M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド ようこそ このたびは、ヤマハデジタルミキシングコンソール M7CL 用 iPad アプリケーション「M7CL StageMix」(以下 StageMix)をダウンロードいただきありがとうございます。 StageMixはM7CL V3.5以降のパラメーターをワイヤレスコントロールするiPad アプリケーションで す。StageMixを使用すれば、モニターエンジニアはステージ上でパフォーマーのポジションから直 接M7CLのミキシングパラメーターを操作できるようになります。iPadならではのシンプルかつ直感 的な操作性によってセットアップの時間が短縮され、M7CLのライブサウンドセッティングがさらに快 適なものとなります。 M7CLの最新ファームウェアは、下記のURL からダウンロードできます。 http://proaudio.yamaha.co.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 目次 Page 1.0 ソフトウェアの動作環境 4 2.0 Wi-Fi の設定 4 3.0 準備編 3.1 M7CL ネットワークの設定 3.2 iPad の Wi-Fi 設定 3.3 StageMix の設定 3.3.1 オフラインデモモード 3.3.2 StageMix を設定する 3.3.3 ミキサーを選択し動作を開始する 5 5 5 6 7 7 8 4.0 StageMix 操作編 4.1 Mixer ウィンドウ 4.1.1 チャンネルバンクナビゲーション 4.1.2 チャンネル名 4.1.3 フェーダー 4.1.4 チャンネル ON 4.1.5 CUE ボタン 4.1.6 Master バンク 4.2 SETUP ボタン 4.2.1 Fader Delay 4.2.2 Filled EQ Graph 4.2.3 Set EQ band to 0dB with Double-Tap 4.2.
Yamaha Commercial Audio 5.0 M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 困ったときは 5.1 「No Wi-Fi Available」 5.2 「Connection Error」 5.3 接続が切れた場合 5.4 グラフィック EQ を操作しても音声に変化がない場合 5.5 4 本以上のフェーダーを同時に動かすことができない場合 5.
Yamaha Commercial Audio 1.0 M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド ソフトウェアの動作環境 • • • • 2.0 アップル社 iPad (全機種) ヤマハデジタルミキシングコンソール M7CL Version 3.5 以降 (M7CL-48, M7CL-32, M7CL-48ES のいずれも可) Wi-Fi アクセスポイント(802.11n/5GHz 推奨、ただし 802.11g /2.4GHz でも動作可能) CAT5 ケーブル (M7CL~Wi-Fi アクセスポイント間接続用) Wi-Fi の設定 各機器の取扱説明書に従って、Wi-Fi アクセスポイントを設定してください。特別な設定は必要あり ませんが、外部からネットワークへの侵入を防ぐために WPA のようなセキュリティをかけていただく ことをおすすめします。Wi-Fi をあまり使用したことがない方は、以下の設定を参考にしてください。 1. 2. 3. 4. 5.
Yamaha Commercial Audio 3.0 3.1 M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 準備編 M7CL ネットワークの設定 I. CAT5 ケーブルを使って M7CL ネットワークポートと Wi-Fi アクセスポイントを接続します。 AUTO-MDIX 機能のない古いアクセスポイントに接続するときは、クロスケーブルが必要に なります。最近の機器の多くは AUTO-MDIX 機能をサポートしていますので、その場合は ストレートケーブル、クロスケーブルいずれも使用できます。 II. M7CL の IP アドレスと MAC アドレスを iPad に入力する必要があります。これらの情報は、 M7CL のディスプレイで以下の操作をすることにより確認できます。 a. SETUP ボタンを押します。 b. NETWORK ボタンを押します。 3.2 iPad の Wi-Fi 設定 iPad で、M7CL の IP アドレスと同じサブネットの固定 IP アドレスに設定します。 a. iPad で Settings メニューを開きます。 b.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド d. 「Static」を選択します。 e. M7CL の IP アドレスの第 4 オクテットのみを変えた IP アドレスを入力します。(例: M7CL の IP アドレスが「192.168.0.128」の場合、iPad には「192.168.0.127」のよ うに入力します。) f. Subnet Mask を設定します。(例:「255.255.255.0」) g. iPad の Home ボタンを押し、 Settings メニューに戻ります。 3.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 3.3.1 オフラインデモモード Select Mixer 画面で OFFLINE DEMO ボタンを押すことで、M7CL と StageMix が接続さ れていない(オフライン)状態でも、アプリケーションの使い方を確認できます。ただし、このモー ドではレベルメーターは動作しません。 3.3.2 StageMix を設定する i. ADD MIXER ボタンを押して、以下の画面を表示します。 ii. Name フィールドをタップ操作して、お使いの M7CL 用の名前を iPad のオンスクリ ーンキーボードで入力します。 iii. M7CL の IP アドレス(3.1 章)を入力します。デフォルトの IP アドレスを変更する必 要はありませんが、M7CL の NETWORK ポップアップウィンドウで IP アドレスを確 認してください(3.1 章)。StageMix で IP アドレスを変更する場合は、数字群の間に 「.
Yamaha Commercial Audio 3.3.3 M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド ミキサーを選択し操作を開始する お使いの iPad が M7CL と連動するように設定されたら、リストからミキサーを選択して CONNECT ボタンを押します。(3.2.2 章の Model で選択したモデル名(M7CL-48 または M7CL-32)がミキサー名の下に小さく表示されます。) StageMix が M7CL からパラメーター情報を取得している間、「Syncing With M7CL…」というメ ッセージが表示されます。この処理に通常約 10 秒かかります。処理が終わると、ミキサーウィ ンドウが表示され、StageMix の準備が完了します。 StageMix が M7CL と接続できない場合は、このユーザーガイドの巻末にある「困ったときは (5.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 4.0 StageMix 操作編 4.1 Mixer ウィンドウ StageMix のメイン画面です。ここでは、隣り合った 8 つのチャンネルの EQ カーブ、CUE ボタン、ON ボタン、フェーダー、レベルメーター、そしてチャンネル名が表示されます。 画面上部には、レベルメーターとフェーダーがブロック(mono インプットチャンネル 1-48、 Stereo インプットチャンネル 1-4、MIX/MATRIX バス、Master Stereo、Mono バス)に分か れて表示されています。これを「ナビゲーション/メーターブリッジ」といいます。 4.1.
Yamaha Commercial Audio 4.1.3 M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド フェーダー フェーダーは、ノブ部にそれぞれチャンネル番号が表示されています。レベルを調 整するにはフェーダーノブにタッチして動かします。フェーダーは、スライダーの新し い位置をタッチしてもジャンプしません。フェーダーノブにタッチすると、バックグラウ ンドが明るくなり、現在の音量が表示されます。iPad のマルチタッチスクリーン機能 を使うと、最大 8 チャンネルまでのフェーダーを同時に動かすことができます。 Note: 4 本以上のフェーダーを同時に動かす場合は、iPad のマルチタスク用ジェス チャをオフに設定してください。 4.1.
Yamaha Commercial Audio 4.1.5 M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド CUE ボタン 各チャンネルの CUE ボタンは、ミキサーのキュー機能をコントロールします。それら の操作状態は、OVERVIEW 画面の左側にある LAST CUE ボタンの状態と一致し ます。 LAST CUE ボタンが黄色で表示されているとき、一度に 1 つのチャンネルのみが キュー状態となります。ボタンがグレーのときは、複数のチャンネルを同時にキュー 状態にできます。これは、M7CL の MIX CUE モードと同様の機能です。 CUE CLEAR ボタンを使うと、有効になっているキュー状態をすべてキャンセルでき ます。この機能は、キャンセルしたいキューが複数あったり、一部のキューがほか のレイヤーに隠れたりしている場合に便利です。 4.1.
Yamaha Commercial Audio 4.2 M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド SETUP ボタン StageMix ロゴの下にある SETUP ボタンを押すと、ユーザープリファレンスを選択するため の新しいウィンドウが開きます。 iPad ステータスバー iPad のステータスバーがこの画面に表示されます。これにより、Wi-Fi の電波の強さやバッ テリーの充電状態を確認できます。 右上の Done ボタンを押すと、Mixer ウィンドウに戻ります。 4.2.1 Fader Delay フェーダーが意図せず動いてしまうことを防ぐための機能です。ここでは、フェーダ ーにタッチしてから実際に動かせるようになるまでの時間を設定します。 4.2.2 Filled EQ Graph この設定が ON のとき、M7CL と同じように塗りつぶされた EQ グラフが表示されま す。オフにすると、アウトラインのみが表示されます。 4.2.
Yamaha Commercial Audio 4.3 M7CL StageMix V1.
Yamaha Commercial Audio 4.4 M7CL StageMix V1.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド MIX 1-16 および MATRIX 1-8 から選択できます。チェックマークの付いた白いボタンが現 在選択されている MIX です。ステレオペアに設定されている MIX はひとつの大きなボタン として表示されます。 4.4.
Yamaha Commercial Audio 4.5 M7CL StageMix V1.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド Note: 指が画面上のカーブから離れると EQ 設定画面が開きます。スワイプ操作では設定画面は 開きません。 4.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 4.6.2 EQ バンド 1 および 4 EQ バンド 1 と 4 にはバンドタイプも選択できます。これらのバンドではシェルビング またはピーキングを選択できるほか、バンド 4 では LPF も選択できます。バンド 1 では MIX、MATRIX、Stereo/Mono Master チャンネルの HPF を選択できます。こ れらのどちらかのバンドが選択されている場合、関連した追加ボタンが EQ グラフ の上部に表示されます。 4.6.3 EQ ON ボタン チャンネル EQ は、EQ グラフの右上にある EQ ON ボタンでオン/オフを切り替える ことができます。EQ がオンのときは EQ ON ボタンが緑色になり、オフのときはグレ ーになります。 4.6.
Yamaha Commercial Audio 4.7 M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド グラフィック EQ 設定画面 GEQ オーバービューエリア GEQ 設定画面の上部には、31 バンドすべてのゲイン値とともに完全な GEQ カーブが表 示されています。白い点は 31 バンドそれぞれの位置を示しています。(下部の編集エリア でスライダーにタッチすると、GEQ オーバービューエリアで対応する白い点が大きな黄色い 点に変わります。) 画面左側の欄に、現在選択されているチャンネルのチャンネル名、フェーダー、レベルメー ター、ON ボタン、CUE ボタンが表示されます。左下には「戻る」「次へ」を意味する左右の 矢印ボタンが表示され、これを使うとGEQが割り当てられているほかのチャンネルに移動で きます。 Note: In/Out メーターは EQ セクションの入手力信号のレベルを表示します。 4.7.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 4.7.3 GEQ タイプ ラック位置の隣には、GEQ のタイプが「31 Band」や「Flex 15」のように表示されま す。「Flex 15 GEQ」の場合、大きい方の数値はその GEQ で使用可能なバンドの 残り数値を示します。ひとつのバンドを 0dB 以外に設定すると、使用可能なバンド の数が 1 減少します。使用可能なバンドがなくなると、この数値が赤に変わります。 4.7.4 GEQ 帯域の設定 GEQ 画面の下部にあるスライダーを使って EQ の各バンドを設定します。一度に 表示される 10 バンドまでの複数のバンドを同時に設定できます。1 バンドまたは複 数バンドのシルバーのスライダーにタッチして垂直に動かし、各バンドのゲインを調 節します。GEQ スライダーにタッチしている間、ゲイン値が各スライダーの上部に表 示されます。 Note: Flex 15 GEQ で使用可能なバンドがなくなると、スライダーは透明になり操 作できなくなります。 4.7.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 5.0 困ったときは 5.1 「No Wi-Fi Available」 StageMix を起動したあとにこのメッセージが表示されたときは、iPad が Wi-Fi アクセスポイ ントに接続されていないか、または iPad の Wi-Fi 設定がオフになっている可能性があるこ とを示しています。Wi-Fi 機器の設定や iPad の Wi-Fi 設定についての詳細は、2.0 章およ び 3.2 章をご参照ください。 5.2 「Connection Error」 ミキサーを選択したり、CONNECT ボタンを押したりしたあとにこのメッセージが表示された ときは、StageMix が M7CL に接続できないことを示しています。この原因としては、M7CL または StageMix の IP アドレスや MAC アドレスが正しく設定されていない可能性がありま す。M7CL の設定が StageMix の設定と一致しているかどうかを確認してください。これら の設定の詳細は、3.1 章および 3.3.
Yamaha Commercial Audio M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 5.3 接続が切れた場合 StageMix と M7CL との接続が切れてしまったとき、次のようなメッセージが表示されます。 このメッセージボックスが表示されている間は StageMix を操作できません。StageMix は 自動的に M7CL との再接続を試みます。これが成功すると、StageMix は本体データと再 同期し、操作が可能となります。 5.
Yamaha Commercial Audio 5.5 M7CL StageMix V1.6 ユーザーガイド 4 本以上のフェーダーを同時に動かすことができない場合 マルチタスク用ジェスチャがオンに設定されていると、StageMix で 4 本以上のフェーダーを 同時に動かすことができないことがあります。StageMix を使用する場合は、マルチタスク用 ジェスチャをオフに設定しておくことをおすすめします。 a. iPad で[設定]をタップします。 b. [一般]>[マルチタスク用ジェスチャ]と選択します。 c. オフに設定します。 5.6 古いバージョンの M7CL との互換性について M7CL StageMix V1.6(またはそれ以降)は、M7CL ファームウェア V3.5 以前と完全互換 ではありません。完全互換にするには最新の M7CL ファームウェアをインストールしてくだ さい。 古いバージョンの M7CL をお使いの場合は、Channel Select Follow 機能を無効にしてく ださい(4.2.4 章および 4.2.