後の Vers
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 IOBOX のリセット IOBOX をリセットします。 関数名 HIO_ResetIOBOX ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_ResetIOBOX(void); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 ER ercd 【リターンコード】 E_OK E_NG :リターンコード : リセット成功 : 異常終了 ≪備考≫ HIO_ResetIOBOX を実行すると IOBOX はリセットするため、HT との通信(IrDA)が切断されます。 HIO_Reset 後は HIO_PortClose を実行して下さい。再び通信を行う場合は、HIO_PortOpen を実行して下さい。 213
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 表示パラメータの設定 関数名 HIO_SetDispParam 通信中のファイル名と通信状態進捗バーを表示するための位置パラメータを設定します。 (HIO_SendFile, HIO_ReceiveFile, HIO_GetLogData, HIO_WriteFirmware 関数実行時に表示されます) HIO_PortOpen を使用する前に設定してください。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = HIO_SetDispParam(H DispXParam, H DispYParam, H DispBarLine); 【パラメータ】 H DispXParam H DispYParam H DispBarLine 【リターンパラメータ】 ER ercd 【リターンコード】 E_OK E_PRM E_NG :ファイル名の X 軸方向の表示位置（桁数で指定） :ファイル名の Y 軸方向の表示位置（行数で指定） :進捗バーの表示行 :リターンコード : 位置設定の成功 : パラメータエラー : 異常終了 ≪備考≫ 214
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 8.2 FLINK プロトコル 8.2.1 システム構成 FLINK プロトコルは HT（以後は本機を HT と呼びます）とホストを通信するために使用するものです。 I/O ボックスは DT-364IO（Bridge Satellite I/O）を使用します。 USB/RS-232C Bridge Satellite ＩＯボックス ＰＣ RS-422 Bridge Satellite ＩＯボックス IrDA 本機 IrDA 本機 RS-422 IrDA Bridge Satellite ＩＯボックス 本機 ・・ ・・ ・・ ・・ RS-422 IrDA Bridge Satellite ＩＯボックス 8.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 8.2.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 回線オープン（初期化） 通信ポートの初期化及びセッションの確立を行う。 セッション確立までは、タイムアウト時間まで待つ。 相手局ｼｽﾃﾑ情報の取得を行う。 関数名 cu_open Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_open(H comNo, H irSpeed, CU_RSPRM *rsPrm, H mode) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ H irSpeed ：赤外通信最高速度（自動設定なので指定は無効） CU_RSPRM *rsPrm ：10 ﾋﾟﾝ通信パラメータ（COM0 しかないので無効） H mode ：局モード CU_MODE_HT：HT ﾓｰﾄﾞ CU_MODE_PC：PC ﾓｰﾄﾞ（擬似ＰＣとして動作を行う。 ） typedef struct{ H speed: CU_B1200∼CU_B115K /*転送速度*/ H length; CU_CHAR8 /*データ長*/ H parity; CU_PARI_NON,CU_PARI_ODD,CU_PARI_EVN
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ファイルの送信 関数名 cu_fileSend 指定された複数ファイルを一括して送信する。 転送先ディレクトリが存在しない場合は自動的に生成する。 パラメータの指定により、画面に送信処理の進捗を示すグラフを表示できる。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_fileSend(H comNo,H mode,B *fName,B *dir,H protect, CU_GRAPHSET *graphSet) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ H mode ：転送モード（通常転送か再帰呼出し転送かを指定する。 ） CU_TRANS_NORMAL：通常転送 CU_TRANS_RECURSIVE：再帰呼出し B *fName ：送信ファイル名エリア（複数指定及びワイルドカード可） B *dir ：送信先ディレクトリ名エリア（複数指定及びワイルドカード不可） H protect ：強制上書きフラグ （受信側に同一ファイルが書込禁止モードで存在した場合、 属性変更して書込みを行うかを指定。 ） CU_PROT
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ファイルの追加 関数名 cu_fileAdd 指定されたファイルを相手局側の既存ファイルにアペンドする。 送信元、追加先ファイル名とも複数ファイル指定,ワイルドカード指定は不可。 追加先ファイル名が相手局側に存在しない場合、新規にファイルを作成する。 パラメータの指定により、画面に追加処理の進捗を示すグラフを表示できる。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_fileAdd(H comNo,B *sfName, B *rfName, CU_GRAPHSET *graphSet) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ B *sfName ：送信元ファイル名エリア （複数指定及びワイルドカード不可） B *rfName ：追加先ファイル名エリア （複数指定及びワイルドカード不可） CU_GRAPHSET *graphSet ：グラフ表示情報（cu_fileSend 関数参照） ［リターンパラメータ］ ER ercd 備 ：処理ステータス E_OK：正常 E_NG：異常 E_PRM：パラメータエ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ファイルの受信 関数名 cu_fileRecv 指定された複数ファイルを一括して受信する。 受信先ディレクトリが存在しない場合は自動的に生成する。 パラメータの指定により、画面に受信処理の進捗を示すグラフを表示できる。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_fileRecv(H comNo,H mode, B *fName, B *dir, H protect, CU_GRAPHSET *graphSet) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ H mode ：転送モード（通常転送か再帰呼出し転送かを指定する。 ） CU_TRANS_NORMAL：通常転送 CU_TRANS_RECURSIVE：再帰呼出し B *fName ：受信ファイル名エリア（複数指定及びワイルドカード可） B *dir ：受信先ディレクトリ名エリア（複数指定及びワイルドカード不可） H protect ：強制上書きフラグ （受信側に同一ファイルが書込禁止モードで存在した場合、 属性変更して書込みを行うかを指定。 ） CU_P
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 回線クローズ 関数名 cu_close セッションの開放及び回線ポートのクローズを行う。 終了指示コマンドを相手に送信することにより、セッションを開放する。 その際、送信権モード時に限り、相手局に対して終了時の動作指示コマンドを送信すること ができる。 但し、既にエラーが発生した場合している場合は送信されない。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_close(H comNo, H endKind) ［入力パラメータ］ H comNo H endKind ：COM 番号 COM0：ポート０ ：相手局への終了指示（送信権局モード時のみ有効） CU_CLOSE_NORMAL ：通常終了 CU_CLOSE_RESET ：リセット指示 CU_CLOSE_FORMAT_A：A ﾄﾞﾗｲﾌﾞﾌｫｰﾏｯﾄ指示 CU_CLOSE_FORMAT_B：B ﾄﾞﾗｲﾌﾞﾌｫｰﾏｯﾄ指示 CU_CLOSE_PWROFF ：電源 OFF 指示 ［リターンパラメータ］ ER ercd ：処理ステータス E_OK：正常 E_NG：異常 E_PRM：パラメ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 エラー情報の取得 関数名 cu_readErrStat 当ファイル／コマンド送信受信関数でのエラー情報を取得する。 また、相手局からの終了指示コマンド受信時、カテゴリコード・エラー詳細コードを取得する。 取得後、エラー情報はクリアされる。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_readErrStat(H comNo, CU_ERRINFO *errInfo) ［入力パラメータ］ H comNo ［出力パラメータ］ CU_ERRINFO *errInfo typedef struct{ UB kind UB command UB category UB detail UW biosStat }CU_ERRINFO; 予約 ：COM 番号 COM0：ポート０ ：エラー情報 ：エラー種別（下記参照。 ） ：コマンド種別（次ページ参照。 ） ：カテゴリ （次ページ参照。 ） ：エラー詳細（次ページ参照。 ） ：BIOS ｴﾗｰエリア (IrDA 部 BIOS エラーが設定される。 ） 送信権局種別（送信権局/被送信権局） 0：送信
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 エラー情報の取得 コマンド種別・エラー状態 一覧 コマンド種別 値 シンボル 意味 ００ｈ CU_CMD_NON 該当コマンドなし ０１ｈ CU_CMD_FSEND_TINFO ファイル転送情報コマンド ０２ｈ CU_CMD_FSEND_FINFO ファイル情報コマンド ０３ｈ CU_CMD_FRECV_TREQ ファイル受信要求コマンド ０４ｈ CU_CMD_FADD ファイル追加コマンド ０５ｈ CU_CMD_FDATA ファイルデータコマンド ０６ｈ CU_CMD_FDEL ファイル削除コマンド ０７ｈ CU_CMD_FMOV ファイル移動コマンド ０８ｈ CU_CMD_MAKEDIR ディレクトリ作成コマンド ０９ｈ CU_CMD_TIME_SET 日付時刻設定コマンド ０Ａｈ CU_CMD_TIME_GET 日付時刻取得コマンド ０Ｂｈ CU_CMD_DISP メッセージ表示コマンド ０Ｃｈ CU_CMD_BEEP ブザー鳴動コマンド ０Ｄｈ CU_CMD_FINFO_GET
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 ユーティリティエラー（カテゴリコード１０ｈ） １０ｈ ００ｈ 回線オープンエラー（回線がオープンされていない。オープン時 にエラーが発生していないか確認） ０１ｈ 使用関数フェーズエラー （関数の使い方に誤りがある。 動作モード／送信権局モードを確認） ０２ｈ 使用関数パラメータエラー（関数パラメータに誤りがある 指定パラメータを確認） ０３ｈ 指定ファイル未検出エラー（指定されたファイルが存在しない 指定ファイルを確認） ０４ｈ 相手局未検出 ０５ｈ システム日付設定エラー （指定日付を確認） ０６ｈ システム時刻設定エラー （指定時刻を確認） ０７ｈ タイマ使用エラー ０８ｈ CPU クロック切替えエラー（CPU 切替え禁止状態でないか確認） ０９ｈ 致命的エラー ０Ａｈ 通信中回線断エラー （通信中に回線が切断された。 回線経路を確認） ０Ｂｈ ドライブ容量不足 （指定ドライブの容量が足りない） （セッション確立待ちタイムアウト 通信設定、回線経路を確認） （タイマが登録できなかった ＡＰで使用しているタイマ数を
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ＩＤＬＥ遷移 関数名 cu_idle IDLE 通知送信後、相手局からのコマンド受信待ち状態となる。ＨＴモード時のみ使用可能。 以後、相手局から受信したコマンドは順次実行していく。 終了指示コマンドを受信するか、エラーが発生するまで処理を終了しない。 ファイル送信、追加及び受信の際、進捗グラフを表示することができる。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_idle(H comNo, B *script, CU_GRAPHSET *graphSet) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ B *script ：ｽｸﾘﾌﾟﾄﾌｧｲﾙ名エリア ［ファイル名のみ。終端子 0x00 を含め最大 13 ﾊﾞｲﾄ］ （複数指定及びワイルドカード不可。未設定時は NULL を設定） CU_GRAPHSET *graphSet ：グラフ表示情報（cu_fileSend 関数参照） （ファイル送信、追加、受信の場合のみ表示する。 ） ［リターンパラメータ］ ER ercd ：処理ステータス E_OK：正常 E_NG
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 コマンド受信待ち 関数名 cu_cmdRecv HT からのコマンド受信待ち状態となる。ＰＣモード時のみ使用可能。 以後、HT から受信したコマンドは順次実行していく。 IDLE 通知コマンド、終了指示コマンドを受信するか、エラーが発生するまで処理を 終了しない。 ファイル送信、追加及び受信の際、進捗グラフを表示することができる。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_cmdRecv(H comNo, H *endKind, B *script, CU_GRAPHSET *graphSet) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ CU_GRAPHSET *graphSet ：グラフ表示情報（cu_fileSend 関数参照） （ファイル送信、追加、受信の場合のみ表示する。 ） ［出力パラメータ］ H *endKind B *script ：終了種別フラグ設定エリア（正常終了時のみ有効） CU_RECV_END：終了指示受信 CU_RECV_IDLE：ＩＤＬＥ通知受信 ：ｽｸﾘﾌﾟﾄﾌｧｲﾙ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 中断キーの設定 通信を中断するキーを登録／復旧（戻す）を行います。 設定できるキーはＦ１∼Ｆ５です Ｃ言語インタフェース [コーリングシーケンス] ER ercd = cu_stopKeySet( UB keyId) [パラメータ] UB keyId ：設定する中断キーの指定 CU_FNC_1 ：Ｆ１(▲) CU_FNC_2 ：Ｆ２(BL) CU_FNC_3 ：Ｆ３(戻る) CU_FNC_4 ：Ｆ４(▼) CU_FNC_5 ：Ｆ５(F) CU_FNC_NON ：設定なし [リターンパラメータ] ER ercd ：リターンコード [リターンコード] E_OK E_PRM 備 ：正常終了 ：パラメータエラー 考 227 関数名 cu_stopKeySet
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ファイル削除 関数名 cu_fileDelete 相手局側のファイル／ディレクトリを削除する。複数ファイル／ディレクトリの削除が可能。 指定ファイルが存在しない場合は正常終了する。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_fileDelete(H comNo, B *fName) ［入力パラメータ］ H comNo B *fName ：COM 番号 COM0：ポート０ ：削除するファイル／ディレクトリ名エリア （複数指定及びワイルドカード可） ［リターンパラメータ］ ER ercd ：処理ステータス E_OK：正常 E_NG：異常 E_PRM：パラメータエラー 備 考 ［ 関 連 関 数 ］ cu_open,cu_close 228
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ファイル移動 関数名 cu_fileMove 相手局側のファイルを同一ディスク内で移動する。 移動先ディレクトリが存在しない場合は自動生成する。 移動元ディレクトリと移動先ディレクトリが同一でファイル名のみ異なる場合は、ファイル名の 変更となる。 移動元と移動先のドライブ名が異なる場合はエラーとなる。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_fileMove(H comNo, B *sfName, B *dfName) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ B *sfName ：移動元ファイル名エリア（複数指定及びワイルドカード不可） B *dfName ：移動先ファイル名エリア（複数指定及びワイルドカード不可） ［リターンパラメータ］ ER ercd ：処理ステータス E_OK：正常 E_NG：異常 E_PRM：パラメータエラー 備 考 ［ 関 連 関 数 ］ cu_open,cu_close 229
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ディレクトリ作成 相手局側のディスクにディレクトリを作成する。 関数名 cu_makeDir Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_makeDir(H comNo, B *mDir, CU_DATETIME *datetime, B atr) ［入力パラメータ］ H comNo B *mDir CU_DATETIME B atr ：COM 番号 COM0：ポート０ ：作成ディレクトリ名エリア (複数指定及びワイルドカード不可) *datetime ：日付時刻エリア（下記参照） ：属性（OR 指定により複数指定可） _A_NORMAL：通常ファイル(R/W) _A_HIDDEN：不可視ファイル _A_RDONLY：読出し専用ファイル _A_SYSTEM：ｼｽﾃﾑﾌｧｲﾙ _A_SUBDIR：ディレクトリ _A_ARCH：ｱｰｶｲﾌﾞ （_A_SUBDIR は自動的に OR される） typedef struct{ UB day; UB month; UH year; UB sec; UB min; UB hour; }CU
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ファイル情報の取得 関数名 cu_getFileInfo 相手局側の指定ファイル情報（ファイルサイズ・タイムスタンプ・属性）の取得を行う。 検索ファイル名と一致するファイルの情報がファイル情報エリアに設定される。 ワイルドカード指定時は１回目に「最初の取得」、２回目以降に「次情報取得」を指定する。 ワイルドカード指定時は、この関数を連続的に呼ぶ必要がある。 他の通信関数を使用すると、次情報取得は行えない。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_getFileInfo(H comNo, H mode, B *fName, CU_FINFO *fInfo) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ H mode ：最初／次フラグ CU_GET_FIRST：最初の取得 （１ファイル指定又はワイルドカード指定時の１回目） CU_GET_NEXT：次情報取得（ワイルドカード指定時の２回目以降） B *fName ：検索ファイル名エリア（ワイルドカード指定可。複数指定不可。 「次情報取得」では参照しない。) ［出
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ファイル情報の更新 関数名 cu_setFileInfo 相手局側の指定ファイル情報（タイムスタンプ・属性・サイズ）の更新を行う。 ファイル情報エリアの内容をファイル名エリアと一致するファイルに設定する。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_setFileInfo(H comNo, CU_FINFO *fInfo) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ CU_FINFO *fInfo ：ファイル情報設定エリア typedef struct{ B name[256] ：設定するファイル名（ﾌﾙﾊﾟｽ名） （複数指定不可・ワイルドカード指定不可） CU_DATETIME datetime; ：日付時刻エリア（cu_dateTime 関数参照） （変更しない場合は cu_dateTime 関数と同様） UW size; ：サイズ （0 指定時は変更しない） B atr; ：属性(OR 指定により設定) _A_NORMAL：通常ファイル(R/W) _A_HIDDEN：不可視ファイル _A_RDONL
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ディスク情報の取得 相手局側の指定ドライブ情報の取得を行う。 関数名 cu_getDiskInfo 指定ドライブの情報がドライブ情報エリアへ設定される。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_getDiskInfo(H comNo, B drive, CU_DINFO *dInfo) ［入力パラメータ］ H comNo B drive ：COM 番号 COM0：ポート０ ：ドライブ名エリア ‘A’∼’Z’の何れか。 ［出力パラメータ］ CU_DINFO *dInfo ：ドライブ情報エリアアドレス typedef struct{ UW size; /*ディスク容量*/ UW freex; /*ディスク空き容量*/ UB status; /*ディスク状態*/ CU_DINFO_NORMAL：ディスク有り（ﾌｫｰﾏｯﾄ済） CU_DINFO_NOFMT ：ディスク有り（未ﾌｫｰﾏｯﾄ） CU_DINFO_NODISK：ディスク無し }CU_DINFO; ［リターンパラメータ］ ER ercd ：処理ステータス E_OK：
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 日付時刻の取得／設定 関数名 cu_dateTime 相手局側の日付時刻の取得及び設定を行う。 取得の場合は、日付時刻エリアへ相手局のシステム日付時刻が設定される。 設定の場合は、日付時刻エリアの値を相手局のシステム日付時刻に設定する。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_dateTime(H comNo, H mode, CU_DATETIME *dateTime) ［入力パラメータ］ H comNo H mode CU_DATETIME ：COM 番号 COM0：ポート０ ：取得／設定フラグ CU_GET_MODE：取得 CU_SET_MODE：設定 *dateTime ：設定日付時刻エリアアドレス ［出力パラメータ］ CU_DATETIME *dateTime ：取得日付時刻エリアアドレス typedef struct{ UB day; UB month; UH year; UB sec; UB min; UB hour; }CU_DATETIME; /*日(1-31)*/ /*月(1-12)*/ /*年(198
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 システム情報の取得 関数名 cu_getSysInfo 相手局側のシステム情報を取得する。 相手局がＰＣの場合は接続セッション番号も返す。（相手局がＨＴの場合は 0 固定） なお、これらの情報はオープンのセッション時に既に取得しているため、通信は行わず、 情報のみを返す。 Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_getSysInfo(H comNo, CU_SYSINFO *sysInfo) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 ［出力パラメータ］ CU_SYSINFO *sysInfo ：取得システム情報エリア typedef UH UB UB UB }CU_SYSINFO; COM0：ポート０ struct{ id; ：セッション ID（PC との接続以外は 0 固定） ftpver; ：FTP バージョン code[3];：機種コード ”710”：HT その他：PC 又は他機種 model; ：ﾓﾃﾞﾙ情報（値は 04H 固定） ［リターンパラメータ］ ER ercd ：処理ステータス E_OK：正
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 画面表示メッセージの送信 相手局側に表示するメッセージを送信する。 関数名 cu_msgSend Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_msgSend(H comNo, B *msg) ［入力パラメータ］ H comNo B *msg ：COM 番号 COM0：ポート０ COM1：ポート１ ：表示メッセージ格納エリア（終端は NULL を設定） ［リターンパラメータ］ ER ercd ：処理ステータス E_OK：正常 E_NG：異常 E_PRM：パラメータエラー 備 考 ［ 関 連 関 数 ］ cu_open,cu_close 236
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 ブザー鳴動 相手局側のブザーを鳴らす。 関数名 cu_beep Ｃ言語インタフェース ［コーリングシーケンス］ ER ercd = cu_beep(H comNo) ［入力パラメータ］ H comNo ：COM 番号 COM0：ポート０ ［リターンパラメータ］ ER ercd ：処理ステータス E_OK：正常 E_NG：異常 E_PRM：パラメータエラー 備 考 ［ 関 連 関 数 ］ cu_open,cu_close 237
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 FCHK ﾘｽﾄﾌｧｲﾙの生成 関数名 cu_fchklog_Create 指定複数ファイルの FCHK ﾘｽﾄﾌｧｲﾙ(FCHK.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機 能 FCHK ﾘｽﾄﾌｧｲﾙのチェック 関数名 cu_fchklog_Check 指定されたディレクトリの FCHK ﾘｽﾄﾌｧｲﾙ(FCHK.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 9 タイマ部 9.1 機能 9.1.1 タイマー部 （１）タイマー１ １秒単位のインターバルタイマーです。 表８．１ タイマー概要 項 目 仕 様 最小単位 1sec 設定時間 1(1sec)∼3600(1Hour) 誤差 最大登録数 要求時間＋(最大)1sec １０ タイムアウト時の処理 指定時間経過後、指定されたイベントフラグをＯＮにします （２）タイマー２ ３１．２５ｍｓｅｃ単位のインターバルタイマーです。 表８．２ タイマー概要 項 目 仕 様 最小単位 31．25msec 設定時間 1(31．25msec)∼115200(1Hour) 誤差 最大登録数 要求時間＋(最大)31．25msec １０(内２つはシステムで使用) タイムアウト時の処理 指定時間経過後、指定されたイベントフラグをＯＮにします 9.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 9.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 9.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 タイマー１登録 関数名 １秒間隔のインターバルタイマーをセットします。 指定時間経過後に通知（イベントフラグ設定）します。 登録可能件数は１０件です。それ以上の登録は異常終了となります。 s_settimer ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = s_settimer( ID flgid， UW setptn， UW tmcnt ); 【パラメータ】 ID flgid UW setptn UW tmcnt ：イベントフラグＩＤ FL_TM1_INT_ID を設定してください。 ：ビットパターン FL_TM1_INT_RTC0 ∼ FL_TM1_INT_RTC31 ：タイマーカウント 1∼3600 （1 カウント = 1 秒） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：タイマ登録 ID またはリターンコード 【リターンコード】 00h∼09h E_PRM E_TID_OVER ：タイマー登録ＩＤ ：パラメータエラー ：登録数オーバー ≪備考≫ 本タイマーは最大＋１秒の誤差が生じます。 また、タイマーが不要になった場合は必ず
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 タイマー１削除 登録済みタイマー１を削除します。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = s_timerend( ER del_id ); 【パラメータ】 ER del_id ：タイマー登録ＩＤ（00h∼09h） 登録時に戻り値として得られたＩＤを指定して下さい。 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー E_TID_NON ：未登録タイマの削除 ≪備考≫ 244 s_timerend
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 タイマー２登録 関数名 31．25 ミリ秒間隔のインターバルタイマーをセットします。 指定時間経過後に通知（イベントフラグ設定）します。 登録可能件数は１０件(内２つはシステムで使用)です。それ以上の登録は 登録数オーバーとなります。 s_settimer2 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = s_settimer2( ID flgid， UW setptn， UW tmcnt ); 【パラメータ】 ID flgid ：イベントフラグＩＤ FL_TM2_INT_ID を設定してください。 UW setptn ：ビットパターン FL_TM2_INT_ITU0 ∼ FL_TM2_INT_ITU31 UW tmcnt ：タイマーカウント 1∼115200 （1 カウント = 31．25 ミリ秒） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：タイマ登録 ID またはリターンコード 【リターンコード】 00h∼09h E_PRM E_TID_OVER ：タイマー登録ＩＤ ：パラメータエラー ：登録数オーバー ≪備考≫ 本タイ
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 タイマー２削除 登録済みタイマー２を削除します。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = s_timerend2( ER del_id ); 【パラメータ】 ER del_id ：タイマー登録ＩＤ（00h∼09h） 登録時に取得したＩＤを指定して下さい。 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM E_TID_NON ：正常終了 ：パラメータエラー ：未登録タイマー削除 ≪備考≫ 246 s_timerend2
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 エラービープ音 エラービープ音を鳴らします。 ・周波数 = 3000Hz ・音長 = 100msec 関数名 s_beep ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 void = s_beep( void ); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 なし 【リターンコード】 なし ≪備考≫ エラービープ音要求時に現在エラービープ音が鳴動中の場合、エラービープ音要求は無視されます。 その他の音鳴動時は、音鳴動停止を行った後でエラービープ音の鳴動を開始します。 音量は、システムデータ管理で定義した値に従います。 247
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 サウンド音 任意の周波数／音長にてサウンド音を鳴らします。 ・周波数 = 0（無音） ，128Hz ∼ 4096Hz ・音長 = 0（停止） ，1 ∼ 160 （×25msec） 関数名 s_sound ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = s_sound( UW freq， UW leng ); 【パラメータ】 UW freq UW leng ：周波数（0，128∼4096 Hz） ：音長（0，１ ∼ 160 ×25msec） leng に０を設定した場合、鳴動中のサウンド音またはキークリック音は停止します。 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM ：正常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ サウンド音鳴動中に本関数を実行した場合、１鳴動分のみバッファリングされます。 バッファリング中に本関数を実行した場合、鳴動待ちバッファが空くまでウェイトします。 サウンド鳴動中にエラービープ音鳴動関数が実行された場合、バッファリングはクリアされます。 音量はシステムデータ管
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 日付の設定 日付を設定します。 関数名 s_dateset ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = s_dateset( DAY_DAT *day_dat ); 【パラメータ】 DAY_DAT *day_dat ：日付格納エリアアドレス 【ストラクト構造】 typedef struct day_tabl { UH UB UB } DAY_DAT; year; month; day; 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 249 ：西暦（1980 ∼ 2079） ：月（1 ∼ 12） ：日（1 ∼ 31）ただし、月よって変わります。
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 日付の取得 現在の日付を取得します。 関数名 s_dateget ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = s_dateget( DAY_DAT *day_dat ); 【パラメータ】 DAY_DAT *day_dat ：日付格納エリアアドレス 【ストラクト構造】 typedef struct day_tabl { UH UB UB } DAY_DAT; year; month; day; ：西暦（1980 ∼ 2079） ：月（1 ∼ 12） ：日（1 ∼ 31） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 本機能はメモリ内に格納されている日付データをそのまま取得しており、日付データ内容のチェックは行っていません。 250
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 時刻の設定 時刻を設定します。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = s_timeset( TIM_DAT *tim_dat ); 【パラメータ】 TIM_DAT *tim_dat ：時刻格納エリアアドレス 【ストラクト構造】 typedef struct tim_tabl { UB UB UB } TIM_DAT; hour; mint; sec; ：時（0 ∼ 23） ：分（0 ∼ 59） ：秒（0 ∼ 59） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 251 s_timeset
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 時刻の取得 現在の時刻を取得します。 関数名 s_timeget ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = s_timeget( TIM_DAT *tim_dat ); 【パラメータ】 TIM_DAT *tim_dat ：時刻格納エリアアドレス 【ストラクト構造】 typedef struct tim_tabl { UB UB UB } TIM_DAT; hour; mint; sec; ：時（0 ∼ 23） ：分（0 ∼ 59） ：秒（0 ∼ 59） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー ≪備考≫ 本機能はメモリ内に格納された時刻データをそのまま取得しており、時刻データ内容のチェックは行っていません。 252
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 10 電源 10.1 機能 10.1.1 主電池電圧低下監視／警告 本機には満タン、レベル１、レベル２、ＬＢ１の 4 段階の電池状態があります。通知モードを設定することでＬＢ1 状態をアプリケーションプログラムに通知することも可能です。 10.1.2 自動電源ＯＦＦ制御（ＡＰＯ：Ａｕｔｏ Ｐｏｗｅｒ Ｏｆｆ） ＡＰＯとは、システムで設定した時間無操作状態が続いた場合、自動的に電源をＯＦＦする機能です。 設定時間は、１分単位で１∼５９分の間で設定できます。 通知設定が行われている場合は、設定時に指定されたイベントフラグに特定ビット（FL_LB_INT_LB4）を立て電源Ｏ ＦＦは行いません。 ＡＰＯで電源ＯＦＦした場合の次回の電源ＯＮは、システム設定のレジュームＯＮ／ＯＦＦの設定に関わらずレジ ュームＯＮ起動となります。 10.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 10.1.7 電源通知イベントクリア 電源通知モード設定で設定されたイベントが通知された後、そのイベントをクリアする場合に使用します。 通知されたイベントを本関数でクリアしない場合、キー待ちなどの動作が正常に行えません。 10.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 10.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＡＰＯ禁止設定 ＡＰＯ禁止／禁止解除の設定を行います。 関数名 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = pwr_hold_apo( UH OnOff， UW BitPtrn ); 【パラメータ】 UH OnOff UW BitPtrn ：ＡＰＯ禁止設定 PWR_ON ：禁止設定 PWR_OFF ：禁止解除 ：ビットパターン要因 FL_INV_APO_USR を設定して下さい。 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM ：正常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ 256 pwr_hold_apo
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 電源オフ 電源をオフにします。 関数名 pwr_off ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = pwr_off( UH OnOff ); 【パラメータ】 UH OnOff ：電源オフ設定 PWR_ON ：次回電源オン時、レジュームオンモードで起動します。 PWR_OFF ：次回電源オン時、レジュームオフモードで起動します。 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK ：正常終了 E_PRM ：パラメータエラー 備考 257
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＩＯＢＯＸ起動設定／解除 関数名 ＩＯＢＯＸ装着で電源ＯＮをするかしないかの設定をおこないます。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = pwr_IoboxBootMode( UH OnOff ); 【パラメータ】 UH OnOff ： 通知モード PWR_ON PWR_OFF ： ＩＯＢＯＸ起動設定 ： ＩＯＢＯＸ起動解除 【リターンパラメータ】 ER ercd ： リターンコード 【リターンコード】 E_OK ： 正常終了 E_PRM ： パラメータエラー 備考 258 pwr_IoboxBootMode
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 11 通知モード 11.1 通知モードの概念 通知モードは、ＬＢ、キーファンクション、タイマの発生に対して状態を確認する機能です。 通知モードを指定しない場合は、各イベントの処理はシステムで管理します。 通知モードはイベントの発生をフラグで通知するだけなので、イベントに対応する処理を行いたい場所に、イベント に対応するフラグを判断して対応処理に分岐する処理を組み込んで下さい。 11.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 11.3 通知モード使用例 11.3.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 以下にＬＢ通知モードを使用する場合のチャートを記します。 ＬＢ通知モード 通知モード設定 ＬＢフラグＯＮ Ｙ 通知モード指定している 割込みが発生した場合、 キー入力待ちを抜けま す。 Ｎ ＬＢ通知のみを行う場合は 終了条件をＬＢ発生時のみ とします。 キー入力待ち 必ず最初に Ｌ Ｂのチェ ックを行います ＬＢフラグＯＮ Ｙ Ｎ 他の通知フラ Ｙ グ判定 通知処理 Ｎ キー入力待ちから次のキー 入力待ちまで長い場合、途中 で判定処理を行います。 ＬＢフラグＯＮ Ｙ ＬＢ処理 Ｎ ＬＢ処理 分岐した先の処理 必ず電源装置イベントをクリア して下さい。 261
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 以下にＬＢ０、１に対する通知モードの使用例を記します。 ER err, retcd; ID dumy UW ptn, i; KEY_INP keyinf; ・ pwr_inhabit(PWR_ON,FL_LB_INT_ID,FL_LB_INT_LB0￨FL_LB_INT_LB1); 通知モード設定 ・ ・ ・ for(i = 0, retcd = E_KEY_LB; i < 2 && retcd == E_KEY_LB; ++i) { err = flg_sts( &dumy, &ptn, FL_LB_INT_ID ); フラグ状態取得 if(ptn & FL_LB_INT_LB0) { pwr_inhabit_clr( FL_LB_INT_ID, FL_LB_INT_LB0 ); 電源通知イベント sub_lb0(); のクリア後各 LB に対応した }else if(ptn & FL_LB_INT_LB1) 処理への分岐 { pwr_inhabit_clr( FL_LB_INT_ID, FL_LB_INT_LB1 ); sub_lb
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 11.3.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 以下にファンクションキー１、２に対する通知モードの使用例を記します。 ER err, retcd; UW ptn, i; KEY_INP keyinf; ID dumy, fid; … fid = FL_FK_INT_ID; ptn = FL_FK_INT_FNC1; err = key_fnc_mode( FNC_MODE_SET, FNC_1, &fid, &ptn ); fid = FL_FK_INT_ID; ptn = FL_FK_INT_FNC2; err = key_fnc_mode( FNC_MODE_SET, FNC_2, &fid, &ptn ); 通知モード設定 … keyinf.ext = KEY_INT_EXT; keyinf.echo = ECHO_OFF; keyinf.font_size = LCD_ANK_STANDARD; keyinf.type = LCD_ATTR_NORMAL; リターン条件設定 keyinf.column_pos = 0; keyinf.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 11.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 関数名 flg_sts 通知フラグ状態取得 指定 ID の通知フラグの各種状態を参照し、対象フラグの現在の値を返します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = flg_sts(ID *p_flgpid, UW *p_flgptn, ID flgid); 【パラメータ】 ID *p_flgpid UW *p_flgptn ID flgid ：ワーク領域の先頭アドレス ：フラグのビットパターンを返す領域の先頭アドレス ：フラグＩＤ 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_NOEXS E_ILADR ：正常終了 ：フラグ ID 範囲外／予約 ID ：不正アドレス ≪備考≫ 266
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 通知フラグ状態クリア 指定 ID の通知フラグの指定ビットをクリアします。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = clr_flg(ID flgid, UW setptn); 【パラメータ】 ID flgid UW setptn ：フラグＩＤ ：クリアするビットパターン 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_NOEXS ：正常終了 ：フラグ ID 範囲外／予約 ID ≪備考≫ 267 関数名 clr_flg
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 フラグセット待ち 関数名 指定 ID のフラグがセットされるのを、指定待ち条件に従って待ちます。 wai_flg ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = wai_flg(UW *p_flgptn, ID flgid, UW waiptn, UW wfmode); 【パラメータ】 UW *p_flgptn ID flgid UW waipth UW wfmode ：待ち解除時のビットパターンを返す領域の先頭アドレス ：フラグＩＤ ：待ちビットパターン ：待ちモード wfmode = (TWF_ANDW ￨￨ TW_ORW) ￨[TWF_CLF] TWF_ANDW ：AND 待ち TWF_ORW ：OR 待ち TWF_CLR ：クリア指定 （条件が満足されてタスク待ち解除になるとイベン トフラグの全部のビットが０にクリアされます） 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_RLWAI E_QOVR E_CTX E_NOEXS E_ILADR E_PAR ：正常終了 ：待ち状態強
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 電源通知モード設定 関数名 pwr_inhabit 電源の通知モード設定および解除を行います。 通知要因が発生した時、該当ビットがセットされている時のみ通知されます。 ２回目以降本関数をコールする場合、異なるイベントフラグを指定するとイベントフラグ名は変更されます。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = pwr_inhabit( UH OnOff、 ID EventFlg、 UW BitPtrn ); 【パラメータ】 UH OnOff ID EventFlg UW BitPtrn ：通知モード PWR_ON ：通知モード設定 PWR_OFF ：通知モード解除 ：イベントフラグＩＤ FL_LB_INT_ID を設定してください ：ビットパターン FL_LB_INT_LB0 - FL_LB_INT_LB5 ：ＬＢ検出 FL_SET_INT_IO ：IO ボックス検出 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM ：正常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ 269
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 電源通知イベントのクリア 電源通知イベントフラグをクリアします。 関数名 pwr_inhabit_clr ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 ER ercd = pwr_inhabit_clr(ID EventFlg、 UW BitPtrn ); 【パラメータ】 ID EventFlg UW BitPtrn ：イベントフラグＩＤ FL_LB_INT_ID を設定してください ：ビットパターン FL_LB_INT_LB0 - FL_LB_INT_LB5 FL_SET_INT_IO 【リターンパラメータ】 ER ercd ：リターンコード 【リターンコード】 E_OK E_PRM ：正常終了 ：パラメータエラー ≪備考≫ 270 ：ＬＢ検出 ：IO ボックス検出
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 12 共通関数 12.1 機能 共通関数は、アプリケーションの終了／各種設定を以下の機能によりサポートします。 12.1.1 ＡＢＯＲＴ処理 本関数が CALL された場合、以下の画面を表示し電源キー押下待ちになります。 User ABORT USER ERR KIND CODE ：XXXXXXXX ：XXXXXXXX ：XXXXXXXX ：XXXXXXXX ABORT 画面表示中は、以下の状態になります。 ・ 全ての通知モードは解除されます。 ・ 電源キー、ＩＮＩＴスイッチ以外は入力できません。 ・ 次回電源オン時は、レジュームＯＦＦモードになります。 ・ 全てのファイルをクローズします。 ・ LCD 以外の全てのデバイスの電源を OFF にします。 ・ 本画面表示中は、ＡＰＯは行いません。 12.1.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 12.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＡＢＯＲＴ処理 関数名 以下の処理を行ない、アボート画面を表示し電源キー押下待ちになります。 ①全ファイルの強制クローズ ②全通知モードの解除 ③デバイス電源ＯＦＦ（ＬＣＤ以外） ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 void = abort(int user_code); 【パラメータ】 int user_code ：表示させたい任意のコード 【リターンパラメータ】 なし 【リターンコード】 なし ≪備考≫ 次回電源キーによる立ち上げは、｢レジューム OFF｣になります。 273 abort
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ＥＸＩＴ処理 関数名 exit 以下の処理を行いユーザアプリケーションを終了し、システムメニューに戻ります。 ①リターンコードの待避 ②全ファイルの強制クローズ ③全通知モードの解除 ④ファンクションキー等、システム状態をデフォルトに戻す ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 void = exit(int rtn_code); 【パラメータ】 int rtn_code ：ユーザアプリケーションのリターンコード(固定エリアに保存されます) 【リターンパラメータ】 なし 【リターンコード】 なし ≪備考≫ 274
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 動作環境メニューの起動 関数名 アプリケーションを WAIT させ、動作環境メニュータスクを起動します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 void = wkup_cost(void); 【パラメータ】 なし 【リターンパラメータ】 なし 【リターンコード】 なし ≪備考≫ 275 wkup_cost
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 機能 ソフトウェアリセット処理 アプリケーションから本関数を呼ぶと本機が再起動します。 リセット時指定するパラメータにより以下の動作をします。 関数名 ・再起動後システムメニューが起動します。 ・再起動後 OS 受信待ちになります。 ・再起動後アプリケーションが起動します。 ≪Ｃ言語インタフェース≫ 【コーリングシーケンス】 void = sub_reset ( VH reset_mode); 【パラメータ】 VH reset_mode ：リセット種別 SUB_SOFT_RESET ：再起動後システムメニューを起動 SUB_OS_REPLACE ：再起動後 OS 受信待ち SUB_RST_APEXEC ：再起動後アプリケーションを起動 【リターンパラメータ】 なし 【リターンコード】 なし ≪備考≫ 276 sub_reset
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 13 参考資料 13.
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （３）キー部 関数名 機能 DT-700 DT-800 DT-900 本機 key_read １文字入力 ○ ○ ○ ○ key_string 文字列入力 ○ ○ ○ ○ key_num 数値入力 ○ ○ ○ ○ key_check キーバッファのステータスチェック ○ ○ ○ ○ key_clear キーバッファのクリア ○ ○ ○ ○ key_fnc ファンクションコードの設定 ○ ○ ○ ○ key_fnc_mode ファンクションキー通知モード設定 ○ ○ ○ ○ key_select キー入力モード設定 ○ ○ ○ key_pad_set キーパッドファイル登録 ○ key_touch ユーザタッチキー設定削除 ○ key_point タッチ座標取得 ○ key_pad キーパッド切替/状態取得 ○ key_pad_entry キーパッド遷移設定/状態取得 ○ key_setInputMode キー入力モード切替 ○ （４）
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 前ページから続き 関数名 機能 DT-700 DT-800 DT-900 本機 c_cimode CI 信号立ち上げモード設定 ○ c_brkevent ブレイク要因の設定 ○ Ir_Open IrCOMM オープン ○ ○ ○ Ir_Close IrCOMM クローズ ○ ○ ○ Ir_Read データ読込み ○ ○ ○ Ir_Write データ書込み ○ ○ ○ Ir_QueryTx 送信データ数問合せ ○ ○ ○ Ir_QueryRx 受信データ数問合せ ○ ○ ○ Ir_Err_Get エラー値取得 ○ ○ ○ Ir_State_Set 通信状態設定 ○ ○ ○ Ir_SetPortConf 自局能力設定 ○ ○ ○ Ir_Init IrCOMM 強制終了 ○ ○ ○ Ir_SetParame パラメータ設定 ○ ig （５）電源部 関数名 機能 DT-700 DT-800 DT-900 本機 pwr_inhabit 通知
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （７）バーコード部 関数名 機能 DT-700 DT-800 DT-900 本機 OBR_open OBR オープン ○ ○ ○ ○ OBR_close OBR クローズ ○ ○ ○ ○ OBR_getc OBR データ 1 文字リード ○ ○ ○ ○ OBR_gets OBR データ文字列リード ○ ○ ○ ○ OBR_stat OBR バッファステータスチェック ○ ○ ○ ○ OBR_flush OBR バッファのクリア ○ ○ ○ ○ OBR_moderd OBR 動作モードの取得 ○ ○ ○ ○ OBR_modewt OBR 動作モード設定 ○ ○ ○ ○ OBR_chgbuf OBR バッファの切替え ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ OBR_gain 発光ゲイン切替え OBR_trigmode OBR_swing トリガーキーによる電源オン設定 レーザー発光幅の設定／参照 OBR_widenarrow レーザー発光幅の微調整 ○
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （９）タイマ部 関数名 機能 DT-700 DT-800 DT-900 本機 s_settimer タイマー1 登録 ○ ○ ○ ○ s_timerend タイマー1 削除 ○ ○ ○ ○ s_settimer2 タイマー2 登録 ○ ○ ○ ○ s_timerend2 タイマー2 削除 ○ ○ ○ ○ s_beep エラービープ音 ○ ○ ○ ○ s_beep2 エラービープ音２（赤ＬＥＤ点灯） s_sound サウンド音 1 ○ ○ ○ ○ s_dateget 日付の取得 ○ ○ ○ ○ s_dateset 日付の設定 ○ ○ ○ ○ s_timeget 時間の取得 ○ ○ ○ ○ s_timeset 時間の設定 ○ ○ ○ ○ 機能 DT-700 DT-800 DT-900 本機 dat_mem_size メモリ領域の空きサイズの取得 ○ ○ ○ ○ dat_system システムデータの設定 ○ ○ ○
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （１１）システムデータ 項目 電源関連 管理データ APO 時間 DT-700 DT-800 DT-900 本機 ○ ○ ○ ○ ABO 時間 ○ ○ ○ ○ レジューム ON/OFF ○ ○ ○ ○ 自動コントラスト調整 ON/OFF ○ KEY 関連 クリック音 ON/OFF ○ ○ ○ ○ 表示関連 フォント MODE ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ フォント種別(通常/強調) 通信関連 日本語/英語 ○ コントラスト値 ○ ○ ○ ○ コントラスト差分 ○ ○ ○ LB 表示 MODE ○ 速度(IR) ○ ○ ○ データ(IR) ○ 予約領域 ○ パリティ(IR) ○ 予約領域 ○ STOP(IR) ○ 予約領域 ○ 速度(RF/シリアル) ○ 予約領域 ○ データ(RF/シリアル) ○ 予約領域 ○ パリティ(RF/シリアル) ○ 予約領域 ○ STOP(RF/シリアル) ○ 予約領域
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （前頁つづき） 項目 管理データ プロトコル 通常受信タイムアウト 関連 （マルチドロップ） DT-700 通常リトライ回数 DT-800 Dt-900 ○ ○ ○ ○ ○ ○ 本機 （マルチドロップ） マルチデータリンク受信タイムアウ ト （マルチドロップ） 対向送信データリンク受信タイムア ○ ウト （マルチドロップ） 対向受信データリンク受信 ○ タイムアウト （マルチドロップ） 対向受信データリンクリトライ回数 ○ （マルチドロップ） ○ データリンク受信タイムアウト (FLINK) ○ 受信データなしタイムアウト (FLINK) ○ 再データリンク可能回数 (FLINK) セッション確立タイムアウト ○ ○ 受信タイムアウト ○ ○ ○ タイムアウト時間 （HIO） ○ リトライ時間 （HIO） DR タイムアウト(10PIN) ○ CS タイムアウト(10PIN) ○ CD タイムアウト(10PIN) ○ シリアル NO ○ (BHT) 水平パリティ ○ (BHT) リン
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （１２）ファイル部 関数名 機能 DT-700 DT-800 DT-900 dat_fsize ファイル空き領域サイズの取得 ○ ○ dat_fdir ファイル格納情報の取得 ○ ○ dat_fdel ファイルの削除 ○ ○ 注１ ○ 本機 dat_F_Search ファイルデータの検索 dat_fsize_chg ファイルサイズ変更 open ファイルオープン ○ ○ ○ ○ close ファイルクローズ ○ ○ ○ ○ read ファイルのリード ○ ○ ○ ○ write ファイルのライト ○ ○ ○ ○ lseek ファイルリード/ライト位置の ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 設定 sbrk メモリ領域の割当て fil_mkdir ディレクトリの作成 ○ ○ ○ fil_rmdir ディレクトリの削除 ○ ○ ○ fil_closeX ファイルのクローズ（日付指定） ○ fil_remove ファイルの削除 ○ ○
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （１４）通信ユーティリティ 関数名 機能 DT-700 DT-800 DT-900 ○ ○ ○ cu_open 通信ポート初期化 cu_stopKeySet 中断キーの登録/削除 ○ ○ ○ cu_fileSend ファイル送信 ○ ○ ○ cu_fileSendSet ファイル送信情報設定 ○ ○ cu_fileSend1 1 ファイル送信 ○ ○ cu_fileRecv ファイル受信 ○ ○ ○ cu_msgSend 画面表示メッセージ送信 ○ ○ ○ cu_end 通信中断 ○ cu_close 回線クローズ ○ ○ ○ cu_readErrStat エラー詳細情報取得 ○ ○ ○ cu_readDIRjInfo データリンク拒否情報取得 ○ cu_fileAdd ファイルの追加 ○ ○ cu_idle IDLE 遷移 ○ ○ cu_cmdRecv コマンド受信待ち ○ ○ cu_fileDelete ファイル削除 ○ ○ cu_
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 前ページからの続き 項目 HIO_GetLastErrStat 設定内容 DT-700 DT-800 DT-900 最後に発生したエラーの e 取得 HIO_GetLogData IOBOX のログデータの 本機 ○ ○ 取得 HIO_ClearLogData IOBOX のログデータの ○ 削除 HIO_SetMemoryThres IOBOX のキャッシュメモリ h の上限設定 ○ HIO_SetIOBOXID IOBOX の ID を設定 ○ HIO_WriteFirmware IOBOX のファームウェアの ○ 書き換え HIO_ResetIOBOX IOBOX のリセット ○ HIO_SetDispParam 表示パラメータの設定 ○ （１５）システムメニュー 項目 TOP 項目選択 設定内容 DT-700 DT-800 DT-900 本機 AP 起動 ○ ○ ○ ○ 動作環境メニュー起動 ○ ○ ○ ○ 日付時刻設定 ○ ○ ○ ○ 転送 ○ ○ ○
ＤＴ−３００C ライブラリ解説書 （１６）動作環境メニュー 項目 TOP 項目選択 環境 表示モード フォントモード 設定内容 DT-700 DT-800 DT-900 本機 環境 ○ ○ ○ ○ 表示モード ○ ○ ○ ○ 通信セット ○ バーコード ○ ○ ○ ○ ID セット ○ ○ ○ ○ APO 時間 ○ ○ ○ ○ ABO 時間 ○ ○ ○ ○ キークリック ON/OFF ○ ○ ○ ○ ブザー音量 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 自動コントラスト ON/OFF ○ 警告メッセージ ON/OFF ○ フォントモード ○ メッセージ ○ サイズ(12/16/24) ○ サイズ(6/8/10) タイプ(標準/強調) 通信セット バーコード 通信ポート ○ 通信速度 ○ データ長 ○ パリティ ○ ストップビット ○ 読取り回数 ○ ○ ○ ○ 照合回数 ○ ○ ○ ○ タイムアウト ○
最終ページ
