User Manual
ごあいさつ
このたびは、ヤマハミキシングコンソールMG06X / MG06 をお買い求めいただきまして、
まことにありがとうございます。MG06X / MG06 のさまざまな機能を十分にご活用いただ
くために、ご使用の前にこの取扱説明書を必ずお読みください。また、お読みになったあとも、
大切に保管いただきますようお願いします。
*本書では、ミキシングコンソールを「ミキサー」と呼びます。
**本書では、イラストはMG06Xを使用しています。
特長
• 入力端子にマイク入力やステレオ /モノラルのライン入力を備えた 6 チャンネルミキサー。
• 高音質を実現するヤマハ プレミアムヘッドアンプ「D-PRE」の搭載。
• チャンネル 1/L、2/Rに、幅広い入力に対応するPADスイッチを搭載。
• (MG06X)ヤマハSPX グレードの高品質なエフェクトを 6 種類内蔵。
付属品(お確かめください)
• 電源アダプター
• Technical Specications(英語):ブロック図、寸法図、一般仕様、入出力仕様が記載されています。
• 取扱説明書(本書):保証書は、裏面にあります。
クイックスタートガイド
STEP 1
スピーカー、マイク、楽器などを接続する
接続例
マイク
エレクトリックアコースティックギター
電子キーボード
パワードスピーカー
ヘッドフォン
ポータブル
オーディオ
プレーヤー
L* RRL R* L
RRL L
*ステレオミニプラグにはフォーンプラグ対応の変換プラグが必要です。
STEP 2
スピーカーから音を出す
1
本体の[ ]スイッチを含む、すべてのスイッチが押されていないこと(N)を
確認します。
2
付属の電源アダプターを接続します。
本体背面のDC IN [12V]端子に接続してから(1)、コンセントに接続します(2)。
1
2
電源アダプター
コンセント
3
[GAIN]ツマミ(白)、[LEVEL]ツマミ(白)、[STEREO LEVEL]ツマミ(赤)
を左に回しきります(最小にします)。イコライザーツマミ(緑)をセンター
位置「▼」に合わせます。
右上のイラストを参照してください。
ä
イコライザー
LEVEL
GAIN
STEREO LEVEL
4
チャンネル 1/L、2/Rに出力レベルの大きい機器(例: CDプレーヤー、電
子キーボード)を接続したときは、各チャンネル * の[PAD] スイッチをオン
(O)にします。
*チャンネル:音を入力する場所
チャンネル 1/L
チャンネル番号
チャンネル 2/R
PAD
NOTE
コンデンサーマイクを使用する場合は、[PHANTOM +48V]スイッチをオン(O)にします。
5
(マイク)、 (楽器)、 (オーディオ機器)
本体の[ ]スイッチ (スピーカー)の順に電源をオンにします。
注 記
スピーカーから大きなノイズが出ないようにするため、上記の順に電源を入れてください。電源をオ
フにするときは、逆の手順で行なってください。
6
[STEREO LEVEL]ツマミを「◀」の位置に合わせます。
7
マイクを接続したチャンネルの[GAIN] ツマミを 12 時の位置に合わせます。
8
マイク、楽器、オーディオ機器で音を出しながら、[LEVEL] ツマミを回して
各チャンネルの音量を調節します。
9
必要に応じて、スピーカーやパワーアンプの音量を調節します。
音が出れば、完了です。音が出ない場合は、手順 10 に進んでください。
注 記
電源をオフにするときは、スピーカーから大きなノイズが出ないようにするため、スピーカー(パワー
アンプ)→本体→楽器などの音源の順に電源をオフにしてください。
10
音が出ない場合や、音量を調節したい場合は、以下の枠内の操作を行ないます。
以下の操作を行なっても音が出ないときは、裏面の「困ったときは?」のチェック項目
を確認してください。
JA
ZT44170
保 証 書 付
MIXING CONSOLE
取 扱 説 明 書
■ 音が出ない、音量を大きくしたい
1
[PEAK]LEDが一瞬点灯する程度まで[GAIN]ツマミを
右に回します。
NOTE
[GAIN]ツマミを右に回しても[PEAK]LEDが点灯しない場合は、楽器
などの音源の音量を上げてください。
上記の手順で音が出ない、または音量が大きくならない場合
2
[PAD]スイッチがオン (O) になっている場合は、
[LEVEL]ツマミを左に回して「0」( 最小)にしてから、
オフ(N)にします。
3
[LEVEL]ツマミを徐々に右に回して音量を調節します。
■ 音量を小さくしたい
1
[LEVEL]ツマミを左に回して「0」(最小)にしてから、
[PAD]スイッチをオン(O)にします。
2
[LEVEL]ツマミを徐々に右に回して音量を調節します。
上記の手順で音量が小さくならない場合
3
楽器やオーディオ機器の音量を下げます。
PAD
GAIN
LEVEL
PEAK
各部の名称と機能
1
4
2
5
@
)
^
*
# $ % B
3
!
8
6
7
9
(
A
&
2
[MIC/LINE]モノラル入力端子(チャンネル1/L、2/R)
マイク、楽器、オーディオ機器を接続します。XLR、フォーンの
両プラグに対応しています。
XLR フォーン
3 [LINE]ステレオ入力端子(チャンネル3/4、5/6)
電子キーボードやオーディオ機器などのラインレベルの機器を接
続します。フォーンプラグに対応しています。[L/MONO]端子だ
けを使うと、チャンネルL(左)とR(右)の両方のスピーカーから
同じ音が出ます。
4[PAD]スイッチ
オン(O)にすると、本体に入力した音が減衰されます。音が歪む
場合や[PEAK]LED @が点灯する場合は、オン(O)にしてくだ
さい。
NOTE
スイッチを切り替えるときは、ノイズが出る場合がありま
すので、[LEVEL] ツマミを「0」( 最小)にしてから切り替
えてください。
5 [HPF](ハイパスフィルター)スイッチ
オン(O)にするとハイパスフィルターがかかり、80Hz 以下の低
い音が取り除かれます。マイクが拾った振動や風切り音を軽減す
るため、マイクで人の声を入力するときは通常オン(O)にします。
@ [PEAK] LED
入力した音やイコライザー調整後の音量が大きすぎる場合に点灯
します。点灯したら、[GAIN]ツマミ 8 を左へ回して音量を下げ
てください。
# [LEVEL]ツマミ
各チャンネル間の音量バランスを調節します。
$ [PHONES LEVEL]ツマミ
ヘッドフォンの音量を調節します。
% [STEREO LEVEL]ツマミ
[STEREO OUT] 出力端子から出力される全体の音量を調節し
ます。
1 (背面)DC IN [12V]端子
付属の電源アダプターを接続します。
6 [STEREO OUT]出力端子
パワードスピーカーまたはパワーアンプを接続します。XLR、
フォーンの両プラグに対応しています。
7 [PHONES]出力端子
ヘッドフォンを接続します。ステレオフォーンプラグに対応してい
ます。
^ [PHANTOM +48V]スイッチ/LED
スイッチをオン(O 点灯)にすると、[MIC/LINE]モノラル入力端
子 2 の XLRプラグにDC+48V のファンタム電源が供給されま
す。コンデンサーマイクを使用するときは、このスイッチをオン
にしてください。
注意
ファンタム電源が不要な場合、スイッチをオフ(N)にしてください。
ファンタム電源をオンにする場合、本体や外部機器の故障やノイズを防
ぐために、次の内容にご注意ください。
• チャンネル 1/L、2/Rにファンタム電源非対応の機器を接続するときは、
スイッチをオフにする。
• スイッチをオンにしたまま、チャンネル 1/L、2/Rでケーブルの抜き差し
をしない。
• ファンタム電源のオン/オフは、チャンネル 1/L、2/R の [LEVEL]ツマ
ミを最小にした状態で行なう。
& [ ](スタンバイ/オン)スイッチ
電源のスタンバイ(N) /オン(O)を切り替えます。
注意
•
[
]スイッチのスタンバイ/オンを連続して素早く切り替えると、誤動作
の原因になることがあります。[
]スイッチをスタンバイにしてから再度
オンにする場合は、5 秒以上の間隔を空けてください。
•
[
]スイッチがスタンバイの状態でも微電流が流れています。長時間使
用しないときは、必ず電源アダプターをコンセントから抜いてください。
* [REVERBN/ODELAY]スイッチ(MG06X)
チャンネル 1/L、2/Rにかけるエフェクトをリバーブ(N)または
ディレイ(O)に切り替えます。
( エフェクト選択スライドスイッチ(MG06X)
スイッチを上下に動かして、エフェクトの種類を選びます。選ん
でいるエフェクトの LED が点灯します。
A [FX RTN LEVEL](エフェクトリターンレベル)ツ
マミ(MG06X)
エフェクトの音量を調節します。
B レベルメーター
[STEREO OUT] 出力端子から出力されるレベル(音量)を表示
します。「PEAK」(赤)が点灯したら、[LEVEL]ツマミを使って
音量を下げてください。
8 [GAIN]ツマミ
チャンネル 1/L、2/R の基本となる音量を決めます。強く歌った
ときや強く弾いたときに[PEAK]LED @が一瞬点灯する程度に
ツマミを調節します。
9 イコライザー(EQ)ツマミ
[HIGH](高音域)と[LOW](低音域)のツマミを使って音質を調
整します。音質調整が不要な場合は、「▼」(フラット)の位置に
設定してください。
) [FX]スイッチ(MG06X)
チャンネル 1/L、2/R の FX(エフェクト)をオン(O)/オフ(N)
します。
! [NMONO/OSTEREO]スイッチ
(N)[MONO]: チャンネル 1/L、2/Rに入力された音が、左右
の両方のスピーカーから出ます。1/Lと 2/Rを個別に使うとき
はこの設定にします。
(O)[STEREO]: チャンネル 1/Lに入力された音は左のスピー
カーからだけ、チャンネル 2/Rに入力された音は右のスピーカー
からだけ出ます。
エフェクトをかける(MG06X)
MG06Xは、ヤマハマルチエフェクター SPX シリーズと同クラスのリバーブ(残響音)とディ
レイ(遅延)のエフェクトを内蔵しています。以下の手順でエフェクトをかけることによって、
コンサートホールやライブハウスで演奏しているような音の広がりや響きが得られます。
1
[REVERBN/ODELAY]スイッチを使って、リバーブ(N)またはディレイ(O)
を選びます。
エフェクトの種類 内容
REVERB
(リバーブ)
HALL コンサートホールをシミュレートした残響音
ROOM 小さな空間(部屋)での響きをシミュレートした残響音
PLATE 鉄板エコーをシミュレートした残響音
DELAY
(ディレイ)
SHORT 音が二重(ダブリング)に聞こえる短いエコー
LONG 音が繰り返し響きながら小さくなる、やまびこ効果のエコー
VO.ECHO カラオケ用途に最適なエコー
2
エフェクト選択スライドスイッチを上下に動かして種類を選びます。
選ばれているエフェクトのLEDが点灯します。
3
エフェクトをかけたいチャンネル(1/L または 2/R) の [FX]スイッチをオン
(O)にします。
4
[FX RTN LEVEL]ツマミを回して、エフェクトのかかり具合を調節します。
3
4
2
1
ミキサーの基本:音の流れ
右の説明イラストは、チャンネルに入力した音が 1 つに
まとまって、スピーカーやヘッドフォンから音が出るま
での音の流れを示しています。
入力した音がミキサーの中でどのような経路で流れてい
くかを理解しましょう。
1
マイクや楽器の音を入れる
5
スピーカーやヘッドフォンから音が出る
4
まとまった音の音量を最後に調節する
3
各チャンネルの音がまとまって右へ流れる
2
各チャンネルの音質や音量を調節する
イコライザー(HIGH、LOW)ツマミ
GAIN、LEVELツマミ
1