CISSCA ユーザーズマニュアル V3.
ソフトウェアのご使用条件 ヤマハ株式会社(以下「弊社」といいます)では本ソフトウェアのお客様によるご使用およびお客様へのア フターサービスについて、<ソフトウェア使用許諾契約>を設けさせていただいており、お客様が下記条項に ご同意いただいた場合にのみご使用いただけます。 本ソフトウェアをご使用いただく前に、本契約書を充分にお読みください。お客様が本ソフトウェアを使用 可能な状態にされた(ダウンロード、インストールその他の行為を含むがこれに限定されない)時点で、本契 約書にご同意いただいたものとみなします。ご同意いただけない場合は、ダウンロードまたはインストールを 中止するか、本ソフトウェアのファイルを削除してください。 ソフトウェア使用許諾契約 1.
請求の可能性があることについて予め知らされた場合でも、一切責任を負いません。 6.
過去のバージョンとのファイル互換性について Version 2.1 : 互換性はありません。 Version 3.0 : Version3.0 で作成したファイルの読み込み・音圧計算が可能です。 Version3.1 で作成したファイルは、Version3.0 との互換性はありません。 追加されたスピーカーデータを使ったファイルは音圧計算できません。 インピーダンスはシーリングスピーカーの設定に統一されます。 今後提供されるバージョンとのファイル互換性について 今後出荷される新しいバージョンとの互換性はありません。 ファイル読み込み時に次のメッセージが表示された場合、最新版の CISSCA をご利用ください。 動作環境 OS CPU メモリー ハードディスク ディスプレイ Windows 7 / 8 / 8.1 / 10 / 11 .NET Framework 4.
3. CISSCA のセットアップダイアログが表示されます。 4. 画面の指示に従ってインストールを実行します。 5. インストール後、コンピュータ上(デフォルトでは「Program Files(x86)\YAMAHA\CISSCA_Ver3」フォル ダー)に「CISSCA」のフォルダーが追加されます。 6. スタートメニュー及びデスクトップにショートカットが追加されます。 アンインストール方法 1. 2. 3. 4.
目次 CISSCA について .................................................................................................................................. 1 バージョン情報 ..................................................................................................................................... 3 過去のバージョンとのファイル互換性について .................................................................................. 4 今後提供されるバージョンとのファイル互換性について .................................................................... 4 動作環境 ...........
1. CISSCA の起動 デスクトップの CISSCA アイコンをダブルクリックするか、スタートメニューの「プログラム」から「YAMAHA」「CISSCA_Ver3」を選択して、プログラムを起動します。起動すると初期画面(HOME 画面)が表示されます。 HOME 画面 CISSCA は HOME 画面から、対話形式で条件を入力していくことでスピーカーの本数などの設計を簡易的 に行なっていきます。一つの部屋を設定する単位をプロジェクトと呼んでファイルのように管理することが できます。 1-1.
1-2. プロジェクト作成時の操作 初期画面(HOME 画面)で「新規」を選択すると、プロジェクトの設定画面が表示されます。 プロジェクト設定 画面 作成するプロジェクトの名称、メモ、設定方法を入力し、以下の様な手順で条件を入力し、シミュレーション を行います。 【設定方法が AUTO の場合】 • 2.1: 部屋条件の入力 • 2.2: スピーカー密度の設定 • 2.4: アプリケーションの設定 • 2.6: 設定表示 • 2.7: 結果表示 • 2.8: レポート作成 【設定方法が ADVANCED の場合】 • 2.1: 部屋条件の入力 • 2.3: スピーカーの選定 • 2.4: アプリケーションの設定 • 2.5: スピーカー出力調整 • 2.6: 設定表示 • 2.7: 結果表示 • 2.
1-3. プロジェクト編集時の操作 初期画面(HOME 画面)で「開く」を選択すると、作成済プロジェクトのファイル選択画面が表示されます。 1-4.
2. 入力 2-1.
また、設計図等の画像取り込みにより部屋のイメージをより容易にする事ができます。 取り込んだ画像は、以下の操作により移動・拡大縮小ができます。 画像操作 ・ 移動:移動ボタンを押すことにより、取り込んだ画像をマウスで移動させる事が可能となります。 移動可能な状態は、左図のようなボタンとなります。 ・ 縮尺:縮尺値または、縮尺スライダーにより画像の拡大・縮小を行います。 縮尺値 1 が等倍となります。 0.
2-2.
2-3.
2-4.
アプリケーション例: 名称 Quiet BGM Low BGM Mid BGM High BGM Low FGM/Speech FGM/Speech High FGM Low Ent. Music Low Ent. Music Mid Ent. Music Mid Ent. Music High Ent. Music High Ent.
2-5. スピーカー出力調整 ここでは以下の項目を設定します。 ・ シーリングスピーカーの密度(数量)と基本パターン ・ サーフェイスマウントスピーカーの数量、配置間隔、高さ、角度(Tilt、Pan) ・ サブウーファーの数量、配置場所 Note:ADVANCED モードのみ 2-5-1. シーリングスピーカー シーリングスピーカー出力調整 密度(スピーカーの配置密度) :スピーカー直下(軸上)の 受音点から音圧が 6DB 落ちる部分を示すカバ ーエリアの重なる量を調整します。標準では Edge-to-Edge の状態 になります。 全部で 5 段階の調整範囲があります。 密度が高い Maximum Overlap Minimum overlap Edge-to-Edge 1.4 x Edge-to-Edge 2.
・ スピーカーの配置パターン: ・ Maximum Overlap 片方のスピーカーの 6dB SPL 落ちのポイントと、他方のスピーカーの軸を合わせる方法です。ス ピーカーの台数が多くなるため、高い音圧が求められるアプリケーションに適しています Square Hexagonal ・ Minimum Overlap Edge-to-Edge のスピーカーの配置では、カバーエリアにすき間ができてしまいます。 Minimum Overlap は、このすき間をなくすことを目的とした配置方法です。 Square Hexagonal ・ Edge-to-Edge 6dB SPL 落ちのカバーエリア同士を合わせる配置方法です。ヤマハが推奨する最もスタンダード なレイアウトのひとつです。CISSCA で見積もることのできるヤマハスピーカーの能力を最大限に 発揮することができます。 Square Hexagonal 17
・ 1.4 x Edge-to-Edge Edge-to-Edge の 1.4 倍のスピーカー距離を取って配置する方法です。ヤマハが推奨するレイアウ トのうちで、Edge-to-Edge よりもエコノミーな配置で、必要なスピーカーの台数を減らすことができ ます。 Square Hexagonal ・ 2.
2-5-2.
2-5-3.
2-6.
2-7.
・ REPORT:完成した設計情報をもとに、A4 用紙に表示できるようなレポートを PDF フォーマットで 作成します。PDF ファイルは Acrobat Reader(推奨)などで開き、印刷することで設計情報として提 供することができます。 Note: それぞれのスピーカーのカバーエリアが重なるようにすると、より自由度の高い音響空間が提供で きます。しかし必要なスピーカーの本数が増えますので注意してくだい。スピーカー本数を調整するには、 スピーカー密度の設定に戻ってスピーカー密度を調整してください。 REPORT ボタンを押すと次のステップに移動します。 23
2-8.
JPG 出力は以下の指定が可能です。 項目 【JPG】SPEAKER LAYOUT 【JPG】SPL MAP ALL 【JPG】SPL MAP [Overall A-Weighted] 【JPG】SPL MAP [Overall Flat] 【JPG】SPL MAP [HIGH, 2kHz - 8kHz] 【JPG】SPL MAP [MID, 500Hz - 2kHz] 【JPG】SPL MAP [LOW, 125Hz - 500Hz] 出力内容 レポート内のスピーカーレイアウト図(上面図、側面図)を JPEG 出力します。 全ての音圧マップ図を JPEG 出力します。 測定周波数[Overall A-Weighted]の音圧マップ図を JPEG 出力します。 測定周波数[Overall Flat]の音圧マップ図を JPEG 出力します。 測定周波数[HIGH, 2kHz - 8kHz]の音圧マップ図を JPEG 出力します。 測定周波数[MID, 500Hz - 2kHz]の音圧マップ図を JPEG 出力します。 測定周波数[LOW, 125Hz - 500Hz]の音圧マップ図を JPEG 出力します。
レポート例(1ページ目) 26
レポート例(2 ページ目) 27
レポート例(3 ページ目) 28