SVV-200 取扱説明書 Owner’s Manual Bedienubgsanleitung Mode d’emploi Manuale dell’utente Manual de instrucciones V877080 版次:1502 R7 Printed in Japan 〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1
安全上のご注意 ご使用の前に、必ずこの「 安全上のご注意」をよくお読みください。 ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、 お客様やほかの方々への危害や財産への損害を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。 お子様がご使用になる場合は、保護者の方が以下の内容をお子様にご徹底くださいますようお願いいたします。 お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。 ■ 記号表示について ■「 警告」と「 注意」について この製品や取扱説明書に表示されている記号には、下 表のような意味があります。 以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定され る内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示す るために、 「 警告」と「 注意」に区分して掲載しています。 「 ご注意ください」という注意喚起を示し ます。 ~しないでくださいという「 禁止」を示し ます。 「 必ず実行」してくださいという強制を示し ます。 警告 この表示の欄は、「 死亡する可能 性または重傷を負う可能性が想定 される」内容です。 注意 この表示の欄は、「 傷害を負う可 能性また
注意 電源 / 電源アダプター 電源アダプターコードをストーブなどの熱器具に近 づけたり、無理に曲げたり、傷つけたりしない。ま た、電源アダプターコードに重いものをのせない。 電源アダプターコードが破損し、感電や火災の 原因になります。 タコ足配線をしない。 コンセント部が異常発熱して発火したりするこ とがあります。 電源アダプターコードやプラグがいたんだときは使用 しない。また、長期間使用しないときや落雷のおそれ があるときは、必ずコンセントから電源プラグを抜く。 感電、ショート、発火などの原因になります。 電源アダプターのプラグを抜くときは、電源ア ダプターコードを持たずに、必ず電源アダプ ターのプラグを持って引き抜く。 電源アダプターコードが破損して、感電や火災 が発生するおそれがあります。 電池 指定以外の電池を使用しない。 火災、発熱、液漏れの原因になります。 使い切りタイプの電池は、充電しない。 充電すると液漏れや破裂の原因になります。 乾電池が液漏れした場合は、漏れた液に触れない。 万一、液が目や口に入ったり皮膚に付いたりした 場合は、すぐに水で洗い流し、医師に相談する。 失明や化学やけどなど
ごあいさつ このたびはヤマハサイレントビオラTMをお買い求めいただき、まこ とにありがとうございます。サイレントビオラTMの機能を充分に活 用するために、この取扱説明書をよくお読みになってからご使用 ください。 なお、ご一読いただいた後も、不明な点が生じた場合に備えて、保証 書と共に大切に保管していただきますようお願い申し上げます。 目 次 安全上のご注意 .................................................................... 2 本体/付属品 .......................................................................... 5 本体各部の名称 .................................................................... 6 演奏準備 ................................................................................
本体/付属品 パッケージを開けたら、本体および付属品を確認してください。 ● 本体×1 ● ● 駒×1 ステレオインナーフォン×1 ※ ご使用になるには、6F22 (S-006P) 9V 乾電池が必要です。 5
本体各部の名称 ● フロント部 糸巻き (ペグ) 上駒 (ナット) 指板 (フィンガーボード) 第4弦 (C) 第3弦 (G) 棹 (ネック) 第2弦 (D) 第1弦 (A) 胴 フレーム 駒 (ブリッジ) 顎当て (チンレスト) エスカッション アジャスター テールピース テールナイロン エンドピン 6
● コントロール部 VOLUME (ボリューム) POWERスイッチ EQ CTRL (イコライザコントロール) ピックアップバランサー (内部) ON/OFF POWERランプ EQ MODE 1時:緑色 EQ MODE 2時:赤色 EQ MODE (イコライザモード) 切替スイッチ EQ MODE 1/EQ MODE 2 PHONES端子 : ステレオミニ 電池ケース 6F22 (S-006P) 9V乾電池 LINE OUT端子 :標準フォーン (モノラル) 7
演奏準備 ■ 駒の設置について 出荷時、駒はサイレントビオラTM本体から外してあります。 まず駒を本体に正しく取り付けてから、調弦してください。 駒は上部の山が低い方が第1弦 (A) 側、高い 方が第4弦 (C) 側です。向きに注意してエス カッションの中に正しく取り付けてくださ い。 (刻印面がテールピース側になります。) 第4弦側 駒足の底面全体がピックアップの上に乗るよ うに配置してください。 また、駒足がエスカッションからはみ出した り、側面に強く接触しないように注意してく ださい。そのような状態で使用すると、音質 が劣化する場合があります。 駒は、テールピース側の面が胴に対して垂直 になるように立ててください。傾いている場 合は両手でそっと起こしてください。また、 それぞれの弦が駒の溝に収まっていることを 確認してください。 * 駒が傾いた状態で使用すると、音質の劣化や 駒の破損の恐れがあります。 良い例 悪い例 悪い例 直角 胴 エスカッション テールピース 【駒は垂直に立てる】 8 G C D A 溝 第1弦側 【テールピース側から見た図】 駒足 (底面) ピッ
■ 調弦について 調弦は、第1弦がA音、第2弦がD音、第3弦 がG音、第4弦がC音です。 ピアノや音叉、チューナーなどの音に合わせ て、糸巻を回してチューニングしてくださ い。糸巻きは押し込みながら回します。 調弦後、駒のテールピース側の面が胴に対し て垂直になっていることを確認してくださ い。傾いている場合は弦を少しゆるめてか ら、駒を両手でそっと起こしてください。 第1弦は、アジャスターを回してチューニン グを微調整することができます。 注意! ・アジャスターを締めすぎたり緩めすぎたりしないでください。本体を 傷つけたり、演奏時の雑音の原因となったりします。 ・駒を本体から取り外す場合、アジャスターと本体が接触し、傷つけな いように注意してください。 ■ 肩当てについて 本機には、市販のビオラ用肩当てを取り付ける ことができます。 肩当て 本製品の部品には天然木が使用されていますので、ご使用の方法や環境によっては、手 や身体、衣服が黒ずんだり、木製部品が変色する場合があります。身体に着色しても害 はありませんが、十分水で流してください。衣服等の黒ずみ、木製部品の変色に関して は保障いたしかねます。
■ 弦の交換について 弦は古くなると、音質が劣化し、調弦しても音程が合わなくなります。 弦が古くなったと感じたら、早めに新しい弦に交換しましょう。 全弦を交換する場合も、必ず1本ずつ交換してください。 ● 弦の先は鋭利になっています。指に刺したりしないように気を付けてください。 ● 弦の交換や調整の際、顔を楽器に近づけすぎないようにしてください。不意に弦が 切れて目を傷つけるなど、思わぬけがの原因となることがあります。 1. 弦を取り付ける前に、アジャスターを調 整範囲の中間くらいの位置まで回してお きます。 (第1弦のみ) 2.
3. 弦を糸巻きの穴に通し、 巻いていきます。 ・ 第1弦(A)、第2弦(D)は、右図のよう に、向かって左側へ2回巻いた後、右 側へ巻いていきます。 ・ 第3弦(G)、第4弦(C)は、向かって右 側へ2回巻いた後、左側へ巻いていき ます。 この時、駒が弦に引きずられて指板の方 向に倒れないように注意してください。 また、それぞれの弦が駒の溝に収まるよ うにセットしてください。(駒は、常に テールピース側の面が胴に対して垂直に なるようにして立てます。) 4. ピアノや音叉、チューナーなどの音に合 わせて、糸巻きを回してチューニングし ます。 第3弦、第4弦の 巻き順序 第3弦 (G) 用 糸巻を 廻す方向 第1弦、第2弦の 巻き順序 第2弦 (D) 用 糸巻を 廻す方向 第1弦 (A) 用 第4弦 (C) 用 5.
電源の準備 サイレントビオラTMは、電源として6F22 (S-006P) 9V乾電池を使用します。 電源の準備をする前に、本体コントロール部のPOWERスイッチ (ON/OFF) をOFF にしてください。 1. 本体裏面にある電池ケースの、 OPEN と書いてあるツメを手前に引いて電池ケースを 引き出し、フタをあけます。 2. 乾電池(6F22:S-006P乾電池) をケースに入れます。イラストを参考に、向きと極性 (+/−) を間違えないように入れてください。 3.
コントロール部の説明 q POWERスイッチ 電源のON/OFFを切り替えます。 w VOLUME(ボリューム) 音量を調整します。右(時計回り)に廻すと音量 が大きくなります。 e EQ CTRL(イコライザコントロール) 本機は、イコライザコントロール機能を装備し ています。これは、演奏時に生成される高次倍 音成分を独立に抽出し、制御するものです。 本機能により、サイレントビオラTMの持つ音色、 反応性などを効果的に調整できます。お好みの 音色に調整してください。推奨目盛は6です。 r EQ MODE(イコライザモード)切替ス w e q r イッチ 2種類のEQ MODEの選択を行ないます。 ・EQ MODE 1 最適な音色になるように、あらかじめ設定されています。通常は、このモードでEQ CTRLをお好みの位置に調整してお使いになることをお勧めします。 ・EQ MODE 2 ピックアップからのダイレクトな音色でご使用になりたい場合は、EQ MODE 2にして ください。音色補正されないダイレクトなサウンドを得ることができます。 【回路ブロック】 PICKUP SENSOR 主信号
t ピックアップバランサー 本機のピックアップ部には、低音弦側と高音弦側にセンサーが埋め込まれています。弦の種 類や奏法の違いにより、低音弦と高音弦のバランスを調整したい場合は、以下の手順で行っ てください。 1. 本体コントロール部のPOWERランプ右にあるゴム製のカバーを外します。 * このカバーは、なくさないでください。 2. 調整は、非導電性ドライバー(プラスチックまたは樹脂製の、電気を通さないドライ バー) を使って、穴の内部にあるバランサーを回して行ないます。 ステレオインナーフォンを接続して音をモニターしながら、音の定位が最も自然な位置 になるように調整してください。 右 (時計方向) に廻すと高音弦 (R) 側の音量が大きく、左 (反時計方向) に廻すと低音弦 (L) 側の音量が大きくなります。 * バランサーは回しすぎないでください。無理に廻すと破損の恐れがあります。 3.
y LINE OUT端子 サイレントビオラTMの音声信号を出力する端子 (標準フォーン:モノラル)です。 パワードスピーカー、ミキシングコンソール、テープレコーダーなどの入力端子と接続すれ ば、サイレントビオラTMの演奏音を外部機器で鳴らしたり、録音することができます。電子 チューナーのINPUT端子と接続すれば、電子楽器のように出力信号を使ってチューニング することができます。 u PHONES端子 ステレオインナーフォンなどを接続する端子 (ステレオミニ)です。 低音弦の音はより左チャンネル(L) 側から、高音弦の音はより右チャンネル (R) 側から聞こ え、自然な音の拡がり感が得られます。 ステレオインナーフォンのL(左耳) /R(右耳) を間違えないようにご使用ください。 y u ● 大きな音量で長時間イヤホン (ヘッドフォン) を使用しないでください。聴覚障害の原 因になります。 ● サイレントビオラTMを外部機器と接続する場合は、外部機器の音量を最小にしてから 接続してください。大音量で聴覚障害を起こしたり、機器を損傷するおそれがありま す。 ● 電源が入った状態で接続コードが抜け
外部機器との接続例 サイレントビオラTM ステレオインナーフォン パワードスピーカー 電子チューナー ミキサーや録音機器 外部機器と接続する際は、接続端子の形状を確認し、必ず端子の規格に合った プラグのケーブルを用い、確実に接続してください。 16
本体仕様 棹 ハードメイプル 胴 スプルース 指板・糸巻き エボニー 駒 ハードメイプル(Aubert社製) フレーム 成形合板 顎当て・テールピース エボニー アジャスター 第1弦 (Wittner社製) 弦 ボールエンドタイプ(Dominant社製) センサー 駒下配置方式ステレオピエゾピックアップ 電気 ● ● ● ● ● ● 電源 POWERスイッチ(ON/OFF) VOLUME EQ CTRL(イコライザコントロール) EQ MODE切替スイッチ (EQ MODE 1/EQ MODE 2) LINE OUT出力 PHONES出力 6F22(S-006P) /6LR61:9V乾電池×1個* *充電式乾電池は使用不可 電池寿命(通常連続使用時間) マンガン乾電池:12時間 アルカリ乾電池:24時間 弦長 375mm 胴長 406mm 寸法 677(L)×246(W)×129(H)mm 質量 約740g(乾電池含む) ※ 製品の規格および仕様は、改良の際、予告なく変更する場合があります。 17
SVV-200 取扱説明書 Owner’s Manual Bedienubgsanleitung Mode d’emploi Manuale dell’utente Manual de instrucciones V877080 版次:1502 R7 Printed in Japan 〒430-8650 静岡県浜松市中区中沢町10-1