TH15/TH15E 取扱説明書 このたびはヤマハ大正琴をお買い求めいただき、誠にありがとうございます。 ヤマハ大正琴の優れた性能を充分に発揮させるとともに、末永くご愛用いただくために、ご使用 の前にこの取扱説明書をよくお読みになってください。 次項「安全へのこころがけ」には、思わぬけがや、事故を未然に防ぐための注意が書かれています。 内容をご理解の上、この製品を正しく安全にお使いいただきますようお願いいたします。 大正琴_TH15_WE47350_R3.
安全上のご注意 ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。 ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、 お客様やほかの方々への危害や財産への損害を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。 お子様がご使用になる場合は、保護者の方が以下の内容をお子様にご徹底くださいますようお願いいたします。 お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。 ■ 記号表示について ■「警告」と「注意」について この製品や取扱説明書に表示されている記号には、下表のよ うな意味があります。 以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容 を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するために、「警 告」と「注意」に区分して掲載しています。 「ご注意ください」という注意喚起を示します。 警告 この表示の欄は、「死亡する可能性または重 注意 この表示の欄は、「傷害を負う可能性または物的 ~しないでくださいという「禁止」を示します。 「必ず実行」してくださいという強制を示します。 傷を負う可能性が想定される」内容です。 損害が発生する
警告 分解禁止 異常に気づいたら この機器の内部を開けたり、内部の部品を分解したり改造したりしない。 感電や火災、または故障などの原因になります。異常を感じた場 合など、機器の点検修理は必ずお買い上げの楽器店または巻末 のご相談窓口にご依頼ください。 本機の内部に異物や液体が入った場合は、すぐにアンプなどとの 接続を外す。 感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、お買い上 げの楽器店または巻末のご相談窓口に点検をご依頼ください。 水に注意 使用中に音が出なくなったり、異常なにおいや煙が出た場合は、 すぐにアンプなどとの接続を外す。 感電や火災、または故障のおそれがあります。至急、お買い上 げの楽器店または巻末のご相談窓口に点検をご依頼ください。 浴室や雨天時の屋外など湿気の多いところで使用しない。また、 本体の上に花瓶や薬品など液体の入ったものを置かない。 感電や火災、または故障の原因になります。 注意 接続 テレビやラジオ、スピーカーなど他の電気製品の近くで使用しない。 デジタル回路を使用しているため、テレビやラジオなどに雑音が 生じる場合があります。 他の機器と接続する場合は、す
取り扱い 本体を手入れするときは、ベンジンやシンナー、洗剤、化学ぞ うきんなどは絶対に使用しない。また、本体上にビニール製品 やプラスチック製品などを置かない。 本体が変色 / 変質する原因になります。お手入れは、柔らかい 布で乾拭きしてください。 本体の上に乗ったり重いものをのせたりしない。また、ボタンや スイッチ、入出力端子などに無理な力を加えない。 本体が破損する原因になります。 大きな音量で長時間ヘッドフォン(イヤホン)を使用しない。 聴覚障害の原因になります。 楽器の演奏以外には使用しないでください。 振り回すなど乱暴な取扱いは危険です。 弦の交換や調弦時、楽器に顔を近づけすぎないようにしてください。 不意に弦が切れて目を傷つけるなど、思わぬ事故の原因になる ことがあります。 弦巻きからはみ出した弦の先端は短く切ってください。 弦の先端は鋭利なため、けがの原因になることがあります。 演奏は適切な音量で行ってください。 特に深夜の演奏は、他人の迷惑にならないよう、充分注意してく ださい。 ピック・弦などの付属品は、小さなお子様の近くには絶対に置か ないでください。 飲み込むと大変危険です。 4 大正
ヤマハ大正琴の特長 ● 高品質/高音質を誇るヤマハ大正琴は、選び抜かれた材料を精密に加工。熟練した技 術者が、一つずつ真心込めて作り上げました。 ● 音階ボタン内部に新アクション機構を採用。スムーズなタッチ感が得られます。また、 音階ボタンを押さえる力によるピッチ(音程)の変化を、できる限り抑えるよう、ストッ パーが設計されています。 ● 音階ボタンの材質 ( 滑りにくいシリコン ) と配列を研究しスムーズで確実な運指を実現 しました。 ● 天板がぐらついたり、垂れ下がったりして、演奏を妨げることがないように、全体の強 度を高めました。 ● 電磁マイクを天板部に設置し、響鳴を妨げることなく、自然な響きが得られます。 [TH15E] 5 大正琴_TH15_WE47350_R3.
ヤマハ大正琴仕様 品番 TH15 TH15E 音域 左図は第 1 〜 3 弦の音域です。 第 4 弦は 1 オクターブ低くなります。 (27 鍵) 弦 機能 第 1 弦…細線 第 2 弦…細線 第 3 弦…細線 ・新アクション機構 胴材質 ・新アクション機構 ・電磁マイク (ボリューム・出力端子付) 表板/スプルース単板 側板/マホガニー単板 ケース 付属品 第 4 弦…細巻線 第 5 弦…細巻線 第 6 弦…太巻線 裏板/アガチス単板 天板/マホガニー単板 ソフトケース ピック(ソフト 1 枚、ミディアム 1 枚) 予備弦(細線/細巻線…各 1 本) 同左に加えて 手置台 ×1 ホーンコード ×1 * 仕様および外観は改良のため予告なく変更する場合があります。 6 大正琴_TH15_WE47350_R3.
大正琴の音階 第 1 〜 3 弦の音域 第 4 弦の音域 (開放弦) 7 大正琴_TH15_WE47350_R3.
各部の名称 TH15 音階ボタン(黒) 弦巻き 天板 駒 音階ボタン(白) 弦受け フレット板 響穴(サウンドホール) 弦ガイド ピック (ソフト 1 枚、ミディアム 1 枚) 予備弦 × 各 1 8 大正琴_TH15_WE47350_R3.
TH15E アンプに接続して使用する場合 ボリューム 右に回すと音量が大きくなります。 左に回すと小さくなります。 アンプの電源を切るか、ボリューム を0(最小)にしてから、付属のホー ンコードで、出力端子とアンプなど を接続します。 弦巻き 音階ボタン(黒) 出力端子 音階ボタン(白) 天板 響穴(サウンドホール) 駒 弦受け 弦ガイド フレット板 手置台 ×1 図のように大正琴本体に ピック (ソフト 1 枚、ミディアム 1 枚) 取り付けます。 予備弦 × 各 1 ホーンコード ×1 9 大正琴_TH15_WE47350_R3.
調 弦 ● 演奏前にチューナーを使って調弦します。下記の音程に合わせて調弦します。 1・2・3 弦 4 弦・5 弦 6弦 ● チューナーをお使いになる際は、それぞれお使いになるチューナーの取扱説明書に従って行ってください。 ■ 調弦の手順 ............................................................................................................................. 第 1 弦をピックではじき、チューナーを使って「ソ」の音が合うように弦巻きで調節します。 弦巻きは、右に回す(時計回り)と音程が上がり、左に回すと音程が下がります。 【弦巻きの部分】 【駒の部分】 第 3 弦の弦巻き 駒 第 1 弦(細線) 第 2 弦の弦巻き 第 1 弦の弦巻き 第 2 弦(細線) 第 3 弦(細線) 第 4 弦(細巻線) 第 5 弦(細巻線) 第 4 弦の弦巻き 第 6 弦(太巻線) 第 5 弦の弦巻き 第 6 弦の弦巻き 10 大正琴_TH15_WE47350_R3.
第 2 弦、第 3 弦をピックではじき、第 1 弦の音と同じになるように弦巻きで調節します。 第 1 弦の音と比較しながら、第 2 弦、第 3 弦を合わせましょう。 第 4 弦、第 5 弦をピックではじき、第 1 〜 3 弦より1 オクターブ(8 度)低くなるように弦巻きで調節 します。 第 6 弦をピックではじき、第 4 〜 5 弦よりさらに 1 オクターブ(8度)低くなるように弦巻きで調節します。 調弦のポイント 調弦の際は、徐々に音程を上げていって、目的の音に合わせます。高い音程から下げていって目的の音にすると、演奏したときに 音程が狂い(下がり)やすくなります。 目的の音程よりも高くなってしまった場合は、一度音程を下げてから、あらためて音程を上げていって目的の音に合わせましょう。 お願い ● 弦を張っておくと、弦がわずかに伸びて音程が低くなります。ヤマハ大正琴は調弦を完了した状態 で出荷しておりますが、お買い上げ時には、音程を確認して再度調弦してください。 ● 演奏後には、弦をゆるめておくことをおすすめします。 (ゆるめる回転数を決めておくと再度調弦 するときに便利です。) ● 弦は消耗品です。錆び
大正琴の演奏のしかた ● ピックの持ち方 人差指と中指の上にピックをのせ、親指を その上に軽くあてます。 ● 右手の位置 図のような位置に右手を軽くのせます。 TH15E は手置台を取り付け、その上に軽 くのせます。 注意 手置台を把っ手と間違えないよ うに注意してください。演奏し ない時は、手置台を取り外して おきましょう。 (TH15E) ● 大正琴の置き方と姿勢 TH15E q w 体の中心に のボタンがくる位置に置き、 右腕と大正琴の線が平行になるように q か w の形で演奏します。 12 大正琴_TH15_WE47350_R3.