User Manual

ManualsBrandsYamaha ManualsSynthesizerEOS BX

ENTERTAINMENT

OPERATING

SYSTEM

ENTERTAINMENT

OPERATING

SYSTEM

エンターテインメントオペレーティングシステム

取扱説明書

tion

取扱説明書

Summary of content (124 pages)

PAGE 1
取扱説明書 ENTERTAINMENT OPERATING SYSTEM エンターテインメントオペレーティングシステム取扱説明書 tion tion A0 BX
PAGE 2
安全上のご注意ご使用の前に、必ずこの「安全上のご注意」をよくお読みください。ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくご使用いただき、お客様や他の方々への危害や財産への損害を未然に防止するためのものです。必ずお守りください。お読みになったあとは、使用される方がいつでも見られる所に必ず保管してください。 ■ 記号表示についてこの製品や取扱説明書に表示されている記号には、次のような意味があります。「ご注意ください」という注意喚起を示します。〜しないでくださいという「禁止」を示します。「必ず実行」してくださいという強制を示します。 ■ 「警告」と「注意」について以下、誤った取り扱いをすると生じることが想定される内容を、危害や損害の大きさと切迫の程度を明示するために、「警告」と「注意」に区分して掲載しています。警告この表示の欄は、「死亡する可能性または重傷を負う可能性が想定される」内容です。注意この表示の欄は、「傷害を負う可能性または物的損害が発生する可能性が想定される」内容です。この製品の内部には、お客様が修理 / 交換できる部品はありません。点検や修
PAGE 3
警告電源 / 電源アダプター水に注意電源は必ず交流 100V を使用する。エアコンの電源など交流 200V のものがあります。誤って接続すると、感電や火災のおそれがあります。必ず実行禁止電源アダプターは、必ず指定のもの（PA-3B）を使用する。（異なった電源アダプターを使用すると）故障、発熱、必ず実行火災などの原因になります。濡れた手で電源プラグを抜き差ししない。感電のおそれがあります。禁止電源プラグにほこりが付着している場合は、ほこりをきれいに拭き取る。感電やショートのおそれがあります。火に注意必ず実行禁止電源アダプターコードをストーブなどの熱器具に近づけたり、無理に曲げたり、傷つけたりしない。また、電源コードに重いものをのせない。電源アダプターコードが破損し、感電や火災の原因になります。禁止禁止 (3)-7 本体の上にろうそくなど火気のあるものを置かない。ろうそくなどが倒れたりして、火災の原因になります。異常に気づいたら分解禁止この製品の内部を開けたり、内
PAGE 4
注意電源 / 電源アダプター必ず実行不安定な場所に置かない。本体が転倒して故障したり、お客様や他の方々がけがをしたりする原因になります。電源プラグを抜くときは、電源アダプターコードを持たずに、必ず電源プラグを持って引き抜く。電源アダプターコードが破損して、感電や火災の原因になることがあります。禁止必ず実行長期間使用しないときや落雷のおそれがあるときは、必ずコンセントから電源プラグを抜く。感電や火災、故障の原因になることがあります。接続たこ足配線をしない。音質が劣化したり、コンセント部が異常発熱して火災の原因になることがあります。必ず実行必ず実行禁止禁止直射日光のあたる場所（日中の車内など）やストーブの近くなど極端に温度が高くなるところ、逆に温度が極端に低いところ、また、ほこりや振動の多いところで使用しない。本体のパネルが変形したり、内部の部品が故障したりする原因になります。禁止テレビやラジオ、ステレオ、携帯電話など他の電気製品の近くで使用しない。楽器本体またはテレ
PAGE 5
禁止禁止本体上にビニール製品やプラスチック製品、ゴム製品などを置かない。本体のパネルや鍵盤が変色 / 変質する原因になります。本体の上にのったり重いものをのせたりしない。また、ボタンやスイッチ、入出力端子などに無理な力を加えない。本体が破損したり、お客様や他の方々がけがをしたりする原因になります。データの保存作成したデータの保存とバックアップ必ず実行必ず実行大きな音量で長時間ヘッドフォンを使用しない。聴覚障害の原因になります。禁止シーケンスプレイモードのチェインの設定 (P.
PAGE 6
はじめにこのたびはヤマハエンターテインメントオペレーティングシステムEOS BXをお買い上げいただきまして、まことにありがとうございます。 BXの優れた機能を使いこなしていただくために、ぜひこの取扱説明書をご活用いただけますようご案内申し上げます。また、ご一読いただいたあとも不明な点が生じた場合に備えて、大切に保管いただけますようお願い申し上げます。同梱品 □ACアダプター PA-3B □インストールガイド □CD-ROM □保証書 □ユーザー登録カード □取扱説明書セット(5冊) ・EOS BX ベーシックガイド・EOS BX 取扱説明書・EOS BX データリスト・Tools for EOS BX インストールガイド・DAworks ベーシックガイド □USBケーブル同梱のCD-ROMについて BXには、BXを使う際に役立つソフトウェアを納めたCD-ROMが同梱されています。ソフトウェアには、コンピューターを使って BXの音色を視覚的に捉えながらエディットすることができるボイスエディターや手軽に曲を制作できるDAworks(シーケンスソフトウェア)が含まれています。詳しくは別冊のイン
PAGE 7
この取扱説明書についてこの取扱説明書は、大きく2つのセクションから構成されています。 ■ 基礎編(P.10) BXの基本操作をはじめとして、全体構成やおもな機能の使い方などを紹介しています。 ■ リファレンス編(P.57) 各モードにおける機能詳細を説明しています。この本にでてくるページ表記について PAGE ○○ ....LCD上のページを表します。 P.○○ .............
PAGE 8
目次基礎編...................................................10 リファレンス編...................................... 57 各部の名称と機能 ........................................................ 10 フロントパネル ....................................................................10 リアパネル ............................................................................12 マルチモード .............................................................. 57 マルチエディット ................................................................
PAGE 9
目的別目次基礎編目的に応じた説明ページを見つけるのにご利用ください ■聞く / 弾く・デモソングを聞く ............................................................................................................................................................................... P.18 ・ボイスを演奏する ............................................................................................................................................................................... P.35 ・目的のカテゴリーのサウンドを呼び出す ( →カテゴリーサーチ) ...............................................
PAGE 10
基礎編基礎編各部の名称と機能フロントパネル 1 2 5 6 7 8 9)! $ & ENTERTAINMENT OPERATING SYSTEM 3 4 1 EOCTAVEF(オクターブ)ボタン(P.38) これらのボタンを押すたびに、鍵盤をオクターブずつシフトアップ/ダウンさせることができます。 2つのボタンを同時に押すと標準音程(0)に戻ります。 2 VOLUME(ボリューム)スライダー (P.17) マスターボリュームを調節します。スライダーを上方向に動かすほど、OUTPUT L/R端子やPHONES端子からの出力が大きくなります。 3 PITCH(ピッチ)ベンドホイール(P.46) ピッチベンド効果のアップ/ダウンをコントロールします。 4 MODULATION(モジュレーション)ホイール(P.46) モジュレーション効果をコントロールします。その他さまざまなコントロール機能をアサインして使うことができます。 5 LCD(液晶ディスプレイ) バックライト付きの液晶ディスプレイです。さまざまな情報を表示します。 6 パラメーターのタイプリスト(P.
PAGE 11
9 DATA(データ)ボタン(P.32) エディット時にさまざまなページを選んだり、パラメーターの値を設定するために使用します。 9-1. −/NO(マイナス/ノー )ボタン(P.33) このボタンを押すたびに、現在選択しているパラメーターの値を1つずつ減らすことができます。また、このボタンを押しながら+/YESボタンを押すたびに、値を10ずつ減らすことができます。ストアやジョブを中止する場合にも使用します。 9-2. +/YES(プラス/イエス)ボタン(P.33) このボタンを押すたびに、現在選択しているパラメーターの値を1つずつ増やすことができます。また、このボタンを押しながら−/NOボタンを押すたびに、値を10ずつ増やすことができます。ストアやジョブを実行する場合にも使用します。 9-3. ▲ ▼ ボタン(P.32) 各モード内の構成ページ (LCD 表示 ) を切り替えるのに使用します。モードによってページ数が異なります。 9-4. EFボタン(P.
PAGE 12
リアパネル基礎編 1 2 3 4 5 6 1 OPTICAL OUTPUT端子(P.16) BXの音声信号をデジタルで出力し、MDなどに録音することができます。 2 USB端子(P.15) USBケーブルでコンピューターやUSB ハブと接続するための端子です。 3 メモリーカード挿入口(P.99) メモリーカードを挿入するスロットです。 4 MIDI IN/OUT/THRU端子(P.
PAGE 13
ご使用前の準備基礎編ここでは、電源の準備、BXとオーディオ機器/MIDI機器/コンピューターとの接続、電源をオンにするまでのセットアップ作業を行ないます。最初にお読みください。電源の準備接続について BXリアパネルコンセント DC IN端子 STANDBY/ON スイッチ電源アダプター (付属) 1 BXの電源(STANDBY/ONスイッチ)をオフにします。 2 付属の電源アダプター (PA-3B) のプラグを BX リアパネルの DC IN端子に接続します。 3 電源アダプター (PA-3B)を電源コンセント(AC100V)に接続します。外部オーディオ機器との接続 BXにはスピーカーが内蔵されていません。音を出すためには、外部ステレオシステムやアンプ、スピーカーなどとの接続が必要となります。ヘッドフォンをお使いになれば直接音を聞くこともできます。ここでは、一般的な接続の方法をいくつかご紹介します。次のイラストを参照して外部のオーディオシステムと接続しましょう。 2台のアンプ内蔵スピーカーを使う場合アンプ内蔵スピーカーを2台使用すると、各ボイスのパンやエ
PAGE 14
ミキサーを使う場合基礎編外部MIDI機器との接続レコーディングやライブパフォーマンスでは、ミキサーを接続して使用することが一般的です。大規模なサウンドシステムを通じてBXでの演奏を再現することができます。スピーカー n 以下のMIDI接続を行なう場合は、BXのリアパネルにあるHOST SELECTスイッチをMIDIに設定しておきます。HOST SELECTスイッチがMIDIに設定されていないと、BXの演奏情報はMIDI OUT端子から出力されません。アンプ L R ミキサー OUTPUT L 市販のMIDIケーブルを使って、BXのMIDI IN/OUT/THRU端子と外部MIDI機器のMIDI端子を接続します。BXから外部MIDI機器をコントロールしたり、外部MIDIキーボードやシーケンサーで BXの音源を鳴らしたりすることができます。ここでは、用途別にいくつかの例をご紹介します。 R ヘッドフォン外部MIDIキーボードやシンセサイザー (EXシリーズなど)でBXをコントロールする場合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 1
PAGE 15
外部MIDIシーケンサー (QYシリーズなど)を使って、BXを音源として鳴らしたり、BXの演奏を外部 MIDIシーケンサーへレコーディングする場合 MIDI IN端子コンピューターとの接続 BXとコンピューターを接続することにより、コンピューター側から BXをコントロールしたり(音源を鳴らしたり)、BXからコンピューターへMIDIデータを送信したりすることができます。たとえば、付属のボイスエディターを使って、BXのボイスをエディットしたり、 BXのボイスデータをコンピューターに保存することができます。 MIDI OUT端子大きく分けると、次の3種類の接続方法があります。外部MIDI シーケンサーなど 1：コンピューターのUSBポートとBXのUSB端子とを直接接続する ENTERTAINMENT OPERATING SYSTEM BX MIDI IN端子 MIDI OUT端子 BX MIDI THRU端子を使って、複数のMIDI機器をコントロールする場合外部MIDI シーケンサーなど MIDI OUT端子 MIDI IN端子外部MIDI シンセサイザーなど MIDI I
PAGE 16
2: コンピューターのシリアルポートとBXの TO HOST端子とを直接接続する場合基礎編 IBM-PC/ATシリーズ接続ケーブル＊（YAMAHA CCJ-PC2） TO HOST PS/V ENTERTAINMENT OPERATING SYSTEM Personal System/V MDレコーダーとの接続リアパネルのOPTICAL OUTPUT端子(P.12)を使ってMDレコーダーやDATレコーダーなどと接続し、BXの音声信号をデジタル録音することができます。詳しくは「EOS BXベーシックガイド」をご参照ください。 n OPTICAL OUTPUTの接続について詳しくは、DAworksベーシックガイドの「接続について」(P.
PAGE 17
BXの電源オン電源オン！ n 電源をオン/オフするときは、スピーカー保護のため、必ずBXのボリュームと接続先の外部オーディオ装置のボリュームを下げておいてください。各接続機器の電源を入れる順番 BXと必要な機器の接続が完了したら、BX と外部オーディオ装置のボリュームが絞られていること(0になっていること ) を確認し、 MIDI送信側の機器→MIDI受信側の機器→外部オーディオ装置 (ミキサー→アンプ)の順で電源を入れてください。また、電源を切る場合は外部オーディオ装置のボリュームを下げ、逆の順番で切ってください。 1 BXのSTANDBY/ONスイッチを押すと、電源が入ります。例)BXがMIDI受信側の機器の場合 MIDI送信側の機器 POWER ON!! ENTERTAINMENT OPERATING SYSTEM BX スイッチが「STANDBY」の状態でも微電流が流れています。長時間使用しないときは必ず電源アダプターを抜いてください。 2 LCDにオープニング画面(Welcome to BX)が現われます。 BX(MIDI受信側の機器) 3 オープニング
PAGE 18
デモソングを聞いてみましょう基礎編 BXには、あらかじめデモンストレーション用のソングが内蔵されています。次の手順で再生してみましょう。デモ画面に入ると、ユーティリティのMaster Tuneの設定は、"0" に書き替えられます。 n P.
PAGE 19
BXの全体構成基礎編ここでは、BXの豊富な機能をご理解いただくために全体構成をご説明します。 BXは、次の図のようにいくつかのブロックから構成されます。コントローラー部キーボード各種コントローラー音源部エフェクト部コントローラー部演奏を行なうキーボード、ピッチベンドホイール、モジュレーションホイールなどのコントローラーが用意されています。キーボードは実際に音を出す装置ではなく、弾いた音程や強さなどの演奏情報を音源部に送信するための装置です。また、これと同様に各種コントローラーも、コントローラーを動かしたときの変化の情報を送信するための装置です。キーボードやコントローラーによる情報(MIDI情報)は、MIDI OUT端子を通じて外部MIDI機器へ出力することができます。音源部音源部は、キーボードの演奏や各種コントローラーによる演奏情報によって、実際に音を出す部分です。ボイスモードのあるエレメントを例に取ると、音源部での信号の流れは次のようになっています。音の素材となるエレメント波形を出力します。最大4つまでエレメントを組み合わせてひとつのボイスを作ること
PAGE 20
音源について基礎編 BXの音源は、AWM2を採用しています。 AWM2(Advanced Wave Memory 2)は、ヤマハの多くのシンセサイザーに用いられている音源方式で、あらかじめサンプリングされたリアルなウェーブ(音の素材)を基にさまざまな音を作り出します。生の楽器が持つ複雑な波形をそっくりそのまま持ち、音の要素として有効に活用できるように加工されているので、ピアノや管楽器などをはじめとする高品位なサウンドを再現することができます。また、リアルな再現性にとどまらず、フィルターやエンベロープジェネレーターなどの機能を使って、積極的に新しい音作りを試みることも可能です。 n 一般的な楽器音 (ノーマルボイス)だけでなく、リズム楽器 (ドラムボイス)に関してもこの AWM2音源の中のウェーブ (サンプル)から作られるようになっています。ノーマルボイスとドラムボイスについて詳しくは、P.
PAGE 21
各モードについて基礎編 BXでは、多彩な機能を効率よく使い分けることができるようにさまざまなモードが用意されています。マルチモードマルチプレイモードマルチエディットモードマルチジョブモードボイスモードボイスプレイモードボイスエディットモードボイスジョブモードシーケンスプレイモードユーティリティモードカードモードストアモードマルチモード(P.
PAGE 22
機能ツリー図基礎編 LCD表示(パラメーター) マルチエディットコモン GENERAL(ジェネラル) Name(ネーム) Total Vol(トータルボリューム) Transpose(トランスポーズ) EFFECT(エフェクト) RevEF(リバーブエフェクトタイプ） LCDの PAGE 1 2 3 取扱説明書参照ページ 57 58 58 58 4 58 リバーブパラメーター Rev Return(リバーブリターン) Reverb Pan(リバーブパン) ChoEF(コーラスエフェクトタイプ）コーラスパラメーター Cho Return(コーラスリターン) Chorus Pan(コーラスパン) SndCho→Rev(センドコーラストゥリバーブ) VarEF(バリエーションエフェクトタイプ) 5 6 7 8 9 10 11 12 13 58 58 59 59 59 59 59 59 59 バリエーションパラメーター VarConnect(バリエーションコネクション) Var Return(バリエーションリターン) Var Pan(バリエーションパン) SndVar→Rev(センド
PAGE 23
LCD表示(パラメーター) ボイスエディット(ドラム) コモン GENERAL(ジェネラル) Name(ネーム) OrgKt(オリジナルキット) キー OSC/MIX(オシレーター/ミックス) Level(レベル) LCDの PAGE 取扱説明書参照ページ 86 1 2 87 87 1 87 2 3 4 5 87 87 87 88 6 88 7 88 EG Attack/Decay1/Decay2(EG Attack/Decay1/Decay2 レート) 8 EFFECT(エフェクト) ReverbSend(リバーブセンド) 9 ChorusSend(コーラスセンド) 10 88 Pan(パン) Alt.
PAGE 24
パラメーター一覧(PAGE付き) 基礎編各欄の数字は、LCD上のPAGEを表しています(取扱説明書参照ページを除く)。たとえば、EFFECT(エフェクト)のReverbSend(リバーブセンド)のパラメーターは、マルチパートエディットのPAGE 22、ノーマルボイスコモンエディットのPAGE 11、ドラムボイスキーエディットのPAGE 9の3つのページに存在していることがわかります。ボイスモードでの設定をマルチモードに移したい場合や、ボイスの設定を活かしたまま、さらにマルチで複雑にエディットしたい場合( フィルターなど)に、対応するPAGEを見つけることができます。取扱説明書の参照ページも記載されていますので、BXのパネル上で、現在選択中のモードやエディットの種類、PAGEを確認すれば、該当する説明をすばやく見つけることができます。 n 取扱説明書中、ボイスモードとマルチモードで同様のパラメーターについては、基本的にマルチモードの説明を参照するようになっています。マルチエディットパラメ−ターの種類 GENERAL(ジェネラル) LCD表示(パラメ−ター名) コモンボイスエディッ
PAGE 25
マルチエディットパラメ−ターの種類 LCD表示(パラメ−ター名) コモンパートボイスエディットコモンノーマル OSC/MIX(オシレーター/ミックス) ドラムエレメント/キーノーマル Element Sw(エレメントスイッチ) 1 75 ウェーブセレクト 2 75 Level 3 3 87 Key Assign(キーアサイン) 4 87 NoteShift(ノートシフト)/Detune(デチューン) 5 7 FILTER(フィルター) AMP(アンプリチュード) 63、76 PchSclSns(ピッチスケールセンシティビティ) 8 76 PchSclCN(ピッチスケールセンターノート) 8 76 PEG R(PEGレート) 9 77 PEG L(PEGレベル) 10 77 PEGSclSns(PEGスケールセンシティビティ) 11 78 PEGSclCN(PEGスケールセンターノート) 11 78 PEGRtVel(PEGレートベロシティ) 12 78 PEGLvlVel(PEGレベルベロシティ) 12
PAGE 26
マルチについて基礎編マルチは、ノーマルボイスやドラムボイスのパート(パート1〜16)を1つの音色セットとしてまとめたものです。各パートに別々のボイスとMIDIチャンネルを設定することにより、シーケンサーやコンピューターなどを使って、複数パートを使ったアンサンブル演奏が行なえます。また、複数のパートのボイスを重ねて鳴らしたり、発音鍵域の設定によっては鍵盤をスプリットして右手と左手で別々のボイスを鳴らす(P.
PAGE 27
ボイスについて基礎編ボイスとは、さまざまなパラメーターの設定によって作られたBXの音色のことを意味します。ボイスプレイモードでは、いずれか1つのボイスを選んで演奏することができます。また、マルチプレイモードでは、パートごとに別々のボイスを選んで、シーケンサーなどを使って複数のボイスを同時に鳴らすことができます。ボイスは、本体内のメモリー ( PRESET、USER、GM/XG)に収められています。マルチプレイモードボイスプレイモードコントローラー部コントローラー部シーケンサー音源部音源部ボイスマルチパートボイス 1 2 PR PR 001 002 いずれかのボイスを演奏プリセット 128プリセットボイス PR001〜128 3 4 5 PR XG XG 003 001 002 6 7 8 16 XG US US 003 001 002 PR 016 いずれかのマルチを演奏 GM/XGボイス 480 ノーマルボイスユーザー 128ユーザーボイス US001〜128 2ユーザードラムボイス 20ドラムボイス*
PAGE 28
ボイス(ボイス/ウェーブ)の構成基礎編 1つのボイスは、最大 4つのエレメントを組み合わせて作ります。各エレメントには、それ自体が音色として使用できるクオリティの高いウェーブ(波形)を割り当てることができます。ボイスエレメント1〜4 エレメントウェーブ AWM2: 520種類のプリセットウェーブボイスは、ノーマルボイスとドラムボイスの2つのタイプに分けられます。ノーマルボイスは、通常のキーボード演奏を行なうために使用する音色のことです。また、ドラムボイスは、リズムセクションを演奏するために用意された打楽器音を中心としたさまざまな音色のことです。なお、ドラムボイスの中には効果音のセットも用意されています。ノートリミット(発音鍵域)の設定(P.
PAGE 29
ウェーブウェーブは、ボイスを構成するエレメント(音の素材)として使われます。クオリティの高い520種類のプリセットウェーブがあらかじめ用意されています。ボイスエディットによって、次の図のように必要なウェーブをエレメントとして選び、それぞれの音程/音色/音量に関するパラメーターを設定することによって、ボイスを作ることができます。ウェーブ1〜520 エレメント1 エレメント2 エレメント3 エレメント4 C-2 G8 ボイス 29 基礎編
PAGE 30
基本操作について基礎編ここでは、BXを使う上で必要ないくつかの基本操作方法を説明します。各モードの選択各プレイモード BXでは、さまざまな機能を効率よく操作できるように、マルチプレイモードをはじめ、ボイスプレイモードやユーティリティモードなど、さまざまなモードが用意されています。 1 マルチプレイモード(P.39) n 各モードの概要についてはP.
PAGE 31
4 ボイスエディットモード(P.49、72) MasterTune 1 +0000 ボイスプレイモードの状態でEDITボタンを押します。他のMODE ボタンを押すと、別のモードに切り替わります。また、EXITボタンを押すと、ボイスプレイモードに戻ります。 PAGE 1 SlideSaw E Name PAGE 基礎編 PART ELEM KEY OCTAVE PART ELEM KEY OCTAVE 5 ユーティリティジョブモード(P.98) ユーティリティモードの状態でJOBボタンを押します。他のMODEボタンを押すと、別のモードに切り替わります。また、EXITボタンを押すと、ユーティリティモードに戻ります。各ジョブモード各プレイモードの下の階層にそれぞれのジョブモードが置かれています。したがって、プレイモードを示すMULTI/VOICE/SEQ PLAYボタンのランプは点灯したままそれぞれのジョブモードに入ります。 FactorySet PAGE PART ELEM KEY 1 OCTAVE 5 マルチジョブモード(P.69) 7 カードモード(P.
PAGE 32
基礎編設定画面の選択 EFボタン各モード内で必要な設定画面を選択したり、他のページや階層に移動したりするために、▲▼ボタンや EF ボタン、＋/−ボタン、EXITボタンを使用します。あるページが複数の画面で構成されている場合があります。このようなページでは、画面の右上に下図のような←→マークが表示されます。そのページの続きの画面を表示させるために EFボタンを使用します。現在の画面がそのページの最初の画面の場合は→マークが表示され、右側に続きの画面があることを示します。また、途中の画面の場合は←→マークが表示され、そのページの左右に画面があることを示します。最後の画面になると←マークが表示され、これ以上右側には画面がないことを示します。そのほか、ボイスネームを設定する場合など、画面上で値を設定する位置を選ぶためにも使用します。 ▲ ▼ボタン多くのモードは複数のページで構成されています。各ページを切り替えるために▲▼ボタンを使用します。前のページに戻る Decay Tm 12 1 +00 PAGE PART ELEM KEY OCTAVE 先のページに進む
PAGE 33
EXIT(イグジット)ボタンデータの入力について EXITボタンは、1つ前の階層の画面に戻るためのボタンです。 +/YES ボタンや− /NO ボタンを使って少しずつ値を変更するか、テンキーと ENTERボタンを使ってダイレクトに任意の値を入力します。また、データダイアルを使うと、値を連続的に変更できます。ボイスネームなど複数の設定場所があるパラメーターの場合、 EFボタンで設定位置を選んで値を設定します。 +/YESボタン、−/NOボタン現在表示されているパラメーター値を変更します。+/YESボタンを押すたびに値が 1 つずつ増加し、− /NO ボタンを押すたびに値が1つずつ減少します。どちらのボタンも押し続けることによって値が連続的に変化します。また、ジョブやストア操作などの実行の確認表示で、YES(はい)/NO(いいえ)を決定する際に使用します。 n EXITボタンにはその他の役割もありますが、それらの使用方法についてはそれぞれの機能説明の中でご確認ください。 33 基礎編
PAGE 34
テンキー、ENTERボタン基礎編設定値のタイプについて(絶対値と相対値) テンキーで現在表示されているパラメーター値を指定し、ENTER ボタンを押して確定します。たとえば、値を「100」に設定したい場合、まず、テンキーを「1」、「0」、「0」と押します。この時点ではパラメーターが点滅表示になっています。続けて、ENTERボタンを押して値を確定します。 PAGE PART ELEM KEY 100 OCTAVE ナンバーを指定して確定する各パラメーターの値には、数値で設定するもの、名前や文字が表示され、その中から選択して設定するものなど、さまざまなタイプがあります。また、値が絶対値である場合と、ある値に対する相対値となる場合があります。たとえば、次の画面のTotal Vol(トータルボリューム)の設定値は、0〜127の数値の中から目的の値を設定するタイプです。また、次の画面のMono/Polyの設定値は、「Mono」や「Poly」といった、複数候補の中からいずれか1つを選んで設定するタイプです。これらはいずれも絶対値であり、1.
PAGE 35
音を出してみましょう基礎編ボイスの演奏ボイスプレイモードでは、あらかじめ作成したボイスプログラムの中から好きなものを選んで、演奏することができます。 n ボイスについては、P.27をご参照ください。 n ボイスは本体内のUSER(インターナル)メモリーに128種類ストアすることができます。これらのボイスに関する設定は、ボイスエディットモード(P.
PAGE 36
ドラムボイスに関しては、USER(ユーザー )、GM/XGの2つのメモリー内の別の場所にあり、次のような方法で指定します。基礎編 ● ユーザードラム(USDR1/USDR2)のメモリーを選ぶ DRUMボタンを押しながらUSER ボタンを押すと、ユーザードラムボイス用のメモリーが指定されます。 ● GM/XGドラムのメモリーを選ぶ ● XG SFX Kitのメモリーを選ぶ DRUMボタンを押しながらGM/XGボタンを押すと、GM/XG ドラムボイスとXG SFX Kit用のメモリーが指定されます。 3 ボイスナンバーを選びます。 +/YESボタン、−/NOボタンを使って選ぶ ENTER ボタンを押してメモリーを確定してから +/YES ボタンを押すと、次のナンバーのボイスを呼び出すことができます。また、−/NOボタンを押すと、前のナンバーのボイスを呼び出すことができます。ユーザードラム1/2 テンキー、ENTERボタンを使って選ぶ XGドラム1〜20 n PRESETメモリーにはプリセットボイスが入っています。また、 GM/XGメモリーにはバンク1にGM音色配列でXGボイスが置か
PAGE 37
4 鍵盤を弾くと選んだボイスの音が出ます。その他のボイスも試してみましょう。 XGバンクの指定 XGボイスは、複数のバンクに分かれて収納されています。 XG メモリーで各バンクを選ぶことにより、さらに多彩なサウンドを楽しむことができます。バンクの切り替えは、次の要領で行ないます。 1 (XGメモリーが選ばれている状態で ) E ボタンを使って、BK(バンクセレクト)画面を表示させます。 PAGE カテゴリーサーチを使う方法カテゴリーサーチ機能とは、特定のボイスカテゴリーを指定して、そのカテゴリー内のボイスだけをすばやく探し出すことができる機能です。たとえば、PF(ピアノ)のボイスカテゴリーを指定すれば、PF(ピアノ)のボイスカテゴリーに属するボイスだけを順番に切り替えていくことができます。基礎編 1 ボイスプレイモード時にCATEGORY SEARCH(カテゴリーサーチ)ボタンを押します。ランプが点灯し、カテゴリーサーチ機能がオンになります。メモリーボタンとテンキーが、カテゴリーを選ぶためのボタンとして機能します。 GrandPno BK000 PART ELE
PAGE 38
オクターブアップ/ダウン機能基礎編選んだボイスによっては音が低すぎたり高すぎたりして、鳴らしたい音程と演奏する鍵盤位置がマッチしない場合（または鍵盤領域が足りない場合 )があります。このような場合、オクターブアップ/ダウン機能を使って、鍵盤の音域を簡単にシフトすることができます。パネル上の OCTAVEFボタンを押すたびに1オクターブずつアップします。また、OCTAVEEボタンを押すたびに1オクターブずつダウンします。LCDの左下に現在のオクターブの値が表示されます。たとえば、OCTAVE UPボタンを2回押すと(値が＋2)、C3 の鍵盤で 2 オクターブ上の C5 の音程を鳴らすことができます。OCTAVE FボタンとOCTAVEEボタンを両方同時に押すと、標準音程(0)に戻ります。 PAGE PART ELEM KEY OCTAVE PAGE PART ELEM KEY OCTAVE DOWN UP 標準音程 n オクターブアップ /ダウンの結果、ノート範囲の上限 /下限を越えるような結果になった場合、それらの音
PAGE 39
マルチモードを活用しましょう基礎編マルチプレイモードでの演奏マルチプレイモードでは、あらかじめ作成したマルチプログラムの中から好きなものを選んで、演奏することができます。 n マルチについては、P.26をご参照ください。 n マルチは本体内のUSER(インターナル)メモリーに32種類ストアすることができます。これらのマルチに関する設定は、マルチエディットモード(P.
PAGE 40
3 鍵盤を弾きます。基礎編選んだマルチのいずれかのパートの音が出ます。同じ MIDI 受信チャンネルになっているパートは重なって発音されます。その他のマルチも試してみましょう。 n 鍵盤の MIDI送信チャンネルと同じ MIDI 受信チャンネルに設定されているパートのボイスが発音します。マルチ音源としての活用 (マルチエディット) マルチモードは、BX をコンピューターミュージック用( シーケンサー用 ) のマルチ音源として活用するための優れた機能を兼ね備えています。ソングファイルの各トラックのデータに合わせて、マルチの各パートに別々のMIDIチャンネルと任意のボイスを設定しておけば、シーケンサーでそのソングファイルを再生させるだけで、BXは同時に複数の異なるボイスを使ったアンサンブル演奏を行なうマルチ音源として機能します。ここでは一例として、次の図のようにピアノ、ベース、ドラムスの 3 パートから構成されるソングファイルを再生させるためのマルチを作っってみましょう。各トラックのMIDI送信チャンネルは、ピアノのトラックがCh2、ベースのトラックがCh3、ドラムスのトラ
PAGE 41
1 MULTIボタンを押した後、EDIT ボタンを押して( 各ランプが点灯)、マルチエディットモードに入ります。 4 ▲▼ ボタンを使って、ボイスセレクトのページ(PAGE 1)を開き、ピアノパート用のボイスを設定します。 PAGE 1 基礎編 GrandPno P 2 XG001 PART ELEM KEY OCTAVE 5 ▲▼ ボタンを使って、Volume( ボリューム ) のページ (PAGE 2)を開き、ピアノパートのボイスの音量を設定します。また、必要に応じてパンニング、リバーブ /コーラスセンドを設定します。詳しくはP.
PAGE 42
基礎編 9 ▲▼ボタンを使って、NtLmt(ノートリミット)やVelLmt(ベロシティリミット) のページを開き、ピアノパートのボイスがきちんと発音される状態になっているかどうか、発音域とベロシティ範囲の設定を確認します。再生中に音が途切れるなどのトラブルを避けるために、特別な目的がある場合を除いて、発音域もベロシティ範囲も限度をつくらないほうがよいでしょう。 NtLmt-L 4 P 2 C-2 PAGE ソングファイルを再生させながら手弾き演奏してみようその他のユニークな使い方として、上記の例で取り上げたピアノ、ベース、ドラムスの3パートから構成されるソングファイルを再生させながら、ソロなどを特定のパートのボイスを使って手弾き演奏するためのマルチを作ってみましょう。 PART ELEM KEY OCTAVE 上記3〜 9の操作により、シーケンサーでソングファイルを再生させたときに、MIDIチャンネル 2で送信されるピアノトラックのデータによって、MIDI受信チャンネルが 2 に設定されたパート 2 のボイスが発音されることになります。 ) 上記 3 〜 9 と同じ要領
PAGE 43
発音領域を低音部と高音部に分ける次の図は、鍵盤の発音領域をある音程を境にして低音部、高音部に分けて利用する方法を示しています。この例では、C3の音程を境にして鍵盤を分け、低音部の鍵盤ではストリングスの音色、高音部の鍵盤ではピアノの音色と、それぞれ別々の音色を演奏できるような設定となっています。次の手順で準備します。低音部パート1 ストリングスの演奏 CH1 (C3) 高音部パート2 ピアノの演奏 CH1 1 MULTIボタンを押した後、EDIT ボタンを押して( 各ランプが点灯)、マルチエディットモードに入ります。 n あらかじめ、マルチエディットモードに入る前に、エディットしてもよいマルチナンバーを選んでおきましょう。 2 ディスプレイがコモンエディットの表示になっている場合は、 PART−ボタンまたは＋ボタンを押して、パートエディットの表示に切り替えます。 3 PART＋/−ボタンを使ってパートを選びます。この例では、低音部用にはパート1を、高音部用にはパート2を使用します。まずはP1(パート1)を選びましょう。 4 ▲▼ ボタンを使って、ボイスセレクトのページ
PAGE 44
9 ▲▼ボタンを使って、Part Mode( パートモード)のページ (PAGE 9)を開き、モードをnorm(ノーマル)に設定します。基礎編上記 3 〜 9 の操作により、B2 以下の低音部の鍵盤を弾いたときに、MIDI受信チャンネルが 1に設定されたパート 1のストリングスのボイスが発音されることになります。 ) 上記3〜9と同じ要領で、今度は高音部用のパート2の設定を行ないます。パート2では、ピアノ系のボイスを選び、ノートリミットの最低音を「C3」に、最高音を「G8」に、そしてMIDI 受信チャンネルはパート1と同じ「1」に設定します。これで、 C3 以上の高音部の鍵盤を弾いたときに、パート 2のピアノのボイスが発音されることになります。 2つのボイス(パート)を重ねて鳴らす次の図は、2つのボイスを重ねて鳴らす使用方法の一例を示したものです。この例では、パート1で選ばれているストリングスとパート 2 で選ばれているピアノのボイスを重ねて鳴らせるように設定しています。パート1 パート2 n エディット中は、選択中のパートのボイスが発音されます。 n 使用しないパ
PAGE 45
1 BXのマルチモードで送信したいマルチを選びます。 2 BXのJOBボタンを押して、マルチジョブモードに入ります。 3 BXのマルチジョブモードのBlkDmp (PAGE 5)で、送信するデータの種類を選択します。ここでは、選択中のマルチを送信しますので、Curntを選択し、ENTERボタンを押します。 PAGE 5 BlkDmp Sure? 6 データのバルク送信が終わったら、DAworksの録音を停止します。リストウインドウで受信したデータ (16 進数)を確認することができます。基礎編 n DAworksでのリアルタイムレコーディングやデータの保存方法については、DAworksに付属の取扱説明書をご参照ください。このようにしてマルチデータを記録しておき、DAworks を再生させると、BXに送られるシステムエクスクルーシブメッセージ (P.
PAGE 46
コントローラーの活用基礎編 BXはピッチベンドホイール、モジュレーションホイールを装備しています。また、別売のフットスイッチやフットコントローラーを接続して使用すれば、演奏中のプログラム選択やサウンドコントロールなども、手を使わずにフットコントロールだけで実行することができます。ピッチベンドホイール n モジュレーション効果のかかり具合をあらかじめ設定することができます。ボリュームやパンなど別のコントローラーを割り当ててコントロールすることもできます(P.
PAGE 47
フットコントローラー別売のフットコントローラー (FC7 など ) をリアパネルの FOOT CONTROLLER端子(P.
PAGE 48
フットスイッチ基礎編フットスイッチでプログラムを切り替える別売のフットスイッチ (FC4 または FC5) をリアパネルの FOOT SWITCH端子(P.
PAGE 49
ボイスエディットに挑戦しましょう基礎編ここでは、ボイス作成/エディットに関する基礎知識や概念を次のような操作の流れに沿ってご説明します。ここでご紹介する手順はあくまでもエディットの一例です。各パラメーターの内容を把握したら、ご自分の目的に合わせて好きなパラメーターから設定することができます。また、細かいパラメーターについてはリファレンス編でご確認ください。 n すべてのパラメーターはボイス単位で設定し、ストアすることができます。 1 エディットの対象となるボイスを選ぶ 1 ボイスプレイモードで、エディットの対象となるボイスを選びます。 VOICEボタンを押してボイスプレイモードに入ります。 2 ボイスエディットモードに入ります。ボイスエディットの対象となるボイスナンバーを選びます (P.
PAGE 50
基礎編コモンエディットとエレメントごとのエディットページの切り替えと値の設定ボイスエディットモードの画面構成は、コモンエディットとエレメントごとのエディットに分けられます。ボイスエディットモード時は、＋ / −ボタンを使って各エレメント(1〜4)の設定画面を切り替えます。また、−ボタンと＋ボタンを同時に押すと、コモンパラメーターの設定画面に切り替えることができます。コモンの設定画面または各エレメント (1 〜 4) の設定画面を選んだあと、▲▼ボタンを使って各ページを選びます。 PART ELEM KEY PAGE 1 コモンの設定画面 E OCTAVE ページ表示 GrandPno E Name PART ELEM KEY PAGE 1 ページごとにさまざまなパラメーターが用意されています。ページを切り替えると、LCDの右側にFが表示され、パネルのパラメーターリストと対応させることにより、そのページのパラメーターが何に関する項目なのかを知ることができます。 OCTAVE コモンを示すエレメントの設定画面 Element SW 1 E
PAGE 51
3 コモンエディットの各ディスプレイボイスは最大4つのエレメントから構成されますが、ここではそのボイスの全エレメントに共通した設定を行ないます。次のような項目から構成されています。 ● GENERAL(コモンジェネラル) 1ページ目から4ページ目までの画面では、コモンエディットのうち、ボイスネームや発音方式などのジェネラル(一般)パラメーターを設定します。 4 エレメントエディットの各ディスプレイ ● OSC/MIX(オシレーター /ミックス) 1ページ目から6ページ目までの画面では、ボイスを構成するのに必要なエレメントのウェーブ選択をはじめとして、エレメントごとに音量や発音鍵域などを設定します。ボイス作成の最も基本となる波形に関する設定が中心となります。 Element Sw 1 E on PAGE PART ELEM KEY OCTAVE PAGE 1 GrandPno E XG001 PART ELEM KEY OCTAVE VelSnsDpt 4 E 064 PAGE PAGE 2 Pan PAGE PART ELEM KEY 4 E C OCTAV
PAGE 52
基礎編 ◇NtLmt-L/H(ノートリミット) ◇VelLmt-L/H(ベロシティリミット) 各エレメントのノートリミット ( 発音鍵域：鍵盤のどの範囲で発音されるか)とベロシティリミット(ベロシティ範囲：鍵盤を弾く強弱の範囲) を設定します。各エレメントに異なる値を設定することができます。エレメントの重なり方や鳴らし方を細かく設定することができます。たとえば、あるエレメントは、高音域の鍵盤位置で鳴るように設定し、別のエレメントは、低音域の鍵盤位置で鳴るように設定すると、同じボイスでも弾いた鍵盤の位置によって異なった音色が鳴るような効果を演出することができます。また、2つの異なる音色のエレメントの発音鍵域が重なるように設定しておき、1 つのエレメントのベロシティを低めの範囲 ( 弱い範囲)で設定し、別のエレメントのベロシティを高めの範囲(強い範囲)で設定しておけば、同じ音程を弾いても、弱く弾いた場合は1つめのエレメントの音色が鳴り、強く弾いた場合は別のエレメントの音色が鳴るような効果を演出することができます。 ● PITCH(ピッチ)の各ディスプレイ 7 ページ目から 12
PAGE 53
● FILTER(フィルター )の各ディスプレイ 13 ページ目から 22 ページ目までの画面では、フィルターを使って各エレメントの波形に含まれる倍音成分を調節し、音質を変化させることができます。BXのフィルターは、下図のように特定の周波数帯(カットオフ周波数)以下を通過させ、それ以上の周波数帯域の信号をカットすることにより、倍音成分を変化させるローパスフィルターです。また、FEG(フィルターエンベロープジェネレーター )によって音色の時間的な変化を作り出すことができます。ここではFEGの働きを見てみましょう。 ● AMP(アンプリチュード)の各ディスプレイ 23ページ目から31ページ目までの画面では、OSC/MIX(オシレーター /ミックス)、PITCH(ピッチ)、FILTER(フィルター )の各ディスプレイで加工されたボイス波形(各エレメント)の音量バランスを設定し、音源部からの最終的な出力を決定します。ここで設定された音量で、各エレメントの信号が次のエフェクトユニットへ送り出されます。また、AEG(アンプリチュードエンベロープジェネレーター )によって音量の時間的な変化を作
PAGE 54
EGのレートとタイムの関係(ボイスモード) 基礎編 EG(エンベロープジェネレーター)とは、鍵盤を弾いた瞬間から音が消えるまでの、音源の出力レベルを変化させる回路です。この場合のレベル(上のグラフの縦軸)は、PEGのときは音程、FEGのときはカットオフフリケンシー、AEG のときは音量に相当します。 BXでは、R(レート)を設定することにより、Time(タイム)を調節します。レートとは、あるレベルから次のレベル(たとえばイニシャルレベルからアタックレベル ) に到達するまでの速さのことです。各R(レート)の設定値は、下のグラフのaの角度で表されます。タイム ( あるレベルから次のレベルに到達するのに要する時間)を長くしたいときは、R(レート)の設定を小さくします。 Attackの例レベル Attack Level R(レート) の値を大きくする R(レート) の値を小さくする a Initial Level Attack Level レベル 0 時間短い Attack Time LFO Wave 1 E tri PAGE PART ELEM KEY O
PAGE 55
エフェクトについて基礎編音作りの最終段階でエフェクトを活用し、さらに表現力を加えることができます。エフェクトは大別して、全体にかかるシステムエフェクトと個別のボイスにかけるインサーションエフェクトがあります。BXのエフェクトには、システムエフェクトであるリバーブユニットやコーラスユニットと、バリエーションエフェクト(下記参照)が用意されています。マルチモードではマルチごとに、ボイスモードではボイスごとにエフェクトを設定することができますが、それぞれエフェクトユニットの接続方法が多少異なります。リバーブユニット音に残響を与えるエフェクトで、ホールや部屋での響きをシミュレーションした11種類のリバーブタイプが用意されています。マルチモードでは、マルチごとに設定でき、パート全体に対して有効なシステムエフェクト(下記参照)として機能します。ボイスモードでは、エフェクトタイプがHall 1に固定され、ボイスごとのリバーブセンドの値のみ設定することができます。コーラスユニット音に広がりや厚みを与えるエフェクトで、一般的なコーラスタイプからうねりやジェットサウンドを演出するフラン
PAGE 56
ボイスモードでのエフェクト基礎編ボイス Reverb(Rev) Variation(Var) Dry/Wet VOICE SndCho→Rev Total Lvl Total Vol Out Chorus(Cho) Chorus Send * バリエーションエフェクトボイス (Hall1に固定) Reverb Send バリエーションエフェクトは、必要なエフェクトタイプとそれぞれの値をボイスごとに設定できるようになっています。バリエーションユニットを通過した信号(全エレメントのミックス信号)が、リバーブユニットやコーラスユニットへ送られます。リバーブエフェクトタイプ、コーラスエフェクトタイプは、それぞれHall 1、 Chorus 1に固定され、ボイスごとにリバーブセンド/コーラスセンドの値を設定することができます。 (Chorus1に固定) エフェクトタイプによっては、Dry/Wetのパラメーターを持たないものがあります。詳しくは別冊データリストのエフェクトパラメーターリストをご参照ください。アウトプットシステムエフェクトコーラスリバーブ
PAGE 57
リファレンス編マルチモードマルチエディットここではマルチエディットに関するパラメーターを説明します。マルチエディットにはすべてのパートに共通なコモンの設定とパートごとの設定が用意されています。 n マルチエディットモードヘ入る前に、エディットしたいマルチをあらかじめ選んでおくことが必要です(P.39)。すべてのパラメーターはマルチごとに設定し、ストアすることができます。 n マルチモードの活用については、P.39をご参照ください。 n マルチエディットモードヘの入り方についてはP.
PAGE 58
コモン(パートに共通した設定) 3. Transpose(トランスポーズ) ここでは、マルチの全パートに共通したエディットを行ないます。次の2 種類の項目があり、それぞれ複数のページから構成されています。マルチ全体の音程を半音単位で移調します。MIDIでは出力されません。 n P.22の機能ツリー図、P.24のパラメーター一覧をご参照ください。 Transpose 3 +00 PAGE PART ELEM KEY OCTAVE マルチモードコモンジェネラル(PAGE 1〜3) コモンエフェクト(PAGE 4〜21) □設定できる値: −24(−2オクターブ)〜＋24(＋2オクターブ) n パートモード(P.63)がドラムに設定されているパートには機能しません。 4. RevEF(リバーブエフェクトタイプ) リバーブエフェクトのタイプを選択します。下記のPAGEで、選んだエフェクトのさまざまなパラメーターを設定することができます。 1.
PAGE 59
7. Reverb Pan(リバーブパン) 11. Chorus Pan(コーラスパン) リバーブエフェクトの定位を設定します。コーラスエフェクトの定位を設定します。 Reverb Pan 7 C PAGE PART ELEM KEY Chorus Pan 11 C PAGE OCTAVE PART ELEM KEY OCTAVE □設定できる値: L63(左端)〜C(センター )〜R63(右端) □設定できる値: L63(左端)〜C(センター )〜R63(右端) n テンキーを使って以下の値を入力することができます。 1〜63: L63〜L01 64: C(センター ) 65〜127: R01〜R63 n テンキーを使って以下の値を入力することができます。 1〜63: L63〜L01 64: C(センター ) 65〜127: R01〜R63 8. ChoEF(コーラスエフェクトタイプ） 12.
PAGE 60
15. VarConnect(バリエーションコネクション) 18. SndVar→Rev バリエーションエフェクトをインサーションとシステムのどちらのエフェクトとして使用するかを設定します。 (センドバリエーショントゥリバーブ) VarConnect 15 Sys PAGE PART ELEM KEY OCTAVE バリエーションエフェクトで処理された信号のリバーブエフェクトへのセンドレベルを設定します。 SndVar Rev 18 000 PAGE □設定できる値: INS(インサーション)、SYS(システム) マルチモード n この設定によってバリエーションエフェクトの機能が大きく変わり、それに伴ってパラメーターの種類も変わります。 n システムエフェクトとインサーションエフェクトについては、P.55 をご参照ください。 16.
PAGE 61
21. AC1VarCtl (AC1バリエーションエフェクトコントロールデプス) AC1(アサイナブルコントローラー 1)でバリエーションエフェクトのMIDIコントロール用のパラメーターをコントロールする感度を設定します。 AC1VarCtl 21 *** PAGE PART ELEM KEY パート(パートごとの設定) ここではマルチの各パートごとのエディットを行ないます。選んだパートによってその内容やページ構成が異なる場合があります。 n P.22の機能ツリー図、P.
PAGE 62
●ユーザーメモリー選択時 PAGE 1 3.
PAGE 63
6. Rcv Ch(MIDI受信チャンネル) 9. Part Mode(パートモード) 各パートのMIDI受信チャンネルを設定します。ここで設定したMIDI チャンネルと同じチャンネルの MIDI メッセージ ( 演奏情報 ) を、各パートが受信します。MIDI受信を行ないたくないパートには off を設定します。パートごとにノーマルボイスとドラムボイスのどちらを使用するかを選択します。 Part Mode 9 1 norm PAGE Rcv Ch PAGE PART ELEM KEY 6 1 01 OCTAVE □設定できる値: 1〜16、off n ボイスモード時のMIDI受信チャンネルについては、P.96をご参照ください。各パートのピッチ(音程)に関する設定を行ないます。 PAGE PART ELEM KEY マルチモード drum(ドラムボイス) ドラムボイスがアサインされているパートに使用します。 n norm以外が設定されているパートをドラムパートと呼びます。 7-2.
PAGE 64
10-1. VelSnsDpt ■ VelSnsOfs 音源に働くベロシティの値を一律に増減します。次のグラフのように、ここで設定した値が実際のベロシティ値にプラス/マイナスされます。 (ベロシティセンシティビティデプス) 10-2.
PAGE 65
11-1. Cutoff (カットオフ) 12-1. Attack Tm(アタックタイム) 11-2. Resonance (レゾナンス) 12-2. Decay Tm(ディケイタイム) フィルターに関する設定を行ないます。パートごとにフィルター (LPF)をかけ、音質を変化させることができます。 12-3.
PAGE 66
13-1. PEGIntL(PEGイニシャルレベル) 14-1. Vib Rate (ビブラートレート) 13-2. PEGAtkTm(PEGアタックタイム) 14-2. Vib Depth(ビブラートデプス) 13-3. PEGRelL(PEGリリースレベル) 14-3. Vib Delay(ビブラートディレイ) 13-4.
PAGE 67
15-1. Porta Sw(ポルタメントスイッチ) 18-1. MW PMod 15-2. PortaTime(ポルタメントタイム) (MWピッチモジュレーションデプス) ポルタメントに関するパラメーターを設定します。ポルタメントとは、最初に弾いた鍵盤の音程から次に弾いた鍵盤の音程までを連続的に変化させる機能です。 Porta Sw 15 P 1 off PAGE PART ELEM KEY OCTAVE PortaTime 15 P 1 000 PAGE 18-2. MW FMod (MWフィルターモジュレーションデプス) 18-3.
PAGE 68
19. AC1 CC No(AC1コントロールチェンジナンバー ) 21-1. AC1 FMod 各パートのAC1(アサイナブルコントローラ 1)のコントロールチェンジナンバーを設定します。 (AC1フィルターモジュレーションデプス) AC1 CC No 19 P 1 00 PAGE PART ELEM KEY OCTAVE 21-2.
PAGE 69
24. Var Send(バリエーションセンド) バリエーションエフェクトをインサーションエフェクトとして使う場合、バリエーションエフェクトを使用するかどうかを選択します。バリエーションエフェクトをシステムエフェクトとして使う場合、バリエーションエフェクトへのセンドレベルを設定します ( マルチコモンエディットPAGE 15の Var Connect(P.60)の設定によります)。 Var Send 24 P 1 off PAGE PART ELEM KEY マルチジョブマルチエディットモードで作成した ( またはエディット中の) マルチをイニシャライズしたり、コピーしたりなど、さまざまなジョブ(機能)を実行することができます。 n イニシャライズやコピーを実行する場合は、マルチジョブモードヘ入る前に、ジョブを実行したいマルチをあらかじめ選んでおくことが必要です (P.39)。 n マルチジョブモードへの入り方についてはP.
PAGE 70
マルチモード 1. Init (イニシャライズ) 3.
PAGE 71
マルチストアエディットしたマルチは、次の手順で本体内のユーザーメモリーに、 32種類までストア(保存)することができます。 n ストアを実行すると、ストア先のマルチデータは失われてしまいます。大切なデータはあらかじめメモリーカードやヤマハ MIDI データファイラー MDF3、コンピューターなどに保存されることをおすすめします。 1 マルチをエディットした後、続けてSTOREボタンを押します。マルチストアのディスプレイが表示されます。マルチモード Store MLT01 PAGE PART ELEM KEY OCTAVE 2 −/NOボタンまたは＋/YESボタンを使って、ストア先のマルチナンバーを選択します。 3 ENTERボタンを押します。実行確認のディスブレイが表示されます。 Store Sure? PAGE PART ELEM KEY OCTAVE 4 ＋/YESボタンを押すとストアが実行されます。実行中は Executingが表示され、Completed!が表示されるとストアが終了し、マルチプレイモードになります。 n ストアを中止した
PAGE 72
ボイスモードボイスエディットボイスにはノーマルボイスとドラムボイスの 2 種類があります。ここではボイスのエディットに関するパラメーターをノーマルボイスとドラムボイスに分けて説明します。エレメントのオン/オフ機能ついてボイスエディットモードでは、ミュート機能を使って、特定のエレメントをミュートすることができます。詳しくは、 P.50をご参照ください。 n ボイスの種類やメモリー構成についてはP.27をご参照ください。 n ボイスプレイについては、P.35をご参照ください。 n ボイスエディットモードヘ入る前に、エディットしたいボイスをあらかじめ選んでおくことが必要です(P.35)。すべてのパラメーターはボイス単位で設定し、ストアすることができます。ボイスモード n ボイスエディットモードヘの入り方についてはP.
PAGE 73
コモンジェネラル(PAGE 1〜4) 表示カテゴリーネームコモンコントローラー (PAGE 5〜10 ) –– コモンエフェクト(PAGE 11〜17 ) ここでは、ノーマルボイスのコモンエディットのパラメーターを設定します。表示カテゴリーネーム SC シンセコンプ指定なし PF ピアノ CP クロマティックパーカッション OR オルガン DR ドラム GT ギター SE BA ベース ME ミュージカルFx ST ストリングス/オーケストラ BR ブラス 1. Name(ネーム) RP リード/パイプボイスネームを設定します。英数字を使って最大8文字のボイスネームを設定することができます。また、ボイスネームの左側には、カテゴリーネームを選択することができます。 PD シンセパッドサウンドエフェクト CO コンビネーション (OTHER) ミュージカルFx/コンビネーション LD シンセリード PAGE 2-1. Total Vol(トータルボリューム) SlideSaw Name PART ELEM KEY 2-2.
PAGE 74
4-1. VelSnsDpt 11. ReverbSend (リバーブセンド) (ベロシティセンシティビティデプス) 12. ChorusSend(コーラスセンド) 4-2. VelSnsOfs (ベロシティセンシティビティオフセット) パラメーターや設定内容に関してはマルチエディットと同様です。詳しくはP.68をご参照をください。パラメーターや設定内容に関してはマルチエディットと同様です。詳しくはP.64をご参照ください。 13. SndCho→Rev (センドコーラストゥリバーブ) 14. VarEF(バリエーションエフェクトタイプ) 5-1. Porta Sw (ポルタメントスイッチ) 15. バリエーションパラメーター 5-2. PortaTime(ポルタメントタイム) パラメーターや設定内容に関してはマルチエディットと同様です。詳しくはP.59をご参照ください。 6. PB Range(ピッチベンドレンジ) ボイスモード 7. MW FltCtl(MWフィルターコントロール) 8-1. MW PMod (MWピッチモジュレーションデプス) 8-2.
PAGE 75
エレメントオシレーター /ミックス(PAGE 1〜6 ) エレメントピッチ(PAGE 7〜12) 3. Level(レベル) 各エレメントの出力レベルを設定します。 Level エレメントフィルター (PAGE 13〜22) PAGE 3 PART ELEM KEY E 1 240 OCTAVE エレメントアンプリチュード(PAGE 23〜31) □設定できる値: 0〜255 エレメントLFO(PAGE 32〜35) 4. Pan(パン) ここでは、エレメントエディットのパラメーターを設定します。各ウェーブのパンを設定します。ここでの設定により、各エレメントのステレオ定位を調節することができます。 n エレメントスイッチがoffのエレメントは、各パラメーターの設定できる値が "***" と表示され、エディットできません。 Pan PAGE 4 1.
PAGE 76
6-1. VelLmt-L(ベロシティリミットロー ) 8-1. PchSclSns(ピッチスケールセンシティビティ ) 6-2. VelLmt-H(ベロシティリミットハイ) 8-2. PchSclCN(ピッチスケールセンターノート) 各エレメントのウェーブが発音するベロシティの最低値と最高値を設定します。ここで設定したベロシティの最低値と最高値の範囲内で、そのエレメントのウェーブを発音させることができます。各エレメントのピッチスケーリングを設定します。ピッチスケーリングとは、弾く鍵盤の音程によって、エレメントのウェーブの音程をコントロールする機能です。 VelLmt-L 6 E 1 001 PAGE PART ELEM KEY VelLmt-H 6 E 1 127 PAGE PART ELEM KEY OCTAVE OCTAVE 7-1.
PAGE 77
9-1. PEGAtkR(PEGアタックレート) ピッチエンベロープジェネレーターの設定 9-2. PEGDcy1R(PEGディケイ1レート) 9-3. PEGDcy2R(PEGディケイ2レート) 9-4.
PAGE 78
11-1. PEGSclSns(PEGスケールセンシティビティ ) 12-1. PEGRtVel(PEGレートベロシティ ) 11-2. PEGSclCN(PEGスケールセンターノート) 12-2.
PAGE 79
13-1. Cutoff (カットオフ) 14-1. CutoffVel 13-2. Resonance (レゾナンス) (カットオフベロシティセンシティビティ ) フィルターに関する設定を行ないます。各エレメントにフィルター (LPF)をかけ、音質を変化させることができます。 Cutoff 13 E 1 0000 PAGE PART ELEM KEY Resonance 13 E 1 00 PAGE OCTAVE PART ELEM KEY 14-2.
PAGE 80
16-1. Flt BP1 18-1. FltSclSns (フィルタースケールブレイクポイント1) (フィルタースケールセンシティビティ ) 16-2. Flt BP2 18-2. FltSclVel (フィルタースケールブレイクポイント2) (フィルタースケールベロシティセンシティビティ ) 16-3. Flt BP3 (フィルタースケールブレイクポイント3) FltSclSns 18 E 1 00 PAGE FltSclVel 18 E 1 00 PART ELEM KEY 16-4.
PAGE 81
19-1. FEGHoldR(FEGホールドレート) 19-2. FEGAtkR(FEGアタックレート) 19-3. FEGDcy1R(FEGディケイ1レート) 19-4. FEGDcy2R(FEGディケイ2レート) 19-5.
PAGE 82
22-1. FEGAtkVel(FEGアタックベロシティ ) 24-1. AEGInitL(AEGイニシャルレベル) 22-2. FEGOthVel(FEGアザーベロシティ ) 24-2. AEGDcy1L(AEGディケイ1レベル) フィルターエンベロープジェネレーターに対するベロシティの感度を設定します。 24-3.
PAGE 83
25. AEGSclSens(AEGスケールセンシティビティ ) 各エレメントのAEGスケーリングを設定します。AEGスケーリングとは、弾く鍵盤の音程によって、AE G の音量変化の速さをコントロールする機能です。 n AEGスケーリングの設定は、内部的にはこの後のLvlSclページで設定するブレークポイントやオフセット値との積算によって有効となります。 AEGSclSens 25 E 1 00 PAGE 27.
PAGE 84
29-1. Lvl Ofs1(レベルオフセット1) 30. LvlSclSens 29-2. Lvl Ofs2(レベルオフセット2) (レベルスケールセンシティビティ ) 29-3. Lvl Ofs3(レベルオフセット3) 29-4.
PAGE 85
saw 34-1. LFO PMod(LFOピッチモジュレーション) 34-2. LFO FMod(LFOフィルターモジュレーション) 34-3.
PAGE 86
■ PLFODelay 鍵盤を弾いてからピッチ LFO の効果が始まるまでの時間を設定します。下の図のように値が大きいほど LFO の効果が始まるまでの時間が長くなります。すぐに効果がはじまるキーオンドラムボイスドラムボイスとは、各鍵盤 ( 音程 C0 〜 C6) に多数のドラムやパーカッションを割り当て、鍵盤全体でさまざまな打楽器音を演奏することができるよう、ひとつのドラムキットとしてまとめたものです。ドラムボイスのエディットには、コモンエディットに関する設定(そのドラムボイス全体に共通した設定 )1 種類とドラムキーごとの設定5種類の計6種類の項目が用意されています。エディットしたいドラムボイスを選んだ状態で、ボイスエディットモードに入ると、前回エディットしていたページに入ります。 n ドラムボイスの概念については、P.28をご参照ください。ゆっくり効果がはじまるドラムコモンエディットとドラムキーごとのエディットボイスモードキーオン n LFO Wave(P.
PAGE 87
ドラムコモンジェネラル(PAGE 1〜2) 2. Pan(パン) ドラムボイスの場合、コモンジェネラルのパラメーターは次の2 ページとなります。ここでの設定により、ドラムボイス ( ドラムキット) の各打楽器音のステレオ定位を調節することができます。 Pan 1. Name(ネーム) PAGE PART ELEM KEY 4 2 L37 OCTAVE ボイスネームを設定します。設定内容に関してはノーマルボイスと同様です。詳しくはP.73をご参照ください。 2. OrgKt(オリジナルキット) オリジナルキット ( 鍵盤ごとに異なる音色がアサインされたウェーブセット)を選択します PAGE 2 StandKit OrgKt □設定できる値: Rnd(ランダム: 鍵盤を弾くたびにランダムに音の定位が移動)、L63(左端)〜C(センター )〜R63(右端) n テンキーを使って以下の値を入力することができます。 0: Rnd 1〜63: L63〜L01 64: C(センター ) 65〜127: R01〜R63 3. Alt.
PAGE 88
5-1. RxNoteOff(レシーブノートオフ) 8-1. EG Attack(EGアタックレート) 5-2. RxNote On(レシーブノートオン) 8-2. EG Decay1(EGディケイ1レート) RxNoteOff 4 5 on PAGE PART ELEM KEY RxNote On 4 5 on PAGE PART ELEM KEY OCTAVE OCTAVE □設定できる値: それぞれoff、on ■ RxNoteOff 各ドラムキーで MIDI ノートオフを受けるか (on)、受けないか (off)を設定します。 8-3.
PAGE 89
9. ReverbSend(リバーブセンド) リバーブエフェクトヘのセンドレベルを設定します。 ReverbSend 4 9 127 PAGE PART ELEM KEY ボイスジョブボイスエディットモードで作成した ( またはエディット中の) ボイスをイニシャライズしたり、コピーしたりなど、さまざまなジョブ(機能)を実行することができます。 OCTAVE n イニシャライズやリコールを実行する場合は、ボイスジョブモードヘ入る前に、ジョブを実行したいボイスをあらかじめ選んでおくことが必要です (P.35)。 □設定できる値: 0〜127 n ボイスジョブモードへの入り方についてはP.31をご参照ください。 10.
PAGE 90
1. Init (イニシャライズ) ボイスの初期設定データを呼び出す (イニシャライズする ) ことができます。コモンデータ、各エレメント/ドラムキー単位のデータなど、イニシャライズするデータの種類を指定することができます。すでに作成されているボイスを元に変更するのではなく、最初からオリジナルのボイスを作る場合などに、エディットの前にこのイニシャライズを実行します。 2.
PAGE 91
ボイスストアエディットしたボイスは、次の手順で本体内のユーザーメモリーに、ノーマルボイスは128種類、ドラムボイスは2種類までストア(保存) することができます。 n ストアを実行すると、ストア先のボイスデータは失われてしまいます。大切なデータはあらかじめメモリーカードに保存しておくか、ヤマハ MIDI データファイラー MDF3 やコンピューターなどに保存されることをおすすめします。 1 ボイスをエディットした後、続けてSTOREボタンを押します。ボイスストアのディスプレイが表示されます。 Store PAGE PART ELEM KEY US001 OCTAVE 2 −/NOボタンまたは＋/YESボタンを使って、ストア先のボイスナンバーを選択します。ボイスモード 3 ENTERボタンを押します。実行確認のディスプレイが表示されます。 Store PAGE PART ELEM KEY Sure? OCTAVE 4 YESボタンを押すとストアが実行されます。実行中は Executingが表示され、Completed!が表示されるとストアが終了し、ボイスプレ
PAGE 92
シーケンスプレイモードメモリーカードに保存されているソングファイルを直接再生するモードです。シーケンスプレイモードでは、各チェインステップに対してソングファイルを1つずつ割り当てることにより、最大100ソングまでの連続再生を行うことができます。チェインの設定データは、メモリーカードにセーブすることができます。 1 ソングファイルの入ったメモリーカードを、メモリーカード挿入口にセットします。 2 SEQ PLAYボタンを押して、シーケンスプレイモードに入ります。 n あらかじめソングファイルの入ったメモリーカードを、メモリーカード挿入口にセットしておく必要があります。メモリーカードが挿入されていない状態でシーケンスプレイモードに入ると「No Card」というメッセージが表示され、何も選ぶことはできません。 n BXで扱うことのできるソングファイルは、メモリーカード内の一番上のディレクトリにあるSMF(スタンダードMIDIファイル)フォーマット0のみです。 n シーケンスプレイモードのときは、メモリーカードを抜き挿ししないでください。チェインシーケンスプレイモ
PAGE 93
チェインの再生（連続再生） 1 最初に再生したいソングファイルが割り当てられているチェインステップナンバーを選びます。 2 (必要に応じて)テンポを変更します。シーケンスプレイジョブ 1. InitSeq(イニシャライズシークチェイン) 3 PLAY/STOPボタンを押すと、ソングの演奏が始まります。このチェインステップの演奏が終わると、続けて次のチェインステップナンバーのソングの演奏が始まります。このようにして連続で次々とチェインステップナンバーが切り替わってソングの演奏を続けます。チェインステップの設定をすべて初期化します。 4 もう一度PLAY/STOPボタンを押すと、チェイン再生は止まります。なお、ソングファイルのパラメーターで、endまたはstopの値を設定してあるチェインステップに来ると、自動的に演奏が止まります。 2.
PAGE 94
ユーティリティモードユーティリティモードには、システム全体に共通した設定やコントローラーの設定、MIDIに関する設定など 18 ページの項目が用意されています。 n ユーティリティモードヘの入り方についてはP.31をご参照ください。 n P.22の機能ツリー図、P.24のパラメーター一覧をご参照ください。 4-1. Vel Curve(ベロシティカーブ) 4-2.
PAGE 95
wide(ワイド) キータッチの弱い部分ではべロシティをおさえ、強い部分ではベロシティを出やすくしたカーブです。ダイナミックレンジが広く感じられます。音量 5.Device No(デバイスナンバー ) MIDIデバイスナンバーを設定します。外部MIDI機器とのバルクダンプやパラメーターチェンジなどのシステムエクスクルーシブメッセージの送受信を行なう場合、このナンバーを相手側機器のデバイスナンバーと合わせる必要があります。 Device No 5 all PAGE PART ELEM KEY OCTAVE 鍵盤を弾く強さ hard(ハード) 全体に大きなベロシティが出にくいカーブです。音量鍵盤を弾く強さ □設定できる値: 1〜16、all、off 6.
PAGE 96
コンピューターと接続しているときのローカルオン/オフの設定 BXをコンピューターと接続して使用する場合、通常は、鍵盤で演奏したデータをコンピューターに送信し、その情報をコンピューターから返してもらって音源部を鳴らします。このときにLocal Swの設定がonになっていると直接音源部にも情報を送信してしまうので、音が重なって発音してしまいます。コンピューター上のアプリケーションの設定にもよりますが、一般的には以下のように設定します。 7.Rcv Ch(ボイスモードMIDI受信チャンネル) ボイスモード時に、外部MIDI機器を使って BX をコントロールしたり音源として使用したりするための MIDI 受信チャンネルを設定します。 Rcv Ch 7 omni PAGE PART ELEM KEY OCTAVE □設定できる値: 1〜16、omni(オムニ:オールチャンネル) n マルチモード時の各パートのMIDI受信チャンネルについては、P.
PAGE 97
10-1.TxPgmChng(プログラムチェンジ送信オン/オフ) 13-1. MWTxCtlNo(MW送信コントロールナンバー ) 10-2.TxBankSel(バンクセレクト送信オン/オフ) 13-2.
PAGE 98
16. AC1 CC No (AC1コントロールチェンジナンバー ) ボイスモード時のAC1( アサイナブルコントローラ1) のコントロールチェンジナンバーを設定します。 AC1 CC No 16 00 PAGE PART ELEM KEY OCTAVE □設定できる値: 0〜95 n AC1について詳しくは、P.68(マルチモード時の設定)をご参照ください。 n マルチモード時のAC1 CC Noは、マルチパートエディット（PAGE 19）で設定します。 17.
PAGE 99
カードモードカードモードでは、市販のメモリーカードにデータを保存 ( セーブ ) したり、メモリーカードからファイルを読み込んだり(ロード)、メモリーカードとデータのやり取りを行ないます。また、付属ソフトウェアのカードファイラーを使用して、コンピューターとメモリーカード間でデータのやり取りが行なえますので、さまざまなデータをコンピューター上で管理しておくことができます。 n カードモードのときは、メモリーカードを抜き挿ししないでください。 ■ メモリーカードのフォーマットメモリーカードはそのままではご使用になれません。必ず楽器本体でフォーマット(初期化)してからご使用ください。なお、フォーマットを行なうとカード内のすべてのデータは消去されます。あらかじめ、データの有無をご確認ください。 n この機器でフォーマットしたメモリーカードは他の機器で使用できなくなる場合があります。 n BX では、メモリーカード内の一番上のディレクトリにあるファイルのみ扱うことができます。 ■ メモリーカードについてのご注意 n メモリーカードが挿さっていない状態では、カードモードに入るこ
PAGE 100
1. Save (セーブ) 2.
PAGE 101
3. Renam(リネーム) 4.
PAGE 102
4 YESボタンを押すとフォーマットが実行されます。実行中は Executingが表示され、Completed!が表示されるとフォーマットが終了します。 8 ENTERボタンを押してインポートの実行画面に入ります。 ROCK 0 _ 01 6 Sure? PAGE Executing 5 Frmt PAGE PART ELEM KEY OCTAVE 6.
PAGE 103
資料編 MIDIについて MIDI(ミディ )は、Musical Instrument Digital Interfaceの頭文字をとったもので、楽器同士を接続して演奏情報や音色情報などをやりとりするために作られた世界統一の規格です。世界統一規格ですからメーカーや楽器の種類が違ってもデータをやりとりすることができます。 MIDIでは、「鍵盤を弾く｣、｢音色を選ぶ｣といった演奏に関する情報以外に、画面を切り替えるための情報や、テンポをコントロールするための情報など、さまざまな情報をやりとりすることができます。これらの情報をフルに活用すると、鍵盤やコントローラーを使って演奏するだけではなく、パートごとのパンやリバーブの深さを変えたり、エフェクトの設定を変更するなど、本体パネルで設定するパラメーターのほとんどを外部MIDI機器からMIDIを通してコントロールすることができます。「MIDIについて」では、データ/値を10進数や2進数、16進数で表現しています。16進数の場合は数値の後(または列の頭)にH (Hexadecimal)が付いています。また、"n"は任意の整数を表します。データ/値を入
PAGE 104
BXで送受信できるMIDI情報 MIDI 情報は、大きく分けてチャンネルメッセージとシステムメッセージの 2 つのタイプがあります。それぞれのタイプには以下のようなメッセージがあります。別冊「データリスト」の MIDI データフォーマットとあわせてお読みください。チャンネルメッセージチャンネルメッセージは、チャンネルごとに個別に送られる、演奏についての情報のことです。 ■ ノートオン/オフ鍵盤の演奏情報を伝えるメッセージです。ノートオンは鍵盤を押さえたときに送信されるメッセージで、ノートオフは鍵盤を離したときに送信されるメッセージです。各メッセージには、どの鍵盤を演奏したかを示す｢ノートナンバー｣と、どれくらいの強さで演奏したかを示す｢ベロシティ｣という2種類のデータが含まれます。ノートナンバーの受信範囲は、中央のド(C3)を60として、0(C −2)〜127(G8)です。ベロシティの受信範囲は、1〜127です。 ■ コントロールチェンジボリュームやパンなどをコントロールするメッセージです。いろいろな種類のコントロールチェンジには、それぞれコントロールナンバーが付いていま
PAGE 105
ハーモニックコンテンツ(コントロールナンバー 071) ボイスやマルチで設定されているフィルターのレゾナンスを調節するMIDIメッセージです。0〜127の値を−64〜＋63に置き換えて元の音色データに加算され、レゾナンスが変更されます。リリースタイム(コントロールナンバー 072) ボイスに設定されている EG のリリースタイムを調節する MIDI メッセージです。0〜127 の値を−64〜＋ 63に置き換えて元のボイスデータに加算され、リリースタイムが変更されます。アタックタイム(コントロールナンバー 073) ボイスに設定されている EG のアタックタイムを調節する MIDI メッセージです。0〜127 の値を−64〜＋ 63に置き換えて元のボイスデータに加算され、アタックタイムが変更されます。ブライトネス(コントロールナンバー 074) ボイスに設定されているフィルターのカットオフ周波数を調節するMIDIメッセージです。0〜127の値を−64〜＋63に置き換えて元のボイスデータに加算され、カットオフ周波数が変更されます。ポルタメントコントロール(コントロールナンバー 084)
PAGE 106
RPN LSB(レジスタードパラメーターナンバー LSB) (コントロールナンバー 100) RPN MSB(レジスタードパラメーターナンバー MSB) (コントロールナンバー 101) 外部機器から、ピッチベンドセンシティビティやチューニングなど、パートの設定をオフセット値で変更するための MIDIメッセージです。 RPN MSB、RPN LSBで変更したいパラメーターを指定した後、データインクリメント / デクリメント (P.
PAGE 107
システムメッセージ ■ システムリアルタイムメッセージシステムメッセージは、機器間の同期などシステム全体に関連した設定を行なう情報です。 ■ システムエクスクルーシブメッセージシステムエクスクルーシブメッセージのバルクダンプやパラメーターチェンジでは、デバイスナンバー (P.
PAGE 108
ディスプレイメッセージ SEQに関するメッセージ LCD表示意味/原因 !Not SMF ............................... SMFでないファイルをSEQ PLAYしようとしました。 !Not Frmt0 ............................ SMFのFORMAT0でないファイルをSEQ PLAYしようとしました。 !Can'tOpen ............................ 指定したファイルがメモリーカード上に存在しませんでした。 !IllglFile ................................... SMFの読み込みに失敗しました。 !No SMF ................................. SEQ JOBのSEQ ALLを実行しようとしたが、メモリーカード上にSMFが存在しませんでした。 !IllglSMF＊ .............................
PAGE 109
そのほか LCD表示意味/原因 !Buff Full ................................. 一度に大量のMIDIデータを受信したので処理できませんでした。 !MIDI Data ............................. MIDIデータを受信中にエラーが生じました。 !Checksum ............................ バルクデータの受信中にエラーが生じました。 !BatteryLo ............................. 本体内のバックアップ(リチウム)バッテリーの電圧が下がりました。必要なデータはメモリーカードに保存するか、ヤマハMIDIデータファイラー MDF3などの外部機器に保存した上で、ヤマハ電気音響製品サービス拠点か、お近くのヤマハ特約店に電池の交換をご依頼ください。 !DeviceNum .......................... デバイスナンバーが異なっているため、バルクデータを受信できません。またはオフに設定されているので、バルクデータを送受信できません。 Bulk Tx... .
PAGE 110
トラブルシューティング故障かな？と思ったら「音が出ない」「音色がおかしい」などといった場合は、まず以下の項目をチェックしてください。それでも直らないときは、お買い上げのお店、または巻末のヤマハデジタルインフォメーションセンター、ヤマハ電気音響製品サービス拠点にご連絡ください。特に音が出ない場合など、次の手順で、トラブルの原因がどこにあるか、見当をつけてから、それぞれの設定を確認するとよいでしょう。 1 BXにヘッドフォンを差し込み、正常に音が出るかを確認します。外部オーディオ機器(スピーカーなど)からは音が出なくても、ヘッドフォンから音が出る場合は、外部オーディオ機器や接続に使用しているコードなどに原因があります。 2 ヘッドフォンから音が出ない場合、マルチやボイスを切り替えて、他のマルチやボイスでも同じ症状が出るかを確認します。切り替えて症状が解消される場合は、切り替える前のマルチやボイスの設定に原因があります。 n ソングデータのボリュームやエクスプレッションの設定によって音量が一時的に下がっている場合も、マルチやボイスを切り替えることで、症状が解消されます。 3 マルチやボイスを切り
PAGE 111
BXのシステム(UTILITYやMIDI)の設定に原因がある場合 ● MIDI受信チャンネルが正しく設定されていますか？ (P.63、96) ● ローカルコントロールがオフになっていませんか？ (P.95) ● HOST SELECTスイッチ(P.12)の設定は、正しいですか？ (P.14〜16) ● デモモード(P.18)やコンペア(P.57、72)の状態になっていませんか？ BXがデモモードやコンペアの状態のときは、MIDIメッセージを受信しません。外部MIDI機器やソングデータに原因がある場合 ● (外部シーケンサーを使う場合) シーケンサーの各トラックの送信チャンネルとマルチの各パートの MIDIチャンネルが合っていますか？ (P.63) ● コンピューターのエコーバック(MIDI THRU)は正しく設定されていますか？ (P.96) ● (外部MIDI機器でソングデータを再生する場合) ソングデータのボリュームやエクスプレッション(P.
PAGE 112
ドラムボイスが見つからない ● ドラムボイスはノーマルボイスと選択方法が異なります(P.36)。ドラムボイスエディットの設定が有効にならない ● パートモードの設定は正しいですか？ (P.63) エディットできない ● ● ● ● カテゴリーサーチ機能がオン(P.37)のときは、エディットモードに入れません。パラメーターが固定されているウェーブ(001〜029)を選んでいませんか？ (P.75) ユーティリティモードに入っていませんか？ボイスモード時のコーラス/リバーブエフェクトの設定は、固定されています(P.56)。バルク受信が正常にできない ● (ボイスエディター for EOS BXを使用時)エディター設定のダンプインターバルの設定が短くありませんか？ボイスエディターのエディター設定(ボイスエディターマニュアル参照)で、ダンプインターバル10ms以上に設定してください。詳しくは、ボイスエディターに付属の電子マニュアルをご参照ください。 ● デバイスナンバーの設定は正しいですか？ BXのバルクダンプ機能を使って記録したデータを受信するときは、送信時と同じデバイスナンバー (P.
PAGE 113
ソングファイルの再生中、一時的に止まることがある ● ソングファイルの再生は、メモリーカードからのデータの読み出しと同時に行なっているため、ソングファイルの再生時間あたりのデータが多すぎると、メモリーカードからのデータの読み出しが間に合わなくなることがあります。このような場合は、DAworks上でSMF の不要なデータやトラックを削除したり、BX上でテンポ設定を遅くして再生してください。メモリーカードのファイルがロード/セーブ/インポートできない ● メモリーカード上のサブディレクトリのファイルをロードしようとしていませんか？ BXでは、ルートディレクトリのファイルのみ扱うことができます。 ● メモリーカードのルートディレクトリに 100 個以上のファイルが存在していませんか？ BX でメモリーカード上で扱うことのできるファイル数は、All File(セーブ/ロードで扱うファイルタイプ)、All Voice File(Voice Editor for EOS BXで扱うファイルタイプ)およびSMF、それぞれ100までです。 ● Macintosh版Voice Editor for EOS BXで作
PAGE 114
USBオーディオ使用時に、音が途切れる、歪む、またはノイズが混じる ● お使いのコンピューターは推奨環境を満たしていますか？ (インストールガイドP.
PAGE 115
DAworksでオーディオデータとMIDIデータの同期がずれる ● お使いのコンピューターによっては、オーディオデータとMIDIデータの同期がずれる場合があります。その場合、DAworksの曲の最後にダミーのオーディオデータを挿入してから録音を行なってください。 ● DAworksの[設定]メニュー→[システムセットアップ]の[Device]のページで、使用しないデバイスは選択しないでください。 ● DAworksの[設定]メニュー→[ システムセットアップ] の[同期]のページで、"MIDI"が選択されていませんか？ DAworksでオーディオデータを扱う場合は、上記設定を"Internal"にして使用してください。 USB使用時にコンピューターがハングアップしてしまう ● 以下の状態でBXの電源オン/オフ、またはUSBケーブルの抜き挿しをすると、コンピューターがハングアップしたり、BXの機能が停止したりする恐れがあります。・デバイス認識中またはドライバロード中・OS起動途中または終了途中・サスペンド(スリープ)、レジューム中・オーディオ/MIDIアプリケーションが起動している状態 ● 以下
PAGE 116
仕様キーボード 61 鍵、イニシャルタッチ音源 AWM2 最大同時発音数 64 マルチティンバー数 16 ボイスノーマルボイスプリセットユーザー XG 128 128 480 ドラムボイスユーザー XG 2 20 (8 オリジナルボイス含む ) ユーザー 32 マルチ資料編エフェクトリバーブコーラスバリエーションコントロールスタンバイ / オンスイッチ、ホストセレクトスイッチ、ボリュームスライダー、ピッチベンドホイール、モジュレーションホイール、マルチボタン、ボイスボタン、シーケンサープレイボタン、ユーティリティボタン、カードボタン、エディット / コンペアボタン、ジョブボタン、ストアボタン、イグジットボタン、E/F、▲ / ▼、パート ( エレメント / キー ) ＋ / −ボタン、ミュートボタン、オクターブアップ / ダウンボタン、+/ イエスボタン、− / ノーボタン、プリセットボタン、ユーザーボタン、XG/GM ボタン、カテゴリーサーチボタン、テンキー、エンターボタン、データダイアル接続端子ヘッドフォン、ア
PAGE 117
索引 10 進数 ...................................................................................103 AMP( アンプリチュード )( 基礎編 ) ................................................53 ENTER ボタン (基本操作について ) ............................................... 34 16 進数 ...................................................................................103 Attack Tm( アタックタイム ) .......................................................65 EXIT( イグジット ) ボタン( 各部の名称と機能 ) ............................... 11 2進数 ......................
PAGE 118
H MW FMod(MW フィルターモジュレーションデプス ) ..............67, 74 PEG アタックタイム .................................................................... 66 H (Hexadecimal) ....................................................................103 MW PMod(MW ピッチモジュレーションデプス ) ....................67, 74 PEG アタックレート .................................................................... 77 HOST SELECT( ホストセレクト ) スイッチ ................................... 12 MW VarCtl(MW バリエーションエフェクトコントロールデプス ) ...... 74 PEG アタックレベル ..............
PAGE 119
Sync( シンク ) .............................................................................97 あ各プレイモード ( 各モードの選択 ) ................................................. 30 アウトプット左 / モノラル、右端子 ................................................12 各モードについて ......................................................................... 21 T アサイナブルコントローラー 1 ...................................................... 68 各モードの選択 ............................................................................
PAGE 120
しとバルクダンプ (BX の設定を外部機器に保存する ) ............................. 44 シーケンサーコントロール ............................................................. 97 トゥーホスト端子 .........................................................................12 バルクダンプ ( ボイスジョブ ) ........................................................ 90 シーケンスプレイジョブ ................................................................93 同梱品 ...........................................................................................6 バルクダンプ ( マルチジョブ ) .....
PAGE 121
ベロシティリミット ( 基礎編) ........................................................ 52 みベロシティリミットハイ (ボイス ) ..................................................76 ミュート ( エレメント ) ................................................................. 50 ベロシティリミットハイ (マルチ ) ..................................................62 ミュート ( パート ) ....................................................................... 57 ベロシティリミットロー (ボイス ) ..................................................76 ミュートボタン ..............................
PAGE 122
ユーザーサポートサービスのご案内ヤマハデジタル商品は、常に新技術 / 高機能を搭載し技術革新を進める一方、お使いになる方々の負担とわずらわしさを軽減できるような商品づくりを進めております。また取扱説明書の記載内容も、よりわかりやすく使いやすいものにするため、研究 / 改善いたしております。しかし、一部高機能デジタル商品では、取扱説明書だけでは説明しきれないほどのいろいろな知識や経験を必要としてしまうものがあります。実際の操作に関して、基本項目は取扱説明書に解説いたしておりますが、「記載内容が理解できない」、「手順通りに動作しない」、「記載が見つからない」といったさまざまな問題が起こる場合があります。そのようなお客様への一助となるよう、弊社ではデジタルインフォメーションセンターを開設いたしております。お気軽にご利用いただきますようご案内申し上げます。お問い合わせの際には、「製品名」、「製造番号」、「ご住所」、「お名前」、「電話番号」をお知らせください。ヤマハデジタルインフォメーションセンター ◆ TEL : 053-460-1666 ◆ 受付日 : 月曜日〜金曜日 ( 祝日および当社の休
PAGE 123
■ 保証とアフターサービスサービスのご依頼、お問い合わせは、お買い上げ店、またはお近くのヤマハ電気音響製品サービス拠点にご連絡ください。 ● 保証書本機には保証書がついています。保証書は販売店がお渡ししますので、必ず「販売店印・お買い上げ日」などの記入をお確かめのうえ、大切に保管してください。 ● 保証期間お買い上げ日から 1 年間です。 ● 保証期間中の修理保証書記載内容に基づいて修理いたします。詳しくは保証書をご覧ください。 ● 保証期間経過後の修理修理すれば使用できる場合は、ご希望により有料にて修理させていただきます。下記の部品については、使用時間により劣化しやすいため、消耗に応じて部品の交換が必要となります。消耗部品の交換は、お買い上げ店またはヤマハ電気音響製品サービス拠点へご相談ください。消耗部品の例ボリュームコントロール、スイッチ、ランプ、リレー類、接続端子、鍵盤機構部品、鍵盤接点、フロッピーディスクドライブなど ● 補修用性能部品の最低保有期間製品の機能を維持するために必要な部品の最低保有期間は、製造打切後 8 年です。 ● 持込み修理のお願いまず本書の「故
PAGE 124
取扱説明書 ENT エン取この取扱説明書は大豆油インクで印刷しています。この取扱説明書はエコパルプ（ECF:無塩素系漂白パルプ）を使用しています。 M.D.G., Pro Audio & Digital Musical Instrument Division, Yamaha Corporation © 2001 Yamaha Corporation この取扱説明書は再生紙を使用しています。 V770120 108MWAP1.