M7CL V5 StageMix ユーザーガイド ようこそ このたびは、ヤマハデジタルミキシングコンソール M7CL 用 iPad アプリケーション「M7CL StageMix」(以下 StageMix)をダウンロードいただきありがとうございます。StageMix は M7CL V3.5 ファームウェア以降のパラメーターをワイヤレスコントロールする iPad アプリケーションです。 StageMixを使用すれば、ミキシングエンジニアはステージ上で演奏者のポジションやM7CLから離 れたところで直接M7CLのミキシングパラメーターを操作できるようになります。iPadならではのシン プルかつ直感的な操作性によってセットアップの時間が短縮され、M7CLのライブサウンドセッティ ングがさらに快適なものとなります。 M7CLの最新ファームウェアは、下記のURL からダウンロードできます。 http://www.yamahaproaudio.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 目次 Page 1.0 ソフトウェアの動作環境 ....................................................................................... 5 2.0 Wi-Fi の設定 ...................................................................................................... 5 3.0 準備 ................................................................................................................... 6 3.1 M7CL ネットワークの設定 ................................................................................
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 5.2.6 EQ タイプ ................................................................................................ 26 5.2.7 PEQ コピー/ペースト ............................................................................... 26 5.2.8 RTA ON ................................................................................................. 26 5.2.9 RTA HOLD............................................................................................. 26 5.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 7.3.1 Oscillator Assign (オシレーターアサイン) ................................................. 41 7.3.2 Oscillator Output (オシレーターアウトプット)............................................. 41 7.3.3 Oscillator Level Control (オシレーターレベルコントロール) ....................... 41 7.3.4 Oscillator Frequency (オシレーターフリケンシー) ..................................... 41 7.3.5 Oscillator Mode (オシレーターモード) ...................................................... 42 8.0 SCENE MEMORY ウィンドウ ........
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 1.0 ソフトウェアの動作環境 • • • • • アップル社 iPad (iOS6 以降の全モデル) ヤマハデジタルミキシングコンソール M7CL Version 3.5 以降 (M7CL-48, M7CL-32, M7CL-48ES のいずれも可) Wi-Fi アクセスポイント(802.11n/5GHz 推奨、ただし 802.11g /2.4GHz でも動作可能) CAT5 ケーブル (M7CL~Wi-Fi アクセスポイント間接続用) 対応 iOS: iOS 6.0 - 8.x 2.0 Wi-Fi の設定 各機器の取扱説明書に従って、Wi-Fi アクセスポイントを設定してください。特別な設定は 必要ありませんが、外部からネットワークへの侵入を防ぐために WPA のようなセキュリティ をかけていただくことをおすすめします。以下の設定を参考にしてください。 1. 2. 3. 4. 5.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 3.0 準備 3.1 M7CL ネットワークの設定 I. CAT5 ケーブルを使って M7CL のネットワークポートと Wi-Fi アクセスポイントを接 続します。AUTO-MDIX 機能のない古いアクセスポイントに接続するときは、クロス ケーブルが必要になります。最近の機器の多くは AUTO-MDIX 機能をサポートして いますので、その場合はストレートケーブル、クロスケーブルいずれも使用できます。 II. イーサネットケーブルが Wi-Fi 機器の LAN ポートに接続されていることを確認してく ださい。(WAN ポートには接続しないでください) III. M7CL の IP アドレスと MAC アドレスを iPad に入力する必要があります。これらの 情報は、M7CL のディスプレイで以下の操作をすることにより確認できます。 a. [SETUP] ボタンを押します。 b.
Yamaha Professional Audio 3.2 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド iPad の Wi-Fi 設定 DHCP または固定 IP アドレスを使って、iPad の設定を行ないます。 3.2.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド ・上記の手順「e」を行なっても DHCP の設定が適用されない場合は、お使 いの DHCP サーバーの設定を確認してください(10.4 章)。または、固定 IP アドレスを使って iPad の設定を行なってください。 3.2.2 a) b) c) 固定 IP アドレスを使う場合 iPad で[設定]メニューを開きます。 Wi-Fi を選択し、次に正しいネットワークを選択します。 選択されているネットワークの右側にある青い矢印を押し、IP アドレスを編 集するための画面を表示させます。 d) [静的](Static)を選択します。 e) IP Address: M7CL の IP アドレスの第 4 オクテットのみを変えた IP アドレ スを入力します。(例: M7CL の IP アドレスが「192.168.0.128」の場合、 iPad には「192.168.0.127」のように入力します。) f) Subnet Mask(サブネットマスク): 「255.255.255.
Yamaha Professional Audio 3.3 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド StageMix の設定 M7CL StageMix を起動します。 Select Mixer 画面が表示されます。この画面では以下のようなことができます。 • OFFLINE DEMO モードに入り、M7CL StageMix の機能やユーザーインターフェー スを試すことができます。 • StageMix と M7CL を併せて使うための環境設定ができます。 • お使いの iPad 用に設定された M7CL を選択し、StageMix を開始します。 3.3.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 3.3.2 StageMix の設定 i. [ADD MIXER] ボタンを押して、以下の画面を表示します。 ii. Name フィールドを押して、お使いの M7CL 用の名前を iPad のオンスクリーンキー ボードで入力します。 iii. M7CL の IP アドレス(3.1 章)を入力します。デフォルトの IP アドレスを変更する必 要はありませんが、M7CL の NETWORK ポップアップウィンドウで IP アドレスを確 認してください(3.1 章)。StageMix で IP アドレスを変更する場合は、数字群の間に 「. (ドット)」が入っていることを確認してください(上記を参照してください)。 iv. M7CL の MAC アドレス(3.1 章)を入力します。その際、各値の間に「: (コロン)」が StageMix によって自動的に入力されます。 v. Model フィールドで、お使いの M7CL のモデルを選択します。 vi.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 3.3.3 ミキサーの選択と、動作の開始 お使いの iPad が M7CL と連動するように設定されたら、リストからミキサーを選択して [CONNECT] ボタンを押します。(3.2.2 章の Model で選択したモデル名(M7CL-48 または M7CL-32)がミキサー名の下に小さく表示されます。) StageMix が M7CL からパラメーター情報を取得している間、「Syncing With M7CL…」というメ ッセージが表示されます。 処理が終わると、ミキサーウィンドウが表示され、StageMix の準備 が完了します。 StageMix が M7CL と接続できない場合は、このユーザーガイドの巻末にある「困ったときは (10.0 章)」を参照してください。 3.3.4 ミキサー設定の編集 保存したミキサーのパラメーターを表示/編集するときは、ミキサー名の隣にある右 矢印ボタンを押します。Edit Mixer 画面が開き、Name、IP アドレス、MAC アドレス の確認や編集(3.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 4.0 Mixer ウィンドウ StageMix のメイン画面です。ここでは、隣り合った 8 つのチャンネルの EQ カーブ、パンポ ジション、ダイナミクス ステータス、[CUE] ボタン、[ON] ボタン、フェーダー、レベルメーター、 チャンネル名とその色が表示されます。 画面上部には、レベルメーターとフェーダーがブロック(mono インプットチャンネル 1-48、 Stereo インプットチャンネル 1-4、MIX/MATRIX バス、Master Stereo/Mono バス)に分か れて表示されています。これを「ナビゲーション/メーターブリッジ」といいます。 4.1 チャンネルバンクナビゲーション ナビゲーション/メーターブリッジブロックのいずれかを押し、下部のチャンネルストリ ップで表示/コントロールするチャンネルのバンクを選択します。 4.
Yamaha Professional Audio 4.3 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド フェーダー フェーダーは、ノブ部にそれぞれチャンネル番号が表示されています。レベルを調整 するにはフェーダーノブにタッチして動かします。フェーダーは、スライダーの新しい 位置をタッチしてもジャンプしません。フェーダーノブにタッチすると、バックグラウン ドが明るくなり、現在の音量が表示されます。iPad のマルチタッチスクリーン機能を 使うと、最大 8 チャンネルまでのフェーダーを同時に動かすことができます。 Note: 4 本以上のフェーダーを同時に動かす場合は、iPad のマルチタスク用ジェスチャをオ フに設定してください(10.7 章)。 4.3.1 LONG FADERS ボタン Mixer ウィンドウ左下の[LONG FADERS] ボタンを押すと、フェーダーレベル をより細かく調整できるようになります。この画面では EQ カーブ、PAN(パ ン) 、Dynamics(ダイナミクス)、ナビゲーション/メーターブリッジは表示されま せん。 4.3.
Yamaha Professional Audio 4.4 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド チャンネル ON チャンネルのオン/オフを切り替えるには[ON] ボタンを押します。チャンネルがオン のとき、ボタンが緑色になります。チャンネルがオフのとき、チャンネル名とレベルメ ーターがグレーアウトし、ナビゲーション/メーターブリッジ内に表示されているフェー ダーの位置もグレーアウトします。 ミュートグループの一部としてチャンネルがミュートされていると、[ON] ボタンが点滅 します。 4.5 CUE 各チャンネルの[CUE] ボタンは、ミキサーのキュー機能をコントロールします。それ らの操作状態は、SETUP 画面の CUE モードの状態と一致します(9.
Yamaha Professional Audio 4.
Yamaha Professional Audio 4.7 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド HA GAIN(ゲイン) StageMix のフェーダーを使って、ヘッドアンプゲインをインプットチャンネルごとにコ ントロールできます。Mixer ウィンドウの左下にある[HA GAIN] ボタンを押すと、HA ゲインモードに入ります。 このとき、[HA GAIN]ボタンとチャンネルフェーダーの背 景が赤色に変わり、StageMix が HA GAIN コントロールモードに入っていることを 示しています。 Note: アウトプットチャンネルにはゲインパラメーターがないため、インプットチャンネ ルのバンクが選択されているときだけ[HA GAIN] ボタンが表示されます。 フェーダーを動かすことにより HA ゲインをチャンネルごとに変更できます。フェーダ ーノブにタッチすると、各ヘッドアンプのゲイン値がフェーダーの上部に表示されます。 最大 8 つまでのフェーダーが同時に使用可能です。 フェーダーはヘッドアンプが使用可能なチャンネルにのみ表示されます。 4.7.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド SETUP 画面で「Enable Phantom Power Switching」を ON にすると、 StageMix で各チャンネルのファンタム電源をオン/オフできます(9.6 章)。 [48V]ボタンをタップ操作すると、確認のポップアップ画面が表示されます。 初期状態では、48V ファンタム電源のインジケーターは表示のみで、 StageMix では変更できません。 4.7.3 φ(フェイズ) HA ゲインモードのとき、それぞれのインプットチャンネルのフェイズの設定が チャンネルストリップの上部近くに表示されます。フェイズの設定は StageMix のこのボタンで変更できます。フェイズのボタンは、正相のとき灰 色に、逆相のときオレンジ色に変わります。 4.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド [CUE] ボタンおよび[ON] ボタンが[SENDS ON FADERS] ボタンの下に表示され、 現在アクティブな MIX バスをキュー状態にしたり、オン/オフを切り替えることができ ます。 操作対象の MIX バスを選択する方法は以下の 2 通りです。 a) b) [MIX ON FADERS] ボタン上でスワイプ操作をして、MIX/MATRIX バスを前後 させる。 [MIX ON FADERS] ボタンを押して、MIX/MATRIX バスを直接選択できるポッ プアップ画面を表示させる。 MIX 1-16 および MATRIX 1-8 から操作対象のバスを選択できます。チェックマーク の付いた白いボタンが現在選択されている MIX です。ステレオペアに設定されてい る MIX はひとつの大きなボタンとして表示されます。 Note: ・ナビゲーション/メーターブリッジで Mix ブロックが選択されている場合、MATRIX 1-8 バス以外は SELECT TARGET ポップアップ画面で使えませ
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 4.8.2 Mix センドオン SENDS ON FADERS モードでは、各チャンネルストリップの[ON] ボタンを 使って各チャンネルから現在選択されている操作対象の MIX/MATRIX バス への MIX センドをオン/オフできます。 4.8.3 Mix センド PRE/POST 各チャンネルからのセンドはプリ/ポストフェーダーにアサインできます。プリ/ ポストの状態は、各チャンネルストリップのメーターの上部にある[PRE]ボタ ンに表示され、ボタンを押すことによってプリ/ポストを切り替えることができま す。[PRE]ボタンはオンのときが黄色、オフのときが灰色です。 4.8.
Yamaha Professional Audio 4.9 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド DCA フェーダー [DCA]ボタンを押すと、M7CL の 8 個の DCA にアクセスできます。ちょうど 0dB に 設定されると、各 DCA フェーダーの隣に緑色の LED が表示されます。Setup 画面 (9.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 5.0 EQ 、PAN(パン)、DYNAMICS(ダイナミクス) 各チャンネルストリップの上部にあるサムネイルには、チャンネルごとの EQ カーブ、 パンポジション、ダイナミクスステータスが表示されます。 サムネイルの左にある左右のカーソルボタンを押すことで、EQ、PAN(パン)、または DYN(ダイナミクス)を選択できます。 5.1 EQ M7CL のすべてのチャンネルには専用のパラメトリック EQ (PEQ) があります。また M7CL にはインプットチャンネル/アウトプットチャンネルに割り当て(またはインサー ト)可能なグラフィック EQ (GEQ) もあります。 Note: GEQ のチャンネルへのパッチ設定は M7CL 本体で行ないます。StageMix ではできません。 5.1.
Yamaha Professional Audio • M7CL StageMix V5 ユーザーガイド MIX バス 3~8 では PEQ のみが使用可能ですので、EQ カーブの下部の点は いずれも表示されません。 5.1.2 PEQ / GEQ の選択 EQ カーブの下部に緑と青の点が両方表示されているチャンネルでは、EQ カーブ領域でスワイプ操作によってどちらのタイプの EQ を表示させるかを 選択できます。 PEQ カーブが表示されているとき、右から左にスワイプ操作すると GEQ カ ーブが表示されるようになります。 また、GEQ カーブが表示されているとき、左から右にスワイプ操作すると PEQ カーブが表示されるようになります。 5.1.
Yamaha Professional Audio 5.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド HP = HPF (インプットチャンネルのみ) 1 = LOW バンド 2 = LOW-MID バンド 3 = HIGH-MID バンド 4 = HIGH バンド 画面上には、現在選択されている EQ 帯域の Freq、Gain、Q の現在値が表示され ます。 Gain および Frequency は、グラフで曲線をドラッグすることで調節できます。Q は iPad のピンチの動作 (1 本の指をスクリーン上に固定し、もう 1 本の指を固定した 指から離したり近づけたりする) で調節します。 TIP________________________________________________________ Q を簡単かつ正確に調節するには、親指とひとさし指を使って垂直方向にピンチします。 ___________________________________________________________ EQ バンドを動かすと、パラメーター値が 黄色に変わり、数値が変化したことを示し ます。小さな黄
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 5.2.3 EQ Bands 1 および 4 EQ バンド 1 と 4 にはバンドタイプも選択できます。これらのバンドではシェ ルビングまたはピーキングを選択できるほか、バンド 4 では LPF も選択でき ます。バンド 1 では MIX、MATRIX、Stereo/Mono Master チャンネルの HPF を選択できます。これらのどちらかのバンドが選択されている場合、関 連した追加ボタンが EQ グラフの上部に表示されます。 5.2.4 EQ ON チャンネル EQ は、EQ 画面の右上にある[EQ ON] ボタンでオン/オフを切り 替えることができます。EQ がオンのときは[EQ ON] ボタンが緑色になり、オ フのときはグレーになります。 5.2.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 5.2.6 EQ タイプ すべての PEQ のデフォルト EQ タイプは Type I です。EQ 設定画面の上部 にある[II] ボタンを押すと、Type II に変更できます。 EQ 画面から Mixer ウィンドウに戻るには、画面の右上にある[MIXER] ボタ ンを押します。 5.2.7 PEQ コピー/ペースト パラメトリックEQの設定は PEQ を次から次へとコピーしたりペーストしたり することができます。[COPY]ボタンを押すと、現在の PEQ のパラメーター設 定が保存できます。ほかのチャンネルに移動して、[PASTE]ボタンを押しま す。 Note: [PASTE]ボタンは、適切なチャンネルが選択されているときだけ選択 できます。インプットチャンネルの PEQ は、ほかのインプットチャンネルにだ け、アウトプットチャンネルの PEQ は、ほかのアウトプットチャンネルにだけ コピーできます。 5.2.
Yamaha Professional Audio 5.3 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド グラフィック EQ 設定画面 GEQ オーバービューエリア GEQ 設定画面の上部には、31 バンドすべてのゲイン値とともに完全な GEQ カー ブが表示されています。白い点は 31 バンドそれぞれの位置を示しています。(下部 の編集エリアでスライダーにタッチすると、GEQ オーバービューエリアで対応する白 い点が大きな黄色い点に変わります。) この画面で RTA がオンになると、GEQ の後ろに重ねて RTA データが表示されま す。 画面左側の欄に、現在選択されているチャンネルのチャンネル名、色、フェーダー、 レベルメーター、[ON] ボタン、[CUE] ボタンが表示されます。左下には「戻る」「次へ」 を意味する左右の矢印ボタンが表示され、これを使うとGEQが割り当てられている ほかのチャンネルに移動できます。 Note: In/Out メーターは EQ セクションの入出力信号のレベルを表示します。 5.3.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 5.3.2 ラック位置 GEQ スクリーンの左上には、チャンネルの GEQ のラック位置が表示されま す。上図では、この GEQ は FX4 のラック位置に割り当てられています。 5.3.3 GEQ タイプ ラック位置の隣には、GEQ のタイプが「31 Band」や「Flex 15」のように表示 されます。「Flex 15 GEQ」の場合、大きい方の数値はその GEQ で使用可 能なバンドの残り数値を示します。ひとつのバンドを 0dB 以外に設定すると、 使用可能なバンドの数が 1 減少します。使用可能なバンドがなくなると、この 数値が赤に変わります。 5.3.4 RTA ON GEQ 設定画面にリアルタイムアナライザー(RTA)を表示できます。RTA の 入力ソースは、iPad の内蔵マイクを使用します。ゲイン値は SETUP 画面で 選択します ( 9.16 章を参照) 。 [RTA ON]ボタンが緑色のとき、61 バンドリアルタイムアナライザーが GEQ 画面に重ねて表示されます。 5.3.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド バンドまたは複数バンドのシルバーのスライダーにタッチして垂直に動かし、 各バンドのゲインを調節します。GEQ スライダーにタッチしている間、ゲイン 値が各スライダーの上部に表示されます。 Note: Flex 15 GEQ で使用可能なバンドがなくなると、スライダーは透明に なり操作できなくなります 5.3.10 GEQ 編集エリアでの操作 GEQ オーバービューエリアの上部での操作に加え、編集エリア下部ではス ワイプ操作を使って GEQ 帯域をスクロールできます。 GEQ 画面から Mixer ウィンドウに戻るには、画面の右上にある[MIXER] ボタンを 押します。 5.4 Stereo バスの PAN(パン) 5.
Yamaha Professional Audio 5.5 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド ダイナミクスプロセッサー 5.0 章で説明したボタンを使って DYN(ダイナミクス)モードを選択したときは、各チ ャンネルのダイナミクスプロセッサーの状態を見ることができます。 ダイナミクス 1 はサムネイルの上部に、ダイナミクス 2 は下部に表示されます。(ア ウトプットチャンネルはダイナミクス 1 だけです) 各ダイナミクスのスレッショルドのパラメーター値は数字と白い縦線で表示されます。 横棒のメーターは左から右へ動いて、各ダイナミクスプロセッサーへの入力レベル を表示します。この横棒はダイナミクスプロセッサーがオフの場合は見えません。 また、この横棒のメーターに、ダイナミクスプロセッサーに入力されるキーイン信号 のレベルを表示させることもできます。SETUP 画面の「Display Key Input for Dynamics Meters」(9.
Yamaha Professional Audio 5.6 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド ダイナミクスプロセッサーの設定 Mixer ウィンドウでダイナミクスのサムネイルをタップすると、ダイナミクス設定画面 にアクセスできます。 この画面(チャンネルストリップ)の左側には、EQ 設定画面と同様に、チャンネルフ ェーダー、[ON] ボタン、[CUE] ボタン、インプット/アウトプットメーター、チャンネル名 とその色表示、ナビゲーションのボタンがあります。 ダイナミクス設定画面では、ダイナミクス 1 と 2 の両方を同時に見たり編集したりで きます。ダイナミクスプロセッサーの動きに関する、時間に関係しないパラメーターが 各ダイナミクスプロセッサーの曲線に表示されます。ゲインリダクションメーターは各 曲線の下部に表示されます。 5.6.1 初期化 [DEFAULT]ボタンを使って、ダイナミクスプロセッサーで選択しているタイプ のダイナミクスパラメーターを初期設定にリセットできます。 5.6.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド Note: タイプの違うプロセッサーにダイナミクスプロセッサーの設定をペース トすることはできません。(例:ゲートはダイナミクスプロセッサー2 にアサイン できません。この場合、[PASTE]ボタンは灰色になってペーストできません。) 5.6.3 DYN ON (ダイナミクスON) [DYN ON]ボタンを使って、ダイナミクスのオン/オフを切り替えます。このボタ ンはオンのときが紫色、オフのときが灰色になります。 5.6.4 ダイナミクス タイプ 各ダイナミクスの曲線の上部にあるボタンを使って、ダイナミクスのタイプを 選択できます。 このボタンを押して、ドロップダウンメニューからプロセッサーのタイプを選択 します。 5.6.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 5.6.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 5.6.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 6.0 出力ポート OUTPORTS ボタンを使って以下の機能にアクセスできます。 • • • 出力ポートのディレイ 出力ポートのフェイズ 出力ポートのゲイン Mixer ウィンドウの左側にある[OUTPORTS]ボタンを押すと、出力ポートモードに入 ります。再度、[OUTPORTS]ボタンを押すと、このモードから抜けます。 6.1 ナビゲーション [OUTPOTRS]ボタンがオン(濃いピンク色)のときは、ナビゲーション/メーターブリッ ジが出力ポートのバンク表示に切り替わります。ナビゲーション/メーターブリッジの ブロックを押して、その下に表示されるチャンネルストリップでコントロールしたいチャ ンネルバンクを選択します。 ナビゲーション/メーターブリッジの左右にあるボタンを使って、他の出力ポートのバ ンクにアクセスできます。 6.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 各出力ポートにアサインされた出力バスの番号(例: Matrix 1)が、各チャンネルスト リップの上部に表示されます。各出力バス名は出力バスの番号の下に表示されま す。 6.3 Delay on (ディレイ ON) 各チャンネルストリップの[DELAY ON]ボタンを押すと、各出力ポートのディレイのオ ン/オフを切り替えることができます。ボタンはディレイがオン(有効)のときは黄色に なります。 6.4 ディレイタイム表示 各出力ポートの現在のディレイタイム値はボタン上に表示されます。上部にある値 の表示は常に ms(ミリ秒)になります。ms の下には、METRES(メーター)、FEET(フ ィート)、SAMPLES(サンプル数)が表示されます。選択されているディレイスケール によって表示が変わります。 Note: ms がディレイスケールとして選択されている場合は、ms の値のみ表示され ます。 このボタンをタップ操作すると、ディレイタイム値を設定できます(6.7 章)。 6.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 6.7.1 ディレイスケール 現在選択されているディレイスケールは、出力ポートラベルの隣に表示されます。下 向きの矢印ボタンを押すと、ディレイスケールを以下のオプションから選択できるポ ップアップが表示されます。 • • • • Meters (メーター) Feet(フィート) Samples(サンプル数) ms (ミリ秒) 6.7.2 数字キーパット 数字キーパットの数字をタップ操作すると、ディレイスケールで設定したフォーマット で数値が表示されます。数字を入力している間は、値が赤色で表示されます。 [SET]ボタンを押すと、その値が現在選択されている出力ポートに送られます。 6.7.3 上下の矢印ボタン 上下の矢印ボタンをタップ操作すると、現在選択されているディレイタイムの値を 1 単位ごとに少しずつ増加/減少できます。ボタン(上下どちらか一方)を押し続けると、 ディレイタイムの値を連続的に調整できます。 6.7.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 6.7.5 ディレイタイム値のペースト [PASTE]ボタンをタップ操作すると、コピーしたディレイタイムを選択されているチャ ンネルにペーストできます。 Note: ディレイタイム値をコピーしたあとに、ディレイスケールを変更した場合は、ペ ーストできません。 6.7.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 7.0 UTILITY (ユーティリティー) Mixer ウィンドウの左側にある[UTILITY] ボタンを押して UTILITY モードに入ります。 UTILITY ボタンでは以下の設定ができます。 [MUTE/TAP] • MUTE GROUP MASTERS (ミュートグループマスター) • TAP TEMPO (タップテンポ) [OSCILLATOR] OSCILLATOR (オシレーター) UTILITY モードから抜けるときは、[UTILITY] ボタンや他のモードのボタン、または ナビゲーション/メーターブリッジにあるバンクのいずれかを押します。 7.
Yamaha Professional Audio 7.2 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド TAP TEMPO (タップテンポ) UTILITY モードの TAP TEMPO エリアでは、BPM 値を押して、その値を M7CL の エフェクト(BPM パラメーターを含む)に反映できます。 画面左側の 4 つのエフェクトリストから関連したエフェクトを選択します。BPM パラメ ーターを持たないエフェクトはグレーアウトされ、選択できません。 TAP TEMPO エリアの右側にある大きなボタンを押します。BPM 値が StageMix で 計算され、M7CL で選択されているエフェクトに送信されます。 7.2.
Yamaha Professional Audio 7.3 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド OSCILLATOR (オシレーター) UTILITY モードのオシレーター画面では、LS9 シリーズのオシレーターのすべてを コントロールできます。 7.3.1 Oscillator Assign (オシレーターアサイン) 画面上部で、任意のチャンネルまたはバスにオシレーターの出力のアサインを行な います。各チャンネルボタンはチャンネル番号や名前や色を表示します。複数チャン ネルへ同時に割り当てできます。 バンクボタン右の[CLEAR ALL]ボタンを押すと、すべてのオシレーターの割り当て がクリアされます。 7.3.2 Oscillator Output (オシレーターアウトプット) 大きな[OUTPUT]ボタンでオシレーター-出力のオン/オフを切り替えます。このボタ ンの横にあるメーターは、オシレーターの出力レベルを表示します。 7.3.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 7.3.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 8.0 SCENE MEMORY ウィンドウ カレントシーンメモリーの番号およびタイトル(ネーム)は、StageMix の Mixer ウィン ドウの左上隅に表示されます。シーンがストアされたりリコールされたりしたあとでパ ラメーターが変更されると E マークが表示されます。 Mixer ウィンドウのシーンメモリー番号の部分を押すと、Scene Memory ウィンドウ が表示されます。 8.
Yamaha Professional Audio 8.2 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド DEC/INC SCENE ボタン シーンウィンドウの右上にある 2 つのボタンを使って、カレントシーンの前後のシー ンを簡単に呼び出すことができます。たとえば、カレントシーンが 005 のとき、[INC SCENE] ボタンを押すと M7CL でシーン 006 が呼び出されます。もしシーン 006 に データが入っていない場合は、データが入っている次の番号のシーンが呼び出され ます。 Note: [DEC SCENE] ボタンおよび[INC SCENE] ボタンは、SETUP ウィンドウで 「Enable Inc/Dec Scene Recall」が ON に設定されている場合のみ表示されます (9.4 章を参照). 8.
Yamaha Professional Audio 8.5 M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 選択中のシーンについて シーンリストからシーンを選択すると青地に白文字で表示されます。また、さらに詳 しい情報がシーンリストの右側に表示されます。これらの詳細については以下のと おりです。 SCENE TITLE シーンタイトルは、タイトルを押すと iPad のオンスクリーンキーボードが表れ、それ を使って編集できます。タイトルの右端にある X ボタンを押すと現在入力している文 字が消去され、新しいタイトルを入力できます。入力後は return ボタンを押して確定 します。 SCENE COMMENT シーンコメントはシーンタイトルと同様に表示され、編集できます。 TIME STAMP 最後にシーンがストアされたときの日時を表示します。タイムスタンプは表示のみで、 変更はできません。 SCENE STATUS (FOCUS および FADING) 選択されているシーンメモリーのフォーカス機能およびフェード機能の状態が表示さ れます 。 8.
Yamaha Professional Audio 8.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 9.0 SETUP ボタン Mixer ウィンドウの左上にある[SETUP] ボタンを押すと、ユーザープリファレンスを 選択するための新しいウィンドウが開きます。 iPad ステータスバー iPad のステータスバーがこの画面に表示されます。これにより、Wi-Fi の電波の強 さやバッテリーの充電状態を確認できます。 右上の[Done] ボタンを押すと、Mixer ウィンドウに戻ります。 9.1 Fader Delay フェーダーが意図せず動いてしまうことを防ぐための機能です。ここでは、フェーダ ーにタッチしてから実際に動かせるようになるまでの時間を設定します。 9.2 Cue Mode [LAST CUE]ボタンが黄色にハイライトされいるときは、一度に 1 つのチャンネルだ けをキューモニターできます。[MIX CUE]ボタンがハイライトされているときは、複数 のチャンネルを同時にキューモニターできます。 9.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 9.5 Show Send Levels in Meter Bridge この設定が ON のとき、現在選択されている MIX ON FADERS のセンドレベルが SENDS ON FADERS モードのナビゲーション/メーターブリッジに表示されます。こ の設定を OFF にするとインプットレベルが表示されます。 9.6 Enable Phantom Power Switching この設定が ON のとき、Mixer ウィンドウの GAIN モードで、各インプットチャンネル のファンタム電源のオン/オフを切り替えることができます。この設定がオフの場合、 ファンタム電源のインジケーターは画面表示のみになります。 9.7 Set EQ band to 0dB with Double-Tap この設定が ON のとき、ある EQ 帯域でのダブルタップ操作により、その帯域のゲイ ンを 0dB に設定できます。パラメトリック EQ およびグラフィック EQ の両方に有効 です 9.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 9.14 Display Key Input for Dynamics Meters この設定が ON のとき、Mixer ウィンドウのダイナミクスのサムネイルに表示されて いる入力メーターは、各ダイナミクスのキー入力信号のレベルを示します。この設定 が OFF のとき、ダイナミクスに入力された入力信号のレベルを示します。 9.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 10.0 困ったときは 10.1 「No Wi-Fi Available」 StageMix を起動したあとにこのメッセージが表示されたときは、iPad が Wi-Fi アク セスポイントに接続されていないか、または iPad の Wi-Fi 設定がオフになっている 可能性があることを示しています。Wi-Fi 機器の設定や iPad の Wi-Fi 設定につい ての詳細は、2.0 章および 3.2 章をご参照ください。 10.2 「Connection Error」 ミキサーを選択したり、[CONNECT] ボタンを押したりしたあとにこのメッセージが表 示されたときは、StageMix が M7CL に接続できないことを示しています。この原因 としては、M7CL または StageMix の IP アドレスや MAC アドレスが正しく設定され ていない可能性があります。M7CL の設定が StageMix の設定と一致しているかど うかを確認してください。これらの設定の詳細は、3.1 章および 3.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 10.3 接続が切れた場合 StageMix と M7CL 本体との接続が切れてしまったとき、次のようなメッセージが表 示されます。このメッセージボックスが表示されている間は、StageMix を操作できま せん。StageMix は自動的に M7CL 本体との再接続を試みます。これが成功すると、 StageMix は本体データと再同期し、操作が可能となります。 10.4 WAP/ルーターの DHCP サーバーセットアップ a) ウェブのブラウザを使って、WAP(ワイヤレスアクセスポイント)またはルーター のウェブ設定ページにアクセスします。 b) DHCP サーバーを有効にします。 c) DHCP サーバーがアサインできる IP アドレスの範囲を設定します。 d) コンソールの IP アドレスが範囲外であることを確認します。もし範囲内の場合は、 IP アドレスを入れ替えてください。(例: コンソールの IP アドレスが 192.168.1.2 のときには、DHCP の範囲を 192.168.1.
Yamaha Professional Audio M7CL StageMix V5 ユーザーガイド 10.5 iOS6 以降の「インターネットへのリダイレクト」問題 iOS 6 以降 は、Wi-Fi ネットワークの選択時にインターネットへのアクセスを試みる 場合があるため、Wi-Fi 機器(アクセスポイント/ルーター)の設定によっては、 「イン ターネットに接続できない」というメッセージが iPad 画面に現れて、StageMix がコン ソールに接続できない場合があります。 StageMix とコンソール間の接続にインター ネット接続は不要ですので、Wi-Fi 機器を適切に設定することにより、このメッセージ が出ないようにする必要があります。 Wi-Fi 機器の設定変更の方法は、「リダイレク ト機能」を無効にするなどがありますが、詳細は機器メーカーにお問い合わせくださ い。 10.
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