プラグインリファレンス JA
目次 VST Rack Proについて . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 マニュアルの構成 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 ご注意. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 1 プラグインリスト . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
Dynamic EQ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 74 Reverbプラグイン . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 77 REV-X . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
VST Rack Proについて VST Rack Proについて • VST Rackは、リバーブからマキシマイザー、コンプレッサーやリミッターなど、多彩なVSTプラグイン エフェクトの使用による音声処理を実現するMacとWindowsコンピューター用のプラグインホストソフ トウェアです。NuendoやCubaseで定評のあるSteinberg社のオーディオエンジンを採用し、サウンドエ ンジニアに高品位かつ安定したプラグイン環境を提供します。 • VST Rack Proには、ヤマハデジタルミキサーやSteinberg社のデジタルオーディオワークステーション に搭載されて評価を得ているヤマハとSteinberg社の定番VSTプラグインを豊富にバンドルしており、新 しくVSTプラグインを購入することなく、高品位なエフェクトを使用することができます。 マニュアルの構成 • VST Rackインストールガイド (PDF) VST Rackのインストール方法について説明しています。 • VST Rackユーザーガイド(PDF/HTML) 設定や操作に必要なすべての項目を説明しています。 • VST Rackプラ
プラグインリスト プラグインリスト Steinberg Delay SteinbergブラグインはVST Rackでのみ使用できます。 MonoDelay PingPongDelay StereoDelay Distortion AmpSimulator Quadrafuzz v2 SoftClipper VST Amp Rack Dynamics DeEsser EnvelopeShaper Maximizer MultibandCompressor MultibandEnvelopeShaper Tube Compressor VintageCompressor EQ GEQ-30 StudioEQ Modulation Cloner Rotary StudioChorus Reverb REVelation REVerence Roomworks Roomworks SE Tools TestGenerator Analyzer SuperVision 2 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
プラグインリスト Yamaha YamahaプラグインはCubaseなどVST Rack以外のホストアプリケーションでも使用できま す。 Mastering [VCM] Vintage Open Deck Dynamics [VCM] Buss Comp 369 [VCM] Compressor 260 [VCM] Compressor 276 EQ [VCM] EQ-1A [VCM] Equalizer 601 Dynamic EQ Reverb REV-X VST Rack Pro プラグインリファレンス | 3
Delayプラグイン Delayプラグイン MonoDelay モノラルディレイエフェクトです。ディレイラインは、テンポベースのディレイタイム、または自由にディレ イタイムを設定して使用できます。 LO FILTER エフェクト信号のフィードバックループに影響し、低域をフィルタリングできます。ノブの下のボタン でオン/オフを切り替えます。 HI FILTER エフェクト信号のフィードバックループに影響し、高域をフィルタリングできます。ノブの下のボタン でオン/オフを切り替えます。 DELAY ミリ秒単位でディレイタイムを設定します。 SYNC テンポ同期のオン/オフを切り替えます。 FEEDBACK ディレイ入力に戻す信号の量を設定します。設定値が高いほど、繰り返しの数が多くなります。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。このエフェクトを Send エフェクトとして使 用する場合、センドレベルでドライ音とエフェクト音のバランスを調節できるため、このパラメーター 値は最大値に設定します。 4 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
Delayプラグイン PingPongDelay ディレイの繰り返しを左右のチャンネルに交互に振り分けていくステレオディレイエフェクトです。ディレイ ラインは、テンポベースのディレイタイム、または自由にディレイタイムを設定して使用できます。 このプラグインは、ステレオラックでのみ機能します。 LO FILTER エフェクト信号のフィードバックループに影響し、低域をフィルタリングできます。ノブの下のボタン でオン/オフを切り替えます。 HI FILTER エフェクト信号のフィードバックループに影響し、高域をフィルタリングできます。ノブの下のボタン でオン/オフを切り替えます。 DELAY ミリ秒単位でディレイタイムを設定します。 SYNC テンポ同期のオン/オフを切り替えます。 FEEDBACK ディレイ入力に戻す信号の量を設定します。設定値が高いほど、繰り返しの数が多くなります。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。このエフェクトを Send エフェクトとして使 用する場合、センドレベルでドライ音とエフェクト音のバランスを調節できるため、このパラメーター 値は最大値に設定
Delayプラグイン StereoDelay StereoDelay は、2 つの独立したディレイエフェクトです。テンポベースで、または自由にディレイタイムを 設定して使用できます。 このプラグインは、ステレオラックでのみ機能します。 FEEDBACK ディレイの繰り返しの数を設定します。 DELAY ミリ秒単位でディレイタイムを設定します。 SYNC それぞれのディレイのテンポ同期をオンまたはオフにします。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。このエフェクトを Send エフェクトとして使 用する場合、センドレベルでドライ音とエフェクト音のバランスを調節できるため、このパラメーター 値は最大値に設定します。 LO FILTER エフェクト信号のフィードバックループに影響し、低域をフィルタリングできます。ノブの下のボタン でオン/オフを切り替えます。 PAN ステレオの定位を設定します。 HI FILTER エフェクト信号のフィードバックループに影響し、高域をフィルタリングできます。ノブの下のボタン でオン/オフを切り替えます。 6 | VST Rack Pro プラグ
Distortionプラグイン Distortionプラグイン AmpSimulator AmpSimulator はモノラルのディストーションエフェクトです。さまざまなギターアンプとスピーカーキャビ ネットの組み合わせをエミュレートしています。幅広い種類のアンプとキャビネットが用意されています。 Select Amplifier Model このポップアップメニューからアンプモデルを選択できます。「No Amp」を選択するとこのセクション をバイパスできます。 DRIVE アンプのオーバードライブのかかり具合をコントロールします。 BASS 低域のトーンコントロールです。 MID 中域のトーンコントロールです。 TREBLE 高域のトーンコントロールです。 PRESENCE 高域を増幅したり、マイルドにしたりするコントロールです。 VOLUME 全体の出力レベルのコントロールです。 Select Cabinet Model このポップアップメニューからスピーカーキャビネットモデルを選択できます。「No Speaker」を選択 するとこのセクションをバイパスできます。 DAMPING LOW/HIGH 選
Distortionプラグイン Quadrafuzz v2 Quadrafuzz v2 はドラムやループだけでなく、ボーカルの処理にも使用できるマルチバンドディストーション およびマルチエフェクト用プラグインです。最大 4 つの帯域にディストーションをかけることができます。5 つのディストーションモードと複数のサブモードが用意されています。 周波数帯域エディター パネルの上半分に表示される周波数帯域エディターでは、周波数帯域の幅と、出力レベルを設定します。左側 にある縦軸のスケールには、各周波数帯域のゲインレベルが示されます。横軸のスケールには、利用できる周 波数範囲が示されます。 • 周波数帯域の範囲を定義するには、各周波数帯域の端にあるハンドルを使用します。 • ±15dB の範囲で周波数帯域の出力レベルを減衰または増幅するには、各周波数帯域の上部にあるハンド ルを使用します。 全般設定 SB マルチバンドモードとシングルバンドモードを切り替えます。 SCENES 最大 8 つの設定を保存できます。シーンのデフォルト設定がアクティブな場合、選択されているシーン ボタンが黄色に点灯します。 デフォルト
Distortionプラグイン シーンの設定を別のシーンにコピーするには、コピー元のシーンを選択して「Copy」をクリックし、番号の付 いたボタンのいずれかをクリックします。 シーンの選択はオートメーション化できます。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。 OUT(-24 ~ 24dB) 出力レベルを設定します。 各帯域の設定 ミュート 各周波数帯域をミュートするには、各セクションの「M」ボタンをオンにします。 周波数帯域のバイパス 各周波数帯域をバイパスするには、各セクションの「Band」ボタン をオンにします。 周波数帯域をソロにする 各周波数帯域をソロにするには、各セクションの「S」ボタンをオンにします。一度にソロにできるのは 1 つの帯域だけです。 「IN/OUT」メーター 入出力レベルが表示されます。 GATE ゲートが有効になるレベルを設定します。設定したスレッショルドを超えた信号レベルに対してはゲー トが開き、設定したスレッショルドより低い信号レベルに対してはゲートが閉じます。 TAPE アナログテープマシンで録音する際のサチュレーションと圧縮をシミュレートします
Distortionプラグイン Tube(s) シミュレートするチューブの数を設定します。 DIST ラックにディストーションを追加します。 DRIVE ディストーションの量をコントロールします。 FBK 出力信号の一部をエフェクト入力にフィードバックします。値が大きいほどディストーションエフェク トが強くなります。 AMP さまざまな種類のギターアンプをシミュレートします。 DRIVE アンプのオーバードライブのかかり具合をコントロールします。 アンプの種類 次のギターアンプを選択できます。 • Amp Clean • Amp Crunch • Amp Lead DEC 入力したオーディオ信号がノイジーで歪んだサウンドになります。 DECIMATOR 最終的なビット解像度をコントロールします。解像度を低くすると、ディストーションエフェクトが強 くなります。 MODE 4 つの操作モードから 1 つを選択します。それぞれのモードで異なったサウンドになります。モード の「I」、「III」は過激かつノイジーで、「II」と「IV」は控えめな効果になります。 S&H オーディオサンプルがどの程度破壊されるかを
Distortionプラグイン SYNC それぞれのディレイのテンポ同期をオンまたはオフにします。 DUCK オーディオ信号が存在する場合に、ディレイ信号をどの程度下げるかを設定します。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。 FBK ディレイの繰り返しの数を設定します。 MODE オンにすると、ディレイ信号がディストーションユニットに戻され、ディストーションがかかったフ ィードバックが生成されます。 「FBK」の値が高く、「DUCK」の値が低い場合、「MODE」をオンにすると望ましくないノ イズが発生することがあります。 スライダー WIDTH 各帯域のステレオサウンドの広がりを設定します。 OUT 各帯域の出力ゲインを設定します。 PAN 各帯域のステレオ定位を設定します。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 11
Distortionプラグイン SoftClipper SoftClipper はソフトなオーバードライブを付加します。2 次倍音、3 次倍音用に独立したコントローラーを装 備しています。 INPUT (-12 ~ 24dB) プリゲインを設定します。大きい値に設定すると、ディストーションに近いオーバードライブサウンド が得られます。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。 OUTPUT 出力レベルを設定します。 SECOND 2次倍音をコントロールします。 THIRD 3次倍音をコントロールします。 12 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
Distortionプラグイン VST Amp Rack VST Amp Rack はパワフルなギターアンプシミュレーターです。さまざまなアンプとスピーカーキャビネット を選択でき、ストンプボックスエフェクトと組み合わせできます。 プラグインパネル上部には 7 個のボタンがあり、シグナルチェーンの各要素の位置に合わせて配置されていま す。各ボタンを押すと、プラグインパネルのディスプレイに異なるページ (「Pre-Effects 」、「Amplifiers 」、「Cabinets」、「Post-Effects 」、「Microphone」、「Configuration 」、「Master」) が表示されま す。 ディスプレイの下には、選択したアンプが表示されます。アンプ下部の色とテクスチャーにより選択したキャ ビネットが区別されます。 Pre-Effects/Post-Effects 「Pre-Effects 」ページと「Post-Effects 」ページでは、最大 6 個の一般的なギターエフェクトを選択でき ます。どちらのページも使用できるエフェクトは同じで、違いはシグナルチェーン内の位置だけです(アン
Distortionプラグイン Phaser Rate – スイープレートを設定できます。このパラメーターはプロジェクトテンポと同期できます。 Width – Hi と Lo のモジュレーションエフェクトの幅を調節します。 Flanger Rate – スイープレートを設定できます。このパラメーターはプロジェクトテンポと同期できます。 Feedback – フランジャーエフェクトの特性を決定します。設定値を高くすると、より金属的に響くス イープを作り出します。 Mix – ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。 Tremolo Rate – モジュレーションスピードを設定できます。このパラメーターはプロジェクトテンポと同期でき ます。 Depth – アンプモジュレーションの深さを設定します。 Octaver Direct – 元のボイスと生成されたボイスのミックスを設定します。値を 0 にすると、生成された移調信 号だけが聴こえます。この値を上げるほど、元の信号の聴こえる量が増えます。 Octave 1 – 1 オクターブ下で生成された信号のレベルを設定します。0 に設定すると音声はミュー
Distortionプラグイン ションが強くかかります。 Tone – 追加した倍音のフィルターエフェクトとして機能します。 Level – 出力レベルを調節します。 Gate Threshold – ゲートが有効になるレベルを設定します。設定したスレッショルドを超えた信号レベルに 対してはゲートが開き、設定したスレッショルドより低い信号レベルに対してはゲートが閉じます。 Release – ゲートが閉まったあとの時間を設定します。 Equalizer Low – 受信する信号の低域部分のレベルを変更します。 Middle – 受信する信号の中域部分のレベルを変更します。 High – 受信する信号の高域部分のレベルを変更します。 Reverb Type – コンボリューション演算を使用したリバーブエフェクトです。このパラメーターでは、リバーブ タイプを切り替えられます (「Studio」、「Hall」、「Plate」、「Room」)。 Mix – ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。 同期モード 一部のパラメーターはVST Rackのテンポと同期できます。 このようなパラメーターの名前
Distortionプラグイン Amplifiers 「Amplifiers 」ページで利用できるアンプは、実際のアンプをモデルに、その特性を再現しています。それぞ れのアンプは、ゲイン、イコライザー、マスターボリュームなど、ギターの録音でよく使う設定を備えていま す。サウンド関連のパラメーター (「Bass」、「Middle」、「Treble」、「Presence」) は、そのアンプの特 性とサウンド全体に大きく影響します。 Plexi クラシックブリティッシュロック風のトーンです。透明感が非常に高く、レスポンスがよいサウンドで す。 Plexi Lead 70 年代、80 年代のブリティッシュロック風のトーンです。 Diamond 90 年代の前衛的なハードロックやメタル系のサウンドです。 Blackface クラシックアメリカンサウンドを彷彿とさせるクリアなトーンです。 Tweed クリーンクランチなトーンです。元々は、ベース用のアンプとして開発されています。 Deluxe 高いトーンのやや小型のアンプを再現した、アメリカンなクランチサウンドです。 British Custom 60 年代の、艶のある
Distortionプラグイン マイクのタイプは、ダイナミックマイクと大型振動板付きのコンデンサーマイクの 2 種類から選択できます。2 種類のマイク特性をクロスフェードさせることもできます。 • いずれかのマイクタイプを選択したり 2 種類のマイクを組み合わせたりするには、2 つのマイクの間に ある「Mix」コントロールを回します。 マイク位置の決定 • マイクの位置を選択するには、グラフィック内で位置を示すボールをクリックします。選択した位置は 赤く表示されます。 Configuration 「Configuration 」ページでは、VST Amp Rack をステレオとモノラルどちらのモードで使用するかを指定で きます。 • フルステレオモードでプリエフェクト、アンプ、およびキャビネットを処理するには、プラグインをス テレオラックに追加し、「Stereo」ボタンをオンにしてください。 ステレオモードでは、エフェクトの処理の CPU 負荷が高くなります。 Master 「Master」ページでは、サウンドを微調整できます。 入出力レベルメーター マスターセクションの左右の入出力レベルメータ
Distortionプラグイン たりアンプやキャビネットを切り替えできます。 スマートコントロールの使用 スマートコントロールは、プラグインパネル上にマウスポインターを動かすとプラグインの枠に表示されま す。 デフォルト表示と省略表示の切り替え • 表示方法を切り替えるには、プラグインの枠の上部中央にある上下矢印ボタン (「Show/Hide Extended Display」) をクリックします。 省略表示でのアンプとキャビネットの選択変更 省略表示では、プラグインの枠の一番下にあるスマートコントロールを使用すると、別のアンプおよびキャビ ネットのモデルを選択できます。 • 別のアンプまたはキャビネットを選択するには、名前をクリックして、ポップアップメニューで別のモ デルを選択します。 • アンプとキャビネットの組み合わせをロックするには、「Link/Unlink Amplifier & Cabinet Choice」 ボタンをオンにします。これで、別のアンプモデルを選択すると、対応するキャビネットが選択されま す。ただし、別のキャビネットモデルを選択するとロックはオフになります。 エフェクト設定のプ
Dynamicsプラグイン Dynamicsプラグイン DeEsser DeEsser は、主にボーカルで使用され、過剰なシビランス (歯擦音) を軽減する特殊なタイプのコンプレッサー です。 たとえば、マイクに近づきすぎたり、イコライザー処理を行ったりした際に、サウンド全体は適切なのに不要 なシビランスが発生する場合などで使用できます。 音声を録音する場合、通常、DeEsser をマイクプリアンプとコンプレッサー/リミッターの間に配置します。こ れにより、不要なリミッターをかけてしまうことを防止できます。 ディスプレイ 入力信号のスペクトラムが表示されます。 • 周波数帯域を調節するには、境界線をドラッグするか、帯域の中央をクリックしてドラッグします。 • 周波数帯域の幅を変更するには、[Shift] を押したまま左右どちらかにドラッグします。 FILTER LO/HI 周波数帯域の左右の境界を設定します。周波数は Hz または音値のいずれかで設定できます。音値を入力 した場合、入力値に応じて周波数が自動的に Hz に変更されます。たとえば、音値 A3 を入力すると、周 波数が 440Hz に設定さ
Dynamicsプラグイン 音値とセントオフセットの間には、半角スペースを入れてください。スペースを入れない と、セントオフセットは反映されません。 SOLO 周波数帯域をソロにします。帯域の適切な位置と幅を見つけるのに役立ちます。 DIFF DeEsser によって取り除かれる信号を再生します。たとえば、周波数帯域、スレッショルド、およびリ ダクションのパラメーターを調節して、はっきりした「サ」行の音だけを取り除く場合などに便利で す。 DYNAMICS REDUCT 歯擦音を取り除くエフェクトの強さを制御します。 THRESH (-50 ~ 0dB) 「Auto」をオフにした場合、このコントロールを使用して入力信号レベルのスレッショルドを設定でき ます。スレッショルドを超えるとプラグインがシビランスの軽減を行います。 RELEASE (1 ~ 1000 ミリ秒) 信号がスレッショルドのレベルを下回った場合に歯擦音を減らすエフェクトがゼロに戻るまでの時間を 設定します。 AUTO 入力信号にかかわらず、最適なスレッショルド設定を自動的かつ継続的に設定します。「Auto」はレベ ルが低い信号 (ピ
Dynamicsプラグイン LIVE このボタンをオンにすると、エフェクトの先読み機能が無効になります。先読みが有効な場合、より正 確に処理できますが、特定の量のレイテンシーが発生するというデメリットもあります。「Live」モー ドをオンにするとレイテンシーが発生しないため、ライブの処理に適しています。 シグナルチェーンでの DeEsser の配置 音声を録音する場合、通常、DeEsser をマイクプリアンプとコンプレッサー/リミッターの間に配置します。こ れにより、不要なリミッターをかけてしまうことを防止できます。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 21
Dynamicsプラグイン EnvelopeShaper EnvelopeShaper は、オーディオ素材のアタックおよびリリース部分のゲインを減衰または増幅できます。 パラメーター値を変更するには、ノブを使用するか、グラフィック表示でブレイクポイントをドラッグしま す。ゲインを増幅する場合はレベルに注意し、必要に応じて出力レベルを減衰してクリッピングを防いでくだ さい。 ATTACK (-20 ~ 20dB) 信号のアタック部のゲインを設定します。 LENGTH (5 ~ 200 ミリ秒) アタック部分の長さを設定します。 RELEASE 信号のリリース部のゲインを設定します。 OUTPUT 出力レベルを設定します。 22 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
Dynamicsプラグイン Maximizer Maximizer は、クリッピングを防ぎながらオーディオ素材のラウドネスを上げます。このプラグインに は、「Classic」と「Modern」の 2 つのモードがあり、それぞれが異なったアルゴリズムとパラメーターを提 供します。 CLASSIC 「Classic」モードでは、このプラグインの前のバージョンと同じ既存のアルゴリズムが提供されていま す。このモードは、あらゆるスタイルの音楽に適しています。 MODERN 「Modern」モードでは、「Classic」モードよりラウドネスを増加するアルゴリズムが提供されていま す。このモードは、音圧を必要とする音楽に特に適しています。 また、「Modern」モードでは、以下のリリース部分を制御する追加設定も提供されています。 • 「Release」は、全体的なリリースタイムを設定します。 • 「Recover」は、リリース部分の開始位置付近でより速く信号を復帰します。 OPTIMIZE 信号のラウドネスを設定します。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。 OUTPUT 最大出力レベルを設
Dynamicsプラグイン MultibandCompressor MultibandCompressor は、4 つの周波数帯域に信号を分割できます。それぞれの周波数帯域で、レベル、周波 数帯域幅、およびコンプレッサー特性を指定できます。 圧縮による出力ゲインのロスを補正するため、MultibandCompressor で自動メイクアップ ゲインが使用されます。サイドチェーンセクションで周波数帯域に対してサイドチェーンを 有効にすると、自動メイクアップゲインがこの帯域に対して無効になります。 周波数帯域エディター パネルの上半分に表示される周波数帯域エディターでは、周波数帯域の幅と、圧縮後のレベルを設定します。 左側にある縦軸のスケールには、各周波数帯域のゲインレベルが示されます。横軸のスケールには、利用でき る周波数範囲が示されます。 • 周波数帯域の範囲を定義するには、各周波数帯域の端にあるハンドルを使用します。 • 各周波数帯域の圧縮後のゲインを ±15dB の範囲で減衰または増幅するには、各周波数帯域の上部にある ハンドルを使用します。 LIVE このボタンをオンにすると、エフェクトの先
Dynamicsプラグイン 周波数帯域のバイパス 各周波数帯域をバイパスするには、各セクションの「Band」ボタン( )をオンにします。 周波数帯域をソロにする 各周波数帯域をソロにするには、各セクションの「S」ボタンをオンにします。一度にソロにでき るのは 1 つの帯域だけです。 OUTPUT (-24 ~ 24dB) 出力レベルを設定します。 「COMPRESSOR」セクション ブレイクポイントを移動するか、対応するノブを使用して、「Threshold」と「Ratio」の値を指定できます。 スレッショルドは、直線の対角線からラインがそれる最初のブレイクポイントで表わされます。 THRESH (-60 ~ 0dB) コンプレッサーが効き始めるレベルを決定します。設定したスレッショルドより高いレベルの信号のみ が処理されます。 RATIO 設定したスレッショルドを超える信号に対するゲインの減衰量を設定します。たとえば、レシオ 3:1 と は、入力レベルが 3dB 上がるごとに出力レベルが 1dB 上がることを意味します。 ATTACK (0.
Dynamicsプラグイン FREQ 「Side-Chain」をオンにした場合に、サイドチェーンフィルターの周波数を設定します。 Q-FACTOR 「Side-Chain」をオンにした場合に、フィルターの幅またはレゾナンスを設定します。 MONITOR フィルタリングした信号をモニタリングできます。 26 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
Dynamicsプラグイン MultibandEnvelopeShaper MultibandEnvelopeShaper は、4 つの周波数帯域に信号を分割できます。各帯域のオーディオ素材のアタック およびリリース部分のゲインを減衰または増幅できます。 周波数帯域エディター パネルの上半分に表示される周波数帯域エディターでは、周波数帯域の幅とレベルを設定します。左側にある 縦軸のスケールには、各周波数帯域のゲインレベルが示されます。横軸のスケールには、利用できる周波数範 囲が示されます。 • 周波数帯域の範囲を定義するには、各周波数帯域の端にあるハンドルを使用します。 • 周波数帯域のゲインを減衰または増幅するには、各周波数帯域の上部にあるハンドルを使用します。 LIVE このボタンをオンにすると、エフェクトの先読み機能が無効になります。先読みが有効な場合、 より正確に処理できますが、特定の量のレイテンシーが発生するというデメリットもありま す。「Live」モードをオンにするとレイテンシーが発生しないため、ライブの処理に適していま す。 周波数帯域のバイパス 各周波数帯域をバイパスするには、各セクション
Dynamicsプラグイン OUTPUT (-24 ~ 24dB) 出力レベルを設定します。 シェイパーセクション ブレイクポイントを移動するか、対応するノブを使用して、「Attack」、「Length」、および「Release」の 値を指定できます。ゲインを増幅する場合はレベルに注意してください。また、出力レベルを減衰してクリッ ピングを防ぐことができます。 ATTACK(-20 ~ 20dB) 信号のアタック部のゲインを設定します。 LENGTH (5 ~ 200 ミリ秒) アタック部分の長さを設定します。 RELEASE 信号のリリース部のゲインを設定します。 SENSITIVITY (-40 ~ -10 dB) 検出の感度を設定します。 OUTPUT 出力レベルを設定します。 28 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
Dynamicsプラグイン Tube Compressor Tube Compressor は、チューブシミュレーションが統合された多機能コンプレッサーです。なめらかで温かみ のあるコンプレッションエフェクトを加えられます。 VUメーターには、ゲインの減衰量が表示されます。Tube Compressor には、トリガー信号をフィルターでき る内部のサイドチェーンセクションがあります。 VU メーター ゲインの減衰量が表示されます。 「IN/OUT」メーター 使用可能なすべての入力チャンネルおよび出力チャンネルの最大ピークが表示されます。 INPUT 圧縮量を設定します。入力ゲインが高いほど、圧縮幅が大きくなります。 DRIVE (1.0 ~ 6.0 dB) チューブのサチュレーションの量をコントロールします。 OUTPUT (-12 ~ 12dB) 出力ゲインを設定します。 CHARACTER ベースをタイトに保ちながら低域のチューブのサチュレーションを減少させることでアタックを保持 し、高域の倍音を付加することで音に明るさを加えます。 ATTACK (0.
Dynamicsプラグイン インによってオーディオ素材に最適なリリース設定が検出されます。 MIX ドライ信号とウェット信号の比率を調節し、入力信号が保持される量を設定します。 RATIO 低い値と高い値の間で切り替えます。 SC(Side-Chain) 内部のサイドチェーンフィルターを有効にします。有効にすると、設定したフィルターパラメーターに 従って入力信号の波形を操作できます。内部サイドチェーンは、Gate の動作をカスタマイズするのに役 立ちます。 サイドチェーンセクション FILTER TYPE (Low-Pass/Band-Pass/High-Pass) 「Side-Chain」がオンになっている場合、これらのボタンを使用して、フィルタータイプをローパス、 バンドパス、またはハイパスに設定できます。 Center (50 ~ 20000Hz) 「Side-Chain」をオンにした場合に、フィルターの中心周波数を設定します。 Q-FACTOR 「Side-Chain」をオンにした場合に、フィルターの幅またはレゾナンスを設定します。 MONITOR フィルタリングした信号をモニタリングできます。
Dynamicsプラグイン VintageCompressor VintageCompressor は、ビンテージコンプレッサーを再現するプラグインです。 「Input」ゲイン、「Output」ゲイン、「Attack」、「Release」を個別にコントロールできます。 また、信号のアタック部分を保持する「Punch」モードと、プログラムに基づいてパラメーターをコントロール する「Auto Release」機能があります。 VU メーター ゲインの減衰量が表示されます。 「IN/OUT」メーター 使用可能なすべての入力チャンネルおよび出力チャンネルの最大ピークが表示されます。 INPUT 圧縮量を設定します。入力ゲインが高いほど、圧縮幅が大きくなります。 ATTACK (0.
EQプラグイン EQプラグイン GEQ-30 グラフィックイコライザーです。GEQ-30の利用できる周波数帯域の数は30です。 各帯域幅を最大 12dB まで減衰または増幅できるため、周波数特性を細かくコントロールできます。また、い くつかのプリセットモードが準備されており、GEQ-30 のサウンドに個性を付けることができます。 メインディスプレイで周波数特性カーブを描くには、マウスでクリックしてドラッグします。ディスプレイで ドラッグする前に、各スライダーをクリックする必要があります。 ウィンドウの一番下には、各周波数帯域が Hz 単位で表示されます。ディスプレイの一番上には、減衰/増幅す る量が dB 単位で表示されます。 RANGE 設定したカーブによって元の信号から減衰または増幅する量を調節できます。 OUTPUT イコライザー全体のゲインを設定します。 INVERT 現在の周波数特性カーブの位相を反転します。 FLATTEN すべての周波数帯域を 0dB にリセットします。 EQ モード 右上のモードポップアップメニューでは、イコライザー処理した出力にさまざまな個性や特色を与えるEQ モー ド
EQプラグイン VariableQ レゾナンスがゲインの量に基づくパラレルフィルターです。 ConstQ asym ゲイン増幅時にレゾナンスが上がり、ゲイン減衰時にレゾナンスが下がるパラレルフィルターです。 ConstQ sym 最初の帯域と最後の帯域のレゾナンスがサンプリングレートに基づくパラレルフィルターです。 Resonant いずれかの帯域のゲインが上がると隣接する帯域のゲインが下がるシリアルフィルターです。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 33
EQプラグイン StudioEQ StudioEQ は、高品質の 4 バンドパラメトリックステレオイコライザーです。4 つすべての帯域が、完全パラメ トリックピークフィルターとして動作できます。さらに低域と高域は、シェルビングフィルター (3 種類) また はカットフィルター (ローパス/ハイパス) のいずれかとして動作します。 メインレイアウト RESET [Alt/option] を押しながらこのボタンをクリックすると、すべてのパラメーター値をリセットできま す。 SPECTRUM フィルタリング前後のスペクトラムを表示します。 OUTPUT 全体の出力レベルを調節します。 AUTO GAIN このボタンをオンにすると、ゲインが自動的に調節されます。EQ 設定に関係なく、ほぼ一定の出力レベ ルが保たれます。 各帯域の設定 Activate/Deactivate Band 対応する帯域を有効または無効にします。 34 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
EQプラグイン 帯域が無効になっている場合でも、帯域のパラメーターは変更できます。 FREQ 各帯域の周波数を設定します。周波数は Hz または音値のいずれかで設定できます。音値を入力した場 合、周波数が自動的に Hz に変わります。たとえば、音値 A3 を入力すると、周波数が 440Hz に設定さ れます。音値を入力する際、セントオフセット (「A5 -23」、「C4 +49」など) を入力できます。音値 を入力する際、セントオフセット (「A5 -23」、「C4 +49」など) を入力できます。 ・グラフィカルエディターで [Alt/option] を押したまま対応するハンドルをクリックし、 マウスを左右に動かすと、帯域の「Freq」パラメーターを調節できます。 ・音値とセントオフセットの間には、半角スペースを入れてください。スペースを入れない と、セントオフセットは反映されません。 INV フィルターのゲイン値の位相を反転します。このボタンを使用すると、不要なノイズをフィルターで除 去できます。除去する周波数帯域を探すときは、まずその周波数帯域を増幅する (フィルターをプラスの ゲイ
Modulationプラグイン Modulationプラグイン Cloner Cloner プラグインは、最大 4 つまでのディチューンとディレイのボイスを信号に追加して、豊かなモジュレー ションとコーラス効果を作り出します。 グラフィック表示 VOICES ボイス数を設定します。各ボイス用に「Detune」および「Delay」スライダーがあります。 DETUNEスライダー (1 ~ 4) 各ボイスのディチューンの相対値を設定します。プラスの値とマイナスの値を設定できます。設定が 0 の場合、そのボイスはディチューンが効きません。 DELAYスライダー (1 ~ 4) それぞれのボイスのディレイ量を相対的に設定します。設定が 0 の場合、そのボイスはディレイが効き ません。 DETUNE すべてのボイスに対するディチューンの全体量を設定します。0 の値のときは、各「Detune」スライ ダーの設定にかかわらず、ディレイは効きません。 NATURAL ディチューンに使用するピッチアルゴリズムを変更します。 HUMANIZE (Detune) Humanize はその下にある「Static Detune」ボタ
Modulationプラグイン MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。このエフェクトを Send エフェクトとして使 用する場合、センドレベルでドライ音とエフェクト音のバランスを調節できるため、このパラメーター 値は最大値に設定します。 SPATIAL ボイスをステレオ領域に広げます。コントロールを時計周りに回すとステレオ効果が増します。 OUTPUT (-12 ~ 12dB) 出力ゲインを設定します。 DELAY ボイス全体のディレイの深さをコントロールするパラメーターです。0 の値のときは各ディレイスライ ダーの設定にかかわらず、ディレイは効きません。 HUMANIZE (Delay) Humanize は「Static Delay」ボタンによりオン/オフされます。「Humanize」がオンのときはディレ イ量がわずかに変化し続け、より豊かな効果となります。 STATIC (Delay) 一定のディレイ量を使用するにはこのボタンをオンにします。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 37
Modulationプラグイン Rotary Rotaryは、ロータリースピーカー効果をシミュレートするモジュレーションエフェクトです。 ロータリースピーカーキャビネットは、さまざまなスピードでスピーカーを回転させることで渦を巻くような コーラスエフェクトを作り出すもので、一般的にはオルガンで使用されています。 速度設定 SPEED MOD Control (MIDI) スピードセレクター (stop/slow/fast) Rotaryスピーカーのスピードを 3 段階で設定します。 SPEED MOD 「Set Speed Change Mode」設定を右に設定した場合、このノブを使用して Rotaryのスピードを変調 できます。 Set Speed Change Mode 左に設定すると、スピードセレクター設定が反映されます。右に設定すると、「Speed Mod」ノブを使 用してスピードを変調できます。 その他の設定 OVERDRIVE ソフトオーバードライブ、またはディストーションを加えます。 CROSSOVER ラウドスピーカーのローとハイのクロスオーバー周波数 (200 ~ 3000Hz) を
Modulationプラグイン ACCEL. ハイローターの加速時間を微調整します。 AMP MOD ハイローターのアンプモジュレーションです。 FREQ MOD ハイローターの周波数モジュレーションです。 Bass SLOW ローローターの「slow」スピードを微調整します。 FAST ローローターの「fast」スピードを微調整します。 ACCEL.
Modulationプラグイン StudioChorus StudioChorus は、2 段階のコーラスエフェクトです。ショートディレイを原音に加え、ディレイがかかった信 号のピッチを変調することでダブリングエフェクトを作り出します。コーラス変調の 2 つの段階は互いに独立 しており、順に処理 (カスケード処理) されます。 DELAY 初期ディレイタイムを調節します。モジュレーションスイープの周波数範囲に影響します。 WIDTH コーラスエフェクトの深さを設定します。値が高いほど効果も大きくなります。 SPATIAL エフェクトのステレオサウンドの広がりを設定します。時計回りに回すと、より広がりのあるステレオ エフェクトが得られます。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルバランスを設定します。このエフェクトを Send エフェクトとして使 用する場合、センドレベルでドライ音とエフェクト音のバランスを調節できるため、このパラメーター 値は最大値に設定します。 RATE 「Tempo Sync」がオンの場合、「Rate」を使用してモジュレーションスイープをホストアプリケーシ ョンのテンポに同期させるテ
Modulationプラグイン LO FILTER/HI FILTER エフェクト信号の低域と高域をフィルタリングできます。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 41
Reverbプラグイン Reverbプラグイン REVelation REVelation は、早期反射とリバーブテールを持つ高品質アルゴリズムのリバーブエフェクトを生成します。 アーリーリフレクションはリバーブ冒頭の数ミリ秒間の空間的効果を決定するものです。さまざまな空間をエ ミュレートするために、さまざまなアーリーリフレクションパターンを選択して部屋の大きさを調節できま す。リバーブテール、つまり後期残響には空間のサイズとリバーブタイムを調節するためのパラメーターがあ ります。リバーブタイムは 3 つの周波数帯域で個別に調節できます。 PRE DELAY リバーブが効き始めるまでの時間を設定します。初期反射音が聴こえるまでの時間を長くすると、広い 空間をシミュレートできます。 EARLY REFLECTION アーリーリフレクションのパターンを選択します。アーリーリフレクションのパターンには、室内の空 間的効果の表現に最も重要なディレイなどの情報が含まれています。 ER/TAIL アーリーリフレクションとリバーブテールのバランスを設定します。50% に設定するとアーリーリフレ クションとテールのボリュ
Reverbプラグイン HIGH CUT アーリーリフレクションの高域を減衰させます。この数値が低くなるほどアーリーリフレクションの中 の高域が小さくなります。 DELAY リバーブテールの出だしを遅らせます。 ROOM SIZE シミュレートする部屋の大きさを調節します。100% に設定すると大聖堂や大型コンサートホールに等 しい大きさになります。50% に設定すると中規模の部屋やスタジオに等しい大きさになります。50% よ り低く設定すると小さな部屋やブースの大きさをシミュレートします。 MAIN TIME テールのリバーブタイム全体をコントロールします。この数値が高くなるほどリバーブテールの減衰は 長くなります。100% に設定するとリバーブタイムは無限に長くなります。「Main Time」は、リバーブ テールの中帯域もコントロールします。 HIGH TIME リバーブテールの高域のリバーブタイムをコントロールします。正の値に設定すると高域のディケイタ イムが長くなります。負の値に設定すると短くなります。周波数は後述の「High Freq」パラメーターに よります。 LOW TIME リバーブテールの
Reverbプラグイン 用する場合、センドレベルでドライ音とエフェクト音のバランスを調節できるため、このパラメーター 値は最大値に設定します。 Lock Mix Value 「Mix」パラメーターの横のロックボタン (南京錠のマーク) をオンにすると、有効なプリセットのブラ ウズ中にドライ/ウェットのバランスがロックされます。 Modulation 細かなピッチモジュレーションにより、豊かなリバーブテールを作ることができます。 Modulation Rate ピッチモジュレーションの周波数を設定します。 Modulation Depth ピッチモジュレーションの強さを設定します。 Modulation Activate コーラスエフェクトを有効または無効にします。 44 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
Reverbプラグイン REVerence REVerence は、オーディオに室内音響効果 (リバーブ) を適用することを目的としたコンボリューションツール です。 オーディオ信号をインパルス応答 (ルームやその他の場所で録音されたインパルスで、各ルームの特性を再現し ます) に準じて処理する仕組みとなっています。結果として、あたかも同じ場所で演奏されているようなサウン ドが得られます。残響音を創出するためにプラグインに用意された実際の空間サンプルは非常に高品位です。 REVerence は、RAM に大きく依存します。これは、プログラムを切り替えた際にも不自然 なサウンドが生じないように、プログラムスロットに読み込んだインパルス応答が RAM に あらかじめロードされるためです。したがって、実行するタスクに必要なプログラムのみを 常にロードすることをおすすめします。 プログラムマトリックス プログラムは、インパルス応答とその設定で構成されています。これにはリバーブ設定、EQ 設定、画像、出力 設定が含まれます。プログラムマトリックスでは、プログラムをロードしたり、インパルス応答の名前を確認
Reverbプラグイン IMPORT このボタンをクリックして、外部からインパルス応答ファイルを読み込ませることができます。10 秒以 下の長さの通常の「.wav」または「.
Reverbプラグイン プリセット プリセットは、以下の場合に役立ちます。 • さまざまなインパルス応答を使用した設定一式を、あとで使えるように保存する場合 (さまざまな爆発音 を設定し、他のシーンや別の映画で再利用できるようにする場合など)。 • 必要に応じて最適なパラメーターセットをあとで選べるように、同じインパルス応答に対するさまざま なパラメーターのセットを保存する場合。 プログラム プログラムには以下のような特徴があります。 • 最大 36 のプログラムをすぐに呼び出してプログラムマトリックスにロードできます。 • それぞれのプログラムを使って、1 つのインパルス応答の設定を素早く簡単に保存したり呼び出したり できるため、ロード時間が短くて済みます。 • プロジェクトをオートメーション化して REVerence プログラムをロードする場合、書き込むオートメー ションイベントは 1 つだけです。 一方、(プログラムよりもはるかに多くの設定が含まれる) プラグインプリセットをロードすると、(使用 しなかった設定用の) 多数の不要なオートメーションデータが書き込まれます。 プログラムを設定する 手順
Reverbプラグイン リバーブ設定 リバーブ設定項目により、ルーム特性を変化させることができます。 MAIN 上の行に表示されているすべての値は、すべてのスピーカーまたはフロントチャンネル (サラウンドトラ ックで作業している場合) に適用されます。 REAR 5.
Reverbプラグイン TIME SCALING このホイールを使用するとリバーブタイムを調節できます。 再生 このボタンをクリックしてロードされたインパルス応答を適用すると、短いクリック音が再生されま す。これは、テストサウンドで、異なる設定がリバーブ特性にどのような影響を及ぼすかを簡単に確認 できます。 TIME DOMAIN インパルス応答の波形を表示します。 SPECTROGRAM インパルス応答を分析したスペクトルを表示します。横軸に時間、縦軸に周波数が示され、ボリューム はカラーによって表わされます。 INFORMATION 追加的な情報 (プログラムやロードされたインパルス応答の名前、チャンネル数、長さ、Broadcast Wave の情報など) が示されます。 Activate Impulse Trimming オンにすると、インパルスディスプレイの下にスライダーが現れ、トリムの値 (インパルス応答の開始/ 終了) を設定できます。トリムスライダーが、インパルスディスプレイの下に表示されます。 トリム このスライダーでインパルス応答の開始と終了をトリムできます。フロント側のハンドルをドラッグ
Reverbプラグイン EQ 設定 イコライザーセクションでは、リバーブサウンドを調整できます。 EQ カーブ EQ のカーブを表示します。ディスプレイの下の「EQ」パラメーターを使用して EQ カーブを変更した り、カーブポイントをドラッグして手動でカーブを変更できます。 EQオン (Activate EQ) EQ パラメーターの右側のボタンで、エフェクトプラグインの EQ をアクティブにします。 Low Shelf On カットオフ周波数より下の周波数を指定された量だけ増幅/減衰するローシェルフフィルターをオンにし ます。 LOW FREQ (20 ~ 500) 低域の周波数を設定します。 LOW GAIN (-24 ~ +24) 低域で減衰/増幅する量を設定します。 Mid Peak On 周波数特性に山や谷を形成する中域ピークフィルターをオンにします。 MID FREQ (100 ~ 10000) 中域の中心周波数を設定します。 MID GAIN (-12 ~ +12) 中域で減衰/増幅する量を設定します。 Hi Shelf On カットオフ周波数より上の周波数を指定された量だけ増幅/減衰するハイ
Reverbプラグイン HI FREQ (5000 ~ 20000) 高域の周波数を設定します。 HI GAIN (-24 ~ +24) 高域で減衰/増幅する量を設定します。 「Pictures」セクション 「Pictures」セクションでは、録音の場所やマイクの配置など、ロードされたインパルス応答の設定を視覚的 に示す画像ファイルをロードできます。最大 5 つの画像をロードできます。 画像はプロジェクトフォルダーにコピーされるわけではなく、プラグインによって参照され るだけです。 ADD 読み込む画像ファイルを選択するためのファイルダイアログが開きます。対応フォーマット は、JPG、GIF、PNG です。 NEXT 複数の画像がロードされている場合、このボタンをクリックして次の画像を表示できます。 REMOVE アクティブな画像を削除します。 これは、画像ファイルを参照元から消去するものではありません。 出力設定 出力セクションでは、全体レベルの設定、ドライ/ウェットのバランス調整を行います。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 51
Reverbプラグイン 出力メーター インパルス応答の全体的なレベルや設定の目安を表示します。 OUT 全体の出力レベルを調節します。 MIX ドライ信号とウェット信号のレベルのバランスを設定します。 Lock Mix Value 「Mix」パラメーターの横のロックボタン (南京錠のマーク) をオンにすると、有効なプリセットやプロ グラムのブラウズ中にドライ/ウェットのバランスがロックされます。 カスタムインパルス応答 REVerence に含まれているインパルス応答を使った作業に加え、外部からインパルス応答を読み込んで、プロ グラムまたはプリセットとして保存できます。モノラル、ステレオ、トゥルーステレオ、またはマルチチャン ネル (最大 5.
Reverbプラグイン の他の領域と同じ順序で読み込まれます。 5. 必要に応じて、適切な設定を行って画像を追加します。 インパルス応答ファイルと同じフォルダーかその親フォルダーに含まれている画像が、自動的に 検出されて表示されます。 6.
Reverbプラグイン ファクトリーコンテンツは、他のコンピューターにも存在するため、問題とはなりません。このようなインパ ルス応答の場合、REVerence のプログラムとプリセットを転送するだけで設定を使用できます。 一方、ユーザーコンテンツの場合はこの操作のみでは不十分です。ユーザーオーディオファイルを外付けドラ イブまたは別のコンピューターのハードディスク上の異なる場所に転送している場合、以前のファイルパスが 無効になるため、REVerence はインパルス応答にアクセスできなくなります。 手順 1. 2 番めのコンピューターからアクセスできる場所 (外付けハードディスクなど) にオーディオファイルを 転送します。 最初のコンピューターと同じフォルダー構造にファイルを格納すると、REVerence は構造内のすべての ファイルを自動的に検出します。 2. REVerence の必要なすべてのプリセットまたはプログラムを 2 番めのコンピューターに転送します。 3.
Reverbプラグイン Roomworks RoomWorks は、非常に細かい調節が可能なリバーブプラグインで、ステレオおよびサラウンドフォーマットで リアルな室内の雰囲気とリバーブエフェクトを作り出すことができます。CPU 使用率を調節できるため、あら ゆるシステムのニーズに対応できます。短い室内残響音から洞窟内のような残響音まで、高品質の残響音を生 成できます。 Input Filters LOW FREQ ローシェルビングフィルターが適用される周波数を決定します。ハイシェルビングフィルターもローシ ェルビングフィルターも、リバーブ処理の前に入力信号をフィルタリングします。 HIGH FREQ ハイシェルビングフィルターが適用される周波数を決定します。ハイシェルビングフィルターもローシ ェルビングフィルターも、リバーブ処理の前に入力信号をフィルタリングします。 LOW GAIN ローシェルビングフィルターの増幅量または減衰量を設定します。 HIGH GAIN ハイシェルビングフィルターの増幅量または減衰量を設定します。 Reverb Character PRE-DELAY リバーブが効き始めるまで
Reverbプラグイン WIDTH ステレオイメージの左右の広がりをコントロールします。0% に設定するとリバーブ出力はモノラルにな り、100% に設定するとステレオになります。 VARIATION このボタンをクリックすると、異なる反射パターンを使用して、同じリバーブプログラムからバリエー ションの異なる残響が作り出されます。これは、一部のサウンドによって不自然な共鳴や好ましくない 結果が生じている場合に役立ちます。別のバリエーションを作成することで、この問題を解決できるこ とが多くあります。1000 種類のバリエーションを作成できます。 HOLD このボタンをオンにすると、リバーブバッファーが無限ループで固定されます。この機能を使用する と、ユニークなパッドサウンドができる場合があります。 Damping LOW FREQ 低域の減衰を適用しはじめる周波数を決定します。 HIGH FREQ 高域の減衰を適用しはじめる周波数を決定します。 LOW LEVEL 低域のディケイタイムを調節します。通常の室内環境の残響では、中域よりも高域と低域の方が早く消 えます。レベルのパーセンテージを下げると、低域が消
Reverbプラグイン WET ONLY 「Mix」パラメーターを無効にし、100% ウェット信号 (エフェクトをかけた信号) にします。 EFFICIENCY RoomWorks に割り当てる処理パワーの割合を決定します。この値が低いほど、多くの CPU パワーが使 用され、高品質の残響音が生成されます。「Efficiency 」の設定値を非常に高くすると (90% 超)、印象 深いエフェクトになります。 EXPORT オーディオの書き出し時に、最高品質の残響音を作成するために RoomWorks が CPU の最大パワーを使 用するかどうかを決定します。書き出し中、特定のエフェクトを作り出すために「Efficiency 」設定を 高くしたままにしておきたいことがあります。このような場合、エクスポートで最高品質の残響音を作 り出すには、このボタンをオンにしてください。 出力メーター 出力信号のレベルが表示されます。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 57
Reverbプラグイン Roomworks SE RoomWorks SE は、RoomWorks プラグインの簡易版です。RoomWorks SE は、高品質の残響音を作り出せま すが、RoomWorks に比べて使用できるパラメーターが少なく、CPU パワーも必要としません。 PRE-DELAY リバーブが効き始めるまでの時間を設定します。初期反射音が聴こえるまでの時間を長くすると、広い 空間をシミュレートできます。 REVERB TIME 残響時間を秒単位で設定できます。 DIFFUSION 後部残響音の特性をコントロールします。値を上げると拡散音が増え、なめらかなサウンドになりま す。値を下げるとサウンドがクリアになります。 LOW LEVEL 低域のディケイタイムを調節します。通常の室内環境の残響では、中域よりも高域と低域の方が早く消 えます。レベルのパーセンテージを下げると、低域が消えるまでの時間が短くなります。100% を超え る値を設定すると、中域よりも低域が消えるまでの時間の方が長くなります。 HIGH LEVEL 高域のディケイタイムを調節します。通常の室内環境の残響では、中域よりも高
Toolsプラグイン Toolsプラグイン Test Generator このプラグインでは、オーディオ信号を生成できます。 このファイルは、さまざまな目的に使用できます。 • オーディオ装置の仕様のテスト • テープレコーダーの調整など、さまざまな測定 • 信号の処理方法のテスト • 教育目的 TestGenerator は、正弦波やのこぎり波などの多くの基本的な波形や、さまざまな種類のノイズを生成できる 波形ジェネレーターをベースにしています。さらに、生成する信号の周波数と振幅を設定できます。 波形とノイズのセクション 波形ジェネレーターで生成する信号の基本形を設定できます。4 つの基本的な波形 (サイン波、三角波、 矩形波、のこぎり波) と 3 つのノイズ (ホワイトノイズ、ピンクノイズ、ブラウンノイズ) から選択でき ます。 周波数セクション 生成する信号の周波数を設定できます。周波数は Hz またはノート値のいずれかで設定できます。ノート 値を入力した場合、周波数が自動的に Hz に変わります。たとえば、ノート値 A3 を入力すると、周波数 が 440Hz に設定されます。ノート値を入力する際、
Analyzerプラグイン Analyzerプラグイン SuperVision SuperVision は視覚化されたオーディオ情報のモニタリングと分析を行なうためのプロフェッショナルなツー ルです。このプラグインには、レベル、スペクトラム、位相、または波形を分析するためのさまざまなモジ ュールが用意されています。最大 9 個のモジュールスロットにより、全体を俯瞰できるカスタムレイアウトを 作成できます。 SuperVision には、「Maximum Audio Performance」と「Sample-Accurate Display」の 2 つの処理モード が備わっています。モジュールごとにどちらのモードを使用するか選択できます。 ツールバー Pause Measurement 選択したモジュールの測定を一時停止/再開します。このボタンを [Alt/Opt] を押しながらクリックして、す べてのモジュールの測定を同時に一時停止/再開します。 選択したモジュールを右クリックすることでも、測定を一時停止/再開できます。 モジュールを一時停止しても、最終測定値のグラフィック表示は調節でき
Analyzerプラグイン 選択したスロットにモジュールを選択できます。 Open Module Settings 「Module Settings」ウィンドウが開きます。選択したモジュールに関する設定が含まれます。 チャンネルセレクター 表示するチャンネルを選択できます。利用できるチャンネル構成は、トラックのチャンネル構成または選択し たモジュールによって異なります。Mixdown にはトラック内のすべてのチャンネルの平均値が表示されます。 チャンネルセレクターは、2 つ以上のチャンネル構成の場合にのみ使用できます。 NOTE: サイドチェーンが有効になっている場合、「Main」または「Side-Chain」チャンネ ルのいずれかを選択できます。いくつかのモジュールでは、複合型の「Main & SideChain」ビューを使用することもできます。 Reset Module Values 選択したモジュールの測定値をリセットします。[Alt/Opt] を押しながらクリックして、すべてのモジュール の値を同時にリセットします。 [Ctrl]/[command] を押しながらクリックする
Analyzerプラグイン Split horizontally モジュールスロットを水平方向に分割します。 Split vertically モジュールスロットを垂直方向に分割します。 モジュールスロットはダブルクリックすることで最大化できます。サイズを元に戻すには、再度ダブルクリッ クするか標準ビューボタン をクリックします。 「Level」、「Loudness」、「Time」などのいくつかのモジュールでは、[Ctrl]/[command]+[S] を押すこと で選択したモジュールのパラメーター値をテキストとしてクリップボードにコピーして、他のアプリケーショ ンで使用できます。 62 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
Masteringプラグイン Masteringプラグイン [VCM] Vintage Open Deck Vintage Open Deckは、伝説のオープンリールテープレコーダーのアナログ回路とテープの特性をエミュレー トします。 このプラグインはレコーディングデッキとリプロダクションデッキで構成され、それぞれのデッキで4つのデッ キタイプから選択できます。 Vintage Open Deckはステレオ用のエフェクトです。モノラルのラックに追加すると、プラグインの左チャン ネルのみが使用されます。 デッキの選択 プラグインパネルの上部にあるポップアップメニューで、使用するレコーディングテープデッキまたはリプロ ダクションテープデッキのタイプを指定できます。ポップアップメニューの間にあるスイッチを使用して、デ ッキのピークメーターとVUメーターでモニターする信号のソースを選択できます。 レコーディングデッキコントロール プラグインの左側には、レコーディングデッキのコントロールがあります。 RECORD レコーディングデッキの入力レベルを調整します。入力レベルを上げると、テープの圧縮が上がり、ダ イナミ
Masteringプラグイン ADJUST-HIGH レコーディングデッキの高域のゲインを調整します。 BIAS レコーディングデッキのバイアスを調整します。これによって、ディストーションレベルを制御できま す。このコントロールを「LESS」側に回すと、信号レベルが上がり、高域がブーストされま す。「OVER」側に回すと、ダイナミックレンジが狭まり、高域のサチュレーションが発生します。 リプロダクションデッキコントロール プラグインパネルの右側には、リプロダクションデッキのコントロールがあります。 REPRODUCE リプロダクションデッキの出力レベルを調整します。 ADJUST-HIGH リプロダクションデッキの高域のゲインを調整します。 ADJUST-LOW リプロダクションデッキの低域のゲインを調整します。 デッキメーター 「RECORD/REPRO」スイッチの設定に応じて、プラグインパネルの中央のメーターに、レコーディングデッキ への信号入力か、またはリプロダクションデッキからの信号出力が表示されます。 モノラルラックにこのプラグインを追加した場合、上側のメーターだけが使用されます。 VUメー
Dynamicsプラグイン Dynamicsプラグイン [VCM] Buss Comp 369 Buss Comp 369は、1980年代から現在に至るまで、レコーディングスタジオや放送局で標準的に使われている バスコンプレッサーをエミュレートしたプロセッサーです。積極的なコンプレッションサウンド作りに長け たCompressor 276とは対照的に、ソースの表現力を損なわないスムーズで自然なコンプレッションが特長で す。 コンプレッサーとリミッターの両方が内蔵されており、用途によって使い分けたり組み合わせたりすることが できます。また、入出力回路のオーディオトランスやディスクリートクラスAアンプによる豊かな倍音が、音質 に深みとまとまり感を加えます。 このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。 ステレオモードの場合 モノラルモードの場合 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 65
Dynamicsプラグイン INPUT ADJUSTノブ インプットゲインの調整を行います。ただし、通過音量(COMP INとLIMIT INがオフのときの音量)が変 わらないように、アウトプットゲインが逆向きに連動して変化します。例えば、INPUT ADJUSTが+5dB のとき、インプットゲインは+5dB、アウトプットゲインは-5dBになります。 [INPUT ADJUST の仕組み] 実質的にスレッショルドが変わるため、表示値が連動して変化します。ただしCOMPRESSOR/LIMITER SECTIONの内部状態が変わるわけではありません。 LINKスイッチ(ステレオモードの場合) ステレオリンクのオン/オフを切り替えます。 COMP INスイッチ コンプレッサーのオン/オフを切り替えます。 COMP THRESHOLDノブ コンプレッサーのスレッショルドを設定します。ただし、値がINPUT ADJUSTに連動して変化します。 COMP RECOVERYノブ コンプレッサーのリリースタイムを設定します。a1 (auto 1)とa2 (auto 2)は自動的にリリースタイムが 変化します。 a1:1
Dynamicsプラグイン VU SELECTスイッチ(モノラルモードの場合) VUメーターの信号ソースを選択します。入力レベル/出力レベルの2つから選択できます。 LIMIT INスイッチ リミッターのオン/オフを切り替えます。 LIMIT ATTACKスイッチ リミッターのアタックタイムを設定します。 FAST:2ms SLOW:4ms LIMIT THRESHOLDノブ リミッターのスレッショルドを設定します。ただし、値がINPUT ADJUSTに連動して変化します。 LIMIT RECOVERYノブ リミッターのリリースタイムを設定します。a1 (auto 1)とa2 (auto 2)は自動的にリリースタイムが変化 します。 a1:100ms~2secの間で自動的に変化します。 a2:50ms~5secの間で自動的に変化します。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 67
Dynamicsプラグイン [VCM] Compressor 260 Compressor 260は、70年代半ばに活躍したコンプレッサーとリミッターの特性をエミュレートします。 このプラグインは、ラックのチャンネル構成に応じて、モノラルまたはステレオモードで動作します。 THRESHOLDノブ 圧縮が適用されるレベルを設定します。設定したスレッショルドよりレベルの高い信号が処理され、こ の値よりレベルの低い信号は処理されません。 KNEEスイッチ 圧縮が適用される速さを設定します。「SOFT」に設定すると、レベルの上昇に応じて圧縮率がゆっくり 上がり、「HARD」に設定すると、すぐに圧縮されます。 ATTACKノブ Compressor260がスレッショルドよりもレベルの高い信号に反応するまでの時間を設定しま す。「ATTACK」タイムが長くなるほど、処理されずに通過する信号(アタック)の量が多くなります。 RELEASEノブ 信号がスレッショルド値のレベルを下回った場合にゲインが元のレベルに戻るまでの時間を設定しま す。 RATIOノブ レシオを調整します。コントロールを右に回すと圧縮率が高くなります
Dynamicsプラグイン [VCM] Compressor 276 Compressor 276はレコーディングスタジオで定番として求められるアナログコンプレッサーの特性をエミュ レートしています。ドラムやベース向きの太く芯のある音が得られます。 このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。 INPUTノブ インプットレベルを調節します。 RATIOノブ コンプレッサーのレシオを調節します。 ATTACKノブ コンプレッサーのアタックタイムを調節します。 OUTPUTノブ アウトプットゲインを調節します。 AUTO MAKEUPスイッチ オンにすると、コンプレッサーがかかっているときのアウトプットゲインの低下を自動的に補正しま す。 INTERNAL SC HPFスイッチ オンにすると、低域へのコンプレッサーのかかりが弱くなり、低域の出力が強調されます。 RELEASEノブ コンプレッサーのリリースタイムを調節します。 VUメーター GR/-10/-20/OFFスイッチで選択した信号を表示します。 GR/-10/-20/OFFスイッチ VUメーターでモニターす
EQプラグイン EQプラグイン [VCM] EQ-1A EQ-1Aはパッシブ型EQの代表といわれるビンテージEQをエミュレートしたプロセッサです。低域と高域の2つ の帯域を、それぞれブーストとアッテネート(カット)でコントロールする独特の操作スタイルを持っています。 一般的なEQとは全く異なる周波数特性は、このモデルならではの個性的なキャラクターになっています。ま た、入出力回路や真空管による音の質感も非常に音楽的で、バランスの良いサウンドを生み出します。 このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。 INスイッチ プロセッサのオン/オフを切り替えます。 オフのときは、フィルター部はバイパスしますが、インプット/アウトプットトランスフォーマーとアン プ回路を通ります。 LOW FREQUENCYノブ 低域のフィルターの周波数を調節します。 (LOW)BOOSTノブ LOW FREQUENCYノブで設定した周波数帯域の増幅量を調節します。 (LOW)ATTENノブ LOW FREQUENCYノブで設定した周波数帯域の減衰量を調節します。 BAND WIDTHノブ
EQプラグイン ATTENノブで減衰する周波数帯域を切り替えます。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 71
EQプラグイン [VCM] Equalizer 601 Equalizer 601は1970年代のアナログイコライザーの特性をエミュレートしています。アナログ回路特有の歪 みを再現することによって、ドライブ感などを得ることができます。 このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。 周波数特性曲線グラフ 全帯域を合わせた周波数特性曲線とバンドごとの周波数特性曲線を表示します。 グラフをマウスでドラッグすると、フィルターの周波数やゲインを変えることができます。 +/-ボタン グラフ表示の縦軸を拡大または縮小します。 TYPEスイッチ 効果の異なる2種類のイコライザータイプのどちらかを選択します。 DRIVEは歪みを加えてアナログらしさが強調されたドライブ感のある音でアナログ回路の周波数特性の 変化をエミュレートします。 CLEANはデジタルが得意とする歪みのないクリアな音でアナログ回路の周波数特性の変化をエミュレー トします。 INPUTノブ インプットレベルを調節します。 レベルメーター エフェクトの出力レベルを表示します。 OUTPUTノブ アウトプットゲインを
EQプラグイン Q/TYPEノブ 各バンドのフィルターの周波数特性曲線の形状をコントロールします。 MIDの4バンドでは、周波数特性曲線の鋭さ(Q)を設定できます。LOバンドとHIバンドでは、フィルター のタイプを4種類の中から個別に設定できます。 F(周波数)ノブ フィルターの中心周波数です。 G(ゲイン)ノブ フィルターのゲインです。 ONボタン フィルターのオン/オフを切り替えるスイッチです。オフにしたバンドのフィルターは無効になります。 VST Rack Pro プラグインリファレンス | 73
EQプラグイン Dynamic EQ Dynamic EQは、特定のモデルをエミュレートしたものではなく、新しく開発されたイコライザーです。サイド チェーンにEQと同じ帯域を取り出すフィルターが設定されるので、入力信号のある帯域が大きくなったときに だけ、あるいは小さくなったときだけ、EQゲインを動的に変化させ、特定の帯域にコンプレッサーやエキスパ ンダーのようにEQをかけることができます。たとえば、ボーカルに対してディエッサーとして使用すると、歯 擦音や高周波数の擦過音が耳障りなレベルになったときだけその帯域にEQがかかるので、元の音質を損なわず 自然な音に仕上がります。フルバンドのDynamic EQが2系統搭載されており、さまざまな素材に活用できま す。 このプラグインはラックのチャンネル構成に応じてモノラルまたはステレオモードで動作します。 BAND ON/OFFボタン 該当バンドのオン/オフを切り替えます。 SIDECHAIN LISTENボタン オンにするとダイナミクスに連動させるサイドチェーン信号を出力します。このとき、グラフにはサイ ドチェーンフィルターの特性が表示されます。 FILTER
EQプラグイン FREQUENCYノブ イコライザーとサイドチェーンフィルターで操作する周波数を設定します。 Qノブ イコライザーとサイドチェーンフィルターのQ (急峻度)を設定します。 右に回すほどイコライザーやサイドチェーンフィルターのかかる帯域が広くなります。 THRESHOLDノブ プロセッシング効果がかかりはじめるしきい値(スレッショルド値)を設定します。 RATIOノブ 入力信号に対するブースト/カット量の比率を設定します。 右に回すとブースト、左に回すとカットとなり、それぞれ回しきったときに最大の効果になります。 ATTACK/RELEASEボタン コンプレッションやブーストがかかるときのアタックタイム/リリースタイムを3種類から選びます。 FASTはアタック速めでリリース速め、SLOWはアタック速めでリリース遅め、AUTOは帯域によって自 動的にアタック/リリースを調節した動きになります。 MODEボタン サイドチェーン信号がスレッショルド値を上回ったときに動作するか(ABOVE)、下回ったときに動作す るか(BELOW)を設定します。 EQ GAINメーター 動的に変化するEQのゲインが表
EQプラグイン 76 | VST Rack Pro プラグインリファレンス
Reverbプラグイン Reverbプラグイン REV-X REV-X は高密度で豊かな残響の音質、なめらかな減衰、原音を生かす広がりと奥行きといった特長を持つリ バーブアルゴリズムです。音場や目的に合わせてREV-X HALL、REV-X ROOM、REV-X PLATEの3種類を選択 できます。 EFFECT TYPE エフェクトタイプを選択します。 Reverb Time 残響が減衰して消えるまでの時間です。値を大きくするほど残響が持続します。 Initial Delay 原音が入力されてから残響が始まるまでの遅れです。値を大きくするほど残響の発生が遅れます。 Decay 残響のエンベローブ形状です。値によって残響の特性が変化します。 Room Size 空間の広さです。値を大きくするほど広い空間をシミュレートします。この値はReverb Timeと連動し ています。この値を変えると、Reverb Timeも変化します。 Diffusion 残響の密度と広がりです。値を大きくするほど密度が増し、広がり感が強くなります。 HPF 残響の低域成分をカットするフィルターです。この値で指定した周波数以下の成
Reverbプラグイン LPF 残響の高域成分をカットするフィルターです。この値で指定した周波数以上の成分がカットされます。 このフィルターは原音には影響を与えません。 Hi Ratio 高域の残響の長さです。高域の残響時間をReverb Time との比率で指定します。 Lo Ratio 低域の残響の長さです。低域の残響時間をReverb Time との比率で指定します。 Low Freq Lo Ratio の基準になる周波数です。この値以下の周波数帯域がLo Ratio の影響を受けます。 フィルター周波数特性曲線 HPF とLPF の値によって曲線が変化します。 残響イメージ図 高域(10kHz)、中域(1kHz)、低域(100Hz)の残響のイメージ図です。各パラメーターの値によって変化 します。縦軸がレベル、横軸が残響時間、形状がエンべローブを表します。 残響時間曲線 高域(10kHz)、中域(1kHz)、低域(100Hz)の残響時間を表す曲線です。 Reverb Time、Hi Ratio、Lo Ratio の値によって曲線が変化します。 Zoom 時間軸(グラフの横軸)に割り当てる時間の長さを秒
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