DT-300 開発ガイド DT−300 開発ガイド Rev 1.02 カシオ計算機株式会社
DT-300 開発ガイド 目 次 1.はじめに...................................................... 1 1−1 環境 ......................................................................................................................................1 1−2 開発の流れ ................................................................................................................................1 2.SHCコンパイラ開発環境.................................... 4 2−1 必要な開発環境 ..................................................................................
DT-300 開発ガイド 1.
DT-300 開発ガイド (1)ダウンロードにHIOWIN を使用する場合 PC エディタ ① エディタを使ってソースプログラムを作成します。 ② 作成したソースファイルを、SH−C漢字コード変換する SH−C漢字コード変換 プログラムに通します。 ソースファイル SHシリーズCコンパイラ 関数群定義ファイル ③ 変換後のソースファイルと関数群定義ファイルより、 オブジェクトファイルを作成します。 SH−C標準ライブラリ オブジェクトファイル Hシリーズリンケージエディタ ④ 作成したオブジェクトファイルとSHのC標準ライブラリから、 ロードモジュールを作成します。 ロードモジュール オブジェクト変換 ⑤ ロードモジュールをSタイプオブジェクト変換ツールで、 ダウンロード用データ形式に変換します。(CNVS.EXE) Sタイプオブジェクト (*.MOT,*.MAP) APCNVY.COM ⑥ アプリケーションインストール用ユーティリティを使用して、Sタ イプオブジェクトを実機にロードします。 ダウンロードファイル (*.
DT-300 開発ガイド (2)ダウンロードにLMWIN を使用する場合 HOST(PC) エディタ ① エディタを使ってソースプログラムを作成します.(*.C) ② SH−C漢字コード変換 作成したソースファイルの漢字を変換します. (KJ_CNVRT.EXE) 関数群定義ファイル ソースファイル (*.C) (*.H) (*.INC) ③ SHシリーズCコンパイラ 変換後のソースファイルと関数群定義ファイルより, オブジェクトファイルを作成します. (SHC.EXE) オブジェクトファイル SH−C (*.OBJ) 標準ライブラリ (ap_start.obj/ap_init.
DT-300 開発ガイド 2.SHCコンパイラ開発環境 2−1 必要な開発環境 DT−300のアプリケーションプログラムを開発するには、以下の環境が必要になります。 ただし、ユーザーズメモリについては、コンパイルするプログラムの大きさによって変動し ますので、ここではあくまでも目安としてご参照ください。 ハードウェア CPU OS ユーザーズメモリ 空きディスク容量 PC/AT互換機 80386SX以上 IBM-DOS Ver J4.
DT-300 開発ガイド ③コンパイラディスク3 ¥ LIB¥ SHCLIB.LIB SHCNPIC.LIB SHCPIC.LIB ASSERT.H CTYPE.H ERRNO.H FLOAT.H LIMITS.H MACHINE.H MATH.H MATHF.H SETJMP.H STDARG.H STDDEF.H STDIO.H STDLIB.H STRING.H 表2−5 SHC 標準ライブラリ SHC 標準ライブラリ SHC 標準ライブラリ SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC 標準インクルードファイル SHC コンパイラディスク3の内容 ④リンカディスク ¥ CNVS.
DT-300 開発ガイド 2−2−2 PATHの設定 コンパイラやリンカ、DT−300用ツールが格納されているディレクトリにPATHを 設定します。 以下の例は「2−2−1 ハードディスクへのコピー」の冒頭で示した推奨するディレク トリ構成になっている場合のものです。 ●例(既存のPATHに追加する場合) SET PATH=%PATH%;C:¥SHC¥BIN;C:¥SHC¥LNK;C:¥DT300¥TOOLS 2−2−3 環境変数の設定 ①Cコンパイラシステム格納場所の設定(SHC_LIB) Cコンパイラシステム(Cコンパイラメッセージファイル)を格納した場所のパスを 環境変数名「SHC_LIB」にセットします。 ●例 SET SHC_LIB=C:¥SHC¥BIN ★ここで設定するのは、ライブラリファイルのある場所ではなく、コンパイラのある場所です。 環境変数名が「SHC_LIB」となっている為、ライブラリファイルのある場所と間違えやすいので 注意してください。 ②中間ファイル作成ディレクトリの設定(SHC_TMP) コンパイラは、プログラムのコンパイル処理中にいくつかの中間ファイルを生成します。 環境
DT-300 開発ガイド <書式1> SET DOS16M=1[@<先頭アドレス>] [:<サイズ>] <書式2> SET DOS16M=1[@<先頭アドレス>] [-<終了アドレス>] [ ]内は省略可能を意味します。 アドレス及びサイズは1∼16MBまで指定可能です。 ・先頭アドレス:コンパイラが使用するメモリ領域の先頭アドレスを指定します。 ・終了アドレス:コンパイラが使用するメモリ領域の狩猟アドレスを指定します。 ・サイズ :コンパイラが使用するプロテクトメモリの容量を指定します。 設定項目は10進または、16進で行います。 ただし、16進の場合はプリフィックスの「0x」が必要です。 また数字はKバイト/Mバイト単位で指定できますが、サフィックスが無い場合は Kバイトであると見なします。 ●例1(拡張メモリを4MB実装し、1MBから4MBの3MBを使用する場合) SET DOS16M=1@1M-4M 或いは、 SET DOS16M=1@1M:3M ●例2(拡張メモリを4096K使用する場合) SET DOS16M=1:4096K ★VCPI(Virtual Control Program Inte
DT-300 開発ガイド ●例 (CONFIG.SYSファイル) FILES = 20 BUFFERS = 20 DEVICE = C:¥TOOL¥HSB.EXE V -X DEVICE = C:¥DOS¥VMM386.EXE /I /U SHELL = C:¥COMMAND.COM A:¥ /P /E:1024 DEVICEHIGH = C:¥SYS¥RSDRV.SYS DEVICEHIGH = C:¥SYS¥MOUSE.SYS DEVICEHIGH = C:¥SYS¥PRINT.SYS ③STACKS STACKSは外して下さい。 ※WindowsのDOS窓を使用する場合には、CONFIG.
DT-300 開発ガイド 2−3 コンパイル コンパイルには次の2つの作業が必要になります。 ・漢字コード変換 ・コンパイル (KJ_CNVRT.EXE) (SHC.EXE) コンパイルが完了するとオブジェクトファイル(*.OBJ)が生成されます。 2−3−1 漢字コード変換(KJ_CNVRT.EXE) 漢字変換ツールは、変換元プログラムの漢字コードを16進数値データに変換して、 結果を変換先ファイルに出力します。 《書式》 KJ_CNVRT <変換元ファイル> <変換先ファイル> ●例 C:¥DT300¥SAMPLE>KJ_CNVRT SAMPLE.SRC SAMPLE.
DT-300 開発ガイド 2−3−2 コンパイルの実行 《書式》 SHC <オプション> <ソースファイル名> オプション /I=パス名:インクルードファイル取込先パス名設定 /L :リストファイル出力先指定 /OP=n :n=0は最適化無し n=1は最適化あり ※コンパイルオプションの詳細については「SHシリーズCコンパイラユーザーズ マニュアル」の「コンパイラオプション」の項をご参照ください。 2−3−3 コンパイルの実行例 C:¥DT300¥SAMPLE>KJ_CNVRT SAMPLE.SRC SAMPLE.C ・・・ a C:¥DT300¥SAMPLE>SHC /i=.,C:¥DT800¥INCLUDE;C:¥SHC¥INCLUDE SAMPLE.C ・・・ b a.漢字変換を実行します。 b.コンパイルを実行します。 2−4 リンク リンクの作業には次の3つがあります。 ・リンク ・B,Rセクションの先頭アドレスの補正 ・再リンク (LNK.EXE) (SUBMK.EXE) (LNK.EXE) リンク完了時にはロードモジュール(*.ABS)とマップファイル(*.
DT-300 開発ガイド a.リンク対象オブジェクトファイルの指定 DT−300専用ファイル(AP_START.OBJ,AP_INIT.OBJ)と作成したアプリケーション プログラムを指定します。 b.ROM化支援機能の指定 初期値付き変数領域を初期化コードと変数領域に分割するために,D,Rセッションを 指定して下さい。 c.アプリケーション開始アドレスの指定 次の値を指定して下さい。 ・09048030 ※SUBCOMMANDファイルについては,「SH−Cリンケージエディタ ライブラリアン オブジェクトコンバータ ユーザーズマニュアル」を参照して下さい。 2−4−2 リンクの実行 《書式》 LNK -SUBCOMMAND=<SUBCOMMANDファイル名> 2−4−3 B,Rセクション先頭アドレス補正ツール(SUBMK.
DT-300 開発ガイド 2−5 オブジェクト変換 オブジェクト変換の作業には以下の2つがあります。 オブジェクト変換を行うことにより、Sタイプオブジェクト(*.MOT)が生成されます。 Sタイプオブジェクト(*.MOT)を、さらにダウンロードファイルへ変換することで、実際にDT− 300へダウンロードするファイル(*.LOD)が作成されます。 ①オブジェクト変換 ②ダウンロードファイルへの変換 (CNVS.EXE) (APCNVY.COM) 2−5−1 オブジェクト変換(CNVS.EXE) Sタイプオブジェクト(*.MOT)の生成を行います。 《書式》 CNVS <ロードモジュール名(*.ABS)> 拡張子「*.ABS」は省略できます。 ●例 C:¥DT300¥SAMPLE>CNVS SAMPLE 2−5−2 ダウンロードファイルへの変換(APCNVY.COM) 実際にDT−300にダウンロードするダウンロードファイルを作成します。 《書式》 APCNVY <ダウンロードファイル名(*.
DT-300 開発ガイド 2−6 MAKE 今まで説明した作業は、バッチファイルまたは、MAKEファイルに登録しておくと便利です。 これまでの操作をMAKEファイル記述した例を以下に述べます。 ただし、本製品にはMAKEプログラムは添付されておりません。 MAKEファイルを使用する場合には別途「MASM」か、「MS−CVer. 7.0A」の MAKEプログラムをご用意ください。 なお、「MASM」の“MAKE.EXE”と「MS−C」の“NMAKE.EXE”では書式 が異なりますので注意してください。 以下のサンプルは、MAKEの記述例です。 #====================================================================# # DT−300 makefile sample # #====================================================================# # Macro # HEADER =c:¥dt300¥include¥cmndef.
DT-300 開発ガイド 2−7 アプリケーション容量の確認 リンク完了後、マップファイル(*.MAP)を参照することにより、アプリケーションの 開始アドレスと終了アドレスが確認でき、その差の値がアプリケーション容量となります。 単に、容量が足りるかを確認するだけであれば、終了アドレスがアプリケーション領域内に 入っているかを確認する方法もあります。ただし、メモリサイズ変更処理を行った場合は、 終了アドレスが変わりますので注意が必要です。 製 品 名 DT-300 アプリケーション領域の容量 約336Kbyte アプリケーション領域 09048030H ∼ 0909C000H 表2−8 デフォルトのアプリケーション領域 ★万一、容量がオーバーした場合はメモリサイズの変更処理が必要です。 DT-300 はシステムメニューからアプリケーション領域の容量が指定できます。 【マップファイル参照方法】 マップファイルでは、各セクションの情報が次の表のように表示されます。 アプリケーションの開始アドレスと最終アドレスを調べるには、マップファイルの 「*SECTION NAME*」と「*TOTAL ADD
DT-300 開発ガイド アプリケーションの先頭アドレスは、「SECTION NAME」が「P」の「TOTAL ADDRESS」行の「START」部分のアドレスです(ここは09048030になって いるはずです)。 アプリケーションの最終アドレスは、「SECTION NAME」が「R」の「TOTAL ADDRESS」行の「END」部分のアドレスです。 この2つのアドレスの差がアプリケーションのファイル容量となります。 15
DT-300 開発ガイド 3.プログラムダウンロード 3−1.動作環境 3−1−1 HIOWINによるダウンロード プログラムをダウンロードするためのツールとして通信キット「HIOWIN」と「LMWIN」 を用意しています。(LMWINについては、次項で説明します) HIOWINはPC∼IOボックス間でファイル転送を行うためのツールです。IOボックス∼D T−300間のファイル転送は、DT−300のシステムメニューで用意されている通信機能を利 用します。 ハードウェア CPU OS PC/AT互換機 Pentium133MHz以上 WindowsNT4.0SP5以上 Windows2000 表3−1 HIOWINの動作環境 HIOWINでダウンロードを行う場合のシステム構成を次に図示します。 RS-232C または HIOWIN(DT-365IO USB 1.
DT-300 開発ガイド DT−380USB ※3 RS−422ケーブルは、下記の製品をご使用ください。 DT−888RSC また、接続は上位側IOボックスのC−OUTから下位側IOボックスのC−INにつなげて下さい。 IOボックスのディップスイッチ内容及び設定例は下記の通りです。 Sw-1 ⇒ IrDA 通信速度 Sw-2 ⇒ IrDA 通信速度 Sw-3 ⇒ 動作モード Sw-4 ⇒ 動作モード Sw-5 ⇒ 終端 Sw-6 ⇒ Sw-7 ⇒ RS232C 通信速度 Sw-8 ⇒ RS232C 通信速度 RS232C 通信速度 Sw-9 ⇒ Sw-10 ⇒ Sw-11 ⇒ 動作モード Sw-12 ⇒ ①IrDA通信速度 Sw-1 OFF ON OFF ON Sw-2 OFF OFF ON ON 38400 bps 115200 bps 予約 4M bps ②RS232C通信速度 Sw-6 OFF ON OFF ON OFF ON OFF Sw-7 OFF OFF ON ON OFF OFF ON Sw-8 OFF OFF OFF
DT-300 開発ガイド OFF ● ● ※マスター:上位側がPCと接続しているIOボックス スレーブ:上位側がIOボックスと接続しているIOボックス 18 ● ● ●
DT-300 開発ガイド 3−1−2 LMWINによるダウンロード LMWINは、I/Oボックスを経由してホスト(パソコン)と通信を行うツールです。 動作環境は次の通りです。 ハードウェア CPU OS ユーザーズメモリ PC/AT互換機 i486以上 MS-Windows95 16MB以上(コンベンショナル 640KB) 表3−2 LMWINの動作環境 LMWINでダウンロードを行う場合のシステム構成を次に図示します。 ■Power ■Line ■Data ■Memory ■Chrge ■Power ■Line ■Data ■Memory ■Chrge ■Power ■Line ■Data ■Memory ■Chrge ■Power ■Line ■Data ■Memory ■Chrge ■Power ■Line ■Data ■Memory ■Chrge RS-422 USB/RS-232C RS-422 による連鎖接続(MAX:8 台) 図3−2 LMWINのシステム構成 19
DT-300 開発ガイド 3−2 ダウンロードファイル DT−300でプログラムを動作させるために必要なファイルは、以下のファイルです。 これらのファイルをAドライブ(RAM)またはBドライブ(FROM)にダウンロードします。 アプリケーション起動時に、CONFIG.HTS の内容にしたがってシステム環境が設定され、ASTART.HTS で指定されているプログラムが起動します。 ① プログラムファイル (xxxxx.LOD) ※ユーザー作成プログラム ② システム環境ファイル(CONFIG.HTS) ※このファイルのダウンロードは任意 ③ 自動起動ファイル (ASTART.HTS) ※必須 ④ パッチファイル (PATCH001.LOD) ※必須 3−2−1 システム環境ファイル(CONFIG.HTS) DT−300のシステム環境設定を登録したファイルで、テキスト形式で設定値を記述します。 ファイル名は「CONFIG.HTS」固定で、先頭に識別子“CONFIG.HTS”を持ちます。 項目 位置 サイズ 00 10 CONFIG.
DT-300 開発ガイド ★ファイルの内容は DT-700、DT-750、DT-800、DT-800、DT-850、DT-900 とは異なりますが、ファイル名は 同一ですので混在しないように注意してください。 3−2−2 自動起動ファイル(ASTART.HTS) DT−300のシステムメニューで“APキドウ”にて起動するアプリケーションを記述します。 ここに記述されているプログラムファイルをアプリケーションエリアに展開して起動します。 <書式> パス名+ファイル名 <記述例> A:¥SAMPLE.
DT-300 開発ガイド 3−3 ダウンロード 3−3−1 HIOWINによるダウンロード 3−3−1−1 ダウンロード手順 PCよりDT−300にプログラムをダウンロードするまでの手順は以下の通りです。 ① HIOWINを使用して、ダウンロードファイルをIOボックスにコピーします。 ② DT−300よりシステムメニューのファイル受信機能を使用して、ファイルを受信します。 3−3−1−2 HIOWINの操作 HIOWINをインストールすると以下のような階層でフォルダが作成されます。(デフォル トではC:¥Program Files 以下に作成されます。) HIOWIN SEND ・・・ IOボックスに送信するファイルを格納するフォルダ RECEIVE ・・・ IOボックスから受信するファイルを格納するフォルダ LOG ・・・ IOボックスとの通信ログを格納するフォルダ IO_FIRM ・・・ IOボックスのファームを格納するフォルダ(書替えが必要な場合に使用) TEMP 図3−3 フォルダ構成 3−3−1−2−1 ファイルの準備 (1) ダウンロードファイルの準備 DT−30
DT-300 開発ガイド SendFile01=A:¥ SendFile02= SendFile03= SendFile04= SendFile05= ※上記例では、SEND フォルダに格納されている全ファイルをIOボックスのAドライブ (RAM)へコピーします。 詳細は、HIOWIN操作説明書をご参照ください。 3−3−1−2−2 HIOWINの起動 HIOWIN フォルダのHIOWIN.
DT-300 開発ガイド 3−3−1−2−3 PCからIOボックスへの送信 初期画面から“保守”を選択します。 図3−4 保守画面 “データ送信”を押下することにより HIOWIN.
DT-300 開発ガイド 3−3−1−3 DT−300操作 IOボックスに格納されているファイルをDT−300で受信するには、DT−300をI/ Oボックスに載せて、次の手順でDT−300本体側の準備を行い、受信を開始します。 a.「F」キーと「決定」キーを押しながら電源をオンします(システムニュー起動)。 b.「4:テンソウ」を選択します。 c.「4:プロトコル」を選択します。 「2:コウソクIO」を選択して「決定」キーにて確定します。 d.「3:ユーティリティ」を選択します。 「1:ファイルテンソウ」を選択します。 以上で通信待機状態になります。 DT−300がIOボックスに乗っていれば通信が開始されます。 ダウンロード完了後は「クリア」キーを押して、「システムメニュー」のトップページに 戻り、「1:APキドウ」を行うと、アプリケーションプログラムが起動します。 25
DT-300 開発ガイド 3−3−2 LMWINによるダウンロード 3−3−2−1 LMWINの操作 LMWINを起動すると、次の画面が表示されます。 図3−17 LMWINのメインメニュー画面 3−3−2−2 LMWINのスクリプト作成 まず、スクリプトメニューから新しいスクリプトを作成します。 「新規作成サブメニューを」選択してください。 図3−18 LMWINのスクリプトメニュー画面 26
DT-300 開発ガイド 3−3−2−3 LMWINのスクリプト新規作成 ここで「新規作成」サブメニューオプションを選ぶと、下の画面になります。 (この画面は「追加」を押す前のコマンドとオプションが選択された画面です) この画面よりコマンドボックスから実行するコマンドを選びます。 コマンドを選択すると、コマンドと一致しているオプションを入力/選択しなければ なりません。例えば、もし選ばれたコマンドがsend ならば、「ファイル」、「格納 ディレクトリ」のオプションを入力し、必要であれば「オプション」を選択します。 その後、[追加]ボタンを押す事によりスクリプトに追加されます。 図3−19 LMWINのスクリプトファイル新規作成画面 この画面上のボタンの意味は次の通りです。 ●[追加] … コマンドを「スクリプト」に追加します。 ●[結合] … 前のスクリプトコマンドに結合します ●[戻る] … メイン画面に戻ります。スクリプトファイルの セーブはしません。 ●[保存] … スクリプトファイルを上書き保存します。 ●[名前を付けて保存] … 名前を付けて保存します。 ●[参照] … ユーザがHTに送るファ
DT-300 開発ガイド 3−3−2−4 LMWINのスクリプトを開く 新規作成の「開く」サブメニューオプションを選ぶとスクリプトファイル選択画面が 表示されます。 図3−20 スクリプトファイルを開く画面その1 スクリプト選択画面でスクリプトファイルを選択すると次の画面になります。 図3−21 スクリプトファイルを開く画面その2 「スクリプトファイル」に選択したスクリプトファイルの内容が記述されます。 28
DT-300 開発ガイド 3−3−2−5 LMWINの環境設定 次に環境設定メニューの「通信設定」サブメニューを選択します。 これは通信設定画面を表示するものです。 図3−22 LMWIN環境設定メニュー DT-364IO で通信を行うには、
DT-300 開発ガイド 3−3−2−6 LMWINの実行 3−3−2−6−1 スクリプト実行 スクリプト選択画面では1種類のスクリプトを選択できます。 選択したスクリプトを実行します。 図3−27 LMWINサーバーモード実行スクリプト選択画面 3−3−2−7 中断 中断サブメニューは選択すると通信を中断し、スクリプトファイルの作成/修正と 環境設定を行なうことが出来るようになります。 30
DT-300 開発ガイド ★通信実行中は「環境設定」メニューは使用できません。 その為、通信中は通信設定を行うことができません。また、スクリプトメニューの「新規作成」 サブメニューも使用できません。さら通信中はスクリプトファイルの作成と編集はできません。 ご注意ください。 31
DT-300 開発ガイド 3−3−2−8 ブリッジサテライトIO−BOXの設置 サテライトIO−BOXのインターフェースは、次のようになっています。 次に進む前に、ケーブルはきちんと接続されているかどうか、I/Oボッ クスには電源を入れてあるか、確認してください。 パソコン IO ボックス 1 IO ボックス 2 ・・・・・ 以降 RS-422 で接続 RS-232C RS-422 図3−28 パソコンとサテライトIOボックスの接続 IOボックス最大接続台数 8台 ハンディ本体最大認識数 8種類 表3−6 サテライトIOボックスの最大接続台数と最大認識数 32
DT-300 開発ガイド 3−3−2−9 DT−300操作 パソコンのLMWINとDT−300で通信をするには、パソコン側を「3−3−2−6−1 スクリプト実行」で通信待機にしておき、DT−300をI/Oボックスに乗せて、次の手順 でDT−300本体側の準備を行い、通信を開始します。 a.「F」キーと「決定」キーを押しながら電源をオンします(システムニュー起動)。 b.「4:テンソウ」を選択します。 c.「4:プロトコル」を選択します。 「1:FLINK」を選択して「決定」キーにて確定します。 d.「3:ユーティリティ」を選択します。 「1:ファイルテンソウ」を選択します。 以上で通信待機状態になります。 DT−300がIOボックスに乗っていれば通信が開始されます。 ダウンロード完了後は「クリア」キーを押して、「システムメニュー」のトップページに 戻り、「1:APキドウ」を行うと、アプリケーションプログラムが起動します。 ☆パソコン側は、スクリプトではなく「実行」メニューから「コマンド」を選び、コマンドメ ニューの “send” を選んで実行しても構いません。 33
DT-300 開発ガイド 4.アプリケーション開発上の留意事項 ①コントラストの調整について 画面のコントラスト調整及び、バックライトのオン/オフは、初期状態においては次の 操作で調整することが可能です。 ・▲(F1) : コントラストを1段階濃くする ・▼(F4) : コントラストを1段階薄くする ・バックライト(F2): バックライトのオン/オフ コントラスト調整は、環境の変化や個体のばらつきにより必要になる場合があります。 ファンクションキーの設定を変更する場合も、アプリケーションでコントラスト調整が 可能になるようにしてください。 ②LB0の通知機能について 主電池(乾電池)の電圧低下状態には、LB1(警告レベル)とLB0(強制電源断)が あります。 LB0発生時には、システム側で強制的に電源断処理を行います。 従って、通知機能によるフラグをアプリケーションが認識するのは、次回の電源オン時です。 一般的に、LB0からの復旧状態では、電池交換等により電源が確保されているわけですから、 LB0発生時に通知機能を使い電源断処理などを行うと、電池交換しても一回は電源が切れて しまう、という動きになります。
DT-300 開発ガイド 5.Q&A集 Q1:fread関数を使った時に異常終了となった場合、fclose関数にて異常終了した ファイルをクローズすると、異常終了してしまうのですが? A1:Cライブラリの仕様です。 fclose関数は、エラーフラグの立っているファイルはエラーと判断し、クローズ しません。 このような場合の異常終了を回避するには、fread関数の後に次のような処理を行って ください。 ret =fread( buf, size, n, fp ); if(ferror(fp)) { ここにエラー時の処理を記述してください clearerr(fp); } ←エラーフラグをクリアします Q2:lcd_gaiji関数にて外字登録を行うと、その外字はどの領域に登録されるの ですか? A2:ファイルデータを外字フォントエリアにメモリ展開します。 このエリアは、あらかじめ確保されているエリアなので、ワークエリアを圧迫することは ありません。 Q3:KJ_CNVRTで、2バイトコードとエスケープ文字列を同一文字列に入れて 変換すると、エスケープ文字列も変換されてしまうのですが? A3:制約事項です。 文
DT-300 開発ガイド できますか? A5:コントラスト調整はdat_system関数で、バックライトのON/OFFは lcd_el関数で実行できます. Q6:通知モードのフラグ状態取得関数「flg_sts」の第1パラメータである 「p_flgpid」は何のために使用するのですか? A6:将来の拡張用ですので現行のDT−300では使用できません。 Q7:key_num関数を反転表示モードで呼び出し、キー入力後に脱出した後も入力 エリアは反転したままですが,ノーマル表示にする方法はありませんか? A7:ありません。 ノーマル表示モードで表示し直してください。 Q8:読み取り可能バーコードで、WPC(UPC−E以外)にチェックデジットの実行有りを 指定した場合、UPC−Bコードは読み取り可能ですか? A8:読めません。 UPC−Bコードを読み取りたい場合は、チェックデジット実行無しに設定してください。 Q9:メモリ領域のサイズを変更した場合、ソフトリセット或いは、ハードリセットによって その値はデフォルトに戻るのですか? A9:ハードリセットを行ってもデフォルト値に戻る事はありません。 但し、主電池及び副電池
DT-300 開発ガイド DT−300開発ガイド 平成15年5月 Rev 1.