Nuage 設置ガイド Version 1.
目次 1. はじめに ............................................................................................................................. 4 2. 使用する機材 .................................................................................................................... 4 3. 各機器の設置 .................................................................................................................... 5 3-1. コントローラー、コンソールデスクの設置 ......................................................................... 5 3-2.
6-5. Windows の設定/Mac OSX の設定 ........................................................................... 89 6-6. Nuage Workgroup Manager の設定 ........................................................................... 95 6-7. Dante Controller の設定 ............................................................................................ 97 6-8. Nuendo の起動と設定 .............................................................................................. 104 6-9. Device Setup の設定...............................
1. はじめに このガイドでは、ヤマハアドバンスド・オーディオプロダクションシステム、Nuage(ヌアージュ)を使用した システムを構築するための各機器の設置、接続、設定方法を解説します。 ヤマハ Nuage は Nuage Fader/Nuage Master、Nuage I/O、Dante Accelerator 等の Nuage ハードウ ェア、コンピューターやディスプレイモニター、ネットワークスイッチ等の PC 関連機器、そして Steinberg Nuendo や TOOLS for NUAGE などのソフトウェアを組み合わせた複合システムであり、各コンポーネン トに対する十分な知識、設定のコツを正しく理解した上で設置をおこなう必要があります。 当ガイドでは各機器の設置、各種ケーブルを用いた接続、ソフトウェアやドライバーのインストール、そ して使用を開始するに当たっての各種設定について順に解説していきます。 2. 使用する機材 このガイドで使用される主な機材は以下の通りです。 1. Nuage Master ユニット 2. Nuage Fader ユニット x2 台 3.
3. 各機器の設置 3-1. コントローラー、コンソールデスクの設置 Nuage システムを設置するにあたり、システムの規模に応じた適切なスペースを確保してください。以 下の図を参照にし、コントローラーのサイズを把握します。 72.0cm(28.3”) 58.1cm(22.9”) 58.1cm(22.9”) 35.4cm(13.9”) 22.7cm(9.0”) 58.1cm(22.9”) 58.1cm(22.9”) 93.5cm(36.8”) 116.2cm(45.7”) 174.3cm(68.7”) 232.4cm(91.6”) 290.5cm(114.5”) Nuage コントローラーの設置には以下の Nuage コンソールデスクの使用を推奨します。 1. Argosy Mirage for Nuage http://www.argosyconsole.com/html_internal/argosy_studiofurniture_yamahanuage_mirage32ls.
2. AKA Design ProWave system http://www.akadesign.co.uk/site_product/prowave/prowave.
【連結箇所のネジを取り外す】 そして連結金具を取り外したネジを使用して固定します。 【連結金具をネジ留めする】 7
反対側も同じように連結金具で固定します。 注意! 連結金具を取り付けたままユニ ットを持ち運ばないでください。落 下や故障の原因となり危険です ので十分ご注意ください。 【2 箇所を連結金具で固定】 注意! 複数台のユニットを使用する際は、連結金具を必ず取り付けてください。 8
各ユニットのゴム足の位置は以下の通りです。 【Nuage Fader (rear)】 【Nuage Fader (front)】 【Nuage Fader (side)】 9
【Nuage Master (rear)】 【Nuage Master (front)】 【Nuage Master (side)】 .
【Nuage Workspace Small (side)】 ※Nuage Workspace Large の寸法、ゴム足の位置は Nuage Fader と同じです。 3-2.
推奨ディスプレイモニターは以下の2モデルです(2016 年 6 月現在)。 1. HP z24n http://h50146.www5.hp.com/product/business/pc/workstation/monitor/z24n/ 2. Dell U2413 http://accessories.us.dell.com/sna/productdetail.aspx?c=us&cs=04&l=en&sku=320-9567 ディスプレイモニターの取り付け Nuage 用のディスプレイモニターの取り付けには主に以下の2つの方法があります。 1. 付属のディスプレイスタンドを使用する 2.
【付属のスタンドを使う】 【ディスプレイアームを使う】 ディスプレイアームを使用する利点は、自由自在な上下左右位置や角度の変更が可能な点やスタ ンド用の奥行きが不要な点、欠点はアームが支えるディスプレイモニターの数や重量、中心からの距 離によっては不安定になる場合がある点です。上図のように付属スタンドでも適切な高さや角度が得 られる場合には付属のスタンドを、それが不可能な場合はなるべくディスプレイ1台を支えるタイプの ものをクランプ等の中心に近い位置に設置することをお勧めします。 ディスプレイモニターの推奨角度は下図のようにコントローラーの背面の傾斜角と同じ 70 度ですが、 より傾斜を付けた方が自然に見える場合にはそれよりも斜めに傾けても構いません。 TIPS: 複数台のディスプレイを全て同じ高さ、角度で設置にするにはコツと経験が必要ですが、HP 社のモ ニターの場合、ディスプレイスタンドを一番低い位置に固定させてから適切な角度を決めていけばう まく設置することができます。 HP のモニターz24i を使用する場合には VESA100mm タイプ準拠のディスプレイアームを使用してく ださい。 以下の
Ergotron LX Desk Mount LCD Arm http://www.ergotron.com/ProductsDetails/tabid/65/PRDID/351/language/en-US/Default.aspx Ergotron LX Dual Side-by-Side Arm http://www.ergotron.com/ProductsDetails/tabid/65/PRDID/354/language/en-US/Default.aspx Humanscale M8 http://www.humanscale.com/products/product_detail.
ディスプレイの高さはより広い情報表示のため、コントローラーの上端のすぐ上に液晶パネルの下端が 来るように設置してください。ただしディスプレイモニターの高さが音響上の理由等で適切でない場合 は、液晶パネルの下部がコントローラーの裏に隠れるような設置も可能です。表示画面の調整方法 については後ほど説明します。 15
【通常の高さに設置した場合】 【ディスプレイモニターを下げた状態】 またディスプレイモニターによっては、電源スイッチや画面調整用のボタンが全面下部に配置されて いるものがあり、コントローラーとの距離が近すぎると、電源スイッチが当たってディスプレイモニターの 電源が不意に切れてしまう場合があります。そうならないように適切な設置場所を見つけてください。 【前面下部のスイッチ類に注意】 TIPS: HP のディスプレイモニターはパワーボタンが不意の接触によって切れてしまわないように、Power Button Lockout モードに設定することが可能です。ディスプレイをオンにした状態で、パワーボタンを 10 秒間押さえたままにしておくと Power Button Lockout モードになります。モードをオフにするには、 同じくパワーボタンを 10 秒間押さえたままにします。 16
3-3. I/O の設置 Nuage I/O は 2U の 19 インチラックマウント機材です。必要な台数に応じてラックマウントスペースを 確保してください。Nuage I/O のリアパネルにはファンが搭載されていますので、万が一ファンの音が 気になる場合にはマシンルームに設置してください。 UNIT ID の設定 複数台の Nuage I/O を使用する場合には各 ID に順番に UNIT ID を設定してください。UNIT ID の設置 はリアパネルのロータリースイッチを指で回転させて設定します。 TIPS: Rio シリーズなど、同様の UNIT ID スイッチを持つデバイスを同一のシステムで使用する際も、それら の UNIT ID と重複しないように注意してください。 【UNIT ID on Nuage I/O】 3-4.
【PC 用静音ラック】 キーボード、トラックボールの設置 キーボードは以下のいずれかに設置にします。 1. Nuage Fader/Workspace(Large)のキーボードトレイ* 2. Nuage Workspace(Large)の上部 TIPS: Nuage Fader および Workspace(Large)のキーボードトレイに収入できるキーボードのサイズは幅 460mm x 奥行き 138mm x 高さ 38mm までです。HP Z シリーズに付属するキーボードも収納不 可のものが多数あります。あらかじめトレイに収めたいキーボードのサイズを確認してください。 1.
【キーボードのケーブルを引き出しの底面にある穴に通す】 【キーボードを収納する】 2.
トラックボールの設置には Nuage Workspace(Small)の使用を推奨します。ケーブルは同様にカバー の穴を通して背面に通すことが可能です。トラックボールではなくマウスを使用する際は、直接カバー の上でマウスを使用せず、マウスパッドを使用してください。 【トラックボールを使用する場合】 【マウスを使用する場合】 3-5.
4. ジッター性能の良いもの 5. DiffServ(DSCP) QoS with 4 queues また以下の項目もスイッチ選びの基準となります(必須ではありません) 1. ファンの有無 2. 電源の二重化、電源内蔵、ユニバーサル電源 3. PC からの監視のしやすさ 4. VLAN、Link Aggregation、IGMP Snooping、Multicast Filtering 5.
Priority Usage DSCP Label Hex Decimal Binary High Time critical PTP events CS7 0x38 56 111000 Medium Audio, PTP EF 0x2E 46 101110 Low (reserved) CS1 0x08 8 001000 None Other traffic BestEffort 0x00 0 000000 Web ブラウザーを使用した Cisco のスイッチングハブでの設定は以下のようになります。 詳しい設定方法に関してはスイッチの説明書を参照してください。 IGMP Snooping の設定: マルチキャストを使用する場合はオンにします。 22
VLAN の使用について: Nuage/Dante ネットワークとそれ以外のネットワークを切り分ける際は物理的にネットワークを分ける (別々のネットワークスイッチ、別々のネットワークポート etc.
Nuage の場合、Nuage Fader および Nuage Master の DAW 切り替えボタンを使って 3 台までの Windows/Mac を切り替えることができます。 TIPS: 使用するキーボード、マウス(トラックボール)が 1 セットしかない場合、2 台目以降の KVM スイッチャ ーをより安価なビデオスイッチャーで代用することも可能です。詳しくは後述します。また KVM スイッ チャーは特に必要がなければ通常、マシンルームに設置します。その場合は、コントロールルームに あるキーボード、マウス等の USB ケーブル、DVI などのビデオケーブルの延長機器を使用してくださ い。 複数のディスプレイモニターとコントローラーを使用した Nuage システムの場合、モニターの台数と同 じ数の KVM スイッチャーが必要となります。また各コンピューターからの出力数もモニターの台数と同 じ数となるようにグラフィックカードが必要となります。 24
【Nuage Master】 【Nuage Fader】 Nuage Fader の MAIN DISP ボタンについて Nuage Fader にのみ MAIN DISP ボタンがありますが、これは通常 Nuage Master の位置のモニターに 表示させているメイン画面(Project ウインドウ)を一時的に Fader 用のディスプレイモニターにも表示さ せるためのものです。 25
TIPS: 各コンピューターから出力されるメイン画面は1つしかありませんが、MAIN DISP ボタンを押してどのデ ィスプレイでも表示できるようにしなければいけません。そのためにビデオスプリッターを使用してメイ ン画面を、以下の図を参考に各 KVM スイッチャーの入力に分配してください。 TIPS: 1組のマウスおよびキーボードが接続できるのは1台の KVM スイッチャーのみです。各 Nuage フェーダーの画面は独立して切り替えることが可能ですが、マウスおよびキーボードで制御で きるのは、そのマウスおよびキーボードが接続されたスイッチャーで表示されているコンピューターの みです。 【KVM Switcher Connection Diagram】 26
【Workgroup Manager Setup (FADER1-3)】 【Workgroup Manager Setup (MASTER)】 推奨 KVM スイッチ 以下の KVM スイッチ、およびビデオスイッチャーを推奨します。 【Gefen 8x1DVIKVMDL/SL】 【Gefen 4x1DVIKVMDL】 27
【Adder AV4PRO-DVI】 推奨ビデオスプリッター 以下のビデオスプリッターを推奨します。 【Gefen 1:4 DVI DL Splitter】 TIPS: KVM スイッチャー、およびスプリッターを使用した際、使用するケーブルによってはディスプレイ画面 の解像度が下がってしまう場合があります。その場合、Dual Link の DVI ディスプレイモニターケーブ ルを使用してください。 3-7. 映像関連機器の設置 Nuage に関連する映像関連機器には主に以下のような機器があります。 a. シンクロナイザー b. ビデオシンクジェネレーター c.
d. ノンリニア/リニアビデオレコーダー e. ビデオモニター f. GPIO 機器 g. ワードクロックジェネレーター(音声同期) 3-7-a.
Video Out Video In LTC In W.Clock Out LTC Out MTC Out MTC In W.
3-7-b. ビデオシンクジェネレーター 【Rosendahl Nanosync HD】 【Blackmagic Design Sync Generator】 Nuage をビデオ機器に同期させるため、SyncStation にビデオ用の同期信号(NTSC/PAL/HD など) を入力する必要がありますが、そのビデオ同期信号を発生される機器がビデオシンクジェネレーター です。 3-6-c.
Nuendo を同期させることができます。 3-7-d.
ューションも多くなってきています。尚、Hyperdeck Studio Pro には標準で SSD ドライブは付属してい ませんので別途 2.5 インチの SSD ドライブを用意しましょう。 3-7-e. ビデオモニター 【Blackmagic Design SmartView DUO】 同期編集の場合、ビデオの映像を確認するためのビデオモニターが必要となります。SDI や HDMI のも のが主流になっていますがコンポジットタイプのものもありますのでビデオレコーダーに対応したタイプ のものを用意してください。 3-7-f.
3-7-g. ワードクロックジェネレーター 【Rosendahl Nanoclocks】 ビデオ信号の同期にはビデオシンクジェネレーターを用いて SyncStation に同期信号を入力しますが、 同様にオーディオ機器の音声同期のため、ワードクロックジェネレーターを用いて同期信号を入力し て両者を同期させます。SyncStation には下図のようにワードクロック(W/C)の入力端子と複数の出力 端子があり、入力したマスターのワードクロック信号を複数のデジタルオーディオ機器に送信すること ができます。 3-8. パワードスピーカーの設置 Nuage システムではモニタリング環境に応じて様々なスピーカーコンフィギュレーションが可能ですが、 ここでは一般的なサラウンド環境である 5.1ch のスピーカーの構成を例にあげます。 5.1ch サラウンドとは? 映画館や DVD の視聴において最も一般的なサラウンドフォーマット。Dolby Digital、AC-3、DTS など のエンコーディングで用いられている。以下の 6 台のスピーカーを使用する。 1. Center スピーカー(ダイアログ) 2.
LF C L R R L 【5.
3-9. 各入力機器の設置 マイクの入力について Nuage の I/O にはマイクプリアンプが内蔵されていませんので、マイクを直接 I/O に接続することはで きません。別途マイクプリアンプを用意してください。当ガイドでは Yamaha AD8HR を使用します。 【Yamaha AD8HR マイクプリアンプ/AD コンバーター】 Nuage V1.
4. 各機器の接続 4-1. 電源の接続 前章で設置した各機器の電源を接続します。コントローラー、ディスプレイモニター、I/O、PC および周 辺機器、ネットワークスイッチ、KVM スイッチャー、映像関連機器、パワードスピーカー、マイクプリ、ア ウトボード、、、と電源を必要をする機器の数が非常に多くなりますので、あらかじめ必要なコンセントの 数を確認し、電源の確保をおこなった上で適切に分配してください。市販の安価なパワータップは使 用せず、特にオーディオ用には必ずノイズフィルターの付いたパワーコンディショナーやパワーディスト リビューターを使用することをお奨めします。 4-2.
まずは Nuage Fader/Nuage Master とスイッチをつなぎます 【スイッチとコントローラーを接続】 次に Nuage I/O とネットワークスイッチをつなぎます。 Nuage I/O を Redundant モードで接続する場合 【スイッチと I/O を接続(リダンダントモード)】 38
Nuage I/O をデイジーチェインモードで接続する場合 【スイッチと I/O を接続(デイジーチェインモード)】 次にコンピューターとネットワークスイッチをつなぎます。 【スイッチとコンピューターを接続】 39
TIPS: HP の Z840 には LAN ポートが 2 つありますが、「AMT」を Disable にした状態で、AMT のラベルのあ る方を使うようにしてください(AMT については後述)。 次に Dante Accelerator とネットワークスイッチをつなぎます(CAT7 ケーブルを使います) 【スイッチと Dante Accelerator を接続】 40
以上でイーサネットワークケーブルの接続が完了しました。 4-3.
まずは各 KVM スイッチャーにディスプレイモニターを 1 台ずつ接続します。 【KVM とディスプレイモニターを接続】 次に RS-232C ケーブルを使用し、Nuage Fader/Nuage Master のリアパネルにある RS232C 端子と KVM スイッチャーのリアパネルの RS232 端子を接続してください。 Nuage Fader Rear 【Nuage と KVM を接続】 42
次にキーボードとマウスを KVM スイッチャーの USB OUT 端子に接続します。 【キーボード/マウスと KVM を接続】 次にコンピューターの USB 端子と KVM スイッチャーの USB IN をつなぎます。 【コンピューターと KVM を接続】 43
以上で KVM スイッチャーの接続は完了です。 TIPS: 複数の KVM スイッチャーを使用する際、それぞれのスイッチャーにマウス、キーボードの入力があり ますが、メインのディスプレイ(基本的に Nuage Master の位置に設置するディスプレイ)を接続する スイッチャーにマウスとキーボードも接続するようにしてください。コンピューターとの USB 接続もその スイッチャーと接続するようにします。またそのような接続にする場合、3 台のうち 1 台のみ KVM スイ ッチャーを使用し、あとの 2 台はより安価なビデオスイッチャーで代用することも可能です。尚、マトリ クスタイプの KVM スイッチャーは各 Nuage Fader/Master から個別に画面の切り替え制御を受け付 けないため、現時点ではお勧めしません。 4-4.
出力機器を接続する ヘッドホンでのモニタリングに必要な接続 トークバックマイクに必要に接続 各入力機器の接続 当ガイドでは Nio500-16A(アナログ 16 チャンネル)と Nio500-16D(デジタル 16 チャンネル)を使用 して、入出力チャンネルの構成を以下のように想定します。 【インプットチャンネル構成例】 【アウトプットチャンネル構成例】 45
以下の接続には XLR ケーブルを使用します。 オーディオ入力機器(マイク、楽器など台数分) オーディオ出力機器(スピーカーなど台数分) ヘッドホンモニタリング(2 本) トークバックマイク(1 本) D-sub 25 ピンケーブル(AES/EBU デジタル用) 【XLR ケーブル】 Nuage I/O 用のインプットには 25 ピンの D-SUB ケーブル(メス)を使用します。 【D-sub25pin cable (female)】 46
Nuage I/O 用のアウトプットには 25 ピンの D-SUB ケーブル(オス)を使用します。 【D-sub25pin cable (male)】 マイクプリに AD8HR を使用する場合には、Nuage I/O の AES/EBU インプットと 25 ピン D-SUB ケーブ ルで接続します。 【AD8HR と Nuage I/O のデジタルインプットを接続】 適切な種類、長さ、数のケーブルを用意したら出力系の機材を Nuage I/O のアナログアウトプットに接 続します。 47
Outboard gear Video Deck Nuage I/O Rear Cue Sends 5.
次にトークバックマイクを Nuage I/O につなぎます。Nuage Master にはトークバックマイクが内蔵されて います。その出力は Nuage Master のリアパネルの TALKBACK OUT 端子から出力されますのでこの 端子と Nuage I/O の任意のインプットをつなぎます。 Nuage Master Rear Nuage Talkback Mic Nuage I/O Rear 【トークバックマイクの接続】 DVDプレイヤーなど各ラインインプット機器を Nuage I/O のインプットにつなぎます。 Video Deck Outboard gear Nuage I/O Rear DVD Player Talkback Out 【Nuage I/O と各オーディオ入力機器を接続】 49 CD Player
各マイク入力を AD8HR に接続し、Nuage I/O のインプットにつなぎます。 Microphones Nuage I/O AD8HR Microphones これでオーディオの接続は完了です。 4-5.
TIPS: Nuage 用推奨コンピューターのうち、hp Z840 には標準でシリアル端子がついていますが、Z440、 Z240、および Apple Mac Pro にはシリアル端子がついていません。これらの機種でこの機能を使用 する場合には、市販の USB シリアルアダプターケーブルや PCIe カードを使用してください。 【USB-Serial Adapter Cable】 51
次に 1 台目の下のコネクターと 2 台目の上のコネクターを接続します。2 台目以降は端子の隣のスイ ッチは全て「RS422」にセットします。 AD8HR の各 AES/EBU 出力端子と Nuage I/O のデジタル入力をそれぞれ接続します。 各 AD8HR、Nuage I/O にクロックマスターから分配されたワードクロックを接続します。 52
4-6.
9-pin マシンコントロールを使用するビデオ機器を使用する場合にはビデオレコーダーと SyncStation を 9-pinD-sub ケーブルで接続します。マシンコントロールに MMC を使う場合には MIDI ケーブルで接 続します。 コンピューターと SyncStation は USB ケーブルで接続します。ドライバーのインストールに関しては後述 します。 その他 GPIO など必要な場合には接続してください。 拡張 System Link について 拡張システムリンクは Steinberg の VST システムリンクを拡張した SyncStation 独自のプロトコルです。 Nuendo を使用するコンピューターと SyncStation を USB 接続した上で、Nuage I/O と SyncStation を 接続し、拡張 System Link を使用することで音声(オーディオシステム)と映像(シンクロナイザー)の 間でサンプル単位のポジション情報を交換します。拡張システムリンクにはいずれかのデジタル信号 1 チャンネルを使用する必要があります。SyncStation には 2 系統の 2c
TIPS: 複数の Nuage I/O を使用する際には、いずれか 1 台の拡張 System Link の出力と SyncStation の AES2 入力端子を接続するだけで全ての Nuage I/O がサンプル同期されます。また後述の Nuendo のプロジェクト同期設定画面上で拡張 System Link 用のチャンネルを選択します。尚、拡張 System Link をパッチしたデジタルチャンネルもオーディオチャンネルとして使用することが可能ですので、限 られたオーディオチャンネルを無駄にすることなく、効率的に使用していただけます。 4-7.
【Nuage Workgroup Manager NIO Properties】 【Dante Controller Clock Status window】 56
5. ソフトウェア、ドライバーのインストールおよびファームウェアのアップデート 現在のソフト/ドライバー動作対応表は以下をご覧ください。 http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/products/daw_systems/nuage/downl oads.jsp 5-1. eLicenser Control Center のインストール eLicenser Control Center (eLCC)は、USB-eLicenser(Nuendo/Cubase の製品版に付属します)や soft e-Licenser を使用して Steinberg 製品のライセンス管理/コピープロテクションを行うソフトウェア です。 【Steinberg USB-eLicenser】 まずは最新版の eLCC を Steinberg のウェブサイトからダウンロードし、インストールします。 http://www.elicenser.net/en/latest_downloads.
コードを正しく入力するとライセンスのダウンロードをおこないますので、ライセンスをダウンロードしたい eLicenser を選択し、「ライセンスをダウンロード」をクリックします。 ライセンスのダウンロードを終了しただけでは使用可能にはなっていませんので、利用期間を開始さ せてください。 58
以下の画面が表示されたら eLicenser が使用可能となります。 5-2.
【Software License Agreement】 【Choose Install Location】 60
【Enter Password to Proceed】 【Installation Completed】 61
TIPS: DVD から Nuendo のインストールが完了したら、必ず Steinberg のウェブサイトから最新のアップデー ターを入手し、v6.0.3 以降にアップデートをおこなってください。アップデートを行わないと Nuage シス テムが正しく動作しない場合がありますので、必ずアップデートしてください。 5-3. TOOLS for NUAGE のインストール Nuageシステムをマネージメントするアプリ「Nuage Workgroup Manager」、NuendoとNuageとの通信を おこなう「Nuage Extension」、サードパーティーのDAWを接続してNuageコントローラーを切り替えて制 御するためのドライバソフト「Nuage PT Bridge (Macのみ)」など、Nuageに必要なアプリケーションやドラ イバーを1つにまとめたのがTOOLS for NUAGEです。最新版のTOOLS for NUAGEをヤマハプロオー ディオサイト(http://www.yamahaproaudio.
【Software License Agreement】 【Choose Programs To Be Installed】 63
【Check Disk Space and Start Installation (Password Required)】 【Installations Completed】 続いて Dante Infrastructure をインストールします。 64
【Dante Infrastructure Installer】 【Installation Type】 65
【Installation Completed】 Windows の場合、TOOLS for NUAGE のインストール後に、Nuage Workgroup Manager のファイアウ ォールの設定の画面が開きますので、アクセスを許可します。 【Windows Security Alert (画面は英語版)】 66
TIPS: Workgroup Manager は Nuage システムで1つだけインストール、起動すれば良いです。例えば DAW A の環境に Workgroup Manager が既にインストールされてあれば、その他の環境にはインストール は不要です。もし Mac に Extension と Nuage PT Bridge をインストールする必要がある場合には、上 記インストールオプションから Workgroup Manager のチェックをはずしてインストールを進めてくださ い。 5-4. Dante Controller のインストール Dante ControllerはAudinateのウェブサイト(www.audinate.com)またはヤマハプロオーディオサイト (http://www.yamahaproaudio.
【Yamaha Pro Audio Website (Downloads->Other Utilities->Dante Utilities)】 Mac にインストールする際、インストーラーをダブルクリックすると以下のようなメッセージが表示され、 インストールできません。これは Mac OSX の Gatekeeper 機能によるものです。一番簡単な回避方法 は Control キーを押しながらインストーラーをクリックし「開く」を選択します。警告メッセージが表示さ れますが、「開く」ボタンをクリックすればインストーラーが起動します。 【Gatekeeper Alert】 68
【Open with Ctrl Key】 Nuendo のインストールと同様に画面にしたがいインストールをおこなってください。 【Dante Controller Installer】 【Software License Agreement】 69
【Choose Install Location】 【Enter Password to proceed】 【Installation Completed】 70
5-5. Apple Software Update からの QuickTime 7.7.9 のインストール(Windows のみ) Nuendo にはビデオトラックがあり、映像ファイルをインポートして音声の再生・録音・編集に合わせてリ ファレンスの映像を扱うことができますが、ビデオエンジンには Apple の QuickTime のテクノロジーが使 われています。Mac OSX には QuickTime が標準でインストールされますが、Windows には標準でイン ストールされていない場合がありますので、確認の上最新版の QuickTime をインストールしてください。 TIPS: QuickTime for Windows のサポートは既に終了しています。古いバージョンの QuickTime 7 には セキュリティー上の問題があるため、Apple Software Update 上から QuickTime 7.7.9 をダウン ロードし、インストールしてください。 【Apple Software Update to install QuickTime 7.7.
インストーラーにしたがってインストールをおこないます。 【License Agreement】 【Downloading QuickTime 7.7.
【Installation Completed】 5-6. Bonjour のインストール(Windows のみ) Dante Controller は Bonjour の利用を前提としています。Mac OSX にはデフォルトでインストールされ ていますので Windows ユーザーのみ Bonjour をインストールしてください。 Bonjour は以下の Apple のウェブサイトからダウンロードできます。 http://support.apple.
インストーラーにしたがってインストールをおこないます。 【Bonjour Installer】 【License Agreement】 74
【System Requirements etc.
5-7. Dante Accelerator 用ドライバーのインストール 次 に ヤ マ ハ プ ロ オ ー デ ィ オ サ イ ト (http://www.yamahaproaudio.
【Choose Install Location】 【Rebooting Required After Installation】 【Installation Completed (and Reboot)】 77
5-8. SyncStation 用ドライバーのインストール SyncStaion 用のドライバーは Steinberg のウェブサイトから最新のものをダウンロードしてインストールし てください。 http://www.steinberg.net/en/support/downloads_hardware/downloads_nuendo_syncstation.html ここから次のものをダウンロードし、インストーラーの指示にしたがってインストールしてください。 1.
同様に Gatekeeper の認証が必要になりますので Ctrl キーを押しながらインストーラーをクリックし、開 くを選択します。 【SyncStation Driver Installer】 【Choose Install Location】 【Type Password to Proceed】 79
【Installation Completed】 2. 最新のファームウェアのダウンロード ファームウェアアップデーターとは別に、事前にファームウェアを入手しておく必要がありますので、最 新のファームウェアをダウンロードしてください(ファームウェアはドライバーと同じホームページにありま す)。ダウンロードしたファームウェアのファイル名、拡張子は以下のようになります。 syncstation-sw130123-hw120302.chf 3. ファームウェアアップデーターの起動とファームウェアのアップデート 1.
【SyncStation Firmware Updater】 MIDI Input/MIDI Output ポートには「SyncStation」を選択します。 【Choose MIDI Ports】 Verify SyncStation を押すと、現在の SyncStation のバージョン情報が表示されます。 81
【Verify SyncStation Firmware Versions】 次に新しいファームウェアデータ(chf ファイル)の場所を指定し、アップデートするバージョンを確認し、 アップデートを開始します。 【Specify New Firmware】 アップデートが無事に終了すると以下のメッセージが表示されます。 82
【Firmware Successfully Uploaded】 ファームウェアのアップロードが完了したら、必ずファクトリーリセットをおこなってください。SyncStation の下矢印を押したままにしてメニューを表示させ、「Unit」の列から下矢印ボタンを何度か押して 「Unit07 -> InstallTemplate」を開き、「Factory」を選択して下矢印ボタンを押したままにします。 【SyncStation Factory Reset】 その後SyncStationの電源をオフにして、5秒間待ってから電源をオンにします。 これでSyncStationのアップデートは完了です。 83
6. 各機器の起動、設定 6-1. 各機器の起動の順番 Nuage 機器、周辺機器の起動の順番は、電源投入時の大きなノイズ音による機器の故障や耳への ダメージを避けるため、必ず以下の順番でおこなってください。 2. Nuage コントローラー(Nuage Fader/Nuage Master) 3. ディスプレイモニター及び周辺機器 4. コンピューター 5. 映像機器、SyncStation、アウトボード 6. Nuage I/O 7. Nuendo 8. パワードスピーカー(またはパワーアンプ) また電源を切る場合には上記の逆の順番で切断してくだい 1. パワードスピーカ(パワーアンプ) 2. Nuendo 3. Nuage I/O 4. 映像機器、SyncStation、アウトボード 5. コンピューター、ディスプレイモニター及び周辺機器 6. Nuage コントローラー(Nuage Fader/Nuage Master) 6-2.
6-3. ディスプレイモニター、及び周辺機器の起動 コンピューターを起動する前に各ディスプレイモニター、およびコンピューターの周辺機器の電源をあ らかじめ入れてください。特にディスプレイモニターはパワースイッチが設置後に Nuage コントローラー と接触して切れてしまっていないか、再度確認してください。Power Button Lockout モードがオンにな っているのを確認してください。 6-4.
BIOS 設定方法 PC の電源を入れ、HP のロゴが表示されている間にキーボードの「F10」キーを押したままにすると、 BIOS 設定モードに入ります。BIOS 設定モードに入ったら、Advanced メニューから AMT Configuration へ移動し、Enter キーを押します。 【HP Z series BIOS Setup】 AMT は「Disabled」を選択し、「F10」キーで決定します。 【Disable AMT】 86
次に「Power」メニューから「OS Power Management」に移動します。 【OS Power Management】 「Idle Power Savings」を「Normal」に設定し、F10 で確定します。 【Set Idle Power Savings to Normal】 87
以上の設定が済んだら、「File」メニューの「Save Changes and Exit」へ移動します。 【Save Changes and Exit】 88
確認のメッセージが出ますので「Yes」を選択し、Enter キーを押すと設定が完了し、コンピューターが 再起動しますのでそのまま待ちます。 TIPS: HP Z シリーズが起動するまで数分程度かかる場合がありますが問題ありませんので、起動するまで そのままお待ちください。万が一メッセージが表示されて起動しない場合には、USB メモリや CD-R な どの機器、メディアを取り外してから再起動してください。 6-5.
それから Nuage Master の位置に来るディスプレイモニターがメインディスプレイとなるように、「このデ ィスプレイをメインディスプレイにする」にチェックを入れてください(その画面が既にメインディスプレイ になっている場合はそのままで構いません)。 Mac OSX の場合 システム環境設定から「ディスプレイ」を選び、「調整」タブを開きます。接続されているディスプレイの アイコンが表示されていますので、それらを物理的なディスプレイの配置と同じ順番に並び替えてくだ さい。OS 上の各ディスプレイがどのディスプレイに相当するかを知るためには、画面アイコンをマウスで クリックしホールドするとディスプレイアイコンと、それが表示されている画面上に赤い枠が現れますの で、それを見ながら並び順を調整します。 それから Nuage Master の位置に来るディスプレイモニターがメインディスプレイとなるようにします。メ ニューバーを表す白い枠線が表示されているのが現在のメインディスプレイですので、違うディスプレ イが選択されている場合には、その白い枠線をマウスでドラッグして該当の画面アイコン上へドロップし てください。
コンピューターの最適化 Windows の場合 以下の手順でお使いの Windows マシンを Nuage 用 PC に最適化します。この項ではほとんどの状況 において、Windows コンピューターのオーディオの録音および処理のパフォーマンスが向上する推 奨事項を示します(ただし、システムごとに環境が異なるため、パフォーマンスが向上する保証はあり ません)。コンピューターの基本設定を変更する前に、システムの復元ポイントを作成しておくことをお すすめします。以下の推奨事項は、Windows 7 が使用されていることを想定しています (他の OS で は Windows の各機能へのアクセス方法が異なる場合があります)。以下の推奨事項に従った結果何 からの悪影響が生じる可能性もありますのでご注意ください。 1.
7. 不要なフォントをすべて削除します(フォントの読み込みはリソースを消費します)。 8. オーディオ処理に関係があるすべてのハードドライブが NTFS 形式でフォーマットされていること を確認します。 9. OS、デバイスドライバー、BIOS とチップセットのドライバーが最新であることを確認します。詳細に ついては、チップセットのメーカーの Web サイトを参照してください。 10. プロセッサーのスケジュールを「バックグラウンドサービス」に設定します。「コントロールパネル」> 「システム」>「システムの詳細設定」>「詳細設定」>「パフォーマンス」とクリックします。これで、オ ーディオドライバーのパフォーマンスが向上します。 11. 自動インデックスをオフにします。「スタート」から「インデックスのオプション」と入力し、[Enter]キ ーを押してから「変更」をクリックします)。インデックスの作成にはプロセッサーの処理能力が必要 なため、オーディオが影 響を受け ます。 12.
【Disable Display/HDD Sleep】 2. ソフトウェアアップデートを無効化して、自動的にアップデートされることを防ぎます。OS のアップデ ートは必ず Yamaha/Steinberg で動作検証後、正式にサポートされるまでおこなわないでくださ い。 【Disable Software Update】 3. システムのハードディスク(起動ディスク)とは別にオーディオを録音するための専用ドライブを用 意するようにしてください。これにより OS 動作のためのハードディスクの読み書きに影響されること なく、オーディオデータを効率的に読み書きすることができ、同時録音・再生可能なトラック数を 増やすことが可能となります。さらにディスクに問題が発生した場合、システムとオーディオ用のド ライブを分けておくことで、ドライブの交換、システムの復旧がしやすくなります。ハードディスクは OS や Nuendo をインストールするシステムドライブと、オーディオデータの読み書き専用ドライブを 分けて用意することをお勧めします(ただし必須ではありません)。 4.
【Disable Spotlight shortcut keys】 【Prevent Spotlight from searching the audio drive】 6.
【Disable Mission Control shortcut keys】 7. Wi-Fi や Bluetooth は無効にします 6-6.
既に Nuage Fader/Master、および Nuage I/O ネットワークスイッチに接続していた場合、Nuage Workgroup Manager 上で以下のように認識されます。 【Nuage devices recognized on the Workgroup Manager】 各デバイスを 1 つずつ選択し、上矢印ボタンを押して、上のエリア(ワークグループ)に加えていきます (Nuage I/O は 3-3.
TIPS: 2 台以上の Nuage Fader を使用する場合、一番目の Fader として認識させたいユニットから順番に 追加してください(例:2 台の Fader を横並びに設置した場合は左側のユニットを Fader1、右側のユ ニットを Fader2 として認識させます)。「Device/DAW List」から正しいユニットを選択するには、 Identify ボタンをクリックすれば、そのアイテムに該当するユニットの LED が一定時間点滅しますので その機能を使って正しいユニットを特定してください。万が一既に Workgroup に加えた Fader ユニッ トの順番が正しくない場合、下矢印を押して全ての Fader ユニットをいったん Workgroup から除外し てから追加しなおしてください。 全てのデバイスを Workgroup に加え、緑の Active インジケータが点灯していることを確認します。 【All devices added to the workgroup active】 6-7.
【Dante Controller】 Dante Accelerator カード、Nuage I/O が接続された状況では以下のような表示になります。 Dante Controller に接続しているポートを選択します(ポートを正しく選択しないと、Nuage I/O や Dante Accelerator が表示されません)。 98
デバイス名は覚えやすいものに変更することも可能です(必須ではありません)。変更する場合には、 Device Config 画面を開きます。 【Device Config window】 99
「Rename Device」の欄に表示されているデバイス名を変更し、Enter キーを押すと確認のダイアログ が表示されますので、「はい」でデバイス名が変更されます(デバイス名にスペースは使用できません のでハイフンやアンダースコアを使います)。 【Renaming the device name】 同様に Nuage I/O の名前も以下のように変更することが可能です。 TIPS: Dante Accelerator の 名 称 の あ た ま の "Y001-Yamaha-" 、 お よ び Nuage I/O の あ た ま の "Y00X-Yamaha-"の部分は変更しないでください。変更してしまうと Yamaha の他の Dante 機器(例 えば CL シリーズデジタルミキサー)から見えなくなってしまうので、この部分を変更することは推奨で きません。 Dante Controller で使われるグリッドは、水平方向(列)が出力ポート(Transmitter)、垂直(行)方向 が入力ポート(Receiver)になります。まずはグリッド上部の Dante Accelerator の上にあるプ
【Dante Transmitters】 次にもう一度プラスボタンを押して Dante Accelerator のグリッドをたたんでから、各 Nuage I/O の出力 が 16ch あることを確認します。 101
同様に、グリッド左側のプラスボタンを押してグリッドを垂直方向に展開し、Dante Accelerator の 128ch の入力、各 Nuage I/O の 16ch の入力も確認します。 【Dante Receivers】 Dante Controller のグリッドの構成が理解できたら、Dante Accelerator の各出力と各 Nuage I/O の入 力、また各 Nuage I/O の出力と Dante Accelerator の各入力をパッチします。パッチの仕方は、パッ チさせたいポイント上の四角をクリックするだけです。それを全てのパッチ分繰り返します。 102
【Patch Dante Transmitters and Receivers】 TIPS: 最初の 16 チャンネルのみ、デバイス名同士がクロスするポイントで Ctrl キーを押しながらクリックする と、その 16 チャンネルの入出力チャンネルが 1 つずつ順番にパッチされます。また Ctrl キー、Shift キーを押しながらクリックすると、その 16 チャンネル分のパッチが一度に解除されます。ただし 17 番 目以降のパッチは 1 つずつ手動でおこなう必要があります。パッチの設定が完了するまでに数秒間 かかる場合がありますので、2 回以上クリックしないように、設定が完了するまで待ちましょう。上図 は Dante Accelerator の出力と I/O の入力のみの設定ですので、各 Nuage I/O の出力と Dante Accelerator の入力のパッチもあわせておこなってください。 TIPS: Nuage I/O と Dante Accelerator とのパッチングは必ずID順に、1 台目から順に 1-16、17-32、 33-48 とパッチしてください(その順番でパッチをおこなわないと
パッチの設定が完了したら、設定ファイルを保存します。万が一設定が変更された場合でも、設定フ ァイルを読み込むことでパッチ設定を復元することができます。 6-8. Nuendo の起動と設定 次に Nuendo を起動します。Nuendo が起動すると Device/DAW List に表示されますので、Nuendo も Workgroup に追加します。 【Add Nuendo6 to the Workgroup - completed】 Nuendo が Workgroup に追加されると、ミキサーウインドウが全画面で表示されます。 ミキサーウインドウの設定 6-5.
【Adjusting Mixer window positions】 TIPS: ミキサーウインドウが正しい画面に表示されているかどうか確認するには、プロジェクトを開くか新規 作成した後、Nuage Fader の任意の「SEL」ボタンを押して、そのチャンネルに相当するチャンネルス トリップが白枠で選択されているかを確認してください。押した「SEL」ボタンの上に正しく表示されてい れば適切に設定されています。 次にミキサーウインドウの表示範囲の調整を行います。初回起動時のウインドウ表示は左右の表示位 置が正しく表示されませんので、ミキサーウインドウの左端、右端をそれぞれマウスでドラッグし、適切 な位置に調整します。 【Adjust left/right end of the screen】 105
V1.1 では上記「Shift」「Ctrl」「Alt」を同時に押すと、マルチファンクションエンコーダーを左右位置の 調整、必要に応じて下位置の調整が済んだら画面上の各チャンネル(トラック)が Nuage Fader の 16 チャンネルと一直線上に並んでいることを確認します。 【Display monitor/Nuage Fader adjusted】 その他のウインドウの設定 ミキサーウインドウの設定が済んだら、トランスポート、タイムディスプレイ、ビデオウインドウなどその他 のウインドウを適切な位置に配置してください。ビデオを追加の画面に全画面で表示させたい場合、ビ デオウインドウをいったん開き(F8 キーでも開けます)、ビデオを表示させたい画面上までドラッグしてか らウインドウをダブルクリックすれば、その画面上で全画面表示されます。 6-9.
【VST Audio System】 ダイレクトモニタリングを使用する場合には Yamaha AIC128-D を開き、「Direct Monitoring」にチェックを 入れます。Control Panel ボタンをクリックして開き、設定は以下の画面のようにします。 【Yamaha AIC128-D】 107
【Yamaha AIC128-D Control Panel】 最後に VST System Link を開き、何も設定されていないことを確認します。 【VST System Link】 TIPS: VST System Link の画面は何も設定しないでください。SyncStation とサンプル同期するための拡張 システムリンク(Extended System Link)を設定する画面ではありません。システムリンクの設定は後 述のプロジェクト同期設定(Project Synchronization Setup)でおこなってください。万が一この画面 で System Link を設定した場合、一定時間経つとエラーメッセージが表示され、System Link が解 除されてしまいます。 108
TIPS: Nuage のシステムは基本的に DAW A の Nuendo を常に起動させた状態でお使いください。DAW A が起動していない状態では、正常に動作しません。 6-10.
【Project Synchronization Setup】 Open SyncStation Setting ボタンをクリックし、以下のように設定します。 Precision Time Alignment (System Link)の設定 Send Data via System Link にチェック Nuage I/O の System Link Out 端子と SyncStation の AES 端子(BNC)を BNC ケーブルで 接続した場合、Nuendo 側は「AIC128-D Output」のいずれかのチャンネル、SyncStation 側 は「AES2-Right」を 選択します。 Additional RS422-Out Setting の Position source は「LTC+VITC」を選択します。 110
【SyncStation Settings】 以上でプロジェクトの同期設定は完了です。SyncStation 上の Frame/Clock/SysLink の 3 つのインジ ケータが点灯し、Nuendo のトランスポートの動作に同期しているかを確認します。 TIPS: ビデオ機器との同期に際しては、使用するビデオ機器のメーカー、型番によって最適な設定が異な ってきますので、専門的な知識や、複数の設定を試しながら最適な設定を見つけ出すための動作 確認が必要となります。詳しい説明はここでは割愛し、基本的な設定箇所についてのみ解説しまし た。 6-11.
【VST Connections】 ここで主に設定をおこなう必要があるのは Inputs、Outputs、そして Studio です。 Inputs タブ 4-4 で作成した入力チャンネルに基づいて Inputs を順番に設定していきます。まずはマイク/ライン入 力を 5 チャンネル add します。Add Bus ボタンをクリックし、開いたダイアログに「Mic/Line」と名前をタ イプし、チャンネル数を 5 に設定して Add Bus ボタンをクリックします。 【Add Bus】 インプットチャンネルが追加されると以下のように表示されます。 112
各 Dante Accelerator の入力チャンネル(AIC128-D Input 1-5)にこのマイク/ライン入力がパッチさ れました。同様に 5.
Outputs タブ 次に出力チャンネルを設定します。出力チャンネルを設定する際、まずは Outputs タブでのバスの作 成をおこなってください。 TIPS: Control Room でモニターするスピーカーの構成(5.1ch, Stereo etc.)は Main Mix として Outputs タ ブで定義しなければなりません。Studio タブで add するスピーカー(5.1ch, Stereo etc.)とは別に、 Outputs タブでバスを作成し、Main Mix として設定してください。Audio Device と Device Port を Not Connected にしておくことで物理的な出力を持たない「バス」として定義することができます。オレンジ 色のアイコンが現在の Main Mix を示しています。5.1ch が選ばれていない場合はバス名を右クリック し、Set "5.
【Define Main Mix】 Studio タブ Main Mix を設定すると、設定されたバス(5.1 Speakers)が Studio タブに表示されるようになります(こ こで変更はできません)。 実際にコントロールルーム内で音を聞くスピーカーは Studio タブで「Monitor」として定義します。ここで は 5.
【VST Connections - Completed】 TIPS: Control Room の機能を使うには、Control Room をオンにする必要があります。Control Room をオン にするには、VST Connections または Control Room Mixer 画面の Control Room のパワースイッチ ボタンをクリックして青く点灯させてください。 TIPS: ここで 5.1ch のプロジェクトを再生しても、左右ステレオの音しか聞こえない場合があります。これは Control Room の Main Mix として設定した 5.1ch に対して、Stereo でモニターするように MixConvert により変換されているためです。Control Room がどのチャンネルフォーマットで再生されているか知 るには、Control Room Mixer ウインドウの Control Room セクションの表示を確認します。そこに 「5.1->Stereo」と表示されていれば、5.
TIPS: これを変更するには、Control Room Mixer ウインドウの Speakers の一番右のボタンをクリックして MixConvertV6 を開き、上部の Stereo の右側の下三角ボタンをクリックして 5.1ch を選択します。 【Control Room Mixer】 【5.1 -> Stereo】 【5.1 -> 5.1 (pass through)】 上記の変更は Nuage Master 上の Control Room 上でおこなうこともできます。Downmix を切り替えて 5.1ch->5.
TIPS: これを変更するには、Control Room Mixer ウインドウの Speakers の一番右のボタンをクリックして MixConvertV6 を開き、上部の Stereo の右側の下三角ボタンをクリックして 5.
【CUES/COMM section on Nuage Master】 TIPS: VST Connections で Talkback、Cue を追加すると上図のように TALKBACK ボタン、CUE の MUTE ボタンとシグナルインジケーターがアクティブになります(上図では CUE1-3 までが設定されており、 CUE1 と 3 が Mute オン、CUE2 は Mute オフをそれぞれ表しています)。 119
6-12.
VST Connections で AD8HR が接続された Nuage I/O のチャンネルを選択し、Nuage Fader の Section Control で「PRE」と「2」を押すと、Nuage Fader の画面に「HA GAIN」と「HA TRIM」が表示されます。 121
残りのチャンネルも全て VST Connections で設定すると、全ての入力チャンネルが Nuage Fader 上に 表示され、コントロールが可能となります。 TIPS: このセクションで表示、コントロールできるのは HA のゲインとトリムのみです。HPF(ハイパスフィルター) のオンオフおよび周波数、+48V のオンオフを設定するには、各チャンネルの"e"ボタンを押して Channel Settings を開きます。また HA GAIN のパラメーターバーは他のパラメーターは他のパラメー ターと逆の動きをしていますが、これは AD8HR の仕様によるものです。 6-13. Rio の接続設定 アナログ-Dante コンバーターI/O である Rio を Nuage の Workgroup に接続し、各種パラメーターを 設定することが可能です(TOOLS for NUAGE V1.
HA リモートの制御可能な R シリーズは以下のモデルです。 - Rio3224-D - Rio1608-D - Ri8-D 制御できるパラメーターは以下の通りです。 - HA Gain(ゲインレベル) - HA GC(ゲインコンペンセーション) - HA On/Off(オン・オフ) - HA HPF (ハイパスフィルター) - HA +48V (ファントム電源) 【R series(Ri8-D/Ro8-D(n/a)/Rio1608-D/Rio3224-D from top down)】 123
使用する R シリーズの Unit ID を他のユニットと重複しないようにフロントパネルのロータリースイッチで 割り振ります。 【Assign a unique UNIT ID to each unit】 Rio の Dante ポートを Workgroup と同じネットワークスイッチに接続します。 TIPS: R シリーズのユニットは正しく認識されても Workgroup Manager 上には表示されません。表示されな くても問題はありません。後述の通り、Dante 上でパッチしたチャンネルを Nuendo のインプットとして立 ち上げれば Nuage Fader の画面に表示され、制御可能となります。 Nuendo の Devices メニューから Nuage Remote HA Setup ウインドウから R Series タブを開き、ご使 用の Dante Accelerator カード(または DVS)を選択します。 124
【Nuage HA Remote Setup window】 TIPS: Dante Interface を選択するエリアよりも下のエリアには何も表示されません。これは隣の AD8HR のタ ブページと高さを合わせたためのものです。 次に、各 R シリーズのインプットからの Dante 出力を Dante Accelerator の Dante 入力に、Dante Controller でパッチします。この例では各 R ユニットからの出力 2 チャンネルずつを、Dante Accelerator の計 6 チャンネルにパッチしています。 125
次に、Dante Accelerator に入力された R シリーズの各チャンネルを、Nuendo のインプットチャンネル として立ち上げます。Nuendo の Devices メニューから VST Connections の Input タブを開き、インプッ トバスを追加します。Device Port には R シリーズをパッチした Dante Accelerator の入力ポートを選択 します。 これで Nuendo に R シリーズの入力がパッチされ、HA リモートの制御が可能となります。Nuage Fader ユニットの Section Control から PRE を選択します。 【Nuage Fader unit Section Control】 126
この段階では通常の Nuendo の PRE セクションの画面が表示されていますが、上述の Section Control の 4 のボタンと 5 のボタンで R シリーズの HA リモートの制御が可能となります。 【PRE section – screen #4】 HA GAIN – HA のゲインを設定します。 HA GC (Gain Compensation) on/off – Dante ネットワーク上で同じチャンネルを共有して いる他のデバイスに支障が出ないように、ゲインレベルを一定に保つかどうかを選択しま す。オンになっている場合には R シリーズから出力されるレベルは固定されます。 127
【PRE section – screen #5】 HA HPF – R シリーズの各チャンネルのハイパスフィルターのオンオフ、及びカットオフ フリーケンシーを設定します。 HA +48V – R シリーズの各チャンネルのファントム電源のオンオフを切り替えます。安全 上、このボタンは押した状態をしばらく保持することで有効になります。 TIPS: 例えば通常のパッシブタイプのリボンマイクなど、電源を必要としないマイクロフォンに電源を供給す ることは故障の原因となります。よく確認した上でファンタム電源を入れるようにしてください。 または各インプットチャンネルの e ボタンを押すと HA セクションが表示されますので、 その画面からも制御可能です。試しにマイクやオーディオデバイスを接続して Nuage から ゲインを上げ、入力シグナルのレベルが変化するかチェックしてください。 128
【Mic signal check】 6-14. RMio64-D の接続設定 Dante-MADI コンバーターである RMio64-D を Nuage の Workgroup に接続し、各種パラメーターを 設定することが可能です(TOOLS for NUAGE V1.
RMio の Dante ポートを Workgroup と同じネットワークスイッチに接続すると RMio が認識され、 Workgroup Manager 上のデバイスリストに表示されます。 【Nuage Workgroup Manager】 この状態では“Identify”ボタンでユニットの識別はできますが、設定画面はグレーアウトしており変更は できません。上矢印ボタンを押してワークグループに加えます 130
6-15. GPIO の接続設定 JL Cooper Electronics(以下 JLC)社製の GPI 製品を Nuage に接続し、GPI の入力を Nuage で受けた り、Nuage Master から GPIO 信号を出力したりできます(TOOLS for NUAGE V1.
【JL Cooper eBOX GPI8】 まずは eBOX の ETHERNET 端子とネットワークスイッチを CAT ケーブルで接続します。 次に Nuendo の Devices メニューから Nuage MASTER Setup ウインドウを開き、GPIO タブを選択して eBOX と Nuage Master の IP アドレスを設定します。特に問題がない場合は以下の重複しない IP アド レスを設定してください。アドレスは直接アドレス欄に入力可能です。 132
Nuage Master 192.168.254.103 eBOX 192.168.254.102 eBOX GPI8 192.168.254.
IP address SW1 SW2 SW3 SW7 192.168.254.102 OFF OFF OFF OFF 192.168.254.103 OFF OFF OFF ON 192.168.254.104 ON OFF OFF OFF 192.168.254.105 ON OFF OFF ON 192.168.254.106 OFF ON OFF OFF 192.168.254.
TIPS: eBOX も Rio シリーズと同様、接続、認識されても Nuage Workgroup Manager 上には表示されませ ん。表示されなくても問題はありません。 以下、Nuage Master の Talkback ボタンを押して eBOX が GPI を受信するかどうかをテストします。 Output の欄に Talkback ボタンをアサインします。Target=“Nuendo”、Function1=“Control Room”、 Function2=“Talkback”を選択し、Device はそれぞれ 1 と 2、Port は 1、Terminal は“High”を選択し ます。 【Nuage MASTER Setup – GPIO - Port】 135
これで Talkback ボタンを押した瞬間に eBOX に信号が送られ、そして eBOX から実際に GPIO 信号が 送出されるようになります。Talkback ボタンを押して eBOX のインジケーターを確認します。 TALKBACK ボタンを押した瞬間に eBOX の RECEIVE インジケーターが点灯すれば正しく通信できて いることになります。 6-16.
Nuendo と Pro Tools を同期操作するためには別途、以下のシンクロナイザーが必要となります。 - Steinberg SyncStation - Avid Sync HD ただし、SMPTE タイムコードを使用した高精度の同期を必要とせず、安価にシステムを組みたい場合 は、代わりに MTC(MIDI Timecode)を使用しての同期も可能です。その場合には MIDI インターフェース と MIDI ケーブル等を用意してください。 TIPS: Mac の CoreMIDI 機能は未検証です。MTC 同期をおこなうのに CoreMIDI 機能は使用しないで ください。 Pro Tools HDX システム接続設定例 【Pro Tools System (front) w/ SyncStation】 137
【Pro Tools System (rear) w/ SyncStation】 Mac Pro の PCIe スロットに HDX カードを挿入します。マザーボードにカードを挿入する前に、黒と黄色 の電源ケーブルをカードとマザーボードにつないでおいてください。 138
DigiLink ケーブルを用い、HD I/O の PRIMARY PORT 端子と HDX カードの PORT 1 端子を接続しま す。 次に HD I/O と Sync HD の Loop Sync (LS)を接続します。Sync HD の LS OUT と HD I/O の LS IN を 接続し、同様に HD I/O の LS OUT と Sync HD の LS IN を BNC ケーブルで接続します。 SyncStation の TIMECODE OUT と Sync HD の LTC IN を XLR ケーブルで接続します。同様に、Sync HD の LTC OUT と SyncStation の TIMECODE IN を接続します。 139
次にワードクロック同期のため、SyncStation の WORDCLOCK A を Sync HD の WC IN に、 WORDCLOCK B を HD I/O の WC IN に接続します。 140
次に SyncStation の USB ポートを PC の USB ポートに接続します。 HDX カードのシリアルポートと Sync HD の HOST SERIAL 端子をシリアルケーブルで接続します。 141
最後に HD I/O の出力と Nuage I/O の入力を接続します。 同期設定 TIPS: Nuendo と Pro Tools 間の同期は SMPTE タイムコード(LTC)を使用し、この場合では Nuendo 側(Sync Station)を同期マスターにし、Pro Tools が Nuendo に追従する形にします。 まずはワードクロックソースの設定をします。Pro Tools の Hardware Setup 画面の“Clock Source”で “Wordclock (xx.
次に Sync HD を有効にします。Peripherals 画面の Syncronization タブの“Enable SYNC HD”にチェッ クを入れます。 Pro Tools をオンライン(スレーブ同期可能な状態)にします。トランスポートの同期ボタンをクリックしま す。これで LTC 信号の入力待ちとなります。 次に Nuendo 側の設定をします。Device Setup 画面を開き、SyncStation を選択します。SyncStation のバージョン等が表示されていれば正しく認識されていることになります。 143
これで Neundo のプロジェクトを再生し、Pro Tools 側のプロジェクトも同じタイムコード上で再生されるか 確認してください。 参考:Nuendo と Cubase の同期について TIPS: Nuendo と Cubase の間の同期は VST System Link を使用します。VST System Link で同期された 両者はいずれの側からでも操作が可能で、他方はそれに同期します。以下では Nuendo と Cubase の VST System Link での同期方法を紹介します。 Nuendo と Cubase を VST System Link で同期するためにはデジタル同期信号を送受信するためのデ ジタルの入出力が1チャンネルずつ必要となります。ここでは Dante ネットワークを使用し、Nuendo、 Cubase 両側で使用する Dante Accelerator カードの 128 番目のチャンネルを使用することにします。 以下のように Dante Controller 上で Nuendo 側の出力 128 チャンネルと Cubase 側の入力 128 チャ ンネル、そして同
Nuendo の Project Synchnorization Setup 画面を開き、Timecode Source として”VST System Link” を選択し、その下の SYNC ボタンをオンにします。同様の設定を Cubase 上でもおこないます。 次に Device Setup 画面を開き、VST System Link のページを開きます。ASIO Input/Output の欄に Dante Controller で設定した Dante Accelerator の入出力チャンネルを選択します。同様の設定を Cubase 上でもおこないます。 145
Online にチェックを入れると双方の画面上に他方の DAW が表示されます。 これで Nuendo と Cubase がロックされました。それぞれのトランスポートからプロジェクトを再生し、同じ タイムラインで動作するか確認してください。 TIPS: このシナリオでは、Nuendo が常にマスター、Pro Tools がスレーブとして動作しますので、Pro Tools 側でトランスポートを操作しても、Nuendo のタイムポジションに強制的に戻されます。Nuage 上で DAW B へ操作を切り変えてもそれは変わりありません。Pro Tools を独立して操作するためには、 SYNC ONLINE ボタンを押していったん Pro Tools をオフラインにしてください。 146
6-17. VST MultiPanner を使用した Dolby Atmos 環境の構築、設定 Nuendo は Dolby Atmos フォーマットに対応した Dolby Atmos9.1ch バスを持ち(Nuendo 7.1 以降)、 Nuage Fader/Master からも各チャンネル/トラックの Atmos パンニングの操作が可能です(Nuage V1.8)。ここでは MultiPanner を使用した Dolby Atmos 環境の構築、設定方法について説明します。 スピーカーの設置 Nuendo7.1 では Dolby Atmos9.1ch バスコンフィギュレーションが追加されました。以下、Atmos9.1ch フォーマットに対応したスピーカーの設置例を紹介します。 【Dolby Atmos 9.1 (7.1.
【フロントスピーカー[Left, Center, Right]】 【サイド・リアスピーカー[Left Surround/Side Left]】 149
【シーリングスピーカー[Top Side Left/Top Side Right]】 【サブウーファー[Lfe]】 150
リスニングポジションからの各スピーカーの設置角度は以下の図を参考にしてください。 Lfe L C R Tsr Tsl Sl Sr Ls Rs 【An example of speaker placement against the listening position】 151
VST Connections の設定 VST Connections の Outputs タブを開き、9.1 Dolby Atmos Out バスを作成します。ここでデバイスポ ートを直接指定すると Control Room での制御ができなくなりますので、デバイスポートは“Not Connected”(非選択)のままにしておきます。 Studio タブに Dolby Atmos 9.
バスがアサインされると、NUAGE Fader の画面に表示されます。 【9.1 Dolby Atmos bus on NUAGE Fader】 このバスに対し、モノラル/ステレオ/5.1/9.
【NUAGE Fader Section Control】 【Section Control = 1】 154
【Section Control = 2】 【Section Control = 3】 【Section Control = 4】 【Section Control = 5】 155
【Section Control = 6】 【Section Control = 7】 【Section Control = 8】 NUAGE Master 上ではより直感的に Dolby Atmos パンニングをおこなうことができます。 【Dolby Atmos on NUAGE Master (Mono)】 156
【Dolby Atmos on NUAGE Master (Stereo)】 【Dolby Atmos on NUAGE Master (5.1)】 【Dolby Atmos on NUAGE Master (9.
TIPS: 上記では Dolby Atmos の Beds チャンネルのパンニングについて説明しました。Object ベースのパ ンニングをおこなうためには Dolby の RMU ユニットを入手し、RMU Connection Kit for Nuendo をイン ストールする必要があります。詳しい接続、設定方法については「Mixing with VST MultiPanner」を 参照下さい。 【VST Multipanner Object mode】 158