MTXセットアップマニュアル このマニュアルでは、MTX-MRX Editorのインストール方法や、MTX-MRX Editorを使ったMTXシリーズの アプリケーション例を紹介しています。 MTX本体の詳細についてはMTX本体に付属の取扱説明書を、MTX-MRX Editorの詳細については「MTXMRX Editorユーザーガイド」(PDFファイル)をそれぞれご参照ください。 ご注意 • このソフトウェアおよびセットアップマニュアルの著作権はすべてヤマハ株式会社が所有します。 • このソフトウェアおよびセットアップマニュアルの一部または全部を無断で複製、改変することはできません。 • このソフトウェアおよびセットアップマニュアルを運用した結果およびその影響については、一切責任を負いかねますのでご了承くだ さい。 • アプリケーションのバージョンアップなどに伴うシステムソフトウェアおよび一部の機能や仕様の変更については、下記URLをご参照 ください。 http://www.yamahaproaudio.
はじめに MTXセットアップマニュアルでは、MTXとMTX-MRX Editorを使ったセットアップについて説明をします。 また、代表的な例として、以下のパターンでの設定方法について簡単に説明します。 細かいパラメーターの設定については、「MTX-MRX Editorユーザーガイド」やXMV、MTX、DCP、PGM1やMCP1の 取扱説明書や施工説明書をご参照ください。 ここで紹介する5例のファイルはMTX-MRX Editorをインストールすると、以下フォルダーに格納されます。 ● 32bit OSの場合 C:¥Program Files¥Yamaha¥MTX-MRX Editor¥V*.*¥ProjectFile ● 64bit OSの場合 C:¥Program Files(x86)¥Yamaha¥MTX-MRX Editor¥V*.*¥ProjectFile *.*はインストールしたMTX-MRX Editorのバージョンとなります。 例1:MTX3 basic system-*.mtx 例2:MTX3 XMV digital system-*.
はじめに 例2) XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 例1のアプリケーションはそのままに、アンプをXMVシリーズに置き換えたものです。 Amp Room Wireless Microphone Reciever MTX3 ID=01 Kitchen (Zone 4) Microphone Ch=3 Microphone Ch=4 CD Player DCP ID=0 BGM Player XMV4280 ID =1A Hall A (Zone 1) DCP ID=3 Microphone Ch=2 Hall B (Zone 2) Microphone Ch=1 DCP ID=2 DCP ID=1 Entrance (Zone 3) 想定している機材は以下のとおりです。 ・MTX3×1 ・DCP1V4S×4 ・XMV4280(4チャンネルアンプ)×1 ・スピーカー (必要数) ・SDメモリーカード×1 ・CDプレイヤーなどのBGM音源×1 ・ネットワークスイッチ(スイッチングハブ)×1 ・スイッチ付きマイク(ページングマイク)×2 ・ワイヤレスマイクレシーバ
はじめに 例3) カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) カスケードモードはMTX間でMatrixバスを共有するモードです。このモードを使用することで、MTXを2台 使ってインプットの数を増やし、それをまとめて1台のアンプから出力します。 カスケードモードのときはYDIFでXMVに音声を送信できません。 Rack Microphone Ch8 (MTX ID=01) Wireless Microphone Receivers MTX3 ID=01 MTX3 ID=02 MCP1 ID=90 CD Player XMV4280 ID =1A Room W/L Mic 1 Ch1 (MTX ID=01) W/L Mic 2 Ch2 (MTX ID=01) W/L Mic 3 Ch3 (MTX ID=01) W/L Mic 4 Ch4 (MTX ID=01) W/L Mic 5 Ch1 (MTX ID=02) W/L Mic 6 Ch2 (MTX ID=02) W/L Mic 7 Ch3 (MTX ID=02) W/L Mic 8 Ch4 (MTX ID=02)
はじめに 例4) Danteを使ったシステム例 既存のアンプを活用しながら、離れたところに新しくシステムを構築し、Danteでつなぐ例です。 既存のアンプを活用したシステムをSystem A、新しく構築するシステムをSystem Bとします。 例4ではネットワークの設定を中心に説明します。マイクの数を増やすこと、DCPの設定、プリセットについて は例2などを参照してください。 Network Switch for MTX-MRX Editor EXi8 ID=02 Network Switch for Primary MTX5-D ID=01 MTX5-D ID=04 Power Amp 3 Power Amp 4 System A Amp Room A Microphone Ch1 XMV4280 ID=30 Network Switch for Secondary System B Amp Room A Microphone Ch1 Amp Room B EXo8 ID=03 Amp Room B XMV4280-D ID=31 Power Amp 1 Power Am
はじめに 例5) PGM1を使った館内放送システム例 ショッピングモールなどの商業空間でPGM1を使った館内放送システムを想定しています。 ここには図示していませんが、各所にレストルームがあるとしています。 Laxuary Area Entrance Casual Area A Information Event Space Casual Area B Amp Room Casual Area C Amp Room Food Court 想定している機材は以下のとおりです。 ・MTX5-D×1 ・XMV8280-D×2 ・PGM1×1 ・PGX1×1 ・SWR2100P-5GなどのPoE対応ギガネットワークスイッチ×1 ・スピーカー (必要数) ・SDメモリーカード×1 ・Blu RayプレイヤーなどのBGM音源×3 スピーカーの数は特に規定しませんが、スピーカーの条件にあったアンプを選択してください。ケーブル類は必要 な数を用意してください。 MTXセットアップマニュアル 6
セットアップの流れ マトリックスミキサー MTXシリーズやパワーアンプリファイアー XMVシリーズなどの機器をコンピューターに接続し て、MTX-MRX Editorで設定をするまでの流れは以下のようになります。 例1 例2 例3 例4 例5 ページ55 ページ82 ページ125 MTX-MRX Editorをインストールする ページ7 MTX-MRX Editorを起動する ページ8 Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する YDIF ページ9 ページ30 − ページ35 − ページ94 − − − ページ60 − − − − − ページ14 ページ39 ページ63 ページ 98, 111 ページ136 − − ページ72 − − ページ21 ページ46 − − − − − ページ73 − − ページ23 ページ48 ページ74 − − − 機器を接続する ページ26 ページ51 ページ77 ページ118 ページ149 機器の電源を順に入れる ページ26
セットアップの流れ MTX-MRX Editorは以下の手順でインストールします。 1. ダウンロードした圧縮ファイルの解凍先にある「setup.exe」をダブルクリックする。 MTX-MRX Editorのセットアップウィザードが表示されます。 2. 画面の指示に従ってインストールを実行する。 NOTE お使いのコンピューターにBonjourがインストールされていない場合は、インストールの途中でBonjourのインストールを要求 する画面が表示されます。 Bounjourのインストールを要求された場合は、ヤマハプロオーディオウェブサイトからBonjourをダウンロードして、インス トールしてから、再度MTX-MRX Editorをインストールしてください。 http://www.yamahaproaudio.com/japan/ja/ MTX-MRX Editorを起動する 以下の手順でMTX-MRX Editorを起動します。 1.
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する 実際に機器を接続する前に、MTX-MRX EditorのWizardを使って機器の構成を作成します。 基本設定をすると結線やIDなどに関する情報を印刷できます。 以下の手順で基本設定を行なってください。 1.
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) 2. MTX/MRXシステムで接続する機材の台数を設定したあと、[Next>]をクリックする。 「YDIF Connected」のMTX3の台数を1に設定してください。 3.
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) 4. MTXの[UNIT ID]ロータリースイッチとディップスイッチを設定する。 コンピューターのIPアドレスはWizard完了後の「コンピューターのTCP/IPアドレスを設定する」で設定します。 手元にMTXがない場合は「機器を接続する」の段階で設定をしてください。 以下のように設定します。 MTX3 UNIT ID = 01 [UNIT ID]ロータリースイッチ = 1 ディップスイッチ=すべてOFF(上側) 5.
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) 6. MTXが表示されていることを確認して、[Next>]をクリックする。 7.
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) 8.
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) MTX-MRX Editorで事前設定を行なう MTX-MRX EditorでMTX/MRXシステムの詳細設定を行ないます。 各設定が終わったら、[File]メニュー→[Save]で保存することをおすすめします。 NOTE 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示されることがあります。[続行]または[はい]をクリックしてください。 ■ MTXのコンフィギュレーションを設定する MTXのインプット端子とアウトプット端子の扱いについて設定します。 「Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する」の手順1で設定したシステム名称のタブをクリックして、 設定画面に移動してください。 [System]メニュー→[MTX Configuration]をクリックすると、 「MTX Configuration」ダイアログが開きます。 デフォルトは以下の画面のようになっています。必要に応じて変更してください。この例ではデフォルトのまま使用 します。 MTXセットアップマニュアル 14
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) ■「MAIN」画面での設定 「MAIN」画面では、各チャンネルの大まかな設定をします。各パラメーターの詳細については、「MTX-MRX Editor ユーザーガイド」をご参照ください。 ここでは以下の設定/変更を行ないます。 ・チャンネル名の設定 ・チャンネルのオン/オフ ・ゲインとファンタム電源の設定 ・(必要に応じて)EQの設定 MTXセットアップマニュアル 15
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) ● INPUTの設定 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン EQ/HPF FBS [ON]ボタン クリックすると「Input Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォル トのままで使用しますが、MTXの別の入力ポートに変えたい場合にはクリック して、任意の入力ポートを選択して、[Close]ボタンをクリックしてください。 ポート/外部機器のパラメーター呼び出し ボタン ゲインやファンタム電源のオン/オフを設 定します。クリックするとゲインとファン タム電源のオン/オフを設定するための ポップアップが表示されます。設定をした あとに右上の×をクリックしてポップアッ プを閉じてください。つながる機材によってゲインの適切なレベルは異なりま すので、機材に合わせて適切なレベルに設定してください。 CH1から8はゲインがデフォルトで30dBに設定されています。CH1と2は コンデンサーマイクが接続されるので、ゲインは30dBのままファンタム電源 をオンにしてください。CH3と4はワイヤレスマイクが接続される
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) ● OUTPUTの設定 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン クリックすると「Output Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォ ルトのままで使用しますが、MTXの別の出力ポートに変えたい場合にはクリッ クして、任意の出力ポートを選択して、[Close]ボタンをクリックしてくださ い。 ポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタン DELAY/ Room EQ スピーカー プロセッサー クリックするとMTXの出力端子のパラメーター編集画面がポップ アップで表示されます。GAINが0.
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) ■「MATRIX」画面での設定 どの入力チャンネルをどのゾーンに送るのか設定します。センドレベルなどの各パラメーターの詳細については、 「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 この例では上図のように設定します。クロスポイント(四角い部分)をクリックしたりドラッグすることでオン/オフが 切り替わります。クロスポイントを右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。[All OFF]を選択するこ とでクロスポイントをすべてオフにできます。また、クロスポイントはセンドレベルを緑の高さで示しています。 この設定は、Hall Aにあるマイク2本(CH3と4)がHall Aのみに放送されるようになっています。またCD/BGM/ SD(STIN1〜3)は全館に放送されるようになっています。Entranceにあるマイク(CH1)は緊急放送などの全館放送 用に割り当てるため、次の「ZONE」画面で1st Priorityに設定します。MATRIXでCH1をオンにすると、Matrix から来た信号(絞られる)とPriorityから来た信号が合成され
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) ■「ZONE」画面での設定 「ZONE」画面ではPRIORITY DUCKERの設定を行ないます。PRIORITY DUCKERとは、設定した入力チャンネル から音声信号が入ると、他のチャンネルからの入力を一時的に絞って、設定した入力チャンネルからの音声をはっき りと放送するために用いる機能です。優先順位は「1st PRIORITY > 2nd PRIORITY > Matrix Outの信号」です。 ZONE選択 ボタン この例ではEntranceのマイク(CH1)を全館放送に使用することを想定しています。そこで1st PRIORITYの PRIORITY SOURCEにCH1をZONE1からZONE4で選択して、1st PRIORITY右横の[ON]ボタンをクリックし て点灯させます。ZONE4(Kitchen)のみ2nd PRIORITY SOURCEにKitchenのマイク(CH2)を選択して、2nd PRIORITY右横の[ON]ボタンをクリックして点灯させます。ZONE5から8は設定する必要がないので、1st PRIORITYと2nd PRIOR
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) ■「ROUTER」画面での設定 「ROUTER」画面ではZONEとアウトプットの関連付けを行ないます。 この例ではZONE1=OUTPUT 1、ZONE2=OUTPUT 2、ZONE3=OUTPUT 3、ZONE4=OUTPUT 4として いるので、デフォルトで設定されています。 MTXセットアップマニュアル 20
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) ■ デジタルコントロールパネル(DCP)の設定 各Zoneに配置されたDCPに機能を割り当てます。 設定するためには[Controller]メニュー→[Digital Control Panel]を選択します。 ここではPreset 01のBasicにおけるHall AにあるDCPの例をあげます。 設定するDCPは画面上部のリストボックスで選択します。 数字が付いているボタンをクリックすると、設定ダイアログが表示されるので、操作子にパラメーターを割り当てて ください。[SD Song Select & Play]を割り当てた場合は、再生するファイル名を入力してください。 割り当てたら画面左にある「01 [No data]」をクリックして選択してから[Save]ボタンをクリックしてください。 「Save Library」ダイアログで"Basic"という名称に変更してから[OK]ボタンをクリックしてください。 Basicではスイッチ1はParty用設定へのプリセット切替スイッチです。スイッチ3と4はSDメモリーカード内の音 源再生や一時停止/再開を制御します。ノ
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) 次に[Copy]ボタンをクリックしたあと、「02 [No Data]」をクリックして2番目のライブラリーを選択します。選 択されている状態で[Paste]ボタンをクリックしてください。"Basic"として作成したライブラリーがコピーされま す。 スイッチ1のPARAMETERを「01」に切り替えたあと、画面左にある「02 Basic」の"Basic"をダブルクリック して、ライブリーの名称を"Party"に変更してください(入力したあとにキーを押して名称変更を確定してく ださい)。変更したあとに[Save]ボタンをクリックしてライブラリーを上書き保存してください。 Partyではスイッチ1はBasic用設定へのプリセット切替スイッチです。その他の設定はBasicと同じです。 MTXセットアップマニュアル 22
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) ほかのDCPの設定例 1 (Hall B) DCPのID Library名 Basic 2 (Entrance) Party Switch 1 Switch 2 Switch 3 ID=0 (Hall A) と同じ Switch 4 Knob 1 ZONE OUT Level (ZONE2) ID=0 (Hall A) と同じ Basic Party 3 (Kitchen) Basic Party Input Ch ON (CH1) Input Ch ON (CH2) No Assign No Assign Input Ch Level (CH1) Input Ch Level (CH2) Tips メニューボタン( )をクリックすると、表示しているLibraryのParameter Assign、Dimmer&Lockのコピーや ペーストができます。ID=0の設定をID=1にコピーすると作業速度を上げられます。ID=2のBasicの設定をしてから Partyにコピーしたり、ID=4にコピーすることも同様です。 ■ プリセ
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) ここまではZone1とZone2をわけて設定しましたが、パーティなどでZone1とZone2のしきりを外して1つの会 場とすることもあります。その場合は「ROUTER」画面の設定でOUTPUT 2をZONE1に所属させることで、 Zone1とZone2が一つの空間として使えるようになります。 MTXセットアップマニュアル 24
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) この設定を別のプリセットとして保存しておくことで、パーティ用の設定に切り替えることが簡単にできるようにな ります。 また、Recall FilterでROUTERとDCPのみリコールされるようにすることで、パーティ用のプリセットをリコール しても、ゲインなどのそれ以外の設定はBasicの設定のままとなります。 オフライン状態での設定は以上です。もう一度、設定を保存してください。 MTXセットアップマニュアル 25
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) 機器を接続する MTXなどの各種機材をラックなどにマウントしたあと、MTXと各機器を以下のように接続します。また、SDメモリー カードに音源をコピーした場合は、この段階でMTXに挿入してください。 Kitchen Microphone Entrance Microphone Wireless Microphone Reciever BGM Player CD Player DCP ID=3 DCP ID=2 DCP ID=1 DCP ID=0 Power Amp 1 Computer Power Amp 2 MTX本体とコンピューターの接続には、8ピンすべてが接続されているCAT5e以上のEthernetストレートケーブルを 使用してください。 MTXの電源を入れる MTXの電源を入れます。 MTXの電源を切る場合はアンプの電源を先に切ってください。 アンプの電源を入れる アンプの電源を入れます。 不要な音が出力されないように、アンプ本体ですべてのチャンネルのアッテネーター値を最低にして起動することをおす すめいたします。 MTXセッ
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) コンピューターのTCP/IPアドレスを設定する MTXとコンピューターで通信をするために、コンピューターのTCP/IPを以下のように設定します。 1. [System]メニュー→[Network Setup]を選択する。 「Network Setup」ダイアログが表示されます。 2. [Open Network Connection]をクリックする。 「ネットワークの接続」が表示されます。 3. MTXを接続するアダプターを右クリックして、[プロパティ ]を選択する。 「ローカルエリア接続のプロパティ」ダイアログが表示されます。 4. [インターネットプロトコルバージョン4 (TCP/IPv4)]を選択して、[プロパティ ]をクリックする。 「インターネット プロトコルバージョン4 (TCP/IPv4)のプロパティ」ダイアログが表示されます。 5. 6. [次のIPアドレスを使う(S)]をクリックする。 [IP アドレス]に「192.168.0.253」を入力し、[サブネットマスク]に「255.255.255.
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) MTX-MRX Editorをオンラインにする MTX-MRX Editorの右上にある[Online]ボタンをクリックしてください。正常にオンラインになると、左側のインジ ケーター 1が青く点灯します。 「Synchronization」ダイアログが表示されたら、 「To Device」にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックしてくだ さい。ダイアログの表示が切り替わったら、オンラインにするシステムにチェックを入れて、[Online]ボタンをクリック してください。 MTX-MRX Editorで設定したプロジェクトがMTXに送信されます。 MTXセットアップマニュアル 28
例1 MTX3基本システム例(アナログ接続) 設定の反映結果を確かめる 主なチェック項目は以下です。各パラメーターの設定については「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照くださ い。 1. Basicのプリセットをリコールする。 2. 「ROUTER」画面のオシレーターを使って出力レベルを調整する。 アンプのアッテネーター値を適切なレベルに調整してください。 3. マイクからのゲインを設定する。 「MAIN」画面の入力チャンネルにあるポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタンで呼び出したダイアログでゲ インを設定できます。入力メーターを参照して、最適な値に設定してください。 4. 入力レベル/出力レベルを設定する。 「MAIN」画面の入出力のフェーダーを使って、レベルを設定してください。必要に応じてスピーカーの破損を防ぐ ために「CHANNEL EDIT」画面でOUTPUTのリミッターをかけてください。 アンプのアッテネーター値をS/N比が最適になるようにしてください。 また、必要に応じてFBSの設定も行なってください。 5.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する 実際に機器を接続する前に、MTX-MRX EditorのWizardを使って機器の構成を作成します。 基本設定をすると結線やIDなどに関する情報を印刷できます。 以下の手順で基本設定を行なってください。 1.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 2. MTX/MRXシステムで接続する機材の台数を設定したあと、[Next>]をクリックする。 「YDIF Connected」のMTX3の台数を1に、接続するXMV4280の台数を1に設定してください。 3.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 4. MTXとXMVの[UNIT ID]ロータリースイッチとディップスイッチを設定する。 コンピューターのIPアドレスはWizard完了後の「コンピューターのTCP/IPアドレスを設定する」で設定します。 手元にMTXやXMVがない場合は「機器を接続する」の段階で設定をしてください。 以下のように設定します。 MTX3 UNIT ID = 01 [UNIT ID]ロータリースイッチ = 1 ディップスイッチ=すべてOFF(上側) XMV UNIT ID =1A [UNIT ID]ロータリースイッチ = A ディップスイッチ= 1がON(下側)、それ以 外はOFF(上側) NOTE UNIT IDの上位桁をディップスイッチ、下位桁を[UNIT ID]ロータリースイッチで設定します。詳細については、各取扱説明書を ご参照ください。 UNIT ID = 1 A 下位桁:ロータリースイッチで設定 上位桁:ディップスイッチ1〜3で設定 5.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 6. 画面にMTXおよびXMVが表示されていることを確認して、[Next>]をクリックする。 MTXおよびXMVはそれぞれ1台なので、順番を入れ替える必要はありません。 7.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 8.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) MTX-MRX Editorで事前設定を行なう MTX-MRX EditorでMTX/MRXシステムの詳細設定を行ないます。 各設定が終わったら、[File]メニュー→[Save]で保存することをおすすめします。 NOTE 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示されることがあります。[続行]または[はい]をクリックしてください。 ■ EXT. I/Oの設定をする XMVにデジタルで音声を入力する設定をします。 「Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する」の手順1で設定したシステム名称のタブをクリックして、 設定画面に移動してください。 1. [EXT. I/O]ボタンをクリックする。 外部機器の入出力を設定する「EXT.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 2. UNIT ID = 01のMTXのYDIF 1からYDIF 4の下にあるボタンにOUT1(OUTPUT 1)から OUT4(OUTPUT 4)が設定されていることを確認する。 もし違う設定になっている場合は、ボタンをクリックして、設定を変更してください。 3.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 4. YDIF 1のXMV4280の出力経路選択ボタンをクリックする。 「YDIF Out Patch」ダイアログが表示されます。 5.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 6. 7.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ■ MTXのコンフィギュレーションを設定する MTXのインプット端子とアウトプット端子の扱いについて設定します。 [System]メニュー→[MTX Configuration]をクリックすると、 「MTX Configuration」ダイアログが開きます。 デフォルトは以下の画面のようになっています。必要に応じて変更してください。この例ではデフォルトのまま使用 します。 MTXセットアップマニュアル 39
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ■「MAIN」画面での設定 「MAIN」画面では、各チャンネルの大まかな設定をします。 [01 MTX3]ボタンをクリックして、MTXの「MAIN」画面を呼び出してください。 各パラメーターの詳細については、「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 ここでは以下の設定/変更を行ないます。 ・チャンネル名の設定 ・チャンネルのオン/オフ ・ゲインとファンタム電源の設定 ・(必要に応じて)EQの設定 MTXセットアップマニュアル 40
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ● INPUTの設定 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン EQ/HPF FBS [ON]ボタン クリックすると「Input Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォル トのままで使用しますが、MTXの別の入力ポートに変えたい場合にはクリック して、任意の入力ポートを選択して、[Close]ボタンをクリックしてください。 ポート/外部機器のパラメーター呼び出し ボタン ゲインやファンタム電源のオン/オフを設 定します。クリックするとゲインとファン タム電源のオン/オフを設定するための ポップアップが表示されます。設定をした あとに右上の×をクリックしてポップアッ プを閉じてください。つながる機材によってゲインの適切なレベルは異なりま すので、機材に合わせて適切なレベルに設定してください。 CH1から8はゲインがデフォルトで30dBに設定されています。CH1と2は コンデンサーマイクが接続されるので、ゲインは30dBのままファンタム電源 をオンにしてください。CH3と4はワイヤレス
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ● OUTPUTの設定 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン クリックすると「Output Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォ ルトのままで使用しますが、MTXの別の出力ポートに変えたい場合にはクリッ クして、任意の出力ポートを選択して、[Close]ボタンをクリックしてくださ い。 ポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタン DELAY/ Room EQ クリックするとMTXの出力端子のパラメーターとチャンネルに関連 付けられている外部機器のパラメーター編集画面がポップアップで表 示されます。GAINが0.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ■「MATRIX」画面での設定 どの入力チャンネルをどのゾーンに送るのか設定します。センドレベルなどの各パラメーターの詳細については、 「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 この例では上図のように設定します。クロスポイント(四角い部分)をクリックしたりドラッグすることでオン/オフが 切り替わります。クロスポイントを右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。[All OFF]を選択するこ とでクロスポイントをすべてオフにできます。また、クロスポイントはセンドレベルを緑の高さで示しています。 この設定は、Hall Aにあるマイク2本(CH3と4)がHall Aのみの放送されるようになっています。またCD/BGM/ SD(STIN1〜3)は全館に放送されるようになっています。Entranceにあるマイク(CH1)は緊急放送などの全館放送 用に割り当てるため、次の「ZONE」画面で1st Priorityに設定します。MATRIXでCH1をオンにすると、Matrix から来た信号(絞られる)とPriorityから
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ■「ZONE」画面での設定 「ZONE」画面ではPRIORITY DUCKERの設定を行ないます。PRIORITY DUCKERとは、設定した入力チャンネル から音声信号が入ると、他のチャンネルからの入力を一時的に絞って、設定した入力チャンネルからの音声をはっき りと放送するために用いる機能です。優先順位は「1st PRIORITY > 2nd PRIORITY > Matrix Outの信号」です。 ZONE選択 ボタン この例ではEntranceのマイク(CH1)を全館放送に使用することを想定しています。そこで1st PRIORITYの PRIORITY SOURCEにCH1をZONE1からZONE4で選択して、1st PRIORITY右横の[ON]ボタンをクリックし て点灯させます。ZONE4(Kitchen)のみ2nd PRIORITY SOURCEにKitchenのマイク(CH2)を選択して、 2nd PRIORITY右横の[ON]ボタンをクリックして点灯させます。ZONE5から8は設定する必要がないので、1st PRIORITY
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ■「ROUTER」画面での設定 「ROUTER」画面ではZONEとアウトプットの関連付けを行ないます。 この例ではZONE1=OUTPUT 1、ZONE2=OUTPUT 2、ZONE3=OUTPUT 3、ZONE4=OUTPUT 4として いるので、デフォルトで設定されています。 MTXセットアップマニュアル 45
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ■ デジタルコントロールパネル(DCP)の設定 各Zoneに配置されたDCPに機能を割り当てます。 設定するためには[Controller]メニュー→[Digital Control Panel]を選択します。 ここではPreset 01のBasicにおけるHall AにあるDCPの例をあげます。 設定するDCPは画面上部のリストボックスで選択します。 数字が付いているボタンをクリックすると、設定ダイアログが表示されるので、操作子にパラメーターを割り当てて ください。[SD Song Select & Play]を割り当てた場合は、再生するファイル名を入力してください。 割り当てたら画面左にある「01 [No data]」をクリックして選択してから[Save]ボタンをクリックしてください。 「Save Library」ダイアログで"Basic"という名称に変更してから[OK]ボタンをクリックしてください。 Basicではスイッチ1はParty用設定へのプリセット切替スイッチです。スイッチ3と4はSDメモリーカード内の音 源再生や一時停止/再
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 次に[Copy]ボタンをクリックしたあと、「02 [No Data]」をクリックして2番目のライブラリーを選択します。選 択されている状態で[Paste]ボタンをクリックしてください。"Basic"として作成したライブラリーがコピーされま す。 スイッチ1のPARAMETERを「01」に切り替えたあと、画面左にある「02 Basic」の"Basic"をダブルクリック して、ライブリーの名称を"Party"に変更してください(入力したあとにキーを押して名称変更を確定してく ださい)。変更したあとに[Save]ボタンをクリックしてライブラリーを上書き保存してください。 Partyではスイッチ1はBasic用設定へのプリセット切替スイッチです。その他の設定はBasicと同じです。 MTXセットアップマニュアル 47
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ほかのDCPの設定例 1 (Hall B) DCPのID Library名 Basic 2 (Entrance) Party Switch 1 Switch 2 Switch 3 ID=0 (Hall A) と同じ Switch 4 Knob 1 ZONE OUT Level (ZONE2) ID=0 (Hall A) と同じ Basic Party 3 (Kitchen) Basic Party Input Ch ON (CH1) Input Ch ON (CH2) No Assign No Assign Input Ch Level (CH1) Input Ch Level (CH2) Tips メニューボタン( )をクリックすると、表示しているLibraryのParameter Assign、Dimmer&Lockのコピーや ペーストができます。ID=0の設定をID=1にコピーすると作業速度を上げられます。ID=2のBasicの設定をしてから Partyにコピーしたり、ID=4にコピーすることも同様で
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) ここまではZone1とZone2をわけて設定しましたが、パーティなどでZone1とZone2のしきりを外して1つの会 場とすることもあります。その場合は「ROUTER」画面の設定でOUTPUT 2をZONE1に所属させることで、 Zone1とZone2が一つの空間として使えるようになります。 MTXセットアップマニュアル 49
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) この設定を別のプリセットとして保存しておくことで、パーティ用の設定に切り替えることが簡単にできるようにな ります。 また、Recall FilterでROUTERとDCPのみリコールされるようにすることで、パーティ用のプリセットをリコール しても、ゲインなどのそれ以外の設定はBasicの設定のままとなります。External I/Oも[All Off]ボタンですべての 設定を引き継げるようにしてください。 オフライン状態での設定は以上です。もう一度、設定を保存してください。 MTXセットアップマニュアル 50
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 機器を接続する MTXなどの各種機材をラックなどにマウントしたあと、MTXと各機器を以下のように接続します。また、SDメモリー カードに音源をコピーした場合は、この段階でMTXに挿入してください。 Kitchen Microphone Wireless Microphone Reciever BGM Player CD Player MTX ID=01 DCP ID=3 DCP ID=2 Entrance Microphone DCP ID=1 DCP ID=0 Network Switch Computer ON XMV ID=1A ON 1 2 3 4 5 6 7 8 MTX本体とコンピューターの接続には、8ピンすべてが接続されているCAT5e以上のEthernetストレートケーブルを 使用してください。 MTXセットアップマニュアル 51
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) MTXの電源を入れる MTXの電源を入れます。 MTXの電源を切る場合はアンプの電源を先に切ってください。 アンプの電源を入れる XMVのリアパネルにある[SPEAKERS]ディップスイッチを設定してから、アンプ(XMV)の電源を入れます。 不要な音が出力されないように、アンプ本体ですべてのチャンネルのアッテネーター値を最低にすることをおすすめいた します。 XMVのアッテネーター値は該当チャンネルのボタンを押したあと、エンコーダーを回すことで変更できます。 NOTE • XMVのアッテネーター値は工場出荷状態では最低になっています。 • [SPEAKERS]ディップスイッチについては、XMVの取扱説明書を参照してください。 コンピューターのTCP/IPアドレスを設定する MTXとコンピューターで通信をするために、コンピューターのTCP/IPを以下のように設定します。 1. [System]メニュー→[Network Setup]を選択する。 「Network Setup」ダイアログが表示されます。 2.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) 6. [IP アドレス]に「192.168.0.253」を入力し、[サブネットマスク]に「255.255.255.0」を入力す る。 NOTE MTX3のIPアドレスは「192.168.0.1」に、XMVのIPアドレスは「192.168.0.26」に設定されています。 7.
例2 XMVとYDIF接続した高音質システム例(デジタル接続) XMVの設定をする 必要に応じて、XMVのフロントパネルからハイパスフィルターなどの設定を行なってください。XMVでできる設定につ いてはXMVの取扱説明書をご参照ください。 設定の反映結果を確かめる 主なチェック項目は以下です。各パラメーターの設定については「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照くださ い。 1. Basicのプリセットをリコールする。 2. 「ROUTER」画面のオシレーターを使って出力レベルを調整する。 アンプのアッテネーター値を適切なレベルに調整してください。 XMVのアッテネーター値は「MAIN」画面の出力チャンネルにあるポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタン で呼び出されるポップアップで調整できます。 3. マイクからのゲインを設定する。 「MAIN」画面の入力チャンネルにあるポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタンで呼び出したダイアログでゲ インを設定できます。入力メーターを参照して、最適な値に設定してください。 4.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する 実際に機器を接続する前に、MTX-MRX EditorのWizardを使って機器の構成を作成します。 基本設定をすると結線やIDなどに関する情報を印刷できます。 以下の手順で基本設定を行なってください。 1.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) 2. MTX/MRXシステムで接続する機材の台数を設定したあと、[Next>]をクリックする。 「YDIF Connected」のMTX3の台数を2に、「ANALOG Connected」のXMV4280の台数を1に、右列の MCP1の台数を1に設定してください。 3.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) 4.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) 6. 画面にMTX/XMV/MCP1が表示されていることを確認して、[Next>]をクリックする。 7.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) 8.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) MTX-MRX Editorで事前設定を行なう MTX-MRX EditorでMTX/MRXシステムの詳細設定を行ないます。 各設定が終わったら、[File]メニュー→[Save]で保存することをおすすめします。 NOTE 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示されることがあります。[続行]または[はい]をクリックしてください。 ■ EXT. I/Oを設定する XMVにアナログで音声を入力する設定をします。 「Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する」の手順1で設定したシステム名称のタブをクリックして、 設定画面に移動してください。 XMV以外のアンプを使用する場合は「MTXのコンフィギュレーションを設定する」から作業を進めてください。 1. [EXT.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) 2. [ANALOG]ボタンをクリックする。 MTXのアナログ出力設定画面になります。 手順3 3.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) 4. 「CHANNEL」の[A]ボタンをクリックする。 ID=01のMTXのアナログ出力1がXMVのアナログ入力CH Aに接続するように設定されたことが表示されま す。 5.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ■ MTXのコンフィギュレーションを設定する MTXのインプット端子とアウトプット端子の扱いについて設定します。 [System]メニュー→[MTX Configuration]をクリックすると、 「MTX Configuration」ダイアログが開きます。 デフォルトは以下の画面のようになっています。必要に応じて変更してください。この例ではデフォルトのまま使用 します。 MTXセットアップマニュアル 63
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ■「MAIN」画面での設定 「MAIN」画面では、各チャンネルの大まかな設定をします。 各パラメーターの詳細については、「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 設定はUNIT ID=01とUNIT ID=02のMTX両方に対して行ないます。 ここでは以下の設定/変更を行ないます。 ・チャンネル名の設定 ・チャンネルのオン/オフ ・ゲインとファンタム電源の設定 ・(必要に応じて)EQの設定 ● ID=01 MTXセットアップマニュアル 64
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ● ID=02 MTXセットアップマニュアル 65
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ● INPUTの設定 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン EQ/HPF FBS [ON]ボタン クリックすると「Input Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォル トのままで使用しますが、MTXの別の入力ポートに変えたい場合にはクリック して、任意の入力ポートを選択して、[Close]ボタンをクリックしてください。 ポート/外部機器のパラメーター呼び出し ボタン ゲインやファンタム電源のオン/オフを設 定します。クリックするとゲインとファン タム電源のオン/オフを設定するための ポップアップが表示されます。設定をした あとに右上の×をクリックしてポップアッ プを閉じてください。つながる機材によってゲインの適切なレベルは異なりま すので、機材に合わせて適切なレベルに設定してください。 CH1から8はゲインがデフォルトで30dBに設定されています。UNIT ID=01のCH8はコンデンサーマイクが接続されるので、ゲインは30dBのま まファンタム電源をオンにしてください。
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ● OUTPUTの設定 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン クリックすると「Output Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォ ルトのままで使用しますが、MTXの別の出力ポートに変えたい場合にはクリッ クして、任意の出力ポートを選択して、[Close]ボタンをクリックしてくださ い。 ポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタン DELAY/ Room EQ クリックするとMTXの出力端子のパラメーターとチャンネルに関連 付けられている外部機器(XMV)のパラメーター編集画面がポップ アップで表示されます。GAINが0.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ■「MATRIX」画面での設定 どの入力チャンネルをどのゾーンに送るのか設定します。センドレベルなどの各パラメーターの詳細については、 「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 ● ID=01 ● ID=02 MTXセットアップマニュアル 68
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) この例では前ページの図のように設定します。クロスポイント(四角い部分)をクリックしたりドラッグすることでオ ン/オフが切り替わります。クロスポイントを右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。[All OFF]を 選択することでクロスポイントをすべてオフにできます。また、クロスポイントはセンドレベルを緑の高さで示して います。 この設定は、議長席にあるマイク(ID=1のCH8)以外の入力信号がすべてが同じように扱われます。議長席にあるマ イクは他の信号より優先にするため、次の「ZONE」画面で1st Priorityに設定します。MATRIXでCH8をオンにす ると、Matrixから来た信号(絞られる)とPriorityから来た信号が合成されて出力されてしまいます。 画面左下の入力チャンネルフェーダーは、グレーアウトされたフェーダーが入力レベル、グレーアウト以外のフェー ダーが入力チャンネルのセンドレベルを表示しています。この画面ではグレーアウトされたフェーダーは操作できま せん。 ZONE 1-8 2nd PRIORITY
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ■「ZONE」画面での設定 「ZONE」画面ではPRIORITY DUCKERの設定を行ないます。PRIORITY DUCKERとは、設定した入力チャンネル から音声信号が入ると、他のチャンネルからの入力を一時的に絞って、設定した入力チャンネルからの音声をはっき りと放送するために用いる機能です。優先順位は「1st PRIORITY > 2nd PRIORITY > Matrix Outの信号」です。 ZONE選択 ボタン この例ではUNIT ID = 01のCH8に設定したChairmanのマイクを最優先とします。そこで1st PRIORITYの PRIORITY SOURCEにCH8をZONE1で選択して、1st PRIORITY右横の[ON]ボタンをクリックして点灯させま す。ZONE2から8は設定する必要がないので、1st PRIORITYと2nd PRIORITYの右横の[ON]ボタンが消灯してい ること(オフになっていること)を確認してください。 ZONEは、ZONE選択ボタンで切り替わります。 各パラメーターの詳細につい
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ■「ROUTER」画面での設定 「ROUTER」画面ではZONEとアウトプットの関連付けを行ないます。 この例ではZONE1をOUTPUT1から4に出力するので、ID=01と02のMTXを図のように設定します。 MTXセットアップマニュアル 71
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ■「DCA」画面での設定(INPUT CH MUTE) 「DCA」画面では複数チャンネルのレベルやミュートを一括して操作する設定をします。 ● ID=01 ● ID=02 この例では議長席にあるデジタルコントロールパネルで、議長以外のマイクを一括ミュートできるようにするため、 [INPUT CH MUTE]ボタンを押します。ID=01のCH1からCH7までと、ID=02のCH1からCH4をオンにします。 MTXセットアップマニュアル 72
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ■ MCP1の設定 議長席に配置されたMCP1に機能を割り当てます。 設定するためには[Controller]メニュー→[MCP1]を選択します。 数字が付いているボタンをクリックすると、設定ダイアログが表示されるので、スイッチにパラメーターを割り当て てください。 [Label]ボタンをクリックすると、 「Label」ダイアログが開きます。MCP1のディスプレイの設定をして、どのボタ ンがどの役割をするのか明示してください。 割り当てとディスプレイの設定が終わったら、画面左にある「01 [No data]」をクリックして選択してから[Save] ボタンをクリックしてください。「Save Library」ダイアログで"Basic"という名称に変更してから[OK]ボタンをク リックしてください。 パラメーターを割り当ててください。[SD Song Select & Play]を割り当てた場合は、再生するファイル名または再 生するファイルが入ったフォルダー名を入力してください。 L1スイッチで議長以外のマイクを一括ミュートのオン/オフを制御
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ■ プリセットの保存 ここまで設定したデータをプリセットとして保存します。 プリセットはMTX本体から呼び出したり、MCP1から呼び出したりすることで、シチュエーションに適した状態に 設定を切り替えることができます。 プリセットの保存や呼び出しは、MTX-MRX Editorの上にあるカメラのアイコンをクリックします。 カメラのアイコンをクリックすると、「Preset」ダイアログが表示されます。プリセットは50個まで設定できます。 保存するプリセットの番号をクリックして、行を選択したあと、[Store]ボタンを押して、プリセットの名称を決めた ら[OK]ボタンをクリックしてください。 MCP1の「No Assign」となっているところをダブルクリックして、MCP1で設定したLibraryを選択してくださ い。 MTXセットアップマニュアル 74
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) NOTE プリセットを保存しないと、アラート番号61番が発生します。 ここまではUNIT ID=01と02のMTXに接続されたマイクすべてを使う設定をしましたが、使うマイクの本数が変化 することもあります。その場合は「MAIN」画面で使用しないマイクのチャンネルをオフにすることで本数を制限で きます。 MTXセットアップマニュアル 75
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) ● ID=01 ● ID=02 この設定を別のプリセットとして保存しておくことで、本数を制限したものに設定に切り替えることが簡単にできる ようになります。上の例はワイヤレスマイクの9から11を使わないことで、使用するワイヤレスマイク(1から8)す べてにFBSを使用するという設定例です。 オフライン状態での設定は以上です。もう一度、設定を保存してください。 MTXセットアップマニュアル 76
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) 機器を接続する MTXなどの各種機材をラックなどにマウントしたあと、MTXと各機器を以下のように接続します。また、SDメモリー カードに音源をコピーした場合は、この段階でMTXに挿入してください。 CD Player Chairman Microphone Computer Wireless Microphone Receivers MTX ID=01 MCP1 ID=90 Computer Network Switch Wireless Microphone Receivers MTX ID=02 ON XMV ID=1A ON 1 2 3 4 5 6 7 8 MTX本体のネットワーク端子とコンピューターの接続には、8ピンすべてが接続されているCAT5e以上のEthernetス トレートケーブルを使用してください。 MTXセットアップマニュアル 77
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) MTXの電源を入れる MTXの電源を入れます。 MTXの電源を切る場合はアンプの電源を先に切ってください。 アンプの電源を入れる XMVのリアパネルにある[SPEAKERS]ディップスイッチを設定してから、アンプ(XMV)の電源を入れます。 不要な音が出力されないように、アンプ本体ですべてのチャンネルのアッテネーター値を最低にすることをおすすめいた します。 XMVのアッテネーター値は該当チャンネルのボタンを押したあと、エンコーダーを回すことで変更できます。 NOTE • XMVのアッテネーター値は工場出荷状態では最低になっています。 • [SPEAKERS]ディップスイッチについては、XMVの取扱説明書を参照してください。 MCP1のUNIT IDを設定する MCP1のUNIT IDを設定します。UNIT IDの設定方法については、MCP1施工説明書を参照してください。 コンピューターのTCP/IPアドレスを設定する MTXとコンピューターで通信をするために、コンピューターのTCP/IPを以下のように設定します。 1.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) 6. [IP アドレス]に「192.168.0.253」を入力し、[サブネットマスク]に「255.255.255.0」を入力す る。 NOTE MTX3のIPアドレスは「192.168.0.1」と「192.168.0.2」に、XMVのIPアドレスは「192.168.0.26」に設定されていま す。 7.
例3 カスケードモードでのMTX入力チャンネル拡張例(アナログ接続) XMVの設定をする 必要に応じて、XMVのフロントパネルからハイパスフィルターなどの設定を行なってください。XMVでできる設定につ いてはXMVの取扱説明書をご参照ください。 設定の反映結果を確かめる 主なチェック項目は以下です。各パラメーターの設定については「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照くださ い。 設定/確認はプリセットごとに行なってください。また設定/確認をする前に該当プリセットをリコールしておいてくださ い。 1. Basicのプリセットをリコールする。 2. 「ROUTER」画面のオシレーターを使って出力レベルを調整する。 アンプのアッテネーター値を適切なレベルに調整してください。 3. マイクからのゲインを設定する。 「MAIN」画面の入力チャンネルにあるポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタンで呼び出したダイアログでゲ インを設定できます。入力メーターを参照して、最適な値に設定してください。 4.
例4 Danteを使ったシステム例 この例では以下のような音声信号の流れを想定しています。 System A Power Amp CH1 EXi8 Main Microphone OUTPUT 1 (YDIF) MTX5-D INPUT 1 (YDIF) OUTPUT 1〜4 (アナログ) OUTPUT 5〜8 (YDIF) OUTPUT 9/10 (Dante): 9chはSystem AのMain Microphone INPUT 9/10 (Dante): 9chはSystem BのMain Microphone INPUT 1〜4 (YDIF) EXo8 CH1〜4 (アナログ) Power Amp System B XMV4280 INPUT 9/10 (Dante) OUTPUT 1〜4 (YDIF) INPUT 1 Main Microphone CHANNEL A〜D (YDIF) OUTPUT 9/10 (Dante) MTX5-D OUTPUT 5〜8 (Dante) XMV4280-D CHANNEL A〜D (Dante) MTXセット
例4 Danteを使ったシステム例 Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する 実際に機器を接続する前に、MTX-MRX EditorのWizardを使って機器の構成を作成します。 基本設定をすると結線やIDなどに関する情報を印刷できます。 System Aの基本設定をしてから、System Bの基本設定をします。 以下の手順で基本設定を行なってください。 1. System AとするMTX/MRXシステムの名称を入力して、[NEXT>]をクリックする。 2.
例4 Danteを使ったシステム例 3. 各機器のUNIT IDを設定して、[Next>]をクリックする。 UNIT IDはMTX5-Dが01、EXi8が02、EXo8が03になるように設定してください。 4.
例4 Danteを使ったシステム例 以下のように設定します。 MTX5-D UNIT ID = 01 [UNIT ID]ロータリースイッチ = 1 ディップスイッチ = すべてOFF(上側) EXi8 UNIT ID = 02 [UNIT ID]ロータリースイッチ = 2 ディップスイッチ = すべてOFF(上側) EXo8 UNIT ID = 03 [UNIT ID]ロータリースイッチ = 3 ディップスイッチ = すべてOFF(上側) 5. 機器の[UNIT ID]ロータリースイッチとディップスイッチを設定し終わったら、[Next>]をクリックする。 6.
例4 Danteを使ったシステム例 7. Mini-YGDAIカードを選択して、[NEXT>]をクリックする。 この例ではMini-YGDAIカードを使用しないので、[No Assign]のまま[Next>]をクリックしてください。 8.
例4 Danteを使ったシステム例 9.
例4 Danteを使ったシステム例 10. System Bの基本設定をするために、システム切り替えタブの[2 No Assign]タブをクリックする。 手順11 11. システム切り替えタブ [Device Config]ボタンをクリックする。 System B用のDevice Configuration Wizardが表示されます。 12.
例4 Danteを使ったシステム例 13. MTX/MRXシステムで接続する機材の台数を設定したあと、[Next>]をクリックする。 「YDIF Connected」のMTX5-DとXMV4280の台数をそれぞれ1に、 「Dante Connected」のXMV4280-D の台数を1に設定してください。 14.
例4 Danteを使ったシステム例 15.
例4 Danteを使ったシステム例 NOTE XMV4280ではUNIT IDの上位桁をディップスイッチ、下位桁を[UNIT ID]ロータリースイッチで設定します。詳細については、 各取扱説明書をご参照ください。 UNIT ID = 3 0 下位桁:ロータリースイッチで設定 上位桁:ディップスイッチ1〜3で設定 16. 機器の[UNIT ID]ロータリースイッチとディップスイッチを設定し終わったら、[Next>]をクリックする。 17.
例4 Danteを使ったシステム例 18. Mini-YGDAIカードを選択して、[NEXT>]をクリックする。 この例ではMini-YGDAIカードを使用しないので、[No Assign]のまま[Next>]をクリックしてください。 19.
例4 Danteを使ったシステム例 20.
例4 Danteを使ったシステム例 MTX-MRX Editorで事前設定を行なう MTX-MRX EditorでMTX/MRXシステムの詳細設定を行ないます。 各設定が終わったら、[File]メニュー→[Save]で保存することをおすすめします。 NOTE 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示されることがあります。[続行]または[はい]をクリックしてください。 System AとSystem Bの切り替えは「Project」画面のシステム切り替えタブで行ないます。 現在選択されているMTX/MRXシステムはシステム切り替えタブとSYSTEMタブで確認できます。 SYSTEMタブ システム切り替えタブ MTXセットアップマニュアル 93
例4 Danteを使ったシステム例 まず、System Aから設定をしていきます。 ■ EXT. I/Oの設定をする デジタルで音声を入出力する設定をします。まずSystem AのYDIFに関する設定をします。SYSTEMタブをクリッ クして設定画面に移動してください。 1. [EXT. I/O]ボタンをクリックする。 外部機器の入出力を設定する「EXT. I/O」画面が開きます。まずYDIF 1-8の設定をしますので、そのままの画 面で操作してください。 [EDIT]ボタン 入力経路選択 ボタン 2. [EDIT]ボタンをクリックする。 EXi8とEXo8のYDIF 1-8の入出力が設定できるようになります。 3.
例4 Danteを使ったシステム例 4. CHANNELで[1]をクリックして、[Close]ボタンをクリックする。 YDIF 1の入力経路選択ボタンにUNIT ID = 02のEXi8のCH1がYDIF 1に設定されたことが表示されます。 5.
例4 Danteを使ったシステム例 6. YDIF 5のEXo8の出力経路選択ボタンをクリックする。 「YDIF Out Patch」ダイアログが表示されます。 7.
例4 Danteを使ったシステム例 8. 9.
例4 Danteを使ったシステム例 ■「MAIN」画面での設定 「MAIN」画面では、各チャンネルの大まかな設定をします。 [01 MTX5-D]ボタンをクリックして、MTXの「MAIN」画面を呼び出してください。 各パラメーターの詳細については、「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 ここでは以下の設定/変更を行ないます。 ・チャンネル名の設定 ・チャンネルのオン/オフ ・ゲインとファンタム電源の設定 ・(必要に応じて)EQの設定 MTXセットアップマニュアル 98
例4 Danteを使ったシステム例 ● INPUTの設定 INPUTでは以下内容の設定をします。 CH1 EXi8につながれたSystem AのMain Micからの信号 CH9 System BのMain Micからの信号 CH10 System BのMain Mic以外からの信号 STIN1 L/R ST IN1に接続されているCD Playerからの信号 STIN2 L/R ST IN2に接続されているBGM Playerからの信号 STIN3 L/R MTX5-D内蔵のSD Player ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン クリックすると「Input Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォル トから以下の変更をかけています。 CH1 YDIFの[1](EXi8につながれたSystem AのMain Mic) CH9 DANTEの[9](System BのMain Micからの信号) CH10 DANTEの[10](System BのMain Mic以外の信号) ポート/外部機器のパラメーター呼び出し
例4 Danteを使ったシステム例 ● OUTPUTの設定 OUTPUTでは以下内容の設定をします。 CH1〜4 MTX5-Dのアナログ出力を使ってAmp Room Aのアンプへの出力 CH5〜8 YDIF接続されているEXo8のCH1〜4を使ってAmp Room Bのアンプへの出力 CH9 EXi8に接続されているMain Micの信号をDante[9]を使ったSystem Bへの出力 CH10 Main Micの信号以外をDante [10]を使ったSystem Bへの出力 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン DELAY/ Room EQ クリックすると「Output Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォ ルトから以下の変更をかけています。 OUT1 OUTPUTの[1] OUT7 YDIFの[7] OUT2 OUTPUTの[2] OUT8 YDIFの[8] OUT3 OUTPUTの[3] OUT9 DANTEの[9] OUT4 OUTPUTの[4] OUT10 DANTEの[10] OU
例4 Danteを使ったシステム例 ■「MATRIX」画面での設定 どの入力チャンネルをどのゾーンに送るのか設定します。センドレベルなどの各パラメーターの詳細については、 「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 System Aを設定しているときは、 「このMTX/MRXシステム」がSystem Aを意味し、「別のMTX/MRXシステ ム」がSystem Bを意味します。 System Bを設定しているときは、 「このMTX/MRXシステム」がSystem Bを意味し、「別のMTX/MRXシステ ム」がSystem Aを意味します。 MTXセットアップマニュアル 101
例4 Danteを使ったシステム例 この例では前ページの図のように設定します。クロスポイント(四角い部分)をクリックしたりドラッグすることでオ ン/オフが切り替わります。クロスポイントを右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。[All OFF]を 選択することでクロスポイントをすべてオフにできます。また、クロスポイントはセンドレベルを緑の高さで示して います。 この設定は、ZONEごとに以下のような設定になります。 Zone1: このMTX/MRXシステム全体に入力チャンネル1、CD/BGM/SD(STIN1〜3)、別のMTX/MRXシス テムからの音声を放送するようになっています。このMTX/MRXシステムのマイク(CH1)と別のMTX/ MRXシステムにあるマイク(CH9)は緊急放送などの全館放送用に割り当てるため、次の「ZONE」画面 でPriorityを設定します。MATRIXでCH1とCH9をオンにすると、Matrixから来た信号(絞られる)と Priorityから来た信号が合成されて出力されてしまいます。 Zone2: 別のMTX/MRXシステムへのMain Mic(CH1)音声送信
例4 Danteを使ったシステム例 ■「ZONE」画面での設定 「ZONE」画面ではPRIORITY DUCKERの設定を行ないます。PRIORITY DUCKERとは、設定した入力チャンネル から音声信号が入ると、他のチャンネルからの入力を一時的に絞って、設定した入力チャンネルからの音声をはっき りと放送するために用いる機能です。優先順位は「1st PRIORITY > 2nd PRIORITY > Matrix Outの信号」です。 ZONE選択 ボタン この例ではMain Aマイク(CH1)と別のMTX/MRXシステムにあるマイク(CH9)を全館放送に使用することを想定し ています。そこで1st PRIORITYのPRIORITY SOURCEにCH1を、2nd PRIORITY SOURCEにCH9をZONE1 で選択して、右横の[ON]ボタンをクリックして点灯させます。ZONE2から8は設定する必要がないので、1st PRIORITYと2nd PRIORITYの右横の[ON]ボタンが消灯していること(オフになっていること)を確認してください。 ZONEは、ZONE選択ボタンで切り替わります。
例4 Danteを使ったシステム例 ■「ROUTER」画面での設定 「ROUTER」画面ではZONEとアウトプットの関連付けを行ないます。 この例では以下のようにZONE1=OUTPUT 1から8、ZONE2=OUTPUT 9、ZONE3=OUTPUT 10としていま す。 これにより、このMTX/MRXシステムではこのMTX/MRXシステムと別のMTX/MRXシステムの全音声が放送さ れ、このMTX/MRXシステムのMain MicはDanteの9チャンネルに、このMTX/MRXシステムのMain Mic以外の 音声がDanteの10チャンネルに送信されます。 このMTX/MRXシステムの設定は以上です。 MTXセットアップマニュアル 104
例4 Danteを使ったシステム例 次にSystem Bの設定をします。 System BはSystem Aと同じ設定をするところが多くあります。System Bの設定では「EXT I/O」画面での設定と 「MAIN」画面での設定について説明します。それ以外はこれまでと同じ設定となります。 System Bの設定も終わった場合は、「システム間のDanteの設定をする」に進んでください。 まず、「Project」画面でSystem Bを選択してください。 MTXセットアップマニュアル 105
例4 Danteを使ったシステム例 ■ EXT. I/Oの設定をする デジタルで音声を入出力する設定をします。まずSystem BのYDIFとDanteに関する設定をします。SYSTEMタ ブをクリックして設定画面に移動してください。 1. [EXT. I/O]ボタンをクリックする。 外部機器の入出力を設定する「EXT. I/O」画面が開きます。まずYDIF 1-8の設定をしますので、そのままの画 面で操作してください。 2. [EDIT]ボタンをクリックする。 XMVのYDIF 1-8からの入力が設定できるようになります。 [EDIT]ボタン 出力経路選択 ボタン 3.
例4 Danteを使ったシステム例 4. CHANNELで[A]をクリックする。 YDIF 1の信号がXMVのCH Aに出力されることが表示されます。 5.
例4 Danteを使ったシステム例 6. [EDIT]ボタンをクリックして、設定をロックする。 [EDIT]ボタン 7.
例4 Danteを使ったシステム例 8. 左上の[EDIT]ボタンをクリックする。 Danteの入出力の設定ができるようになります。 [Dante Controllerの設定を優先する]チェックボックスにチェックが入っている場合は、チェックを外してく ださい。 9.
例4 Danteを使ったシステム例 10. MTX5-Dの5から8と、XMV4280-DのAからDが交差する部分をクリックする。 グリッドに○が表示されます。 11.
例4 Danteを使ったシステム例 ■「MAIN」画面での設定 「MAIN」画面では、各チャンネルの大まかな設定をします。 [04 MTX5-D]ボタンをクリックして、MTXの「MAIN」画面を呼び出してください。 各パラメーターの詳細については、「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 ここでは以下の設定/変更を行ないます。 ・チャンネル名の設定 ・チャンネルのオン/オフ ・ゲインとファンタム電源の設定 ・(必要に応じて)EQの設定 MTXセットアップマニュアル 111
例4 Danteを使ったシステム例 ● INPUTの設定 INPUTでは以下内容の設定をします。 CH1 MTX5-DにつながれたSystem BのMain Micからの信号 CH9 System AのMain Micからの信号 CH10 System AのMain Mic以外からの信号 STIN1 L/R ST IN1に接続されているCD Playerからの信号 STIN2 L/R ST IN2に接続されているBGM Playerからの信号 STIN3 L/R MTX5-D内蔵のSD Player ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン クリックすると「Input Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォル トから以下の変更をかけています。 CH9 DANTEの[9](System AのMain Micからの信号) CH10 DANTEの[10](System AのMain Mic以外の信号) ポート/外部機器のパラメーター呼び出し ボタン [ON]ボタン MTXの入力端子に関する設定をします。ク リックするとパ
例4 Danteを使ったシステム例 ● OUTPUTの設定 OUTPUTでは以下内容の設定をします。 CH1〜4 YDIFを使ってAmp Room AのXMV4280への出力 CH5〜8 Danteを使ってAmp Room BのXMV4280-Dへの出力 CH9 Main Micの信号をDante[9]を使ったSystem Aへの出力 CH10 Main Micの信号以外をDante [10]を使ったSystem Aへの出力 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン DELAY/ Room EQ クリックすると「Output Patch」ダイアログが開きます。この例ではデフォ ルトから以下の変更をかけています。 OUT1 YDIFの[1] OUT7 DANTEの[7] OUT2 YDIFの[2] OUT8 DANTEの[8] OUT3 YDIFの[3] OUT9 DANTEの[9] OUT4 YDIFの[4] OUT10 DANTEの[10] OUT5 DANTEの[5] OUT6 DANTEの[6] O
例4 Danteを使ったシステム例 これ以降のMTX-MRX Editorでの設定はSystem Aの「MATRIX」画面での設定から「ROUTER」画面での設定まで共 通です。「MATRIX」画面での設定から「ROUTER」画面での設定までを実施してください。 システム間のDanteの設定をする System AとSystem B間のDante設定をします。 設定はSystem Aで行なってもSystem Bで行なってもお互いに設定が反映されます。今回の例ではSystem Bの画面 で説明します。 1. [EXT. I/O]ボタンをクリックする。 外部機器の入出力を設定する「EXT.
例4 Danteを使ったシステム例 2. 左上の[EDIT]ボタンをクリックする。 Danteの入出力の設定ができるようになります。 [Dante Controllerの設定を優先する]チェックボックスにチェックが入っている場合は、チェックを外してくださ い。 EDITボタン 3.
例4 Danteを使ったシステム例 4. それぞれのMTX5-Dの9と10が交差するところをクリックする。 グリッドに○が表示されます。 5.
例4 Danteを使ったシステム例 ■ プリセットの保存 ここまで設定したデータをプリセットとして保存します。 プリセットの保存や呼び出しは、MTX-MRX Editorの上部にあるカメラのアイコンをクリックします。 カメラのアイコンをクリックすると、「Preset」ダイアログが表示されます。プリセットは50個まで設定できます。 保存するプリセットの番号をクリックして、行を選択したあと、[Store]ボタンを押して、プリセットの名称を決めた ら[OK]ボタンをクリックしてください。 NOTE プリセットを保存しないと、アラート番号61番が発生します。 オフライン状態での設定は以上です。もう一度、設定を保存してください。 MTXセットアップマニュアル 117
例4 Danteを使ったシステム例 機器を接続する MTXなどの各種機材をラックなどにマウントしたあと、MTXと各機器を以下のように接続します。また、SDメモリー カードに音源をコピーした場合は、この段階でMTXに挿入してください。 今回はDanteをリダンダンシー接続する例を説明します。デイジーチェーン接続する場合は、Q&Aを参照してください。 ■ System Aの接続 System BのNetwork Switch for Primaryへ Network Switch Main Microphone ON EXi8 ID=02 System BのNetwork Switch for Secondaryへ BGM Player MTX5-D ID=01 CD Player Room A Power Amp 3 Power Amp 4 ON EXo8 ID=03 Room B Power Amp 1 Power Amp 2 MTXセットアップマニュアル 118
例4 Danteを使ったシステム例 ■ System Bの接続 System AのNetwork Switchより Network Switch for Primary Computer BGM Player MTX5-D ID=04 CD Player Main Microphone ON XMV4280 ID=30 ON 1 2 3 4 5 6 7 8 2 3 4 5 6 7 8 ON XMV4280-D ID=31 ON 1 System AのMTX5-DのSECONDARYより Network Switch for Secondary イーサネットケーブルは8ピンすべてが接続されているCAT5e以上のストレートケーブルを使用してください。 MTXセットアップマニュアル 119
例4 Danteを使ったシステム例 MTXの電源を入れる MTXの電源を入れます。 MTXの電源を切る場合はアンプの電源を先に切ってください。 アンプの電源を入れる XMVのリアパネルにある[SPEAKERS]ディップスイッチを設定してから、アンプ(XMV)の電源を入れます。 不要な音が出力されないように、アンプ本体ですべてのチャンネルのアッテネーター値を最低にすることをおすすめいた します。 XMVのアッテネーター値は該当チャンネルのボタンを押したあと、エンコーダーを回すことで変更できます。 NOTE • XMVのアッテネーター値は工場出荷状態では最低になっています。 • [SPEAKERS]ディップスイッチについては、XMVの取扱説明書を参照してください。 コンピューターのTCP/IPアドレスを設定する MTXとコンピューターで通信をするために、コンピューターのTCP/IPを以下のように設定します。 1. [System]メニュー→[Network Setup]を選択する。 「Network Setup」ダイアログが表示されます。 2.
例4 Danteを使ったシステム例 6. [IP アドレス]に「192.168.0.253」を入力し、[サブネットマスク]に「255.255.255.0」を入力す る。 NOTE 各機器のIPアドレスは以下のように設定されています。 System A: MTX5-D : 192.168.0.1 EXi8 : 192.168.0.2 EXo8 : 192.168.0.3 System B: MTX5-D : 192.168.0.4 XMV4280 : 192.168.0.48 XMV4280-D : 192.168.0.49 7.
例4 Danteを使ったシステム例 MTX-MRX Editorをオンラインにする MTX-MRX Editorの右上にある[Online]ボタンをクリックしてください。正常にオンラインになると、左側のインジ ケーター 1と2が青く点灯します。 「Synchronization」ダイアログが表示されたら、 「To Device」にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックしてくだ さい。ダイアログの表示が切り替わったら、オンラインにするシステムにチェックを入れて、[Online]ボタンをクリック してください。 MTX-MRX Editorで設定したプロジェクトがMTXに送信されます。 XMVの設定をする 必要に応じて、System BのXMVのフロントパネルからハイパスフィルターなどの設定を行なってください。XMVでで きる設定についてはXMVの取扱説明書をご参照ください。 MTXセットアップマニュアル 122
例4 Danteを使ったシステム例 設定の反映結果を確かめる 主なチェック項目は以下です。各パラメーターの設定については「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照くださ い。また、確認は各MTX/MRXシステムごとに行なってください。 1. 「ROUTER」画面のオシレーターを使って出力レベルを調整する。 アンプのアッテネーター値を適切なレベルに調整してください。 XMVのアッテネーター値は「MAIN」画面の出力チャンネルにあるポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタン で呼び出されるポップアップで調整できます。 2. マイクからのゲインを設定する。 「MAIN」画面の入力チャンネルにあるポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタンで呼び出したダイアログでゲ インを設定できます。入力メーターを参照して、最適な値に設定してください。 3.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 「Paging」コンポーネントを配置して、PGM1のゾーン/メッセージ選択ボタンに放送先(ゾーン、ゾーングループ)や録 音済みメッセージを割り当てます。 ボタンで放送先を選択(複数選択可)したり、SDカードに録音済みメッセージを再生できます。 Paging Device Group 1 MRX7-D ID=01 P PGM1 ID=60 PGM1 ID=61 PGM1 ID=62 PGX1 ID=0 PGX1 ID=1 PGX1 ID=0 PGX1 ID=1 PGX1 ID=0 PGX1 ID=1 P =プライオリティマイク SWR2100P-10G Paging Device Group 2 P MTX5-D ID=02 PGM1 ID=63 PGX1 ID=0 PGX1 ID=1 PGM1はMTX5-Dを含むMTX/MRXシステム1つにつき4台まで接続できます。PGM1は1台のMTX5-Dをコント ロールでき、このPGM1とMTX5-Dの組み合わせをPaging Device Groupと呼びます。Paging Device
例5 PGM1を使った館内放送システム例 ■ SDカードに録音済みのメッセージを再生 1. ゾーン/メッセージ選択ボタンで放送範囲を選択する。 2. ゾーン/メッセージ選択ボタンで再生するメッセージを選択する。 3. PTTボタンを押す。 設定されていればOpening Chimeが鳴ります。 ステータスインジケーターが赤点灯すると、メッセージが再生されます。 メッセージの再生が終了すると、自動でPTTがオフになります。 設定されていればClosing Chimeが鳴ります。 ■ SDカードに録音済みのメッセージをスケジューラーで再生 Pagingイベントを発行することで、指定したゾーンあるいはゾーングループに、設定したメッセージを再生します。 Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する 実際に機器を接続する前に、MTX-MRX EditorのWizardを使って機器の構成を作成します。 基本設定をすると結線やIDなどに関する情報を印刷できます。 以下の手順で基本設定を行なってください。 1.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 2. MTX/MRXシステムで接続する機材の台数を設定したあと、[Next>]をクリックする。 「YDIF Connected」のMTX5の台数を1に、「DANTE Connected」のPGM1の台数を1に、XMV8280-Dの 台数を2に設定してください。 3.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 4.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 5. 機器の[UNIT ID]ロータリースイッチとディップスイッチを設定し終わったら、[Next>]をクリックする。 6. 画面に機器が表示されていることを確認して、[Next>]をクリックする。 7.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 8. PGM1の[UNIT ID]ロータリースイッチとディップスイッチを設定する。 手元に機器がない場合は「機器を接続する」の段階で設定をしてください。 以下のように設定します。 PGM1 UNIT ID=60 [UNIT ID]ロータリースイッチ=0 ディップスイッチ= 2と3がON(下側)、 それ以外はOFF(上側) 9. 10.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 11. MTXに接続するDCPのモデルを選択し、名称を記入して[Finish]をクリックする。 この例ではDCPを使用しないのでそのままとします。 12.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 結線図が表示されます。必要に応じて[Print]をクリックして、印刷をしてください。 画面を閉じる場合は[Close]をクリックしてください。 NOTE 接続図は、[File]メニュー→[Print Configuration Diagram]を選択することで再度表示できます。 Device Configuration Wizardで機器の構成を変更する場合は、Project画面の[Device Config]ボタンをクリッ クしてください。 MTXセットアップマニュアル 131
例5 PGM1を使った館内放送システム例 MTX-MRX Editorで事前設定を行なう MTX-MRX EditorでMTX/MRXシステムの詳細設定を行ないます。 各設定が終わったら、[File]メニュー→[Save]で保存することをおすすめします。 NOTE 「ユーザーアカウント制御」ダイアログが表示されることがあります。[続行]または[はい]をクリックしてください。 ■ EXT. I/Oを設定する デジタルで音声を入出力する設定をします。SYSTEMタブをクリックして設定画面に移動してください。 「Device Configuration Wizardで機器の構成を作成する」の手順1で設定したシステム名称のタブをクリックして、 設定画面に移動してください。 1. [EXT. I/O]ボタンをクリックする。 「EXT.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 2. [DANTE]ボタンをクリックする。 Danteの設定画面に切り替わります。 3.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 4. [Receivers]と[Transmitters]のMTX5-Dと、[Receivers]のXMV8280-Dをクリックして表示 を展開する。 表示がすでに展開されている場合は、そのままにしておいてください。 5.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 6. 7.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 8.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 ● OUTPUT 「MATRIX BUS SETUP」エリアのMATRIX7/8を[STEREO]から[MONO × 2]にする。 設定をしたら、[OK]ボタンをクリックして、設定を確定させます。 MTXセットアップマニュアル 137
例5 PGM1を使った館内放送システム例 ■「MAIN」画面での設定 「MAIN」画面では、各チャンネルの大まかな設定をします。 [01 MTX5-D]ボタンをクリックして、MTXの「MAIN」画面を呼び出してください。 各パラメーターの詳細については、「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 ここでは以下の設定/変更を行ないます。 ・入出力ポートの変更 ・チャンネル名の設定 ・チャンネルのオン/オフ ・ゲインとファンタム電源の設定 ・(必要に応じて)EQの設定 MTXセットアップマニュアル 138
例5 PGM1を使った館内放送システム例 ● INPUTの設定 INPUTでは以下内容の設定をします。 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン EQ/HPF クリックすると「Input Patch」ダイアログが開きます。この例では以下のよう に変更をかけます。設定が終わったら、[Close]ボタンをクリックしてください。 CH1 DANTE 1 CH2からCH 8 CH17からCH24 アサインなし(アサインされているボタンをクリックす ることでアサインなしになります) CH9からCH16 INPUT 1からINPUT 8 ポート/外部機器のパラメーター呼び出し ボタン FBS [ON]ボタン フェーダー ゲインやファンタム電源のオン/オフを設 定します。クリックするとゲインとファン タム電源のオン/オフを設定するための ポップアップが表示されます。設定をした あとに右上の×をクリックしてポップアッ プを閉じてください。つながる機材によっ てゲインの適切なレベルは異なりますので、 機材に合わせて適切なレベルに設定してください。 CH11/
例5 PGM1を使った館内放送システム例 ● OUTPUTの設定 OUTPUTでは以下内容の設定をします。 ポート選択ボタン ポート選択ボタン ポート/外部機器の パラメーター呼び出し ボタン クリックすると「Output Patch」ダイアログが開きます。この例では以下の ように変更をかけます。設定が終わったら、[Close]ボタンをクリックしてくだ さい。 CH1からCH8 DANTE 1からDANTE 8 CH9からCH16 アサイン無し(アサインされているボタンをクリック することでアサイン無しになります) DELAY/ Room EQ ポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタン クリックするとMTXの出力端子のパラメーター編集画面がポップアップで表示 されます。 スピーカー プロセッサー DELAY/Room EQ クリックすることで、DELAYやRoom EQを設定する画面に移動します。 スピーカープロセッサー [ON]ボタン クリックすると、「CHANNEL EDIT」画面に切り替わります。接続するスピー カーに合わせた設定をしてください。 NOTE フェーダー Pre
例5 PGM1を使った館内放送システム例 ■「MATRIX」画面での設定 どの入力チャンネルをどのゾーンに送るのか設定します。センドレベルなどの各パラメーターの詳細については、 「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照ください。 この例では上図のように設定します。クロスポイント(四角い部分)をクリックしたりドラッグすることでオン/オフが 切り替わります。クロスポイントを右クリックするとコンテキストメニューが表示されます。[All OFF]を選択するこ とでクロスポイントをすべてオフにできます。また、クロスポイントはセンドレベルを緑の高さで示しています。 この設定は、Event Space Mic1/2がEvent Spaceエリア、BGM (Luxury)がLuxuryエリア、BGM (Casual1) がCasual 1エリア、BGM (Casual2)がCasual 2エリアとCasual 3エリア、BGM1がFood Courtエリア、 BGM2がEntranceエリアとRestroomsエリアに流れるようになっています。 CH1に設定したPGM1は次の「ZONE」画面で設定します。M
例5 PGM1を使った館内放送システム例 ■「ZONE」画面での設定 「ZONE」画面ではPGM1の設定を行ないます。[PAGING]ボタンをクリックして、ページング放送用の設定画面に 切り替えてください。 1.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 2. ZONE GROUPエリアで[Group 1]をダブルクリックして「All ZONE」と名称変更して、ZONE1か らZONE8(LuxuryからRestrooms)をオンにする。同様に[Group 2]を「Exclude Evt. Spc」と 名称変更して、ZONE5(Event Space)を除くZONE1からZONE8をオンにする。 All ZONEは全館放送用のゾーングループ、Exclude Evt. Spcはイベント開催中に割り込まないための全館放送 用グループとなります。 3.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 4. ゾーン/メッセージ選択ボタンに割り当てる。 ここでは以下のように割り当てます。 PGM1 1 1:Luxury 2 2:Casual 1 3 3:Casual 2 4 5 4:Casual 3 5: Event Space 6 6: Food Court 7 7: Entrance 8 8:Restrooms 1 Zone Group 1:All ZONE 2 SD Message 再生メッセージファイル 3 0 PGX1 Zone 4 5 6 7 8 No Assign Zone Group No Assign ― 2:Exclude Evt.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 5. 必要に応じて、PGM1/PGX1のラベルを用意するために[Label Creator]ボタンをクリックする。 「PGM1 Label Creator」アプリケーションが起動します。ここでPGM1/PGX1本体のラベルに使用するプリ ントイメージを作成します。 6.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 7. 8. 印刷する場合は[Print]ボタンをクリックして印刷、ファイルとして保存する場合は[Export]ボタンをク リックして保存してから[OK]ボタンをクリックする。 [Properties]タブをクリックする。 PGM1の動作について設定する画面に切り替わります。 9.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 10. [Opening Chime]/[Closing Chime]チェックボックスにチェックを入れて、チャイムの音声ファイル を選択する。 11.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 ■ プリセットの保存 ここまで設定したデータをプリセットとして保存します。 プリセットの保存や呼び出しは、MTX-MRX Editorの上部にあるカメラのアイコンをクリックします。 カメラのアイコンをクリックすると、「Preset」ダイアログが表示されます。プリセットは50個まで設定できます。 保存するプリセットの番号をクリックして、行を選択したあと、[Store]ボタンを押して、プリセットの名称を決めた ら[OK]ボタンをクリックしてください。 NOTE プリセットを保存しないと、アラート番号61番が発生します。 必要に応じてリコールフィルターを設定してください。この例ではXMVの出力チャンネルをリコールしないようにし ています。 オフライン状態での設定は以上です。もう一度、設定を保存してください。 MTXセットアップマニュアル 148
例5 PGM1を使った館内放送システム例 機器を接続する MTXなどの各種機材をラックなどにマウントしたあと、MTXと各機器を以下のように接続します。また、SDメモリー カードに音源をコピーした場合は、この段階でMTXに挿入してください。 BGM (Casual 1) BGM (Laxury) BGM (Casual 2) MTX5-D BGM2 BGM1 Computer Event Microphone 2 PGM1 Event Microphone 1 Casual 1 SWR2100P-10G XMV8280-D ID=30 Laxuary Casual 2 Casual 3 Event Space XMV8280-D ID=31 Food Court Entrance Restrooms MTXセットアップマニュアル 149
例5 PGM1を使った館内放送システム例 PoE対応ギガネットワークスイッチの電源を入れる PGM1が起動します。 アンプやパワードスピーカー以外の機器の電源を入れる アンプやパワードスピーカー以外の機器の電源を入れます。 アンプやパワードスピーカー以外の機器の電源を切る場合はアンプやパワードスピーカーの電源を先に切ってください。 アンプやパワードスピーカーの電源を入れる アンプやパワードスピーカーの電源を入れます。 不要な音が出力されないように、アンプやパワードスピーカー本体ですべてのチャンネルのアッテネーター値を最低にし て起動することをおすすめいたします。 コンピューターのTCP/IPアドレスを設定する MTXとコンピューターで通信をするために、コンピューターのTCP/IPを以下のように設定します。 1. MTX-MRX Editorの[System]メニュー→[Network Setup]を選択する。 「Network Setup」ダイアログが表示されます。 2. [Open Network Connection]をクリックする。 「ネットワークの接続」が表示されます。 3.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 6. [IP アドレス]に「192.168.0.253」を入力し、[サブネットマスク]に「255.255.255.0」を入力す る。 NOTE 各機器のIPアドレスは以下のように設定されています。 MTX5-D : 192.168.0.1 XMV8280-D : 192.168.0.48 PGM1: 192.168.0.96 7.
例5 PGM1を使った館内放送システム例 MTX-MRX Editorをオンラインにする MTX-MRX Editorの右上にある[Online]ボタンをクリックしてください。正常にオンラインになると、左側のインジ ケーター 1が青く点灯します。 「Synchronization」ダイアログが表示されたら、 「To Device」にチェックを入れて、[OK]ボタンをクリックしてくだ さい。ダイアログの表示が切り替わったら、オンラインにするシステムにチェックを入れて、[Online]ボタンをクリック してください。 MTX-MRX Editorで設定したプロジェクトがMTXに送信されます。 XMVの設定をする 必要に応じて、XMVのフロントパネルからハイパスフィルターなどの設定を行なってください。XMVでできる設定につ いてはXMVの取扱説明書をご参照ください。 MTXセットアップマニュアル 152
例5 PGM1を使った館内放送システム例 設定の反映結果を確かめる 主なチェック項目は以下です。各パラメーターの設定については「MTX-MRX Editorユーザーガイド」をご参照くださ い。 1. 「ROUTER」画面のオシレーターを使って出力レベルを調整する。 アンプのアッテネーター値を適切なレベルに調整してください。 XMVのアッテネーター値は「MAIN」画面の出力チャンネルにあるポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタン で呼び出されるポップアップで調整できます。 2. マイクからのゲインを設定する。 「MAIN」画面の入力チャンネルにあるポート/外部機器のパラメーター呼び出しボタンで呼び出したダイアログでゲ インを設定できます。入力メーターを参照して、最適な値に設定してください。 3.
Q&A 順番は大きく関係します。順番を無視するとYDIFの経路が正しく設定できなくなります。[File]メニュー→[Print Configuration Diagram]で表示される「Configuration Diagram」で表示されているように結線をしてください。 例4のDanteネットワークの接続をデイジーチェーンにした場合はどのように結線したらよいか? 以下のように結線してください。 System Aのネットワークスイッチを経由して、System BのネットワークスイッチからSystem BのXMV4280Dにつなげることはしないでください。System BのなかでDanteネットワークがループして通信ができなくなりま す。 ● System A Network Switch System BのNetwork Switch for Primaryへ Main Microphone EXi8 ID=02 ON Q: A: YDIFの接続はリング接続になっていれば順番は関係ない? System BのXMV4280-Dへ BGM Player MTX5-D ID=01 CD
Q&A ● System B System AのNetwork Switchより Network Switch for Primary Computer BGM Player MTX5-D ID=04 CD Player Main Microphone ON XMV4280 ID=30 ON 1 2 3 4 5 6 7 8 7 8 ON XMV4280-D ID=31 ON 1 2 3 4 5 6 System AのMTX5-Dより MTXセットアップマニュアル 155
Q&A Q: A: 例5のDanteネットワークの接続をデイジーチェーンにした場合はどのように結線したらよいか? 以下のように結線してください。 この例ではPoE対応ネットワークスイッチをPoEインジェクターにしています。PoEインジェクターの給電ポート をPGM1に接続してください。 BGM (Casual 1) BGM (Laxury) BGM (Casual 2) MTX5-D BGM2 BGM1 Computer Event Microphone 2 Event Microphone 1 Casual 1 Laxuary XMV8280-D ID=30 Casual 2 Casual 3 Event Space Food Court XMV8280-D ID=31 Entrance PoE インジェクター PGM1 Restrooms MTXセットアップマニュアル 156
ソフトウェアのアンインストール (アプリケーションの削除) アンインストールは「設定」から実行します。 [スタート]を右クリック→[設定]→[アプリ]で、削除したい項目を選択し、[アンインストール]をクリックします。 ダイアログが表示されますので、画面の指示に従って削除を実行してください。 「ユーザーアカウント制御」画面が表示された場合は、[続行]または[はい]をクリックしてください。 Manual Development Group © 2013 Yamaha Corporation 2020年5月発行 PO-G0 MTXセットアップマニュアル 157