● セカンドステップガイド O T HOW ● ● MUSIC PRODUCTION SYNTHESIZER
表2 はじめに このたびはヤマハプロダクションシンセサイザーMOTIF ESをお買 い上げいただき誠にありがとうございます。 この「MOTIF ESセカンドステップガイド」は、MOTIF ESの特徴的 な機能であるパターンモードを使って曲作りを行うためのノウハウ を解説しています。MOTIF ESの基本的な操作方法については、製 品付属の取扱説明書、あるいは「MOTIF ESファーストステップガイ ド」をご覧ください。 「MOTIF ESファーストステップガイド」のURL http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/p/synth/motifes/moes̲fsg.
目次 Chapter 4 ミキシング Chapter 1 パターンを理解する パターンを理解する ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 デモパターンを聴いてみよう！ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 42 ミキシングボイスとは ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6 デモパターンのロード（読み込み） パターンナンバーの切り換え セクションの切り替え ミキシングモードでのボイスエディット コモンとエレメント ミキシングモードでの各トラックの調整 ボリューム、パンの調整 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
Chapter 1 パターンを理解する Chapter 1 パターンを理解する MOTIF ESで曲を作るには、 ソングモードで作る方法とパターンモードで作る方法のふたつの方法があります。ソングモ 01 ［FILE］ボタンと［UTILTY］ボタンを同時に パターンを理解する MODE VOICE 押します。 PERFORM MASTER ードでは、曲を最初から終わりまで順を追って作っていき、パターンモードでは、曲を構成するイントロやサビ、エンディン SEQUENCER グなど、数小節からなる「セクション」というまとまりを個別に作り、そのセクションを並べて曲を作ります。このパターンモ SONG PATTERN FILE INTEGRATED SAMPLING MIXING UTILITY EDIT JOB STORE ードでは、曲のセクションのどこからでも作ることができ、 さらにMOTIF ESに搭載されたアルペジオ機能やプリセットフレ ーズを最大限に活用して、簡単に曲を作ることができます。 DEMO Chapter 1 ＜ソングモード＞ １小節目 ・・・・・・
Chapter 1 ■ パターンのナンバーの切り換え 01 02 ［A］〜［H］、 ［ PRE5］〜［PLG3］ボタンのいずれかを押します。 （［A］〜［H］ボタンでセクションA〜Hが、 ［PRE5］〜［PLG3］ボタンでセクションI〜Pが呼び出され ます。） カーソルを「パターンナンバー：ネーム」の位置に合わせます。 SLOT 1 Chapter 1 02 パターンを理解する データダイアル、 ［DEC/NO］、 ［INC/YES］ ボタンを使って選びます。 SLOT 2 SLOT 3 PRE 5 PRE 6 USER 1 USER 2 GM PLG 1 PLG 2 PLG 3 A.
Chapter 2 パターンの制作 Chapter 2 アルペジオとプリセットフレーズを活用してパターンを作る パターンを作るには、 トラックごとに鍵盤を弾いて演奏データを入力して作るのも1つの方法ですが、MOTIF ESには曲 のジャンルにマッチしたバッキングが作れるアルペジオと、MOTIF ES本体にプリセットされたドラムパターン用のプリセ パターンの制作 ■ トラックのボイスを設定する まず演奏データを入力するトラックのボイスを設定します。各トラックのボイスの設定は、パターンミキシングモードで行 います。 ボイスを選択するにはいくつかの方法がありますが、 ここではボイスを楽器別に表示して選択できるカテゴリーサーチ機 ットフレーズが用意されています。これらの機能を利用すると、簡単に曲作りを行うことができます。 アルペジオを使うと、鍵盤を押さえるだけで奏でられる演奏フレーズをトラックに入力することができます。一方、 プリセッ 能を使ってすばやく目的のボイスを選びましょう。 トフレーズを使うと、MOTIF ESの中に予め用意された数小節の演奏フレーズをPATCH（パッチ）画面にはめ込み、パタ
Chapter 2 ■ ボイス設定をストアする ②［CATEGORY SEARCH］ボタンを押し、 カテゴリーを指定します。 SLOT 1 SLOT 2 SLOT 3 PRE 5 PRE 6 USER 1 USER 2 GM PLG 1 PLG 2 PLG 3 A.
Chapter 2 ［ 03 カーソルを移動し、テンポを 100 に設定 パターンの制作 ］ （プレイ）ボタンを押してドラムパターンが鳴るか確認してみましょう。きちんと再生されたら、 ［ ■ ］ （ストップ）ボ タンを押して演奏をストップし、 ［F1］PLAYボタンを押してパターンプレイモードに戻ります。 します。 ひとこと 次項で解説するアルペジオという機能を使ってドラムパターンを入力することもできます。 また「サンプリング」という機能を使ってサンプリングCDなどからドラムの演奏の音声（オーディオ）を トラックに入力することもできます。サンプリング機能については、本ガイド60ページをご覧ください。 Chapter 1 ■ 各トラックへの入力 ≪アルペジオを使って入力する≫ ≪トラックにフレーズをパッチする≫ 各トラックへ入力する前に基本的な入力方法を紹介します。 トラック1 …プリセットフレーズを使ってドラムパートを作成する ●アルペジオ機能を使った基本的な入力方法● Chapter 2 Chapter 3 ［TRACK SELECT］ボタンが点灯した状態で［1］ボタンを押し
Chapter 2 ひとこと MOTIF ESには1,787種類のアルペジオが内蔵されており、18種類のカテゴリーに ひとこと 分類されています。 パターンの制作 ・Type（タイプ）とは 演奏データの録音する方式を設定します。replace（リプレース）とは、演奏データを1ト ラックごとに実際に演奏しながら録音する方式で、上書き録音するのが特徴です。すでに データが入っているトラックに録音すると、元のデータは消えてしまいます。replaceのほ かに、すでにデータが入っているトラックに重ねて録音するoverdub（オーバーダブ）、指 アルペジオタイプのカテゴリー 定した範囲内に録音を行うpunch（パンチ）などがあります。 Chapter 1 Chapter 2 Chapter 3 LCD表示 カテゴリー名 説明 Seq Synth Sequence シンセ系音色に適した、主に1〜2音のポリフォニック数の分散和音フレーズを集めたものです。 ChSq Synth Chord Sequence シンセ系音色に適した、主に3音以上のポリフォニック数のリズミックなコードフレーズを
Chapter 2 パターンの制作 では実際に入力していきましょう。 07 メトロノームを鳴らす設定をします。 ［F5］CLICKボタンを何度か押して図のよう トラック2 …アルペジオを使ってベースパートを入力する なマークが表示される状態にします。 SCENE SF2 Chapter 1 SF1 SF3 SF4 INFORMATION SF5 ド（C１） ＜拡大図＞ F1 F2 F3 F4 F5 F6 01 ●アルペジオを使った基本的な入力方法● （ 本 ガイド 1 3 〜 1 6 ペ ー ジ ）を 参 考 に ＜ ［F5］CLICKの部分に図のマークが表示されていると、録音時にメトロノームが鳴ります。 Chapter 2 Ctgr＞を Bass に、＜Type＞を 029： CoolFnkG に設定し、録音待機状態にしま Chapter 3 08 ［ ］ （プレイ）ボタンを押して録音を開始します。 02 ［ ］ （プレイ）ボタンを押して録音を開始し、鍵盤を押さえて演奏を録音します。 ベースパートは、 ド（C1）の鍵盤を4小節分弾きます。4小
Chapter 2 パターンの制作 セクションB（Aメロ）の作成 01 ●アルペジオを使った基本的な入力方法● （本ガイド13〜16ページ）を参考に＜Ctgr＞ ■ パターンをコピーする を GtPl に、 ＜Type＞を 022：CleanGt2 セクションAとBのリズムセクションは同じなので、セクションAのすべてのトラックの演奏をセクションBにコピーします。 に設定し、録音待機状態にします。 さらに、パートを増やして少しにぎやかな感じにしましょう。ここでは、 ステップ録音方式でストリングスパートを入力します。 Chapter 1 02 ［ ］ （プレイ）ボタンを押して録音を開始し、鍵盤を押さえて演奏を録音します。 ギターパートは、C7（9）のコードであるミ、♭シ、 レ、 ソ（E2、B♭2、D3、G3）の鍵盤を4小節分弾きま 01 ［PATTERN］ボタンを押してパターンプレイモードに入ります。 02 ［JOB］ボタンを押し、パターンジョブモード 03 ［F6］PATTERNボタンを押すと、パターン す。4小節分の録音が終わると自動的に録音が終了し、パターンプレイモ
Chapter 2 06 ［ENTER］ボタンを押します。すると、＜Are You Sure？［YES］/［ NO］＞のメッセージが表示され 07 ［INC/YES］ボタンを押すとコピーが実行されます。完了すると「Completed」と表示され、 コピーパタ ます。 03 パターンの制作 ［F1］SETUPボタンを押し、 ＜Type＞を step にします。 Chapter 1 ーンの設定画面に戻ります。 SCENE コピーできたら［PATTERN］ボタンを押し、パターンプレイモードに戻ります。 F1 セクションBに切り替えて［ SF2 SF1 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 F6 ］ （プレイ）ボタンを押して再生し、 コピーされたか確認します。 Chapter 2 04 ［ ］ （プレイ）ボタンを押して入力待機状態にします。 Chapter 3 ここで鍵盤を弾いてしまうと、入力が開始されてしまうので注意してください。 ■ 各トラックへの入力 Chapter 4 トラック5 …ステップ録音方式でストリン
Chapter 2 ひとこと ■ 入力したデータの修正法 ＜Step Time＞が選ばれてい るときに、 ［INFORMATION］ ボタンに＜ パターンの制作 ・ 直前に入力した音を消すとき ＞マークが表示されます。 ［F6］BACK DELボタンを押します。 ［INFORMATION］ボタンを押すと、音符の 種類が表示されます。ファンクションボタン［F1］ 〜［F5］、サブファンクションボタン［SF1］〜 SCENE SF2 SF1 SF3 SF4 INFORMATION SF5 Chapter 1 ［SF5］を使って入力する音符を選択するこ F1 F2 F3 F4 F5 F6 とができます。 SCENE SF2 SF1 F1 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 F6 （1）ミ（E5）の鍵盤を弾きます。ポインターが 002：01：000 に移動します。 Chapter 2 消したい音 ポインター ・ 消したい音符を選んで消すとき カーソルを P o i n t e rに合わ せ た 状 態で
Chapter 2 パターンの制作 セクションC（サビ）の作成 04 ■ セクションCの基本設定 カーソルを右に移動し、プリセットフレーズ ナンバーを 033 にします。 画面右上にプリセットフレーズナンバーとフ 01 ［SECTION］ボタンを押して点灯させ、 ［ C］ボタンを押してセクションCを選択します。 レーズネーム＜33：Funk3 G＞が表示され ます。パッチできたら［F1］PLAYボタンを押 してパターンプレイモードに戻ります。 SCENE SF2 Chapter 1 SF1 02 カーソルを＜MEAS＞（メジャー＝小節）に移 F1 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 F6 動し、パターンの長さを 004（4小節） に設 定します。 Chapter 2 トラック2 ■ 各トラックへの入力 トラック1 …アルペジオを使ってベースパートを入力する …プリセットフレーズを使ってドラムパートを作成する Chapter 3 Chapter 4 01 ［TRACK SELECT］ボタンが点灯した状態で［1］ボタ
Chapter 2 トラック3 パターンの制作 …アルペジオを使ってギターパートを入力する 01 ●アルペジオを使った基本的な入力方法● （本ガイド13〜16ページ）を参考に＜Ctgr＞ を ApKb に、 ＜Type＞を 076：CoolFnkG に設定し、録音待機状態にします。 Chapter 1 ♭ミ（E♭3） ラ （A2） ファ （F2） 01 ファ （F3） ソ （G2） ミ （E2） 02 ［ ］ （プレイ）ボタンを押して録音を開始し、鍵盤を押さえて演奏を録音します。 エレクトリックピアノパートは、Fのコードであるド、 ファ、 ラ（C3、F3、A3）の鍵盤とGのコードであるレ、 ソ、 シ（D3、G3、B4）の鍵盤を2小節ずつ弾きます。4小節分の録音が終わると自動的に録音が終了し、 ●アルペジオを使った基本的な入力方法● パターンプレイモードに戻ります。 （本ガイド13〜16ページ）を参考に＜Ctgr＞ Chapter 2 を GtPl に、 ＜Type＞を 021：CleanGt1 に設定し、録音待機状態にします。 03 Chapter 3 02 ［ 録
Chapter 2 02 ［ ］ （プレイ）ボタンを押して録音を開始し、鍵盤を押さえて演奏を録音します。 ブラスパートは、F7のコードであるファ、♭ミ、 ド（F2、E♭3、 C4）の鍵盤とG7のコードであるソ、 ファ、 シ 02 ［●］ （レコード）ボタンを押します。 03 ［F1］SETUPボタンを押し、 パターンの制作 （G2、F3、B3）の鍵盤を2小節ずつ弾きます。4小節分の録音が終わると自動的に録音が終了し、パタ ーンプレイモードに戻ります。 Chapter 1 03 録音が終了したら［ARPEGGIO ON/OFF］ボタンを押してオフにし、 ［ ＜Type＞を step にします。 ］ （プレイ）ボタンを押してき ちんと入力されているか確認しましょう。 SCENE SF2 SF1 F1 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 F6 Chapter 2 セクションD（エンディング）の作成 ■ セクションDの基本設定 Chapter 3 01 04 ［ ］ボタンを押すと入力待機状態になりま す。 ［S
Chapter 2 トラック2 パターンの制作 …ステップ録音方式でベースパートを入力する 02〜06 の操作はドラムパートの入力手順（本ガイド28〜29ページ）と同じです。 ド（C1） Chapter 1 01 07 ミ、♭シ、 レ、 ソ（E2、B♭2、D3、G3）の鍵盤を弾いて入力します。 ［TRACK SELECT］ボタンが点灯した状態で［2］ボタンを押し、 トラック2を選びます。 08 ［■］ （ストップ）ボタンを押します。 02〜06 の操作はドラムパートの入力手順（本ガイド28〜29ページ）と同じです。 Chapter 2 トラック4 07 …ステップ録音方式でエレクトリックピアノパートを入力する ド（C1）の鍵盤を弾いて入力します。 Chapter 3 レ （D4） ♭シ（B♭3） ミ （E3） 08 ［■］ （ストップ）ボタンを押します。 01 Chapter 4 トラック3 ［TRACK SELECT］ボタンが点灯した状態で［4］ボタンを押し、 トラック4を選びます。 …ステップ録音方式でギターパートを入力する 02〜06 の操作はドラムパー
Chapter 2 作成したパターンに名前をつける Chapter 1 01 ［JOB］ボタンを押します。 02 ［F6］PATTERNボタンを押します。 05 パターンの制作 Completed と表示され、Pattern Name 画面に戻ったら、 ［ PATTERN］ボタンを押し て名前が付いていることを確認します。 パターンをセーブ（保存）する 作成したパターンデータは、MOTIF ES本体の電源を切ると消えてしまいます。電源を切る前に、スマートメディア /USB記憶装置にパターンデータとしてセーブ（保存） します。 Chapter 2 ・スマートメディア /USB記憶装置のフォーマット SCENE SF2 SF1 SF3 SF4 INFORMATION SF5 スマートメディア /USB記憶装置メディアはそのままではご使用になれない場合があります。その場合は、取扱説明書 268ページの操作説明に従って、 フォーマット（初期化）を行ってから使用してください。 F1 F2 F3 F4 F5 F6 Chapter 3 フォーマットを行うとメディア内のす
Chapter 2 パターンの制作 ●USBデバイスへのセーブ● 02 ［F1］CONFIGボタンを押し、続けて［SF1］ CURRENTボタンを押して、 Currentを CARD 01 にします。 SCENE SF2 SF1 Chapter 1 F1 F2 SF3 F3 SF4 F4 ます。 INFORMATION SF5 F5 USBデバイスをMOTIF ES本体のUSB TO DEVICE端子に接続し、MODEの［FILE］ボタンを押し 02 F6 [F1]CONFIGボタンを押し、 続けて[SF1]CURRENTボタンを押して Currentを USB にします。 Chapter 2 03 ［F2］SAVEボタンを押し、 ファイルのタイプ を All にします。 SCENE SF2 SF1 F1 「All」は、ユーザーメモリー上 ひとこと Chapter 3 SCENE SF2 SF1 SF3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 F6 INFORMATION SF5 します。 F1 Chapter
Chapter 3 パターンチェーンを作成し、ソングデータにコンバートする Chapter 3 パターンチェーンを作成し、ソングデータにコンバートする Chapter2で作成した4つのセクションを曲の進行に従って並べ、パターンチェーンを作成します。さらにパターンチェー ンをソングにコンバートし、 メロディパートを入力します。 05 パターンチェーンを作るには、パターンを実際に鳴らしながらセクションを切り替えて記録する方法（リアルタイム録音） ＜MEAS＞は小節を表しています。 001（1 小節目） の＜SECTION＞にカーソルを合 と、小節ごとにセクションの切り替えを記録する方法（パターンチェーンエディット）がありますが、今回は後者の方法をご わせ、 ［SECTION］ ボタンが点灯した状態で［A］ 紹介します。 ボタンを押してセクションAを設定します。 パターンチェーンの作成 Chapter 1 これから作成するパターンチェーンは以下の通りです。 1小節目 Chapter 2 セクションA （イントロ） 01 Chapter 3 02 5小節目 9小節目 セクション
Chapter 3 ■ 間違えた時の修正方法 04 ≪入力するセクションを間違えた時≫ パターンチェーンを作成し、ソングデータにコンバートする ［F3］SONGボタンを押し、現在のパターン チェーンをどのソングナンバーにコンバート するかを選択します。通常、何もソングが記録 間違えた小節の＜SECTION＞にカーソルを合わせ、正しいセクションを設定しなおします。 されていないソングナンバーを選択します。 Chapter 1 ≪入力する小節を間違えた時≫ ここでは、＜Song＞を 01 に、＜Meas＞ 間違えた小節の＜SECTION＞にカーソルを合わせ、 ［F6］CLEARボタンを押して消します。 を 001 に設定します。また、＜without そして正しい小節にセクションを設定します。 PC＞にチェックが入った状態にしておきます。 SCENE F1 パターンデータは、MOTIF ES本体の電源を切ると消えてしまいます。電源を切る前に、 Chapter 2 スマートメディア ひとこと /USB記憶装置にソングデータとして保存します。保存手順は、本ガイ SF2 S
Chapter 3 メロディの入力 パターンチェーンをソングにコンバートすると、曲のはじめから終わりまで1曲を通したデータの作成が可能になります。 03 パターンチェーンを作成し、ソングデータにコンバートする ［F1］SETUPボタンを押し、録音方式 ＜Type＞を replace にします。 ここではトラック7にメロディをリアルタイム入力します。 トラック7 …リアルタイム録音方式でメロディパートを入力する Chapter 1 01 02 03 SCENE 04 F1 05 06 07 08 Chapter 2 04 ド ♭シ ラ ソ ♭シ ラ ソ ファ ミ ファ ソ ミ ド ソ ラド レ C4 B♭3 A3 G3 B♭3 A3 G3 F3 E3 F3 G3 E3 C3 G3 A3 C4 D4 09 10 11 Chapter 3 05 12 ♭ミ ド ソ ラ ド レ ミ レ ミ E♭4 Ｃ4 G3 A3 C4 D4 E4 D4 E4 13 SF2 SF1 06 ［
Chapter 4 ミキシング Chapter 4 Chapter4では、Chapter1〜3で作ってきたソングで使用しているボイスをエディットしたり、 トラックごとのボリュームや ミキシング ≪コモンエディットへの入り方≫ パンの調整、 さらにエフェクトをかけて曲を仕上げましょう。 作業の流れ Chapter 1 ボイスエディット 各パートの 調整 マスター エフェクト マスター イコライザー 01 ［MIXING］ボタンを押してミキシングモード 02 ［TRACK SELECT］ボタンが点灯した状態で、エディットを行うトラックの［1］〜［16］ボタンを押し 03 ［F5］VCE EDボタンを押してミキシングボイスエディットモードに入ります。 04 ［COMMON］ボタンを押してコモンエディットに入り、各種設定をします。 に入ります。 完成 ます。 Chapter 2 ミキシングモードでのボイスエディット ■ ミキシングボイスとは 本来、 ボイスエディットはボイスモードで行うのが一般的ですが、MOTIF ESではミキシングモードでエディットがすることが Ch
Chapter 4 Chapter 4 ミキシング ■ ベース（パート2）のエディット 02 ［TRACK SELECT］ボタンが点灯した状態で、エディットを行うトラックの［1］〜［16］ボタンを押し ≪フィルターをエディットする≫ ます。 ここでは、エレメント１のフィルターをエディットします。 フィルターとは、音声から特定の周波数帯域を削って音色を作りかえるユニットです。たとえばローパスフィルターでは、あ る周波数までは信号を通過させますが、それ以上の周波数は通過させにくくする働きがあります。その周波数をカットオフ Chapter 1 03 Chapter 2 04 ［F5］VCE EDボタンを押してミキシングボイスエディットモードに入ります。 周波数（フリケンシー）といい、音の明るさを変えることができます。また、 カットオフ周波数付近のレベルをブースト（増幅） するのがレゾナンスで、音にクセをつけることができます。 01 ［1］ボタンを押してエレメントエディットに入り、 Chapter3で制作したソングナンバー 01 を選択します。 各種設定をします。 エディット中の
Chapter 4 Chapter 4 ミキシング ≪インサーションエフェクトのタイプをエディットする≫ 06 ［F3］Filterボタンを押します。 インサーションエフェクトとは、特定のパートに対して効果をかけるタイプのエフェクトです。音そのものを変えるイコライ ザーやディストーション、 コンプレッサーなどのエフェクトタイプが用意されています。ここでは、 インサーションBのエフェ クトタイプを変えてみましょう。 SCENE SF2 SF1 Chapter 1 F1 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 ひとこと ソング/パターンモードでは、インサーションA、Bを１セットとして、 最大で8パートにまでインサーションエフェクトをかけることが可能です。 F6 ※ 前項エレメントエディットから引き続きエディットする場合、手順 05 から進めます。 Chapter 2 07 ［ SF1 ］TYPEボタンを押し、＜Type＞を 01 LPF18 、＜Gain＞を 255 に設定します。 Chapter3で制作したソングナンバー 0
Chapter 4 06 Chapter 4 02 ［F6］EFFECTボタンを押します。 SCENE SF2 SF1 Chapter 1 F1 Chapter 2 07 F2 SF3 F3 SF4 F4 F5 ［ F 1 ］G E N E R A Lボタンを 押し、 ［SF2］ NAMEボタンを押します。 SCENE INFORMATION SF5 SF2 SF1 F6 F1 03 ＜INSB＞にカーソルを合わせ、 データダイヤ ルか［DEC/NO］、 ［ INC/YES］ボタンを使っ ミキシング F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 F6 カーソルを＜Name＞に移動し名前をつけま す。ここでは ESBASS と入力します。 てインサーションエフェクトBのタイプを変更 します。いろいろなタイプに切り替えて、鍵盤 を弾きながら効果の違いを確認し、好きなタ イプに設定しましょう。 Chapter 3 ひとこと Chapter 4 ひとこと ひとこと 各タイプごとに、さらに細かいパラメーターの
Chapter 4 Chapter 4 ミキシング ≪ボリューム、パンの調整のコツ ①≫ ミキシングモードでの各トラックの調整 すべてのパートが鳴っていると、細かい調整がしにくい場合があります。そのようなときは、 「ミュート」機能を使って鳴ら 次に、各トラックの調整を行います。ここでは、 トラックの音量を調整するボリューム、左右の定位を調整するパン、 リバーブ したくないパートをミュート（消音） し、順番にミュートを解除しながら調整しましょう。 やコーラスなどのかかり具合を調整するシステムエフェクトなどを設定してみましょう。 01 ［MUTE/SOLO］ボタンを押すと［1］〜［16］ボタンが点灯し、1から16までのすべてのトラックが再 02 ［1］〜［16］ボタンを押すことで、再生（点灯）、 ミュート（消灯）が切り替わります。 生されている状態になります。 Chapter 1 ■ ボリューム、パンの調整 Chapter 2 01 ［MIXING］ボタンを押してミキシングモードに入ります。 02 ［F1］VOL/PANボタンを押します。 ≪ボリューム、パンの調整のコツ ②
Chapter 4 Chapter 4 ミキシング ≪エフェクト調整のコツ≫ ■ システムエフェクトの調整 すべてのパートが鳴っていると、エフェクト効果がわかりにくい場合があります。そこで目的のパートだけを鳴らす「ソロ」 システムエフェクトとは、すべてのパートに対して共通の効果をかけるタイプのエフェクトです。システムエフェクトには、 機能を使い、効果を確認しながらエフェクトの量を決定しましょう。 残響を付けるリバーブブロックと、ディレイ・モジュレーション系などのコーラスブロックの2種類が用意されています。こ こでは、ギターのトラックにリバーブをかけてみましょう。 01 Chapter 1 01 ［MIXING］ボタンを押してミキシングモードに入ります。 02 ［TRACK SELECT］ボタンが点灯した状態 Chapter 2 Chapter 3 03 が点滅し、 ソロ演奏の状態になります。ここでは、 ［ 3］ボタンを押してパート3のギターだけの音を鳴らし リバーブの量を調整します。 で、 ［ 3］ボタンを押してパート3を選びます。 02 以下、ほかのパートも同様にリバー
Chapter 4 Chapter 4 HINT ミキシング マスターエフェクトとマスターイコライザーで全体のサウンドを調整する ボリュームやパン、 リバーブなどは、MOTIF ESに装備されたスライダーやノブを使って本物のミキサーのように調整する こともできます。 最後にマスターエフェクトとマスターイコライザーをかけて、曲全体の音質の調整を行い、曲を仕上げましょう。 ● コントロールスライダー（CS1〜4）をボリュームフェーダーとして使用する ■ マスターエフェクト コントロールスライダー1〜4は、パート1〜4のボリュームに対応しています。パート5〜8を調整する場合には、 ［TRACK SELECT］ボタンが点灯した状態で、 ［ 5］ボタンを押します。さらにパート9〜12では［9］を、パート13〜16では［13］ マスターエフェクトは、 ソング全体にエフェクト効果をかけるものです。8種類のエフェクトから選択することができます。 ここではマルチバンドコンプレッサーをかけてみましょう。マルチバンドコンプレッサーとは、音を周波数別に3つの帯域に Chapter 1 分け、それぞれにコンプレ
Chapter 4 Chapter 4 設定ができたら、 ［ 05 ［SF2］MEFボタンを押します。 （マスターエ ミキシング ］ （プレイ）ボタンを押してソングを再生させ、 効果を確認してみましょう。このとき、 ［MASTER EFFECT］ ボタンに押すことによりマスターエフェクトのオン/オフを切り替えることができます。エフェクトのかかった状態と、かか フェクトの設定画面になります） っていない状態を比較して聴いてみましょう。 EFFECT BYPASS INSERTION SYSTEM SCENE SF2 Chapter 1 SF1 F1 Chapter 2 Chapter 3 06 ＜Switch＞を on に、 07 画面右側の＜Type＞をいろいろ切り変えて F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 F6 ひとこと ＜Type＞は MltBndComp を選びます。 効果の違いを確認し、好きなタイプに設定し ましょう。 MASTER EFFECT ［MASTER EFFECT］ボタンを長押し（ボタンを押し
Chapter 4 Chapter 4 ミキシング ソングミキシングのストア 03 Chapter 1 04 ［COMMON］ボタンを押します。 ［F2］MEQ/MEFボタンを押します。 01 ［MIXING］ボタンを押してミキシングモードに入ります。 02 ［STORE］ボタンを押します。 （「Mix Store To Current Song」というメ ッセージが表示されます） Chapter 2 SCENE SF2 SF1 F1 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 03 F6 ［ENTER］ボタンを押します。 （「Are You sure? ［YES］/［ NO］」という メッセージが表示されます） Chapter 3 05 ［SF1］MEQボタンを押します。 （マスターイ コライザーの設定画面になります） 04 Chapter 4 SCENE SF2 SF1 F1 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 ［INC/YES］ボタンを押してストアを実行
Chapter 5 サンプリング機能を使ってみよう MOTIF ESには、人の声やCDなどのオーディオデータを「サンプル」として本体に取り込み、楽器音として演奏できるサン プリング機能が搭載されています。ボイス/パフォーマンスモードでは取り込んだサンプルを鍵盤で演奏することができ、 ま たパターンモードでは取り込んだサンプルを、 リズムパターンの一部として使用することもできます。 ひとこと Chapter 5 05 サンプリング機能を使ってみよう ［ F 2 ］I / O ボタン を 押し 、さらに［ S F 1 ］ INPUTボタンを押します。 サンプリング機能を使用するには、本体にオプション（別売）のDIMM（拡張メモリー）を取り付ける必要 があります。DIMMの取り付け方法は、製品付属の取扱説明書289ページをご参照ください。また、動作 Chapter 1 確認されたDIMMについては、ヤマハサイト（URL:http//www.yamaha.co.jp/product/synthdtm/index.
Chapter 5 03 ひとこと ［F2］SOURCEボタンを押してサンプリング トリガーとは、サンプリングがスタートする「きっかけ」という意味です。 トリガーモードを levelに設定すると、CDの音声がトリガーレベルより大きくなった時、自動的にサンプリ する方法を設定します。ここでは、サンプルし ングが始まります。ここではトリガーレベルを１に設定しているので、CDが再生され音声 たドラムパターンを曲のテンポに合わせるた が入力された瞬間からサンプリングが始まります。マイクを使ったサンプリングでは、周 め、＜Type＞を slice＋seq に設定します。 りのノイズにより思わぬタイミングでサンプリングが始まってしまうことがあります。トリ そのほかの項目は図のようになっていること ガーレベルの設定は高めに設定した方がいいでしょう。また、 トリガーモードを manual を確認してください。 SCENE SF2 Chapter 1 SF1 F1 Chapter 2 04 サンプリング機能を使ってみよう F2 SF3 F3 SF4 F4 F5 に設定すると、
Chapter 5 09 02 CDプレーヤーを再生します。 トリガーレベル が１に設定されているので、音声が入力され サンプリング機能を使ってみよう エンドポイントの設定ができたら、 ［ SF4 ］ EXTRACTボタンを押し、不要になった部分 た瞬間にサンプリングが始まります。 のデータを取り除きます。 （「Are You sure？ ［YES］/［ NO］」というメッセージが表示され ます） Chapter 1 10 SCENE SF2 SF1 ［F6］STOPボタンを押して、サンプリングを 停止します。CDプレーヤーも停止させましょ F1 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 F6 う。画面にはサンプリングした波形が表示さ れます。 Chapter 2 03 SCENE SF2 SF1 F1 Chapter 3 11 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 ［INC/YES］ボタンを押して実行します。 F6 ［SF1］AUDITIONボタンを押し続け、サンプ
Chapter 5 01 04 ［ F2 ］SLICEボタンを押します。この画面 ではサンプルをスライスするための設定を サンプリング機能を使ってみよう スライスされた結果が問題なければ［F6］OKボタンを押し、スライスを確定します。 行います。サンプルは4/4拍子１小節のドラ ムパターンなので＜Type＞を beat1 、 ＜Measure＞を 1 、＜Meter＞を 4/4 05 に設定します。＜Sens＞はスライスする感 SCENE Chapter 1 度で、ここでは初期設定の 4 のままでい SF2 SF1 いでしょう。 F1 F2 SF3 F3 SF4 F4 INFORMATION SF5 F5 ［PATTERN］ボタンを押してパターンプレイモードに入り、 ［ しょう。 F6 ＜Type＞は、サンプルの特徴に合ったスライスのタイプを選びます。スライスのされか Chapter 2 ひとこと ］ （プレイ）ボタンを押して聴いてみま たや、スライス後の音質に影響があるので適切に選ぶ必要があります。 （詳しくは、取扱説 ひとこと 明書254ページ
http://www.yamaha.co.jp/product/syndtm/ デジタルインフォメーションセンター TEL.
