DME7 リファレンスマニュアル
目次 目次 はじめに . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 記号表示について . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 マニュアルの記載内容に関するお知らせ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 3 特長 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
目次 エクスポート(保存)する (Export File). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Dante Settings. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . サンプリング周波数の設定 (Sample Rate). . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Preferred Leader(優先リーダー)の設定(Preferred Leader) . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .
はじめに はじめに このたびは、ヤマハDME7をお買い上げいただき、誠にありがとうございます。本製品は設備音響の幅広い音声 処理で使用するシグナルプロセッサーです。このリファレンスマニュアルでは、設定や操作に必要なすべての 項目を説明しています。本製品のさまざまな機能を十分にご活用いただくために、必要に応じてこのリファレ ンスマニュアルをお読みください。 記号表示について 本製品やマニュアルに表示されている記号には、次のような意味があります。 記号 内容 警告 死亡する可能性または重傷を負う可能性が想定される内容です。 注意 傷害を負う可能性が想定される内容です。 ご注意 故障、損傷や誤動作、データの損失の発生が想定される内容です。 NOTE 操作や運用に関連した情報です。参考にお読みください。 マニュアルの記載内容に関するお知らせ • このマニュアルに掲載されているイラストや画面は、すべて説明のためのものです。 • Windowsは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標です。 • 本書に記載されている会社名および商品名等は、各社の登録商標また
はじめに 特長 • さまざまな用途の音響システムに必要な音声処理をプログラム可能なシグナルプロセッサー DME7はさまざまな用途の音響システムで求められる音声処理を実現する高機能・高音質のフリーコンフ ィグプロセッサーです。マトリクスミキサー、EQ、ディレイ、コンプレッサー、ゲートといった基本機 能のほか、オートミキサー、ルームコンバイナーなど、さまざまなアプリケーションに対応するコンポ ーネントも多数装備しています。最大256 ch × 256 ch*のDante入出力により、大規模な音響システム にも対応可能です。 (*チャンネル数の拡張には、ライセンスの追加が必要です) • 音響システム全体のデザインを実現するアプリケーションソフト「ProVisionaire Design」 アプリケーションソフト「ProVisionaire Design」は、DME7の音声処理を自由にプログラムできるだけ でなく、I/Oやアンプまでを含めた統合的な音響システムデザインを実現します。 • 外部コントロールに対応 壁埋め込み型コントロールパネル「DCP」各品番に対応しています。また、カスタムデザインが可能 な「ProV
はじめに Provisionaire Design について シグナルプロセッサー、パワーアンプリファイアー、オーディオインターフェースなどの機器を統合的に設計 するWindowsアプリケーションソフトウェアです。 ProVisionaire Designは下記ウェブサイトからダウンロードください。 https://www.yamahaproaudio.com/ 詳細は「ProVisionaire Designユーザーガイド(HTML)」をご参照ください。 https://manual.yamaha.com/pa/pv/pvd/ ProVisionaire Edgeについて ローカルネットワークのデバイスをモニタリングするためのソフトウェアです。 DME7をモニタリングするには、ProVisionaire Edgeのインストールが必要です。 ソフトウェアは下記ウェブサイトからダウンロードください。 https://www.yamahaproaudio.
はじめに ラックマウント時の注意 本製品の動作保証温度は0~40℃です。本製品だけをEIA標準のラックにマウントする場合は、複数台を隙間な くマウントしてご使用いただけます。本製品を他の機器と一緒にEIA標準のラックにマウントする場合、各機器 からの熱でラック内の温度が上昇し、十分な性能を発揮できないことがあります。本製品に熱がこもらないよ うに、必ず以下の条件でラックにマウントしてください。 • パワーアンプなどの発熱しやすい機器と一緒にマウントする場合は、他の機器との間を1U以上空けてく ださい。また、このスペースは通風パネルを取り付けたり、開放したりして、十分な通気を確保してく ださい。 • 本製品は前面吸気、後方排気になっているため、後方吸気、前面排気の機器と一緒にラックマウントし ないでください。 • ラックの背面を開放して、ラックを壁や天井から10 cm以上離し、十分な通気を確保してください。ラッ ク背面を開放できない場合は、ラックに市販のファンキットなどの強制換気装置を取り付けてくださ い。ファンキットを取り付けた場合は、ラックの背面を閉じた方が放熱効果が大きくなることもありま す。詳しくはラ
各部の名称と機能 各部の名称と機能 フロントパネル ① ② ⑦ ⑧ ③ ④ ⑤⑥ ⑨ ① [A]/[B]インジケーター AC IN (電源入力)端子[A]/[B]の通電状態をそれぞれ表します。電源がオンのとき緑色で点灯します。 ② [Fn]キー このボタンを押すと、Device Mute画面を表示します。再度押すと、Control Function画面を表示します。 ③ ディスプレイ DME7の状態や設定メニューなどを表示します。詳しくは画面構成をご参照ください。 ④ [MENU/HOME]キー MENU画面とHOME画面を切り替えます。 ⑤ (バック)キー このボタンを押すと、画面表示が1つ前の画面に移動します。 ⑥ メインノブ メインノブを回して、設定するパラメーターを選択したり、パラメーターの値を変えたりします。メインノブ を押して確定します。 ⑦ SDメモリーカードスロット ProVisionaire Designから転送したプロジェクトファイルをエクスポートしてSDメモリーカードに保存した り、本体内のログをエクスポートすることもできます。またSDメモリーカードに保存したMP3/WAVの
各部の名称と機能 リアパネル ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑧ ⑦ ⑨ ⑩ ① / (電源スイッチ) 電源のオン( )/オフ( )を切り替えます。長時間使用しないときは、必ず電源コードをACコンセントから抜 いてください。 注意 • 電源スイッチのオン/オフを連続して素早く切り替えると、誤動作の原因になることがあります。 電源スイッチをオフにしてから再度オンにする場合は、6 秒以上の間隔を空けてください。 ② AC IN (電源入力)端子[A]/[B] 付属の電源コードを接続します。本体と電源コードを接続し、次に電源プラグをACコンセントに差し込みま す。電源コードを取り外すときは、電源コードのラッチを押して取り外してください。 注意 • 電源コードを接続したり、取り外したりする前に必ず電源をオフにしてください。 ③ 排気口 DME7には冷却用ファンが装備されています。ここから排気が行われますので、障害物などで排気口をふさぐこ とのないようにご注意ください。 ④ GPI端子 制御信号を入出力するGPI(General Purpose Interface)用のユーロブロック端子です。GPI
各部の名称と機能 注意 • [IN]–1~15端子には5Vを超える電圧を入力しないでください。機器が故障するおそれがありま す。 ⑤ USB TO HOST端子 USBタイプC(USB2.
各部の名称と機能 警告 • コントロールパネルをDME7の[DCP]端子以外の端子には接続しないでください。電気的に互換性 がないため、火災や故障の原因になることがあります。 ご注意 • [DCP]端子にはDCPなどの別売コントロールパネル以外の機器を絶対に接続しないでください。機 器および本体が故障するおそれがあります。 ⑩ Dante [PRIMARY]/[SECONDARY]端子 Rio3224–D2などのI/Oデバイスをはじめ、Danteオーディオネットワークと接続するための端子です。コネク ターはNeutrik 社製etherCON CAT5と適合するRJ-45コネクターをお使いください。 10 | DME7 リファレンスマニュアル
接続について 接続について [GPI]端子を使って接続する リアパネルの[GPI]端子にGPI(General Purpose Interface)機器を接続します。GPIを使い、コントローラーな どの外部機器と制御信号を入出力します。 DME7には、16ポートの入力と8ポートの出力があります。 • +5VDC端子の出力電圧は5Vです。取り出せる電流は2端子合計で最大100mAです。 スイッチ/可変抵抗器とLED/リレーを同時に使用する場合は、一方の端子をスイッチ/可変抵抗器に、も う一方の端子をLED/リレーに接続してください。 • [IN]–1~15端子は0~5V間の電圧を検知します。[IN]–16端子のみ+24V入力に対応しており、2.5 ~24V間の電圧はHigh、2.
接続について 事前準備、ケーブルの処理 ユーロブロックプラグに取り付けるケーブルは、図のようにむき出して、より線で配線してください。 また、ユーロブロックでの配線は、ケーブルの重さや振動による金属疲労により、より線が切れやすくなる場 合があります。 注意 • より線を使用する場合は、より線にはんだめっきしないでください。 可搬設備などで頻繁に抜き差しする場合は、絶縁スリーブ付き棒端子の使用を推奨します。棒端子のコンダク ター部は以下のものをご使用ください。 外径1.3 mm以下で、長さ約5 mmのもの(Phoenix Contact社製AI0, 5-6WHなど) 1. ユーロブロックプラグを本体の[GPI]端子に突き当たるまで押し込み、左右のロックを上に押し上げま す。 2.
接続について ケーブルフックの取り付け 不意にUSBケーブルが抜けるのを防ぐため、付属のケーブルフックを使用する場合は以下の手順で取り付けま す。 1. 付属のケーブルフックの片方の先を、リアパネルの左下部のセキュリティースロットの下側にひっかけ ます。 2. 反対側のフックの先を押し込んで、セキュリティースロットの上側に入れます。 3.
Danteについて Danteについて ■ Danteの概要 DME7は、デジタルオーディオ信号を伝送するプロトコルとしてDanteを採用しています。Danteは、Audinate 社が開発したネットワークオーディオプロトコルです。ギガビットイーサネット対応のネットワーク環境で、 サンプリング周波数/ビットレートが違う複数のオーディオ信号や、機器のコントロール信号を同一ネットワー ク内で伝送できる特長を持っています。 Danteの詳細については、Audinate社のウェブサイトをご参照ください。 http://www.audinate.com/ また、ヤマハ プロオーディオ ウェブサイトにも、Danteに関するさまざまな情報を掲載しています。 https://www.yamahaproaudio.
Danteについて 接続方法について このモデルをDanteネットワークに接続させるには、2つの方法があり、組み合わせて使用できます。 リダンダント接続 リダンダント接続は、デイジーチェーンで構築されたネットワークよりも、ネットワーク障害に強い環境を構 築できます。リダンダント接続とは、主回線(プライマリー)と副回線(セカンダリー)の2回線で構成された接続 方法です。通常はプライマリー回線で通信していますが、プライマリー回線に断線などのトラブルが発生した 場合は、自動的に通信がセカンダリー回線に切り替わります。 NOTE • DanteオーディオネットワークとProVisionaire Designのネットワークを同一のコンピューターで 動作させる場合は、ネットワークインターフェースカードを分けて接続してください。 DME7 リファレンスマニュアル | 15
Danteについて デイジーチェーン接続 デイジーチェーンとは、機器を数珠つなぎにする接続方法です。ネットワーク構築が簡単で、ネットワークス イッチを減らすことができます。 接続する機器が多くなると、末端機器間の伝送遅延が増えるため、Danteネットワーク上の音切れを防ぐため に、レイテンシーを大きく設定する必要があります。また、ケーブルの断線などによりシステムに障害が発生 すると、ネットワークがそこで分断され、その先の機器との伝送ができなくなります。 1つのデイジーチェーンの中でつなげるDante機器の台数は、レイテンシーが初期設定(1.
Danteについて ■ レイテンシーとホップ数の関係 Danteオーディオネットワークのレイテンシー設定は、そのネットワークのホップ数に依存します。 ホップ数は、Dante機器の最も遠い接続間のスイッチの数を表わします。スイッチは、スイッチングハブのほか に、DME7やI/Oデバイスの各機器にも内蔵されています。このホップ数によって、設定するレイテンシーの目 安がわかります。 ホップ数による一般的なレイテンシー設定の目安は次のとおりです。 ホップ数 レイテンシー (ms) 3まで 0.25 5まで 0.5 10まで 1.0 20まで 2.0 21以上 (または問題発生時) 5.
電源 電源 電源の接続 警告 • 電源コードは、必ず付属のものを使用してください。また、付属の電源コードをほかの製品に使用 しないでください。故障、発熱、火災などの原因になります。付属の電源コードは日本国内専 用(125 Vまで)です。 注意 • 電源コードを接続したり、取り外したりする前に必ず電源をオフにしてください。 1. 付属の電源コードを接続します。まず本体と電源コードを接続し、次に電源プラグをコンセントに差し 込みます。 NOTE • 電源コードを外すときは、逆の手順で行ってください。 • 電源コードを取り外すときは、電源コードのラッチを押して取り外してください。 電源のオン/オフ 1.
パネル操作 パネル操作 基本操作 ① [MENU/HOME]キー Home画面を表示しているときに押すとMenu画面になります。 Home画面以外を表示しているときは、Home画面に戻ります。 ② メインノブ カーソルの位置を移動したり、パラメーターの値を変えたりします。変化幅の広いパラメーター値は回転の速 度に応じて加速します。 1. メインノブを回して、項目を選択します。選択している項目が反転します。 2. メインノブを押して、選択を確定します。 3.
パネル操作 ミュートの切り替え(Device Mute画面) 1. [Fn]キーを押してDevice Mute画面を表示します。 2.
パネル操作 コントロール機能の切り替え(Control Function画面) 1. [Fn]キーを2回押してControl Function画面を表示します。 2.
パネル操作 ●パネルロックを解除するには パネルロック中にパネルを操作すると、画面に以下のようなメッセージが表示されます。 パネルロックがかかっている状態で、再度[MENU/HOME]キーと パネルロックが解除されます。 22 | DME7 リファレンスマニュアル (バック)キーを同時に2秒長押しすると、
画面 画面 Home画面 電源スイッチをオンにすると、Home画面が表示されます。 ① Device Muteの状態表示 ミュートのオン/オフの状態を表示します。 オフ オン ② パネルロックの状態表示 パネルロックがオンのときに鍵マークを表示します。 ③ コントロール機能の状態表示 コントロール機能のオン/オフの状態を表示します。 オン オフ ④ SDメモリーカードの状態表示 SDメモリーカードスロットにSDメモリーカードが挿入されているときにアイコンを表示します。 ⑤ ワードクロックの状態表示 ワードクロックがLockのときはサンプリング周波数(44.1 kHz、48 kHz、88.
画面 Menu画面 Menu画面には以下の複数の画面があります。 ・Input Meter画面 ・Output Meter画面 ・Device Information画面 ・Alert Log画面 ・Utility画面 ・Dante Settings画面 ・Settings画面 ・Snapshot Recall画面 メニュー画面でメインノブを回して、それぞれのメニューを選択し、メインノブを押すとそれぞれの設定また は表示に移動します。 ● Menu画面の上の階層に移動するには (バック)キーを押します。 NOTE • 表示している画面の階層は、画面上部に表示されます。 ● Home画面を表示するには MENU画面で[HOME/MENU]キーを押します。 24 | DME7 リファレンスマニュアル
画面 画面構成 DME7 リファレンスマニュアル | 25
Input / Output Meter Input / Output Meter 入出力レベルを表示します。Dante入出力は16チャンネル単位で表示します。このメーターで表示されるチャ ンネル数は機器にアクティベートされているライセンスの本数に依存します。 NOTE • パネルロック中は、Input MeterとOutput Meterのみに移動できます。 1. Menu画面でメインノブを回してInput MeterまたはOutput Meterに合わせ、メインノブを押します。 2.
Device Information Device Information 本製品の状態、固有の情報を表示します。 キャパシティ(Capacity) オプションの拡張キット「DEK–DME7–DX64」でアクティベートした結果のキャパシティを表示します。キャ パシティが64の場合は、Danteの入出力が64×64でマトリクスアウトの最大チャンネルが64×64チャンネルに なります。拡張キットを使いアクティベートする毎にDanteの入出力、Matrixコンポーネントの入出力が64づ つ増えます。また、信号処理能力を拡張することができ、より多くのコンポーネントを使用できるようになり ます。 NOTE • DEK–DME7–DX64のアクティベートの方法については「デバイスアクティベーションガイド」をご 参照ください。 サンプリング周波数(Sampling Frequency) サンプリング周波数を表示します。ProVisioniare Designでコンフィグレーションをコンパイルしたときの周 波数です。 ライセンス(License) 機器にアクティベートしたライセンスの種類と本数を表示します。 DM
Device Information QRコード(QR Code) ライセンスをアクティベートするときに読みこむQRコードを表示します。 NOTE • アクティベートの方法については「デバイスアクティベーションガイド」をご参照ください。 Macアドレス(MAC Address) Macアドレスを表示します。 シリアルナンバー(Serial No) シリアルナンバーを表示します。 Danteバージョン(Dante Version) Danteファームウェアのバージョンを表示します。左からDanteのファームウェアバージョン、Danteのハード ウェアのバージョン、ヤマハのソフトウェアバージョンを示しています。 ファームウェアバージョン(Firmware Version) DME7本体のファームウェアのバージョンを表示します。 NOTE • ファームウェアのアップデートはProVisionare Designで行います。 詳細はProVisionaire Designユーザーガイド(HTML)をご参照ください。 また最新のファームウェアは、ヤマハプロオーディオサイトのダウンロードページからダウンロー
Alert log Alert log DME7の内部に記録されたアラートのログを確認できます。ログはアラートが発生した順番で表示します。 最大3000件まで保存されます。 ログのクリア(Clear Log) アラートのログを消去(クリア)できます。 1. Menu画面で、メインノブを回して「Alert Log」を選択し、メインノブを押して確定します。 最も新しいアラートが表示されます。 2. 0001のアラートを表示し、メインノブを左に回します。 Clear Logが表示されます。 3.
Utility Utility DME7の汎用的な設定をしたり、情報の確認をします。 パネルの設定 (Panel Setup) ディスプレイの輝度の調整 (Brightness) ディスプレイのバックライトの明るさを調整します。 LCDコントラストの調整 (LCD Contrast) ディスプレイのコントラストを調整します。 オートディマータイムの設定 (Auto Dimmer Time) 本体に一定時間の操作がない場合に、ディスプレイがディマーレシオ(Dimmer Ratio)で設定した輝度になるま での時間を設定します。 10sec、30sec、1min、3min、30min、Neverから選択します。 NOTE • ディマーの設定をしていても、アラートの発生時やシンクロ中はディスプレイは通常の明るさに戻 ります。 30 | DME7 リファレンスマニュアル
Utility ディマーレシオ (Dimmer Ratio) 本体に一定時間の操作がない場合のディスプレイの輝度を設定します。 0%(消灯)~75%から選択します。 オートロックタイム (Auto Lock Time) 本体の操作がない場合に自動でパネルロックをかけるまでの時間を設定します。 10sec、30sec、1min、3min、 30min、1hour、Neverから選択します。 パネルロック解除用のPINコードを設定する (Enable Unlock PIN) Onにすると、パネルロックを解除するときにPINコードの認証が求められます。 OffからOnに変更すると、PINコードの入力画面が表示されます。 DME7 リファレンスマニュアル | 31
Utility エクスポート(保存)する (Export File) アラートのログ(Alert Log)とProject FileをSDメモリーカードやUSBメモリーに保存できます。Project File は、ProVisioniare DesignからDME7本体に転送できます。 1. メインノブを回して「Export File」を選択し、メインノブを押して確定します。 2.
Dante Settings Dante Settings Danteネットワークに関わる設定をします。 NOTE • このDante Settingsでの設定項目は、Dante Controllerで変更されたときに連動します。 サンプリング周波数の設定 (Sample Rate) Dante入出力のサンプリング周波数を設定します。 44.1 kHz、48 kHz、88.
Dante Settings セカンダリーポート(Secondary Port) 2つのDante端子を、リダンダント接続(Redundant)で使うか、デイジーチェーン接続(Daisy Chain)で使うかを 選択します。 設定を変更すると、再起動を確認する画面が表示されます。 NOTE • 設定は、本製品の再起動後に有効になります。 34 | DME7 リファレンスマニュアル
Settings Settings 本体の各種設定をします。 Unit IDの設定(Unit ID) DME7を個別に識別するためのIDを設定します。 複数のDME7を同時に使用する場合は、Unit IDが重複しないように設定してください。 1. Unit ID画面で、メインノブ押して編集モードに入ります。 2. メインノブを回して任意のIDを選択します。 Unit IDを変更すると、値が点滅します。 3.
Settings ネットワークモード設定(Network Mode) DME7のIPアドレスをDHCPサーバーなどで自動設定するか、手動設定するかのモードを設定します。 NOTE • モードの詳細説明は「ProVisioniare Designユーザーガイド」をご参照ください。 • IPアドレスやネットワークモードの設定は、本製品の再起動後に有効になります。 • DHCPに設定すると、DHCPサーバーによってIPアドレスが自動で設定されます。DHCPサーバーが存在 しない場合、IPは未定になります。 • Static IPに設定し、確定すると、IP Settings>DME Control Port>IP Addressの画面に遷移します。手 動でIPアドレスをやサブネットマスクを設定します。DME Control PortとDevice Control Portのアド レスは異なるサブネットに設定してください。 • Unit IDに設定すると、Unit IDによってIPアドレスが設定されます。 IPアドレスは192.168.0.x(xはUnit IDです)、サブネットマスクは255.255.255.
Settings 再起動する (Reboot) 再起動が必要な設定を複数変更したとき、まとめて1回、再起動させるときに利用します。 DME7 リファレンスマニュアル | 37
Snapshot Recall Snapshot Recall ある時点のパラメーターの状態をProVisionaire Designでスナップショットとしてストア(保存)しておき、 状況に応じてリコール(呼び出す)することができます。 機器でリコールするスナップショットはProVisioniare Designで選択してください。選択していないときは、 表示されません。 1.
工場出荷時の設定に戻す(初期化) 工場出荷時の設定に戻す(初期化) 本製品の初期化には2通りの方法があります。 Settings>Initialize Settingsを選択して行う方法 初期化中は電源を切らないでください。 1. メニュー画面で、メインノブを回して「Initialize Settings」を選択し、メインノブを押して確定しま す。 2. メインノブを回して初期化する項目を選択し、初期化が必要な項目のみONに設定します。 信号処理設定に加えて、下記項目もONに設定したものは初期化されます。 • IP Settings • Unit ID/ Device Name • Dante Settings • Stored Files NOTE • この通常初期化では、Administrator PINやアクティベートしたライセンス情報は残ります。 3.
工場出荷時の設定に戻す(初期化) Administrator PINを忘れた場合などに行う方法 Administrator PINを忘れた場合など、Settings画面でInitializeを選択できない場合には、下記の方法で強制 初期化します。 ご注意 • この強制初期化では、アクティベートしたライセンス情報は残りますが、その他の設定はすべて工 場出荷時に戻ります。 1. [Fn]キーと[MENU/HOME]キーと[ ](バック)キーを同時に押し続けながら、電源をオンにします。 2.
資料 資料 USB端子ご使用上の注意 ●使用できるUSB機器 • USBメモリーを使用してください。それ以外のUSB機器(USBハブ、マウス、コンピューターのキーボー ドなど)は、接続しても使えません。 • 本製品では、USB1.1~2.
資料 SDメモリーカードご使用上の注意 ●使用できるSDメモリーカード • SD形式またはSDHC形式のメモリーカードをご使用ください(SDXC形式には対応していません)。 ●対応するファイル仕様 WAVファイル 拡張子は.wavのみ サンプルレート 44.1k、48k、88.2k、96kHzに対応 16bit、24bit、32bit PCMのモノラル、ステレオに対応 MP3ファイル MPEGオーディオ1のみに対応 Layer3に対応(拡張子は.mp3のみ) フリーフォーマットは除きます。 サンプルレート 32kHz、44.
資料 DCPコントロールパネルの終端までの距離 DME7からDCPコントロールパネルの終端までの距離はDCPの接続台数に依存します。 例1. DCPシリーズが8台の場合 DME7 DCP DCP DCP DCP DCP DCP DCP DCP 200m 例2.
資料 メッセージ一覧 DME7のディスプレイに表示されるメッセージとその対策方法は以下のとおりです。 Data ID 30002 30009 Data Name Message [Normal] Message [Error] Message [Fault] EXT TEMP Limit - 環境温度が上限値 を超えました。冷 却のための空気の 流れが阻害されて いないか確認して ください。 - - - ファンの回転数制 御において異常が 検出されました。 ファンの回転を阻 害する障害物がな いか確認してくだ さい。 - ファンが停止しま した。修理サービ スセンターにお問 い合わせくださ い。 - ファンの動作寿命 が近づいていま す。修理サービス センターにお問い 合わせください。 - - FAN Rotation Error 30010 Message [Warning] Fan Lifespan Warning 30011 Low Battery - バッテリーの残量 が低下していま す。バッテリーを 交換してくださ い。 バッテリーが残量 が間
資料 Data ID Data Name 30033 Dante Module Error - -。 - Danteモジュール が応答しませ ん。Danteファー ムウェアを復旧す るか、修理サービ スセンターにお問 い合わせくださ い。 30034 No Dante Connection - Danteポートがネ ットワークに接続 されていませ ん。Danteのケー ブル結線を確認し てください。 - - 30037 Wrong Dante Clock - Danteクロックが 正しく設定されて いません。設定を 見直してくださ い。 - - 30038 Muted - Dante Clock Err. - - 誤ったDanteクロ ック設定などによ り、ミュートされ ました。Danteク ロック設定を確認 してください。 - 30039 Dante Clock Offset Err.
資料 Data ID Data Name Message [Normal] 30051 Firmware Updated ファームウェアが アップデートされ ました。 - - - 30052 Scene/Snapshot Scene/Snapshot Store がストアされまし た。 - - - 30053 Scene/Snapshot Scene/Snapshot Recall がリコールされま した。 - - - Message [Warning] Message [Error] Message [Fault] 30056 PSU Switched Over - 二重化された電源 ラインA/Bのう ち、いずれかの電 源供給が途絶えま した。電源ケーブ ルの結線を確認し てください。 - - 30057 Dante Link 100Mbps - Danteポートのリ ンク速度が1Gbps 未満です。別のネ ットワークスイッ チや別のポートに 接続し直すか、別 のネットワークケ ーブルに変更して みてください。 - - - - 機器内
資料 Data ID Data Name Message [Normal] 30062 IP Address Assigned ネットワークイン ターフェースにIP アドレスが割り当 てられました。 30063 IP Address Assigned (Auto IP) 30064 IP Address Released 30065 Message [Warning] Message [Error] Message [Fault] - - - Auto IPによりネッ トワークインター フェースにIPアド レスが割り当てら れました。 - - DHCPサーバーに より割り当てられ たIPアドレスが解 放されました。 - - - - 不正なネットワー クアドレスのた め、機器内部モジ ュールとの通信が 確立できません。 - Internal Network Error 30066 Dante (TX) Overflow - - Danteフロー(送 信)が不足してい ます。Danteフロ ー数に収まるよう にパッチを再設定 してください。 -
資料 Data ID 30069 30070 Data Name Message [Normal] DCP Comms Error - DCP Message [Warning] Message [Error] Message [Fault] - ホスト機器とDCP の間の通信におい て、通信エラーが 検出されました。 以下のポイントを 確認してくださ い。1) ケーブルの 長さが規定以内 か、2) ケーブルの 品質が十分か、3) 最終段のDCPが正 しく終端されてい るか - - ホスト機器とDCP の間の通信におい て、通信エラーが 検出されました。 以下のポイントを 確認してくださ い。1) ケーブルの 長さが規定以内 か、2) ケーブルの 品質が十分か、3) 最終段のDCPが正 しく終端されてい るか Configuration Error 30071 DSP Resource Overflow - - 音声信号処理リソ ースが予期せずに オーバーフローし ました。ノイズが 発生した可能性が あります。 30072 Incompatible Data/Fi
資料 Data ID Data Name 30076 Missing License - - ライセンスがな い、もしくは不足 しているため、一 部またはすべての 機能が動作してい ません。追加ライ センスをアクティ ベートするか、該 当する機能の使用 を停止してくださ い。 - 30077 Setting Data Corrupted/Lost - 設定データ・ファ イルが破損してい ます。 - Message [Normal] Message [Warning] Message [Error] Message [Fault] 30078 Storage Full - - ストレージの空き 容量がありませ ん。 - 30079 Unsupported File System - - ドライブが非対応 のファイルシステ ム形式でフォーマ ットされていま す。対応している 形式でフォーマッ トし直してくださ い。 - 30080 Removable Drive リムーバブルドラ Mounted イブが機器にマウ ントされました。 - - -
資料 Data ID 30087 Data Name Data Sync Failed - 50 | DME7 リファレンスマニュアル Message [Normal] Message [Warning] - Message [Error] データ同期シーケ ンスが予期せずに 中断しました。 Message [Fault] -
資料 一般仕様 内部処理 44.1/48/88.2/96 kHz レイテンシー 2.7 msec (at Rio-D2 Analog In/Out with Dante latency at 0.25 msec、Dante through out on DME7) メモリー数 パラメーターセット:1000個 スナップショット:10000個 冷却 固定風速ファン x 1 ファンノイズ NC20 (フロントパネルより1 m) Danteインターフ チャンネル数 ェース 64IN、64OUT、リダンダント (256IN、256OUTまで拡張可能) USB オーディオ コネクター サンプリング 周波数 44.1/48/88.2/96 kHz ビット深度 24/32 Bit チャンネル数 8IN、 8OUT SRC付き サンプリング 周波数 44.1/48/88.2/96 kHz Dante etherCON x 2 (PRIMARY/SECONDARY) 1000Base-T DCP RJ45×1 USB TO HOST USB 2.
資料 AC電源要求 100 V-240 V 50 Hz/60 Hz 消費電力 100 W 放熱量 86.3 kcal/h 動作温度 0°C to +40°C 保管温度 -20°C to +60°C 寸法 (W x H x D) 480 x 132 x 363 mm (3U) 質量 9.5 kg 表面仕上げ フロントパネル : 金属(黒塗装) マンセル近似値N2.5 ハンドル : アルミ(黒塗装) 同梱品 セットアップガイド ユーロブロックプラグ(16ピン、3.
資料 寸法図 単位:㎜ DME7 リファレンスマニュアル | 53
資料 ブロック図 • 本書は、発行時点での最新仕様で説明しています。最新版は、ヤマハウェブサイトからダウンロードで きます。 54 | DME7 リファレンスマニュアル
© 2023 Yamaha Corporation 2023年3月 発行 YJMA-A0