POWER AMPLIFIER 取扱説明書 JA
安全上のご注意 ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。 ここに示した注意事項は、製 品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々 への危害や財産への損害 を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。 お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。 ■ 記号表示について この製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。 「ご注意ください」という注意喚起を示します。 〜しないでくださいという「禁止」を示します。 「必ず実行」してくださいという強制を示します。 ■ 「警告」と「注意」について 以下、誤った取り扱いをする と生じることが想定される内容を、危害や損害の大き さと切迫の程度を明示す るために、 「警告」と「注意」に区分して掲載しています。 警告 この表示の欄は、 「死亡す る可能性または重傷を負 う可能性が想定される」 内容です。 注意 この表示の欄は、 「傷害を 負う可能性または物的損 害が発生する可能性が想 定される」内容です。 警告 電源 / 電源コード 接続 電源は必ず交流100V を使用
分解禁止 禁止 異常に気づいたら この機器の内部を開けたり、 内 電源コードやプラグがいたんだ場合、 または使用中に音が出なく 部の部品を分解したり改造した りしない。 なったり異常なにおいや煙が出たりした場合は、 すぐに電源ス イッチを切り、 電源プラグをコンセントから抜く。 感電や火災、けが、 または故障の 原因になります。 異常を感じた 必ず実行 感電や火災、 または故障のおそれがあります。 至急、お買い上げの 販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターに点検をご依頼 場合など、点検や修理は、必ずお 買い上げの販売店または巻末の ください。 ヤマハ修理ご相談センターにご 依頼ください。 この機器を落とすなどして破損した場合は、 すぐに電源スイッチ を切り、電源プラグをコンセントから抜く。 水に注意 必ず実行 感電や火災、 または故障のおそれがあります。 至急、お買い上げの 販売店または巻末のヤマハ修理ご相談センターに点検をご依頼 ください。 この機器の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置かない。 ま た、 浴室や雨天時の屋外など湿気の多いところで使用しない。 感電や火
接続 必ず実行 使用時の注意 他の機器と接続する場合は、 すべての電源を切った上で行なう。 スピーカーの故障を防ぐために、 電源を入れるときは、 最後にこ また、電源を入れ たり切った りする前に、 必ず 機器の音量(ボ リューム) を最小にする。 の機器の電源を入れる。 また、 電源を切るときは、 最初にこの機器 の電源を切る。 感電、 聴力障害または機器の損傷になることがあります。 必ず実行 スピーカーの接続には、 スピーカー接続専用のケーブルを使用す る。 必ず実行 この機器の通風孔やパネルのすき間に手や指を入れない。 お客様がけがをするおそれがあります。 それ以外のケーブルを使うと、 火災の原因になることがありま す。 禁止 アース (接地)を確実に行なう。 この機器のリアパネルには、感電を防ぐためのアース用ネジがあ 必ず実行 この機器の通風孔やパネルのすき間から金属や紙片などの異物 を入れない。 感電、 ショート、火災や故障の原因になることがあります。 入った ります。 コンセントがアースされていない場合は、電源プラグを コンセントに差し込む前に、必ずアース用ネジをア
はじめに このたびは、ヤマハ パワーアンプ XP7000, XP5000, XP3500, XP2500, XP1000 をお買い求めいただ きまして、まことにありがとうございます。 このオーディオアンプシリーズは、ヤマハ PA 機器の豊富な実績と経験をベースに、ヤマハの誇 る高効率アンプ回路技術 EEEngine(イーイーエンジン)を搭載した、軽量ハイパワー、ハイク オリティかつ、高信頼性、高安定性を持ったパワーアンプで、優れた音響性能が得られます。 主な特長: ・ 幅広い用途に合わせて 2 系統のソースを独立して駆動する STEREO モード、モノラルソー スを 2 系統で駆動する PARALLEL モード、2 つの内蔵アンプを 1 台のモノラルアンプとし てハイパワーを発揮する BRIDGE モードの 3 つのモードを装備しています。 ・ バランス型 XLR コネクターとユーロブロックコネクターの 2 種類の入力端子、スピコン型 コネクターと 5 ウェイバインディング・ポストの 2 種類の出力端子を装備しています。 ・ カットオフ周波数 (20Hz/55Hz) を選択できるハイパスフィルターを装備してい
各部の名称と機能 ■ フロントパネル 2 7 1 4 3 5 6 7 * イラストは XP7000 モデルです。 1 POWER スイッチ / インジケーター 本機の電源をオン / オフするスイッチです。 スイッチを押し込んでオンにすると POWER/ STANDBY のインジケーターが緑色に点灯しま す。STANDBY のときはオレンジ色に点灯しま す。 5 SIGNAL インジケーター 出力レベルが 2 Vrms を超えると、インジケー ターが緑色に点灯します (8 Ω 負荷時 1/2 W、4 Ω 負荷時 1 W 以上で点灯します )。 6 ボリューム −∞ dB から 0 dB まで、31 段階の音量調節ができます。 2 TEMP インジケーター * 音量の設定を固定したいときは、付属のセキュリ ティカバーを取り付けて、ボリュームを保護します。 ヒートシンクの温度が摂氏 85 度を超えると、イ ンジケーターが赤色に点灯します。 3 PROTECTION インジケーター プロテクション ( 保護 ) 回路が作動しているとき に点灯します。点灯中は、アンプとスピーカーシ ステムが切
■ リアパネル 4 3 1 5 2 1 XLR 入力端子 XLR 型 3-31 タイプの入力端子です。 極性は次のとおりです (IEC 60268)。 ホット 7 6 7 8 チャンネル B の入力端子は、入力端子としては 使用しません。 ・ BRIDGE モード チャンネル A-B のペアーでアンプがブリッジさ れ、ハイパワーの出力が得られます。 グランド 注意 コールド * BRIDGE モードでは、チャンネル A 端子のみを使用 します。使用していない側の入力端子には信号を入 力しないでください。 2 ユーロブロックコネクター入力端子 バランスの入力端子です。付属のユ−ロブロック コネクタ−で接続できます。 3 HPF スイッチ ハイパスフィルター (20Hz または 55Hz) をオン、 オフします。オンにすると設定した周波数 (20Hz または 55Hz) 以下の信号成分が 12dB/oct.
スピーカーの接続 本機のスピーカー接続には以下の 3 とおりの方法があります。接続方法や接続スピーカーの数に応じてスピー カーインピーダンスの条件が異なります。それぞれの接続方法で、スピーカーインピーダンスが下記の最小値 より小さいスピーカーは使用しないでください。 ■ STEREO モードでの接続 リアパネルの MODE スイッチを STEREO にセットします。A, B チャンネルが独立して ( ステレオ ) 動作しま す。 入力端子 A の入力信号をソースとし、フロントパネルの A ボリュームで SPEAKERS の A 端子に接続したス ピーカー音量をコントロールすることができます。同様に入力端子 B の入力信号をソースとし、フロントパネ ルの B ボリュームで SPEAKERS の B 端子に接続したスピーカー音量をコントロールすることができます。 ● 5 ウェイバインディングポスト端子を使用した場合 – + スピーカー 最小 4Ω + ● スピコン端子を使用した場合 – スピーカー 最小 4Ω スピーカー 最小 4Ω スピーカー 最小 4Ω ■ PARALLEL モードでの
■ BRIDGE モードでの接続 ( モノラルハイパワーアンプとして駆動 ) リアパネルの MODE スイッチを BRIDGE にセットします。入力端子 A の入力信号をソースとしたモノラルの ハイパワーアンプとして動作します。 フロントパネルの A ボリュームで、スピーカー音量をコントロールすることができます。 注意 この設定の場合、入力端子の A と B は内部でショートされていますので、入力として使用していない側 (B) の入力端子には信号を入力しないでください。 ● 5 ウェイバインディングポスト端子を使用した場合 – ● スピコン端子を使用した場合 + スピーカー 最小 8Ω スピーカー 最小 8Ω XP7000/XP5000/XP3500/XP2500/XP1000 取扱説明書 9
ハイインピーダンススピーカーを使用する場合の接続 (XP7000/XP3500 のみ ) XP7000 では STEREO または PARALLEL モード時に、70V のライン出力に対応した複数のハイインピー ダンススピーカーを並列接続できます。接続できるスピーカーの台数は、それぞれのスピーカーの定格入力に よって決まり、チャンネルごとに定格入力の合計値が最大 625W までスピーカーを接続できます。その際、 定格入力の異なるスピーカーを組み合わせることも可能です。 たとえば、次の図のように定格入力 10W のスピーカー 31 台 (310W) 、定格入力 15W のスピーカー 21 台 (315W) を接続すると、合計で 625W として利用できます。 必ずライン出力 (70V) と一致した入力電圧のスピーカーを使用してください。 または 1 15W 21 15W 15 W x 21 台 (315W) 1 10W 31 1 10W 31 10W 10 W x 31 台 (310W) 1 10W 10 W x 31 台 (310W) スピーカー定格入力合計 625W( 最
結線 ■ ユ−ロブロックコネクターでの接続 可搬設備などで頻繁に抜き差しされる場合は、絶縁ス リーブ付き棒端子の使用を推奨します。棒端子のコンダ クター部は、外径 1.6mm 以下で、長さ約 7mm のもの (Phoenix Contact 社製 AI0,5-6WH など ) をご使用ください。 マイナスドライバ−で固定する 1. 線材の差し込み口が閉じている場合は、上部のネ ジを左に回して開けます。 2. 入力端子の極性表示にしたがって線材を差し込 み、上部のネジを右に回して線材を固定します。 3. ユ−ロブロックコネクターを本体側入力端子に装 着します。 + – G ■ スピ−カ−接続 ● 5 ウェイバインディングポスト端子の場合 1. POWER スイッチを OFF にします。 2. カバー取付用ネジをゆるめて、保護カバーを外し ます。 このとき、芯線がシャーシに当たらないようにし てください。 シャーシ 芯線 カバー 取付用ネジ 3.
困ったときは 本機で考えられる主な異常動作の原因と処置および保護回路の状態は以下のとおりです。 インジケーター表示 原因 処置 保護回路の状態 CLIP インジケーターが 点灯する スピ−カ−端子、アンプの出 力端子、ケーブル等での ショート ショートしている箇所を調べ る VI リミッターがはたらき、パ ワートランジスタを保護 アンプの負荷が過負荷になっ ている スピーカーシステムインピー ダンスを STEREO/ PARALLEL モード時4 Ω、 BRIDGE モード時8 Ω 以上 にする TEMP インジケーター が点灯する ヒートシンクの温度が摂氏 85 度を超えている 通風スロットを点検してアン プ周りの通風状態を良くして ください TEMP インジケーターによる 警告 PROTECTION インジ ケーターが点灯する ヒートシンクの温度が摂氏 90 度を超えている 通風状態を調べ、放熱対策を する サーマルプロテクションがは たらきパワートランジスタを 保護 原因 処置 保護回路の状態 パワーアンプの出力段に DC ± 2 V 以上の電位が発生 販売店
仕様 ■ 一般仕様 XP7000 Output Power 1 kHz THD+N= 1 % 20 –20 kHz THD+N= 0.1 % 1 kHz 20mS nonclip SN Ratio Power Consumption 20Hz-20kHz Standby / Idle 1/8 (4 Ω/Pink noise) 8 Ω/STEREO 4 Ω/STEREO 8 Ω/BRIDGED 8 Ω/STEREO 4 Ω/STEREO 70 V/STEREO RL=8 Ω 8 Ω/BRIDGED 2 Ω/STEREO 4 Ω/BRIDGED (DIN AUDIO) MIN 750 W + 750 W 1100 W + 1100 W 2200 W 700 W + 700 W 930 W + 930 W 625 W + 625 W MIN 1860 W 1400 W + 1400 W 2800 W 104 dB 5 W / 35 W 650 W XP5000 Output Power 1 kHz THD+N= 1 % 20 –20 kHz THD+N= 0.
All Models Power Bandwidth THD+N Intermoduration Distortion Frequency Response Half Power, THD+N= 0.5 % 20 Hz–20 kHz, Half Power 60 Hz:7 kHz, 4:1, Half Power RL=8 Ω, Po=1 W, HPF=OFF 20 Hz-50 kHz Channel Separation Half Power, RL=8 Ω, 1 kHz, Att. max, input 600 Ω shunt 20 Hz–20 kHz, Att. min, (DIN AUDIO) RL=8 Ω, 1 kHz Att. max Residual Noise Damping Factor Voltage Gain MIN MAX MAX MAX TYP MIN 10 Hz-40 kHz 0.1 % 0.
■ MONITOR/REMOTE 接続ピン出力 Pin No. 機能名称 1 2 3 GND REMOTE CONTROL MONITOR 4 5 6 7 REMOTE CONTROL 8 9 10 11 12 13 14 15 MONITOR 仕様 STANDBY MODEL ID STANDBY Control: Supply 5 VDC, 5 mADC XP7000: 1.0 kΩ, XP5000: 1.2 kΩ, XP3500: 1.5 kΩ, XP2500: 1.8 kΩ, XP1000: 2.2 kΩ (Impedance to GND) NC NC MUTE CH B MUTE CH A MUTE On Control: Connect the pin to GND (max.
XP7000/XP5000/XP3500/XP2500/XP1000 取扱説明書 – + G – + G 3 2 LINE FILTER XLR 1 Euroblock FG CH B [+22dBu MAX] INPUT CH A 3 2 XLR 1 +24 RELAY DRIVE CIRCUIT RELAY POWER SW GR/OR (GR+RE) POWER/STANDBY PARALLEL BRIDGE STEREO PARALLEL BRIDGE STEREO CH B ATT CH A ATT U, A destination J, H destination Thermal cutoff SUB TRANS PO SBY LED DRIVE CIRCUIT HA HA MODE BA BA HPF 55Hz OFF 55Hz TEMPERATURE SENSOR OVERCURRENT DETECT CIRCUIT DRIVER LATCH CIRCUIT LIMITER PA P
– + G – + G 3 2 XLR 1 FG Except J destination PARALLEL BRIDGE STEREO PARALLEL BRIDGE STEREO POWER/STANDBY POWER SW GR/OR (GR+RE) J destination only CH B 2 3 Euroblock [+22dBu MAX] INPUT CH A 1 XLR RELAY 2 Thermal cutoff BA BA RELAY & LED DRIVE CIRCUIT MODE CH B ATT CH A ATT RELAY 1 SUB TRANS HA HA PO SBY HPF 55Hz OFF 55Hz 55Hz Thermal Thermal cutoff protector MAIN TRANS HPF 55Hz HPF 20Hz 20Hz HPF 12dB/oct 130˚C +4dBu +26dB +32dB GAIN +4dBu +26dB +32dB O
■ 消費電流 ● XP7000 Line Current (A) 100/120V Power (W) 230/240V In Out Thermal Dissipation Dissipated Btu/h kcal/h standby 0.08 0.04 5 0 5 17 4 idle 1.0 0.5 35 0 35 119 30 1/8 power 1/3 power 8Ω/ch 5.4 3.0 379 188 191 653 165 4Ω/ch 8.5 4.7 611 275 336 1150 289 8Ω/ch 12.8 7.0 918 500 418 1430 360 4Ω/ch 20.6 11.
保証とアフターサービス サービスのご依頼、お問い合わせの必要がございましたら、お買い上げ店またはヤマハ修理ご相談センターまでご連絡ください。 ● 保証書 この製品には保証書が付属しています。購入を証明する 書類 ( レシート、売買契約書、納品書など ) とあわせて、 大切に保管してください。 ● 補修用性能部品の最低保有期間 製品の機能を維持するために必要な部品の最低保有期間 は、製造終了後8年です。 ● 修理のご依頼 本書をもう一度お読みいただき、接続や設定などをご確 認のうえ、お買い上げの販売店またはヤマハ修理ご相談 センターまでご連絡ください。修理をご依頼いただくと きは、製品名、モデル名などとあわせて、製品の状態を できるだけ詳しくお知らせください。 ● 保証期間 保証書をご覧ください。 ● 保証期間中の修理 保証書記載内容に基づいて修理させていただきます。お 客様に製品を持ち込んでいただくか、サービスマンが出 張修理にお伺いするのかは、製品ごとに定められていま す。詳しくは保証書をご覧ください。 ● 損害に対する責任 この製品( 搭載プログラムを含む) のご使用により、お客 様に生じた損害(
ヤマハ プロオーディオ ウェブサイト: http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/ ヤマハマニュアルライブラリー: http://www.yamaha.co.jp/manual/japan/ C.S.G., Pro Audio Division © 2005 Yamaha Corporation 305POAPx.