ターンテーブル 取扱説明書
ヤマハ製品をお買い上げいただきまして、まことにありがとうございます。 本機の特長 本機は、アナログレコードを再生するターンテーブルです。 ◆◆ 振動抑制に優れた巨大な木質系キャビネット ◆◆ 2 重構造の大径重量級プラッター ◆◆ 24 極 2 相 AC シンクロナスモーターによる ベルトドライブ方式 ◆◆ 優れた剛性と軽さを兼ね備えた◆ ピュアストレート・トーンアーム ◆◆ 新型特製レッグ ◆◆ カートリッジからスピーカーまでのフルバラ ンス伝送を可能とする XLR バランス出力端子 3
ご使用になる前に 本説明書について 本説明書では、本機をお使いになる方のための設置や操作方法を説明しています。 本説明書をお読みになるときは、以下にご注意ください。 • 製品を正しく安全にお使いいただくために、ご使用前に本書と「安全上のご注意」をよくお読み ください。お読みになったあとは、保証書と共にいつでも見られるところに大切に保管してくだ さい。 • 本製品には保証書を別途添付しています。保証書に「購入日、販売店名」が正しく記入されてい ることを必ずご確認ください。 • 仕様および外観は、改良のため予告なく変更することがあります。 • 本説明書に掲載されているイラストは、すべて説明のためのものです。 • 本文で使用されているマーク マーク 4 説明 警告 死亡する可能性または重傷を負う可能性が想定される内容です。 注意 傷害を負う可能性が想定される内容です。 注意 製品の故障、損傷や誤動作を防ぐため、お守りいただく内容です。 メモ 知っておくと便利な補足情報です。
目 次 本機の特長 . . . . . . . . . . . . . . . 3 演奏 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 20 演奏を開始する . . . . . . . . . . . . . 20 ご使用になる前に . . . . . . . . . . 4 演奏を中断する . . . . . . . . . . . . . . . 21 演奏を終了する . . . . . . . . . . . . . . . 21 本説明書について . . . . . . . . . . . . 4 付属品を確認する . . . . . . . . . . . . 6 各部の名称 . . . . . . . . . . . . . . . 8 必要なとき . . . . . . . . . .
付属品を確認する すべて揃っていることをご確認ください。 メモ 梱包箱などの包装材料は保管してください。転居などで本機を運ぶときに必要となります。 再梱包の方法は、同梱の「補足情報」をご覧ください。 • ターンテーブル× 1 • インナーターンテーブル× 1 • ターンテーブルシート× 2 • ベルト× 1 • カウンターウェイト× 2 • ヘッドシェル× 1 大 • EP アダプター× 1 小 • ノブカバー× 1 • ターンテーブル取り付け .
• 六角レンチ(2.
各部の名称 本体上面 パワー A. POWER(電源)ボタン (ð 19 ページ) G. B. ターンテーブル (ð 13 ページ) H. C. ターンテーブルシート (ð 13 ページ) D. センタースピンドル (ð 13 ページ) E. ノブカバー (ð 13 ページ) F. ピッチ アジャスト PITCH ADJUST(回転数微調整)ノブ (ð 13、22 ページ) 8 レッグ スタート ストップ START/STOP(回転 / 停止)ボタン . (ð 20 ページ) . I. 回転数切替ボタン (ð 20 ページ) .
トーンアーム部 J. カウンターウェイト (ð 13 ページ) P. ロックナット (ð 14 ページ) K. カウンターリング (ð 17 ページ) Q. ヘッドシェル (ð 14 ページ) L. 高さ調整ネジ (ð 18 ページ) M. リフトレバー (ð 20 ページ) N. アームレスト (ð 17 ページ) O.
本体背面 BALANCED OUT PHONO OUT BALANCED OUT R STROBE AC IN R バランスド アウト A. BALANCED OUT(バランス出力)端子 (ð 15 ページ) B. PHONO OUT(フォノ出力)端子 (ð 16 ページ) C. SIGNAL GND(アース)端子 (ð 16 ページ) D. STROBE 端子 (ð 22 ページ) E.
準備 設置する レコード演奏は振動の影響を受けやすいため、外部振動を受けない、水平な場所に設置してください。 また、スピーカーシステムから音圧や振動の影響を受けない位置まで離して設置してください。 注意 【落下に注意】 本機を持ち上げたり、移動したりするときは、必ず 2 人以上で行ってください。 注意 【レッグは回さない】 レッグを回さないでください。レッグが破損する原因になります。 11
組み立てる ■■ 本体の組み立て 3 5 4 1 7 2 6 プーリー 12
1 インナーターンテーブルをセンタースピ ンドルに差し込む。 注意 【センタースピンドルの破損 に注意】 6 PITCH ADJUST(回転数微調整)ノブに 7 カウンターウェイトをトーンアームに取 ノブカバーをつける。 り付ける。 インナーターンテーブルをセンタースピ カウンターウェイトの目盛がある側を手前に ンドルに強く当てないように差し込んで し、トーンアームの後部に差し込んでくださ ください。強く当てるとセンタースピン い。 ドルが破損する原因になります。 メモ お使いになるカートリッジの質量に合わせて、カ 2 ベルトをインナーターンテーブルとプー リーに取り付ける。 ベルトがねじれないように注意してくださ ウンターウェイト大または小を使用してください。 それぞれのカウンターウェイトの適応カートリッ ジ 質 量 に つ い て は「 主 な 仕 様 」(ð 26 ペ ー ジ ) をご覧ください。 い。 インナーターンテーブルを時計方向に回し て、ベルトをなじませてください。 3 ターンテーブル取り付けハンドルをター ンテーブルに取り付けて持ち上げる。 注意
■■ カートリッジの取り付け 本製品にカートリッジは付属していません。市販の カートリッジを以下の手順に従ってヘッドシェルに 取り付けてください。 5 ヘッドシェルをトーンアームに取り付け る。 ヘッドシェルをトーンアームの先端に差し込 み、ロックナットを回して固定してください。 メモ カートリッジの取扱説明書もあわせてご覧ください。 1 リード線をカートリッジに接続する。 リード線 端子 赤色 Æ R +(赤) 緑色 Æ R -(緑) 白色 Æ L +(白) 青色 Æ L -(青) お好みに応じて、ヘッドシェルにワッシャーを取 2 カートリッジをヘッドシェルに仮止めす 3 カートリッジの位置を調整する。 針先が下図の位置になるように調整してくだ ワッシャー 52 mm メモ 本機に搭載しているトーンアームのオーバーハン グは- 17mm です。 カートリッジを本締めする。 ヘッドシェルの側面とカートリッジが平行に なっていることを確認して、ネジを締め付け てください。 14 り付けてください。 る。 さい。 4 メモ
接続する 注意 【電源コードは最後に接続】 すべての接続が終了してから電源コードをコンセントに差し込んでください。 メモ • バランス接続とアンバランス接続を同時に使用しないでください。 • 接続する機器の取扱説明書もあわせてご覧ください。 • 付属の電源コードの▽マークは極性(本機のコールド側)を示しています。 • 接続するときの電源プラグの向き(極性)によって音質が変わることがあります。お好みの向きで接続してください。 バランス接続 XLR バランスケーブルを使って、アンプを本機の BALANCED OUT 端子に接続します。 本機 BALANCED OUT PHONO OUT BALANCED OUT R STROBE AC IN R XLR バランスケーブル (市販) プリメインアンプや フォノイコライザーなど 電源コード コンセントに接続 PHONO 入力 (バランス) 次ページにつづく Æ 15
メモ • XLR コネクター式のバランス入力端子を備えたアンプ • 接続の際には必ずピンどうしを合わせ、XLR コネクター を接続します。端子のピン配置は下図に示すとおりで (メス)を差し込みます。接続を外すには、XLR コネク す。 ター(メス)のラッチロックレバーを押し下げながら 引き抜きます。 1: グラウンド (アース) 2: ホット ラッチロック レバー 3: コールド XLR コネクター(メス) XLR コネクター(オス) アンバランス接続 ステレオピンケーブルを使って、アンプを本機の PHONO OUT 端子に接続します。 本機 BALANCED OUT PHONO OUT BALANCED OUT R STROBE AC IN R ステレオピンケーブル (市販) PHONO プリメインアンプや フォノイコライザーなど コンセントに接続 SIGNAL GND PHONO 入力 (アンバランス) メモ SIGNAL GND 端子は安全アースではありません。 16 電源コード
調整する ■■ 針圧の調整 レコードに適正な針圧がかかるようにトーンアーム を調整します。 1 3 4 トーンアームをアームレストに戻す。 カウンターリングを回して、目盛の「0」 をトーンアーム後部の中心線に合わせ る。 トーンアームをアームレストから降ろ し、少し左にずらす。 中心線 メモ カウンターリングを回す際、カウンターウェイト が回らないように指で押さえてください。 注意 【針先の破損に注意】 針が本機に当たらないように注意してく ださい。 2 カウンターウェイトを回して、トーン 5 カウンターウェイトを回して、カウン ターリングの目盛をカートリッジ指定の 針圧に合わせる。 アームが水平になるように調整する。 1 2 1 の方向: カウンターウェイトは トーンアーム前方に動く 2 の方向: カウンターウェイトは トーンアーム後方に動く メモ • カウンターウェイトを回すとカウンターリング も回ります。 • 正確な針圧を設定するためには、針圧計で測定 してください。 17
■■ トーンアームの高さ調整 針先をレコードに降ろしたときに、トーンアームと レコードが平行にならない場合は、以下の手順に 従ってトーンアームの高さを調整してください。 1 2 トーンアームをアームレストにのせる。 高さ調整ネジを六角レンチでゆるめる。 高さ調整ネジ 注意 【トーンアームの落下に注意】 トーンアームは高さ調整ネジで固定され ています。ネジをゆるめる場合は、トー ンアームが落下しないようトーンアーム 全体を手でささえてください。 3 トーンアームを上下に動かし、トーン アームとレコードが平行になるよう調整 する。 4 18 高さ調整ネジを六角レンチで締めて固定 する。
電源をオンにする 本機上面の POWER(電源)ボタンを押して、本機の電源をオンにします。 19
演奏 演奏を開始する 注意 【アンプの音量に注意】 4 リフトレバーを上げる。 5 トーンアームをレコードの演奏位置まで 6 リフトレバーを下げる。 アンプの音量を十分下げずにレコードを演奏す ると、針先がレコードに触れたときに大きな音 がする場合があります。聴覚障害、アンプやス ピーカーの損傷の原因になりますので、必ずア ンプの音量を下げてください。 1 レコードをターンテーブルにのせる。 EP 盤の場合は、EP アダプターを使用してく ださい。 2 回転数切替ボタンを押して、レコードに あった回転数を選択する。 選択した回転数の回転数インジケーターが点 灯します。 3 START/STOP(回転 / 停止)ボタンを押す。 ターンテーブルが回転します。 規定の回転数に達するまで回転数インジケー ターは点滅します。 20 移動する。 トーンアームが下降し、演奏が始まります。
■■ 演奏を中断する リフトレバーを上げるとトーンアームが上がり、演 奏が中断します。 リフトレバーを下げると演奏を再開します。 ■■ 演奏を終了する 1 2 3 4 リフトレバーを上げる。 トーンアームをアームレストに戻す。 リフトレバーを下げる。 START/STOP(回転 / 停止)ボタンを押す。 ターンテーブルの回転が止まります。 メモ レコードの演奏が終了してもトーンアームは自動で上が りません。 21
必要なとき 回転数を確認する お手入れする 回転数を確認し、規定の回転数に調整する場合は、 本体のお手入れ 以下の手順に従ってください。 1 ストロボライトを本機背面の STROBE 端 2 ストロボスコープをターンテーブルにの 3 4 子に接続する。 せる。 仕上げの場合は、ピアノ用クリーニングクロスのご 使用をおすすめします。ベンジンやシンナーなどの 化学薬品は、表面を傷めてしまうおそれがあります ので使用しないでください。 レコード針のお手入れ 回転数切替ボタンを押して、回転数を選 レコード針の針先は非常に繊細にできています。破 択する。 損させないよう丁寧に扱ってください。針先にほこ りなどが付着した場合は、針の根元から先端に向 START/STOP(回転 / 停止)ボタンを押す。 ターンテーブルが回転し、ストロボライトが 点灯します。 5 ストロボライトの光をストロボスコープ 6 PITCH ADJUST(回転数微調整)ノブで かって柔らかい穂先のブラシなどで取り除くか、市 販の専用クリーナーを使用してください。 メモ 本体またはレコード針のお手入れをす
ベルトを交換する ベルトは、使用条件により劣化したり、切れたりす ることがあります。その場合は、ベルトを交換して ください。交換用のベルトについては、お買い上げ 店または巻末の「お問い合わせ窓口」(ヤマハ修理 ご相談センター)にお問い合わせください。 メモ ベルトを交換するときは、本機と接続機器の電源をオフ にし、本機の電源コードをコンセントから抜いてくださ い。 23
故障かな?と思ったら ご使用中に本機が正常に動作しなくなった場合は、下記をご確認ください。 対処しても正常に動作しない、または下記以外で異常が認められた場合は、本機上面の POWER(電源)ボタ ンを押して電源をオフにし、電源プラグを抜いて、お買い上げ店または巻末の「お問い合わせ窓口」にお問い 合わせください。 症状 原因 対策 参照 ページ POWER(電源)ボタン を押しても電源がオン にならない。 電源プラグが本機の AC IN 端 子やコンセントから外れてい る、または確実に差し込まれ ていない。 電源プラグを本機の AC IN 端子と コンセントに確実に差し込んでく ださい。 15 ベルトがインナーターンテー ブルとプーリーに正しくか かっていない、またはベルト が外れている。 ベルトをインナーターンテーブル とプーリーに正しくかけてくださ い。 13 POWER(電源)ボタンがオ ンになっていない。 POWER(電源)ボタンをオンに してください。 19 ヘッドシェルがトーンアーム に正しく取り付けられていな い。 ヘッドシェルをトーンアームに正 しく取り付けてくだ
症状 ハム音が出る。 音とびする。 ノイズが生じる。 音が歪む。 原因 対策 参照 ページ 本機とアンプの接続が正しく ない。 本機とアンプを正しく接続してく ださい。 15 、16 ヘッドシェルがトーンアーム にしっかり固定されていな い。 ヘッドシェルをロックナットで トーンアームにしっかり固定して ください。 14 カートリッジがヘッドシェル に正しく固定されていない。 カートリッジをヘッドシェルに正 しく固定してください。 14 針圧が正しく調整されていな い。 針圧を正しく調整してください。 17 レコードに傷や反りがある。 傷や反りのあるレコードを使用し ないでください。 — レコードが汚れている。 レコードの汚れを市販のクリー ナーなどで拭き取ってください。 22 レコードが静電気を帯びてい る。 静電気除去ブラシで静電気を除去 してください。 — 針先が汚れている。 針先の汚れを取ってください。 22 針先が摩耗している。 針を交換してください。 — 振動を受ける場所に本機を設 置している。 外部振動を受けない、水平な場所 に
付録 主な仕様 本機の主な仕様です。 オーディオ部 ターンテーブル部 出力端子 フォノモーター部 ベルトドライブ アナログ音声 . . . . . . . . PHONO OUT(RCA)×1 モーター . . . . . . . . . ACシンクロナスモーター PHONO OUT(XLR)×1 駆動方式 . . . . . . . . . . . . . . . . . モーター駆動 . . . . . . . . . . . . . . . 水晶サイン波 回転数 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 33 1/3rpm、45rpm 総合 回転数偏差 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ±0.1% 電源電圧 . . . . . . . . . . . . . . . . . .
お問い合わせ窓口 保証とアフターサービス ヤマハAV製品の機能や取り扱いに関するお問い合わせ ● 保証期間 ■お客様コミュニケーションセンター オーディオ・ビジュアル機器ご相談窓口 ナビダイヤル (全国共通) 0570- 011-808 サービスのご依頼、お問い合わせは、お買い上げ店、またはヤマハ 修理ご相談センターにご連絡ください。 製品に添付されている保証書をご覧ください。 ● 保証期間中の修理 保証書の記載内容に基づいて修理させていただきます。詳しくは 保証書をご覧ください。 受付:月~金曜日 10:00~17:00 (土曜、日曜、祝日およびセンター指定の休日を除く) ● 保証期間が過ぎているとき 固定電話は、全国市内通話料金でご利用いただけます。 通話料金は音声案内で確認できます。 ● 修理料金の仕組み 上記の番号でつながらない場合は、以下の番号におかけください。 TEL (053) 460-3409 https://jp.yamaha.
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